JPH0536475Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は飛行機形状をした水鉄砲付き走行玩具
に関する。詳細には、ぜんまい作動により走行す
ると共に、本体に水鉄砲機構を内蔵させており、
ピストンの作動によりプロペラ軸心（ノズル先
端）より水を噴出させると共に、走行時にはプロ
ペラが回転する走行玩具に関する。

従来の技術及び考案が解決しようとする問題点 従来、ぜんまいの作動により走行する玩具は多
数有るが、多くは音を発して走行するのみであつ
た。

本考案は以上の点に鑑みて、幼児、児童の興味
をそそるように、走行時にはプロペラが回転し、
又、ピストンの作動により本体内に収納された水
鉄砲のノズル先端（プロペラ軸中心）より水を噴
出する走行玩具を提供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 本考案水鉄砲付き走行玩具１は、本体２内部に
は水鉄砲機構３が、本体２下部には動力装置４に
より駆動する車輪４１と、本体２前方に設けられ
たプロペラ８を回転させるための車輪４２が設け
られており、前記車輪の車軸４２１にはクラウン
ギア５が取りつけられており、前記車軸と直交し
て、一端には前記クラウンギアに係合するピニオ
ンギア６を、他端にはプロペラ８軸後端に設けら
れたギア８１に係合するクラウンギア７を設けた
出力軸９が配置されており、前記水鉄砲機構３は
吸水弁３１と排水弁３２を設けたシリンダー３３
に、バネ体３４により後方へ付勢されているピス
トン３５が摺動自在に挿入されており、シリンダ
ー３３前方には排水弁３２に連通するノズル３６
が設けられ、吸水弁３１から下方に延長された吸
入口３７は本体２内部の液体タンク２１に開口さ
せてなり、前記ノズルをプロペラ８軸中心に設け
た回動孔８２に挿入させて前記プロペラが回転自
在に構成されており、ピストン３５の作動により
ノズル３６先端（プロペラ軸中心）より水を噴出
させると共に、走行時にはプロペラ８が回転する
ことを要件とする。

前記において、ピストン３５は、ピストン３５
と押し棒２３が一体、または別体で設けられてい
てもよい。

作 用 本考案走行玩具１を走行させると、動力は、ク
ラウンギア５→ピニオンギア６→出力軸９→クラ
ウンギア７→ギア８１→プロペラ８と順次伝達さ
れるため、前記走行玩具１はプロペラ８を回転さ
せながら走行する。

又、液体タンク２１内に液体を満たした状態
で、ピロー３５を前進させると、吸水弁３１が閉
じ、排水弁３２が開口してシリンダー３３内の空
気が排出される。ピストン３５に付勢された力を
解除するとシリンダー３３内に配置されたバネ体
３４によりピストン３５は後方へ押し戻され、排
水弁３２が閉じ吸水弁３１が開口するため、液体
タンク２１より液体をシリンダー３３内に吸い上
げ、ピストン３５を押圧すると、ノズル３６先端
より液体が噴出される。

実施例 本体２内には水タンク２１及び軸受部２４が設
けられており、前記軸受部に一端にピニオンギア
６を圧入した圧力軸９が、前記ピニオンギアを本
体２下部側に位置させて、回転自在に挿入され、
前記出力軸の他端にはクラウンギア７を圧入して
なり、前記クラウンギアと軸受部２４端面の間に
バネ体２６を介在させてなり、本体２下部には、
ぜんまいを内蔵した出力軸４３に車輪４１を圧入
した動力装置４が収納されてなり、前記ピニオン
ギアに係合するクラウンギア５が圧入された車軸
４２１の両端に前輪４２が圧入されている。

水鉄砲機構３は、側部に弁口３１２を有するシ
リンダー３３の前方に、排水弁部３２を有するノ
ズル部３６を、前記弁口に吸水弁部３１を有する
吸入口部３７を水密に圧入接着してなり、前記両
弁部には弁体として作用するボール３１１，３２
２を介在させてなり、前記シリンダー内にはバネ
体３４により常に後方へ付勢されているピストン
３５が水密に摺動自在に内在されてなり、前記シ
リンダーを前方へ押圧するための押し棒２３を尾
翼形状をした押し部材２２の前方に設けてなり、
前記押し部材にはストロークを調節し、且つ、抜
け落ちを防止するための摺動溝２４を設けてな
り、本体２には前記摺動溝に挿入される規制突起
２５が設けてなり、プロペラ８後端にクラウンギ
ア７に係合するギア８１を圧入接着してなり、前
記プロペラの中心には回動孔８２が設けられてお
り、ノズル３６に前記回動孔を回転自在に挿入し
て、水鉄砲機構３を本体２に収納して飛行機形状
をした水鉄砲付き走行玩具１を得た。

考案の効果 本考案走行玩具は、飛行機型走行玩具としての
みならず、水鉄砲の機能が付加れており、幼児等
が楽しみながら多様に遊ぶことができる。しかも
外観は飛行機形状でありながら水鉄砲の機能が内
蔵されており、プロペラ軸の先端から水の噴射の
妙味と相まつて商品性が高められている。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案水鉄砲付き走行玩具の実施例を示
すものであり、第１図は、本考案走行玩具の斜視
図、第２図は、本考案走行玩具の縦断面図、第３
図は、水鉄砲機構及びプロペラ回転機構の要部斜
視図である。 １……水鉄砲付き走行玩具、２……本体、３…
…水鉄砲機構、３１……吸水弁、３２……排水
弁、３３……シリンダー、３４……バネ体、３５
……ピストン、３６……ノズル、３７……吸入
口、４……動力装置、５……クラウンギア、６…
…ピニオンギア、７……クラウンギア、８……プ
ロペラ、８１……ギア、８２……回動孔、９……
出力軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ぜんまい作動により走行する走行玩具におい
   て、水鉄砲を組み込んだ飛行機形状をした走行玩
   具であつて、本体２内部には水鉄砲機構３が、本
   体２下部には動力装置４により駆動する車輪４１
   と、本体２前方に設けられたプロペラ８を回転さ
   せるための車輪４２が設けられており、前記車輪
   の車軸４２１にはクラウンギア５が取りつけられ
   ており、前記車軸と直交して、一端には前記クラ
   ウンギアに係合するピニオンギア６を、他端には
   プロペラ８軸後端に設けられたギア８１に係合す
   るクラウンギア７を設けた出力軸９が配置されて
   おり、前記水鉄砲機構３は吸水弁３１と排水弁３
   ２を設けたシリンダー３３に、バネ体３４により
   後方へ付勢されているピストン３５が摺動自在に
   挿入されており、シリンダー３３前方には排水弁
   ３２に連通するノズル３６が設けられ、吸水弁３
   １から下方に延長された吸入口３７は本体２内部
   の液体タンク２１に開口させてなり、前記ノズル
   をプロペラ８軸中心に設けた回動孔８２に挿入さ
   せて前記プロペラが回転自在に構成されており、
   ピストン３５の作動によりプロペラ軸中心より水
   を噴出させると共に、走行時にはプロペラ８が回
   転する水鉄砲付き走行玩具１。