JPH0534447U - ガスライター - Google Patents

ガスライター

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JPH0534447U
JPH0534447U JP9187191U JP9187191U JPH0534447U JP H0534447 U JPH0534447 U JP H0534447U JP 9187191 U JP9187191 U JP 9187191U JP 9187191 U JP9187191 U JP 9187191U JP H0534447 U JPH0534447 U JP H0534447U
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gas
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gas tank
tank
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JP9187191U
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Inventor
良平 廣田
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株式會社廣田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼結芯を不要とすべく液化ガスの吸い上げ手段
と気化熱の供給手段とを頗る簡単な手段で兼用させるこ
とにより更なる部品点数の削減並びにコストの低廉化を
実現せしめる。 【構成】釘状固定子5nの下端から前記ガスタンク2内
に垂下された液化ガス吸上部材を、上端がホルダーHを
介して前記釘状固定子5nの下面に接触し、下端が前記
ガスタンク2内に延出すべく組み付けられたコイルバネ
等6の螺旋部材で成形する。これによりガスタンク2内
の液化ガスが、所謂、毛細管現象で、螺旋部材の螺旋溝
に沿って伝え上がる共に、液化ガスの熱が螺旋部材を伝
導して気化室内の釘状固定子5nに伝達し、気化室内に
十分な気化熱を供給する。また、螺旋部材は、仮令、折
曲方向に力(外圧)が加わったとしても可撓力により元
の状態に直ぐさま戻り得ることから、ガスタンク内への
組み付け整合が容易に行われるため、安易に折れたり或
は従来の焼結芯の如き屈曲変形することもない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ライター(オイルライター、ピエゾライター、フリント式ライター )のタンク内に液化ガス吸上部材を垂下せしめたライターの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガスライターは、着火操作子の押し下げ操作によってガス噴出ノズル が操作されてガスの噴出が始まると共に、着火手段が操作されて火花が発生し、 ガス着火が行われるようになっている。斯かるガスライターには、大別して、発 火石をヤスリで擦り、その際の火花で着火させるヤスリ式ライター(所謂、フリ ント式ライター)や、圧電素子を打撃機構で打撃して高電圧を生じさせる圧電ユ ニットを使用し、火花放電で着火させる圧電着火式ライター(所謂、ピエゾライ ター)があり、また、斯かるピエゾライターの頂部に蓋体を開閉自在に被冠させ 、斯かる蓋体の開閉操作で前記圧電ユニットを動作させる蓋付ガスライター等々 がある。
【0003】 而して、これらガスライターのうち、殊に前述したヤスリ式ライターや圧電着 火式ガスライターにあっては、所謂、プラスチック製の使い捨てライターが汎用 されているものであるが、斯かるライターは気化室並びにバルブの周囲までがプ ラスチックで成形されているため、燃料の液化ガスが気化するのに必要な気化熱 の供給が不足し、液化ガスが十分に気化しないままで釘状固定子とバルブ底(詳 しくはノズル底栓体の底面)との通路を通過し炎の不安定を招くことが危惧され ることから、斯かる欠点を解消すべく気化室並びにバルブの周囲に気化熱を供給 させる手段を兼備させたプラスチック製ガスライターが種々と案出されていた。
【0004】 従来、斯かるガスライターとしては、例えば、図7に示すように、プラスチッ ク製のガスタンク2の上部にプラスチック製のタンク上蓋3を気密に固着し、同 タンク上蓋3内にバルブ5を螺着し、このバルブ5の下方にガスタンク2内の液 化ガスを気化させるフィルター5oを収容する気化室壁13を設けてなるプラス チック製ガスライターにおいて、前記気化室壁13を金属製とした携帯用ガスラ イターがあった(実公昭54−9515号公報参照)。
【0005】 また、図8に示すように、プラスチック製ガスタンク(図示せず)の上部にバ ルブ5を装着し、該バルブ5の下部からガスタンク内へ液化ガス吸上芯Sを垂下 してなるプラスチック製ガスライターにおいて、前記バルブ5の下部に、前記芯 Sの上部周囲に延在し、前記バルブ5下の釘状固定子5nの下面に上端面を接触 し、前記芯Sの上部周面に沿ってガスタンク内まで延びた金属製の集熱筒14を 設け、熱伝導によって液化ガスの熱を釘状固定子5nに伝達し、液化ガスが気化 室内で気化するのに必要な気化熱を気化室内に供給して炎を安定させてなるプラ スチック製ガスライターがあった(特公昭57−32304号公報参照)。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のガスライターのうち、実公昭54−9515号 公報に開示された携帯用ガスライターにあっては、気化室壁13の殆どを金属製 ケース等で囲繞させなければならないことから、コストの高騰を招来し、また、 組み付けに手間がかかるなど量産性が悪いといった問題があった。
【0007】 また、斯かる問題点を解決すべく案出された上掲の特公昭57−32304号 公報に開示されたプラスチック製ガスライターにあっては、金属製の集熱筒14 を気化室内からガスタンクに延出させて中に焼結芯Sを兼備せしめなければなら ず、ましてやこの焼結芯Sは、曲げ力に弱く、多少の力でも屈曲変形してしまい 、また、屈曲変形した焼結芯Sは復元力がなくそのまま保形されることも相俟っ て、変形した焼結芯Sがオートメーション化による自動組付に支障を来すことも 少なくなかった。従って、前記タンク上蓋3の嵌合凹部の底面に形成されたガス タンク内と通ずる透孔にあっては、必然的に焼結芯Sの径よりも大きな開口に形 成せしめる必要があった。
【0008】 しかも、斯かる焼結芯Sは、通常、ポリエチレンの粉末を型に充填して機械的 振動若しくは超音波振動を与え、その後前記粉末を焼結して所望形状の芯材に成 形されるものであることから、粉末の充填度が不均一な場合は液化ガスが均一に 吸い上げられず、炎が安定しないといった問題を有しており、焼結芯を不要にし た低廉なガスライターが要望されていた。
【0009】 本考案はこのような従来の問題点及び要望に鑑みてなされたもので、焼結芯を 不要とすべく液化ガスの吸い上げ手段と気化熱の供給手段とを頗る簡単な手段で もって兼用せしめると共に、液化ガス吸上部材の組み付けが頗る簡単に行える低 廉なガスライターの提供を目的としたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、ライター本体内に形成されたガスタンクと、該ガスタンクの上方開 口部へ気密に一体化されたタンク上蓋と、該タンク上蓋内に一体成形された上方 開口の嵌合凹部と、該嵌合凹部の底面中央に開口され前記ガスタンク内に通じる 透孔と、前記嵌合凹部に圧入されたバルブと、該バルブの下端部にリング状フィ ルターを介して嵌合された釘状固定子と、該釘状固定子の下端から前記ガスタン ク内に垂下された液化ガス吸上部材とを備えてなるガスライターにおいて、前記 液化ガス吸上部材は、上端がホルダーを介して前記釘状固定子に接触し下端が前 記ガスタンク内に延出された螺旋部材からなるガスライターに存する。
【0011】 また、前記ホルダーは、少なくとも底面が前記嵌合凹部内の底面形状と整合さ れて同凹部の底面に保持させるのが好ましく、更には前記液化ガス吸上部材には コイルバネを使用するのが好ましい。
【0012】
【作用】
このように構成される本考案のガスライターは、前記液化ガス吸上部材に、上 端がホルダーを介して前記釘状固定子に接触し下端が前記ガスタンク内に延出さ れた螺旋部材を用いたことによって、液化ガスが螺旋部材の螺旋溝に沿って(所 謂、毛細管現象で)伝え上がる共に、液化ガスの熱が螺旋部材を伝導して気化室 内の釘状固定子に伝達し、気化室内に十分な気化熱を供給することとなる。また 、螺旋部材は、仮令、折曲方向に力(外圧)が加わったとしても可撓力により元 の状態に直ぐさま戻り得ることから、ガスタンク内への組み付け整合が容易に行 われることとなり、安易に折れたり或は従来の焼結芯の如き屈曲変形することも ない。
【0013】 しかも、前記螺旋部材をガスタンク内に挿着するに際しては、斯かる螺旋部材 の撥條力を利用した僅かな力で簡単に組み付けされることとなる。換言すれば、 前記嵌合凹部内の底面に開口された透孔との関係で、すなわち、前記透孔が前記 螺旋部材の径よりも大きい場合は、そのまま螺旋部材の下端をガスタンク内に向 けて挿入するだけで前記ホルダーが前記透孔に係止され、螺旋部材をガスタンク 内に延在すべく保持せしめることになるが、両者が略同径の場合であっても簡単 に組み付けされることとなる。すなわち、図5(A)に示すように、弾力性のあ る螺旋部材は、下端が前記嵌合凹部内の底面(詳しくは透孔)に到達するまでは 原形寸法(長寸)を保持するものの、一旦、下端が同底面に到達した場合は、そ のままガスタンク方向に螺旋部材を押圧し続けると所望限界位置まで(螺旋部材 の付勢力に抗して)螺旋部材が圧縮されるため(図5(B)参照)、その後に、す なわち、その圧縮復元力(撥條力)が前記螺旋部材の外周と前記透孔内周面との 間に生じる摩擦力を上回った時に、初めて短寸に圧縮された前記螺旋部材の下端 が、図5(C)に示すように、前記透孔内を貫通すべく飛び出して前記ガスタン ク内に伸長し始め、その抜け力によりそのまま前記ホルダーの下面が同方向に押 し込まれて嵌合凹部の底面に座着すべく簡単に装着されることとなる(図5(D) 参照)。
【0014】
【実施例】
次に本考案の実施の一例を図面を参照しながら説明する。 図中Aは、本考案に係るガスライターであり、このガスライターAは、図1に示 すように、ライター本体1内に形成されたガスタンク2の上方へ気密に一体化さ れたタンク上蓋3を備えている。すなわち、このガスタンク2内には液化ガスが 充填され、その上方開口部に前記タンク上蓋3を超音波溶着等によって一体化す ることにより両者間の耐圧性及び気密性を維持させている。また、前記タンク上 蓋3の上には、中間ケース4を介して後述する着火機構が装着されている。
【0015】 タンク上蓋3内には、図2に示すように、上方が開口された有底筒状の嵌合凹 部3aが一体成形されており、該嵌合凹部3aの底面中央に前記ガスタンク2と 通じる透孔3bが開口されている。そして、この嵌合凹部3a内にバルブ5が気 密に圧入されている。
【0016】 このバルブ5は、頂部端面に開口5aを有する筒蓋状のノズル螺旋5bと、該 ノズル螺旋5bの下方開口部に嵌合された有底筒状のノズル底栓体5cとで内部 に弁室5dを形成しているもので(図2乃至図3参照)、この弁室5d内には、 Oリング5e、スプリング5fを介してガス噴出ノズル5gが上端を前記ノズル 螺旋5bの開口5aより外方へ突出すべく装着されている(図2参照)。
【0017】 ガス噴出ノズル5gは、図3に拡大して示すように、外周面の半径方向にガス 噴出路5hと連通する穿孔5iが開口され、下端部にガス噴出路5hの下方開口 を封栓状態に嵌合された弁ゴム5jが突設されており、前記ガス噴出ノズル5g の先端頸部を後述する弁操作レバー9(図1参照)を介して引出方向に動作させ ることにより、前記弁ゴム5jの下端面で後述する弁口5kの開閉動作をなすよ うに組み付けられている。
【0018】 また、ノズル底栓体5cの外周面には環状溝を介してOリング5mが嵌合され ており、外接する嵌合凹部3aの内周面とのシールド性を保持している。更に、 ノズル底栓体5cの底面には弁口5kが開口されており、該弁口5kに嵌合され て釘状固定子5nが突設されている。また、この釘状固定子5nと前記ノズル底 栓体5cの底面との間にはリング状フィルター5oが介在されている。
【0019】 一方、釘状固定子5nの下には螺旋部材であるコイルバネ6が装着されている 。このコイルバネ6は常套のばね鋼からなる圧縮撥條であり、上端がホルダーH を介して前記釘状固定子5nの下面に接触し、下端が前記ガスタンク2内に延出 すべく組み付けられている。前記ホルダーHは合成樹脂製の環状体からなり、前 記コイルバネの上端から抜けないように圧着固持されている。また、前記コイル バネ6は、銅、アルミニウム等の熱伝導率の良い材料で成形するのが好ましいも のであるが、常套のバネに熱伝導材料をメッキ塗装したものを使用しても良い。 尚、その際は、表裏両面の螺旋溝が埋まらないように金属蒸着等の表面処理を施 すのが望ましい。
【0020】 また、このコイルバネ6の取り付けに際しては、前記嵌合凹部3内の底面に開 口された透孔3aとの関係が問題となる。すなわち、前記透孔3aが前記コイル バネ6の径よりも大きい場合(図6参照)は、そのままコイルバネ6の下端をガ スタンク2内に向けて挿入するだけで前記ホルダーHが前記透孔3aに係止され コイルバネ6をガスタンク2内に延在すべく保持できるものであるが、図3に拡 大して示すように、コイルバネ6の径と透孔3aの径とを略同径に整合している 場合には、従来の焼結芯では組み付けに無理がある。しかしながら、斯かる場合 にあっても、本考案のコイルバネ6は押圧するだけで前記透孔3a内を容易に貫 通させることができるし、特に、図4に示すような弾力性のあるコイルバネ6を 用いれば、同透孔3a内を貫通すべく撥條部分をガスタンク2内に飛び出させて 簡単にコイルバネ6を延在させることができるものである。
【0021】 すなわち、斯かるコイルバネ6の場合は、図5(A)に示すように、下端が前 記嵌合凹部3内の底面(詳しくは透孔3a)に到達するまでは原形寸法(長寸) が保持されるものの、一旦、下端が同底面に到達した場合は、そのままコイルバ ネ6をガスタンク2の方向に押圧し続けると、同コイルバネ6は所望限界位置ま で(同バネ6の付勢力に抗して)圧縮されることになり(図5(B)参照)、その 後に、すなわち、その圧縮復元力(撥條力)が同コイルバネ6の外周と前記透孔 3aの内周面との間に生じる摩擦力を上回った時に、初めて短寸に圧縮された前 記コイルバネ6の下端が、図5(C)に示すように、前記透孔3a内を貫通すべ く飛び出して前記ガスタンク2内に伸長し始め、その抜け力によりそのまま前記 ホルダーHの下面が同方向に押し込まれて前記嵌合凹部3の底面に座着すべくワ ンタッチに装着されるものである(図5(D)参照)。
【0022】 尚、ホルダーHの取付方法としては、本実施例に限定されることなく、図6に 示すように、種々な組み付け方をしても構わないものである。因に、図6(A) (C)に示されたホルダーHは、金属等の熱伝導性材料で形成するか或は合成樹 脂材に熱伝導性粉末を混在させてなる合成材料で形成するのが好ましく、一方、 図6(B)に示されたホルダーHにあっては熱伝導性材料若しくは非熱伝導性材 料の何れで形成しても良いものである。また、図6(C)のホルダーHは、釘状 固定子5oとホルダーHとを一体成形したもので頂面若しくは側壁等の所望位置 に開口(図示せず)を介してガスの逃げ口を確保せしめている。
【0023】 他方、このガスライターAの着火機構は、図1に示すように、前記中間ケース 4に一体成形された一対の支持片(図示せず)を介して回転自在に軸承されたヤ スリ車7と、該ヤスリ車7の下に装着された発火石8と、前記ガス噴出ノズル5 gを引出方向に操作する弁操作レバー9とから構成されている。前記発火石8は 前記タンク上蓋3の縦穴3c内に嵌着された中間ケース4の発火石支持穴4a内 に収容され、頂面が押し出しスプリング10によって前記ヤスリ車7に押し当て られている。また、前記弁操作レバー9は、長手方向中央の両側面に支軸(図示 せず)が突設されており、この両支軸を前記一対の支持片に形成された軸孔(図 示せず)に軸承することにより、上下方向に揺動自在に枢着されている。而して 、この弁操作レバー9の一方端は、スリット9aを介して前記ガス噴出ノズル5 gの頸部に嵌合されているもので、他方端に連設された操作片部11を押し下げ 操作することにより該操作レバー9が前記支軸を中心として揺動し前記ガス噴出 ノズル5gの頸部を引出方向に動作させるものである。また、操作片11の下部 には、前記タンク上蓋3に形成された有低筒状の空洞部3d内に出入されるよう に突設された下向きの柱状部11aが一体成形されている。
【0024】 このように構成される本考案のガスライターAは、ライター本体1を握持した 手の親指でヤスリ車7を回転させてそのまま前記弁操作レバー9の操作片11を 押し下げ操作することにより、発火石8が擦られてガス噴出ノズル5g側に火花 が発生すると共に、ガス噴出ノズル5gの頸部が引出方向に動作され、前記弁ゴ ム5jの下端面が前記弁口3bの上面から離れて弁が開き、ガスタンク2内の液 化ガスが前記コイルバネ6の螺旋溝並びに空洞領域を伝って釘状固定子5nまで 吸い上げられ、かつ、同固定子5nの周面を経てフィルター5oに達し気化する 。また、気化したガスはフィルター5oを透過して前記釘状固定子5nとノズル 底栓体の弁孔5kとの間隙を抜け更に前記ガス噴出ノズル5gの半径方向に開口 された穿孔5iを通ってガス噴出路5h内に達しガス噴出ノズル5gの先端から 外方へと噴出され、その瞬間に前記火花が引火して所望長さの火炎を現出すべく 着火するものである。
【0025】 また、前記コイルバネ6を銅等の熱伝導性に優れた材料より構成すれば、ガス タンク2内の熱が釘状固定子に熱伝導によってより効果的に伝達し、液化ガスが 気化するのに必要な気化熱を気化室内並びにバルブ近傍に供給し、炎を安定させ ることができるものである。因に、本考案のガスライターAは、常温常圧下で所 望設定の炎長を誤差なく現出し、外温5℃の条件下でも、従来の焼結芯使用のラ イターと同様、何等支障なく確実に着火できたもので、結果として従来の焼結芯 を不要にしたものである。また、本考案の構成がジュラガード(商品名)等の透 過フィルターを使用した所謂、無調整バルブ機構よりも簡単であることは云うま でもなく、従来の使い捨てガスライターをそのまま使用できるものである。
【0026】 尚、本考案のガスライターAは本実施例に限定されることなく、本考案の目的 の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全てを包摂する ものである。例えば、本実施例にあっては、螺旋部材(液化ガス吸上部材)にコ イルバネ6を用いているが、これに限定されることなく、毛細管現象を惹起せし めるその他の螺旋部材や網状体或は多孔質体を使用しても良いものである。また 、本明細書で言及されている螺旋部材とは線材を巻回してなるコイル状のものの 他、ぜんまい等の渦巻部材、或は少なくとも表面に螺旋溝を施してなる吸上部材 、更には所謂、毛管現象を惹起せしめる素材で渦巻、螺旋状に成形された全ての 部材を包摂するものであり、ピッチの有無や形状等に限定されるものではない。 尚、本実施例にあっては所謂、フリント式ライターについて言及しているもので あるが、その他のオイルライターやピエゾライターにも応用できることは云うま でもなく、本考案はこれらの全てを包摂するものである。
【0027】
【考案の効果】
本考案は上述のように構成され、前記液化ガス吸上部材に、上端がホルダーを 介して前記釘状固定子に接触し下端が前記ガスタンク内に延出された螺旋部材を 用いたことによって、液化ガスが螺旋部材の螺旋溝に沿って釘状固定子まで伝え 上がると共に、液化ガスの熱が螺旋部材を伝導して気化室内の釘状固定子に伝達 し、気化室内に十分な気化熱を供給することができるため、従来用いられていた 焼結芯が不要になるなど、更なる部品点数の削減を可能にした低廉なガスライタ ーを提供できることとなった。
【0028】 また、螺旋部材は、仮令、折曲方向に力(外圧)が加わったとしても元の状態 に直ぐさま戻り得ることから、ガスタンク内への組み付け整合が容易に行えると いった効果をも兼備するもので、安易に折れたり、或は従来の焼結芯の如き屈曲 変形することもないものである。
【0029】 しかも、前記螺旋部材をガスタンク内に挿着するに際しては、斯かる螺旋部材 の撥條力を利用した僅かな力で簡単に組み付けできるといった効果を奏するもの で、従来の如き前記ガスタンク内と通ずる透孔を必然的に液化ガス吸上部材(焼 結芯)の径よりも大きな開口に形成せしめなければならないといった不都合を一 掃できることとなった。換言すれば、前記螺旋部材の径と透孔の径とが略同径で あっても、そのままガスタンク方向に螺旋部材を押圧するだけで、所望限界位置 まで(螺旋部材の付勢力に抗して)圧縮されたその螺旋部材の復元力(撥條力) が、同部材の外周と前記透孔内周面との間に生じる摩擦力を上回った時に初めて 、螺旋部材の下端が前記透孔内を貫通すべく飛び出して前記ガスタンク内に伸長 し、その抜け力によりそのまま前記ホルダーの下面が同方向に押し込まれて嵌合 凹部の底面に座着すべく簡単に装着されるといった効果を奏するものである。
【0030】 このように本考案のガスライターは、従来用いられていた焼結芯が不要になる など、構成が単純であるため大量生産に適し価格も低廉なものとして需要者に供 給できる等、本考案を実施することはその実益的価値が甚だ大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施の一例を示すもので、
【図1】本考案に係るガスライターの縦断面図である。
【図2】本考案に係るガスライターの要部を示す縦断面
図である。
【図3】螺旋部材であるコイルバネの組み付け状態を示
す要部拡大縦断面図である。
【図4】コイルバネの他の組み付け状態を示す要部拡大
縦断面図である。
【図5】図5はコイルバネ6の組付作動図であり、図5
(A)はコイルバネの下端が嵌合凹部の底面に到達した
状態を示す同縦断面図、図5(B)は同コイルバネを更
に押圧して短寸に圧縮させた状態を示す同縦断面図、図
5(C)は同コイルバネの下端が撥條力によりガスタン
ク内に飛び出し始めた状態を示す同縦断面図、図5
(D)は同コイルバネがガスタンク内に伸長し所定位置
にホルダーを嵌合させた状態を示す同縦断面図である。
【図6】図6はコイルバネの他の取付例を示す要部縦断
面図であり、図6(A)はホルダーの内周にコイルバネ
上端を保持させた状態を示す同縦断面図、図6(B)は
ホルダー内周で釘状固定子に接触するようにコイルバネ
を装着させた状態を示す同縦断面図、図6(C)は釘状
固定子と一体成形されたホルダーの内周にコイルバネ上
端を装着させた状態を示す同縦断面図である。
【図7】従来のガスライターを示す縦断面図である。
【図8】他の従来例を示すガスライターの要部縦断面図
である。
【符号の説明】
1 ライター本体 2 ガスタンク 3 タンク上蓋 3a 嵌合凹部 3b 透孔 3c 縦穴 3d 空洞部 4 中間ケース 4a 発火石支持穴 5 バルブ 5a 開口 5b ノズル螺旋 5c ノズル底栓体 5d 弁室 5e Oリング 5f スプリング 5g ガス噴出ノズル 5h ガス噴出路 5i 穿孔 5j 弁ゴム 5k 弁口 5m Oリング 5n 釘状固定子 5o フィルター 6 コイルバネ 7 ヤスリ車 8 発火石 9 弁操作レバー 10 押し出しスプリング 11 操作片部 11a 柱状部 H ホルダー

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ライター本体内に形成されたガスタンク
    と、該ガスタンクの上方開口部へ気密に一体化されたタ
    ンク上蓋と、該タンク上蓋内に一体成形された上方開口
    の嵌合凹部と、該嵌合凹部の底面中央に開口され前記ガ
    スタンク内に通じる透孔と、前記嵌合凹部に圧入された
    バルブと、該バルブの下端部にリング状フィルターを介
    して嵌合された釘状固定子と、該釘状固定子の下端から
    前記ガスタンク内に垂下された液化ガス吸上部材とを備
    えてなるガスライターにおいて、前記液化ガス吸上部材
    は、上端がホルダーを介して前記釘状固定子に接触し下
    端がガスタンク内に延出した螺旋部材からなることを特
    徴とするガスライター。
  2. 【請求項2】前記ホルダーは、少なくとも底面が前記嵌
    合凹部内の底面形状と整合されて同凹部の底面に保持さ
    れてなることを特徴とする請求項1に記載のガスライタ
    ー。
  3. 【請求項3】前記螺旋部材はコイルバネであることを特
    徴とする請求項1に記載のガスライター。
JP9187191U 1991-10-15 1991-10-15 ガスライター Pending JPH0534447U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5732304A (en) * 1980-07-31 1982-02-22 Showa Denko Kk Production of glass grinding sheet
JPS6330046U (ja) * 1986-08-07 1988-02-27

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