JPH0534671Y2 - - Google Patents

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JPH0534671Y2
JPH0534671Y2 JP1988085191U JP8519188U JPH0534671Y2 JP H0534671 Y2 JPH0534671 Y2 JP H0534671Y2 JP 1988085191 U JP1988085191 U JP 1988085191U JP 8519188 U JP8519188 U JP 8519188U JP H0534671 Y2 JPH0534671 Y2 JP H0534671Y2
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olive
catheter
tip
introduction tube
mandoline
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、消化管(胃、十二指腸)に用いられ
る消化管用カテーテルに関するものである。
[従来の技術] 消化管用カテーテルは、患者の消化管内に留置
され、内容物の排除、吸引、洗浄、薬液、造影剤
注入、手術後の胃内圧減圧、栄養補給等種々の機
能を営むものであるが、カテーテルの具備すべき
条件としては、 (1) 挿入し易いこと、即ち早く咽喉を通過し、食
道部などでとぐろを巻かない事に加え、器官内
腔を傷つけないこと及び造影しやすいこと、消
化管に早く進入できること、このためには胃の
幽門を通過しやすいこと、蠕動で十二指腸に進
んで行き易いことが必要で、さらに再挿入でき
ることが要求される。患者は意識的または無意
識的にカテーテルを引き抜き勝ちであるからで
ある。
(2) 必要な期間使用できること、即ち、胃液に耐
え、使用期間中折れたり、切れたりせず、詰ま
りを起こさず、かつ先端オリーブ(進行の際、
錘の作用を営む)が離脱しないこと。
(3) 栄養液のほか、他の薬液が注入できること。
(4) 患者にあまり異物感を与えないこと、このた
めには導入管は細いこと、生体適合性があるこ
と、目立たないこと。等が要求される。
このためには、導入チユーブは弾性と適度の硬
さがあり、胃に到達後は蠕動作用により進入する
ため、非常に柔軟性に富むことが好ましい。
従来、柔軟な導入チユーブに弾性の導入用芯線
を挿入して形状を保持し、消化管の所望の部位に
到達せしめるようにしたものが市販されている。
その導入用芯線(マンドリン、以下、マンドリン
と呼称する)としては、例えば特開昭62−66866
に使用されているようなねじられたワイヤ、即ち
単線の金属線を細い螺旋状管に巻いたものが用い
られて来た。しかしながら、この螺旋状ワイヤ
は、ある変位以上において塑性変形を生じ湾曲ぐ
せがつき、所定部位への柔軟な繰り出し性を損な
つたり、オリーブ部分から先端部が引き出された
りして、手枝に多大な時間と労苦を要する。この
改良方法として、実開昭60−138547では、屈曲性
の実質的管状体内に内芯として少なくとも一部が
超弾性金属体を装着したものが提案されている。
このものは、前記湾曲ぐせ等の欠点はないが、管
状体に内芯を挿入するため管状体の外径、従つ
て、カテーテルの管径の細さに限度があり、また
構造も複雑で、コスト高となる。
[考案が解決しようとする課題] 考案者らは従来のマンドリンの欠点に鑑み、細
く、弾性が高く、柔軟性に富むとともに折れぐせ
が付きにくいマンドリンの構造に付いて種々検討
を加え、ワイヤロープ構造とすることにより上記
課題を解決できることを見いだし、本考案を完成
するに至つた。
[課題を解決するための手段] 斯くして、本考案によれば、カテーテル基部に
接続し、先端部にオリーブを取り付けた軟質導入
チユーブ及び前記導入チユーブを挿通するマンド
リンからなる消化管用カテーテル構造体であつ
て、前記オリーブの先端部にはマンドリンが突き
抜けない先端孔が設けられ、かつその側部にはオ
リーブ先端側内壁面とオリーブ外表面との交差角
度が鋭角である側孔が設けられ、及び前記マンド
リンが4本以上の金属素線を撚り合わせてなるワ
イヤロープであることを特徴とする消化管用カテ
ーテルが提供される。
即ち、マンドリンを4本以上の金属素線を撚り
合わせたワイヤロープとすることにより導入チユ
ーブの所望部位への進入を速やかにし、かつ、導
入チユーブへのマンドリンの挿入、引抜きを容易
にできるようにしたものである。
マンドリンは自立出来ない導入チユーブに線形
形状を付与するためのもので、本考案において
は、4本以上の金属素線を撚り併せてロープ状と
したものが用いられている。金属素線としては、
ステンレス鋼線が好適に用いられ、鋼線も使用で
きる。
ワイヤロープの素線の数は4本以上である必要
があり、3本では、曲げ方向によつては腰が弱
く、弾性に乏しく湾曲ぐせが付くおそれがあり、
本考案の目的を達成することができず、4本以上
とすることにより、方向性が均質化されて腰が強
く、弾性があり、湾曲ぐせのないマンドリンが得
られる。ワイヤロープとしては数本の金属線を撚
りあわせて、子綱(ストランド)を作り、さらに
心綱を中心として何本かの子綱を撚り合わせたも
のも使用される。
本考案の1実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は一部省略正面図で、カテーテル基部1が
導入チユーブ2の手元に、オリーブ3が先端部に
取り付けられ、カテーテル基部からマンドリン4
が導入チユーブに挿入され、その先端はオリーブ
先端部に達している。
カテーテル基部1は中硬質プラスチツク製で、
ルアーテーパー付きのものが用いられ、第2図に
示すように、主剤注入、マンドリン挿入用の筒状
部5と筒状部から分岐した枝管6から形成されて
いる。
カテーテル基部1は通常使用されるカテーテル
基部材料、例えば塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ナイロン等から作られる。
導入チユーブ2は本実施例では外径2.0mm、内
径1.5mmでチユーブ壁には造影剤として硫酸バリ
ウム20%を練り込んだ造影ライン7が含まれてい
る。なお、オリーブに近い2〜3cmの部分はオリ
ーブ取付のため、もう少し管径ほ太くし、かつ、
多少硬くてもよい。
導入チユーブは蠕動を受けるため、できるだけ
柔軟であることが好ましく、軟質プラスチツク材
料例えばポリウレタン、シリコーン樹脂等から作
られる。
マンドリン4は、第3図に示すように必要によ
り操作用翼片8を設けたマンドリン基部からワイ
ヤロープ9が延設されている。なお、操作用の翼
片を設けず端部を湾曲させて使用してもよい。ワ
イヤロープ9は本実施例では、径0.2mmのステン
レス鋼素線10を第4図の断面図に示すように7
本撚り合わせて外径0.6mmのワイヤロープとした
ものが用いられている。また、第5図に示す如き
径0.1mmのステンレス鋼素線を37本撚り合わせて
外径0.7mmのワイヤロープとするような素線の多
いものも用いられる。
次に、先端部に取り付けられるオリーブ3は、
例えばポリアミド、ポリプロピレン、ポリエステ
ル等の硬質プラスチツクで作られ、第6図に示す
ように、円筒状で、本実施例では、長さ15mm、外
径5mm、内腔径1.5mmで、先端には内部の詰まり
を防止し、かつマンドリンが突き抜けないように
0.4mm径の先端孔11が設けられている。また側
部には栄養液の流出口としての側孔12が穿設さ
れている。側孔の内径は2.0mm程度である。側孔
は、オリーブ先端側内壁面とオリーブ外表面との
第6図に示すように交差角度が鋭角であることが
必要である。即ち、マンドリンをオリーブに挿入
したとき、その先端が側孔壁に当たつても、側孔
から飛び出すことができないようにし、安全を確
保するためである。
なお、必要により、オリーブ及び導入チユーブ
の器官内腔と接触する部分、さらにはワイヤロー
プ面にも親水性高分子皮膜を形成せしめ、カテー
テル操作をより容易にするようにしてもよい。
[作用] 本考案に係る消化管用カテーテルは、マンドリ
ンとして金属線のワイヤロープを使用したため、
次のような作用を有する。
(1) ワイヤロープ構造のため、細くしても弾性が
高く、且つ適度の柔軟性に富み、折りぐせが付
きにくい。
(2) 導入チユーブ内壁にワイヤロープ外周の素線
が斜めの螺旋曲線状に部分的に接触するので、
マンドリンの挿入、引抜に際して内腔との接触
によるタツキング(貼り付き)が起こりにく
い。
(3) 素線と素線間の窪み空間が多く、この部分に
より多くの潤滑剤を含浸して保持させ、マンド
リンの挿入、引抜を容易に行なうことができ
る。
[考案の効果] 本考案に係る消化管用カテーテルによれば、マ
ンドリンが細く、しかも適切な弾性を有し、折れ
ぐせを生じないので導入チユーブの管径を細くで
き、鼻腔または口腔からカテーテルを消化管の所
定部位にスムーズに導入できる。また容易にマン
ドリンの引抜、再挿入を行なうことができ、患者
に与える苦痛が殆どなく、製造コストの点でも有
利であり、医療上非常に有用である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る消化管用カテーテルの一
部省略正面図で、第2図は、カテーテル基部の拡
大斜視図で、第3図はマンドリン基部の拡大斜視
図で、第4図及び第5図はそれぞれマンドリンワ
イヤロープ例の拡大断面図で、第6図はオリーブ
部分の拡大縦断面図である。 1……カテーテル基部、2……導入チユーブ、
3……オリーブ、4……マンドリン、7……造影
ライン、8……操作用翼片、9……ワイヤロー
プ、10……金属素線、11……先端孔、12…
…側孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. カテーテル基部に接続し、先端部にオリーブを
    取り付けた軟質導入チユーブ及び前記導入チユー
    ブを挿通するマンドリンからなる消化管用カテー
    テル構造体であつて、前記オリーブの先端部には
    マンドリンが突き抜けない先端孔が設けられ、か
    つその側部にはオリーブ先端側内壁面とオリーブ
    外表面との交差角度が鋭角である側孔が設けら
    れ、及び前記マンドリンが4本以上の金属素線を
    撚り合わせてなるワイヤロープであることを特徴
    とする消化管用カテーテル。
JP1988085191U 1988-06-29 1988-06-29 Expired - Lifetime JPH0534671Y2 (ja)

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JPH028451U JPH028451U (ja) 1990-01-19
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JPS6128630U (ja) * 1984-07-27 1986-02-20 慶治 田中 多目的プレ−ト
JPS61187871A (ja) * 1985-02-14 1986-08-21 テルモ株式会社 カテ−テル

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