JPH0534953Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 この考案は、ゲートボール競技大会に於て使用
される審判記録用紙とオーダー表用紙との一体化
使用を目的としてなされたもので、オーダー表用
紙の裏面又は審判記録用紙の表面の１以上の箇所
に剥離紙で被覆した接着剤層を設け、審判記録用
紙とオーダー表用紙とを圧着貼付し一体化し得る
ようにした、接着剤層付きゲートボール審判記録
用紙に関するものである。

(ロ) 従来の技術 従来、ゲートボール競技大会に於ては、審判員
は、試合開始数分前に、コートに集合した次順位
出場チームの監督から、任意の用紙に任意の様式
で記入されたオーダー表（それぞれのチーム名、
監督名、主将名、打順、競技者名等を記入したも
の）を受取り、所要事項を審判記録用紙に転記し
ていた。

(ハ) 発明が解決しようとする問題点 ゲートボール競技大会では、コート数の如何に
拘らず、すべてのコートで一斉に開始、一斉に終
了し、競技時間30分、競技と競技との間隔は10
分、この間１分の狂いもなく運営されることが肝
要とされている。

審判員には、出場チームの人員の点呼、確認等
の任務もあり、時間的制約上、審判記録用紙への
オーダー表からの転記及びその他の必要項目の記
入は、最大限でも僅かに１〜２分程度が許容され
るにすぎない。

一般に、審判員には老齢者が任命されることが
多く、立つたりかがんだりの不安定な姿勢での転
記作業は必ずしも容易ではなく、仮に１人でも転
記速度の遅い者がいて所定時間を上回つてしまう
と、競技全体の進行に重大な支障を生じてしまう
ことがあつた。又、字が乱雑になつたり、転記ミ
スがあつたりする等の不都合も生じやすく、試合
終了後の記録係におけるオーダー表と審判記録用
紙との照合作業にも多大の労力を要する等、常々
問題とされてきた。

本考案は、この欠点に着目してなされたもの
で、オーダー表から審判記録用紙への転記作業を
省き、記入時間の短縮と能率化を図り、転記ミス
を防止し、後刻の読み合わせ作業の煩雑さをも解
消することを目的とするものである。

(ニ) 問題点を解決するための手段 オーダー表は、従来、任意の用紙に任意の様式
で作成されてきたが、本考案においては、審判記
録用紙の所定欄と合致するようオーダー表用紙を
予め印刷作成し、オーダー表用紙の裏面又は審判
記録用紙の表面の１以上の箇所に接着剤層を設
け、表面を剥離紙で被覆しておく。

これを図によつて説明すれば、第１図は審判記
録用紙１であり、該審判記録用紙１は、審判に必
要な事項を記録するための用紙で、その一部に、
少なくともチーム、監督、主将、打順、競技者名
の見出語が表示される見出部と、見出語に示され
た事項を記入するための余白部とからなる所定欄
５が設けられてなるものであり、また第２図はオ
ーダー表用紙２の一例であり、このオーダー表用
紙２は、前記所定欄５と合致する表記内容、用紙
サイズにより作成されるものである。審判記録用
紙１の所定欄５とオーダー表用紙２とは、相互に
合致する状態に予め印刷作成しておく。オーダ表
用紙２の裏面又は審判記録用紙１の表面の１以上
の箇所に接着剤層３を設け、その表面を剥離紙４
で被覆する。

審判記録用紙１の所定欄５の部分にオーダー表
用紙２を貼付するには、オーダー表用紙２の裏面
又は審判記録用紙１の表面の剥離紙４を剥離し、
接着剤層３を露出させ、審判記録用紙１の所定欄
５にオーダー表用紙２を合致させて圧着貼付すれ
ばよい。

(ホ) 作用 審判員は、予め各チームの監督をして本考案に
係わるオーダー表用紙２にチーム名、競技者名等
の所要事項を記載せしめておき、試合開始直前に
そのオーダー表用紙２が提出された際には、直ち
に剥離紙４を剥離して下層の接着剤層３を露出さ
せ、所定欄５が合致した状態で審判記録用紙１に
オーダー表用紙２を圧着貼付する。

(ヘ) 考案の効果 このように、審判記録用紙とオーダー表用紙と
を容易に一体化し得るようにした本考案を実施す
ることにより、ハ項記載の問題点を一挙に解決出
来る。

従来のように任意の用紙に任意の様式で記入さ
れていたオーダー表の記載事項をいちいち審判記
録用紙に転記する必要はなくなる。即ち、予め各
チームの監督に所要事項を記入せしめた本考案に
係わるオーダー表用紙を審判記録用紙の所定欄に
圧着貼付するだけで、従来の転記作業は一切不要
となるのである。

又、圧着貼付するだけの極めて簡単な作業であ
るから、老齢者の審判員でも速やかに対応するこ
とが出来、準備遅れにより競技時間が混乱すると
いう不都合もなくなる。

更に、乱雑な文字での記入、転記ミスも一掃さ
れ、試合終了後の記録係における審判記録用紙と
オーダー表との読み合わせチエツク作業も必要が
なくなる。

以上のごとく、本考案は、極めて簡便で有効な
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、審判記録用紙の平面図、第２図は、
オーダー表用紙の平面図、第３図は、オーダー表
用紙の裏面に接着剤層及び剥離紙を設けた状態を
示す説明図、第４図は、オーダー表用紙の裏面に
設けた剥離紙を剥離し、接着剤層を露出させ、こ
れを審判記録用紙に圧着貼付する状態及び貼付し
た状態を示す説明図、第５図は、オーダー表用紙
に接着剤層を設けその上を剥離紙で被覆した状態
を示す拡大断面図、第６図は、接着剤層から剥離
紙を剥離する状態を示す拡大断面図、第７図は、
審判記録用紙に接着剤層及び剥離紙を設けた場合
の使用状態を示す説明図、第８図は、審判記録用
紙の表面に接着剤層を設け、その上を剥離紙で被
覆した状態を示す拡大断面図である。 １……審判記録用紙、２……オーダー表用紙、
３……接着剤層、４……剥離紙、５……審判記録
用紙の所定欄、６……オーダー表用紙の裏面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 少なくともチーム、監督、主将、打順、競技者
   名の見出語が表示される見出部と、見出語に示さ
   れた事項を記入するための余白部とからなる所定
   欄が２個その一部に設けられた審判記録用紙１
   と、前記所定欄と合致する表記内容、用紙サイズ
   のオーダー表用紙２とからなり、オーダー表用紙
   ２の裏面又は審判記録用紙１の表面の１以上の箇
   所に、オーダー表用紙２を審判記録用紙１の所定
   欄上に圧着貼付するための剥離紙４で被覆した接
   着剤層３を設けたことを特徴とする接着剤層付き
   ゲートボール審判記録用紙。