JPH0538488A - マグネトロンの温度センサーを有する生ゴミの処理装置 - Google Patents

マグネトロンの温度センサーを有する生ゴミの処理装置

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JPH0538488A
JPH0538488A JP3217843A JP21784391A JPH0538488A JP H0538488 A JPH0538488 A JP H0538488A JP 3217843 A JP3217843 A JP 3217843A JP 21784391 A JP21784391 A JP 21784391A JP H0538488 A JPH0538488 A JP H0538488A
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JP
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magnetron
garbage
temperature
dried
temperature sensor
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JP3217843A
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Inventor
Hiroshi Hori
博 堀
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Corona Kogyo Corp
Original Assignee
Corona Kogyo Corp
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Publication date
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 生ゴミが理想的な状態に乾燥されるとマグネ
トロンをオフにする。 【構成】 生ゴミの処理装置は、生ゴミが乾燥されると
自動的にマグネトロン2をオフにするために、自動オフ
手段21を備える。マグネトロン2の温度を検出する温
度センサー22を備えている。生ゴミが乾燥されると、
マグネトロン2の陽極損失が増加して温度が上昇する。
マグネトロン2の温度上昇は温度センサー22に検出さ
れ、生ゴミが乾燥された後、マグネトロンの電源24は
オフに制御される。 【効果】 生ゴミが乾燥されると、これが焦げて煙を出
す前にマグネトロンをオフにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、家庭、ホテル、レス
トラン等で発生する生ゴミの水分を除去する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】生ゴミは、腐敗して悪臭の原因となる。
腐って不衛生になり易い。生ゴミの処理装置として、粉
砕して下水に排水するディスポーザーが市販されてい。
ところがディスポーザーは、生ゴミを粉砕して下水に流
すので、水質汚染の原因となる。ディスポーザーに代わ
る生ゴミの処理装置として、脱水タイプ、圧縮タイプ、
冷却タイプ、焼却タイプが開発されている。
【0003】生ゴミを脱水、圧縮する処理装置は、生ゴ
ミに含まれる水分を少なくできるが水分を充分に除去す
ることができない。このため、これ等の装置で処理され
た生ゴミは、普通のゴミと同じようには取り扱うことが
できない。
【0004】また、冷却タイプは、悪臭の発生を効果的
に阻止できる。しかしながら、装置から取り出した後
は、多量の水分を含む普通の生ゴミと同じように取り扱
う必要がある。
【0005】焼却タイプは、生ゴミを灰に出来るので、
ゴミの量が著しく減少できる特長がある。この方式は、
処理方式としては理想の特性を実現する。しかしなが
ら、水分率の多い生ゴミを焼却するために、膨大なエネ
ルギーを必要とし、ランニングコストが著しく高騰す
る。
【0006】さらに、これ等の装置の欠点を解決する生
ゴミの処理装置として、マイクロ波で生ゴミを乾燥する
装置が開発されている。この方式の生ゴミの処理装置
は、マイクロ波でもって生ゴミを内部加熱できるので、
短時間で生ゴミの水分を気化、消失することができる。
このため、ランニングコストを著しく低減できる特長が
ある。
【0007】マイクロ波で生ゴミを加熱する装置は、生
ゴミが乾燥された後、マグネトロンをオフにする必要が
ある。生ゴミの乾燥は、排気する空気の湿度で検出でき
る。このことを実現する装置は、空気の排気側に湿度セ
ンサーを備える。湿度センサーは、排気空気の湿度を検
地して、空気中の湿度が一定値以下になると、マグネト
ロンをオフにする。この装置は、生ゴミが乾燥される
と、マグネトロンを自動的にオフにすることができる。
従って、生ゴミを入れて電源スイッチをオンした後、生
ゴミの乾燥を確認してスイッチを切る必要がなく、便利
に使用できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、湿度セン
サーで自動的にマグネトロンをオフにする装置を試作し
た。しかしながら、この装置は、生ゴミが乾燥された
後、焦げる状態となるまでマグネトロンをオフにできな
い。それは、生ゴミが焦げる状態になるまで、排気側の
空気に多量の湿度が含まれるからである。排気側の空気
の湿度が低下するのは、生ゴミが焦げるようになってか
らである。したがって、この装置で生ゴミを乾燥する
と、乾燥ケースから多量の煙が出た後、マグネトロンが
オフになる。いいかえると、この装置はマグネトロンを
オフにする時間が遅すぎる欠点がある。この欠点によっ
て、生ゴミの処理装置は、室内に設置できなくなる。ま
た、電気の利用効率も悪く、さらに、乾燥ケースから焦
げた生ゴミを取り出すので、内部の清掃に著しく手間が
かかり、内部が汚く汚れる欠点がある。
【0009】この発明は、さらにこの欠点を解決するこ
とを目的に開発されたもので、この発明の重要なく目的
は、生ゴミが乾燥された後、理想的な状態でマグネトロ
ンをオフにできる、マグネトロンの温度センサーを有す
る生ゴミの処理装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のマグネトロン
の温度センサーを有する生ゴミの処理装置は、前述の目
的を達成するために、下記の構成を備えている。すなわ
ち、この発明の生ゴミの処理装置は、電波シールドされ
た乾燥ケース1と、この乾燥ケース1内に空気を強制送
風するファン14と、この乾燥ケース1内にマイクロ波
を照射するマグネトロン2と、マグネトロンの陽極とヒ
ータとに電力を供給する電源と、生ゴミが乾燥されたこ
とを検出してマグネトロン2の電源をオフに制御する自
動オフ手段21とを備えている。乾燥ケース1に収納さ
れた生ゴミにマイクロ波を照射して水分を気化し、生ゴ
ミが乾燥されるとマグネトロン2の電源がオフに制御さ
れる。
【0011】さらに、この発明のマグネトロンの温度セ
ンサーを有する生ゴミの処理装置は自動オフ手段21
に、マグネトロンの温度を検出する温度センサーを装備
させている。温度センサーは、マグネトロンの温度を検
出してマグネトロンの電源をオフに切り換えるように構
成されている。
【0012】自動オフ手段は、マグネトロンの温度が設
定温度以上になったことを検出して電源をオフとし、あ
るいは、マグネトロンの温度カーブを検出して電源をオ
フにし、さらにまた、マグネトロンと吸入する空気温度
との差を検出して電源をオフにする。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。但し、以下に示す実施例は、この発明の技術思
想を具体化する為の生ゴミの処理装置を例示すものであ
って、この発明の生ゴミの処理装置は、構成部品の材
質、形状、構造、配置を下記の構造に特定するものでな
い。この発明の生ゴミの処理装置は、特許請求の範囲に
記載の範囲に於て、種々の変更が加えられる。
【0014】更に、この明細書は、特許請求の範囲が理
解し易いように、実施例に示される部材に対応する番号
を、「特許請求の範囲の欄」、および「課題を解決する
為の手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、
特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定
するものでは決してない。
【0015】第1図に示すマグネトロンの温度センサー
を有する生ゴミの処理装置は、電波シールドされた乾燥
ケース1と、この乾燥ケース1内にマイクロ波を照射す
るマグネトロン2と、マグネトロン2に電力を供給する
電源24と、乾燥ケース1に配設された回転ドラム3
と、乾燥ケース1に空気を強制送風するファン14と、
生ゴミの乾燥を検出してマグネトロン2をオフに切り換
える自動オフ手段21とを備えている。
【0016】乾燥ケース1は、上部に、電波シールド室
25およびマグネトロン室26を備え、下部には、乾燥
ゴミの収納室18と、水溜室27とを備えている。乾燥
ケース1の前面には、生ゴミを回転ドラム3に供給する
開閉蓋(図示せず)が設けられる。また、乾燥ケース1
には、排気口15と吸気口16とが開口されており、空
気を強制送風するファン14でもって、内部の空気が強
制的に換気される。ファン14は、吸入したケース外空
気をマグネトロン2の放熱フィンの間を通過させて電波
シールド室25に送り、電波シールド室25からケース
の上部の排気室28を通過して、ケース外に排気する。
【0017】乾燥ゴミの収納室を区画する底板17に
は、落下口9が開口されている。落下口9は、回転ドラ
ム3で処理された乾燥ゴミがここを通過して収納室18
に落とし込まれる。したがって、落下口9は、回転ドラ
ム3の中心よりも下方に設けられている。
【0018】落下口9は、回転ドラム3を正転させて生
ゴミを乾燥する工程においては閉塞される。従って、落
下口9には、ここを閉塞する排出ドア11が取り付けら
れている。
【0019】排出ドア11は、落下口9を閉塞して、こ
こからマイクロ波が漏れるのを阻止する。従って、排出
ドア11は電波が透過しない金属板で作られている。排
出ドア11の上端縁は、蝶番19を介して底板17に取
り付けられている。蝶番19は、排出ドア11を、第1
図の実線位置から鎖線位置に回動させて、落下口9に開
閉自在に設けられる。
【0020】さらに、排出ドア11は、通常の状態、言
いかえると押アーム12で押されない状態では、落下口
9を閉塞する。従って、排出ドア11は、バネ(図示せ
ず)でもって閉塞方向に押圧されている。
【0021】また、排出ドア11を閉塞するには、バネ
に代わって重錘20も使用できる。重錘20は、第1図
の鎖線で示すように、アームの先端に固定される。重錘
20が固定されたアームは、排出ドア11の回転軸に固
定される。重錘20は、重力で回転軸を回動して排出ド
ア11を閉位置とする。
【0022】排出ドア11の上面には押アーム12が連
結されている。押アーム12は、逆転する回転ドラム3
に押されて、排出ドア11を開くものである。従って、
押アーム12は、傾動自在に排出ドア11に連結され、
先端が回転ドラム3の外周に接触する全長を有する。
【0023】さらに、押アーム12は、バネ等の押圧部
材13によって先端を回転ドラム3に弾性的に押圧して
いる。押アーム12は、正転する回転ドラム3の外周に
沿って摺動し、逆転する回転ドラム3の逆転排出口7で
押圧される。このため、押アーム12は、回転ドラム3
の回転方向に延長して、排出ドア11に連結されてい
る。第1図においては、押アーム12は、回転ドラム3
下部の回転方向である、右から左に延長して排出ドア1
1に取り付けられている。
【0024】回転ドラム3は、内部に生ゴミを入れて回
転し、内部の生ゴミを上下に立体的に攪∝する。したが
って、回転ドラム3は、マイクロ波が照射される乾燥ケ
ース1内に、回転自在に配設されている。回転ドラム3
は円筒状に作られている。さらに、回転ドラム3は、内
部で発生した水蒸気をスムーズに排出できるように、無
数の孔を開口している。回転ドラム3は、一端が閉塞さ
れ、他端が開口されている。開口部分は、回転ドラム3
が回転するときに、生ゴミ5が漏れ出ないように、内周
に延長して鍔が設けられている。回転ドラム3の閉塞端
には、回転ドラム3の中心に位置して回転軸6が固定さ
れている。回転軸6は、乾燥ケース1を貫通する軸受を
介して取り付けられている。
【0025】この図に示す回転ドラム3は、水平方向に
延長する回転軸6を介して乾燥ケース1に取り付けられ
ている。回転ドラム3は、回転軸を水平から0〜60
度、好ましくは、0〜45度傾斜して取り付けることも
できる。
【0026】回転ドラム3の回転速度は、内部で生ゴミ
5を攪∝できる速度に調整される。このことを実現する
には、回転ドラム3の回転速度を、内部で生ゴミ5が上
昇するときに回転ドラム3の内面から離れて落下する速
度に調整する。生ゴミ5が回転ドラム3の内面から離れ
て落下するには、生ゴミ5に作用する円運動の加速度
を、重力加速度よりも小さくすればよい。円運動の加速
度は、回転ドラム3の回転数の関数である。円運動の加
速度は、回転ドラム3の回転数の自乗に比例して大きく
なる。したがって、回転ドラム3の回転速度を、円運動
の加速度が重力加速度よりも小さくなる速度に調整する
と、回転ドラム3で上昇される生ゴミ5が円運動できな
くなって上部で落下する。
【0027】乾燥ケース1を貫通する回転軸6の右端に
は、モーター4が連結されている。モーター4は回転ド
ラム3を回転させる。
【0028】さらに、回転ドラム3は、外周の一部に逆
転排出口7が開口されている。逆転排出口7は、正転す
る回転ドラム3からはゴミが排出されず、回転ドラム3
が逆転するとゴミが排出される。
【0029】第1図に示す逆転排出口7は、開口部と、
その近傍に位置する隔壁8とで構成されている。隔壁8
は、回転ドラム3の内面から半径方向に延長して固定さ
れている。隔壁8は、回転ドラム3が矢印Aで示すよう
に右に正転される時に、開口部から生ゴミ5が出ない長
さに調整されている。さらに、隔壁8は、回転ドラム3
の軸方向に延長して設けられている。
【0030】この構造の逆転排出口7は、回転ドラム3
が矢印Aで示す方向に回転すると、生ゴミ5が出ない。
それは、隔壁8から落下する生ゴミ5が、図において開
口部よりも左に落下するからである。回転ドラム3を矢
印Bで示す方向に逆転すると生ゴミ5は開口部から排出
される。
【0031】生ゴミ5は、好ましくは、第1図に示すよ
うに、袋10に入れて回転ドラム3に入れる。袋10
は、マイクロ波を吸収して発熱せず、水蒸気が透過で
き、さらに、自由に変形できる可とう性のあるシートで
作られる。この材質のシート材としては、合成樹脂やパ
ルプを多孔性のシート状としたもの、あるいは、不織布
等が使用できる。また、袋10の開口部は、生ゴミ5を
入れた後、結束線で閉塞するのがよい。
【0032】マグネトロン2は、乾燥ケース1の電波シ
ールド室25にマイクロ波を照射する。マグネトロン2
は、例えば、周波数が2450MHzのマイクロ波を発
振する。発振されたマイクロ波は、導波管で乾燥ケース
1に送られる。マグネトロン2は加熱を防止するため
に、冷却用の放熱フィンを備えている。
【0033】マグネトロンから照射されたマイクロ波
は、生ゴミを加熱する。生ゴミ5は、マイクロ波の照射
電力と、誘電率と、誘電力率と、周波数との積に比例し
た熱を発生する。誘電率と誘電力率の積は、生ゴミの種
類によって変化する。例えば、水、煮たほうれん草、煮
たジャガイモ、ポリエチレンの誘電率と誘電力率の積は
順番に次の通りである。 水……………………22 煮たほうれん草……6.5 煮たジャガイモ……0.9 ポリエチレン………0.012
【0034】乾燥ケース1内に照射するマイクロ波の電
力は、回転ドラム3に供給される生ゴミ量と、乾燥時間
とを考慮して最適値に調整される。マイクロ波出力が5
00Wであるマグネトロン2は、10分間に100gの
水を気化できる。このため、マグネトロン2の出力は、
200〜2000Wの範囲に調整される。
【0035】マグネトロン2は、陽極に入力される電力
の一部を陽極損失として消費し、陽極入力と陽極損失の
差を生ゴミに供給する。生ゴミの水分率が高い状態で
は、マグネトロンに陽極入力の多くは、生ゴミの加熱に
消費される。ところが、生ゴミが乾燥されて水分がほと
んどなくなると、マイクロ波は生ゴミに消費されなくな
る。乾燥した生ゴミは高周波損失が小さくマイクロ波を
吸収しないからである。したがって、この状態では、マ
グネトロンの陽極入力はほとんど生ゴミに吸収されなく
なり、陽極損失が増加する。陽極損失は、マグネトロン
を発熱させる。従って、マグネトロンは、生ゴミの乾燥
が進行するにしたがって、陽極損失が増加し、発熱量が
増大して温度が高くなる。
【0036】生ゴミが乾燥されて、マグネトロンの温度
が上昇すると、マグネトロンの電源をオフ状態とする自
動オフ手段21と電源24とを図2に示している。この
図に示す電源24は、100ボルトの商用電源を変圧す
るトランス29と、トランス29の二次側に接続された
ダイオード30と、平滑用のコンデンサー31と、トラ
ンス29の一次側に接続されたメインスイッチ32と、
自動オフ手段21で制御されるリレースイッチ33とを
備えている。
【0037】この電源は、トランス29でもって、10
0ボルトの入力を、マグネトロンのヒータ電圧と、高圧
の陽極電圧に変換し、高圧側をダイオード30で整流し
てコンデンサー31で平滑してマグネトロン2の陽極に
供給し、ヒータ電圧はヒータを加熱する。メインスイッ
チ32は、手動のスイッチで生ゴミを入れた後にオン状
態にする。リレースイッチ33は、自動オフ手段21に
制御された、生ゴミが乾燥されると自動的にオフ状態に
切り換えられる。
【0038】自動オフ手段21は、マグネトロンの温度
を検出する温度センサー22を備えている。温度センサ
ー22は、マグネトロンの放熱フィンの外側に取り付け
られて、マグネトロン2の温度を検出する。生ゴミが乾
燥されると、マグネトロン2の出力が生ゴミに吸収され
なくなって、放熱フィンの温度が上昇する。
【0039】自動オフ手段21は、マグネトロンが設定
温度以上になると、リレースイッチ33をオフに切り換
える。温度センサー22をマグネトロンの放熱フィンに
取り付ける場合、自動オフ手段の設定温度は、75℃〜
95℃に調整される。このため、生ゴミが乾燥されて、
マグネトロンの温度が設定温度以上になると、電源のリ
レースイッチ33がオフに切り換えられる。
【0040】設定温度は、生ゴミの乾燥状態に影響を与
える。リレースイッチ33をオフにする設定温度を高く
すると、生ゴミはより完全に乾燥される。設定温度を低
くすると、乾燥後の水分含有率が高くなる。ただ、設定
温度が高すぎると、生ゴミの水分率は高くなるが、焦げ
易い欠点がある。
【0041】自動オフ手段21は、マグネトロン2の温
度カーブを検出してリレースイッチ33をオフに切り換
えることもできる。マグネトロンの温度は、生ゴミの乾
燥が進行すると次第に上昇し、一定の温度に上昇した後
は上昇率が次第に低下する。このため、温度が上昇した
後、上昇率が一定以下になるとリレースイッチ33をオ
フとすることもできる。このように、マグネトロンの温
度カーブでリレースイッチ33をオフにする自動オフ手
段は、外気温度の影響を少なくできる特長がある。
【0042】さらに、自動オフ手段21は、マグネトロ
ンの温度カーブと、設定温度の両方でリレースイッチ3
3をオフとすることもできる。この場合、温度カーブが
上昇した後の上昇率が低下し、あるいは、設定温度より
も高くなるか、何れか一方でリレースイッチ33をオフ
に切り換える。
【0043】さらにまた、自動オフ手段21は、マグネ
トロンを通過する空気温度の変化を検出してリレースイ
ッチ33をオフにすることもできる。マグネトロン2を
通過する空気の温度変化、すなわち、マグネトロン2を
通過して空気温度がどの程度上昇するかは、図1に示す
ように、マグネトロンに流入する空気温度を、吸入側空
気温度センサー23で検出し、マグネトロン2の温度
を、放熱フィンに固定した温度センサー22で検出し、
両温度センサー22、23の差で、マグネトロンの上昇
温度を検出する。この場合、両温度センサーの差が60
〜70℃以上になるとリレースイッチ33をオフに切り
換える。このようにしてマグネトロンの温度変化を検出
する自動オフ手段21は、外気温度の影響を最も少なく
できる特長がある。
【0044】図1と図2に示すマグネトロンの温度セン
サーを有する生ゴミの処理装置は、マグネトロンの放熱
フィンの外側に温度センサーを取り付けている。ただ、
温度センサーは、マグネトロンの温度を検出できるな
ら、どこに固定することも可能である。好ましくは、温
度センサーは、マグネトロンの陽極の温度を検出できる
位置に取り付けられる。
【0045】温度センサーには、放射温度計も使用でき
る。放射温度計は、マグネトロンから放射される輻射熱
を感知するので、マグネトロンに固定することなく、こ
れに接近して配設することも可能である。
【0046】さらに、温度センサーは、放熱フィンを通
過した空気の温度を測定して、マグネトロンの温度を間
接的に検出することもできる。この温度センサーは、放
熱フィンから吹き出される風の通路に配設される。マグ
ネトロンの放熱フィンは、図1に示すように、空気の通
路に配設される。強制送風用のファン14は、吸入する
空気でマグネトロン2を強制冷却して電波シールド室2
5に吹き込む。この状態で使用されるファン14は、マ
グネトロン2の冷却と、電波シールド室25の換気の両
方に使用できる。
【0047】さらにまた、第1図に示す装置は、自動オ
フ手段21で、マグネトロン2の電源24と、モーター
4の両方を制御している。自動オフ手段21は、生ゴミ
の乾燥を検出してマグネトロン2の電源をオフとした
後、一定時間モーター4を逆転する。逆転されたモータ
ー4は、回転ドラム3内で乾燥された生ゴミを収納室1
8に落下させる。したがって、この構造の生ゴミの処理
装置は、乾燥された生ゴミの処理装置を、回転ドラム3
から収納室に排出した状態で停止して、さらに便利に使
用できる。
【0048】以上の構成の生ゴミの処理装置は、下記の
状態で生ゴミを乾燥する。 (1) 乾燥ケース1に生ゴミを充填してメインスイッチ
32をオンとする。ファン14がを運転されて外気を乾
燥ケース1に強制送風し、マグネトロン2の電源24が
オンとなる。 (2) マグネトロン2から乾燥ケース1内にマイクロ波
が放射される。 (3) 生ゴミがマイクロ波を吸収して発熱する。 (4) 生ゴミに含まれる水分が沸騰して気化し、水蒸気
が発生する。 (5) 乾燥ケース1内で発生した水蒸気は、ファン14
で強制送風される空気と共に排気される。 (6) 生ゴミが乾燥されるに従って、生ゴミのマイクロ
波吸収量が少なくなる。 (7) 生ゴミが乾燥されると、マイクロ波の吸収が極め
て少なくなり、マグネトロン2の温度が上昇する。 (8) マグネトロン2の温度上昇は温度センサー22に
検出される。 (9) 温度センサー22の検出信号によって、自動オフ
手段21は電源24のリレースイッチ33をオフとす
る。マグネトロン2がオフになると、マイクロ波照射が
停止されて、生ゴミの乾燥が完了する。
【0049】
【発明の効果】この発明の生ゴミの処理装置は、生ゴミ
の乾燥を正確に検出して、マイクロ波の照射を停止でき
る。このため、乾燥の最後に、生ゴミを焦がして多量の
煙が出るのを防止でき、台所等の室内に設置して便利に
使用できる。生ゴミの乾燥状態を正確に検出できるの
は、マグネトロンの温度を検出して、生ゴミの乾燥状態
を検出するからである。
【0050】マグネトロンの温度で生ゴミの乾燥を検出
できるのは次のことが理由である。生ゴミは、乾燥が進
行するに従って、含有水分が減少する。含有水分が減少
した生ゴミは高周波損失が少なくなる。すなわち、マイ
クロ波の吸収量が減少する。一方、マグネトロンには一
定の電力が供給される。マグネトロンに入力される電力
は、マグネトロンの加熱と、生ゴミの加熱に消費され
る。生ゴミの水分が多いときには、マグネトロンに入力
される電力は、生ゴミの加熱に多く消費される。このた
め、マグネトロンの加熱に消費される電力が少ない。と
ころが、生ゴミの水分が少なくなって、高周波損失が少
なくなると、マグネトロンに入力される電力は生ゴミに
消費されなくなり、マグネトロンの加熱に消費されるこ
とになる。このため、生ゴミの乾燥が進行するに従っ
て、マグネトロンの温度は高くなる。マグネトロンの温
度上昇は、温度センサーで検出される。温度センサーで
検出されたマグネトロンの温度は、生ゴミの乾燥状態に
正確に対応する。したがって、この発明の生ゴミの処理
装置は、生ゴミの乾燥状態を正確に検出して、マグネト
ロンをオフに切り換えることができる特長がある。
【0051】さらに、この発明の生ゴミの処理装置は、
大気温度に比較すると、生ゴミの乾燥状態によって大き
く変化するマグネトロンの温度を検出するので、生ゴミ
の乾燥状態を正確に検出できる特長もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す生ゴミの処理装置の
概略断面図
【図2】マグネトロンの電源と自動オフ手段とを示すブ
ロック線図
【符号の説明】
1…乾燥ケース 2…マグ
ネトロン 3…回転ドラム 4…モー
ター 5…生ゴミ 6…回転
軸 7…逆転排出口 8…隔壁 9…落下口 10…袋 11…排出ドア 12…押ア
ーム 13…押圧部材 14…ファ
ン 15…排気口 16…吸気
口 17…底板 18…収納
室 19…蝶番 20…重錘 21…自動オフ手段 22…温度
センサー 23…吸入側空気温度センサー 24…電源 25…電波シールド室 26…マグ
ネトロン室 27…水溜室 28…排気
室 29…トランス 30…ダイ
オード 31…コンデンサー 32…メイ
ンスイッチ 33…リレースイッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電波シールドされた乾燥ケース(1)と、
    この乾燥ケース(1)内に空気を強制送風するファン(14)
    と、乾燥ケース(1)内にマイクロ波を照射するマグネト
    ロン(2)と、マグネトロン(2)の電源(24)と、生ゴミが乾
    燥されたことを検出してマグネトロン(2)の電源(24)を
    オフに制御する自動オフ手段(21)とを備えており、乾燥
    ケース(1)内の生ゴミにマイクロ波を照射して水分を気
    化し、生ゴミが乾燥されるとマグネトロン(2)の電源(2
    4)がオフに制御されるように構成された生ゴミの処理装
    置において、 自動オフ手段(21)が、マグネトロン(2)の温度を検出す
    る温度センサー(22)を備えており、この温度センサー(2
    2)が、マグネトロン(2)の温度を検出して、電源(24)を
    オフとするように構成されたことを特徴とするマグネト
    ロンの温度センサーを有する生ゴミの処理装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0821685A (ja) * 1994-07-05 1996-01-23 Nec Corp 電磁波加熱装置
KR100244388B1 (ko) * 1997-12-30 2000-02-01 구자홍 음식물쓰레기처리방법
WO2005000491A1 (en) * 2003-06-30 2005-01-06 Samhwa Engineering Co., Ltd Food waste treatment apparatus
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US8951374B2 (en) 2003-07-15 2015-02-10 Waters Technologies Corporation Tube joint and a method of bonding tubes

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