JPH05343291A - 位置合わせ方法及びそれを用いた投影露光装置 - Google Patents

位置合わせ方法及びそれを用いた投影露光装置

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JPH05343291A
JPH05343291A JP4171722A JP17172292A JPH05343291A JP H05343291 A JPH05343291 A JP H05343291A JP 4171722 A JP4171722 A JP 4171722A JP 17172292 A JP17172292 A JP 17172292A JP H05343291 A JPH05343291 A JP H05343291A
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鉄也 森
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浩彦 篠永
Eiichi Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レチクルとウエハとの位置合わせを高速でし
かも高精度に行うことができる位置合わせ方法及びそれ
を用いた投影露光装置を得ること。 【構成】 単色光で照明した、物体面上の格子状マーク
からの反射回折光を用いて撮像手段面上に干渉像を形成
し、該撮像手段からの映像信号を2次元ウィンドウ内で
2次元座標の1つの方向に積算して1次元の積算信号を
得て、次いで該積算信号を直交変換により空間周波数領
域に変換し、該空間周波数領域上で該積算信号より該格
子状マークの周期性に基づく干渉像より固有に現われる
空間周波数成分を選択し、該格子状マークの位置を検出
することにより、該物体を所定位置に位置合わせをした
こと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の製造用に好
適な位置合わせ方法及びそれを用いた投影露光装置に関
し、特にウエハと共役関係にあるレチクルと同期(位置
合わせ)をとった撮像手段との相対的位置合わせをウエ
ハ面上に設けた周期性の格子状マーク(ウエハマーク、
アライメントマーク)から発生する反射回折光に基づく
干渉像を利用することにより、高精度に行い、高集積性
の半導体素子を製造する際に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体素子の製造技術の進展は目
覚ましく、又それに伴う微細加工技術の進展も著しい。
特に光加工技術は1MDRAMの半導体素子の製造を境
にサブミクロンの解像力を有する微細加工技術まで達し
ている。解像力を向上させる手段としてこれまで多くの
場合、露光波長を固定して、光学系のNA(開口数)を
大きくしていく方法を用いていた。しかし最近では露光
波長をg線からi線に変えて、超高圧水銀灯を用いた露
光法により解像力を向上させる試みも種々と行われてい
る。
【0003】一般に投影光学系(ステッパー)の焦点深
度はNAの2乗に反比例することが知られている。この
為サブミクロンの解像力を得ようとすると、それと共に
焦点進度が浅くなってくるという問題点が生じてくる。
【0004】これに対してエキシマレーザーに代表され
る更に短い波長の光を用いることにより解像力の向上を
図る方法が種々と提案されている。短波長の光を用いる
効果は一般に波長に反比例する効果を持っていることが
知られており、波長を短くした分だけ焦点深度は深くな
る。
【0005】一方、従来より投影露光装置におけるウエ
ハとレチクルの相対位置合わせ、いわゆるアライメント
に関しては、ウエハ面に形成したアライメントマークを
投影レンズを介して又は介さないで撮像手段面に形成
し、該撮像手段面上のアライメントマークを観察し、ウ
エハの位置情報を得て行われている。
【0006】このときの、ウエハの位置情報を得るため
のウエハ面上のアライメントマークの観察方式として、
主に次の3通りの方式が用いられている。 (イ)露光光とは波長の異なる非露光光を用い、かつ投
影レンズを通さない方式(OFF−AXIS方式) (ロ)露光光と同じ波長の光を用い、かつ投影レンズを
通す方式(露光光TTL方式) (ハ)露光光とは波長の異なる非露光光を用い、かつ投
影レンズを通す方式(非露光光TTL方式) 図19は(イ)のOFF−AXIS方式の光学系の要部
概略図である。同図では光源501からの非露光光でハ
ーフミラー502と検出レンズ系503を介してウエハ
W面上のアライメントマークAMを照明している。そし
て該アライメントマークAMを検出レンズ系503によ
りハーフミラー502を介して撮像手段504面上に結
像している。
【0007】図20は(ロ)の露光光TTL方式の光学
系の要部概略図である。
【0008】同図では光源601からの露光光と同じ波
長の光束で順にハーフミラー602、検出レンズ系60
3、ミラー604、投影レンズ1を介してウエハW面上
のアライメントマークAMを照明している。そしてアラ
イメントマークAMを順に投影レンズ1、ミラー60
4、検出レンズ系603を介して撮像手段605面上に
結像している。
【0009】図21は(ハ)の非露光光TTL方式の光
学系の要部概略図である。同図では光源701からの非
露光光で順にハーフミラー702、補正レンズ系703
(露光光の波長との違いにより発生する収差を補正する
レンズ系)、ミラー704投影レンズ1を介してウエハ
W面上のアライメントマークAMを照明している。そし
てアライメントマークAMを順に投影レンズ1、ミラー
704、補正レンズ系703、ハーフミラー702を介
して撮像手段705面上に結像している。
【0010】このように図19〜図21に示す従来の方
式では撮像手段に結像させたアライメントマークAMの
位置を検出することによりウエハWの位置情報を得てい
る。
【0011】又、上記の各観察方式より得られた画像情
報から具体的にアライメントマークの位置を検出する手
段としては、例えば特開昭62−232504号公報に
開示されたパターンマッチング検出法や特開平3−28
2715号公報に開示されたFFTによる位相検出法な
どがある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】最近半導体素子の微細
化が進み、これら半導体素子の集積度を上げるために投
影露光装置の露光波長の短波長化が進んできている。こ
のため、従来、高圧水銀ランプのg線 (436nm) を露光
波長として使用してきたが、次第にi線(365nm)やエキ
シマレーザー、例えば、KrFレーザー(248nm) が露光
光として用いられるようになってきている。この様な露
光波長の短波長化が進んでくると、同時に、アライメン
ト方式をどの様な方式とするかが重要な課題となってく
る。これは、投影レンズが一般に露光波長についてのみ
収差補正されていることに起因する。
【0013】前記(イ)のOFF−AXIS方式は、ア
ライメント光を投影レンズを通さないで行う方式であ
り、投影レンズの露光波長に左右されない。従って、観
察光学系の設計が比較的容易という特徴がある。
【0014】しかしながら、OFF−AXIS方式は、
観察光学系と投影レンズとの幾何学的な制約のため、一
般的に、アライメント位置と露光位置が大きく異なり、
アライメント終了後露光位置までXYステージを駆動す
る必要がある。
【0015】このアライメント位置と露光位置までの距
離(以下ベースライン)が、常時安定していれば問題は
ないが、装置の置かれている環境(温度や気圧、あるい
は装置自体の振動に伴うメカの安定性等)の影響で、経
時変化が起きるという問題点がある。
【0016】そのためOFF−AXIS方式では一般
に、ある一定の時間間隔でベースラインを計測し補正し
ている。このように、OFF−AXIS方式は、「ベー
スラインの経時的変動」という誤差要因を抱えているた
め、この計測、補正に時間がかかり、スループットが低
下するという問題点がある。
【0017】更に、OFF−AXIS方式では、投影レ
ンズを通さない方式であることから、投影レンズの挙動
(例えば露光による倍率・焦点位置変化、気圧による倍
率・焦点位置変化など)に追従しないという欠点があ
る。
【0018】一方、アライメント光を投影レンズを通し
てアライメントするTTL方式は前記した投影レンズの
挙動に追従するという点からも有利であるし、又ベース
ラインの問題も発生しない。又発生してもOFF−AX
IS方式と比較して、一般に、一桁以上短く、環境変動
の影響を受けにくい、という特長を有する。
【0019】しかしながら投影レンズは、露光波長に対
して投影露光が最適となるよう収差補正してありアライ
メント光として露光波長以外の波長の光束を用いた場
合、投影レンズで発生する収差は非常に大きいものにな
ってくる。
【0020】前述(ロ)の露光光TTL方式によれば、
アライメント光として露光光を用いるために、投影レン
ズの収差は良好に補正してあり、良好な観察光学系が得
られる。
【0021】ところが、多くの場合、ウエハ面上には電
子回路パターンを転写される感光材(レジスト)が塗布
されている。この為、ウエハ面に形成したアライメント
マークを観察する際、レジストは通常短波長で吸収が多
い。この為、前述のように露光波長の短波長化が進んで
来ると、露光波長でウエハー上のアライメントマークを
レジスト膜を通して検出することが困難になってくる。
【0022】更に、露光光でアライメントマークを観察
すると、露光光によりレジストが感光してアライメント
マークの検出が不安定になったり、検出できなくなった
りするという問題点がある。
【0023】前述(ハ)の非露光光TTL方式は、前記
したように、アライメント光として露光波長以外の波長
の光束を用いるため、投影レンズで収差が多く発生す
る。この為、従来から、この非露光光TTL方式を用い
る場合は、例えば特開平3−61802号公報に開示さ
れているように、投影レンズで発生した収差を補正する
補正光学系を介して、アライメントマークの検出をする
ように構成している。
【0024】ところが、エキシマレーザー、例えば、K
rFレーザー(248nm) を露光光として用いると、投影レ
ンズを構成する実用的な硝材は、透過率などの関係から
石英や蛍石等に限られいる為、その結果、投影レンズで
発生する非露光光に対する収差が非常に大きくなってく
る。この為、補正光学系を用いて投影レンズで発生した
収差を良好に補正するのが難しく十分なNAがとれなく
なったり、さらには現実的な補正系が構成できなくな
る、という問題点があった。
【0025】又、上記観察方式により得られた画像情報
から具体的にアライメントマークの位置を検出する手段
としてのパターンマッチング検出法などは、撮像手段に
よって得られた電気信号を処理するためのA/D変換に
より、信号は離散系列となり、検出されるアライメント
マークの位置も離散値を取る。
【0026】このため、目的の精度を達成するために
は、なんらかの補間手段をとる必要があり、その際の近
似による誤差が検出誤差の要因となる。更にアライメン
トマークの像は上に塗られたレジストの塗布むらや、照
明むらなどのノイズの影響を受け歪むことがあり、S/
N比の悪化により検出精度を低下させるという問題点が
ある。
【0027】これに対して本出願人は先の特開平3−2
82715号公報に開示したFFTによる位相検出法を
提案し、この問題点を解決している。
【0028】しかし、ウエハ上に構成されるアライメン
トマ−ク(以下ウエハマ−ク)の明視野検出像は、図2
2(c)のような断面形状のウエハマ−クをレジストで
塗布している構成においては、基板の反射率や干渉条件
等のプロセス条件により、図22(A)に示すようなウ
エハマ−ク像がCCDより検出されることもあれば、図
22(B)に示すようなウエハマ−ク像がCCDより検
出されることもある。
【0029】従って、FFTによる位相検出法を用いた
場合、プロセス条件により処理する空間周波数が異なる
事となり、処理系として広い範囲の空間周波数に対して
精度よく、かつオフセット(空間周波数毎の計測値の
差)のない処理が求められる。この事は、処理系に対し
て大きな負荷であり、ある固定空間周波数に対する高精
度処理を妨げる要因となっていた。
【0030】更に、このような明視野検出法において
は、特に低段差プロセスにおいてS/N比が悪く検出不
能となる場合があった。
【0031】又、検出光学系を暗視野観察化する事によ
り、プロセス条件に関わらずエッジを光らせることで、
図22(B)に示すようなウエハマ−ク像を安定して検
出する事が可能である。
【0032】しかしながら暗視野観察は散乱効率に問題
があり明視野観察に比べ大きな光量を必要としてしま
い、前記明視野検出と同様に、特に低段差プロセスでは
S/N比が悪く検出不能となる場合が多く発生するとい
う問題点があった。
【0033】本発明は各要素を適切に設定した構成によ
りウエハ面上に設けた位置合わせ用(アライメント用)
の格子状マークを露光光の波長と異なる波長の単色光で
照明し、このとき発生する反射回折光に基づいた干渉像
を撮像手段面上に形成し、該撮像手段で得られる映像信
号を利用することによりレチクルとウエハとの位置合わ
せを高速でしかも高精度に行い、高解像度の投影露光が
可能な位置合わせ方法及びそれを用いた投影露光装置の
提供を目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明の位置合わせ方法
は、 (1−イ)物体上に設けた格子状マークを単色光で照明
し、該格子状マークからの反射回折光のうち±n次光
(n=1,2,3・・・)を用いて撮像手段面上に干渉
像を形成し、該撮像手段で得られる映像信号に対して設
けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段で
得られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積算して
1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算信
号を直交変換により空間周波数領域に変換し、該空間周
波数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状マーク
の周期性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波数
成分を選択し、該格子状マークの位置を検出することに
より、該物体を所定位置に位置合わせをしたこと。
【0035】(1−ロ)物体上に設けた格子状マークを
単色光で照明し、該格子状マークからの反射回折光のう
ち±n次光(n=1,2,3・・・)を用いて撮像手段
面上に干渉像を形成し、該撮像手段で得られる映像信号
に対して設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該
撮像手段で得られた映像信号を2次元座標の1つの方向
に積算して1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元
投影積算信号を直交変換により空間周波数領域に変換
し、該空間周波数領域上で該1次元投影積算信号より該
格子状マークの周期性に基づく干渉像より固有に現われ
る空間周波数成分を選択し、該格子状マークの位置を検
出することにより、該物体を所定位置に位置合わせを行
う際、検出手段により該物体からの反射光の反射角度情
報を検出し、該検出手段からの信号に基づいて該格子状
マークの位置の検出を補正したことを特徴としている。
【0036】又、本発明の投影露光装置は、 (1−ハ)露光光で照明されたレチクルに形成されたパ
ターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露光する
投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子状マー
クを照明手段からの単色光で該投影レンズを介して照明
し、該格子状マークからの反射回折光を該投影レンズを
通過させた後、反射部材で露光光路外に導光し、該反射
回折光のうち±n次光(n=1,2,3・・・)をスト
ッパーにより選択的に取り出し、該取り出したn次光を
用いて投影光学手段により該レチクルと同期のとれた撮
像手段面上に干渉像を形成し、該撮像手段からの映像信
号を用いて位置合わせ手段により該撮像手段で得られる
映像信号に対して設けた所定の大きさの2次元ウィンド
ウ内で該撮像手段で得られた映像信号を2次元座標の1
つの方向に積算して1次元投影積算信号を得て、次いで
該1次元投影積算信号を直交変換により空間周波数領域
に変換し、該空間周波数領域上で該1次元投影積算信号
より該格子状マークの周期性に基づく干渉像より固有に
現われる空間周波数成分を選択し、該格子状マークの位
置を検出することにより、該ウエハを所定位置に位置合
わせを行っていること。
【0037】特に、前記投影レンズは露光光で収差補正
されており、前記照明手段からの単色光の波長は該露光
光の波長と異っており、前記投影光学手段は該単色光で
照明された前記ウエハ面上の格子状マークを該投影レン
ズを介して所定面に投影するときに発生する諸収差を補
正する補正光学系を有していることや、前記1次元投影
積算信号の直交変換による空間周波数領域への変換によ
り、該格子状マークの周期性により固有に現われる空間
周波数の近傍での周波数強度分布の最大値を検出手段で
検出して該最大値の近傍での各周波数成分の位相と強度
を用いて重み付き平均処理を行うことにより、該格子状
マークの位置を検出していること、そして、前記1次元
投影積算信号の直交変換による空間周波数領域への変換
により該格子状マークの周期性により固有に現われる空
間周波数の近傍での周波数強度分布の最大値を検出手段
で検出して該格子状マークの投影倍率の補正をしている
こと等を特徴としている。
【0038】(1−ニ)露光光で照明されたレチクルに
形成されたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に
投影露光する投影露光装置において、該ウエハ面に設け
た格子状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズ
を介して照明し、該格子状マークからの反射回折光を該
投影レンズを通過させた後、反射部材で露光光路中に導
光し、該反射回折光のうち±n次光(n=1,2,3・
・・)をストッパーにより選択的に取り出し、該取り出
したn次光を用いて投影光学手段により該レチクルと同
期のとれた撮像手段面上に干渉像を形成する際、該スト
ッパーはその各反射回折光に対する該ウエハ側での取り
込みNAが該照明手段からの単色光の波長をλ、該格子
状マークの該撮像手段面上への投影倍率の絶対値をβ、
該撮像手段面上に形成された干渉像の空間周波数をTと
したとき 0<NA<T・β・λ/2 を満足しており、該撮像手段からの映像信号を用いて位
置合わせ手段により該撮像手段で得られる映像信号に対
して設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像
手段で得られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積
算して1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影
積算信号を直交変換により空間周波数領域に変換し、該
空間周波数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状
マークの周期性の基づく干渉像より固有い現われる空間
周波数成分を選択し、該格子状マークの位置を検出する
ことにより、該ウエハを所定位置に位置合わせを行って
いること。
【0039】(1−ホ)露光光で照明されたレチクルに
形成されたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に
投影露光する投影露光装置において、該ウエハ面に設け
た格子状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズ
を介して照明し、該格子状マークからの反射回折光を該
投影レンズを通過させた後、該投影レンズに対して該格
子状マークと略共役な位置に反射面を配置した反射部材
で露光光路外に導光し、該反射回折光のうち±n次光
(n=1,2,3・・・)をストッパーにより選択的に
取り出し、該取り出したn次光を用いて投影光学手段に
より該レチクルと同期のとれた撮像手段面上に干渉像を
形成し、該撮像手段からの映像信号を用いて位置合わせ
手段により該撮像手段で得られる映像信号に対して設け
た所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段で得
られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積算して1
次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算信号
を直交変換により空間周波数領域に変換し、該空間周波
数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状マークの
周期性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波数成
分を選択し、該格子状マークの位置を検出することによ
り、該ウエハを所定位置に位置合わせを行っているこ
と。
【0040】(1−ヘ)露光光で照明されたレチクルに
形成されたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に
投影露光する投影露光装置において、該ウエハ面に設け
た格子状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズ
を介して照明し、該格子状マークからの反射回折光を該
投影レンズを通過させた後、反射部材で露光光路外に導
光し、該反射回折光のうち±n次光(n=1,2,3・
・・)をストッパーにより選択的に取り出し、該取り出
したn次光を用いて投影光学手段により該レチクルと同
期のとれた撮像手段面上に干渉像を形成し、該撮像手段
からの映像信号を用いて位置合わせ手段により該撮像手
段で得られる映像信号に対して設けた所定の大きさの2
次元ウィンドウ内で該撮像手段で得られた映像信号を2
次元座標の1つの方向に積算して1次元投影積算信号を
得て、次いで該1次元投影積算信号を直交変換により空
間周波数領域に変換し、該空間周波数領域上で該1次元
投影積算信号より該格子状マークの周期性に基づく干渉
像より固有に現われる空間周波数成分を選択し、該格子
状マークの位置を検出することにより、該ウエハを所定
位置に位置合わせを行う際、検出手段により該ウエハ面
からの反射光の反射角度情報を検出し、該検出手段から
の信号に基づいて該格子状マークの位置の検出を補正し
ていること。
【0041】(1−ト)露光光で照明されたレチクルに
形成されたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に
投影露光する投影露光装置において、該ウエハ面に設け
た格子状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズ
を介して斜方向から照明し、該格子状マークからの反射
回折光を該投影レンズを通過させた後、反射部材で露光
光路外に導光し、該反射回折光のうち±n次光(n=
1,2,3・・・)をストッパーにより選択的に取り出
し、該取り出したn次光を用いて投影光学手段により該
レチクルと同期のとれた撮像手段面上に干渉像を形成
し、該撮像手段からの映像信号を用いて位置合わせ手段
により該撮像手段で得られる映像信号に対して設けた所
定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段で得られ
た映像信号を2次元座標の1つの方向に積算して1次元
投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算信号を直
交変換により空間周波数領域に変換し、該空間周波数領
域上で該1次元投影積算信号より該格子状マークの周期
性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波数成分を
選択し、該格子状マークの位置を検出することにより、
該ウエハを所定位置に位置合わせを行っていること。
【0042】
【実施例】図1は本発明の投影露光装置の要部概略図で
ある。
【0043】同図においては照明装置ILからの露光光
により照明されたレチクルR面上の電子回路パターンを
投影レンズ1によりウエハステージST上に載置したウ
エハW面上に縮小投影し、電子回路パターンの露光転写
を行っている。
【0044】次に図1の位置合わせ手段の各要素につい
て説明する。
【0045】53は基準マークGSを有する検出光学
系、101は固体撮像素子14を有する撮像装置、GW
はウエハ面に設けたウエハマーク(格子状マーク、アラ
イメントマークともいう。)である。
【0046】本実施例では予め適当な検出系で投影レン
ズ1、検出光学系53、そして撮像装置101に対する
レチクルRの相対位置を求めている。そして検出光学系
53内の基準マークGSとウエハWのウエハマークGW
の投影像の撮像装置101の撮像面での位置を検出する
ことにより間接的にレチクルRとウエハWとの相対位置
合わせを行っている。
【0047】次に本実施例の位置合わせにおいてウエハ
W面上のウエハマークGWの位置を検出し、ウエハWを
所定位置に位置合わせする方法について説明する。
【0048】直線偏光のHe−Neレ−ザ−2から放射
される露光光の波長とは異った波長λの光束を音響光学
素子(AO素子)3に入射させ、このAO素子3により
レンズ4へ向う光の光量を制御し、例えばある状態で完
全に光を遮断するようにしている。
【0049】AO素子3を通過した光束はレンズ4で集
光し、その後、ウエハWと光学的に共役な面上に配置し
た視野絞りSILにより空間的に照明範囲を制限した後
に偏光ビームスプリッター5に入射させている。そして
偏光ビームスプリッター5に入射させている。そして偏
光ビームスプリッター5で反射させ、λ/4板6、レン
ズ7、ミラ−8、レンズ19、そして投影レンズ1によ
りウエハW面上のウエハマ−クGWを垂直方向から照明
している。
【0050】この時の照明光は、投影レンズ1、レンズ
7、そしてレンズ19で構成される光学系の瞳面(ウエ
ハW面である像面のフ−リエ変換面)上で図4(A)に
示すような光束41であり、ウエハW面にほぼ垂直に入
射している。(図4(A)におけるv,wは瞳面の座標
であり、照明光のウエハW面に対する入射角の分布を表
わしている)。ウエハW面上のウエハマ−クGWは、図
4(B)に示すようなピッチPの回折格子より成る所謂
格子状マークより成っている。図4(B)の斜線領域と
その他の領域はウエハW面上で段差が異なるか、反射率
が異なるか、位相が異なるかなどしており、それにより
回折格子をなしている。
【0051】ウエハマ−クGWから反射した光束は投影
レンズ1を通過した後、順次レンズ19、ミラ−8、レ
ンズ7、λ/4板6、偏光ビ−ムスプリッタ5を介し、
レンズ9、そしてビ−ムスプリッタ10を通して、位置
Fにウエハマ−クGWの空中像を形成している。
【0052】位置Fに形成したウエハマークGWの空中
像は更にフ−リエ変換レンズ11を介しストッパ−12
によってウエハマ−クGWからの反射回折光のうち、例
えばウエハW上の角度が±sin-1(λ/P)に相当す
る反射回折光束のみを透過させ、フ−リエ変換レンズ1
3を介し撮像手段としての固体撮像素子14にウエハマ
−クGWの干渉像を形成している。
【0053】この干渉像は、単色光で照明したピッチP
の回折格子を形成するウエハマ−クGWの像であるか
ら、単なる散乱光を用いた暗視野像より信号光量及びコ
ントラストは充分高く安定している。
【0054】ここでレンズ19、レンズ7及びレンズ9
は補正光学系51を構成し、ウエハマ−クGWの照明光
の波長に対して投影レンズ1で発生する収差、主には軸
上色収差、球面収差等を補正している。
【0055】本実施例の補正光学系51は取込み開口光
束すべてに対して収差補正を実行する必要はなくストッ
パー12を通過する反射回折光束のみに対して限定して
収差補正をすればよいので、光学系は非常に簡素な構成
となっている。
【0056】これは露光光としてエキシマレーザーから
の光を利用する所謂エキシマステッパーを用いる場合に
は、照明光に対して発生する収差量がg線やi線の光を
用いた投影露光装置に比べて大幅に大きいために大変有
効となっている。
【0057】一方、本実施例においては、ウエハマ−ク
GWの照明光の波長と異なる波長を放射するLED等の
光源15からの光束をコンデンサ−レンズ16により集
光し、基準マスク17面上に形成されている基準マ−ク
GSを照明している。この基準マ−クGSは例えば図5
に示すようにウエハマ−クGWと同様の格子状マ−クよ
り成り、同図では斜線部が透明領域でその他が不透明領
域と成っている。
【0058】基準マ−クGSを透過した光束はレンズ1
8によって集光し、その後LED15からの光束を反射
し、He−Neレ−ザ2からの光束を透過させる光学特
性を持つビ−ムスプリッタ10を介しF面上に基準マ−
クGSの空中像を形成している。
【0059】その後、F面上の基準マークGSの空中像
はウエハマ−クGWと同様にフーリエ変換レンズ11、
13により固体撮像素子14上に結像される。本実施例
ではフ−リエ変換レンズ11、及び13で構成される光
学系52は基準マ−クGS及びウエハマ−クGWへの照
明光の2波長で良好に収差補正されている。
【0060】尚、本実施例において光源15からの光束
の波長をウエハマ−クGWの照明光の波長と同じとし、
ビ−ムスプリッタ10を偏光ビ−ムスプリッタ化する事
により光路合成しても良い。その際、光学系52はウエ
ハマ−クGWの照明波長に対してのみ収差補正を行って
おけば良い。
【0061】本実施例において照明光がウエハW面上に
入射したときのウエハマ−クGWからの反射光の強度分
布に対し、ストッパ−12は瞳面フィルタ−として作用
する。この結果固体撮像素子14に入射する光束は、ウ
エハマ−クGWからの±n次回折光のみとなる。但しn
=1,2,3・・・である。
【0062】本実施例では±1次回折光のみとし、固体
撮像素子14上には図2(A)で示すようなウエハマ−
クGWの干渉像Mが形成される。この干渉像Mの強度分
布は T=β・P/2 (βは結像倍率) で示される周期Tを持つCOS関数で、ウエハW上のウ
エハマ−クGWの光軸からの位置ずれに対応した位置ず
れ量を持つ強度分布を示す。
【0063】この干渉像Mは、ウエハマ−クGWの段差
や表面を覆うレジストの膜厚がいかように変化しようと
も、周期Tを持つCOS関数としての所望の強度分布を
形成する。
【0064】本実施例においてストッパー12で選択す
る回折光は±1次回折光のみに限定する必要はなく±n
次回折光(N=1,2,3・・・)のみを透過する瞳面
フィルターを用いても良い。
【0065】種々の次数を選択出来ることは波長を変え
ることにも対応しており、ウエハマークGWの検出率を
向上させることができる。例えば±1次回折光が少なけ
れば±2次回折光を用いればウエハマークGWの検出率
を向上させることができる。
【0066】この際、瞳面フィルタ−の座標位置はウエ
ハW上の角度が±sin-1(nλ/P)に相当する位置
となり、固体撮像素子14上に結像するのは周期T=β
・P/(2n)のCOS関数となる。
【0067】又、本実施例では固体撮像素子14上に結
像された基準マ−クGSの像とウエハマ−クGWの像
は、あらかじめ基準マ−クGSとウエハマ−クGWのピ
ッチQ,Pを各々の結像倍率に対応させて決定する事に
より、同一ピッチTとなるようにしている。これにより
次に述べるFFT処理における位相差検出において常に
固定周波数での解析を可能としている。
【0068】本装置では、予め適当な検出手段によって
投影レンズ1、検出光学系53、及び固体撮像素子14
を含む撮像装置101に対するレチクルRの相対位置を
求めている。
【0069】そこで、位置合わせは、基準マ−クGSと
ウエハマ−クGWの像の固体撮像素子14を含む撮像装
置101の撮像面での位置を検出することにより行って
いる。
【0070】即ち、ウエハW面上のウエハマークGW
と、基準マスク17面上の基準マークGSとの相対的位
置を検出し、この時の検出データと予め検出しておいた
基準マークGSとレチクルRとの相対的位置のデータを
利用してレチクルRとウエハWとの位置合わせを行って
いる。
【0071】固体撮像素子14上に結像された検出マー
ク像としての基準マ−クGSの像とウエハマ−クGWの
像は、2次元の電気信号に変換される。図2は、撮像装
置101に結像した検出マ−ク像を含む撮像面上の説明
図である。
【0072】図2において干渉像Mは検出マ−クであ
り、パターンの位置検出をする方向を図2に於てx方向
とするとき、検出マ−クMは、x方向に周期Tを有する
COS関数となる強度分布パターンとなっている。この
ような検出マ−クMを形成することにより、求めようと
するパターン中心xc に対しパターンのx方向の断面形
状は対称性を有するものとなる。
【0073】撮像装置101によって2次元の電気信号
に変換されたパターン像は、図1の102のA/D変換
装置によって、投影レンズ1と検出光学系53の光学倍
率及び撮像面の画素ピッチにより定まるサンプリングピ
ッチPs により2次元の装置上の画素のXY方向のアド
レスに対応した二次元離散電気信号列に変換される。
【0074】図1の103は積算装置であり、図2
(A)にしめす検出マ−クMを含むような所定の2次元
のウィンドウを設定した後に図2(A)でしめすy方向
にウィンドウ20内で画素積算を行い、図2(B)に示
すx方向に離散的な電気信号列s( x) を出力する。
【0075】図1の104はFFT演算装置であり、入
力した電気信号列s( x) を離散フーリエ変換し、電気
信号列s(x) を空間周波数領域に変換しそのフーリエ
係数を高速に演算するものである。その手法は公知の
(例えば、科学技術出版社『高速フーリエ変換』、E.
ORAN BRIGHAM著、第10章高速フーリエ変
換、に説明されている。)N点(N=2r )の高速フー
リエ変換(FFT)によるものであり、サンプリング周
波数をfs =1としたときに周波数f(k)=k/Nの
複素フーリエ係数X(k)は、
【0076】
【数1】 となる。
【0077】又、このとき空間周波数f(k)の強度E
(k),Θ(k)はそれぞれ、 E(k)=((Re(X(k)))2 +(Im(X(k))2 ))1/2 (2) Θ(k)=tan-1(Im(X(k))/Re(X(k)))} (3) (但し Re(X(k)),Im(X(k))は複素数
X(k)の実部および虚部を表す。)と表わすことがで
きる。
【0078】図3(A)は,予め適当な検出手段により
求められた検出マークMの中心近傍xs を基準点として
検出マ−ク全体を含むようにFFTを施した際の空間周
波数強度E(k)の分布を表している。
【0079】パターンの周期性によって、該パターンの
一次元離散信号S(x)に出現するパターン固有の空間
周波数f(h)=(Ps /T)・Nの強度は大となり、
図3(A)のグラフ上でピークを生じる。
【0080】図1の105は周波数強度検出装置であ
り、式(4)によってパターン固有の空間周波数f(h)
の近傍αの範囲において、ピーク位置Piおよびピーク
周波数f(Pi)の検出を行っている. Pi={ k | max ( E(k),f(h)・N-α < k < f(h)・N+α ,k=0,1,2,・・・,N-1 } (4) ここで、αは正の整数で、パターンのピッチ変動に対し
てPiが有意になるように決める。
【0081】一方、αの範囲であれば光学系の調整状態
等、何等かの原因で光学倍率が所定の値から変動した場
合でもこのピークを示す周波数f(Pi)を検出すること
で、パターン固有の空間周波数から光学倍率の変動を補
正することが可能となっている。ピーク検出に際して
は、必要に応じて空間周波数領域で補間手段(例えば、
最小二乗近似、重み付き平均処理)などを用いて周波数
分解能を高めてもよい。
【0082】図1の106は位相検出装置であり、空間
周波数強度のピークf(Pi)とその近傍の周波数成分の基
準点xs での位相を式(3)にしたがって検出する。
【0083】図1の107は、ずれ量検出装置であり,
位相から式(5) ΔK =(1/2π)・(N/K)・PS ・ΘK (5) により実空間でのずれ量Δk を算出する。
【0084】図3(B)は、パターン固有の周波数領域
近傍でのずれ量Δk をプロットしたものである。一般
に、図3(B)に示すごとく、マーク固有の周波数近傍
でのずれ量Δk は、一定の安定した値を示すため、算出
した各々のずれ量Δk に対して周波数強度による重み付
け平均処理を行い、パターン中心の基準点xs からのず
れ量Δc を重み付け平均処理(式(6))にしたがって
検出している。
【0085】 図3(C)はこの重み付き平均処理の結果を表わす図で
ある。この様にすることにより、ずれ量Δcを検出パタ
ーンの信号のみに着目することによるS/N比の向上と
計算量の減少、重み付き平均処理による検出の安定化を
図りつつ検出している。
【0086】これまでフーリエ係数の計算にFFTを利
用したが、パターン固有の空間周波数は大きく変動しな
いことを利用して、必要とされる周波数成分のフーリエ
係数のみを式(1)より直接に計算するようにしても良
い。
【0087】この場合サンプリング点数を任意に選ぶこ
とができるため、離散フーリエ変換による周波数成分は
k/Nで表されることを考慮して、k/Nが求めようと
する周波数成分に最も近くなるようにサンプリング点数
Nを最適に選ぶことにより、パターン固有の空間周波数
をより正確に求めることが可能となる。又、検出に利用
する周波数成分を少なくすることで、計算量の減少も可
能となる。
【0088】この様にして、ウエハW面上のウエハマ−
クGWと、基準マスク17面上の基準マ−クGSとの相
対的位置を検出し、この時の検出デ−タと予め検出して
おいた基準マ−クGSとレチクルRとの相対的位置のデ
−タを利用してレチクルRとウエハWとの位置合わせを
行っている。
【0089】尚、本実施例においてはウエハマ−クGW
と基準マ−クGSの位置ずれを検出したが、基準マ−ク
GSの代わりにレチクルR上のレチクルマ−クを光学系
を介して固体撮像素子14に結像させレチクルマ−クと
ウエハマ−クGWの位置ずれを直接検出する様にしても
良い。
【0090】更に基準マ−クGSを固体撮像素子14に
結像させる代わりに固体撮像素子14の信号を記録させ
る画像メモリ上に基準マ−クを仮想して設定し基準マ−
クGSの代用として用いても良い。
【0091】又、位置合わせすべき物体上に設けた格子
状マークをX,Y方向に各々設けて、本実施例で示した
構成による別々の光学系によりX,Y方向それぞれの位
置を検出したり、格子状マークを市松状に形成して、
X,Y方向を同時、又は切換えにより一つの光学系で検
出するようにしても良い。このようなことは以下説明す
る各実施例において同様に適用可能である。
【0092】次に本発明の投影露光装置の実施例2につ
いて説明する。本実施例はストッパー12の取り込みN
Aを特定したことを特徴としている。
【0093】図1に示す構成においてストッパー12の
取り込みNA(開口形状)を例えば図6に示すような開
口12bのようにすると、即ち撮像手段14面上に形成
した干渉縞を評価し位置合わせを行う方向に対して直交
する方向には比較的大きいNAを有するようにすると、
ウエハW(物体)上に設けた格子状マークGW内あるい
は周辺の不要な像情報が撮像手段14上に伝達され、S
/N比を低下させる場合がある。
【0094】具体的には、表面荒れの激しいプロセスに
おける位置合わせの際にランダムな検出誤差が発生した
り、格子状マークGW内あるいは周辺にゴミや欠陥があ
った場合には計測誤差が発生してくる場合がる。
【0095】又、単色光源を照明光として用いることに
より発生するスペックルノイズの影響を少なくするため
に、拡散板に代表されるような、なんらかの揺動手段の
設定により、一般に光量を大きく損失する場合が多く、
検出信号のS/N比を低下させたり、特に低段差プロセ
スや基板反射率が低いなど条件が悪い場合には照明光量
が不足して検出が不能になったりする場合がある。
【0096】更に、反射回折光に対する取り込みNAが
大きくなると、非露光TTL方式の非露光光の照明波長
に対して投影レンズで発生する収差は、特にエキシマレ
ーザーを露光光として用いた場合には、非常に大きいも
のになってしまい投影レンズで発生した収差を補正する
光学系が複雑なものとなったり、場合によっては現実的
な補正光学系が構成できなくなる場合がある。
【0097】そこで本実施例ではストッパー12の開口
条件を次の如く適切に設定することにより前記の諸問題
を解決し、高精度な位置合わせを実現している。
【0098】一般にストッパーの各反射回折光に対する
ウエハ側での取り込み角をNA、照明光の波長をλ、光
学系の遮断周波数(伝達可能な限界周波数)をNC とす
ると、NC は NC =2・NA/λ で表わされる。
【0099】一方、本発明において検出すべき撮像手段
上14に形成された干渉縞の空間周波数をT、ウエハW
から撮像手段14間の光学倍率の絶対値をβとし、この
空間周波数TをウエハW上での空間周波数TW に換算す
ると、 TW =T・β で表わされる。
【0100】従って、遮断周波数NC を空間周波数TW
より小さくなるようにNAを設定してやれば、物体上に
設けた格子状マーク内あるいは周辺の不要な像情報が撮
像手段上に伝達されないという形態を得ることができ
る。
【0101】そこで本実施例ではストッパー12の取り
込みNAを 0<NA<T・β・λ/2 の如く設定している。
【0102】図7は本実施例のストッパ−12の要部平
面図、図8は本実施例のストッパー12を用いたときの
図1の光路を模式的に展開した要部説明図である。図7
において12aはストッパー12の開口部を示してい
る。
【0103】本実施例では、位置合わせすべきウエハW
(物体)上に設けた格子状マークGWを単色光で照明す
る照明光の波長λを、λ=633nm、ウエハWから撮
像手段14間の光学倍率の絶対値βを、β=100x、
撮像手段14上に形成された干渉縞の空間周波数TをT
=2として前出の関係式から導かれる取り込みNAをN
A<0.063を満たし、同時にストッパー12で選択
される±1次の反射回折光を十分通過させるように、前
記反射回折光を選択的に取出すストッパー12の各反射
回折光に対するウエハW側での取り込みNAを、NA=
0.03に設定している。
【0104】本実施例ではストッパー12の取り込みN
Aを前述の条件式を満足するように構成することにより
ウエハW(物体)上に設けた格子状マークGW内あるい
は周辺の不要な像情報が撮像手段14上に伝達されS/
N比を低下させるのを防止すると同時に、スペックルノ
イズの影響をなくすための拡散板に代表されるなんらか
の揺動手段を不要とし、光量の損失を防止している。
【0105】更に投影レンズで発生した収差を補正する
領域が信号光の取り込みNA部のみに限定されること
で、補正光学系が不要であったり、単レンズのような非
常に簡単な構成で実現できるようにし、その結果、高S
/N比で常に安定した位置計測を可能としている。特に
エキシマレーザーを露光光として用いた投影露光装置に
おいて非露光TTL方式による高精度の位置合わせ方法
を実現可能としている。
【0106】次に本発明の投影露光装置の実施例3につ
いて説明する。
【0107】本実施例は投影レンズ1を通過したウエハ
マークGWからの反射回折光を露光光路外に取り出す反
射部材8の配置を特定したことを特徴としている。
【0108】本実施例において位置合わせをすべきウエ
ハW(物体)上に設けた格子状マークGWで反射回折し
た反射回折光を投影レンズ1を通過後、反射部材8で露
光光路外に取り出している。このときの反射部材8とし
て例えば図9(A),(B)に示すようなミラー又はプ
リズムを用いると、その姿勢が格子状マークGWの位置
を検出し位置合わせを行う方向の傾き成分に関して、装
置の置かれている環境(温度や気圧、あるいは装置自体
の振動に伴うメカの安定性等)の影響で経時変化が起き
ると、位置計測値が変化してしまう。
【0109】その影響度は図10に示すように、ミラー
8の傾きをε,ミラー8から位置合わせすべきウエハW
上に設けた格子状マークGWの共役面CSまでの距離を
d、位置合わせすべきウエハから共役面CSまでの光学
倍率の絶対値をβとすると、位置検出誤差量Δst は、 Δst =d・tanε/β となる。
【0110】例えばd=100mm,β=5x,Δst
の許容値を0.02μmと設定した場合には、ミラー8
の姿勢保持精度を0.2秒以下という大変厳しい値に設
定する必要がある。
【0111】そこで本実施例では前記反射回折光を前記
投影レンズ1の露光光路外に取り出すための反射部材8
の反射面の位置を前記格子状マークGWの位置と投影レ
ンズ1を介した共役な位置の近傍に設定し、これにより
装置の置かれている環境(温度や気圧、あるいは装置自
体の振動に伴うメカの安定性等)の影響で、経時変化が
起きたときの影響を最少限に留めるようにしている。
【0112】ここで共役な位置近傍とは反射部材8が多
少傾いても検出精度に大きな影響を与えない範囲をい
う。
【0113】図11はこのときの光学作用を示す説明図
である。
【0114】同図は反射部材8の反射面の位置を前記格
子状マークGWの位置と共役な位置の近傍に設定した場
合の動作を示している。図中の破線で示されるように、
反射部材8が傾いて光路のずれが生じても、撮像手段1
4面では干渉像の位置のずれが生じないことを示してい
る。
【0115】この結果、本実施例では環境の影響を受け
にくい、常に安定した位置計測が可能となり、特に、エ
キシマレーザーを露光光として用いた投影露光装置にお
いて非露光TTL方式による高精度の位置合わせを可能
としている。
【0116】図12は本発明の投影露光装置の実施例4
の要部概略図である。図中、図1で示した要素と同一要
素には同符番を付している。
【0117】本実施例では図1の実施例1に比べてウエ
ハWからの反射光(0次光)の反射角度(dθ)を検出
し、該反射角度(dθ)に基づいてウエハW上の格子状
マークGWの位置検出を補正している点が異なってお
り、その他の構成は実質的に同じである。
【0118】一般にウエハW上のアライメントマーク
(格子上マーク)GWは上層に塗布されているレジスト
によって光学的に変化して特に非対称などの塗布ムラは
ウエハアライメント信号を歪ませて検出誤差の要因とな
る。この検出誤差は明視野観察法と比して回折格子を用
いた干渉アライメントにおいて特に顕著に影響を及ぼ
す。
【0119】そこで本実施例では格子状マーク位置を検
出し位置合わせを行う際に、ウエハからの反射光の反射
角度を検知することにより、レジスト塗布ムラより生じ
る格子状マークGWの位置検出誤差を補正して位置合わ
せを行っている。
【0120】具体的にはウエハ面である像面のフーリエ
変換面となる検出光学系の瞳面に固体撮像素子を配置
し、ウエハからの反射光の結像位置よりレジスト塗布ム
ラより生じる格子状マークの位置検出のズレ量及び方向
を検知し、像面に配置された固体撮像素子上にできた干
渉像より求められた位置検出量に補正をかける事により
高精度な位置合わせを実現している。
【0121】次に図12の実施例4において図1の実施
例1と異なる点を中心に説明する。
【0122】20はビームスプリッタであり、ずれ量を
補正する為の光束を得る為にウエハマークGWの照明光
の波長に対してハーフミラーとして機能しており、ウエ
ハ反射光の何割かはこのビームスプリッタ20で反射さ
れフーリエ変換レンズ21へ導かれる。フーリエ変換レ
ンズ21によって集光されたウエハ反射光はストッパー
12と共役な固体撮像素子22に入射される。
【0123】この時、固体撮像素子22面上は検出光学
系の瞳面(ウエハW面である像面のフーリエ変換面)と
なるよう構成しており、図4(A)に示す様なウエハマ
ークGWからの回折光分布を表す情報を検知している。
【0124】本実施例では固体撮像素子22と撮像装置
109は検出手段の一要素を構成している。
【0125】本実施例では、固体撮像素子22に投影さ
れたウエハマ−クGWの回折光分布を用いて以下のよう
にしてずれ量検出装置107で求められたずれ量を補正
する量を算出している。
【0126】本実施例においてはウエハマ−クGWの回
折光のうちウエハからの正反射光である0次光I0 の変
動を用いている。固体撮像素子22までの検出光学系5
3は、照明光がウエハWに垂直に入射するように構成さ
れており、その時、平面度、平行度が確認されている基
準ウエハかステ−ジST上に配置した水平反射面を照明
領域下に置き固体撮像素子22で0次光I0 が集光する
位置X0 を撮像装置109、補正量検出装置110を用
いて計測、記憶する。この位置X0 が基準位置となり、
通常の計測状態では変動することはない。しかしウエハ
W上のレジストが非対称に塗布されるとこの位置がずれ
てしまう。
【0127】図13はレジストがウエハマ−クGWの計
測方向に(x方向)に角度θ傾斜して塗布されている摸
式図である。レジストの屈折率をN、平均レジスト厚を
dとすると、0次反射光I0 の垂直入射光からの角度ず
れ量dθは dθ=sin-1(N*(sin(2θ−sin-1(sinθ/N))))−θ (7) で表される。
【0128】この角度変化は固体撮像素子22を含む撮
像装置109で検知され、w軸方向に位置X0 よりdx
(ウエハW上での角度ずれ量dθからの結像倍率を含
む)ずれる事となる。
【0129】この時、式(6)より算出されるずれ量Δ
c に生じる計測誤差Δeは次の通りである。位置ずれ検
出に用いる±1次反射光I+1、I-1も0次反射光I0
同じくレジスト傾斜により角度変化が生じており、その
回折角度β(+1)、β(-1)は β(+1)=sin-1(λ/P)+dθ (8) β(-1)=sin-1(λ/P)−dθ (9) であり、ウエハマ−クGW上での垂線に対する角度α
(+1)、α(-1)は α(+1)=sin-1((sin(β(+1)+θ))/N)−θ (10) α(-1)=sin-1((sin(β(-1)−θ))/N)+θ (11) となる。
【0130】この±1次反射光I+1,I-1のレジスト傾
斜に起因する光路長差ΔLが計測誤差Δeを生むのであ
るから、照明光の波長をλとすると ΔL=t*(cosα(-1)−N*cosα(+1)) /(N*cosα(-1)*cosα(+1)) (12) t=2*d*(tanα(-1)+tanα(+1)) /(tanα(-1)−tanα(+1)+2/tanθ) Δe=P*ΔL/λ (13) となる。
【0131】(13)式より求められる計測誤差Δeが
この時式(6)より算出されるずれ量Δc を補正する値
である。固体撮像素子22を含む撮像装置109で検出
される0次光の位置X0 よりのずれ量dxは、補正量検
出装置110へ伝えられ検出光学系53の結像倍率等よ
り、0次反射光I0 の垂直入射光からの角度ずれ量dθ
が求められる。
【0132】この角度ずれ量dθと既知のレジストの屈
折率Nより(7)式からレジスト傾斜角θが算出され、
平均レジスト厚dを既知とすれば(8)〜(13)式よ
り計測誤差Δeが導かれる。計測誤差Δeは位置合わせ
制御装置108へ伝達され、ずれ量検出装置107より
伝達されたずれ量Δc に補正をかけることにより正確な
位置ずれ量を求めている。
【0133】この様にして、ウエハW面上のウエハマ−
クGWと、基準マスク17面上の基準マ−クGSとの相
対的位置を検出し、この時の検出デ−タと予め検出して
おいた基準マ−クGSとレチクルRとの相対的位置のデ
−タを利用してレチクルRとウエハWとの位置合わせを
行っている。次に本発明の実施例5について説明する。
【0134】前述した実施例4では、位置ずれ補正量Δ
eを算出するために正反射光である0次回折光を用いた
が、固体撮像素子14上に干渉縞を生じせしめる±n次
反射光の角度変化を検出する事によっても同様の効果を
あげる事ができる。
【0135】例えば、±1次反射光を用いる場合、図4
(A)で示される様な固体撮像素子22上のウエハマー
クGWからの回折光の瞳面分布のうち、±1次反射光I
+1,I-1をモニターし基準ウエハ等を観察しているとき
の位置から、実ウエハを観察する際にどれだけ変化する
かによって垂直入射光からの角度ずれ量dθを求め、実
施例1と同様に(7)〜(13)式より計測誤差Δeを
求めても良い。
【0136】このようにすると図12で示した構成のま
まで実施できるので撮像装置109でモニターする光束
を選択するだけで、実施例1との共用が可能であるとい
う特長がある。
【0137】又、図14に示すようにずれ量を補正する
為の光束を得る為のビームスプリッター20を光学系5
2と固体撮像素子14との間に配置した構成によりスト
ッパー12で干渉縞を生じせしめる光束と位置ずれ補正
量Δeを算出するための光束を同時に選択するようにし
ても良い。この場合、固体撮像素子22に入射する光束
はモニターする光束のみであるから位置ずれ補正量Δe
を算出するうえでS/N比の向上が期待できる。
【0138】図15は本発明の投影露光装置の実施例6
の要部概略図である。
【0139】本実施例の特徴はストッパー12の0次光
を遮光する部分に角度を持たせたミラー面としウエハマ
ークGWを照明する波長に対して反射させ、その反射光
を位置ずれ補正量Δeを算出する光学系へ導光した事で
ある。この為、位置ずれ補正量Δeを算出する光学系を
ハーフミラーを挿入する事なく構成できるようになり、
光量の損失を防ぎ、迷光の発生要因を減らす効果をもた
らす。
【0140】図16は本発明の投影露光装置の実施例7
の要部概略図である。図中、図1で示した要素と同一要
素には同符番を付している。
【0141】本実施例は図1の実施例1に比べてウエハ
W面上の格子状マークGWにレーザ2からの光束を平行
平板30を介して偏向させて斜方向から照射している点
が異なり、その他の構成は実質的に同じである。
【0142】一般にウエハW上に設けた格子状マークG
Wからの反射光はレジストの膜厚によって、例えば裏面
からの反射光と干渉を起こし、格子状マークGWからの
反射光が弱くなり十分な検出信号が得られない場合があ
る。
【0143】そこで本実施例では格子状マークGWを斜
方向から照明し、レジスト膜での干渉を少なくし、十分
な反射光を得てこれにより格子状マークGWの検出精度
を高めている。
【0144】次に本実施例の構成上の特徴について説明
する。
【0145】一般にある膜厚のレジストが塗布されたウ
エハW面上のウエハマーク(格子状マーク)GWを光束
で垂直に照射したときレジスト膜の表裏面からの反射光
とで互いに干渉を起こし、格子状マークGWからの反射
回折光が検出できない場合がある。
【0146】そこで、本実施例では瞳面に配置した平行
平板30を傾ける(傾け機構は不図示)ことにより図1
7に示すように格子状マークGWへ光束を種々の角度θ
で斜入射させている。これによって干渉条件を種々と変
えて、格子状マ−クGWからの反射回折光強度が高くな
る角度を見つけて十分な反射回折光を得ている。
【0147】本実施例では格子状マ−クのピッチ方向に
対し垂直断面内で斜入射としたが、入射角θに応じたピ
ッチの補正をすれば、平行断面内で傾けても良い。
【0148】図18に示すごとく入射ビ−ムをθ傾けた
とき生じる光路差δは、 δ=2nd(1/cos θ−1) d:レジスト膜厚 n:レジストの屈折率 で表わされる。
【0149】このとき、0≦δ≦λ/4内において反射
回折光強度を最小から最大まで可変とすることができ
る。
【0150】例えば、レジスト膜厚d=1μm、レジス
トの屈折率n=1.6 、ビ−ム波長λ=0.6328μm
の場合、δ=λ/4を満たすθは θ=17.6° となる。入射角θがこの範囲内に設定されるように平行
平板30を調整することにより適当な反射回折光強度を
得ることができる。
【0151】この時、斜入射の効果により、フォーカス
が正しく設定されないと位置合わせ信号がずれてしまう
可能性がある。この為、一旦信号を検出する位置でフォ
ーカスを取り、然る後に位置信号を検出する事で、該誤
差は補正する事ができる。フォーカス基準位置からのず
れ量ΔZは位置合わせ用の信号に対し補正量ΔZtan
θとして与える事で補正される。(検出方向に沿った方
向で傾けた場合)又、フォーカス検出位置が固定の場合
で更に、位置合わせ検出位置が異なる場合にはフォーカ
ス検出後、検出位置迄、ステージ精度を利用して駆動が
行われる。
【0152】又、本発明においては撮像手段はすべて2
次元の映像信号を検出し、電気的に1つの方向に積算し
て1次元の投影積算信号を得ているが、例えば撮像手段
の前にシリンドリカルレンズを構成して光学的に1つの
方向に積算して1次元の撮像手段により1次元の投影積
算信号を得るように構成することも容易に可能である。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を適
切に設定した構成によりウエハ面上に設けた位置合わせ
用(アライメント用)の格子状マークを露光光の波長と
異なる波長の単色光で照明し、このとき発生する反射回
折光に基づいた干渉像を撮像手段面上に形成し、該撮像
手段で得られる映像信号を利用することによりレチクル
とウエハとの位置合わせを高速でしかも高精度に行い、
高解像度の投影露光が可能な位置合わせ方法及びそれを
用いた投影露光装置を達成することができる。
【0154】特に本発明によれば、 (2−イ)格子状マーク位置を検出し位置合わせを行う
ことにより高速、高精度の位置合わせ方法を実現すると
同時に、該格子状マークからの反射回折光を±n次光の
みに限定し、照明手段として単色光のレーザー光源を用
いることにより該格子状マークの検出光学系の収差補正
が容易になり、さらに低段差プロセスにおける光量又は
低S/Nという問題も解決され、例えばエキシマレーザ
ーを露光光として用いた投影露光装置において、非露光
TTL方式による高精度な位置合わせを可能としてい
る。
【0155】(2−ロ)反射回折光を選択的に取出すス
トッパーの各反射回折光に対する取り込みNAを、前述
の如く適切に設定することにより物体状に設けた格子状
マーク内あるいは周辺の不要な像情報が撮像手段上に伝
達されS/N比を低下させるのを防止すると同時に、ス
ペックルノイズの影響をなくすためのなんらかの揺動手
段が不要となったことで光量の損失が防止され、さらに
投影レンズで発生した収差を補正する光学系が非常に簡
単な構成で実現できるようになり、その結果、高S/N
比で常に安定した位置計測を可能としている。
【0156】(2−ハ)反射回折光を投影レンズ外に取
り出すための反射部材の反射面の位置を格子状マーク位
置と略共役な位置の近傍に設定することにより装置の置
かれている環境(温度や気圧、あるいは装置自体の振動
に伴うメカの安定性等)の影響で、経時変化が起きると
いう問題点に対する影響を最少限に留め、常に安定した
位置計測を可能としている。
【0157】(2−ニ)ウエハ面である像面のフーリエ
変換面となる検出光学系の瞳面に固体撮像素子を配置
し、ウエハ反射光の結像位置よりウエハ反射光の反射角
度変化を検知し、レジスト塗布ムラなどにより生じる格
子状マークの位置検出のずれ量及び方向を求め、像面に
配置された固体撮像素子上にできた干渉像より求められ
た前記位置検出量に補正をかけることにより、レジスト
塗布ムラなどのウエハプロセス条件に影響されない高精
度な位置合わせを実現している。
【0158】(2−ホ)格子状マークに対し光束を斜入
射させることによりレジストの膜厚によって生ずる干渉
による影響を少なくし、十分な検出信号が容易に得ら
れ、S/N比が高く高精度な位置合わせを可能としてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の投影露光装置の実施例1の要部概
略図
【図2】 図1の撮像手段面上の格子状マークの干渉
像に関する説明図
【図3】 本発明に係る干渉像の信号処理に関する説
明図
【図4】 本発明に係る投影露光装置の瞳面と格子状
マークの説明図
【図5】 本発明に係る基準マークの説明図
【図6】 ストッパーの開口を示す説明図
【図7】 本発明に係るストッパーの説明図
【図8】 本発明の投影露光装置の光学系の一部分の
展開模式図
【図9】 本発明に係る反射部材の説明図
【図10】 本発明に係る反射部材の説明図
【図11】 本発明に係る反射部材の説明図
【図12】 本発明の投影露光装置の実施例5の要部概
略図
【図13】 図12の一部分の説明図
【図14】 図12の一部分を変更したときの説明図
【図15】 本発明の投影露光装置の実施例6の要部概
略図
【図16】 本発明の投影露光装置の実施例7の要部概
略図
【図17】 図16の一部分の説明図
【図18】 図16の一部分の説明図
【図19】 従来のOFF−AXIS方式の位置合わせ
装置の説明図
【図20】 従来の露光光TTL方式の位置合わせ装置
の説明図
【図21】 従来の非露光光TTL方式の位置合わせ装
置の説明図
【図22】 ウエハマーク像とウエハマーク断面形状の
説明図
【符号の説明】
IL 照明装置 R レチクル W ウエハ GW ウエハマーク(格子状マーク) GS 基準マーク 1 投影レンズ 2 レーザー 3 AO素子 4 レンズ 5 ビームスプリッター 6 λ/4板 7 レンズ 8 反射部材 10 ビームスプリッター 11,13,21 フーリエ変換レンズ 12 ストッパー 14,22 団体撮像素子 51 補正光学系 52 光学系 53 検出光学系

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体上に設けた格子状マークを単色光で
    照明し、該格子状マークからの反射回折光のうち±n次
    光(n=1,2,3・・・)を用いて撮像手段面上に干
    渉像を形成し、該撮像手段で得られる映像信号に対して
    設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段
    で得られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積算し
    て1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算
    信号を直交変換により空間周波数領域に変換し、該空間
    周波数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状マー
    クの周期性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波
    数成分を選択し、該格子状マークの位置を検出すること
    により、該物体を所定位置に位置合わせをしたことを特
    徴とする位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 前記1次元投影積算信号の直交変換によ
    る空間周波数領域への変換により、該格子状マークの周
    期性により固有に現われる空間周波数の近傍での周波数
    強度分布の最大値を検出手段で検出して該最大値の近傍
    での各周波数成分の位相と強度を用いて重み付き平均処
    理を行うことにより、該格子状マークの位置を検出して
    いることを特徴とする請求項1の位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 露光光で照明されたレチクルに形成され
    たパターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露光
    する投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子状
    マークを照明手段からの単色光で該投影レンズを介して
    照明し、該格子状マークからの反射回折光を該投影レン
    ズを通過させた後、反射部材で露光光路外に導光し、該
    反射回折光のうち±n次光(n=1,2,3・・・)を
    ストッパーにより選択的に取り出し、該取り出したn次
    光を用いて投影光学手段により該レチクルと同期のとれ
    た撮像手段面上に干渉像を形成し、該撮像手段からの映
    像信号を用いて位置合わせ手段により該撮像手段で得ら
    れる映像信号に対して設けた所定の大きさの2次元ウィ
    ンドウ内で該撮像手段で得られた映像信号を2次元座標
    の1つの方向に積算して1次元投影積算信号を得て、次
    いで該1次元投影積算信号を直交変換により空間周波数
    領域に変換し、該空間周波数領域上で該1次元投影積算
    信号より該格子状マークの周期性に基づく干渉像より固
    有に現われる空間周波数成分を選択し、該格子状マーク
    の位置を検出することにより、該ウエハを所定位置に位
    置合わせを行っていることを特徴とする投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記投影レンズは露光光で収差補正され
    ており、前記照明手段からの単色光の波長は該露光光の
    波長と異っており、前記投影光学手段は該単色光で照明
    された前記ウエハ面上の格子状マークを該投影レンズを
    介して所定面に投影するときに発生する諸収差を補正す
    る補正光学系を有していることを特徴とする請求項3の
    投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記1次元投影積算信号の直交変換によ
    る空間周波数領域への変換により、該格子状マークの周
    期性により固有に現われる空間周波数の近傍での周波数
    強度分布の最大値を検出手段で検出して該最大値の近傍
    での各周波数成分の位相と強度を用いて重み付き平均処
    理を行うことにより、該格子状マークの位置を検出して
    いることを特徴とする請求項3の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記1次元投影積算信号の直交変換によ
    る空間周波数領域への変換により該格子状マークの周期
    性により固有に現われる空間周波数の近傍での周波数強
    度分布の最大値を検出手段で検出して該格子状マークの
    投影倍率の補正をしていることを特徴とする請求項3の
    投影露光装置。
  7. 【請求項7】 露光光で照明されたレチクルに形成され
    たパターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露光
    する投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子状
    マークを照明手段からの単色光で該投影レンズを介して
    照明し、該格子状マークからの反射回折光を該投影レン
    ズを通過させた後、反射部材で露光光路外に導光し、該
    反射回折光のうち±n次光(n=1,2,3・・・)を
    ストッパーにより選択的に取り出し、該取り出したn次
    光を用いて投影光学手段により該レチクルと同期のとれ
    た撮像手段面上に干渉像を形成する際、該ストッパーは
    その各反射回折光に対する該ウエハ側での取り込みNA
    が該照明手段からの単色光の波長をλ、該格子状マーク
    の該撮像手段面上への投影倍率の絶対値をβ、該撮像手
    段面上に形成された干渉像の空間周波数をTとしたとき 0<NA<T・β・λ/2 を満足しており、該撮像手段からの映像信号を用いて位
    置合わせ手段により該撮像手段で得られる映像信号に対
    して設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像
    手段で得られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積
    算して1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影
    積算信号を直交変換により空間周波数領域に変換し、該
    空間周波数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状
    マークの周期性に基づく干渉像より固有に現われる空間
    周波数成分を選択し、該格子状マークの位置を検出する
    ことにより、該ウエハを所定位置に位置合わせを行って
    いることを特徴とする投影露光装置。
  8. 【請求項8】 前記投影レンズは露光光で収差補正され
    ており、前記照明手段からの単色光の波長は該露光光の
    波長と異っており、前記投影光学手段は該単色光で照明
    された前記ウエハ面上の格子状マークを該投影レンズを
    介して所定面に投影するときに発生する諸収差を補正す
    る補正光学系を有していることを特徴とする請求項7の
    投影露光装置。
  9. 【請求項9】 物体上に設けた格子状マークを単色光で
    照明し、該格子状マークからの反射回折光のうち±n次
    光(n=1,2,3・・・)を用いて撮像手段面上に干
    渉像を形成し、該撮像手段で得られる映像信号に対して
    設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段
    で得られた映像信号を2次元座標の1つの方向に積算し
    て1次元投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算
    信号を直交変換により空間周波数領域に変換し、該空間
    周波数領域上で該1次元投影積算信号より該格子状マー
    クの周期性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波
    数成分を選択し、該格子状マークの位置を検出すること
    により、該物体を所定位置に位置合わせを行う際、検出
    手段により該物体からの反射光の反射角度情報を検出
    し、該検出手段からの信号に基づいて該格子状マークの
    位置の検出を補正したことを特徴とする位置合わせ方
    法。
  10. 【請求項10】 露光光で照明されたレチクルに形成さ
    れたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露
    光する投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子
    状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズを介し
    て照明し、該格子状マークからの反射回折光を該投影レ
    ンズを通過させた後、該投影レンズに対して該格子状マ
    ークと略共役な位置に反射面を配置した反射部材で露光
    光路外に導光し、該反射回折光のうち±n次光(n=
    1,2,3・・・)をストッパーにより選択的に取り出
    し、該取り出したn次光を用いて投影光学手段により該
    レチクルと同期のとれた撮像手段面上に干渉像を形成
    し、該撮像手段からの映像信号を用いて位置合わせ手段
    により該撮像手段で得られる映像信号に対して設けた所
    定の大きさの2次元ウィンドウ内で該撮像手段で得られ
    た映像信号を2次元座標の1つの方向に積算して1次元
    投影積算信号を得て、次いで該1次元投影積算信号を直
    交変換により空間周波数領域に変換し、該空間周波数領
    域上で該1次元投影積算信号より該格子状マークの周期
    性に基づく干渉像より固有に現われる空間周波数成分を
    選択し、該格子状マークの位置を検出することにより、
    該ウエハを所定位置に位置合わせを行っていることを特
    徴とする投影露光装置。
  11. 【請求項11】 露光光で照明されたレチクルに形成さ
    れたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露
    光する投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子
    状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズを介し
    て照明し、該格子状マークからの反射回折光を該投影レ
    ンズを通過させた後、反射部材で露光光路外に導光し、
    該反射回折光のうち±n次光(n=1,2,3・・・)
    をストッパーにより選択的に取り出し、該取り出したn
    次光を用いて投影光学手段により該レチクルと同期のと
    れた撮像手段面上に干渉像を形成し、該撮像手段からの
    映像信号を用いて位置合わせ手段により該撮像手段で得
    られる映像信号に対して設けた所定の大きさの2次元ウ
    ィンドウ内で該撮像手段で得られた映像信号を2次元座
    標の1つの方向に積算して1次元投影積算信号を得て、
    次いで該1次元投影積算信号を直交変換により空間周波
    数領域に変換し、該空間周波数領域上で該1次元投影積
    算信号より該格子状マークの周期性に基づく干渉像より
    固有に現われる空間周波数成分を選択し、該格子状マー
    クの位置を検出することにより、該ウエハを所定位置に
    位置合わせを行う際、検出手段により該ウエハ面からの
    反射光の反射角度情報を検出し、該検出手段からの信号
    に基づいて該格子状マークの位置の検出を補正している
    ことを特徴とする投影露光装置。
  12. 【請求項12】 物体上に設けた格子状マークを単色光
    で斜方向から照明し、該格子状マークからの反射回折光
    のうち±n次光(n=1,2,3・・・)を用いて撮像
    手段面上に干渉像を形成し、該撮像手段で得られる映像
    信号に対して設けた所定の大きさの2次元ウィンドウ内
    で該撮像手段で得られた映像信号を2次元座標の1つの
    方向に積算して1次元投影積算信号を得て、次いで該1
    次元投影積算信号を直交変換により空間周波数領域に変
    換し、該空間周波数領域上で該1次元投影積算信号より
    該格子状マークの周期性に基づく干渉像より固有に現わ
    れる空間周波数成分を選択し、該格子状マークの位置を
    検出することにより、該物体を所定位置に位置合わせを
    したことを特徴とする位置合わせ方法。
  13. 【請求項13】 露光光で照明されたレチクルに形成さ
    れたパターンを投影レンズを介してウエハ面上に投影露
    光する投影露光装置において、該ウエハ面に設けた格子
    状マークを照明手段からの単色光で該投影レンズを介し
    て斜方向から照明し、該格子状マークからの反射回折光
    を該投影レンズを通過させた後、反射部材で露光光路外
    に導光し、該反射回折光のうち±n次光(n=1,2,
    3・・・)をストッパーにより選択的に取り出し、該取
    り出したn次光を用いて投影光学手段により該レチクル
    と同期のとれた撮像手段面上に干渉像を形成し、該撮像
    手段からの映像信号を用いて位置合わせ手段により該撮
    像手段で得られる映像信号に対して設けた所定の大きさ
    の2次元ウィンドウ内で該撮像手段で得られた映像信号
    を2次元座標の1つの方向に積算して1次元投影積算信
    号を得て、次いで該1次元投影積算信号を直交変換によ
    り空間周波数領域に変換し、該空間周波数領域上で該1
    次元投影積算信号より該格子状マークの周期性に基づく
    干渉像より固有に現われる空間周波数成分を選択し、該
    格子状マークの位置を検出することにより、該ウエハを
    所定位置に位置合わせを行っていることを特徴とする投
    影露光装置。
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