JPH053949A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH053949A
JPH053949A JP3323469A JP32346991A JPH053949A JP H053949 A JPH053949 A JP H053949A JP 3323469 A JP3323469 A JP 3323469A JP 32346991 A JP32346991 A JP 32346991A JP H053949 A JPH053949 A JP H053949A
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ball
display
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drums
game
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遊技領域における打玉が落下可能な有効スペ
ースが狭くなることを極力防止すること。 【構成】 複数種類の識別情報を可変表示可能な可変表
示装置50を遊技領域に設け、その可変表示装置50の
上方に覆い部材の一例の障害部材を設け、その障害部材
に打玉が通過可能な玉通過領域を形成し、その玉通過領
域を通過したパチンコ玉が入賞可能な位置にセーフ孔2
bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機等で代
表される弾球遊技機に関し、詳しくは、遊技領域に打玉
を打込んで遊技が可能な弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の弾球遊技機において、従来から
一般的に知られているものに、たとえば、複数種類の識
別情報を可変表示可能な可変表示装置が遊技領域に設け
られたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の弾球遊
技機において、遊技領域に打込まれた打玉が前記可変表
示装置の表示部前面側を落下する場合には、障害釘等が
設けられていないためにそのまま下方に落下して打玉の
落下軌跡が変化しない状態となるために、打玉の落下軌
跡を楽しむという観点からすればあまり面白味のないも
のとなってしまう。
【0004】そこで、可変表示装置の上方に覆い部材を
設け、上方から落下してきた打玉がその覆い部材に衝突
した場合に、その打玉を左右方向に跳ね返して障害釘等
が植設されている遊技盤面上を打玉が落下するように構
成し、打玉の落下軌跡が変化に富んだものとなるように
構成することが考えられる。
【0005】しかし、このように構成した場合には、前
記覆い部材に衝突した打玉がすべて左右方向に跳ね返る
ことになるために、覆い部材のすぐ下方部は打玉がまっ
たく流下しない領域となってしまい、遊技領域において
打玉が落下可能な有効スペースが狭くなってしまうとい
う新たな欠点が生ずる。
【0006】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、遊技領域において打玉が落下
可能な有効スペースが狭くなることを防止し、遊技領域
全体を極力有効利用した弾球遊技機を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、遊技領域に打
玉を打込んで遊技が可能な弾球遊技機であって、前記遊
技領域に設けられ、複数種類の識別情報を可変表示可能
な可変表示装置と、該可変表示装置の上方に設けられた
覆い部材と、該覆い部材に形成され、打玉が通過可能な
落下玉通過領域と、該落下玉通過領域を通過した打玉が
通過可能な位置に設けられ、打玉の通過により所定の遊
技動作が開始されるように定められた通過領域とを含む
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明によれば、可変表示装置の上方に設けら
れている覆い部材に打玉が通過可能な落下玉通過領域が
形成されているために、上方から落下してきた打玉がそ
の覆い部材に形成された落下玉通過領域を通過した場合
には、その覆い部材のすぐ下方部分の領域を打玉が落下
することになる。しかも、その覆い部材に形成されてい
る通過領域を通過した打玉が通過可能な位置に、打玉の
通過により所定の遊技動作が開始されるように定められ
た通過領域が設けられており、覆い部材の通過領域を通
過した打玉がその通過領域を通過するかもしれないとい
う期待感を遊技者にいだかせることができる。
【0009】
【発明の実施例】以下に、図面を参照してこの発明の具
体的な実施例について説明する。
【0010】図1はこの発明の一実施例のパチンコ遊技
機の外観図である。構成において、パチンコ遊技機10
の遊技盤1上には、セーフ孔2a〜2c等の入賞領域か
らなる通過領域、通過玉の一例の入賞玉によって後述の
可変表示装置50を可変できるように定められた入賞口
からなる入賞領域3a〜3c、複数の役物(通称チュー
リップ)4a,4b、およびアウト玉入口5が形成され
る。
【0011】遊技盤1のほぼ中央部には、可変入賞球・
可変表示装置30が配設される。この可変入賞球・可変
表示装置30は、後述の図3ないし図6に示す可変入賞
球装置40および可変表示装置50を前面枠部材31に
一体的に装着して構成される。このように、可変入賞球
装置40と可変表示装置50とを一体に構成したため、
遊技盤1への取付時に両装置を一体的に同時に取付ける
ことができ、取付けが容易であるとともに、部品の管理
が行ないやすい利点がある。この可変表示装置50は、
機械的可変表示部材の一例の回転ドラム機構50Aおよ
び電気的可変表示器の一例のセグメント表示器50Bを
含んで構成される。そして、可変表示装置50は、入賞
領域3a〜3cへの入賞玉に応じて回転ドラム機構50
Aおよびセグメント表示器50Bの可変表示を開始し、
遊技者の停止指令または可変表示開始から一定時間後に
おいて、可変表示を停止する。このときの回転ドラム機
構50Aの表示状態とセグメント表示器50Bの表示状
態との組合せが所定の状態になったとき、可変入賞球装
置40を開成駆動可能に定められた特定の遊技状態にな
ったことが判断される。なお、可変入賞球装置40を開
成駆動するための特定遊技状態の他の例としては、比較
的入賞しにくいように釘調整された入賞領域2bを形成
し、該入賞領域2bへの入賞玉を入賞玉検出器100に
より検出して特定遊技状態になったことを判定するよう
にしてもよい。すなわち、前記入賞玉検出器100によ
り、パチンコ遊技における予め定める遊技状態になった
ことを検出する特定遊技状態検出手段を構成してもよ
い。また、前記入賞領域2bを特定領域として兼用構成
し、前記入賞玉検出器100を、可変入賞球装置を第1
の状態に継続させることを許容された特定領域を通過し
たパチンコ玉を検出する特定領域通過玉検出手段として
兼用構成してもよい。
【0012】前記パチンコ機10の前面枠11の下方に
は、賞品玉払出口12、打球待機樋13、打球ハンドル
14、余剰賞品玉払出口15および賞品玉受皿16が配
設される。打球ハンドル14はその回動によって打球強
さを調整するものであって、必要に応じてその外周に関
連して打球指定スイッチが設けられる。なお、打球指令
スイッチは、打球ハンドルの近傍の前面枠11に設けら
れるスイッチ、または打球ハンドル14の軸にカムを固
着しておき、このカムの押圧によってスイッチング動作
するスイッチであってもよい。
【0013】また、必要に応じて、前面枠11には、可
変表示開始・停止指令スイッチ17に設けられる。この
可変表示開始・停止指令スイッチ17は、開始指令スイ
ッチ17sおよび停止指令スイッチ17eを含む。この
開始指令スイッチ17sは、回転ドラム機構50Aおよ
びセグメント表示器50Bを表示駆動可能な遊技状態と
なった後、遊技者の意思によって両者を可変表示開始す
るのを選択するのに利用される。停止指令スイッチ17
eは回転ドラム機構50Aおよびセグメント表示器50
Bの可変表示を停止指令するのに用いられる。なお、好
ましくは、回転ドラム機構の表示列が複数列設けられて
いる場合は、停止指令スイッチ17eを順次繰返して押
圧することによって、回転ドラム機構50Aに含まれる
各列のドラムを順次的に停止指令する。たとえば、回転
ドラム機構50Aの表示列が3列のドラムで構成されて
いる場合は、停止指令スイッチ17eを1回押圧するこ
とによって左のドラムを停止させ、2回目の押圧によっ
て中央のドラムを停止させ、3回目の押圧によって右の
ドラムを停止させる。この場合、すべての列のドラムが
停止されたときまたはそれから一定時間遅れて、セグメ
ント表示器50Bの可変表示を停止させる。
【0014】なお、入賞領域3a〜3cへの入賞玉に応
じて直ちに回転ドラム機構50Aおよびセグメント表示
器50Bを可変表示する場合は、開始指令スイッチ17
sが不要となる。また、停止指令スイッチ17eは、回
転ドラム機構50Aに含まれるドラムの列の数に対応し
て複数個設けてもよい。
【0015】また、停止指令スイッチ17eを遊技者が
操作しない場合は、一定時間の経過により可変表示装置
を停止させるようにしてもよく、さらに、停止指令スイ
ッチ17eを設けずに一定時間の経過だけで停止させる
ようにしてもよい。
【0016】図2はパチンコ機10の裏面構造の図解図
である。図において、前記入賞領域3a,3b,3cの
形成された遊技盤1の裏面には、入賞領域を通過した入
賞玉を下方へ導くための径路211,212が形成され
る。径路211の下方には、入賞領域3aまたは3bへ
の入賞玉を検出するための入賞玉検出器22が設けられ
る。径路212の下方には、入賞領域3cへの入賞玉を
検出する入賞玉検出器23が設けられる。なお、必要に
応じて、入賞玉検出器22,23で検出された入賞玉
は、ヤクモノ4a,4bの上部位置に導かれ、ヤクモノ
4a,4bの嘴状部を開成するのに利用される。入賞玉
検出器22および23の出力は、回転ドラム機構50A
およびセグメント表示器50Bを表示駆動可能な状態の
検出出力として利用される。そして、遊技盤1の裏面の
アウト玉入口5よりもやや上部位置には、径路213が
設けられる。この径路213は、セーフ孔2a,2c、
通過領域の一例であるセーフ孔2b、入賞領域3a〜3
c、ヤクモノ4a,4bまたは可変入賞球装置40のい
ずれかへ入賞した玉を入賞玉処理器24へ導くものであ
る。この入賞玉処理器24は、径路213を介して導か
れる入賞玉を1個ずつ落下させる。入賞玉処理器24で
1個ずつ落下された玉は、従来周知の賞品玉払出機構
(図示せず)に連結された作動部材を作動させて、1個
の入賞玉につき一定数の賞品玉の払出を行なわせる。
【0017】図3および図4は可変入賞球・可変表示装
置30の図解図であり、特に図3はその斜視図を示し、
図4はその縦断面図を示す。
【0018】図5および図6は可変入賞球装置の詳細図
を示し、特に図5はその分解斜視図を示し、図6は取付
基板としての取付板31の裏面から見た図を示す。
【0019】図7ないし図11は可変表示装置50の詳
細を示す図解図であり、特に図7はその正面側から見た
斜視図を示し、図8は内部構造の斜視図を示し、図9は
その分解斜視図を示し、図10は1つのドラムの詳細な
斜視図を示し、図11は回転ドラムの光ガイド部材の詳
細を示す断面図である。
【0020】次に、図3〜図11を参照して、可変入賞
球・可変表示装置30の構成を説明する。
【0021】まず、可変入賞球・可変表示装置30の詳
細を述べる。可変入賞球・可変表示装置30は、取付板
31に可変入賞球装置40と可変表示装置50を一体的
に装着して構成される。より具体的には、図5に示すよ
うに取付板31には、可変入賞球装置40が関連的に形
成されかつ特定領域の一例の可変入賞球装置40の入賞
開口となる長方形の開口部32が穿設される。なお、本
実施例では、特定領域と可変入賞球装置を兼用するもの
を説明するが、その他、特定領域と可変入賞球装置とを
別々に設けてもよい。また、取付板31には、後述の各
列のドラムに描かれた識別情報を表示するための表示窓
33a,33b,33cが穿設される。また、取付板3
1の上部位置には、ほぼ四角形の切欠部34が形成され
る。切欠部34の前面には、電気的可変表示器の一例の
セグメント表示器50Bを装着しかつパチンコ玉を誘導
するための枠部材35が装着される。この枠部材35に
は、その上部に逆ハ字状の玉受板351が形成されると
ともに、玉受板351で受けられた玉を入賞領域3aと
なる孔を介して裏面へ導くガイド353が形成される。
このように、遊技者が打玉を弾発して狙っている箇所に
入賞領域3aを設けたため、特に可変入賞球装置の閉成
時に遊技者の入賞への関心が薄れてしまうことを防止し
て、遊技の面白味が向上し得る。この枠部材35の左右
両端部分には、パチンコ玉が衝突することによりそのパ
チンコ玉の落下軌跡を変動させる衝突面800a,80
0bが形成されている。この衝突面800a,800b
は、たとえば図1にも示されているように、その衝突面
800a,800bの左右方向端部が入賞開口32の横
縁部分のほぼ上方に位置するように構成されている。こ
のように構成することにより、パチンコ玉がこの衝突面
800a,800bに衝突した場合には左右方向にはね
返りそのはね返ったパチンコ玉のほとんどは入賞開口3
2に入賞しなくなる一方、この衝突面800a,800
bに衝突しなかったパチンコ玉は入賞開口32に入賞で
きる可能性が残っている状態となり、この衝突面800
a,800bによりパチンコ玉の落下軌跡に変化をもた
せてパチンコ玉の入賞開口32への入賞の行方を予測で
きなくし、遊技の面白味を向上し得る利点がある。ま
た、この枠部材35に上方から落下してきたパチンコ玉
が衝突することにより、そのパチンコ玉の落下勢いを軽
減して、下方に位置する開閉板42等にパチンコ玉が落
下衝突したときの衝撃力を軽減し得る利点もある。この
枠部材35により、打玉が衝突することにより該打玉の
落下軌跡を変動させる衝突面を有する覆い部材が構成さ
れている。また、本実施例では、可変入賞球装置に一体
に覆い部材を備えたものを示したが、可変入賞球装置と
覆い部材とを別体に構成してもよい。
【0022】前記枠部材35の横方向に延びる部分に
は、玉を通過させるための落下玉通過領域の一例の玉通
過領域354,355が形成される。この玉通過領域3
54,355を通過した打玉が下方の通過領域の一例の
セーフ孔2bを通過可能となる。なお、前記通過領域
を、打玉の通過により可変表示装置を可変開始させるた
めの始動通過孔で構成してもよい。なお、通過領域は受
入れた玉を遊技盤裏面側に導く入賞領域を含む広い概念
である。枠部材35の前面には、セグメント表示器50
Bを透視するための表示窓356が穿設される。この表
示窓356の裏側には、セグメント表示器50Bが装着
される。このセグメント表示器50Bは、本実施例では
表示装置の判定の一例として用いているが、その他、可
変入賞球装置40内に入賞したパチンコ玉の個数や可変
入賞球装置50が第1の状態に変化する回数等の遊技に
関連する情報を表示してもよい。このセグメント表示器
50Bは、遊技者の注目の的となっている可変表示装置
50のすぐ上方に位置し、かつ、前方に幾分突出してい
るために遊技者の目に近くなり、その表示情報を遊技者
が視覚によりとらえやすくなるという利点もある。さら
に、前記障害部材を構成している枠部材35で構成され
ている空間にセグメント表示器50Bが設けられている
ために、その空間の有効利用が図れるとともに、枠部材
35によりパチンコ玉が直接セグメント表示器50Bに
衝突し、故障することを防止できる。この点からして、
枠部材35は、電気的可変表示器の一例のセグメント表
示器50Bを打玉から保護する保護部材として兼用構成
されている。また、取付板31には、開口部32の上部
位置に障害釘36が複数本植設される。さらに、取付板
31の前面の開口部32よりやや上部位置には、ガイド
部材37が装着される。このガイド部材37は、横方向
の複数の箇所に、垂直方向に沿ってガイド板371を形
成し、パチンコ玉を垂直方向にガイドさせながら落下さ
せるように働く。前記障害釘36とガイド部材37とに
より、落下してきたパチンコ玉が衝突し一旦落下勢いを
軽減させた後開閉板42上にパチンコ玉を落下させ、可
動部材の一例である開閉板42へのパチンコ玉の落下衝
撃力を弱めるための障害部材が構成されている。なお、
玉通過領域354,355を通過した打玉をセーフ孔2
b近傍まで導く玉誘導路を設けてもよい。
【0023】前記可変入賞球装置40は、遊技者にとっ
て有利となる第1の状態の一例として開閉板42を前面
へ開いて玉を受入れ、遊技者にとって不利となる第2の
状態の一例として開閉板42を閉じて玉の受入れを不可
能とするものである。
【0024】次に、可変入賞球装置40の詳細を述べ
る。前記開口部32には、可変入賞球装置40が関連的
に設けられる。この枠部材41は、開口部32の大きさ
にほぼ等しくかつ奥行き方向の4面で壁面を形成し、そ
の両側壁部分に切欠部411,412を形成してなる。
この枠部材41には、開閉板42が回動自在に装着され
る。すなわち、開閉板42の両側には、ほぼ三角形の側
壁421,422が形成される。この側壁421,42
2には、円柱状の突起部423,424からなる回動支
軸が形成される。この突起部423,424には端部7
50が形成されており、この端部750の外径は切欠部
411,412からなる嵌合溝の内径よりも大きく構成
されている。この突起部423,424の端部750よ
りも先端部分が枠部材41の切欠部411,412に係
合した状態で枠部材41と取付板31を一体的に組付け
るようにしたため、開閉板42を枠部材41の前面で開
閉自在とすることができる。なお、端部750を形成し
たため、開成板42の開閉時において、その側壁42
1,422が前記枠部材41内側壁に直接擦れることが
なく、端部750と切欠部411,412の直接接触で
摩擦力を吸収するため、開閉板42の開閉に伴う摩擦力
を軽減することができ、長期間の使用によっても何ら作
動に支障をきたすことがないという効果が生ずる。また
前記切欠部411,412からなる嵌合溝を取付板31
側に形成してもよい。枠部材41の裏面には、入賞玉を
下方へ導くためのガイド壁43が固着される。ガイド壁
43の底面は傾斜状に形成される。この底面の終端に
は、可変入賞球装置40の入賞口44へ入賞した玉を検
出する通過玉検出器45が装着される。また、開閉板4
2の側壁422には、ねじ孔の形成された突起部425
が形成される。
【0025】前記突起部425には、開閉駆動機構46
に含まれるロッド461の一端が螺着される。開閉駆動
機構46は、電気的駆動源の一例のソレノイド462を
含み、ソレノイド462のプランジャ463にT字形レ
バー464の一部が連結される。このT字形レバー46
4は、その中心が取付板31に回動自在に支持される。
そして、T字形レバー464の一端にロット461の他
端が係合される。T字形レバー464の短辺の他端がば
ね465で引張付勢される。これによって、ソレノイド
462が電気的に消勢されているとき、T字形レバー4
64の下端がばね465によって引張付勢されて、長辺
の先端を引き降ろした状態とすることにより、開閉板4
2を閉成させる。これとは逆に、ソレノイド462が付
勢されると、T字形レバー464の短辺の一端がプラン
ジャ463の吸引によって回動されて長辺の先端が上方
向に引上げられる。これによって、ソレノイド461が
上方向に引上げられて、開閉板の突起部425を上方向
に引上げることにより、開閉板42を開成させる。前記
T字形レバー464,ロット461およびばね465に
より、電気的駆動源の駆動力を可動部材に伝えて可動部
材を動かす作動部材が構成されている。
【0026】なお、図示では可変入賞球装置の一例とし
て、遊技者にとって有利(または利益)となる状態とし
て玉を入賞しやすい状態とし、遊技者にとって不利(ま
たは不利益)となる状態として玉を入賞させない状態に
変化自在なものを示すが、その他各種の可変入賞球装置
であってもよいことはいうまでもない。たとえば、可変
入賞球装置の他の例としては、いわゆるチューリップの
ように、遊技者にとって有利となる状態の他の例として
嘴状部を開成して玉を入賞しやすい状態とし、遊技者に
とって不利となる状態の他の例として嘴状部を閉成して
玉を入賞しにくい状態とするものであってもよい。ま
た、本実施例では、可変入賞球装置40の入賞口44全
体を特定領域に構成して入賞したすべてのパチンコ玉を
特定領域通過玉として検出するように構成したが、入賞
口44内に特定領域ばかりでなく通常の入賞領域を形成
し、入賞口44内の一部に形成された特定領域を通過し
たパチンコ玉のみを特定領域通過玉として検出するよう
に構成してもよい。
【0027】次に、可変表示装置50の詳細を述べる。
可変表示装置50は、回転ドラム機構50Aおよびセグ
メント表示器50Bを含む。なお、回転ドラム機構50
Aは複数列(図示では3列)の回転ドラム51a,51
b,51cからなる回転ドラム群51を含む。また、上
記実施例では、可変表示装置の回転ドラム51a,51
b,51cが3個のものを示したが、1個または2個あ
るいは4個以上のものであってもよい。各列の回転ドラ
ム(以下ドラム)51a,51b,51cの外周上に
は、回転方向の一定角度毎に、絵模様や記号や数字など
の識別情報(図示ではアルファベット)が描かれる。そ
して、各列のドラム51a,51b,51cの或る識別
情報が、前記表示窓33a,33b,33cから遊技者
に視認できるように配置される。この表示窓33a,3
3b,33cにはそれぞれ、図4に示すように、識別情
報を拡大して表示するカバー部材31a,31b,31
cが設けられている。各列のドラム51a,51b,5
1cのそれぞれの一方側面には、円板状の壁面511が
形成される。壁面511の中心には、後述のドラム軸5
3を挿通するための孔512が形成される。そして、各
列のドラム51a,51b,51cのそれぞれの壁面5
11には、外周上に描かれた識別情報の数に相当する歯
数を有するラチェット歯車52a,52b,52cが固
着される。
【0028】前記各列のドラム51a〜51cの壁面5
11には、対応する表示窓で表示されている識別情報を
光学的に検出するために、異なる半径の2つの同心円状
の識別情報形成位置毎に、透孔513および/または5
14を穿設した部分と穿設していない部分が形成されて
いる。たとえば、内側の円周上に透孔513を穿設した
部分としない部分によって2種類(2ビット)の識別が
可能となり、外側の円周上に透孔514を穿設しまたは
穿設していないことによって2種類の識別が可能とな
る。したがって、両透孔513および514の有無の組
合せによって、4種類の識別情報を検出することができ
る。なお、異なる半径であって透孔の穿設される円周の
数(n)を増加すれば、2n の種類の識別情報を検出す
ることができる。
【0029】ところで、壁面511は、透孔513,5
14を穿設するのみでよいが、より好ましくは透孔の有
無を検出するための光ビームの漏れを無くしかつ確実に
透孔を検出できるようにするために、次のように構成さ
れる。すなわち、各列の回転ドラム51a,51b,5
1cのそれぞれは、透孔513,514を穿設すべき円
周上の各識別情報に対応する角度毎に円柱状の光ガイド
部材515,516を形成すれば、光ビームに指向性を
持たせ光漏れを最小限にでき、よって、識別情報を確実
に検出できる。なお、前記光ガイド部材515,516
は、図11に示すように、投光器591,591′側の
透孔の内径よりも受光器側の透孔の内径を小さく構成
し、光ビームの発散をより一層防止し得るようにしてい
る。また、前記投光器591,591′の光源として、
たとえば発光ダイオードを用いることもできる。また、
壁面511の裏面に光ガイド部材515,516を穿設
し、かつドラムの外周に描かれる識別情報によってその
ガイド部材に対応する壁面の部分を適宜孔開けするよう
に構成すれば、ドラムの外周に描かれる識別情報の種類
や配列を自由に変更できる利点がある。
【0030】前記各列のドラム51a,51b,51c
のそれぞれは、ドラム軸53で遊嵌されて、その摩擦力
で個別的に回転自在に支持される。このような構成は、
各列のドラムの中心孔512の周囲のコイルばね531
を入れかつそのばねを各列のドラムの両側から挟むよう
にしてドラムをドラム軸53に装着すればよい。ドラム
軸53は、その両側がボックス54の側面板541,5
42で軸支される。ドラム軸53の一方端には、回転駆
動機構55に含まれる歯車551が固着される。歯車5
51は変速用歯車552と噛合される。側面板541に
は、ドラム駆動用モータ553が装着される。モータ5
53はギアードモータであって、その駆動歯車が歯車5
52と噛合されていて、その回転力が歯車552,55
1を介してドラム軸53に伝達される。ボックス54の
背面板543には、各列のドラム51a,51b,51
cのそれぞれを個別的に回転または停止させるための電
気的駆動源の一例のソレノイド56a,56b,56c
が固着される。これらのソレノイドのプランジャ57
a,57b,57cは、それぞれ係止レバー58a,5
8b,58cの一端とピンで連結される。係止レバー5
8a,58b,58cのほぼ中央部は、軸581で軸支
される。係止レバー58a,58b,58cは、図9に
示すように、軸支部分の横断面の形状がコの字状に形成
されているため、一定の幅をもった2点で軸581に軸
支され、確実に軸支されるため、爪状部582が左右に
がたつくことがなくラチェット歯車52a,52b,5
2cへの係合不良も生じにくくなる。なお、軸支部分と
軸との接触面をなるべく多くすれば、本実施例に限るこ
とはない。軸581の両側は側面板541,542に固
着される。各列のドラムに対応する係止レバー58a,
58b,58cのそれぞれの先端には、爪状部582が
形成される。この係止レバー58a,58b,58cの
爪状部582は、対応するドラム51a,51b,51
cに形成されているラチェット歯車52a,52b,5
2cのそれぞれと係合して各列のドラムを停止させ、ロ
ック状態を保持する働きをする。前記ソレノイド56
a,56b,56c,プランジャ57a,57b,57
c,係止レバー58a,58b,58c,ラチェット歯
車52a,52b,52cおよび軸581により、回転
ドラム51a,51b,51cをそれぞれ独立に停止さ
せる回転停止手段が構成されている。この回転停止手段
は、前記側面板541,542と背面板543とにより
保持され、その側面板541,542と背面板543、
さらには上下の板とにより、前記回転停止手段を一体的
に保持する枠体が構成されているため、ソレノイド56
a〜56cで発生した熱が下方保持部718に伝わって
も、下方保持部718が枠体に直接接触していないた
め、枠体の熱による変形が防止できる。前記枠体の背面
板543内面には、前記ソレノイド56a,56b,5
6cを位置決めする位置決めガイド部材708が設けら
れ、ソレノイド56a,56b,56cのコイル710
を保持する保持部材712における側面部714が、前
記ガイド部材708間に挿入されて位置決めされるよう
にその幅方向の寸法がガイド部材708の位置決め幅の
寸法内に収めて作られている。なお、保持部材712の
上下両端部は、コイル710を挟むように延設された上
方保持部716と下方保持部718とに構成されてい
る。また、前記位置決めガイド部材708に位置決めさ
れた保持部材712は、枠体を挟んだ固定板720とビ
スにより固定され、その固定状態でソレノイド56a,
56b,56cの熱がビスおよび固定板720を通して
放熱されるとともに、図4に示すように、下方保持部7
18と枠体の底面とに放熱空間722が形成されるよう
に構成されている。
【0031】ところで、各列のドラム51a,51b,
51cは、対応するラチェット歯車と係止レバーの爪状
部とが係合していれば、通常の回転方向(反時計方向)
には回転しないが、パチンコ機の振動によって逆方向に
回転する場合がある。この場合、各列のドラムで表示さ
れる識別情報の種類が遊技者にとって有利な状態に変化
すると、各列のドラムの停止位置の検出出力と実際の表
示とが異なり、トラブルの原因となる。そこで、この実
施例では、セグメント表示器50Bの可変表示が停止さ
れて所定の価値を付与するまでの間、モータ553を連
続的に回転させて、各列のドラムを反時計方向に付勢さ
せておく。このとき、反時計方向への回転に対しては、
ラチェット歯車と爪状部との係合が有効に働くので、各
列のドラムは何ら回転することなく、また、そのとき表
示されている識別情報がパチンコ機の振動によっても変
更をきたすことがない。
【0032】ラチェット歯車の外周には、図4に示すよ
うに、ドラム51aの外周の識別情報の数に対応した数
の係合面Aが放射状に形成されている。そして、この係
合面Aの外側先端部に、係合面Aとほぼ直交する補強面
Bが形成されている。そして、その補強面Bと次の係合
面の基部Dとの間に、係止レバー58aの先端すなわち
爪状部582を摺接させて誘導する摺接誘導面Cが形成
されている。これら係合面A,補給面Bおよび摺接誘導
面Cにより、係止レバー58a〜58cの爪状部582
が係脱自在に係合される爪が構成されている。
【0033】ラチェット歯車の外周に形成されている爪
が前記構成を有するため、係合面Aと係止レバー58a
の先端との確実な接合により回転ドラムの停止が確実に
行なわれる。また、前記係合面Aの外側先端部に形成さ
れた補強面Bが、前記係合面Aとほぼ直交する面によっ
て形成されているため、停止制御時における係止レバー
58aの先端がラチェット歯車の爪に接触する際、係止
レバー58aの先端と前記補強面Bとが接触することに
なり、補強面Bによる面接触によりラチェット歯車の爪
先端の摩耗を防止し得る。さらに、停止制御時に際し、
摺接誘導面Cの働きにより、前記係止レバー58aの先
端を摺接させて前記係合面の基部Dまでスムーズに誘導
することができ、係止レバー一端がラチェット歯車の外
周に衝突することによりはね返りを防止し得る。以上よ
り、回転ドラムの停止が確実に行なえるとともに、長期
間の使用によっても停止機能の確実性が低下しないとい
う効果が奏される。
【0034】また、前記係止レバー58a〜58cを支
持している軸581は、前記ラチェット歯車52a〜5
2cの爪と係止レバーの爪状部582との接触部分を通
る接線lよりもLだけ外側に配設されるように構成され
ている。ゆえに、係止レバーの離脱時にレバー先端が回
転ドラムの回転方向、すなわち係合面の前方へ向かうよ
うにして回動させるという作業により、係止レバーを比
較的小さな力でラチェット歯車から外してやることがで
きる利点がある。
【0035】前記3列のドラム51a〜51cの両側の
透孔513,514に対応する位置には、停止時におい
て表示されている識別情報の組合せを検出するために、
光電センサ59a,59bが設けられている。光電セン
サ59a,59bは、それぞれ投光器591,591′
と受光器592,592′とを含む。この投光器59
1,591′と受光器592,592′とにより、回転
ドラムの停止位置を検出する停止位置検出手段が構成さ
れている。この停止位置検出手段および前記回転駆動機
構も、前記枠体を構成している前記側面板541,54
2と背面板543により一体的に保持されている。
【0036】前記可変入賞球装置を第1の状態としかつ
その状態において特定領域への通過玉数によってさらに
第1の状態を継続することのできる条件は、回転ドラム
表示機構50Aで表示される各列のドラムの識別情報の
組合せ状態と、セグメント表示器50Bで表示される識
別情報の表示状態との組合せに基づいて判断される。ま
た、所定価値を付与する条件以外の場合であっても、各
列のドラムで表示される識別情報の組合せによってその
他の価値を付与(たとえばヤクモノの開成)するように
してもよい。図中、700は、投光器591,591′
を収納し、その投光器591,591′からの出力光線
に指向性を持たせる光指向筒であり、前記枠体の回転ド
ラム側に設けられている。そして、組付状態では、前記
受光器592,592′が収納される収納筒702が設
けられている。この光指向筒700の働きにより、投光
器591,591′から投光された出力光線が、受光器
592,592′側にのみ照射されるように指向性が持
たされ、不測に光が他の方向に漏れることがないため
に、他方向から光を不測に受光器が受光してしまうとい
う誤検出の原因が生じにくい利点がある。さらに、受光
器592,592′が収納筒702内に設けられている
ために、横方向から不必要な光が入ることがなく、投光
器591,591′から投光された正規の光のみを受光
し、正確かつ確実な検出が可能となる。
【0037】なお、上述の実施例では、可変表示装置5
0の一例として、回転ドラム表示機構50Aおよびセグ
メント表示器50Bを一体的に構成した場合を示すが、
回転ドラム表示機構50Aのみでもよい。また、電気的
可変表示器の他の例としては、複数の発光ダイオードな
どの表示部をリング状に配設し、各発光ダイオードを順
次的に表示駆動し、表示駆動が停止されたときに表示さ
れている発光ダイオードと回転ドラム表示機構の表示状
態との組合せによって所定の価値を付与するようにして
もよい。なお、前記回転ドラム表示機構50Aを、デジ
タル表示器等の電気的可変表示器で構成してもよい。
【0038】図12はこの発明の一実施例の遊技制御回
路図である。構成において、遊技制御回路60は、前記
回転ドラム表示機構50Aを駆動制御するための回転ド
ラム駆動制御回路61、前記セグメント表示器50Bを
可変表示するための表示駆動制御回路62、特定遊技状
態検出回路63、特定領域通過玉検出手段の一例の通過
玉検出器45、特定領域通過玉検出手段64、および可
変入賞球装置40を開閉駆動するための駆動制御回路6
5を含んで構成されている。
【0039】次に、図1ないし図12を参照して、図1
2の具体的な回路構成とともにこの実施例の動作を説明
する。遊技者は玉貸器で借りたパチンコ玉を前記打球待
機樋13へ入れ、打球ハンドル14を回動して打球強さ
を調節した後、打球スイッチを押圧する。そして、打球
用モータ(図示せず)が回転駆動し、打球杵(図示せ
ず)を間欠的に回動させることによって、玉を1個順次
遊技盤1へ打込む。このようにして、遊技者が打球遊技
しているとき、打込玉が前記セーフ孔2a,2cまたは
ヤクモノ4a,4bのいずれかへ入賞すると、従来周知
のパチンコ機と同様にして、1個の入賞玉につき所定数
の賞品玉が払出される。
【0040】一方、打込玉が入賞領域3a〜3cのいず
れかへ入賞すると、入賞玉検出器22または23が出力
を導出してORゲート610を介して加減算カウンタ6
11に与える。応じて、加減算カウンタ611はその計
数値を1だけ歩進する。加減算カウンタ611の計数値
が比較回路612に与えられる。この比較回路612
は、ANDゲート613から比較指令信号が与えられた
ことに応じて、加減算カウンタ611の計数値(n1)
が0より大きい(n1<0)が否かを判断するものであ
るが、比較指令信号が与えられなければ比較動作を行な
わない。この比較指令信号は、モータ駆動回路614が
モータ553を回転駆動していないときでありかつ前記
開始指令スイッチ17sが押圧されたとき、ANDゲー
ト613から導出される。これに応じて、比較回路61
2は加減算カウンタ611の計数値が1以上のとき、可
変表示駆動指令信号を導出して単安定マルチ615に与
える。なお、開始指令スイッチ17sを用いずに入賞玉
を検出したとき直ちに可変表示する場合は、入賞玉検出
器22または23の出力が可変表示駆動指令信号とな
る。
【0041】前記単安定マルチ615は、可変表示指令
信号に応じて一定時間の間パルス出力を導出し、モータ
駆動回路614およびソレノイド駆動回路616に駆動
指令信号として与える。さらに、単安定マルチ615
は、その出力パルスをリセット信号としてリングカウン
タ617に与え、減算指令信号として加減算カウンタ6
11に与える。そして、リングカウンタ617がリセッ
ト(すなわち0)される。これと同時に、加減算カウン
タ611はその計数値を1だけ減算する。モータ駆動回
路614はモータ553を回転駆動指令する。また、ソ
レノイド駆動回路616は、リングカウンタ617の計
数値が0であることに基づいて、各列のソレノイド56
a,56b,56cを付勢する。これによって、各列の
ドラム51a〜51cに固着されたラチェット歯車52
a〜52cと係止レバー58a〜58cの爪状部との係
合状態が解除される。したがって、各列のドラム51a
〜51cはモータ553の回転力によって回転駆動され
る。
【0042】これと同時に、前記単安定マルチ615の
出力が表示駆動回路62に含まれるフリップフロップ6
21をセットさせる。これに応じて、ANDゲート62
2はクロック発振器623の出力パルスをリングカウン
タ624に与える。そして、リングカウンタ624は0
〜9までの数値情報を循環的に計数し、その計数値をデ
コーダ625に与える。デコーダ625はリングカウン
タ624の計数値に基づいてセグメント表示器50Bで
表示される数値情報を循環的に変化させる。
【0043】前述のごとくして、ドラム51a〜51c
が回転駆動されかつセグメント表示器50Bが可変表示
されている状態において、遊技者は各列のドラム51a
〜51cの表示状態の組合せが所定の価値を付与される
状態となるように、停止指令スイッチ17eを押圧す
る。たとえば、停止指令スイッチ17eは1回押圧され
ると、リングカウンタ617の計数値が1となる。これ
に応じて、ソレノイド駆動回路616はソレノイド56
aを消勢しかつソレノイド56bおよび56cの付勢状
態を続ける。したがって、ドラム51aのみが停止され
る。
【0044】同様にして、遊技者がドラム51bを停止
させたいタイミングにおいて停止指令スイッチ17eを
押圧すると、リングカウンタ617がその計数値を2と
する。応じて、ソレノイド駆動回路616がソレノイド
56bを消勢する。したがって、停止指令スイッチ17
eが2回押圧されると、ドラム51a,51bが停止さ
れかつドラム51cのみが回転駆動されたままとなる。
さらに、遊技者が停止指令スイッチ17eを押圧する
と、リングカウンタ617の計数値が3となる。これに
応じて、ソレノイド駆動回路616がソレノイド56c
を消勢する。このようにして、停止指令スイッチ17e
が順次押圧される毎に、押圧回数に対応する各列のドラ
ム51a,51b,51cが順次停止される。さらに、
停止指令スイッチ17eが押圧されると、リングカウン
タ617の計数値が4となる。これに応じて、単安定マ
ルチ618が一定時間だけパルスを導出し、フリップフ
ロップ621をリセットさせる。このため、ANDゲー
ト622が不能動化され、クロックパルスの導出を停止
する。したがって、リングカウンタ624は直前の計数
値を保持し、直前の計数値をデコーダ625に与えてセ
グメント表示器50Bに表示させる。これと同時に、単
安定マルチ618の出力パルスが判定指令信号として特
定遊技状態検出回路63に含まれるドラム表示状態判定
回路631および組合せ表示状態判定回路632に与え
られる。この表示状態判定回路631には、前記各列の
ドラム51a〜51cの透孔513を検出する光電セン
サ59aの受光器592および透孔514を検出する光
電センサ59bの受光器592′の出力が与えられてい
る。したがって、表示状態判定回路631を判定指令信
号に応じて、光電センサ59aおよび59bの受光部の
出力に基づいて、表示窓33a〜33cで表示される各
列のドラム51a〜51cの識別情報の組合せを判別
し、その判別結果を組合せ表示状態判定回路632に与
える。この組合せ表示状態判定回路632には、前記リ
ングカウンタ624の出力が与えられている。このた
め、組合せ表示状態判定回路632は、各列のドラム5
1a〜51cで表示される識別情報の組合せが所定の組
合せでありセグメント表示器50Bで表示される数値情
報が所定の数値情報であることを基づいて、前記可変入
賞球装置40を第1の状態に変化可能な特定遊技状態に
なったか否かを判断する。もし、特定遊技状態であるこ
とが判断されると、組合せ表示状態判定回路632がハ
イレベル信号を導出してORゲート651を介してタイ
マ652に与える。応じて、タイマ652は一定期間
(たとえば30秒間)の間ソレノイド462を付勢し
て、可変入賞球装置40の開閉板42を開成させる。
【0045】また、前記組合せ表示状態判定回路632
の出力が特定領域通過玉計数手段64に含まれるタイマ
643に与えられる。このタイマ643はタイマ652
と同じ一定時間だけハイレベルを導出してANDゲート
641に与える。このため、前述のごとく特定遊技状態
となってから最初に可変入賞球装置40の開閉板42が
開成されている期間中において、ANDゲート641が
能動化される。このとき、入賞口44に玉が入賞する
と、通過玉検出器45の出力がANDゲート641を介
して加減算カウンタ642の加算入力として与えられ
る。応じて、加減算カウンタ642は開閉板42の開成
期間中における入賞玉を累積的に計数する。そして、タ
イマ652がタイムアップすると、ソレノイド462が
消勢される。
【0046】なお、特定遊技状態を判別してから最初に
可変入賞球装置40の開閉板42が開成された期間に限
らず、入賞口44へ入賞した玉数に相関して再度開閉板
42を開成する場合は、タイマ643に代えて、タイマ
652の出力をANDゲート641に与えればよい。
【0047】前記単安定マルチ618の出力から可変入
賞球装置40を駆動するのに要する一定時間遅れて、遅
延回路619が遅延パルスを導出し停止指令信号として
モータ駆動回路614に与える。これに応じて、モータ
駆動回路614はモータ553の回転駆動を停止する。
このように、各列のドラム51a〜51cが停止された
後もモータ553を回転駆動させることによって、各列
のドラム51a〜51cが反時計方向へ付勢された状態
が継続され、このとき各列のドラムのラチェット歯車と
係止レバーの爪状部とが係合状態を保持するので、パチ
ンコ機の振動などによってドラムが逆転してある価値を
付与可能な状態となることがなく、遊技者と遊技場の係
員との間でトラブルが発生することを防止できる利点が
ある。
【0048】前記タイマ652のタイムアップから一定
時間遅れて、タイマ(または遅延回路)653が比較指
令信号を導出して比較回路654に与える。応じて、比
較回路654は加減算カウンタ642の計数値(n2)
が0より大きいか否かを判断し、0よりも大きければパ
ルス出力を導出してORゲート651を介してタイマ6
52に与える。これに応じて、タイマ652は再び一定
期間だけソレノイド462を付勢して、可変入賞球装置
40の開閉板42を開成させる。このとき、比較回路6
54の出力が微分回路655で微分されて、加減算カウ
ンタ642の減算指令信号として入力される。応じて、
加減算カウンタ642はその計数値を1だけ減算する。
このようにして、加減算カウンタ642の計数値が1以
上のとき、この計数値に基づいて繰返して可変入賞球装
置40の開閉板42が開成駆動される。換言すれば、各
列のドラムの識別情報の組合せとセグメント表示器50
Bの表示状態とが所定の状態となったとき、最初に可変
入賞球装置40を開成駆動し、その期間中に可変入賞球
装置40の入賞口44へ入賞した入賞玉数を計数し、そ
の入賞玉数の大小に相関して、可変入賞球装置40の開
閉板42を繰返して開閉する。このため、遊技者にとっ
ては、各列のドラム51a〜51cの表示状態およびセ
グメント表示器50Bの表示状態を所定の状態にさせる
ことに成功したとき、可変入賞球装置40の最初の開成
期間において入賞した玉数に応じて、さらに、可変入賞
球装置40の開成回数を延長でき、より多くの賞品玉を
獲得できる機会が与えられることになる。また、加減算
カウンタ642は、その計数値に上限を設けるようにし
てもよい。
【0049】なお、前記可変入賞球装置40はソレノイ
ド462により一定期間開成されるのであるが、その一
定期間は、前記タイマ652によりセットされた一定期
間または打玉が所定個数可変入賞球装置内に入賞するま
でにかかる期間あるいはそれら両期間のうちいずれか早
いほうが満了するまでの期間のいずれであってよい。
【0050】ところで、前記加減算カウンタ611が1
以上の計数値であれば、再度回転ドラム表示機構50A
およびセグメント表示器50Bを表示駆動することがで
きる。その場合の動作は、開始指令スイッチ17sの押
圧によって行なわれるが、前述の動作と同様であるので
その説明を省略する。
【0051】なお、前述の実施例では、特定遊技状態の
一例として、可変表示装置50を設け、その表示器に基
づいて可変入賞球装置を遊技者に有利な状態に変化させ
る場合や比較的入賞しにくい入賞領域を形成し、その入
賞領域に入賞した玉を検出し可変入賞球装置を遊技者に
有利な状態に変化させる場合について説明したが、その
他各種の特定遊技状態が考えられる。また、その他各種
の特定のヤクモノを設けておき、そのヤクモノの状態に
基づいて特定遊技状態としてもよい。
【0052】
【発明の効果】本発明は、覆い部材に形成されている落
下玉通過領域を打玉が通過した場合には、打玉が覆い部
材のすぐ下方部分の領域を通過することとなり、遊技領
域における打玉が落下し得る有効スペースが狭くなるこ
とを極力防止でき、遊技領域全体を極力有効利用した弾
球遊技機が提供し得る。しかも、前記落下玉通過領域を
通過した打玉が通過領域を通過する可能性もあるため
に、その落下玉通過領域を通過した打玉がその通過領域
を通過して所定の遊技動作が開始されるかもしれないと
いう期待感を遊技者にいだかせることができ、面白味の
ある遊技を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のパチンコ遊技機の正面図
である。
【図2】パチンコ遊技機の裏面構造を示す図解図であ
る。
【図3】可変入賞球・可変表示装置の斜視図である。
【図4】取付状態の可変入賞球・可変表示装置の縦断面
図である。
【図5】可変入賞球装置の分解斜視図である。
【図6】可変入賞球装置の裏面図である。
【図7】可変表示装置の斜視図である。
【図8】可変表示装置の内部斜視図である。
【図9】可変表示装置の分解斜視図である。
【図10】回転ドラムの斜視図である。
【図11】回転ドラムの縦断面図である。
【図12】遊技制御回路の回路図である。
【符号の説明】
10は弾球遊技機の一例であるパチンコ遊技機、31は
取付基板としての取付板、32は入賞開口としての開口
部、42は可動部材の一例である開閉板、40は可変入
賞球装置、35は障害部材および保護部材の一例である
枠部材、50Bは電気的表示器の一例であるセグメント
表示器、3aは入賞口、800a,800bは衝突面で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 遊技領域に打玉を打込んで遊技が可能な
    弾球遊技機であって、前記遊技領域に設けられ、複数種
    類の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、該可変
    表示装置の上方に設けられた覆い部材と、該覆い部材に
    形成され、打玉が通過可能な落下玉通過領域と、該落下
    玉通過領域を通過した打玉が通過可能な位置に設けら
    れ、打玉の通過により所定の遊技動作が開始されるよう
    に定められた通過領域とを含むことを特徴とする、弾球
    遊技機。
JP3323469A 1991-12-07 1991-12-07 弾球遊技機 Granted JPH053949A (ja)

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