JPH0538840U - ガス絶縁変圧器 - Google Patents

ガス絶縁変圧器

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JPH0538840U
JPH0538840U JP8503991U JP8503991U JPH0538840U JP H0538840 U JPH0538840 U JP H0538840U JP 8503991 U JP8503991 U JP 8503991U JP 8503991 U JP8503991 U JP 8503991U JP H0538840 U JPH0538840 U JP H0538840U
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plate
voltage
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field relaxation
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JP8503991U
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務 大藪
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Nissin Electric Co Ltd
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Nissin Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】サージ電圧が進入したときに電界緩和板と混触
防止板との間に発生する電圧を低減することができるガ
ス絶縁変圧器を提供する。 【構成】高圧コイル6と低圧コイル2との間に電界緩和
板4と混触防止板3とを配置し、電界緩和板4をリード
線13を通して1次低圧端子12に接続する。外部から
高圧コイル6を通してサージが進入したときに電界緩和
板4と混触防止板3との間に発生する電圧を低減するた
め、電界緩和板4とリード線13との接続点と接地間に
サージ吸収用コンデンサ16を接続した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、計器用変圧器や小容量の高電圧変圧器として用いるガス絶縁変圧器 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ガス絶縁計器用変圧器は、図2及び図3に示すような構造を有する。これらの 図において1は鉄心で、鉄心1の一方の脚部に低圧コイル(2次コイル)2が巻 回され、該低圧コイル2の外側に1ターンを形成しないように混触防止板3と電 界緩和板4とが配置されている。混触防止板3と電界緩和板4との間にはポリエ ステル系フィルム等の絶縁フィルム5が挿入されている。電界緩和板4の外側に 高圧コイル(1次コイル)6が巻回され、高圧コイル6の外周に高圧シールド7 が配置されている。高圧コイル6は層間に絶縁フィルムを介在させて多層巻きさ れ、その低圧側の端部は電界緩和板4に、また高圧側の端部は高圧シールド7に それぞれ接続されている。低圧コイル2の両端には低圧シールド8が配置されて いる。鉄心1、低圧コイル2、混触防止板3、電界緩和板4、高圧コイル6、高 圧シールド7及び低圧シールド8により変圧器本体が構成され、この変圧器本体 は金属製のタンク9内に収納されている。タンク9の開口部を気密に閉じるよう に絶縁スペーサ10が取付けられ、高圧シールド7に接続された端子導体11が 絶縁スペーサ10を貫通して外部に導出されている。タンク9内にはSF6 ガス が所定の圧力で封入されている。
【0003】 タンク9の側壁を気密に貫通させてブッシング端子からなる1次低圧端子12 が取付けられ、電界緩和板4がリード線13を通して1次低圧端子12に接続さ れている。1次低圧端子12はリード線14を通して該端子12の近傍でタンク 9に接地されている。混触防止板3は極めて短いリード線15を通して鉄心1の 近傍で接地されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記のガス絶縁計器用変圧器をガス絶縁開閉装置に接続した場合、ガス絶縁開 閉装置内で断路器の開閉等により高周波サージ電圧Vs が発生すると、高圧コイ ル6と電界緩和板4とリード線13及び14とを通してサージ電流が流れる。ガ ス絶縁開閉装置側から変圧器に進入するサージ電圧の周波数は例えば10MHz 程度であり、波高値は100KV程度である。
【0005】 上記サージ電流が流れる経路の等価回路は図4(A)に示す通りである。高圧 コイル6は高周波的には容量性インピーダンスを呈し、その静電容量Cは通常1 00PF程度である。またリード線13及び14は高周波的には誘導性インピー ダンスを呈し、リード線他13及び14の長さを1mとすれば、そのインダクタ ンスLは約1μH程度である。このとき高圧コイル6のインピーダンスZ1 及び リード線13及び14のインピーダンスZ2 を計算すると、 Z1 =1/ωC=1/(2π×10×106 ×100×10-12 ) =159Ω Z2 =ωL=2π×10×106 ×1×10-6=63Ω となる。このとき電界緩和板4と混触防止板3との間に発生する電圧V4 は、 V4 ={|j63|/|j63−j159|}×100=66KV となる。また1次低圧端子12に接続されているリード線14の長さが30cmで あるとすると、1次低圧端子12と接地間には、V12=66×(30/100) =約20KVの電圧が加わる。
【0006】 1次低圧端子12に加わる電圧はリード線14の長さを短くすることにより低 くすることができるが、リード線13の長さは極端に短くすることはできないた め、サージ進入時に電界緩和板4と混触防止板3との間に発生する電圧を抑制す ることは困難である。
【0007】 サージ電圧進入時に電界緩和板4と混触防止板3との間に発生する高電圧に対 処するため、電界緩和板と混触防止板との間の絶縁を強化することも考えられる が、この場合には絶縁フィルム5の層が厚くなり、変圧器が大形化するという問 題が生じる。
【0008】 尚上記の説明では、サージ電圧の周波数を10MHz 、波高値を100KVと して計算したが、実際には周波数が数十MHz 、波高値が数百KVにも達するこ とがあると言われている。そうであるとすると、電界緩和板と混触防止板との間 には上記の例よりも更に高い電圧が発生することになり、絶縁の強化だけでは到 底対処することができなくなる。
【0009】 以上の説明ではガス絶縁計器用変圧器を例にとったが、同様の構造を有する小 容量のガス絶縁変圧器でも全く同様の問題が生じる。
【0010】 本考案の目的は、サージ電圧が進入したときに電界緩和板と混触防止板との間 に発生する電圧を低減することができるようにしたガス絶縁変圧器を提供するこ とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、低圧コイルの外周側に混触防止板と電界緩和板とを介して高圧コイ ルを配置して、高圧コイルの低圧側端部を電界緩和板に接続し、電界緩和板をリ ード線を通して外部導出端子に接続したガス絶縁変圧器に係わるもので、本考案 においては、電界緩和板と接地間にサージ吸収用コンデンサを接続した。
【0012】 本考案が対象とするガス絶縁変圧器は、計器用の変圧器だけでなく、上記と同 様の構成を有する一般のガス絶縁変圧器、即ち、低圧コイルと高圧コイルとの間 に電界緩和板を配置するとともに電界緩和板と低圧コイルとの間に混触防止板を 配置して、高圧コイルの低圧側端部を電界緩和板に接続し、電界緩和板をリード 線を通して外部導出端子に接続した構造を有する小容量のガス絶縁変圧器をも包 含する。
【0013】
【作用】
上記のように構成すると、サージ進入時に電界緩和板と混触防止板との間に発 生する電圧を大幅に低減することができるため、変圧器を大形にすることなくサ ージの進入に対処することができる。
【0014】
【実施例】
図1は本考案の実施例の要部の構成を示したものである。本実施例の全体的な 構成は図2に示した従来のものと同様であり、図1において1は鉄心、2は低圧 コイル、3は混触防止板、4は電界緩和板、5は絶縁フィルム、6は高圧コイル 、7は高圧シールドである。本考案においては、サージ吸収用コンデンサ16を 設けて、このサージ吸収用コンデンサ16の一端をリード線17により電界緩和 板4とリード線13との接続点に接続し、他端をリード線18を介して鉄心1に 接地した。リード線17及び18をできるだけ短くするため、コンデンサ16は 鉄心1と電界緩和板及びリード線13の接続点に近接した位置に配置する。
【0015】 上記のように構成すると、サージ電流に対する等価回路は図4(B)に示すよ うになる。ここでサージ電圧の周波数を10MHz 、波高値を100KVとし、 サージ吸収用コンデンサ16の静電容量C´を0.1μFとすると、コンデンサ 16のインピーダンスZ3 は、 Z3 =1/ωC' =1/(2π×10×106 ×0.1×10-6)=0.2Ω となる。
【0016】 サージ進入時に電界緩和板4と混触防止板3との間に発生する電圧V4 は、下 記の式で与えられる。
【0017】 V4 =100×{Z23/(Z1 +Z23)} 但し、Z23=(Z2 Z3 )/(Z2 +Z3 ) 上記の電圧V4 を計算すると約0.13KVとなり、従来の変圧器に同じサー ジ電圧が進入したときに電界緩和板と混触防止板との間に発生していた電圧(約 66KV)に比べて大幅(1/500以下)に低くなる。
【0018】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば、電界緩和板と、該電界緩和板を外部端子に接 続するリード線との接続点と接地間にサージ吸収用コンデンサを接続したので、 サージ進入時に電界緩和板と混触防止板との間に発生する電圧を大幅に低減する ことができ、変圧器を大形にすることなくサージの進入に対処することができる 利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部の構成を概略的に示した
構成図である。
【図2】本考案が対象とする変圧器の全体的な構成を概
略的に示した断面図である。
【図3】図2の変圧器の要部の構成を説明する説明図で
ある。
【図4】(A)は従来の変圧器のサージに対する等価回
路を示した回路図である。(B)は本考案に係わる変圧
器のサージに対する等価回路を示した回路図である。
【符号の説明】
1…鉄心、2…低圧コイル、3…混触防止板、4…電界
緩和板、5…絶縁フィルム、6…高圧コイル、7…高圧
シールド、9…タンク、12…1次低圧端子、13…リ
ード線、16…サージ吸収用コンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】低圧コイルの外周側に混触防止板と電界緩
    和板とを介して高圧コイルを配置し、高圧コイルの低圧
    側端部を前記電界緩和板に接続し、前記電界緩和板をリ
    ード線を通して外部導出端子に接続してなるガス絶縁変
    圧器において、 前記電界緩和板と接地間にサージ吸収用コンデンサを接
    続したことを特徴とするガス絶縁変圧器。
JP8503991U 1991-10-18 1991-10-18 ガス絶縁変圧器 Withdrawn JPH0538840U (ja)

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JP8503991U JPH0538840U (ja) 1991-10-18 1991-10-18 ガス絶縁変圧器

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JPH0538840U true JPH0538840U (ja) 1993-05-25

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JP8503991U Withdrawn JPH0538840U (ja) 1991-10-18 1991-10-18 ガス絶縁変圧器

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960208