JPH0535353Y2 - - Google Patents

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JPH0535353Y2
JPH0535353Y2 JP2808187U JP2808187U JPH0535353Y2 JP H0535353 Y2 JPH0535353 Y2 JP H0535353Y2 JP 2808187 U JP2808187 U JP 2808187U JP 2808187 U JP2808187 U JP 2808187U JP H0535353 Y2 JPH0535353 Y2 JP H0535353Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案はアンテナ等の外部部品を備えた電子
腕時計の防水構造に関する。
[従来技術とその問題点] 近年、電子腕時計においては、多機能化が叫ば
れており、これに応えて無線通信が可能な発信装
置を時計ケース内に設けることが検討されてい
る。このような腕時計は発信装置のアンテナを時
計ケースの外部に設ける必要があり、従来、この
ようなアンテナを時計ケースに固定する場合に
は、時計ケースの内側から固定用のビスを取付孔
内に挿入し、このビスの先端を時計ケースの外部
に到達させ、この外部に到達した部分で外部部品
としてのアンテナを時計ケースに固定するように
なつている。
しかし、このようなアンナテの取付構造では、
固定用のビスが取り付けられる取付孔が時計の内
部と外部とに貫通しているので、この取付孔内に
ビスを取り付けても、この取付孔を通して水が時
計ケース内に侵入する恐れがあり、腕時計の防水
を確実に図ることができないという問題がある。
[考案の目的] この考案は上述した事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、外部部品が取り付
けられる腕時計の防水を確実かつ良好に図ること
ができる外部部品を備えた電子腕時計の防水構造
を提供することにある。
[考案の要点] この考案は上述した目的を達成するために、外
部にアンテナ等の外部部品が取り付けられる腕時
計ケースに、その内部から外部へ貫通する貫通孔
を形成するとともに、この貫通孔と対応する腕時
計ケースの内面に凹部、およびこの凹部内の底面
の前記貫通孔の周囲に複数の凸部をそれぞれ形成
し、前記腕時計ケースの内側から固定部材の軸部
を前記貫通孔内に挿入して、腕時計ケースの外部
に到達した部分で外部部品を固定するともに、固
定部材の頭部を腕時計ケースの凹部内の凸部上に
配置し、この凸部により固定部材の頭部と凹部の
底面との間に隙間を形成し、この隙間内に軟質樹
脂部材を充填させて固化させたことを要点とす
る。
[実施例] 以下、図面を参照して、この考案を発信装置付
き電子腕時計に適用した場合の一実施例につき説
明する。
構 成 第1図から第5図は発信装置付き電子腕時計を
示す。この腕時計は時刻を表示するとともに、無
線通信が可能なものであり、第1図に示すよう
に、時計ケース1の上面には手前側に時刻表示部
2が、奥側に発信用のマイク部3および切換スイ
ツチ4が、左側にアンテナ収納部5がそれぞれ設
けられており、時計ケース1の右側面にはチユー
ニングスイツチ6、モード切換スイツチ7、時刻
修正スイツチ8、アラームスイツチ9が設けられ
ている。また、時計ケース1内には第2図および
第3図に示すように、回路基板10、時計モジユ
ール11、発信用電池12、マイクロホン13等
が収納されており、時計ケース1の下部には第5
図に示すように裏蓋14が防水パツキン14aを
介して取り付けられている。
以下、各部材について順に説明する。
時計ケース1はABS樹脂等の合成樹脂からな
り、その内部には直接部品が組み込まれるもので
あり、第3図および第4図に示すように、その内
部は時計ブロツク側と、発信ブロツク側とに大別
され、時計ブロツク側にはモジユール収納部1a
が形成されており、発信ブロツク側にはマイク収
納部1b、位置決め突起1c…等が形成されてい
る。なお、時計ケース1の下部外周(図では上部
外周)にはパツキン装着溝1dが、その四隅には
ねじ穴1e…がそれぞれ形成されている。モジユ
ール収納部1aは時計モジユール11を収納する
ものであり、時刻表示部2と対応しており、その
底部に矩形状の開口1a1が形成されている。発信
ブロツク側のマイク収納部11bはマイクロホン
13を収納するものであり、その底部には複数の
通気孔1b1…が形成されている。位置決め突起1
c…は発信用電池12と回路基板10の位置決め
を行なうものであり、発信用電池12の周囲に環
状に複数配列形成されている。なお、パツキン装
着溝1dは裏蓋14の防水パツキン14aが配置
される部分であり、また、四隅のねじ穴1e…は
裏蓋14の取付ビスが螺着する部分である。
時計ケース1の上面に設けられた時刻表示部
2、マイク部3、切換スイツチ4およびアンテナ
収納部5のうち、時刻表示部2は外部から時計ケ
ース1内の時計モジユール11に表示された時刻
情報が見える部分であり、時計ケース1の上面に
形成された凹部内に保護ガラス2aが両面接着テ
ープにより接着されている。マイク部3は外部の
音を時計ケース1内のマイクロホン13に伝える
部分であり、時計ケース1の上面に複数の溝1g
…が形成されており、その1つの溝1g内に上述
した通気孔1b1…が形成されている。切換スイツ
チ4は発信装置をオン−オフに切り換えるもので
あり、第1図に示すようにスイツチレバーを所定
角度(約45度)回動させることにより、回路基板
10の接点パターンをオン状態とオフ状態とに切
り換えるようになつている。なお、アンテナ収納
部5はロツドアンテナ15を収納するものであ
り、後述するように構成されている。
一方、時計ケース1内に組み込まれる部品のう
ち、時計モジユール11は時計の主要部であり、
第2図および第3図に示すようにハウジング11
a内に時計用の回路基板11bおよび液晶表示パ
ネル(図示せず)を備え、この液晶表示パネルが
時刻表示部2と対応して時刻情報を表示するよう
になつているほか、ハウジング11a内には時計
用電池11cが収納され、その下面側(第4図で
は上面側)が電池押え板11dにより押えられて
いる。この場合、時計用電池11cの負極(−
極)はハウジング11a内の回路基板11bに直
接接触して接続され、正極(+極)は電極板11
eを介して回路基板11bに接続されている。
また、発信ブロツク側の回路基板10は発信装
置の回路の主要部であり、第2図および第3図に
示すように、その表裏面に所定のパターンが形成
されているとともに、各種のチツプ部品10a…
およびトリマーコンデンサ17が搭載され、時計
ケース1内の中段にねじ10b…により取り付け
られる。この場合、回路基板10には時計ケース
1内に環状に配列形成された複数の突起1c…と
対応する箇所に貫通孔10c1及び切欠き102
が形成されており、この貫通孔10c1及び切欠き
102…に各突起1c…を挿入することにより、
回路基板10が時計ケース1内に位置決めされ
る。なお、位置決め突起1c…は回路基板10の
各貫通孔10c1及び切欠き102…を通り抜けて、
その上方へ突出し、この突出した部分が発信用電
池12を位置決め収納する。このように取り付け
られた回路基板10にはマイクロホン13、発信
用電池12、ロツドアンテナ15等がそれぞれ接
続されている。
マイクロホン13は外部の音声等を電気信号に
変換して出力するものであり、例えば、振動板の
振動によつてその静電容量が変わるコンデンサー
マイクロホンからなり、第2図および第3図に示
すように時計ケース1内のマイク収納部1b内に
弾性ゴムリング(図示せず)を介して収納され、
その下面側(第3図では上面側)の電極端子が第
2図に示すようにリード線13a,13aにより
回路基板10の電極パターンに接続されている。
この場合、マイク収納部1bの底部には防水シー
ト(図示せず)が両面接着テープにより接着され
ている。この防水シートは時計ケース1のマイク
部3に形成された貫通孔1b1…から水が侵入する
のを防止するとともに、外部からの音を効率良く
マイクロホン13に伝える振動効率の良いもので
あり、例えば、防水性および通気性のあるポリカ
ーボネートフイルム、あるいはポリエチレンテレ
フタレートフイルム等が用いられている。
発信用電池12は釦型電池であり、第2図およ
び第3図に示すように、時計ケース1内に回路基
板10を組み込んだ後、この回路基板10の貫通
孔10c1及び切欠き102…を通り抜け、その下
側へ突出した突起1c…で囲まれた部分内に位置
決め収納されている。この場合、発信用電池12
は第2図および第3図に示すように、回路基板1
0の下面(図では上面)に環状にくり抜かれた絶
縁シート21を介して配置され、この絶縁シート
21のくり抜かれた部分を通して電極板22aが
負極(−極)に接触し、この電極板22aを介し
て回路基板10に接続されている。なお、側面の
正極(+極)は板ばね状の電極板22bが弾接
し、この電極板22bを介して回路基板10に接
続されている。
ロツドアンテナ15は電波を発信するものであ
り、各ロツド15a…が伸縮自在に伸び、第5図
に示すように、収縮した状態でアンテナ収納部5
内に収納されており、その出力は15μV/mで
100m以下であり、例えば、通信可能な範囲は郊
外で40〜60m程度、都市部で10〜50m程度であ
る。即ち、ロツドアンテナ15は誘電体アンテナ
であり、外径の異なる筒状のロツドを順にスライ
ド可能に収納し、最小径のロツドの先端に合成樹
脂製の飾玉を設けた構成になつている。このよう
なロツドアンテナ15を収納するアンテナ収納部
5は円柱状の穴であり、その先端(右端)内面に
防水パツキン23が装着されており、奥側(左
側)には成形孔5aおよびビス挿通孔5bが形成
されている。この場合、防水パツキン23はアン
テナ収納部5内に水が侵入するのを防ぐととも
に、ロツドアンテナ15のガイドをも兼ねるもの
である。成形孔5aは時計ケース1の成形時に、
アンテナ収納部5を作るピンコアを固定する固定
ピンによつて形成され、その端部に防水用のゴム
キヤツプ5fが取り付けられている。ビス挿通孔
5bはロツドアンテナ15を固定するビス24が
挿入する孔であり、アンテナ収納部5から時計ケ
ース1内に貫通している。この場合、時計ケース
1の内面には第6図および第7図に示すように、
ビス挿通孔5bと対応する箇所に凹部5cが形成
されているとともに、この凹部5c内にはビス挿
通孔5bの周囲に3箇所凸部5d…が形成されて
おり、凹部5cは時計ケース1の内部に連通し、
この部分(第6図に矢印で示す部分)から後述す
る軟質樹脂部材5eが充填されるようになつてい
る。したがつて、ロツドアンテナ15を固定する
場合には、予め、端子板25を凹部5c内の凸部
5d…上に配置し、その上方からビス24の軸部
24aを端子板25の孔25aを通して時計ケー
ス1のビス挿通孔5b内に挿入する。そして、ビ
ス24の軸部24aの先端をロツドアンテナ15
のねじ穴15eに螺入し、この状態でビス24を
締め付けると、ビス24の頭部24bで端子板2
5が凹部5c内の凸部5d…上に押え付けられる
とともに、ロツドアンテナ15がアンテナ収納部
5内に固定される。このように端子板25が凸板
5d……上に取り付けられると、凸部5d…によ
り端子板25と凹部5cの底面との間に隙間が形
成され、この隙間内にエポキシ、シリコン等の軟
質樹脂部材5eが充填される。そして、この軟質
樹脂部材5eが固化すると、ビス挿通孔5bが密
封される。このようにしてビス24で共締めされ
た端子板25の他端が回路基板10の電極端子に
半田付けされると、ビス24を介してロツドアン
テナ15が回路基板10と電気的に接続される。
なお、ロツドアンテナ15は各ロツドの内側選択
に環状溝がそれぞれ形成され、この環状溝内にゴ
ム等からなる防水用のOリングが取り付けられて
おり、このOリングがそれぞれ内側のロツドの外
側面に摺動可能に圧接することにより、ロツドア
ンテナ15自体の防水を図つている。また、アン
テナ収納部15と対応する時計ケース1の内面に
は電波シールド板26が設けられている。この電
波シールド板26はロツドアンテナ15が電波を
送信する際に発生する静電気が時計ケース1内の
電子部品に悪影響をおよぼすのを防ぐものであ
る。
また、時計ケース1の側面に設けられた各スイ
ツチ6,7,8,9は次のように構成されてい
る。即ち、チユーニング用スイツチ6はロツドア
ンテナ15から送信する電波の周波数を選択指定
するものであり、トリマーコンデンサ17による
容量変化方式で、周波数域が76〜86MHz(外国向
けは86〜108MHz)に設定されており、チユーニ
ング釦を回すと、その先端がトリマーコンデンサ
17の操作子を回転させ、発信周波数を選択す
る。モード切換スイツチ7は時計モジユール11
のモード(例えば、時刻修正モード、アラームモ
ード等)を切り換える押釦スイツチであり、発信
ブロツク側に位置し、スイツチ釦7a、スイツチ
板7b、接点コイルばね7c等からなり、リード
線27により時計モジユール11の所定箇所に接
続されている。即ち、モード切換スイツチ7はス
イツチ釦7aが押されてスイツチ板7bのスイツ
チばねを接点コイルばね7cに接触させると、時
計モジユール11のグランド(VDD)に接続され
たスイツチ板7bの接触部により、スイツチ信号
がスイツチ板7b、接点コイルばね7c、発信ブ
ロツク側の回路基板10およびリード線27を介
して、時計モジユール11内の回路基板11bの
スイツチ電極11fから時計モジユール11に与
えられる。なお、時刻修正スイツチ8は時刻を修
正するスイツチであり、アラームスイツチ9はア
ラームのオン−オフを行なうスイツチであり、そ
れぞれ時計モジユール11の側方に配置され、各
スイツチ釦8a,9aがスイツチ板8b,9bを
回路基板11bの接点11b1,11b2に接離可能
に接触させるようになつている。
さらに、時計ケース1の下部に取り付けられる
裏蓋14は、第5図に示すように、時計ケース1
の下部に取り付けられる裏蓋本体28と、この裏
蓋本体28に取り付けられる小蓋29とから構成
されている。この場合、小蓋29は時計ケース1
内の発信用電池12の交換用の蓋であり、裏蓋本
体28の小蓋取付孔28aに着脱可能に取り付け
られている。なお、裏蓋本体28にはロツドアン
テナ15の固定用のビス24を押え付けるビス押
え突起28bが設けられている。
動 作 次に、上記のように構成された発信装置付き電
子腕時計を使用する場合について説明する。
通常は、時計ケース1内の時計モジユール11
の液晶表示パネル(図示せず)に現在時刻が表示
され、この時刻が時計ケース1の時刻表示部2を
通して外部から見える。このような時刻を修正す
る場合には、まず、モード切換スイツチ7を押圧
操作して、時刻修正モードに切り換える。即ち、
モード切換スイツチ7のスイツチ釦7aを押す
と、その先端が時計ケース1内のスイツチ板7b
のスイツチばねを押圧して撓ませ、このスイツチ
ばねが接点コイルばね7cに接触することによ
り、スイツチ板7bの接触部が時計モジユール1
1のグランド(VDD)に接続されているので、ス
イツチ信号が接点コイルばね7c、回路基板1
0、リード線27を介して時計モジユール11内
の回路基板11bに与えられる。この結果、時刻
修正モードに切り換わる。このような状態で、時
刻修正スイツチ8を押すと、時刻が修正される。
また、アラーム時刻を設定してアラーム音を発
生させる場合には、上述と同様に、モード切換ス
イツチ7を押してアラームモードに切り換え、こ
の状態で、時刻修正スイツチ8を操作してアラー
ム時刻を設定する。そして、アラームスイツチ9
を押せば、アラーム機能がオン状態となり、設定
されたアラーム時刻になると、裏蓋14に設けら
れた圧電ブザー(図示せず)が動作してアラーム
音を放音する。なお、この状態で、アラームスイ
ツチ9を押すと、アラーム機能がオフ状態とな
り、アラーム音が停止する。
さらに、ストツプウオツチとして使用する場合
には、モード切換スイツチ7をさらに押して、ス
トツプウオツチ機能に切り換える。この状態で、
アラームスイツチ9を押すと、ストツプウオツチ
がスタートし、再び押すと停止する。なお、この
場合には、時刻修正スイツチ8を押すとリセツト
される。
次に、発信装置として使用する場合について説
明する。この場合の受信装置としてはラジオを用
い、予め、電源を入れ、FMモードにセツトし、
受信しようとする周波数にラジオのダイヤルを合
わせておく。
そして、まず、時計ケース1の上面に設けられ
たアンテナ収納部5内からロツドアンテナ15の
先端をいつぱいに引き伸ばし、時計ケース1の上
面に設けられた切換スイツチ4のスイツチレバー
を第1図に示すように、斜め上方へ45度回動させ
て、発信装置をオン状態に切り換える。すると、
引き伸ばされたロツドアンテナ15から電波が送
信され始める。この状態で、チユーニング用スイ
ツチ6のチユーニング釦をドライバーあるいは指
等でゆつくり回して、発信周波数を76〜87MHz内
にセツトし、ラジオから「ザー」という音が止つ
たら、その位置でチユーニング釦の回転を停止さ
せる。なお、チユーニング釦からドライバーや指
等を離したときに、ラジオから再びノイズが出た
ら、今度はラジオのダイヤルを回して、ノイズが
消える位置に合わせる。
このようにして、発信周波数が設定された後
は、時計ケース1の上面に設けられたマイク部3
に向かつて話しかければ良い。すると、話し声が
マイク部3の貫通孔1b1…に通して、時計ケース
1内のマイクロホン13に伝えられ、このマイク
ロホン13で話し声を電気信号に変換した後、ロ
ツドアンテナ15から設定された周波数の電波を
発信する。そして、この電波をラジオが受信し、
このラジオから話し声を聞くことができる。
したがつて、このような発信装置によれば、受
信するラジオのボリユームを大きくすれば、ワイ
ヤレス拡声機として使用することができ、また、
受信装置としてラジオカセツトを使用すれば、会
話を録音することができる。さらに、上述した発
信装置付き電子腕時計と受信するラジオをそれぞ
れ2個づつ用意し、上述したように発信周波数と
受信周波数とをセツトすれば、両者の間で通話が
できる。例えば、2つのラジオとしてカーラジオ
を使用すれば、ドライブ中に2台の車間で通話が
できる。
以上述べたように、発信装置付き電子腕時計の
防水構造によれば、時計ケース1に内部と外部と
に貫通するビス挿通孔5bを形成するとともに、
このビス挿通孔5bと対応する時計ケース1の内
面に凹部5c、およびこの凹部5c内の底面に数
箇所の凸部5d…をそれぞれ形成し、時計ケース
1の内側からビス24の軸部24aを端子板25
の孔25aを通してビス挿通孔5b内に挿入し、
その先端をアンテナ収納部5内のロツドアンテナ
15に到達させ、この状態でビス24を締め付け
ることにより、ロツドアンテナ15を固定すると
ともに、ビス24の頭部24bで時計ケース1の
凹部5c内の凸部5d…上に端子板25を押え付
け、この凸部5d…により端子板25と凹部5c
の底面との間に隙間を形成し、この隙間内に軟質
樹脂部材5eを充填させて固化させるようにした
ので、この軟質樹脂部材5eによりビス挿通孔5
bを密封することができ、これによりビス挿通孔
5bを通して時計ケース1の外部から内部に水が
侵入するのを確実に防ぐことができ、電子腕時計
の防水を良好に図ることができる。
なお、上述した実施例では外部部品としてロツ
ドアンテナ15を取り付ける場合について説明し
たが、この考案はこれに限らず、他の外部部品で
あつても良く、この場合、電気的に接続する部品
でない場合は単にビス24の頭部24bと凹部5
dの底面との間に樹脂を充填させれば良い。また
発信装置付け電子腕時計に限られることなく、他
の電子腕時計にも広く適用することができる。
[考案の効果] 以上詳細に説明したように、この考案に係る外
部部品を備えた電子腕時計の防水構造によれば、
外部にアンテナ等の外部部品が取り付けられる腕
時計ケースに、その内部から外部へ貫通する貫通
孔を形成するとともに、この貫通孔と対応する腕
時計ケースの内面に凹部、およびこの凹部内の底
面の前記貫通孔の周囲に複数の凸部をそれぞれ形
成し、前記腕時計ケースの内側から固定部材の軸
部を前記貫通孔内に挿入し、その先端を腕時計ケ
ースの外部に到達させて外部部品を固定するとと
もに、この固定部材の頭部を腕時計ケースの凹部
内の凸部上に配置し、この凸部により固定部材の
頭部と凹部の底面との間に隙間を形成し、この隙
間内に軟質樹脂部材を充填させて固化させるよう
にしたので、貫通孔を確実に密封させることがで
き、外部部品が取り付けられる腕時計の防水を確
実かつ良好に図ることができるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図はこの考案を発信装置付く電
子腕時計に適用した場合の一実施例を示し、第1
図はその外観正面図、第2図は時計ケースに各部
品を組み込んだ状態の下面図、第3図はその分解
斜視図、第4図は時計ケースの内部を示す下面
図、第5図はアンテナ収納部における時計の拡大
断面図、第6図はロツドアンテナおよび端子板の
取付構造を示す拡大斜視図、第7図はその分解斜
視図である。 1……時計ケース、5……アンテナ収納部、5
b……ビス挿通孔、5c……凹部、5d……凸
部、5e……軟質樹脂部材、15……ロツドアン
テナ、24……ビス、24a……軸部、24b…
…頭部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外部と内部とに貫通する貫通孔が形成され、こ
    の貫通孔と対応する内面に凹部が形成されている
    とともに、この凹部内の底面の前記貫通孔の周囲
    に複数の凸部が形成された腕時計ケースと、 この腕時計ケースの外部に設けられる外部部品
    と、 頭部と軸部とを有し、この頭部が前記腕時計ケ
    ースの凹部内の凸部上に配置され、かつ軸部が前
    記腕時計ケースの内側から前記貫通孔に挿入し、
    外部に到達した部分で前記外部部品を前記腕時計
    ケースに固定する固定部材と、 前記腕時計ケースの凹部内の凸部により、その
    上に配置された固定部材の頭部と前記凹部の底面
    との間に設けられた隙間に充填されて固化される
    軟質樹脂部材と、 を備えてなる外部部品を備えた電子腕時計の防水
    構造。
JP2808187U 1987-02-28 1987-02-28 Expired - Lifetime JPH0535353Y2 (ja)

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