JPH0536499Y2 - - Google Patents

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JPH0536499Y2
JPH0536499Y2 JP15066687U JP15066687U JPH0536499Y2 JP H0536499 Y2 JPH0536499 Y2 JP H0536499Y2 JP 15066687 U JP15066687 U JP 15066687U JP 15066687 U JP15066687 U JP 15066687U JP H0536499 Y2 JPH0536499 Y2 JP H0536499Y2
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temperature
heater
constant temperature
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constant
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JP15066687U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はガス分析計をはじめ、温度を一定に保
つ必要のある対象物を収容する恒温槽に関するも
のである。
(従来の技術) 温度を一定に保つ必要のある測定装置の一例と
して磁気風式酸素計がある。磁気風式酸素計につ
いてはJISB7983に規定されている。
第4図に示されるように、磁気風式酸素計の測
定チヤンバ1は恒温槽2に収容され、恒温槽2内
の温度はヒータ3と温度センサ4によつて制御さ
れる。温度センサ4によつて恒温槽2内の温度が
検出され、温度制御ユニツト5を通じてヒータ3
の通電がオン・オフ制御され、恒温槽2内の温度
が一定に保たれる。6は測定チヤンバ1の検出信
号を増幅し出力する増幅部である。
第5図Aは測定チヤンバ1を収容した恒温槽2
を上面から見た断面図、同図Bは同恒温槽を正面
から見た断面図である。
側定チヤンバ1には磁石1a,1bが設けられ
ている。ここでは測定チヤンバ1は直接本考案に
は関係がないので、その詳細な説明は省略する。
温度を一定に保つ対象物としての測定チヤンバ
1は恒温槽2の中央部に設けられており、測定チ
ヤンバ1の周りにプレート状のヒータ3が設けら
れている。温度センサ4は温度精度が最も必要と
される測定チヤンバ1の近傍に設けられている。
恒温槽2の外側は全体が断熱材で囲まれ、恒温槽
2は空気槽式の恒温槽になつている。
この恒温槽は磁気風式酸素計の恒温槽である
が、他の測定計においても同様な構造の恒温槽が
使用されている。
(考案が解決しようとする問題点) このような恒温槽を用いて通電を開始すると、
第3図にAで示されるように温度のオーバシユー
トが起る。これはヒータ3とセンサ4の位置が離
れているため、ヒータ3の熱が伝達されにくく、
センサ4の部分の温度が温度調節用に設定された
温度になるまでにヒータ3の部分の温度が設定温
度の1.5〜2倍程度にもなるからである。例えば
温調温度を60℃とすると、ヒータ3の近傍では90
〜120℃にもなる。
このようにオーバシユートが大き過ぎると、温
度が設定温度に一定になるまで時間がかかり、分
析計の暖機時間が長くなるだけではなく、恒温槽
内に使用されている部品が熱により破損すること
がある。しかし、耐熱性のある部品を使用すれば
コストが上昇する。
オーバシユートを小さくする方法として、ヒー
タ3の容量を小さくすることが考えられるが、そ
の場合はさらに暖機時間が長くかかる。また、ヒ
ータ3の熱をセンサ4に速く伝達させるため、恒
温槽2内に空気攪拌用フアンを設置することも考
えられるが、恒温槽2が大型化し、コストが上昇
する。また、フアンを定期的に交換しなければな
らないため維持が面倒になる。
本考案はコストの上昇を招かない簡単な構造
で、温度のオーバシユートを少なくして、暖機時
間を短縮したり熱による部品の破損を防止するこ
とを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 一実施例を示す第1図Aを参照して説明する
と、本考案の恒温槽では、発熱体3の通電を制御
するための温度センサ4を温度調節用設定温度よ
り少し低い変態温度をもつ形状記憶合金にてなる
支持部材10で支持し、この温度センサ4が発熱
体3の近傍と対象物1の近傍の間で移動可能とし
た。
(実施例) 第1図Aは一実施例を上面側から見た断面図、
同図Bはその正面側から見た断面図である。
2は恒温槽、2aは恒温槽の蓋であり、それら
の周囲は断熱材(図示略)によつて包囲されてい
る。恒温槽2の中央には測定チヤンバ1が設置さ
れ、測定チヤンバ1の周囲にはプレート状のヒー
タ3が設けられている。これらの配置は従来の第
5図のものと同じである。
温度制御用の温度センサ4は形状記憶合金にて
なる支持部材10の先端部に取りつけられてお
り、支持部材10の基端部は測定チヤンバ1の近
傍に固定されている。支持部材10の先端にはコ
イルバネ11が設けられ、コイルバネ11はプレ
ートヒータ3に取りつけられている。支持部材1
0はコイルバネ11によつて伸ばされ、その先端
がプレートヒータ3に近づく方向に付勢されてい
る。
支持部材10は恒温槽2内を一定にするために
設定された温調温度よりも若干低い温度に変態温
度をもつている。具体的に説明するために、恒温
槽2内の温調温度を例えば60℃とし、支持部材1
0の形状記憶合金の変態温度を59℃とする。支持
部材10はその温度が59℃未満では第1図A,B
に示されるようにバネ11に引張られて伸びた状
態になつているが、59℃以上になると変形して第
2図A,Bに示されるように収縮する。
次に、本実施例の動作について説明する。
温調温度を60℃、支持部材10の形状記憶合金
の変態温度を59℃として説明する。常温では支持
部材10はバネ11に引張られて伸びており、第
1図A,Bに示されるように温度センサ4はヒー
タ3の近傍に位置している。この状態でヒータ3
への通電を開始すると、ヒータ3の近傍の温度が
温度センサ4によつて検出され、ヒータ3の近傍
の温度が60℃になるように温度制御される。この
とき、測定チヤンバ1及び支持部材10の付近は
ヒータ3から離れており、59℃まで上がつていな
いので、第1図A,Bの状態でヒータ3の近傍が
60℃で温度調節が続けられる。
そして、ヒータ3の熱が徐々に測定チヤンバ1
と支持部材10の付近に伝達され、支持部材10
の付近が59℃になると支持部材10が第2図A,
Bに示されるように収縮し、温度センサ4が測定
チヤンバ1の近傍に移動させられる。温度センサ
4が移動した位置は59℃であり、温調温度の60℃
よりも低いために温度制御回路が働き、ヒータ3
に通電され、測定チヤンバ1の近傍が60℃になる
ように温度制御される。
第3図に記号Bで示されるのは本実施例により
温度センサ4が検出する温度である。
(考案の効果) 本考案の恒温槽では発熱体の通電を制御するた
めの温度センサを温度調節用の設定温度より低い
変態温度をもつ形状記憶合金の支持部材で支持
し、この温度センサが発熱体近傍と対象物近傍の
間で移動可能とした。通電開始時は温度センサが
ヒータのすぐ近くにあるため、熱がすぐに温度セ
ンサに伝達され、オーバシユートが例えば10℃以
下というように最小限に抑えられ、異常なオーバ
シユートによる部品の破損を防止することがで
き、暖機時間を短縮することができる。
分析計による測定時には温度センサが温度精度
の最も必要とされる対象物の近傍に移動するた
め、正確な温度制御が行なわれ、分析計の測定が
正確になる。
また、恒温槽を温調状態にしておき、調整又は
点検のため恒温槽の蓋をあけると、従来の恒温槽
ではセンサが外気に曝されて温度が下がるためヒ
ータが異常に発熱することがあるが、本考案の恒
温槽では蓋をあけると形状記憶合金の支持部材が
冷されて温度センサがヒータの近傍に移動し、そ
の位置で温調を行なうため、ヒータが異常に発熱
することなく、ヒータの電源を切らずに調整や点
検を行なうことができる利点もある。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは一実施例を形状記憶合金の変態温度
未満の状態で示す上面側から見た断面図、同図B
は同実施例の正面側から見た断面図、第2図Aは
同実施例を形状記憶合金の変態温度以上の状態で
示す上面側から見た断面図、同図Bは同実施例の
同状態の正面側から見た断面図、第3図は本考案
と従来の恒温槽の動作を示す波形図、第4図は磁
気風式酸素計を示すブロツク図、第5図Aは従来
の恒温槽を示す上面側から見た断面図、同図Bは
その正面側から見た断面図である。 1……測定チヤンバ、2……恒温槽、2a……
蓋、3……プレートヒータ、4……温度センサ、
10……形状記憶合金の支持部材、11……コイ
ルバネ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一定温度に保持される対象物を収容し発熱体を
    備え外部を断熱材で包まれた恒温槽において、前
    記発熱体の通電を制御するための温度センサを前
    記一定温度より低い変態温度をもつ形状記憶合金
    にてなる支持部材で支持し、この温度センサが前
    記発熱体近傍と前記対象物近傍の間で移動可能と
    したことを特徴とする恒温槽。
JP15066687U 1987-09-30 1987-09-30 Expired - Lifetime JPH0536499Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP15066687U JPH0536499Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

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JP15066687U JPH0536499Y2 (ja) 1987-09-30 1987-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6457507U JPS6457507U (ja) 1989-04-10
JPH0536499Y2 true JPH0536499Y2 (ja) 1993-09-16

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