JPH0540341Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0540341Y2 JPH0540341Y2 JP11115989U JP11115989U JPH0540341Y2 JP H0540341 Y2 JPH0540341 Y2 JP H0540341Y2 JP 11115989 U JP11115989 U JP 11115989U JP 11115989 U JP11115989 U JP 11115989U JP H0540341 Y2 JPH0540341 Y2 JP H0540341Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compression spring
- spring
- shaft
- bush
- shaft portion
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
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- 238000003780 insertion Methods 0.000 description 10
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- 239000000057 synthetic resin Substances 0.000 description 2
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- 238000004804 winding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Steering Controls (AREA)
- Springs (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
この考案は、ばね組立て体に関するものであ
る。
る。
(従来の技術)
第6図および第7図はよく知られた自動車用テ
イルトステアリングのテイルト機構を示すもので
ある。これらの図にも示すように、最近ではテイ
ルト角度を調整する際に、ステアリングホイール
を最上段の跳ね上げ位置に保持しておくことがで
きるようにしたものが多くなつてきている。
イルトステアリングのテイルト機構を示すもので
ある。これらの図にも示すように、最近ではテイ
ルト角度を調整する際に、ステアリングホイール
を最上段の跳ね上げ位置に保持しておくことがで
きるようにしたものが多くなつてきている。
両図に基づいて簡単にその構造を説明すると、
20はコラムアツパチユーブ、また21はボデイ
側に固定されるサポート用ブラケツトであり、こ
れらはステアリングメインシヤフト22のジヨイ
ント部(図示しない)とほぼ同軸で差込まれたテ
イルステアリングボルト23によつて上下動可能
に連結されている。またコラムアツパチユーブ2
0の側面上部からはポール24が回動可能に垂下
されるとともに、このポール24の先端には歯部
24aが形成されており、サポート用ブラケツト
21側に対向して形成されたラチエツト25と噛
合うようになつている。さらに、コラムアツパチ
ユーブ20の側面下部にはテイルトレバー26に
連動して取付軸27回りに回動するテイルトカム
28およびポールストツパ29が同軸で取付けら
れている。そして、このうちのポールストツパ2
9には取付軸27と前記テイルストステアリング
ボルト23との間を結ぶリテーナ30との間にテ
ンシヨンスプリング31が張架されており、この
テンシヨンスプリング31によつてポールストツ
パ29がポール24の背面を押し付けている。こ
のことによつて、ポール24の歯部24aとラチ
エツト25が噛合い、コラムアツパチユーブ20
が固定されたテイルトロツク状態となる。
20はコラムアツパチユーブ、また21はボデイ
側に固定されるサポート用ブラケツトであり、こ
れらはステアリングメインシヤフト22のジヨイ
ント部(図示しない)とほぼ同軸で差込まれたテ
イルステアリングボルト23によつて上下動可能
に連結されている。またコラムアツパチユーブ2
0の側面上部からはポール24が回動可能に垂下
されるとともに、このポール24の先端には歯部
24aが形成されており、サポート用ブラケツト
21側に対向して形成されたラチエツト25と噛
合うようになつている。さらに、コラムアツパチ
ユーブ20の側面下部にはテイルトレバー26に
連動して取付軸27回りに回動するテイルトカム
28およびポールストツパ29が同軸で取付けら
れている。そして、このうちのポールストツパ2
9には取付軸27と前記テイルストステアリング
ボルト23との間を結ぶリテーナ30との間にテ
ンシヨンスプリング31が張架されており、この
テンシヨンスプリング31によつてポールストツ
パ29がポール24の背面を押し付けている。こ
のことによつて、ポール24の歯部24aとラチ
エツト25が噛合い、コラムアツパチユーブ20
が固定されたテイルトロツク状態となる。
一方、テイルトロツク状態を解除する場合に
は、テイルトレバー26を引上げ操作すると、こ
れに連動してポールストツパ29が回動し、ポー
ル24の背面に対する押付けが解除される。これ
と同時に、ポール24の先端側に取付けられたピ
ン32がテイルトカム28に形成されたガイド孔
33に沿つて変位することにより、ポール24が
後退方向へ回動しポール24の歯部24aとラチ
エツト25との噛合いか解除される。こうしてコ
ラムアツパチユーブ20はテイルストステアリン
グボルト23を回転中心として圧縮ばね34のば
ね力によつて最上段の位置まで跳ね上げられる。
は、テイルトレバー26を引上げ操作すると、こ
れに連動してポールストツパ29が回動し、ポー
ル24の背面に対する押付けが解除される。これ
と同時に、ポール24の先端側に取付けられたピ
ン32がテイルトカム28に形成されたガイド孔
33に沿つて変位することにより、ポール24が
後退方向へ回動しポール24の歯部24aとラチ
エツト25との噛合いか解除される。こうしてコ
ラムアツパチユーブ20はテイルストステアリン
グボルト23を回転中心として圧縮ばね34のば
ね力によつて最上段の位置まで跳ね上げられる。
ところで、この圧縮ばね34はコラムアツパチ
ユーブ20の下方において、同チユーブ21とサ
ポート用ブラケツト21との間に組付けられてお
り、その両端には金属同士の接触を回避するため
に合成樹脂製のブツシユ35が介在されている。
ユーブ20の下方において、同チユーブ21とサ
ポート用ブラケツト21との間に組付けられてお
り、その両端には金属同士の接触を回避するため
に合成樹脂製のブツシユ35が介在されている。
両ブツシユ35は第8図に示すように、座部4
0から中空状の軸部36を立設した構成となつて
おり、圧縮ばね34に対しては軸部36が差込ま
れて一体化される。そして、この状態で一端側を
サポート用ブラケツト21から突出する差し込み
ピン(第4図参照。同図中差し込みピンは37で
示される。)37に差し込み、他端側をコラムア
ツパチユーブ20の下面に突き出した装着片38
の締付けボルト39によつて締付けて全体の組付
けがなされている。
0から中空状の軸部36を立設した構成となつて
おり、圧縮ばね34に対しては軸部36が差込ま
れて一体化される。そして、この状態で一端側を
サポート用ブラケツト21から突出する差し込み
ピン(第4図参照。同図中差し込みピンは37で
示される。)37に差し込み、他端側をコラムア
ツパチユーブ20の下面に突き出した装着片38
の締付けボルト39によつて締付けて全体の組付
けがなされている。
(考案が解決しようとする課題)
しかして、圧縮ばね34の組み付け作業では、
作業に先立つて圧縮ばね34とブツシユ35とを
一体化させておく必要がある。
作業に先立つて圧縮ばね34とブツシユ35とを
一体化させておく必要がある。
しかしながら、一体化とは言つても、ブツシユ
35は圧縮ばね34に対して何らの引つ掛かり手
段も有しておらず、組付けにあたつて両方のブツ
シユ35を作業者が2本の指で挟んで一体化させ
ているに過ぎない。このため、作業中に指から離
れれば直ちに脱落することになり、作業性を低下
させる原因になる。とりわけ、テイルト構造では
第7図に示すように、圧縮ばね34を組付けるべ
き部位が、サポート用ブラケツト21の下面にお
いて取り付け用のブラケツト41が両側から張り
出す等、作業者の手が入りにくくなつている。し
かして、この取付け用ブラケツト41が邪魔にな
つて、ブツシユ35から指を離れやすいものにし
ている。
35は圧縮ばね34に対して何らの引つ掛かり手
段も有しておらず、組付けにあたつて両方のブツ
シユ35を作業者が2本の指で挟んで一体化させ
ているに過ぎない。このため、作業中に指から離
れれば直ちに脱落することになり、作業性を低下
させる原因になる。とりわけ、テイルト構造では
第7図に示すように、圧縮ばね34を組付けるべ
き部位が、サポート用ブラケツト21の下面にお
いて取り付け用のブラケツト41が両側から張り
出す等、作業者の手が入りにくくなつている。し
かして、この取付け用ブラケツト41が邪魔にな
つて、ブツシユ35から指を離れやすいものにし
ている。
また、テイルト機構への組付けにあたつては、
両方のブツシユ35を支持しながら圧縮させ、こ
の状態で一方のブツシユ35は前述した差込みピ
ン37に差込み、他方は締め付けボルト39が突
き出てくる穴位置に適合させておかねばならない
が、圧縮ばね34はステアリングホイール全体の
跳ね上げを行う関係から、ばね力の大きなものが
使用されているため、ばね34を圧縮しながらの
この作業は極めて困難なものとなつていた。
両方のブツシユ35を支持しながら圧縮させ、こ
の状態で一方のブツシユ35は前述した差込みピ
ン37に差込み、他方は締め付けボルト39が突
き出てくる穴位置に適合させておかねばならない
が、圧縮ばね34はステアリングホイール全体の
跳ね上げを行う関係から、ばね力の大きなものが
使用されているため、ばね34を圧縮しながらの
この作業は極めて困難なものとなつていた。
また、次のような問題点もある。
よく知られるように、圧縮ばね34はブツシユ
35のような樹脂製品に比べて製造上のばら付き
が大きい。例えば、圧縮ばね34の内径はここへ
差し込まれるブツシユ35の軸部36の外径に比
べて大きくばらつく。この場合、ブツシユ35の
軸部36は圧縮ばね34に対する差し込みを容易
にするため、先細り状に形成されているが、圧縮
ばね34の内径が設定寸法よりも小さかつた場合
には、ブツシユ35を挿入した場合に、軸部36
の根元まで挿入できないことがある(第8図参
照)。これでは、ブツシユ35を両側に取り付け
たセツト状態での全長が、設定していた寸法より
も小さくなつてしまい、圧縮ばね34の作動範囲
が変動してしまう。これが原因で、ステアリング
ホイールを所定の跳ね上げ位置まで押し上げるこ
とができない不具合も発生していた。
35のような樹脂製品に比べて製造上のばら付き
が大きい。例えば、圧縮ばね34の内径はここへ
差し込まれるブツシユ35の軸部36の外径に比
べて大きくばらつく。この場合、ブツシユ35の
軸部36は圧縮ばね34に対する差し込みを容易
にするため、先細り状に形成されているが、圧縮
ばね34の内径が設定寸法よりも小さかつた場合
には、ブツシユ35を挿入した場合に、軸部36
の根元まで挿入できないことがある(第8図参
照)。これでは、ブツシユ35を両側に取り付け
たセツト状態での全長が、設定していた寸法より
も小さくなつてしまい、圧縮ばね34の作動範囲
が変動してしまう。これが原因で、ステアリング
ホイールを所定の跳ね上げ位置まで押し上げるこ
とができない不具合も発生していた。
本考案はこうした問題点に鑑み、ブツシユの脱
落を規制しつつ圧縮ばねに対して正規の組み付け
関係を得ることができるばね組立て体を提供する
ことを目的とする。
落を規制しつつ圧縮ばねに対して正規の組み付け
関係を得ることができるばね組立て体を提供する
ことを目的とする。
(課題を解決するための手段)
上記の目的を達成するために、本考案のばね組
立て体は圧縮ばねの少なくとも一方の端部にブツ
シユを装着してなるばね組立て体において、 前記ブツシユは、前記圧縮ばねの内径より大径
に形成された座部と、前記座部の軸上に立設され
圧縮ばねの内部へ挿入される軸部とから形成さ
れ、 この軸部には前記圧縮ばねに対する抜け止め手
段と、前記座部から切り込まれて軸部を縮径させ
る方向へ撓み変形させるスリツトとが備えられる
構成である。
立て体は圧縮ばねの少なくとも一方の端部にブツ
シユを装着してなるばね組立て体において、 前記ブツシユは、前記圧縮ばねの内径より大径
に形成された座部と、前記座部の軸上に立設され
圧縮ばねの内部へ挿入される軸部とから形成さ
れ、 この軸部には前記圧縮ばねに対する抜け止め手
段と、前記座部から切り込まれて軸部を縮径させ
る方向へ撓み変形させるスリツトとが備えられる
構成である。
そして、抜け止め手段としては軸部の弾性力を
利用して圧縮ばねに弾着するようにしてもよい。
利用して圧縮ばねに弾着するようにしてもよい。
また、同様に軸部の外面に突起を形成して、こ
れを圧縮ばねの線間間隙に係合させることによつ
て抜け止めを図るようにしてもよい。
れを圧縮ばねの線間間隙に係合させることによつ
て抜け止めを図るようにしてもよい。
(作用)
圧縮ばねへブツシユを取り付ける場合には、ブ
ツシユの座部を摘んで、軸部を縮径させながら圧
縮ばねへ挿入する。こうすることによつて、圧縮
ばねの内径に寸法誤差が生じていたとしても、こ
れを吸収して圧縮ばねを座部に至るまで、軸部全
体が挿入される。
ツシユの座部を摘んで、軸部を縮径させながら圧
縮ばねへ挿入する。こうすることによつて、圧縮
ばねの内径に寸法誤差が生じていたとしても、こ
れを吸収して圧縮ばねを座部に至るまで、軸部全
体が挿入される。
また、ブツシユは軸部の弾性力あるいは突起等
の抜け止め手段によつて圧縮ばねに対して抜け止
めされた状態で取付けられ、全体としてばね組み
立て体を構成する。
の抜け止め手段によつて圧縮ばねに対して抜け止
めされた状態で取付けられ、全体としてばね組み
立て体を構成する。
(実施例)
以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がつて詳細に説明するが、本例のばね組立て体
は、前述した自動車のテイルト機構において、サ
ポート用ブラケツト21とコラムアツパチユーブ
20との間に組付けられるものについて説明す
る。
がつて詳細に説明するが、本例のばね組立て体
は、前述した自動車のテイルト機構において、サ
ポート用ブラケツト21とコラムアツパチユーブ
20との間に組付けられるものについて説明す
る。
ブツシユ1は合成樹脂材にて一体に形成されて
おり、サポート用ブラケツト21の内壁面あるい
はコラムアツパチユーブ20の装着片38の対向
壁面に当接しかつ圧縮ばね2の内径より大径に形
成された円盤状の座部3と、この座部3から同軸
で立設され圧縮ばね2内へ挿通するための軸部4
とからなつている。
おり、サポート用ブラケツト21の内壁面あるい
はコラムアツパチユーブ20の装着片38の対向
壁面に当接しかつ圧縮ばね2の内径より大径に形
成された円盤状の座部3と、この座部3から同軸
で立設され圧縮ばね2内へ挿通するための軸部4
とからなつている。
但し、軸部4はその先端側が座部3と平行に裁
断されかつ圧縮ばね2への挿通操作を容易にする
ために、やや先細りの円錐台状に形成されてい
る。具体的には、自然状態での軸部4の根元部分
の外径は、圧縮ばね2の内径とほぼ等しく設定さ
れているが、先端部の外径は圧縮ばね2の内径よ
りも適宜小さめの寸法に設定されている。
断されかつ圧縮ばね2への挿通操作を容易にする
ために、やや先細りの円錐台状に形成されてい
る。具体的には、自然状態での軸部4の根元部分
の外径は、圧縮ばね2の内径とほぼ等しく設定さ
れているが、先端部の外径は圧縮ばね2の内径よ
りも適宜小さめの寸法に設定されている。
また、ブツシユ1の軸心には挿通孔5が貫通し
て形成されていて、サポート用ブラケツト21側
の差し込みピン37あるいはコラムアツパチユー
ブ20側の締付けボルト39の軸を差込み可能と
している。また、これらの差し込みを容易にする
ために、挿通孔5の座部3側の開口部は外方へ向
けて拡開するテーパ面6となつている。
て形成されていて、サポート用ブラケツト21側
の差し込みピン37あるいはコラムアツパチユー
ブ20側の締付けボルト39の軸を差込み可能と
している。また、これらの差し込みを容易にする
ために、挿通孔5の座部3側の開口部は外方へ向
けて拡開するテーパ面6となつている。
さらに、ブツシユ1には軸部4の根元側を窄め
るための一対のスリツト7が対称位置に配されて
いる。両スリツト7はそれぞれ座部3の外周縁か
ら軸部4まで径方向に沿つて切り込まれ、さらに
軸部4の壁面に沿つて垂直に所定高さまで立ち上
がるようにして切り込んである。そしてこのスリ
ツト7のスリツト幅は、座部3を摘んでスリツト
7を閉じるようにブツシユ1を撓み変形させた場
合に、軸部4の根元部分の外径がばね2の内径と
ほぼ等しいかあるいはやや小さめとなるように、
その寸法設定がなされている。
るための一対のスリツト7が対称位置に配されて
いる。両スリツト7はそれぞれ座部3の外周縁か
ら軸部4まで径方向に沿つて切り込まれ、さらに
軸部4の壁面に沿つて垂直に所定高さまで立ち上
がるようにして切り込んである。そしてこのスリ
ツト7のスリツト幅は、座部3を摘んでスリツト
7を閉じるようにブツシユ1を撓み変形させた場
合に、軸部4の根元部分の外径がばね2の内径と
ほぼ等しいかあるいはやや小さめとなるように、
その寸法設定がなされている。
さらにまた、軸部4の外周面において両スリツ
ト7を結ぶ軸線と直交する位置には一対の突起8
が配置されている。両突起8は軸部4の撓み変形
が比較的大きな範囲において圧縮ばね2の線間間
隙に適合するような位置に形成されており、かつ
その高さは軸部4が撓み変形した場合に圧縮ばね
2との干渉を回避し、復帰した場合に圧縮ばね2
の巻線に引つ掛かるような設定となつている。
ト7を結ぶ軸線と直交する位置には一対の突起8
が配置されている。両突起8は軸部4の撓み変形
が比較的大きな範囲において圧縮ばね2の線間間
隙に適合するような位置に形成されており、かつ
その高さは軸部4が撓み変形した場合に圧縮ばね
2との干渉を回避し、復帰した場合に圧縮ばね2
の巻線に引つ掛かるような設定となつている。
上記のように構成されたブツシユ1を圧縮ばね
2に取り付ける場合には、作業者が指で座部3を
強く摘み、軸部4を圧縮ばね2へ差し込む(第3
図参照)。この場合、ブツシユ1は両スリツト7
を閉じるように撓み、これによつて軸部4は根元
側が窄むため、圧縮ばね2の座巻部を座部3に接
触する位置まで確実に差し込むことができる。こ
うして軸部4を圧縮ばね2へ差し込んだら、座部
3に加えていた力を緩め、軸部4を弾性復帰させ
る。これに伴つて、両突起8が圧縮ばね2の線間
間隙に係合するため、ブツシユ1が圧縮ばね2に
対して抜け止めされた状態で取付けられる。この
手順によつて、他方のブツシユ1も取付ければ、
ブツシユ1と一体化されたばね組立て体を得るこ
とができる。
2に取り付ける場合には、作業者が指で座部3を
強く摘み、軸部4を圧縮ばね2へ差し込む(第3
図参照)。この場合、ブツシユ1は両スリツト7
を閉じるように撓み、これによつて軸部4は根元
側が窄むため、圧縮ばね2の座巻部を座部3に接
触する位置まで確実に差し込むことができる。こ
うして軸部4を圧縮ばね2へ差し込んだら、座部
3に加えていた力を緩め、軸部4を弾性復帰させ
る。これに伴つて、両突起8が圧縮ばね2の線間
間隙に係合するため、ブツシユ1が圧縮ばね2に
対して抜け止めされた状態で取付けられる。この
手順によつて、他方のブツシユ1も取付ければ、
ブツシユ1と一体化されたばね組立て体を得るこ
とができる。
本例のばね組立て体によれば、予めブツシユ1
を取付けた状態で取り扱うことができるため、持
ち運びが便利であり、作業に際して一体化させる
操作が省略できるため、その分作業性が向上す
る。また、本例では突起8を設けて圧縮ばね2か
らの脱落を規制しているため、特に本例で示した
ようなテイルト構造の如く、手が差込みにくい組
付け箇所の作業では好都合である。
を取付けた状態で取り扱うことができるため、持
ち運びが便利であり、作業に際して一体化させる
操作が省略できるため、その分作業性が向上す
る。また、本例では突起8を設けて圧縮ばね2か
らの脱落を規制しているため、特に本例で示した
ようなテイルト構造の如く、手が差込みにくい組
付け箇所の作業では好都合である。
さらに、ブツシユ1は軸部4が縮径する方向へ
撓み変形できるようにしたため、圧縮ばね2の内
径に製造上のばらつきがあつても、これを吸収し
て正規の位置(座部3に接触する位置)まで圧縮
ばね2に確実に差込むことができる。したがつ
て、圧縮ばね2のセツト長さは設定した長さが得
られ、これによつて圧縮ばね2の作動範囲が正規
の範囲に保たれるため、ステアリングホイールを
正規の跳ね上げ位置まで押し上げることが可能と
なる。
撓み変形できるようにしたため、圧縮ばね2の内
径に製造上のばらつきがあつても、これを吸収し
て正規の位置(座部3に接触する位置)まで圧縮
ばね2に確実に差込むことができる。したがつ
て、圧縮ばね2のセツト長さは設定した長さが得
られ、これによつて圧縮ばね2の作動範囲が正規
の範囲に保たれるため、ステアリングホイールを
正規の跳ね上げ位置まで押し上げることが可能と
なる。
なお、本例では突起8によつて圧縮ばね2から
の抜け止めを果たすようにしたが、突起8を設け
る代りに、軸部4の弾性力によつて圧縮ばね2に
係着するようにしてもよい。また、この点を併用
すれば一層抜け止め効果が高まるのは言うまでも
ない。
の抜け止めを果たすようにしたが、突起8を設け
る代りに、軸部4の弾性力によつて圧縮ばね2に
係着するようにしてもよい。また、この点を併用
すれば一層抜け止め効果が高まるのは言うまでも
ない。
また、ブツシユ1に設けるスリツト7について
は一箇所でもよく、この場合には第5図に示すよ
うに、軸部4の先端まで切り込んでブツシユ1全
体を縦割りにするような方式とすることも考えら
れる。逆に、スリツト7は2箇所より多く設けて
も良く、このことは突起8についても同様であ
る。
は一箇所でもよく、この場合には第5図に示すよ
うに、軸部4の先端まで切り込んでブツシユ1全
体を縦割りにするような方式とすることも考えら
れる。逆に、スリツト7は2箇所より多く設けて
も良く、このことは突起8についても同様であ
る。
さらに、ブツシユ1は圧縮ばね2に対して必ず
しも左右両側に取り付けておく必要はなく、ばね
組立て体の組み付け箇所の事情に応じて片側だけ
のみとすることもある。
しも左右両側に取り付けておく必要はなく、ばね
組立て体の組み付け箇所の事情に応じて片側だけ
のみとすることもある。
いずれにしても、本考案に係るばね組立て体は
汎用性の高いものであり、テイルト機構以外にも
広く活用が期待できる。
汎用性の高いものであり、テイルト機構以外にも
広く活用が期待できる。
(考案の効果)
本考案の効果は次のようである。
ブツシユの軸部を縮径方向へ撓み変形するよう
にしたため、圧縮ばねの内孔に寸法誤差があつて
も、これを吸収して正規の位置まで差込まれた状
態で一体化することができる。このため、ばね組
立て体を任意の機構中に組み込んだ場合、圧縮ば
ねの作動範囲は設定された作動範囲のものが得ら
れているため、設定されたばね作用によつて機構
の動作に支障を与えるようなことが未然に回避さ
れる。
にしたため、圧縮ばねの内孔に寸法誤差があつて
も、これを吸収して正規の位置まで差込まれた状
態で一体化することができる。このため、ばね組
立て体を任意の機構中に組み込んだ場合、圧縮ば
ねの作動範囲は設定された作動範囲のものが得ら
れているため、設定されたばね作用によつて機構
の動作に支障を与えるようなことが未然に回避さ
れる。
また、軸部の弾性力を利用したりあるいは軸部
に設けられた突起によつて、圧縮ばねに対してブ
ツシユを抜け止めした状態で一体化することがで
きるため、ブツシユの脱落あるいは紛失を未然に
防止し、特に手の入れにくいような箇所への組み
込みが強いられる場合等、作業性の向上に大いに
寄与する。
に設けられた突起によつて、圧縮ばねに対してブ
ツシユを抜け止めした状態で一体化することがで
きるため、ブツシユの脱落あるいは紛失を未然に
防止し、特に手の入れにくいような箇所への組み
込みが強いられる場合等、作業性の向上に大いに
寄与する。
第1図はブツシユの正面を示す半断面図、第2
図はブツシユの側面図、第3図は圧縮ばねへブツ
シユを差込む様子を示す側面図、第4図はばね組
立て体の組付け状態を示す断面図、第5図はブツ
シユの他の実施例を示す斜視図、第6図は公知の
自動車のテイルト機構を示す側面図、第7図は同
裏面図、第8図は従来の問題点の一つを示す側面
図である。 1,35……ブツシユ、2,34……圧縮ば
ね、3……座部、4……軸部、7……スリツト、
8……突起。
図はブツシユの側面図、第3図は圧縮ばねへブツ
シユを差込む様子を示す側面図、第4図はばね組
立て体の組付け状態を示す断面図、第5図はブツ
シユの他の実施例を示す斜視図、第6図は公知の
自動車のテイルト機構を示す側面図、第7図は同
裏面図、第8図は従来の問題点の一つを示す側面
図である。 1,35……ブツシユ、2,34……圧縮ば
ね、3……座部、4……軸部、7……スリツト、
8……突起。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 圧縮ばねの少なくとも一方の端部にブツシユ
を装着してなるばね組立て体において、 前記ブツシユは、前記圧縮ばねの内径より大
径に形成された座部と、前記座部の軸上に立設
され圧縮ばねの内部へ挿入される軸部とから形
成され、 この軸部には前記圧縮ばねに対する抜け止め
手段と、前記座部から切り込まれて軸部を縮径
させる方向へ撓み変形させるスリツトとが備え
られていることを特徴とするばね組立て体。 (2) 圧縮ばねに対し軸部がその弾性力をもつて抜
け止め状態で係着されていることを特徴とする
請求項1記載のばね組立て体。 (3) 抜け止め手段が軸部の外面の一部に突出され
て圧縮ばねの線間間隙に係合可能な突起である
ことを特徴とする請求項1又は2記載のばね組
立て体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115989U JPH0540341Y2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115989U JPH0540341Y2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0349435U JPH0349435U (ja) | 1991-05-14 |
JPH0540341Y2 true JPH0540341Y2 (ja) | 1993-10-13 |
Family
ID=31659656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11115989U Expired - Lifetime JPH0540341Y2 (ja) | 1989-09-22 | 1989-09-22 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540341Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007024278A (ja) * | 2005-07-21 | 2007-02-01 | Suncall Corp | ダンパースプリング及びシート部材 |
JP5203494B2 (ja) * | 2011-10-18 | 2013-06-05 | 株式会社東郷製作所 | ばねシート部材及びこれを具備するばね組立て体 |
JP5650696B2 (ja) * | 2012-09-04 | 2015-01-07 | ファナック株式会社 | スリットが形成された弾性変形体を有する機械式ストッパ装置、及び該機械式ストッパ装置を備えた多関節ロボット |
-
1989
- 1989-09-22 JP JP11115989U patent/JPH0540341Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0349435U (ja) | 1991-05-14 |
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