JPH053819U - 空気調和機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】室内温度を変化させずに換気を行える空気調和
機を得る。 【構成】屋外に設置した本体１内を圧縮機３を内蔵した
仕切板２で区画する。室外側に室外側熱交換器４と送風
機５を配設し、室外側熱交換器４の吸込側と吐出側に夫
々外気の取入口６と排出口７を設ける。室内側には室内
側熱交換器８と送風機９を配設し、室内側熱交換器８の
吸込側と吐出側を夫々室内と連通する吸気ダクト１０と
送風ダクト１１に接続する。そして吸気ダクト１０を常
閉の室内空気排出弁１２を介して室外側熱交換器４の吸
込側に連通させると共に、室内側熱交換器８の吸込側を
常閉の室内用空気取入弁１３を介して屋外と連通させ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は空気調和機に関し、詳しくは屋外設置用空気調和機の換気機構に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来から家庭用室内の暖冷房に空気調和機が使用されてきている。そして単に 温度を制御するだけでなく、加湿、除湿といった湿度制御、更には除塵等の機能 を内蔵するものが市場に出ている。しかしながら、衛生面をみると未だ不十分で ある。即ち分離形の空気調和機では室内空気を循環処理しているので入替えが行 われず、従って炭酸ガス濃度は増加の一途をたどり、特別な装置を有しないもの では、悪臭のもとになるガス、或いは浮遊雑菌等が低下しない。これを解消する ために窓を時々開けて換気するのは、熱効率を低下させる。また、一体形の空気 調和機で換気機能を備えるものがあるが、外気を取り入れて室内に送りこむのみ で、積極的な排出は行われない。更に、騒音が大きいという欠点がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記諸問題に鑑みてなされたもので、熱効率の低下を防ぎながら換気 をおこなうことを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案においては、屋外に設置され、仕切板によ り区画された本体内の、室外側に室外側熱交換器と送風機と圧縮機を配設して室 外側熱交換器の吸込側と吐出側に夫々外気の取入口と排出口を設け、室内側に室 内側熱交換器と送風機を配設して室内側熱交換器の吸込側と吐出側を夫々室内と 連通する吸気ダクトと送風ダクトに接続し、吸気ダクトを常閉の室内空気排出弁 を介して室外側熱交換器の吸込側に連通させると共に、室内側熱交換器の吸込側 を常閉の室内用空気取入弁を介して外気と連通させてなることを特徴としている 。

【０００５】

【作用】

室内用空気取入弁を開いて外気を取込み、室内空気排出弁を開いて室内空気を 室外側熱交換器と熱交換を行わせて排出する。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案による空気調和機の実施例を図１と図２に基づいて説明する。図 １は本空気調和機の平面図で、通常冷房状態を示している。本体１は仕切板２で 区画され、室外側には圧縮機３と室外側熱交換器４と送風機５が配設され、室外 側熱交換器４の吸込側と吐出側の側壁には夫々外気の取入口６と排出口７を設け て取入口６から室外側熱交換器４、送風機５を経て排出口７に到る点線で示した 外気流路を形成している。一方、室内側には室内側熱交換器８と送風機９を配設 し、室内側熱交換器８の吸込側と吐出側を夫々室内と連通する吸気ダクト１０と 送風ダクト１１に接続して室内から吸気ダクト１０、室内側熱交換器８、送風機 ９、吸気ダクト１０を経て室内に戻る一点鎖線で示される室内空気循環流路を形 成している。また、冷媒は圧縮機３から図示していない四方弁、室内側熱交換器 ８、図示していないキャピラリチューブ、室外側熱交換器４、上記四方弁を経て 上記圧縮機３へ戻る冷凍サイクルを構成している。そして、本考案の特徴である 吸気ダクト１０を常閉の室内空気排出弁１２を介して室外側熱交換器４の吸込側 に連通させると共に、室内側熱交換器８の吸込側は常閉の室内用空気取入弁１３ を介して外気と連通させている。従って室内空気は蒸発器として作用する室内側 熱交換器８で冷却され、凝縮器として作用する室外側熱交換器４は外気により冷 却されている。 図２は換気冷房状態を示したもので、室内用空気取入弁１３と室内空気排出弁 １２が開放されている。従って、外気は点線で示されたように室内用空気取入弁 １３を通って室内側熱交換器８で冷却された後送風ダクト１１を経て室内に送り こまれる。同時に室内空気が一点鎖線で示されたように室内空気排出弁１２、室 外側熱交換器４、排出口７を通して屋外に排出される。図示では弁が全開になっ ているが、実際の運転においては室内空気排出弁１２を一定角度開き、この時の 排出量に見合った外気を取り入れるよう室内用空気取入弁１３を開く。この開閉 角度は手動でもよく、室内汚染を検知する手段、例えば炭酸ガス濃度計と連動さ せてもよい。室内空気排出の際、室外側熱交換器４は低温の室内空気と熱交換を 行うので冷房効率が上昇し、上記の室内に送りこまれる外気は十分に冷却される ので、換気に伴う室温上昇は防止される。 図示していない四方弁の切替えにより行われる暖房運転の際も、同様にして暖 房を損なうことなく換気することができる。尚、送風機５と９は例えば仕切板２ にモータを固定し、羽根を室外側と室内側に配設して一台にしてもよい。また、 圧縮機３は図示したように二枚の仕切板間に配設して騒音の低下を計ってもよい 。

【０００７】

【考案の効果】

以上述べたように、本考案では吸気ダクト１０を常閉の室内空気排出弁１２を 介して室外側熱交換器４の吸込側に連通させると共に、室内側熱交換器８の吸込 側を常閉の室内用空気取入弁１３を介して外気と連通させたので、室内空気が熱 交換を行って排出され、これにより流入する外気が十分冷却され、又は暖房され て室内温度を変えることなく換気が行われるという優れた効果を奏することがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による空気調和機の平面図で、通常冷房
を示している。

【図２】本考案による空気調和機の平面図で、換気冷房
を示している。

【符号の説明】

１ 本体 ２ 仕切板 ３ 圧縮機 ４ 室外側熱交換器 ５ 送風機 ６ 取入口 ７ 排出口 ８ 室内側熱交換器 ９ 送風機 １０ 吸気ダクト １１ 送風ダクト １２ 室内空気排出弁 １３ 室内用空気取入弁

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 屋外に設置され、仕切板により区画され
   た本体内の、室外側に室外側熱交換器と送風機と圧縮機
   を配設して室外側熱交換器の吸込側と吐出側に夫々外気
   の取入口と排出口を設け、室内側に室内側熱交換器と送
   風機を配設して室内側熱交換器の吸込側と吐出側を夫々
   室内と連通する吸気ダクトと送風ダクトに接続し、吸気
   ダクトを常閉の室内空気排出弁を介して室外側熱交換器
   の吸込側に連通させると共に、室内側熱交換器の吸込側
   を常閉の室内用空気取入弁を介して外気と連通させてな
   ることを特徴とする空気調和機。