JPH05342838A - 音響記録及び/又は再生装置 - Google Patents

音響記録及び/又は再生装置

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JPH05342838A
JPH05342838A JP4169960A JP16996092A JPH05342838A JP H05342838 A JPH05342838 A JP H05342838A JP 4169960 A JP4169960 A JP 4169960A JP 16996092 A JP16996092 A JP 16996092A JP H05342838 A JPH05342838 A JP H05342838A
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JP
Japan
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motor
recording
lever
chassis
gear
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JP4169960A
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Inventor
Hiroshi Murata
博士 村田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 駆動力源となるモータ24は、シャーシ1の
一部であるモータ収納部30、前面パネル部117及び
背面カバー部118により、略々密閉されて配設されて
いる。 【効果】 モータ24が発生する異音が外方に漏れず、
また、モータ24の取付け作業が容易化されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープ等の記録媒
体を用いて音響信号の記録及び/又は再生を行う音響記
録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テープリールに巻装された磁気テ
ープ等の記録テープを用いて音響信号の記録及び/又は
再生を行う音響記録及び/又は再生装置が提案されてい
る。
【0003】このような音響記録及び/又は再生装置に
おいて用いられる磁気テープは、サプライ側テープリー
ルに巻装されており、このサプライ側テープリールより
解き出されて送り操作され、テイクアップ側テープリー
ルに巻き取られる。この磁気テープは、送り操作される
途中で、情報信号の書込み及び/又は読出しを行われ
る。なお、この磁気テープは、一端側を上記サプライ側
テープリールのハブ部に取付けられるとともに、他端側
を上記テイクアップ側テープリールのハブ部に取付けら
れている。
【0004】上記音響記録及び/又は再生装置は、上記
各テープリールを支持し、モータの駆動力が伝達される
ことにより該各テープリールを回転操作する一対のリー
ル軸を有している。また、この音響記録及び/又は再生
装置は、上記モータの駆動力により一定速度にて回転操
作され、ピンチローラと共働して上記磁気テープを送り
操作するためのキャプスタン軸を有している。さらに、
この音響記録及び/又は再生装置は、上記磁気テープに
対する情報信号の書込み及び/又は読出しを行う磁気ヘ
ッド等を有して構成されている。上記キャプスタン軸及
びピンチローラと、該磁気ヘッドとは、上記磁気テープ
の上記各テープリール間に亘る部分に臨むように配設さ
れている。上記ピンチローラは、上記キャプスタン軸に
転接可能に配設されている。
【0005】この音響記録及び/又は再生装置において
は、記録モード及び再生モードにあっては、上記ピンチ
ローラが上記キャプスタン軸に当接する位置まで移動操
作され、これらピンチローラとキャプスタン軸とが上記
磁気テープを共働して挟持した状態で、該キャプスタン
軸が上記モータにより回転操作される。これらピンチロ
ーラとキャプスタン軸とは、互いに転接されることによ
り、該磁気テープを所定の一定速度にて送り操作する。
そして、上記磁気ヘッドは、送り操作される磁気テープ
に摺接し、この磁気テープに対する情報信号の書込み、
または、読出しを行う。そして、送り操作された磁気テ
ープは、上記リール軸により回転操作されるテイクアッ
プ側テープリールによって巻き取られる。このリール軸
は、上記磁気テープの送り速度よりも速い速度で該磁気
テープを巻き取るように上記テイクアップ側テープリー
ルを回転させようとしているが、上記キャプスタン軸の
回転速度により走行速度を制御されている磁気テープに
よって、回転速度を抑えられている。したがって、上記
磁気テープは、上記リール軸の回転トルクに依り発生す
る張力を有しており、弛むことがない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な音響記録及び/又は再生装置においては、上記モータ
は、この音響記録及び/又は再生装置のシャーシに当接
され、このシャーシに設けられた一対の螺子挿通孔に挿
通された止め螺子が螺入されることにより、このシャー
シ対して取付け支持されている。
【0007】ところが、上記音響記録及び/又は再生装
置においては、上記モータの発生する振動や異音が、上
記シャーシ等を介して外方側に伝播し、音響信号の良好
な記録及び/又は再生が阻害される虞れがある。特に、
装置構成を小型化した音響記録及び/又は再生装置等に
あっては、外筺体とモータとの間の空隙距離が短いた
め、該モータの発する振動や異音が外方側に伝播する度
合いが大きい。
【0008】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、構成を大型化、複雑化すること
なく、モータにおいて発生する振動や異音の外方側への
伝播が防止された音響記録及び/又は再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係る音響記録及び/又は
再生装置は、シャーシ上に配設されるモータと、このモ
ータを該シャーシと共働して略々密閉状態に収納する外
筺体とを備えてなるものである。
【0010】
【作用】本発明に係る音響記録及び/又は再生装置にお
いては、外筺体は、モータが配設されたシャーシと共働
して、該モータを略々密閉状態に収納するので、該モー
タにおいて発生する振動や異音を外方側に伝播させな
い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係る音響記録及び/又は再
生装置は、テープリールに巻装された記録テープを送り
操作してこの記録テープに対して音響信号の記録及び/
又は再生を行う装置である。
【0012】この音響記録及び/又は再生装置において
使用される記録テープとしては、図9に示すように、カ
セット201に収納された磁気テープ208を用いるこ
とができる。この磁気テープ208は、上記カセット2
01とともに、テープカセットを構成している。このテ
ープカセットにおいては、上記磁気テープ208は、一
端側をサプライ側テープリール202のハブ部に取付け
られるとともに、このサプライ側テープリール202に
巻装されている。そして、この磁気テープ208の他端
側は、上記サプライ側テープリール202と対をなすテ
イクアップ側テープリール203のハブ部に取付けられ
ている。このテイクアップ側テープリール203は、上
記磁気テープ208を巻き取るためのテープリールであ
る。これらサプライ側テープリール202及びテイクア
ップ側テープリール203は、上記カセット201内に
回転可能に収納されている。
【0013】上記カセット201は、薄い筺体状に構成
され、両側側の主面部に、上記サプライ側テープリール
202及びテイクアップ側テープリール203の中心部
にそれぞれ形成されたリール軸嵌合孔204,205を
外方側に臨ませるための一対のリール軸挿通孔206,
207を有している。上記各リール軸嵌合孔204,2
05内には、これらリール軸嵌合孔204,205に音
響記録及び/又は再生装置のリール軸が挿入されたとき
に、このリール軸に対する上記各リール202,203
の回転を阻止するための複数の突起が設けられている。
【0014】また、上記カセット201は、前面部に記
録及び/又は再生用の開口部が設けられている。この開
口部は、上記磁気テープ208の上記サプライ側テープ
リール202よりテイクアップ側テープリール203に
亘る部分を、上記カセット201の前方側の外方側に臨
ませる。上記磁気テープ208の上記開口部より外方側
に臨む部分は、上記カセット201内の前方部の両側側
に位置して回転可能に配設された一対のガイドローラ2
09,210間に掛け渡されて、該カセット201の前
面部に沿わされている。上記各ガイドローラ209,2
10は、それぞれ上記カセット201内に配設された支
軸211,212により枢支されている。
【0015】上記カセット201内には、上記磁気テー
プ208の上記開口部より外方側に臨む部分の背面側に
位置して、テープ押さえパッド213が配設されてい
る。また、上記カセット201の両側側の主面部の前方
側位置には、それぞれ一対の位置決め孔216,216
及びキャプスタン軸挿通孔215,215が穿設されて
いる。
【0016】そして、上記音響記録及び/又は再生装置
は、図1に示すように、シャーシ1を有して構成され
る。このシャーシ1は、合成樹脂等の材料により、一体
的に形成されている。このシャーシ1の前面部には、図
2に示すように、対をなすリール軸であるサプライ側リ
ール軸2及びテイクアップ側リール軸3がそれぞれ回転
可能に配設されている。これら各リール軸2,3は、上
記テープカセットの各リール軸挿通孔206,207に
対応して挿通され、上記各リール202,203のリー
ル軸嵌合孔204,205に対応して嵌合され得るよう
に、該各リール軸挿通孔206,207同士間の間隔に
等しい間隔を隔てて配設されている。また、これら各リ
ール軸2,3は、外周面部に、上記各リール軸嵌合孔2
04,205に嵌合されたときに、これらリール軸嵌合
孔204,205内に設けられた複数の突起に係合して
上記各テープリール202,203に対する軸回りの回
転を阻止するための複数の突条が設けられている。
【0017】上記サプライ側リール軸2の基端側には、
サプライ側リール軸ギヤ4が、該サプライ側リール軸2
に一体的に形成されている。また、上記テイクアップ側
リール軸3の基端側には、回転伝達機構を構成するテイ
クアップ側リール軸ギヤ5が、該テイクアップ側リール
軸3に一体的に形成されている。
【0018】また、上記シャーシ1の前面部には、一対
のカセット位置決めピン100,101が突設されてい
る。これら位置決めピン100,101は、上記各リー
ル軸3,4よりも上方側位置に配設されている。このシ
ャーシ1の前面部には、上記テープカセットが位置決め
されて装着される。すなわち、上記テープカセットは、
上記一対の位置決め孔216,216に上記一対のカセ
ット位置決めピン100,101を対応させて挿入させ
るとともに、上記各リール軸2,3を上記一対のリール
軸挿通孔206,207を介して上記各リール軸嵌合孔
204,205に対応させて嵌合させて、上記磁気テー
プ208を外方側に臨ませた前面部を上方側に向けて、
上記シャーシ1の前面部に装着される。
【0019】そして、上記シャーシ1には、キャプスタ
ン軸36が、キャプスタン軸支持孔37に回転可能に支
持されて、前面側に向けて垂設されている。このキャプ
スタン軸36は、上記キャプスタン軸支持孔37に挿通
されている。このキャプスタン軸36の上記シャーシ1
の背面側に突出した基端側には、第1の伝達ギヤ35が
取付けられている。また、このキャプスタン軸36の基
端側には、フライホイール34が取付けられている。こ
のフライホイール34は、例えば、真鍮の如き金属材料
より円盤状に形成され、中心部が上記キャプスタン軸3
6に取付けられている。
【0020】上記キャプスタン軸36は、上記シャーシ
1の前面部に上記テープカセットが装着されたときに、
上記テイクアップ側リール軸3側となるキャプスタン軸
挿通孔215に挿通される位置に配設されている。上記
テープカセットが上記シャーシ1の前面部に装着されて
上記キャプスタン軸挿通孔215に挿通された上記キャ
プスタン軸36は、上記磁気テープ208の上記カセッ
ト201の外方側に臨む部分の該カセット201の内方
側に位置される。
【0021】そして、上記シャーシ1の前面部には、上
方側に位置して、記録再生ヘッド6、ピンチローラ7及
び消去ヘッド16が配設されている。上記記録再生ヘッ
ド6は、記録モードにあっては上記磁気テープ208に
対する情報信号の書込みを行い、再生モードにあっては
上記磁気テープ208よりの情報信号の読出しを行う磁
気ヘッドである。上記消去ヘッド16は、記録モードに
おいて上記磁気テープ208に既に記録された情報信号
の消去を行う磁気ヘッドである。
【0022】上記記録再生ヘッド6及び上記ピンチロー
ラ7は、記録再生ヘッド支持枠114に取付けられてい
る。この記録再生ヘッド支持枠114は、上記シャーシ
1の前面側において、このシャーシ1の前面部に突設さ
れた支持片等により、上下方向にスライド可能に支持さ
れている。また、この記録再生ヘッド支持枠114は、
長孔を有し、この長孔に上記シャーシ1の前面部に突設
された突起を挿通させることによって、スライド可能範
囲が規制されている。上記記録再生ヘッド6は、情報信
号の書込み及び読出しを行うための磁気ギャップが設け
られた前面部を下方側に向けて、上記記録再生ヘッド支
持枠114に取付けられている。上記ピンチローラ7
は、ゴム等の材料により円柱状に形成され、上記記録再
生ヘッド支持枠114に設けられた支軸96を介して、
回転可能に支持されている。このピンチローラ7は、上
記キャプスタン軸36に対向する位置、すなわち、上記
記録再生ヘッド6よりも上記テイクアップ側リール軸3
側に位置して配設されている。
【0023】そして、上記シャーシ1と上記記録再生ヘ
ッド支持枠114との間には、記録再生ヘッド移動操作
板8が介在配設されている。この記録再生ヘッド移動操
作板8は、上記シャーシ1の前面側において、このシャ
ーシ1の前面部に突設された支持片104,104等に
より、上下方向にスライド可能に支持されている。そし
て、この記録再生ヘッド移動操作板8は、長孔22を有
し、この長孔22に上記シャーシ1の前面部に突設され
た突起を挿通させることによって、スライド可能範囲が
規制されている。また、この記録再生ヘッド移動操作板
8は、コイルバネ配設孔15を有し、このコイルバネ配
設孔15内に圧縮コイルバネ14を内装させている。こ
の圧縮コイルバネ14は、上端部を上記コイルバネ配設
孔15の上側縁部に当接させ、下端部を上記シャーシ1
の前面部に設けられた掛止突片に当接させることによ
り、上記記録再生ヘッド移動操作板8を図1中矢印Cで
示す上方側方向に弾性付勢して、この記録再生ヘッド移
動操作板8を初期位置に位置決めしている。この記録再
生ヘッド移動操作板8の上端側は、上記シャーシ1の上
端縁よりも上方側に突出しており、再生モード選択釦9
が取付けられている。
【0024】そして、上記記録再生ヘッド移動操作板8
と上記記録再生ヘッド支持枠114とは、図示しない位
置規制部材により、互いの相対的なスライド可能範囲が
規制されている。また、この記録再生ヘッド移動操作板
8と上記記録再生ヘッド支持枠114との間には、リミ
ッタバネ97が配設されている。このリミッタバネ97
は、上記記録再生ヘッド支持枠114を、上記記録再生
ヘッド移動操作板8に対して、下方側に弾性付勢してい
る。したがって、上記再生モード選択釦9が押圧操作さ
れて上記記録再生ヘッド移動操作板8が上記圧縮コイル
バネ14の付勢力に抗して下方側に移動されると、上記
記録再生ヘッド支持枠114は、該記録再生ヘッド移動
操作板8に対する下方側位置となされたまま、この記録
再生ヘッド移動操作板8とともに下方側に移動される。
そして、上記記録再生ヘッド移動操作板8は、上記ピン
チローラ7が上記キャプスタン軸36に当接する位置よ
りもさらにやや下方側にスライド可能となっている。上
記ピンチローラ7が上記キャプスタン軸36に当接して
上記記録再生ヘッド支持枠114が停止された後に、さ
らに上記記録再生ヘッド移動操作板8が下方側にスライ
ドされたときには、上記ピンチローラ7は、上記キャプ
スタン軸36に対して、上記リミッタバネ97の付勢力
によって外周面部を押接させる。
【0025】そして、上記消去ヘッド16は、消去ヘッ
ド支持板17に取付けられている。この消去ヘッド支持
板17は、上記シャーシ1の前面側において、このシャ
ーシ1の前面部に突設された支持片等により、上下方向
にスライド可能に支持されている。また、この消去ヘッ
ド支持枠17は、長孔を有し、この長孔に上記シャーシ
1の前面部に突設された突起を挿通させることによっ
て、スライド可能範囲が規制されている。また、この消
去ヘッド支持板17は、コイルバネ掛止片21を有し、
このコイルバネ掛止片21に引っ張りコイルバネ20の
下端側を掛止させている。この引っ張りコイルバネ20
は、上端部を上記シャーシ1の前面部に設けられた掛止
突片103に掛止させることにより、上記消去ヘッド支
持板17を図1中矢印Dで示す上方側方向に弾性付勢し
て、この消去ヘッド支持板17を初期位置に位置決めし
ている。この消去ヘッド支持板17の上端側は、上記シ
ャーシ1の上端縁よりも上方側に突出しており、記録モ
ード選択釦18が取付けられている。上記消去ヘッド1
6は、情報信号の消去を行う前面部を下方側に向けて、
上記消去ヘッド支持枠17に取付けられている。この消
去ヘッド16は、上記記録再生ヘッド6よりも、上記サ
プライ側リール軸2側に位置して配設されている。
【0026】記録モード選択釦18を上記引っ張りコイ
ルバネ20の付勢力に抗して押圧操作すると、上記消去
ヘッド16は、上記消去ヘッド支持板17とともに下方
側に移動される。また、この消去ヘッド支持板17は、
上記記録再生ヘッド移動操作板8の上端縁部に当接する
突起部を有しており、下方側に移動されると、該記録再
生ヘッド移動操作板8をも下方側に移動させる。このと
き、上記記録再生ヘッド支持板8は、上記再生モード選
択釦9が押圧操作されたときと同様の状態に移動され
る。すなわち、上記記録モード選択釦18を押圧操作す
ると、上記消去ヘッド16、上記記録再生ヘッド6及び
上記ピンチローラ7が下方側に移動操作される。
【0027】そして、上記シャーシ1の背面部には、図
1及び図3に示すように、上記記録再生ヘッド移動操作
板17及び上記消去ヘッド支持板17を、下方側に移動
操作された位置にて掛止するためのロックレバー59が
配設されている。このロックレバー59は、上記シャー
シ1の背面部に沿って、図1中矢印A及び矢印Bで示す
ように、横方向にスライド可能に取付けられている。す
なわち、このロックレバー59は、長手方向を横方向と
なした複数の支持スリットを有し、これら支持スリット
に上記シャーシ1の背面部に突設された支持突起61,
62を対応させて挿通させて支持されている。そして、
このロックレバー59は、一端側にこのロックレバー5
9に一体的に形成された板バネ部63を有し、この板バ
ネ部63を上記シャーシ1の背面部に設けられた掛止突
起113に掛止させることにより、図1中矢印A方向で
あって図3中反矢印R方向である一側側方向に弾性付勢
されて、初期位置に位置決めされている。このロックレ
バー59には、第1乃至第4の複数のロック孔64,6
5,66,67及びロック解除孔60が穿設されてい
る。これら各ロック孔64,65,66,67内には、
下方側に掛止部を有する鉤状のロック突起が設けられて
いる。
【0028】そして、上記第1のロック孔64には、上
記消去ヘッド支持板17の背面部側に突設された被掛止
突起19が、上記シャーシ1に設けられた透孔を介して
このシャーシ1の背面側に達し、挿通されている。ま
た、上記第3のロック孔66には、上記記録再生ヘッド
移動操作板8の背面部側に突設された被掛止突起13
が、上記シャーシ1に設けられた透孔を介してこのシャ
ーシ1の背面側に達し、挿通されている。上記消去ヘッ
ド支持板17は、下方側に移動操作されると、上記被掛
止突起19によって上記第1のロック孔64内のロック
突起の上方側部を押圧して上記ロックレバー59を上記
板バネ部63の付勢力に抗する図3中矢印R方向に移動
させる。そして、この消去ヘッド支持板17は、上記被
掛止突起19を上記ロック突起よりも下方側に位置させ
る位置まで移動したとき、上記ロックレバー59が上記
板バネ部63の付勢力により初期位置に復帰することに
より、該被掛止突起19を該ロック突起により掛止され
て、下方側位置にて保持される。同様に、上記記録再生
ヘッド移動操作板8は、下方側に移動操作されると、上
記被掛止突起13によって上記第3のロック孔66内の
ロック突起の上方側部を押圧して上記ロックレバー59
を上記板バネ部63の付勢力に抗する図3中矢印R方向
に移動させる。そして、この記録再生ヘッド移動操作板
8は、上記被掛止突起13を上記ロック突起よりも下方
側に位置させる位置まで移動したとき、上記ロックレバ
ー59が上記板バネ部63の付勢力により初期位置に復
帰することにより、該被掛止突起13を該ロック突起に
より掛止されて、下方側位置にて保持される。
【0029】上記シャーシ1の背面部には、停止レバー
92が配設されている。この停止レバー92は、上記シ
ャーシ1の背面側において、このシャーシ1の背面部に
突設された支持片107等により、上下方向にスライド
可能に支持されている。また、この停止レバー92は、
長孔を有し、この長孔に上記シャーシ1の背面部に突設
された突起を挿通させることによって、スライド可能範
囲が規制されている。また、この停止レバー92は、下
端側にこの停止レバー92に一体的に形成された板バネ
部93を有し、この板バネ部93の先端側を上記シャー
シ1の背面部に掛止させることにより、図1中矢印Gで
示す上方側方向に弾性付勢されて、初期位置に位置決め
されている。この停止レバー92の上端側は、上記シャ
ーシ1の上端縁よりも上方側に突出しており、停止モー
ド選択釦94が取付けられている。
【0030】上記停止レバー92は、ロック解除突起9
5を有し、このロック解除突起95を上記ロックレバー
59のロック解除孔60に挿通させている。このロック
解除孔60は、下方側縁部が傾斜部となされた透孔であ
る。上記停止レバー92は、上記停止モード選択釦94
が押圧操作されて上記板バネ部93の付勢力に抗して下
方側に移動されると、上記ロック解除突起95により上
記ロック解除孔60の傾斜部に摺接させつつ押圧し、上
記ロックレバー59を上記板バネ部63の付勢力に抗す
る図3中矢印R方向に移動させる。このように上記ロッ
クレバー59が移動されたとき、上記記録再生ヘッド移
動操作板8、または、該記録再生ヘッド移動操作板8及
び上記消去ヘッド支持板17を下方側位置にて保持され
ていた場合には、このロックレバー59は、これら記録
再生ヘッド移動操作板8及び消去ヘッド支持板17に対
する保持を解除する。すなわち、上記停止モード選択釦
94が押圧操作されると、上記再生モード選択釦9及び
上記記録モード選択釦18は、初期位置に復帰される。
【0031】ところで、上記記録再生ヘッド支持枠11
4には、図2及び図8に示すように、第1乃至第5のテ
ープガイド片10,99,98,11,12が設けられ
ている。これらテープガイド片10,99,98,1
1,12は、上記カセット201の前面部より外方側に
臨む磁気テープ208の走行をガイドするためのもので
ある。上記第1のテープガイド片10は、上記テープカ
セット側に向けた前端部に、上記磁気テープ208の幅
に対応した幅のガイド凹部10aを有している。この第
1のテープガイド片10は、上記記録再生ヘッド6より
も、上記サプライ側リール軸2側に配設されている。上
記第2のテープガイド片99は、上記テープカセット側
に向けた前端部に、上記磁気テープ208の幅に対応し
た幅のガイド凹部し、上記記録再生ヘッド6の上記サプ
ライ側リール軸2側の側面部に取付けられている。ま
た、上記第3のテープガイド片98は、上記テープカセ
ット側に向けた前端部に、上記磁気テープ208の幅に
対応した幅のガイド凹部し、上記記録再生ヘッド6の上
記テイクアップ側リール軸3側の側面部に取付けられて
いる。
【0032】そして、上記第4のテープガイド片11
は、上記テープカセット側に向けた前端部に、上記磁気
テープ208の幅に対応した幅のガイド凹部11aを有
している。この第4のテープガイド片11は、上記記録
再生ヘッド6と上記ピンチローラ7との間の位置に配設
されている。上記第5のテープガイド片12は、上記テ
ープカセット側に向けた前端部に、上記磁気テープ20
8の幅に対応した幅のガイド凹部12aを有している。
この第5のテープガイド片12は、上記ピンチローラ7
よりも、上記テイクアップ側リール軸3側に配設されて
いる。すなわち、これら第4及び第5のテープガイド片
11,12は、上記ピンチローラ7の両側側位置に、対
をなして配設されている。
【0033】上記各テープガイド片10,99,98,
11,12は、上記再生モード、または、記録モードに
おいて、すなわち、上記記録再生ヘッド移動操作板8が
下方側に移動された状態において、上記シャーシ1の前
面部上に装着されたテープカセットのカセット201の
前面部より外方側に臨んだ磁気テープ208をそれぞれ
のガイド凹部10a,11a,12a内に嵌入させる。
そして、これら各テープガイド片10,99,98,1
1,12は、図8中矢印Yで示す上記サプライ側テープ
リール202より上記テイクアップ側テープリール20
3に至る方向に送り操作される上記磁気テープ208
を、この磁気テープ208の両側縁部を摺接支持するこ
とによりガイドする。
【0034】そして、上記シャーシ1の背面部には、こ
のシャーシ1に取付けられたモータ24の駆動力を上記
キャプスタン軸36及び上記各側リール軸2,3に伝達
するための複数のギヤ等が配設されている。
【0035】上記モータ24は、図1、図10及び図1
1に示すように、上記シャーシ1の一側側縁部にこのシ
ャーシ1の一部としてこのシャーシ1に一体的に形成さ
れたモータ収納部30内に収納され、プーリ28が取付
けられた駆動軸27を後方側に向けて配設されている。
上記モータ収納部30は、上記モータ24の大きさ及び
形状に対応した略々円筒状に形成され、背面側が、支持
部材となる背面壁部により閉蓋されている。この背面壁
部には、中心部より外周側の2方向に向かう形状、すな
わち、略々V字型形状ののスリット32が形成されてい
る。また、このモータ収納部30の背面壁部には、一対
の螺子挿通孔31,31が穿設されている。これら螺子
挿通孔31,31には、図1、図11及び図12に示す
ように、ゴム等の緩衝性を有する材料よりなる緩衝部材
121,121が嵌装されるようにして配設されてい
る。これら緩衝部材121,121は、中空孔122を
有して、略々円筒形状に形成されている。これら緩衝部
材121,121は、上記シャーシ1の一部である上記
モータ収納部30の背面壁部に対して、いわゆる2色成
型(ダブル・カラー・モールド)によって、一体的に形
成されている。すなわち、これら緩衝部材121,12
1は、上記各螺子挿通孔31,31の内縁部に沿って、
上記モータ収納部30の背面壁部に被着されている。こ
れら緩衝部材121,121は、上記螺子挿通孔31,
31より、少なくとも上記背面壁部の前方側、すなわ
ち、上記モータ24が配設される側に突出している。
【0036】上記モータ24は、上記駆動軸27を上記
スリット32に挿通させて上記モータ収納部30内に収
納されている。上記モータ24は、上記モータ収納部3
0の背面壁部に当接する上記駆動軸27が突設された側
の外側面部に、一対の螺子孔25,26を有している。
この螺子孔25,26は、上記螺子挿通孔31,31に
対応する位置となされている。上記モータ24は、上記
各緩衝部材121,121の中空孔122,122に挿
入されることにより上記各螺子挿通孔31,31に挿通
された一対の止め螺子33a,33bが、上記各螺子孔
25,26に対応して螺入されることにより、上記モー
タ収納部30内に収納されて保持されている。
【0037】上記各止め螺子33a,33bは、上記モ
ータ24を上記モータ収納部30の背面壁部側に拘引す
る引き螺子である。したがって、上記各緩衝部材12
1,121は、上記モータ24と上記モータ収納部30
の背面壁部との間に介在されて挟持される。
【0038】そして、上記プーリ28と上記フライホイ
ール34との間には、無端駆動ベルト29が掛け渡され
ている。この無端駆動ベルト29は、上記モータ収納部
30の近傍においては、上記スリット32に沿い、この
スリット32内に収納されるようにして、配設されてい
る。上記モータ24が駆動すると、この駆動力は、上記
プーリ28及び上記無端駆動ベルト29を介して、上記
フライホイール34を回転させる。このフライホイール
34は、上記モータ24の回転速度が一定であること及
びこのフライホイール34の慣性質量が大きいことによ
り、所定の一定速度にて回転操作される。したがって、
上記キャプスタン軸36も、所定の一定速度にて回転操
作される。
【0039】上記フライホイール34に取付けられた第
1の伝達ギヤ35には、図4及び図5に示すように、駆
動ギヤとなるカムギヤ38が噛合している。このカムギ
ヤ38は、上記シャーシ1の背面部に突設された支軸4
1に回転可能に軸支されており、外周縁部に設けられた
ギヤ部39を、上記第1の伝達ギヤ35に噛合させてい
る。このカムギヤ38の後方側に臨む主面部には、カム
突条40が突設されている。そして、上記支軸41の上
記カムギヤ38を支持している部分よりも基端側部分に
は、外周縁部にギヤ部を有するクラッチギヤ43が回転
可能に軸支されている。このクラッチギヤ43は、上記
カムギヤ38よりも小径となっている。このチラッチギ
ヤ43は、上記支軸41に外巻装されたコイルスプリン
グ42により、上記カムギヤ38に押接されており、こ
のカムギヤ38との間に滑りクラッチを構成した状態と
なっている。すなわち、上記クラッチギヤ43は、上記
カムギヤ38が回転するとこのカムギヤ38とともに回
転されるが、回転に対する負荷が大きくなると、該カム
ギヤ38との間に滑りを生じて、減速、または、停止す
る。
【0040】そして、上記クラッチギヤ43には、図6
に示すように、2段変速ギヤ46の大径ギヤ部48が噛
合している。この2段変速ギヤ46は、上記クラッチギ
ヤ43を支持する支軸41に中途部を回動可能に支持さ
れた回動アーム44の一端側部分に上記支軸41に平行
に突設された支軸45に回転可能に軸支されている。こ
の2段変速ギヤ46は、上記大径ギヤ部48と、従動ギ
ヤとなる該大径ギヤ部48に同軸状の小径ギヤ部47と
を有して、一体的に形成されている。この2段変速ギヤ
46は、上記支軸45に対して、軸方向に移動可能に支
持されている。
【0041】なお、上記回動アーム44は、図2に示す
ように、一端側部分に被ガイド突起111を有してお
り、この被ガイド突起111を上記シャーシ1に設けら
れたガイドスリット112に嵌合させて、上記支軸41
回りの回動が円滑に行えるようになされている。
【0042】上記2段変速ギヤ46は、上記回動アーム
44が、図1中矢印Hで示すように、上記支軸41回り
に回動されることにより、上記支軸45とともに、軸方
向に直交する方向に移動可能となっている。このとき、
この2段変速ギヤ46は、上記クラッチギヤ43を軸支
する支軸41回りの軌跡を描いて移動するので、該支軸
41までの距離が変化することがない。そして、この2
段変速ギヤ46は、上記支軸45に外嵌装され上記回動
アーム44との間に嵌装された弾性部材となる圧縮コイ
ルバネ51によって、図1中矢印Iで示すように、該支
軸45の先端側方向に弾性付勢されている。そして、こ
の2段変速ギヤ46は、上記支軸45の先端側に設けら
れた抜け止め部材に当接されて、初期位置に位置決めさ
れている。このとき、上記大径ギヤ部48が上記クラッ
チギヤ43に噛合している。そして、上記2段変速ギヤ
46は、図5に示すように、上記圧縮コイルバネ51の
付勢力に抗して、上記回動アーム44側、すなわち、上
記シャーシ1側に移動操作されると、上記小径ギヤ部4
7を上記カムギヤ38のギヤ部39に噛合させる。
【0043】なお、この音響記録及び/又は再生装置に
おいては、上記2段変速ギヤ46は、上記圧縮コイルバ
ネ51により上記支軸45の先端側方向に弾性付勢され
該支軸45の先端側に設けられた抜け止め部材に当接さ
れて初期位置に位置決めされているため、回転に伴う軸
の振れや異音の発生が防止されているとともに、上記カ
ムギヤ38及び上記第2の伝達ギヤ52への円滑、か
つ、確実な噛合が確保されている。
【0044】上記2段変速ギヤ46の大径ギヤ部48
は、上記シャーシ1に回転可能に取付けられ回転伝達機
構を構成する第2の伝達ギヤ52に噛合している。この
第2の伝達ギヤ52は、上記シャーシ1の段差部に設け
られた透孔76を介して、このシャーシ1の前面側及び
背面側の双方に臨んでいる。この第2の伝達ギヤ52
は、上記シャーシ1の背面側に臨んだ部分において、上
記大径ギヤ部48に噛合している。この第2の伝達ギヤ
52は、軸方向の長さが上記2段変速ギヤ46の軸方向
への移動可能距離よりも大きくなされており、該2段変
速ギヤ46が軸方向に移動操作されても、常に、この2
段変速ギヤ46の大径ギヤ部48に噛合している。そし
て、この第2の伝達ギヤ52は、上記シャーシ1の前面
側に臨んだ部分において、上記テイクアップ側リール軸
ギヤ5に噛合している。
【0045】そして、上記2段変速ギヤ46の大径ギヤ
部48は、上記回動アーム44が上記支軸41回りに回
動されることにより、上記サプライ側リール軸ギヤ4に
も噛合可能となっている。すなわち、上記サプライ側リ
ール軸ギヤ4は、図1及び図6に示すように、上記シャ
ーシ1の段差部に設けられた透孔77を介して、一部を
このシャーシ1の背面側に臨ませている。上記大径ギヤ
部48は、上記回動アーム44が図6中矢印Vで示す上
記2段変速ギヤ46を上記サプライ側リール軸ギヤ4に
接近させる方向に回動されることにより、上記カムギヤ
38への距離を一定の距離に維持したまま、該サプライ
側リール軸ギヤ4の上記シャーシ1の背面側に臨んだ部
分に噛合することができる。
【0046】上記シャーシ1の背面側には、早送りレバ
ー78が設けられている。この早送りレバー78は、上
記シャーシ1の背面側において、このシャーシ1の背面
部に突設された支持片109,109等により、上下方
向にスライド可能に支持されている。そして、この早送
りレバー78は、上記シャーシ1の背面部に突設された
バネ支持ピン110にコイル部を支持された捩じりコイ
ルバネ90の一方のアーム部が掛止部88に掛止される
ことにより、図1中矢印Eで示す上方側方向に弾性付勢
されて、初期位置に位置決めされている。この早送りレ
バー78の上端側は、上記シャーシ1の上端縁よりも上
方側に突出しており、早送りモード選択釦80が取付け
られている。
【0047】そして、この早送りレバー78の下端側部
分は、押圧部79となっており、上記2段変速ギヤ46
の上方側に臨んでいる。この押圧部79は、上記早送り
レバー78が下方側に移動されると、上記2段変速ギヤ
46の背面側に進入し、図5に示すように、上記2段変
速ギヤ46の後方側に臨む主面部である被押圧部50を
押圧して、この2段変速ギヤ46を、図5中矢印Xで示
すように、上記圧縮コイルバネ51の付勢力に抗して、
上記回動アーム44側に移動させる。このとき、上記2
段変速ギヤ46は、上記小径ギヤ部47を上記カムギヤ
38のギヤ部39に噛合させるとともに、上記大径ギヤ
部48を上記第2の伝達ギヤ52に噛合させ、上記被押
圧部50を上記押圧部79に摺接させつつ回転可能とな
っている。
【0048】そして、上記早送りレバー78は、被掛止
突起81を有し、この被掛止突起81を上記ロックレバ
ー59の上記第4のロック孔67に挿通させている。上
記早送りレバー87は、下方側に移動操作されると、上
記被掛止突起81によって上記第4のロック孔67内の
ロック突起の上方側部を押圧して上記ロックレバー59
を上記板バネ部63の付勢力に抗する方向に移動させ
る。そして、この早送りレバー87は、上記被掛止突起
81を上記ロック突起よりも下方側に位置させる位置ま
で移動したとき、上記ロックレバー59が上記板バネ部
63の付勢力により初期位置に復帰することにより、該
被掛止突起81を該ロック突起により掛止されて、下方
側位置にて保持される。そして、この早送りレバー78
は、上記停止モード選釦94が押圧操作されることによ
り、初期位置に復帰する。
【0049】また、この早送りレバーは、上記再生モー
ドの実行中に下方側に移動操作されると、上記シャーシ
1に回動可能に支持された図示しない選曲モードレバー
を介して、記録再生ヘッド支持枠114を僅かに上方側
に移動させ、上記ピンチローラ7を上記キャプスタン軸
36より離間させる。この状態が、選曲モードである。
この選曲モードにおいては、上記記録再生ヘッド6は、
依然として上記磁気テープ208に摺接可能な位置に保
持されている。
【0050】また、上記シャーシ1の背面側には、巻戻
しレバー83が設けられている。この巻戻しレバー83
は、上記シャーシ1の背面側において、このシャーシ1
の背面部に突設された支持片108,108等により、
上下方向にスライド可能に支持されている。そして、こ
の巻戻しレバー83は、上記捩じりコイルバネ90の他
方のアーム部が掛止部89に掛止されることにより、図
1中矢印Gで示す上方側方向に弾性付勢されて、初期位
置に位置決めされている。この巻戻しレバー83の上端
側は、上記シャーシ1の上端縁よりも上方側に突出して
おり、巻戻しモード選択釦87が取付けられている。
【0051】上記巻戻しレバー83は、被掛止突起85
を有し、この被掛止突起85を上記ロックレバー59の
上記第2のロック孔65に挿通させている。上記巻戻し
レバー83は、下方側に移動操作されると、上記被掛止
突起85によって上記第2のロック孔65内のロック突
起の上方側部を押圧して上記ロックレバー59を上記板
バネ部63の付勢力に抗する図3中矢印R方向に移動さ
せる。そして、この巻戻しレバー83は、上記被掛止突
起85を上記ロック突起よりも下方側に位置させる位置
まで移動したとき、上記ロックレバー59が上記板バネ
部63の付勢力により初期位置に復帰することにより、
該被掛止突起85を該ロック突起により掛止されて、下
方側位置にて保持される。そして、この巻戻しレバー8
3は、上記停止モード選釦94が押圧操作されることに
より、初期位置に復帰する。
【0052】この巻戻しレバー83は、下方側に移動さ
れることにより、上記早送りレバー78と同様に上記2
段変速ギヤ46を軸方向に移動操作するとともに、この
2段変速ギヤ46を上記サプライ側リール軸ギヤ4側に
移動させる。
【0053】すなわち、この巻戻しレバー83には、中
途部に傾斜凹部86が設けられている。この傾斜凹部8
6には、上記シャーシ1の背面部に横方向にスライド可
能に配設されたリバースレバー68の操作ピン91が嵌
入している。このリバースレバー68は、長手方向を横
方向となした複数の長孔を有しており、これら長孔に上
記シャーシ1の背面部に突設された支持突起69及び上
記キャプスタン軸36の基端側部分を対応させて挿通さ
せ、これら長孔の長さに応じた範囲でスライド可能に支
持されている。そして、このリバースレバー68は、上
記シャーシ1の背面部に配設された捩じりコイルバネ7
0により、図3中矢印Rで示す上記サプライ側リール軸
2側に弾性付勢されて、初期位置に位置決めされてい
る。上記コイルバネ70は、コイル部を上記シャーシ1
の背面部に突設された支持ピンに外嵌装させて支持さ
れ、アーム部を上記リバースレバー68の一端部に当接
させている。
【0054】上記リバースレバー68は、上記停止モー
ド選釦94が押圧操作されて上記巻戻しレバー83が下
方側に移動されると、上記傾斜凹部86の斜面部により
上記操作ピン91を押圧されて、図6中矢印Uで示すよ
うに、上記捩じりコイルバネ70の付勢力に抗して、移
動操作される。このリバースレバー68は、図6に示す
ように、アーム係合凹部71を有している。このアーム
係合凹部71には、上記回動アーム44の他端側部分に
設けられた係合ピン53が係合している。上記リバース
レバー68が上記捩じりコイルバネ70の付勢力に抗し
て移動操作されると、上記回動アーム44は、上記係合
ピン53が該リバースレバー68に追従して移動するこ
とにより、図6中矢印Vで示すように、上記2段変速ギ
ヤ46を上記サプライ側リール軸ギヤ4に接近させる方
向に回動される。上記巻戻しレバー83が上記ロックレ
バー59により下方側位置に保持されたときには、上記
2段変速ギヤ46は、上記大径ギヤ部48を上記サプラ
イ側リール軸ギヤ4に噛合させ得る位置まで移動され
る。
【0055】そして、上記巻戻しレバー83の下端側部
分は、押圧部84となっており、上記2段変速ギヤ46
の上方側に臨んでいる。この押圧部84は、上記巻戻し
レバー83が下方側に移動されると、上記回動アーム4
4の回動により移動された上記2段変速ギヤ46の背面
側に進入し、上記2段変速ギヤ46の被押圧部50を押
圧して、この2段変速ギヤ46を、上記圧縮コイルバネ
51の付勢力に抗して、該回動アーム44側に移動させ
る。このとき、上記2段変速ギヤ46は、上記小径ギヤ
部47を上記カムギヤ38のギヤ部39に噛合させると
ともに、上記大径ギヤ部48を上記サプライ側リール軸
ギヤ4に噛合させ、上記被押圧部50を上記押圧部84
に摺接させつつ回転可能となっている。
【0056】上記早送りレバー78の中途部には、当接
突起82が突設されている。また、この当接突起82に
対応して、上記リバースレバー68には、被当接突起1
13が設けられている。これら当接突起82と被当接突
起113とは、図7に示すように、上記早送りモードの
選択及び解除動作、すなわち、上記早送りレバー78の
下方側への移動及び上方側への復帰の途中において、互
いに当接し、上記リバースレバー68を、図6中矢印U
で示すように、上記捩じりコイルバネ70の付勢力に抗
して、僅かに移動させる。このとき、上記回動アーム4
4は、上記2段変速ギヤ44を上記第2の伝達ギヤ52
より離間させる方向に僅かに回動される。なお、このと
きには、上記巻戻しレバー83が移動操作されていない
ので、上記リバースレバー68は、上記捩じりコイルバ
ネ70の付勢力によって初期位置に位置されている。
【0057】そして、この音響記録及び/又は再生装置
には、記録モード、または、再生モードの実行中におい
て、上記磁気テープ208が全て上記テイクアップ側テ
ープリール203に巻き取られてこの磁気テープ208
の送り操作が停止される、いわゆるテープエンド時にお
いて、該記録モード、または、再生モードを自動的に解
除するオートオフ機構が設けられている。このオートオ
フ機構は、図1及び図3に示すように、上記カムギヤ3
8に設けられたカム突条40に倣って回動操作される倣
いレバー54と、この倣いレバー54の回動を上記ロッ
クレバー59に伝達する伝達レバー74とを有して構成
されている。
【0058】上記倣いレバー54は、中途部の被支持部
55を、上記シャーシ1の背面部に突設された支軸75
により、図1中矢印Jで示すように、回動可能に支持さ
れて、該シャーシ1の背面側に配設されている。この倣
いレバー54は、上記カムギヤ38側に延設された倣い
アーム部57と、上記2段変速ギヤ46側に延設された
被回動アーム部56と、上記カムギヤ38に離反する方
向に延設された伝達アーム部58とを有して、一体的に
形成されている。上記被回動アーム部56は、先端側に
係合ピンを有し、この係合ピンを、上記2段変速ギヤ4
6に回動可能に取付けられた回動付勢アーム49に係合
させている。この回動付勢アーム49は、図3及び図5
に示すように、基端側を上記2段変速ギヤ46の小径ギ
ヤ部47の基端側となる軸部に回動可能に支持されてお
り、この2段変速ギヤ46が回動すると、この2段変速
ギヤ46に対する摩擦力によって、この2段変速ギヤ4
6の回転と同方向に回動付勢される。この回動付勢アー
ム49の先端側には、上記被回動アーム部56の先端側
の係合ピンが係合する溝部が設けられている。すなわ
ち、上記倣いレバー54は、上記2段変速ギヤ46が回
転すると、上記回動付勢アーム46及び上記被回動アー
ム部56を介して、該2段変速ギヤ46の回転方向の逆
方向に回動付勢される。
【0059】そして、上記倣いアーム部57は、先端側
に、上記カム突条40に当接する倣いピンを有してい
る。このカム突条40は、上記支軸41に対して偏心し
た円環形状をなして形成された突条である。上記倣いピ
ンは、上記カム突条40と上記支軸41との間に位置さ
れ、このカム突条40の内壁部に当接し得るようになさ
れている。また、上記カムギヤ38には、上記カム突条
40と上記支軸41との間となる位置に、カム突起49
aを有している。
【0060】上記伝達アーム部58は、上記伝達レバー
74の下端部に臨んでいる。この伝達レバー74は、中
途部を上記シャーシ1の背面部に回動可能に支持され、
上端部を上記ロックレバー59の他端側部分に係合させ
ている。上記伝達アーム部58は、図3中矢印Qで示す
図3中時計方向である正方向に回動されると、上記伝達
レバー74を介して、上記ロックレバー59を、図3中
矢印Rで示すように、上記板バネ部63の付勢力に抗し
て、上記停止レバー92が下方側に移動されたときと同
様に移動操作する。
【0061】上記モータ24の駆動軸27は、図3中矢
印Lで示すように、図3中時計方向である正方向に回転
される。この駆動軸27の正方向の回転は、記録モード
及び再生モードにおいては、上記無端駆動ベルト29、
上記フライホイール34、上記第1の伝達ギヤ35、上
記カムギヤ38、上記クラッチギヤ43、上記2段変速
ギヤ46の大径ギヤ部48及び上記第2の伝達ギヤ52
により順次伝達されて、上記テイクアップ側リール軸ギ
ヤ5を、図3中矢印Nで示すように、上記テイクアップ
側テープリール203をして上記磁気テープ208を巻
き取らせる方向に回転させる。このとき、上記2段変速
ギヤ46は、図3中矢印Mで示すように、図3中時計方
向である正方向に回転されている。したがって、上記倣
いレバー54は、図3中矢印Pで示すように、図3中反
時計方向である逆方向に回動付勢され、上記倣いアーム
部57の倣いピンを、上記カム突条40の内壁部に押接
させている。したがって、この倣いレバー54は、上記
カム突条40に上記倣いピンを摺接させつつ追従させ、
上記支軸75回りに揺動的に回動される。
【0062】この状態において、上記テープエンド時に
なると、上記テイクアップ側リール軸3は、上記磁気テ
ープ208により停止される。すると、上記テイクアッ
プ側リール軸ギヤ5、上記第2の伝達ギヤ52、上記2
段変速ギヤ46及び上記クラッチギヤ43は、停止され
る。上記カムギヤ38は依然として回転を続けるので、
このカムギヤ38と上記クラッチギヤ43は、互いに滑
らされる。このとき、上記倣いレバー54に対する回動
付勢力が消失するので、この倣いレバー54は、上記倣
いアーム部57の倣いピンを上記カム突条40の内壁部
であって上記支軸41に最も近い部分に対応する位置と
なして停止する。すると、上記倣いピンは、上記カム突
起40aに当接されて上記支軸41に接近する方向に導
かれ、上記倣いレバー54を、図3中Qで示す図3中時
計方向である正方向に回動させる。このとき、上記倣い
レバー54は、上記伝達レバー74を介して、上記ロッ
クレバー59を移動させる。
【0063】そして、この音響記録及び/又は再生装置
は、上記シャーシ1を収納する外筺体を有している。こ
の外筺体は、図10及び図11に示すように、前面パネ
ル部117と背面側カバー部116とを有して、これら
前面パネル部117と背面側カバー部116とが互いに
突き合わせ結合されることによって構成されている。
【0064】上記前面パネル部117の裏面側には、上
記モータ収納部30の前方側縁部に対応した円環状突条
120が突出形成されている。この円環状突条120
は、上記前面パネル部117が上記シャーシ1の前方側
に配設されたとき、上記モータ収納部30の前方側縁部
に対して外嵌装されて該モータ収納部30と該前面パネ
ル部117との間を閉塞するとともに、これら前面パネ
ル部117及びモータ収納部30間の互いの位置決めを
行う。
【0065】また、上記背面側カバー部116の前面側
には、上記モータ収納部30の後方側部分に突設された
円環状突条に対応した円筒部材118が突出形成されて
いる。この円筒部材118は、上記背面側カバー部11
6が上記シャーシ1の後方側に配設されたとき、上記モ
ータ収納部30の後方側部分に突設された円環状突条に
対して内嵌装されて該モータ収納部30と該背面側カバ
ー部116との間を閉塞するとともに、これら背面側カ
バー部116及びモータ収納部30間の互いの位置決め
を行う。
【0066】上記円筒部材118には、無端駆動ベルト
挿通孔119が設けられている。上記無端駆動ベルト2
9は、この無端駆動ベルト挿通孔119を介して、一部
分を上記円筒部材118内に進入させて、上記プーリ2
8に掛けられている。すなわち、この音響記録及び/又
は再生装置においては、上記モータ24は、上記モータ
収納部30に設けられたスリット32及び上記無端駆動
ベルト挿通孔119を除いて、略々密閉されて配設され
ている。
【0067】上述のように構成された本発明に係る音響
記録及び/又は再生装置において再生モードを実行する
には、まず、上記シャーシ1の前面部に上記テープカセ
ットを装着し、上記再生モード選択釦9を押圧操作す
る。すると、上記記録再生ヘッド移動操作板8は、下方
側方向に移動操作されて上記ロックレバー59により下
方側位置にて保持される。このとき、上記記録再生ヘッ
ド6は、上記テープカセットの磁気テープ208を、上
記テープ押さえパット213と共働して挟持する。ま
た、上記ピンチローラ7は、上記磁気テープ208を、
上記キャプスタン軸挿通孔215を介して上記カセット
201内に進入したキャプスタン軸36と共働して、上
記リミッタバネ97の付勢力によって挟持する。また、
このとき、上記記録再生ヘッド移動操作板8の移動に連
動して、上記モータ24の上記正方向への駆動が開始さ
れる。
【0068】この音響記録及び/又は再生装置において
は、上記モータ24が上記モータ収納部30、上記前面
パネル部117、上記背面側カバー部116及び上記円
筒部材118により略々密閉されて配設されているの
で、該モータ24が駆動されても、このモータ24の発
生する振動や異音が上記外筺体の外方側に伝播されるこ
とがない。
【0069】上記モータ24の駆動力は、図3及び図4
に示すように、上記プーリ28、上記無端駆動ベルト2
9、上記第1の伝達ギヤ35、上記カムギヤ38、上記
クラッチギヤ43、上記2段変速ギヤ46の大径ギヤ部
48、上記第2の伝達ギヤ52と順次伝達されて、上記
キャプスタン軸36及び上記テイクアップ側リール軸3
を回転操作する。上記ピンチローラ7は、上記キャプス
タン軸36に転接して回転される。上記磁気テープ20
8は、上記キャプスタン軸36及び上記ピンチローラ7
が回転操作されることによって、所定の一定速度で送り
操作されるとともに、上記テイクアップ側リール軸3に
より回転操作される上記テイクアップ側テープリール2
03により巻き取られる。このとき、上記記録再生ヘッ
ド6は、上記磁気テープ208よりの情報信号の読出し
を行う。
【0070】この再生モードは、上記停止モード選択釦
94が押圧操作されて上記停止レバー92が下方側に移
動操作されると、上記ロックレバー59による上記記録
再生ヘッド移動操作板8に対する保持が解除されて、解
除される。また、この再生モードの実行中に上記テープ
エンドに至ると、この再生モードは、上述したオートオ
フ機構により、上記ロックレバー59が移動操作され
て、解除される。
【0071】そして、この音響記録及び/又は再生装置
において記録モードを実行するには、上記テープカセッ
トを装着して、上記記録モード選択釦18を押圧操作す
る。すると、上記消去ヘッド支持板17及び上記記録再
生ヘッド移動操作板8が下方側方向に移動操作され、そ
れぞれ上記ロックレバー59により下方側位置にて保持
される。このとき、上記記録再生ヘッド6は、上記テー
プカセットの磁気テープ208を、上記テープ押さえパ
ット213と共働して挟持する。また、上記ピンチロー
ラ7は、上記磁気テープ208を、上記キャプスタン軸
挿通孔215を介して上記カセット201内に進入した
キャプスタン軸36と共働して、上記リミッタバネ97
の付勢力によって挟持する。また、上記消去ヘッド16
は、上記磁気テープ208に当接する。そして、このと
き、上記記録再生ヘッド移動操作板8の移動に連動し
て、上記モータ24の上記正方向への駆動が開始され
る。この駆動力は、上述の再生モード時と同様に、上記
キャプスタン軸36及び上記テイクアップ側リール軸3
を回転操作する。上記磁気テープ208は、所定の一定
速度で送り操作されるとともに、上記テイクアップ側リ
ール軸3により回転操作される上記テイクアップ側テー
プリール203により巻き取られる。このとき、上記消
去ヘッド16は、上記磁気テープ208に摺接して、こ
の磁気テープ208に予め記録されている情報信号を消
去する。上記記録再生ヘッド6は、上記消去ふへっど1
6による情報信号の消去がなされた磁気テープ208に
対して、新たに情報信号の書込みを行う。
【0072】この記録モードは、上記停止モード選択釦
94が押圧操作されて上記停止レバー92が下方側に移
動操作されると、上記ロックレバー59による上記記録
再生ヘッド移動操作板8及び上記消去ヘッド支持板17
に対する保持が解除されて、解除される。また、この記
録モードの実行中に上記テープエンドに至ると、この記
録モードは、上述したオートオフ機構により、上記ロッ
クレバー59が移動操作されて、解除される。
【0073】そして、この音響記録及び/又は再生装置
において早送りモードを実行するには、上記テープカセ
ットを装着し、上記早送りモード選択釦80を押圧操作
する。すると、上記早送りレバー78は、下方側方向に
移動操作されて上記ロックレバー59により下方側位置
にて保持される。このとき、この早送りレバー78の押
圧部79は、上記2段変速ギヤ46の被押圧部50を押
圧して、図5に示すように、この2段変速ギヤ46を、
上記支軸45に沿って上記回動アーム44側に移動させ
る。このとき、上記早送りレバー78の移動に連動し
て、上記モータ24の上記正方向への駆動が開始され
る。この駆動力は、図3及び図5に示すように、上記プ
ーリ28、上記無端駆動ベルト29、上記第1の伝達ギ
ヤ35、上記カムギヤ38のギヤ部39、上記2段変速
ギヤ46の小径ギヤ部47、上記2段変速ギヤ46の大
径ギヤ部48及び上記第2の伝達ギヤ52と順次伝達さ
れて、上記キャプスタン軸36及び上記テイクアップ側
リール軸3を回転操作する。このとき、上記テイクアッ
プ側リール軸3は、上述した再生モード及び記録モード
におけるよりも、高速で回転操作される。また、上記ピ
ンチローラ7は、上記キャプスタン軸36より離間され
ている。上記各ヘッド6,16は、上記磁気テープ20
8より離間されている。上記磁気テープ208は、上記
テイクアップ側リール軸3により回転操作される上記テ
イクアップ側テープリール203によって、高速で巻き
取られる。
【0074】この早送りモードは、上記停止モード選択
釦94が押圧操作されて上記停止レバー92が下方側に
移動操作されると、上記ロックレバー59による上記早
送りレバー78に対する保持が解除されて、解除され
る。ところで、この早送りモードの実行中に、上記テー
プエンドに至ると、上記テイクアップ側リール軸3が上
記磁気テープ208により停止され、上記第2の伝達ギ
ヤ52、上記2段変速ギヤ46、上記カムギヤ38、上
記第1の伝達ギヤ35及び上記フライホイール34が全
て停止される。このとき、上記カムギヤ38のギヤ部3
9と上記2段変速ギヤ46の小径ギヤ部47とのそれぞ
れの歯面同士、及び、上記2段変速ギヤ46の大径ギヤ
部48と上記第2の伝達ギヤ52とのそれぞれの歯面同
士は、上記モータ24の駆動力によって、互いに押接さ
せられている。そのため、このとき、上記早送りレバー
78が上方側に移動されてこの早送りレバー78の押圧
部79による上記2段変速ギヤ46への押圧が解除され
ても、この2段変速ギヤ46は、上記圧縮コイルバネ5
1の付勢力によっては初期位置に復帰されない。
【0075】この音響記録及び/又は再生装置において
は、上記停止モード選択釦94が押圧されて上記早送り
レバー78が初期位置に復帰されるために上方側に移動
されるとき、図7に示すように、上記当接突起82と上
記被当接突起113が互いに当接して上記リバースレバ
ー68を僅かに移動させるので、上記回動アーム44が
僅かに回動され、上記2段変速ギヤ46は、上記第2の
伝達ギヤ52より僅かに離間される。このとき、上記テ
イクアップ側リール軸3への上記モータ24の駆動力の
伝達が遮断されるので、上記カムギヤ38のギヤ部39
及び上記2段変速ギヤ46の小径ギヤ部47、並びに、
該2段変速ギヤ46の大径ギヤ部48及び上記第2の伝
達ギヤ52における歯面同士の押接状態が解除され、こ
の2段変速ギヤ46は、上記圧縮コイルバネ51の付勢
力によって初期位置に復帰される。
【0076】そして、この音響記録及び/又は再生装置
において巻戻しモードを実行するには、上記テープカセ
ットを装着し、上記巻戻しモード選択釦87を押圧操作
する。すると、上記巻戻しレバー83は、下方側方向に
移動操作されて上記ロックレバー59により下方側位置
にて保持される。このとき、この巻戻しレバー83は、
傾斜凹部86の斜面部により上記リバースレバー68を
介して上記回動アーム44を回動させるとともに、押圧
部84により上記2段変速ギヤ46を上記支軸45に沿
って上記回動アーム44側に移動させる。このとき、上
記巻戻しレバー83の移動に連動して、上記モータ24
の上記正方向への駆動が開始される。この駆動力は、上
記プーリ28、上記無端駆動ベルト29、上記第1の伝
達ギヤ35、上記カムギヤ38のギヤ部39、上記2段
変速ギヤ46の小径ギヤ部47、該2段変速ギヤ46の
大径ギヤ部48及び上記サプライ側リール軸ギヤ4と順
次伝達されて、上記キャプスタン軸36及び上記サプラ
イ側リール軸2を回転操作する。このとき、上記サプラ
イ側リール軸2は、図3中矢印Oで示すように、上記サ
プライ側テープリール202をして上記磁気テープ20
8を巻き取らせる方向に回転操作される。このとき、上
記ピンチローラ7は、上記キャプスタン軸36より離間
されている。上記各ヘッド6,16は、上記磁気テープ
208より離間されている。上記磁気テープ208は、
上記サプライ側リール軸2により回転操作される上記サ
プライ側テープリール202によって、高速で巻き取ら
れる。
【0077】この巻戻しモードは、上記停止モード選択
釦94が押圧操作されて上記停止レバー92が下方側に
移動操作されると、上記ロックレバー59による上記早
送りレバー83に対する保持が解除されて、解除され
る。ところで、この巻戻しモードの実行中に、上記テー
プエンドに至ると、上記サプライ側リール軸2が上記磁
気テープ208により停止され、上記2段変速ギヤ4
6、上記カムギヤ38、上記第1の伝達ギヤ35及び上
記フライホイール34が全て停止される。このとき、上
記カムギヤ38のギヤ部39と上記2段変速ギヤ46の
小径ギヤ部47とのそれぞれの歯面同士、及び、上記2
段変速ギヤ46の大径ギヤ部48と上記サプライ側リー
ル軸ギヤ4とのそれぞれの歯面同士は、上記モータ24
の駆動力によって、互いに押接させられている。そし
て、このとき、上記巻戻しレバー83が上方側に移動さ
れると、この巻戻しレバー83の押圧部84による上記
2段変速ギヤ46への押圧が解除されるとともに、上記
回動アーム44が回動されて上記2段変速ギヤ46の大
径ギヤ部48の上記サプライ側リール軸ギヤ4へ噛合が
解除されるので、この2段変速ギヤ46は、上記圧縮コ
イルバネ51の付勢力により初期位置に復帰される。
【0078】なお、本発明に係る音響記録及び/又は再
生装置における緩衝部材121は、上述の実施例中に示
した如く上記螺子挿通孔31に嵌装されるようにして形
成されたものに限定されず、図13に示すように、上記
モータ収納部30に緩衝部材配設孔123を設け、この
緩衝部材配設孔123に嵌入された状態に形成してもよ
い。この場合には、上記緩衝部材121に上記止め螺子
33a等が挿通されることがないので、この緩衝部材1
21は、略々円柱形状に形成することができる。そし
て、この緩衝部材121は、上記モータ収納部30の上
記モータ24が配設される側に突出されている。この緩
衝部材121は、上記モータ収納部30に上記モータ2
4が取付けられると、該モータ収納部30と上記モータ
24との間に介在され挟持される。
【0079】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る音響記録及
び/又は再生装置においては、外筺体は、モータが配設
されたシャーシと共働して、該モータを略々密閉状態に
収納する。そのため、これら外筺体及びシャーシは、上
記モータにおいて発生する振動や異音の外方側への伝播
を防止する。
【0080】すなわち、本発明は、構成を大型化、複雑
化することなく、モータにおいて発生する振動や異音の
外方側への伝播が防止された音響記録及び/又は再生装
置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る音響音響記録及び/又は再生装置
の構成を示す分解斜視図である。
【図2】上記音響記録及び/又は再生装置の構成を示す
正面図である。
【図3】上記音響記録及び/又は再生装置の構成を示す
背面図である。
【図4】上記音響記録及び/又は再生装置の要部の初期
状態における構成を示す要部拡大断面図である。
【図5】上記音響記録及び/又は再生装置の要部の早送
りモードが選択された状態を示す要部拡大断面図であ
る。
【図6】上記音響記録及び/又は再生装置の要部の初期
状態における構成を示す要部拡大背面図である。
【図7】上記音響記録及び/又は再生装置の要部の早送
りモードの選択及び解除操作の途中の状態を示す要部拡
大背面図である。
【図8】上記音響記録及び/又は再生装置における磁気
テープの走行経路を示す要部拡大斜視図である。
【図9】上記音響記録及び/又は再生装置において使用
されるテープカセットの構成を示す平面図である。
【図10】上記音響記録及び/又は再生装置におけるモ
ータの配設状態を示す分解斜視図である。
【図11】上記音響記録及び/又は再生装置におけるモ
ータの配設状態を示す要部断面図である。
【図12】上記モータを支持する機構の要部の構成を示
す要部拡大断面図である。
【図13】上記モータを支持する機構の要部の構成の他
の例を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・シャーシ 24・・・・・・・・・・・・モータ 30・・・・・・・・・・・・モータ収納部 116・・・・・・・・・・・・背面側カバー部 117・・・・・・・・・・・・前面パネル部 118・・・・・・・・・・・・円筒部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャーシ上に配設されるモータと、 上記モータを上記シャーシと共働して略々密閉状態に収
    納する外筺体とを備えてなる音響記録及び/又は再生装
    置。
JP4169960A 1992-06-05 1992-06-05 音響記録及び/又は再生装置 Withdrawn JPH05342838A (ja)

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