JPH0538490U - ガス管分岐継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の分岐ガス管を敷設するときガス供給管
への穿孔個所を少なくし、工数、資材費を節減できるガ
ス管分岐継手の提供。 【構成】 分岐継手本体１にはガス供給管に接着する取
付け座２と分岐ガス管を接続する複数の分岐管接続部３
を備え、分岐継手本体内部には前記取付け座に開口する
主流路４と、主流路４に通じ分岐管接続部３に開口する
複数の分岐流路５を有することを特徴とする構成。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、ガスを末端使用者に供給する分岐ガス管をガス本管等（以下ガス 供給管という）に接続するガス管分岐継手に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のガス管分岐継手を使用するガス供給管は、ポリエチレン樹脂、塩 化ビニール等の合成樹脂管が通常使用されている。ガス管分岐継手もまた通常合 成樹脂製であり、ガス管分岐継手の底部はガス供給管の外面と同じ湾曲面をした 取付け座を備えており、ガス供給管に溶融接着して取り付けするようになってい る。

【０００３】 図２は、実開昭６１−２８９９４号公報に開示されている分岐管継手の部分断 面図であり、同図を参照して従来のガス管分岐継手の構成を説明する。 １は分岐継手本体であり、不図示のガス供給管の外面と同じ湾曲面をした取付 け座２と不図示の分岐ガス管を接続するための分岐管接続部３を備え、分岐継手 本体１の内部には取付け座２に開口する主流路４と、主流路４に通じ分岐管接続 部３に開口する分岐流路５を有している。主流路４の他端の開口部にはキャップ ６が装着されて気密状態となっている。

【０００４】 なお、主流路４内には気密的に摺動し得るカッター７が収納されており、分岐 継手本体１の取付け座２をガス供給管の外面に溶融接着等によって取付け、前記 カッター７によってガス供給管の管壁を穿孔し、主流路４をガス供給管に連通さ せ、分岐流路５を経て分岐管接続部３に接続した分岐ガス管から家庭等にガスを 供給することができる構成となっている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記例に限らず従来のガス管分岐継手は、分岐管接続部３が１ 個のみであり、分岐ガス管１本ごとに１個のガス管分岐継手を必要とするために 、複数の分岐ガス管を敷設するときガス供給管への穿孔個所が増えるといった基 本的な問題と共に工数、資材費が割高になるといった問題があった。

【０００６】 この考案は、上記従来技術の問題点を解消するために成されたもので、複数の 分岐ガス管を敷設するときガス供給管への穿孔個所を少なくし、工数、資材費を 節減できるガス管分岐継手を提供することを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

このため、この考案に係るガス管分岐継手は、分岐継手本体にはガス供給管に 接着する取付け座と分岐ガス管を接続する複数の分岐管接続部を備え、分岐継手 本体内部には前記取付け座に開口する主流路と、該主流路に通じ前記分岐管接続 部に開口する複数の分岐流路を有することを特徴とする構成によって、前記の目 的を達成しようとするものである。

【０００８】

【作用】

以上の構成により、分岐継手本体の取付け座をガス供給管に接着して分岐継手 本体をガス供給管に取り付け、ガス供給管から取付け座に開口する主流路に、そ して主流路に通じ前記分岐管接続部に開口する複数の分岐流路にガスを導入し、 分岐管接続部に接続した複数の分岐ガス管にガスを供給することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、この考案に係るガス管分岐継手を実施例により説明する。 図１は、この考案の一実施例の構成を示す断面図である。前記従来例と同一ま たは相当部分は同一符号で示してある。

【００１０】 １は分岐継手本体であり、ポリエチレン樹脂、塩化ビニール等の合成樹脂に よって成形製作され、不図示のガス供給管の外面と同じ湾曲面をした取付け座２ と不図示の分岐ガス管を接続するための複数の分岐管接続部３ａ，３ｂが形成し てある。そして分岐継手本体１の内部には取付け座２に開口する主流路４と、主 流路４に通じ分岐管接続部３ａ，３ｂに開口する複数の分岐流路５ａ，５ｂがあ り、主流路４の他端の開口部にはキャップ６が装着されて気密状態となっている 。

【００１１】 なお、図１では２個の分岐管接続部３ａ，３ｂが互いに１８０度方向に形成し てあるが、例えば９０度を挟んで形成してもよい。また分岐管接続部は２個に限 ることなく３個以上であってもよい。そして、各分岐流路の最小部分断面積の合 計面積は主流路の最小部分断面積に略見合ったものであることが、複数家庭用の ガス管分岐継手等には望ましい。

【００１２】 以上の構成により、分岐継手本体１の取付け座２を不図示のガス供給管の外面 に溶融接着等によって取付け、主流路４をガス供給管に連通させ、分岐流路５ａ ，５ｂを経て分岐管接続部３ａ，３ｂに接続した複数の分岐ガス管にガスを供給 することができ、例えば、１個のガス管分岐継手から複数の家庭等にガスを供給 することができる

【００１３】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、近くに複数の分岐ガス管を敷設しガ スを複数の使用者に供給するとき、１個のガス管分岐継手をガス供給管に取付け ればよく、ガス供給管への穿孔個所を少なくすることができ、かつ工数、資材費 を節減することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 一実施例の構成を示す断面図である。

【図２】 従来の分岐管継手の部分断面図である。

【符号の説明】

１ 分岐管継手本体 ２ 取付け座 ３，３ａ，３ｂ 分岐管接続部 ４ 主流路 ５，５ａ，５ｂ 分岐流路 ６ キャップ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 分岐継手本体にはガス供給管に接着する
   取付け座と分岐ガス管を接続する複数の分岐管接続部を
   備え、分岐継手本体内部には前記取付け座に開口する主
   流路と、該主流路に通じ前記分岐管接続部に開口する複
   数の分岐流路を有することを特徴とするガス管分岐継
   手。