JPH0539170Y2 - - Google Patents

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JPH0539170Y2
JPH0539170Y2 JP12832988U JP12832988U JPH0539170Y2 JP H0539170 Y2 JPH0539170 Y2 JP H0539170Y2 JP 12832988 U JP12832988 U JP 12832988U JP 12832988 U JP12832988 U JP 12832988U JP H0539170 Y2 JPH0539170 Y2 JP H0539170Y2
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trigger
lever
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locking
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、把手を押し又は引くことによりラ
ツチを後退することのできるプツシユ・プル式の
扉錠に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のプツシユ・プル式の扉錠は、一
般的には、プツシユ側把手とプル側把手を扉の室
内側又は室外側のどちらに取り付けるかは、扉の
内外の開き(引き)方向によつて決まつており、
その内部の具体的構成は種々提案されている(例
えば実公昭54−37439号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、上記従来例のものでは、前述したよ
うに、扉の内外の開き(引き)方向により、引き
手方向側にプル側把手を押し手方向側にプツシユ
側把手を取り付ける構成であるため、扉の開き方
向が室内側から室外側へ又はその逆方向に変わる
ことによつて、そのプツシユ側把手とプル側把手
を組み替えしなければならなかつた。
また、扉の左右勝手が変わる場合には、把手の
操作機構を組み替えねばならないだけでなく、ラ
ツチの向きもそれに対応し得るものと取り替えな
ければならなかつた。
この考案は、上記従来例の欠点を解消するべ
く、扉の内外開き勝手及び左右勝手にも対応でき
るとともに、ラツチの本施錠時にはラツチの上下
2個所で支持してラツチに対する強大な押込み力
に耐えることができ、錠ケースの奥行寸法を極め
て小さくし、扉の細い縦框に取り付けでき、さら
にはソレノイド等の電気機構により解錠できるよ
うにした扉錠を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するた、この考案は、反転可能
としたラツチと、ラツチの係合受部に係合部を係
入してラツチの反転を常時には阻止するラツチテ
コと、該ラツチテコを作動させるラツチハブとを
有するラツチ機構と; 把手の押し又は引き操作により、ラツチハブを
回動して、前記ラツチテコの係合部をラツチの係
合受部から解除する方向に作動させる操作杆を有
するプツシユまたはプル式の把手と; 錠ケースに内装した連係操作機構のスライダー
に連動して、ラツチの係合受部に係合してラツチ
の後退を阻止するロツキングピースと、前記ラツ
チテコの係止部と係合して該ラツチテコの係合部
をラツチの係合受部に係合するデツドロツクピー
スを有する本施錠機構と; シリンダーやサムターンの操作により連係操作
機構のスライダーを作動するデツドハブと; 連係操作機構のスライダーを作動して、ラツチ
の係合受部に対する係合を解除し本施錠状態を解
除できるようにしたソレノイドとを備えたことを
特徴とする構成を採用してなるものである。
ラツチは反転できるものを用いてあるため、錠
ケースのフロント板を取り外しラツチの向きを変
えるだけで、扉の内開き・外開きの勝手に対応す
ることができる。
扉錠のケースは、内締錠部となる内本体と外締
錠部となる外本体とで構成し、内本体には1対の
スライダ、ロツキングピース、ラツチハブ、ラツ
チテコ、把手の操作杆、サムターン等の錠機構を
内装する一方、外本体には把手の操作杆、シリン
ダー等の錠機構を内装するものでもよい。
しかし、扉錠の内締錠部は内本体と該内本体を
嵌合する内台座とで、外締錠部は外本体と該外本
体を嵌合する外台座とで構成し;内本体には、少
なくとも左右両側に設けた1対のスライダー、ロ
ツキングピース、ラツチ、ラツチハブ、ラツチテ
コ、デツドロツクピースを内装するとともに、前
記1対のスライダーは正逆反転可能に対称的に配
置し、外部には操作杆を連結した把手を設け;内
台座の上部には電装部品用収納室を形成して該電
装部品用収納室にソレノイドを内装し、このソレ
ノイドのプランジヤーにソレノイド用カムを連結
し、本施錠時にソレノイド用カムを作動させてス
ライダーを下動させるようにし、下部にはデツド
ハブとサムターン等の操作部を設け;外本体には
把手とその操作杆を有し、外台座にはシリンダー
を内装してなり;前記内本体と外本体とはそれぞ
れ部品取付状態で反転可能に構成すると、電気機
構により本施錠状態にあるラツチを解錠すること
ができる電気錠ともなる。
また、前記内本体と外本体とはそぞれ部品取付
状態で反転可能にしてあるため、扉の左右勝手に
把手の組み替えが不要で内部機構を組み替えるこ
となく対応することができる。
内本体には前記スライダーと並行して1対のト
リガースライダーを設け、このトリガースライダ
ーはトリガーテコを介してトリガーバネの弾発力
で上動されるとともに、トリガーは前記トリガー
バネの弾発力により常時には出没自在に突出させ
るようにすることもできる。開扉状態ではこのト
リガーが突出しているめ本施錠できないが、シリ
ンダーまたはサムターンで施錠状態にして閉扉す
ると自動的に本施錠できる。
上記トリガーを採用した場合に、扉の内・外開
きの勝手の変更は、前述したように錠本体のフロ
ント板を取り外して、ラツチとともに向きを変え
るとよい。
把手は、実施例で示すように押したり引いたり
する押し板に限らず、握玉やレバーハンドルなど
でもよく任意である。
〔作用〕
この考案の作用例を(イ)仮施錠状態、(ロ)本施錠状
態、(ハ)解錠状態に分けて以下に説明する。
(イ) 仮施錠状態(第1図〜第4図、第14図参
照) ラツチは常時はラツチバネの弾発力により第1
図の如く突出しているとともに、ラツチテコの係
合部はラツチテコばねの弾発力によりラツチの係
合受部に係合して、ラツチの反転を阻止してい
る。そこで扉を閉めると、ラツチバネの弾発力に
抗してラツチの傾斜面の作用でラツチは一旦後退
してから、枠等の相手方に取着した受部材の受孔
に前記ラツチバネの復元力によりラツチが係入し
仮施錠される。このときデツドハブは解錠状態に
あり、トリガーも後退位置にある。
この仮施錠状態から扉を開けるには、扉の開放
方向に把手を押しまたは引いて作動すると、把手
の操作杆がラツチハブを回動し、ラツチテコの係
合部によるラツチの係合受部への係止が解除され
てラツチが反転可能となり後退でき扉を開放する
ことができる。
(ロ) 本施錠状態(第15図〜第17図参照) 上記仮施錠状態から本施錠状態とするには、シ
リンダーやサムターン等の操作部でデツドハブを
施錠方向に回動するとよい。つまり、これによ
り、連係操作気機構のスライダーが下動し、ロツ
キングピースがラツチの係合受部に係合してラツ
チの後退を阻止する。またデツドロツクピースが
ラツチテコと係合してラツチテコが固定され、ラ
ツチハブは回動不能となるので、把手も不動に固
定され、即ち本施錠状態となる。
なお、この本施錠状態では、ラツチはロツキン
グピースとデツドロツクピースとによつて上下2
個所で反転が阻止され強固な施錠状態が得られ
る。
このとき、トリガーが突出していると、トリガ
ーテコの働きで前記連係操作機構のスライダーは
動かず本施錠できない。トリガーが後退すると、
トリガーテコが回動してスライダーが動いて本施
錠ができるようになる。
(ハ) 解錠状態(第1図〜第4図参照) 上記本施錠状態から解錠するには、シリンダー
やサムターン等の操作部でデツドハブを第1図の
如く解錠方向に回動するとよい。つまり、これに
より、スライダーが上動してロツキングピースの
係合部がラツチの係合受部と、またデツドロツク
ピースがラツチテコの係止部と、それぞれ係合解
除されるため、ラツチと把手が動けるようになり
解錠することができる。
この場合、電気的に解錠することもできる。す
なわち、本施錠状態時(第15図参照)にソレノ
イドに通電すると、プランジヤーに連結したソレ
ノイド用カムを介して一方のスライダーを下動
し、他方のスライダーを上動するため、前述のデ
ツドハブの回動による場合と同様にロツキングピ
ース及びラツチテコの係合が解除され解錠状態に
なる。通電を断つとデツドロツクピースやロツキ
ングピース等のバネの復元力により元の本施錠状
態に戻る。
スライダーとトリガースライダーで、スイツチ
カムを介してマイクロスイツチを操作することに
より、施解錠状態や扉開閉確認などが行える。
〔実施例〕
この考案の一実施例を第1図ないし第17図に
基づいて以下に説明する。
この扉錠は、第4図、第5図、第8図及び第1
3図に示す如く、扉イの内側面に取着した内締錠
部ロと、扉イの外側面に取着した外締錠部ハとか
らなつている。内締錠部ロは内本体Aと該内本体
Aを嵌合する内台座Bとで形成され、外締錠部ハ
は外本体Cと該外本体Cを嵌合する外台座Dで形
成されている。扉イの内外両側面に内台座Bと外
台座Dとを当てがい、外台座Dに外本体Cを嵌合
して、外本体Cの上下部に横設したねじ柱60,
61を外台座D、内台座B、内本体Aの上下両部
に穿つたねじ柱挿通孔62,63,64,65,
66,67に挿通し、内本体A側から前記ねじ柱
60,61にねじ68,69をねじ込んで内締錠
部ロと外締錠部ハとを扉イにしつかりと固定して
いる。
内本体Aは箱錠に形成されており、前面側には
操作杆6を連結した把手4が設けられている。内
本体Aの内部は第1図〜第4図示の如く、中板1
により前部収納室2と後部収納室3とに分けられ
ている。前部収納室2にはラツチ機構10と本施
錠機構20とトリガー機構80を、後部収納室3
には連結操作機構30を収納している。
ラツチ機構10は、一側部を傾斜面11aと
し、上面および下面に係合受部11b,11cを
形成した反転式のラツチ11と、ラツチ11の係
合受部11cに係合部12aを係合してラツチ1
1の反転を阻止するラツチテコ12と、把手4,
5で回動してラツチテコ12の係合部12aとラ
ツチ11の係合受部11cとを係脱し、常態時に
はラツチ11の反転を阻止するラツチテコ12を
作動する内ラツチハブ13とからなつている。
ラツチ11は、内本体Aの前面に取着したフロ
ント板14の出入孔14aから突出して、常時仮
施錠状態を保つようにラツチバネ15により付勢
されている。
ラツチテコ12は、逆くの字状に形成し、中央
を枢軸12cで回動自動に枢支する一方、上端に
は前述した係合部12aを形成し、下端にはデツ
ドロツクピース22の係合受部22bに係合して
ラツチ11と把手4を固定できるようにした係止
部12bが形成してある。12dはラツチテコば
ねであつて、このばね12dはラツチテコ12の
係合部12aをラツチ11の係合受部11cに係
合する方向に付勢している。
内ラツチハブ13は内本体Aに回動自在に枢支
され、中央部には操作軸13cを挿入して外ラツ
チハブ16と接続してあり、しかも外向きの突片
13e,13eを対称的に形成して常時はハブば
ね13dで時計方向に付勢している。前記内ラツ
チハブ13の突片13e,13eは第10図の如
く把手4,5でプツシユまたはプル操作して把手
の操作杆6を左または右に動かしたときに、該操
作杆6が内ラツチバネ13の係合受部13aまた
は係合受部13bに係合して、内ラツチハブ13
の下方の突片13eがラツチテコ12の係止部1
2bを反時計方向に回動することにより、ラツチ
テコ12の係合部12aをラツチ11の係合受部
11cから係合解除する。この状態からさらに把
手4,5を扉の開放方向にプツシユまたはプルす
れば、ラツチ11は反転して扉イを開くことがで
きる。
把手4,5にはコ字状の操作杆6,7が固着さ
れ、該操作杆6,7を内本体A、外本体Cの内部
まで挿入し、把手4,5のプツシユまたはプル操
作によつて、操作杆6,7は前述したように内ラ
ツチハブ13または外ラツチハブ16を回動させ
て解錠できるとともに、操作杆7は内ラツチハブ
13と操作軸13cを介して連結された外ラツチ
ハブ16を回動させて解錠できる。
本施錠機構20は、連係操作機構30のスライ
ダー31又は32を下動することにより、ラツチ
11の係合受部11bに係合してラツチ11の後
退を阻止するロツキングピースと、前記ラツチテ
コ12の係止部12bと係合して該ラツチテコ1
2の係合部12aをラツチ11の係合受部11c
に係合するデツドロツクピース22とからなつて
いる。
ロツキングピース21は、後部を枢軸21aで
回動自在に枢支し、前部にはラツチ11の係合受
部11bに係脱自在に係合する係合部21bを形
成するとともに、連係操作機構30のスライダー
31の操作ピン35が係入する逃げ孔21cを形
成する一方、ロツキングピースバネ21dにより
枢軸21aを支点として反時計方向、つまりロツ
キングピース21の係合部21bが前記ラツチ1
1の係合受部11bに係合する方向に付勢してい
る。
デツドロツクピース22は、枢軸22aで回動
自在に枢支され、ラツチテコ12の係止部12b
と係合する係合受部22bを形成するとともに、
係合受部22bの反対側に操作片22cを形成し
ている。このデツドロツクピース22はバネ22
dにより、前記係合受部22bがラツチテコ12
の係止部12bと係合して把手4,5およびラツ
チテコ12が固定される方向に付勢されている。
しかし、本施錠時以外はスライダー31の操作ピ
ン36がデツドロツクピース22の操作片22c
の反時計方向の回動を阻止し、前記係合受部22
bと係止部12bとの係合が解除された状態が保
持される。
トリガー機構80は、フロント板14の出入孔
82から出没されるトリガー81と、該トリガー
81を常時突出させるためのトリガーバネ83
と、内本体A内にスライダー31,32と並行し
て設けた1対のトリガースライダー84,84
と、中板1のガイド孔1aに挿入され、トリガー
81の後部に形成した突起81aと、一端を突起
81aに、他端をトリガースライダー84のピン
84aに係合され開扉時には前記ピン84aを押
し上げてトリガースライダー84を上動するトリ
ガーテコ85などからなつている。
連係操作機構30は、第1図〜第4図、第16
図等に示す如く、前述した1対のスライダー3
1,32と、1対のトリガースライダー84と、
このスライダー31,32,84,84同士間を
連結したスライダーテコ33,34と、トリガー
スライダー84を上下動させるトリガーテコ85
とからなつている。
前記スライダー31,32とトリガースライダ
ー84,84とには、適宜間隔をおいて前記操作
ピン35,36やピン37,84a,84b,8
4cが植設されており、これらの操作ピン35,
36及びピン37,84a,84b,84cを、
中板1の上下方向に適宜間隔をおいて形成した摺
動孔1b……1b,1C……1Cに挿入して、ス
ライダー31,32とトリガースライダー84,
84の上下動が摺動孔1b,1Cのストローク距
離だけ行えるようにしてある。
操作ピン35は、前述したように、本施錠状態
以外はロツキングピース21の逃げ孔21cに係
合し、ロツキングピースバネ21dの弾発力に抗
してロツキングピース21の係合部21bがラツ
チ11の係合受部11bと係合しない状態に保持
されている。操作ピン36は、操作ピン35と同
様に、本施錠状態以外は、バネ22dの弾発力に
抗してデツドロツクピース22の係合受部22b
がラツチテコ12の係止部12bと係合しないよ
うに即ち、ラツチ11の後退を阻止しないように
保持されている。
スライダーテコ33,34は同一構成のもので
あつて、後部収納室3の中央上下に軸33a,3
4aで回転自在に枢着し、かつ軸33a,34a
を中心としてピン挿入孔33b,33c,34
b,34cが形成されている。上部のスライダー
テコ33のピン挿入孔33b,33bには操作ピ
ン35とピン37とを挿入して、1対のスライダ
ー31,31とが交互に上下動できるようにして
いる。また、下部のスライダーテコ34のピン挿
入孔34c,34cにはピン84b,84bを挿
入して、1対のトリガースライダー84,84が
上記と同様に交互に上下動できるようにしてい
る。
また、第2図において、左側のトリガースライ
ダー84の上端84dとスライダー31の上端3
1aは、内台座Bの上部に形成した電装部品収納
室40内に出没できるようにしてある。右側のト
リガースライダー84の下端84eとスライダー
32の下端32aは、内台座Bの下部の下部収納
室41内に出没できるようにしてある。第2図
で、40a,40b,41a,41bは前記上端
84d,31a,下端84e,32aが出入する
挿通孔である。
スライダー31,32同士、トリガースライダ
ー84,84同士、スライダーテコ33,34同
士は、同一構成として、前2者は組み付け時に第
2図示の如く180°反転し、後者のスライダーテコ
33を同一向きにして組み付ける方が、金型上ま
たは部品点数が少なくなるため望ましい。
内台座Bは、第13図示の如く、中央部に内本
体Aを収納する収納凹部42を形成し、その収納
凹部42の上部に前述の電装部品収納室40を、
下部に前述の下部収納室41を一体に形成してい
る。
前記電装部品収納室40には、外部操作手段
(図示せず)により電気的に操作されるソレノイ
ド43と、施解錠確認用のスイツチ44、扉開閉
確認用のスイツチ45とを収納しているととも
に、ソレノイド43と施解錠確認用のスイツチ4
4及び扉開閉確認用のスイツチ45の下方には軸
46を横設して、該軸46にカム47,48,4
9を回転自在に枢着している。
ソレノイド43用のカム47は、ソレノイド4
3を外部操作手段でオン・オフすることにより、
第9図の仮想線から実線の如く上動するプランジ
ヤー43aに軸50で連結され、該プランジヤー
43aを上動してカム47の下端47aでスライ
ダー32の折曲部32bを押し下げることによ
り、解錠錠状態とするものである。
施解錠確認用のカム48は、本施錠状態時に該
カム48の復帰バネ(図示せず)によりスイツチ
44をオンして外部に本施錠されていることを表
示し、本施錠状態以外のときにはスライダー31
の上端31aがカム48を復帰バネに抗して回動
させてスイツチ44をオフにして外部に本施錠さ
れていないことを表示するようにしている。
扉開閉確認用のカム49は、閉扉状態時には該
カム49の復帰バネにより扉開閉確認用のスイツ
チ45をオンして外部に閉扉していることを表示
し、開扉状態時にはトリガー81を突出すること
によつて、トリガー81の突起81aがトリガー
テコ85の垂直片85aを左方向に押すととも
に、水平片85bがトリガースライダー84のピ
ン84aに係合して該トリガースライダー84を
上動し、トリガースライダー84の上端84dが
カム49を復帰バネに抗して回動させ、扉開閉確
認用のスイツチ45をオフすることにより、開扉
状態を示す。
なお、前記スイツチ44,45はブザーやラン
プ等の警報装置や施解錠表示装置に接続してあ
る。
内台座Bの下部収納室41内には、サムターン
53やシリンダー54等の操作部により回動され
るデツドハブ51と、このデツドハブ51の回動
操作により上下動される摺動部材52と、デツド
ハブ51を一定姿勢に保持するクリツクモーシヨ
ンバネ55が設けられている。
デツドハブ51のハブ孔51aに、室内側から
サムターン53の操作部53aを係合することに
より、又は室外側からシリンダー54へキー操作
することにより、デツドハブ51の上端係合部5
1bを第15図示の如く反時計方向に回動するこ
とにより本施錠できるようにしてある。第4図の
56はデツドハブ51とシリンダー54とを接続
する連結杆である。なお、前記サムターン53、
シリンダー54に代えて、それぞれノブやレバー
ハンドルやその他の押すさ部に設計変更できる。
第11図示の如く、外本体Cには、前述の操作
杆7と連結した把手5と、操作杆7により回動さ
れる内ラツチハブ13と同様の外ラツチハブ16
とが取り付けられている。外台座Dは外本体Cを
嵌合する収納凹部70と、該収納凹部70下部に
形成した下部収納部71とが形成され、下部収納
部71には前述したシリンダー54が設けられて
いる。
72,73は操作軸13cを挿通する挿通孔で
ある。
内本体Aと外本体Cとはそれぞれ部品取付状態
で反転可能にしてある。
前記実施例の作用を重複する個所もあるが以下
に説明する。
把手4,5を扉の開放方向に押す又は引くと、
第10図及び打11図の如く、把手の操作杆6,
7が内ラツチハブ13,外ラツチハブ16を回し
ラツチテコ12を回転させ、ラツチ11との係止
を解除することによりラツチ11が反転できてそ
のまま扉を開放することができる。
仮施錠状態にある第14図の状態から、第15
図の如く本施錠状態とするには、シリンダー54
やサムターン53等の操作部によりデツドハブ5
1を施錠方向に回すと、摺動部材52を介してス
ライダー31が下動することにより、ロツキング
ピース21がロツキングピースバネ21dの復元
力によりその係合部21bがラツチ11の係合受
部11bに係合してラツチ11の後退が阻止され
るとともに反転も阻止される。またデツドロツク
ピース22の係合受部22bが反時計方向に回動
してラツチテコ12の係止部12bと係合するの
で、ラツチ11の反転は二重ロツクされるととも
に把手4,5も動かないように固定され、本施錠
状態となる(第15図参照)。
このとき、トリガー81が突出していると、ト
リガーバネ83がトリガー81の突起81aを介
してトリガーテコ85を時計方向に回動して、ト
リガーテコ85の水平片85bがスライダー31
のピン37を押し上げて同スライダー31を上動
したままで移動せず本施錠できない。トリガー8
1が後退すると、トリガーテコ85が反時計方向
に回動してスライダー31が下動して本施錠でき
るようになる。
第15図の本施錠状態から解錠するには、シリ
ンダー53やサムターン54等の操作部でデツド
ハブ51を解錠方向(実施例では第1図の如く時
計方向)に回動すると、摺動部材52がスライダ
ー31を上動し、操作ピン36がデツドロツクピ
ース22の操作片22cを押し上げることによ
り、デツドロツクピース22の係合受部22bが
ラツチテコ12の係止部12bとの係合を解除し
て係合部12aがラツチ11の係合受部11cよ
り係合解除できるとともに、操作ピン35がロツ
キングピース21の係合部21bを押し上げるこ
とにより係合部21bがラツチ11の係合受部1
1bと係合解除できるため、ラツチ11と把手
4,5が動けるようになり解錠することができ
る。
この本施錠状態の場合に、ソレノイド43に通
電してプランジヤー43aを上動することによ
り、ソレノイド用のカム47が第9図の仮想線の
如くスライダー32を下動して第1図及び第2図
の如くスライダーテコ33を介してスライダー3
1を上動し解錠できるようになる。通電を断つと
元の本施錠状態に戻る。
錠ケース本体である内本体Aと外本体Cとを上
下逆にして扉の左右開き勝手に対応することがで
きる。このとき、スライダー32の下端32aが
施解錠確認用のカム48に、スライダー31の下
端がカム47にそれぞれ対向することになる。
〔考案の効果〕
この考案によれば、 (1) 内外の把手は各々の押し又は引きのどちら側
への操作でも、ラツチハブの係合受部を回動し
て、前記ラツチテコの係合部をラツチの係合受
部から解除する方向に作動させる操作杆を有す
るプツシユまたはプル式の把手を設けているか
ら、従来例のものに比べて、把手のプツシユ又
はプルの両方の作動で解錠できるばかりか、扉
の内外の開きの勝手が変わつても把手の操作機
構を組み替える必要がない。
(2) シリンダーやサムターンの操作により連係操
作機構のスライダーを作動するデツドハブと、
錠ケースに内装した連係操作機構のスライダー
に連動して、ラツチの係合受部に係合してラツ
チの後退を阻止するロツキングピースと、前記
ラツチテコの係止部と係合して該ラツチテコの
係合部をラツチの係合受部に係合するデツドロ
ツクピースとを有する本施錠機構とを設けてい
るから、ラツチの後退を阻止するとともに、反
転をも2個所で阻止し、ラツチが2重ロツクさ
れ、しかも把手も不動に固定されるので、極め
て強固な施錠状態が得られる。
(3) ラツチ機構としては、ラツチの係合受部に係
合部を係入してラツチの反転を常時には阻止す
るラツチテコと、ラツチテコを作動させるラツ
チハブとのほかに、反転可能としたラツチを設
けているから、扉の内外開き勝手に簡単に取り
付けられるし、錠前の奥行きが小さくなり、狭
い扉の継框などへも容易に取り付けられる。
(4) 連結操作機構のスライダーを作動して、ラツ
チの上下両係合受部に対する係合を解除し本施
錠状態を解除できるようにしたソレノイドを設
けているから、電気的にも解錠できる扉錠が提
供できる。
(5) 請求項第(2)項記載の如く、内本体と外本体と
はそれぞれ部品取付状態で反転可能に構成する
と、把手の組み替えなしで、扉の左右勝手に簡
単に対応することができる。
またソレノイドは内台座の上部の電装部品用
収納室に設けるようにしているため、電気部品
への防水が達成でき接触不良等の発生が防止で
きる。
(6) 請求項第(3)項記載の如くトリガー機構を設け
ると、シリンダーまたはサムターン等の操作部
で施錠状態にして閉扉すると自動的に本施錠で
きる。また開扉状態ではトリガーが働くので施
錠できず、開扉状態で不用意に施錠し、そのま
ま閉扉することによるラツチの損傷を未然に防
止することができる。
【図面の簡単な説明】
図はいずれもこの考案の実施例を示す。第1図
は解錠状態の縦断面図、第2図は連係操作機構を
示す要部切欠き側面図、第3図は第2図の−
線断面図、第4図は全体の縦断面図、第5図は第
4図の正面図、第6図は第5図の右側面図、第7
図は第5図の左側面図、第8図は第5図の平面
図、第9図は第1図の電装部品収納室内近辺を側
面から見た側面図、第10図は操作杆の作動状態
を示す第1図の要部縦断面図、第11図は外ラツ
チハブ近辺の縦断面図、第12図は反転ラツチの
一例を示す平面図、第13図は全体の概略分解斜
視図、第14図は仮施錠状態の縦断面図、第15
図は本施錠状態の縦断面図、第16図は第15図
の連係操作機構を示す要部切欠き側面図、第17
図は全体の縦断面図である。 イ……扉、ロ……内締錠部、ハ……外締錠部、
A……内本体、B……内台座、C……外本体、D
……外台座、1……中板、4,5……把手、6,
7……操作杆、10……ラツチ機構、11……ラ
ツチ、11b,11c……係合受部、12……ラ
ツチテコ、12a……係合部、12b……係止
部、13,16……ラツチハブ、13a,13b
……係合受部、20……本施錠機構、21……ロ
ツキングピース、22……デツドロツクピース、
0……連係操作機構、31,32……スライダ
ー、35,36……操作ピン、40……電装部品
用収納室、43……ソレノイド、47,48,4
9……カム、51……デツドハブ、52……摺動
部材、53……サムターン、54……シリンダ
ー、80……トリガー機構、81……トリガー、
84……トリガースライダー、85……トリガー
テコ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 反転可能としたラツチ11と、ラツチ11の
    係合受部11cに係合部12aを係入してラツ
    チ11の反転を常時には阻止するラツチテコ1
    2と、該ラツチテコ12を作動させるラツチハ
    ブ13とを有するラツチ機構10と; 把手4,5の押し又は引き操作により、ラツ
    チハブ13を回動して、前記ラツチテコ12の
    係合部12aをラツチ11の係合受部11cか
    ら解除する方向に作動させる操作杆6,7を有
    するプツシユまたはプル式の把手4,5と; 錠ケース8に内装した連係操作機構30のス
    ライダー31又は32に連動して、ラツチ11
    の係合受部11bに係合してラツチ11の後退
    を阻止するロツキングピース21と、前記ラツ
    チテコ12の係止部12bと係合して該ラツチ
    テコ12の係合部12aをラツチ11の係合受
    部11cに係合するデツドロツクピース22と
    を有する本施錠機構20と; シリンダー54やサムターン53の操作によ
    り連係操作機構30のスライダー31又は32
    を作動するデツドハブ51と; 連係操作機構30のスライダー31又は32
    を作動して、ラツチ11の係合受部11b,1
    1cに対する係合を解除し本施錠状態を解除で
    きるようにしたソレノイド43と; を備えたことを特徴とする扉錠。 (2) 扉錠の内締錠部ロは内本体Aと該内本体Aを
    嵌合する内台座Bとで、外締錠部ハは外本体C
    と該外本体Cを嵌合する外台座Dとで構成し; 内本体Aには、少なくとも左右両側に設けた
    1対のスライダー31,32、ロツキングピー
    ス21、ラツチ11、ラツチハブ13、ラツチ
    テコ12、デツドロツクピース22を内装する
    とともに、前記1対のスライダー31,32は
    正逆反転可能に対称的に配置し、外部には操作
    杆6を連結した把手4を設け; 内台座Bの上部には電装部品用収納室40を
    形成して該電装部品用収納室40にソレノイド
    43を内装し、このソレノイド43のプランジ
    ヤー43aにソレノイド用カム47を連結し、
    本施錠時にソレノイド用カム47を作動させて
    スライダー31又は32を下動させるように
    し、下部にはデツドハブ51とサムターン53
    等の操作部を設け; 外本体Cには把手5とその操作杆7を有し、
    外台座Dにはシリンダー54を内装してなり; 前記内本体Aと外本体Cとはそれぞれ部品取
    付状態で反転可能としてある請求項第(1)項記載
    の扉錠。 (3) 内本体Aには前記スライダー31,32と並
    行して1対のトリガースライダー84,84を
    設け、このトリガースライダー84,84はト
    リガーテコ85を介してトリガーバネ83の弾
    発力で上動されるとともに、トリガー81は前
    記トリガーバネ83の弾発力により常時には出
    没自在に突出させてなる請求項第(1)項または第
    (2)項記載の扉錠。
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