JPH0538332Y2 - - Google Patents

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JPH0538332Y2
JPH0538332Y2 JP12955288U JP12955288U JPH0538332Y2 JP H0538332 Y2 JPH0538332 Y2 JP H0538332Y2 JP 12955288 U JP12955288 U JP 12955288U JP 12955288 U JP12955288 U JP 12955288U JP H0538332 Y2 JPH0538332 Y2 JP H0538332Y2
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electrode
transparent electrode
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counter electrode
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エレクトロクロミツク表示装置(単
にECDともいう)に関する。更に詳述すると、
本考案は、電極や絶縁膜、対向極等を印刷技術を
利用して絶縁基板上に形成する印刷型エレクトロ
クロミツク表示装置に関する。
(従来の技術) 液体のエレクトロクロミツク材(単にEC材と
もいう)あるいは電解質を採用するタイプのエレ
クトロクロミツク表示装置は、液洩れ防止や外気
侵入防止のため完全な密封構造にする必要があ
る。また、このタイプのECDはコストに高い比
率を占める透明電極基板を2枚必要とする。この
ため、表示装置の構成及びその製造プロセスが煩
雑となりかつコスト高となつて、液晶等の他の表
示装置に比べて視野角依存性がなく見易い等の特
徴を有するにもかかわらず実用化が遅れている。
そこで、特開昭57−139721号公報、特開昭57−
202523号公報等において、電解質及び対向極を印
刷によつて形成する印刷型ECDが提案されてい
る。この印刷型ECDは、第2図に示すように、
絶縁基板101の前面に透明電極102を形成
し、その上の表示領域にEC材103を成膜する
と共に非表示領域に絶縁材104を形成し、更に
それらの上に固体電解質105を印刷して更にそ
の上から対向極部材106の層を全面に形成し、
それらをコート材107によつて被覆し、構成の
簡素化とコスト低減を図るようにしたものであ
る。この印刷型ECDにあつては、EC材103を
除く各層の形状には印刷技術が用いられ、対向極
部材106には印刷法の使用を可能とするため、
酸化還元物質の他、電極材例えばカーボン粉末が
混入されたインキ組成物が採用されている。
(考案が解決しようとする課題) ところで、この印刷型ECDによると、各層の
印刷後に加熱硬化(乾燥)処理が必要となる。特
に、対向極部材としてカーボンペーストを使用す
る場合、高温(150℃)による熱処理(乾燥)が
必要となる。このため、対向極部材の層が形成さ
れる前に成膜されるEC材が熱によりダメージを
受け劣化する虞がある。
本考案は、EC材の熱処理によるダメージを防
止した印刷型エレクトロクロミツク表示装置を提
供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) かかる目的を達成するため、本考案の印刷型エ
レクトロクロミツク表示装置は、表示極基板上に
透明電極が設けられると共に該透明電極上にエレ
クトロクロミツク材よりなる表示極が形成される
一方、この表示極形成部以外の前記透明電極上に
絶縁膜が形成され、かつ該絶縁膜の上に対向極が
形成されるようにしている。
(作用) したがつて、対向極を印刷手法によつて形成し
て熱硬化させた後にEC材を成膜し表示極を構成
できる。
(実施例) 以下、本考案の構成を図面に示す実施例に基づ
いて詳細に説明する。
第1図に本考案の印刷型ECDの一実施例を示
す。該図において、符号1は透明の表示電極基
板、2は透明電極、3は絶縁材、4はEC材、5
は対向極部材、6は固体電解質、7はコート材で
あり、表示極基板1上に透明電極2が設けられる
と共に該透明電極2上の表示領域にEC材4が成
膜されて表示極が形成される一方、この表示極形
成部以外の透明電極上(非表示領域)に絶縁膜3
が形成され、かつ該絶縁膜の上に対向極部材5か
ら成る対向極が形成されている。
表示極基板1は一般にガラスやプラスチツク等
の透明基板が使われる。そして、この基板1の上
に膜状の透明電極2とEC材4とを積層すること
によつて表示極が構成されている。また、透明電
極2のEC材4を積層しない部分(非表示領域)
には絶縁材の膜3によつてマスキングが施され、
所望の位置、形態、配列等で表示領域が画成され
る。尚、透明電極2としては公知の導電膜材料例
えば酸化すず(SnO2)や酸化インジウム(In2
O3)等が採用され、絶縁膜3としては公知の絶
縁材料例えば有色のエポキシ系絶縁材が採用され
ている。したがつて、絶縁膜3の背後(表示基板
側から見て)の対向極部材5は当該絶縁膜2に隠
れてしまう。
また、EC材4としては、金属フタロシアニン
誘導体、酸化タングステン(WO3)、プルシアン
ブルー(PB)その他の公知若しくは新規EC材が
採用可能であり、好ましくはCo−フタロシアニ
ン、酸化タングステン、プルシアンブルー、最も
好ましくはCo−フタロシアニンが採用されてい
る。金属フタロシアニン誘導体(Mt−Pc)は、
テトラアザポルフイリン骨格をもつ極めて安定な
大環状配位子の金属錯体であり、大きなπ電子系
の中に金属イオンがおかれている。金属イオンと
しては、Coが好ましいが、これに代えてFe、
Zn、Ni、Cu、H2等を置換することが可能であ
る。このCo−フタロシアニン誘導体はマイナス
電荷の印加によつて可逆的に駆動され、0Vで青、
0.8Vで緑、1.4Vで茶に変色する。
固体電解質6としては、印刷インキや塗布用組
成物に用いられるバインダーを少量添加しても、
そのプロトン導電性が保たれ、印刷または塗布し
て硬化させたこれらの層がエレクトロクロミツク
表示体の固体の電解質層として有効であるものの
採用が好ましい。例えば特開昭59−195629号に開
示されているように、チタン酸、スズ酸
(SnO2・XH2O)、アンチモン酸(Sb2O3・XH2
OまたはSb2O5・XH2O)、ジルコニウム酸(Zr
(OH)4・XH2O)、ニオブ酸(Nb2O5・XH2O)、
タンタル酸(Ta2O3・XH2O)およびケイ酸等か
ら選択される一種もしくは二種以上の混合物を主
成分とし、それにバインダーとして、20℃におけ
る蒸気圧が0.1mmHg以下で常態で液体の多価アル
コール、水溶性重合体もしくは水性エマルジヨン
型重合体が、更にインキ化若しくは塗布組成物と
するための溶媒として、水もしくは水溶性溶媒、
例えば低級アルコール、低級ケトン、低級エーテ
ルなどを用いたもの等の使用が好ましい。
一方、対向極は、酸化還元物質と導電フイラー
としてのカーボン粉末を適宜樹脂バインダーによ
り結合して成る対向極部材5によつて構成されて
いる。酸化還元物質としては、二酸化チタン、酸
化ニツケル、酸化コバルト、酸化鉄(FeO、Fe2
O3またはFe2O4)、二酸化ケイ素、酸化鉛、酸化
銅(CuO)、硫化鉄(FeSまたはFeS2)、酸化ビス
マス(Bi2O3)、硫化ニオブ等の金属の酸化物や
硫化物の他、ハイドロキノン誘導体やベルリン酸
鉄誘導体、金属フタロシアニン誘導体、酸化タン
グステ、プルシアンブルー等をあげることがで
き、カーボン粉末としてはケツチエンブラツク、
アセチレンブラツクそれにコンダクテイブフアー
ネスブラツク等のカーボンブラツク及びカーボン
繊維をあげることができ、樹脂バインダーとして
は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、エポキシ樹
脂、メラミン樹脂、グアナミン樹脂、アルキツド
樹脂、メタクリル樹脂等、通常の印刷インキに使
用される樹脂バインダーを挙げることができる。
これら樹脂バインダー、カーボン粉末及び酸化還
元物質は揮発性溶剤とともに混練されペースト状
に構成される。例えば、対向極部材5は、カーボ
ンペーストに金属フタロシアニンを含ませたもの
を、絶縁膜3上に印刷して熱硬化させることによ
つて形成される。また、酸化還元物質としてプル
シアンブルー、酸化タングステン等を採用するこ
とも好ましく、特に表示極にCo−フタロシアニ
ンを使用する場合にはプルシアンブルーの採用が
好ましい。また、この対向極部材5は、均一な電
力供給を受けるため、Ag,Cu,C等の集電体層
(図示省略)を絶縁膜3との間に形成することが
好ましい。特に、集電体層として、Cu,Agなど
のハンダ付けが可能な材料であれば、駆動回路と
のコンタクトが容易となる。
また、コート材7としては、UVエポキシ変性
アクリレートが採用されている。
以上のように構成されたECDは、例えば次の
ようにして製造される。
まず、表示極基板1上に公知の薄膜形成技術に
よつて透明電極2の膜を形成する。次いで、この
透明電極2の膜の非表示領域にスクリーン印刷技
術を用いて有色のエポキシ系絶縁膜3を印刷す
る。絶縁膜3のスクリーン印刷は例えば200メツ
シユのスクリーンを用いて行なう。そして、この
絶縁膜3を150℃で1時間加熱し硬化させる。
次いで、この絶縁膜3の上に対向電極部材5を
印刷し、対向極を形成する。対向極部材5はカー
ボンペーストに酸化還元物質例えば酸化反応にお
いて安定なプルシアンブルーを混入し通常の印刷
インキに使用される樹脂バインダーを用いて揮発
性溶剤と共に混練してペースト状にしたもので、
スクリーン印刷法等の印刷技術を用いて印刷す
る。この対向極部材5は150℃で30分加熱し硬化
させる。
次いで、公知の電解析出法によつてEC材4例
えばCo−フタロシアニンを絶縁膜3の間の透明
電極2の上即ち表示領域に約5μA/cm2の速度で成
膜する。
その後、印刷手法によつて固体電解質6を対向
極部材5とEC材4の上に積層し、乾燥させる。
そして、その上からコート材7及びUVエポキシ
変性アクリレートを被せて固体電解質6、対向極
部材5、EC材4、絶縁材3を密封する。そして、
紫外線を照射して硬化させる。
(考案の効果) 以上の説明より明らかなように、本考案の印刷
型エレクトロクロミツク表示装置は、表示極基板
上に透明電極が設けられると共に該透明電極上に
エレクトロクロミツク材よりなる表示極が形成さ
れる一方、この表示極形成部以外の前記透明電極
上に絶縁膜が形成され、かつ該絶縁膜の上に対向
極が形成されているので、対向極を印刷手法によ
つて形成して熱硬化させた後にEC材を成膜し表
示極を構成できる。したがつて、EC材は対向極
を形成する際の高温の影響即ちダメージを受ける
ことがなく、劣化を防ぎ得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す中央縦断面
図、第2図は従来の印刷型ECDの一例を示す中
央縦断面図である。 1……表示極基板、2……透明電極、3……絶
縁材、4……EC材、5……対向極部材、6……
固体電解質、7……コート材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表示極基板上に透明電極、絶縁膜、対向極等が
    印刷によつて形成され、その上に固体電解質がコ
    ート材によつて密封された印刷型エレクトロクロ
    ミツク表示装置において、前記表示極基板上に透
    明電極が設けられると共に該透明電極上にエレク
    トロクロミツク材よりなる表示極が形成される一
    方、この表示極形成部以外の前記透明電極上に絶
    縁膜が形成され、かつ該絶縁膜の上に対向極が形
    成されたことを特徴とする印刷型エレクトロクロ
    ミツク表示装置。
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