JPH05339236A - 2,3−ジアミノピリジン類の製造方法 - Google Patents
2,3−ジアミノピリジン類の製造方法Info
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- JPH05339236A JPH05339236A JP4171664A JP17166492A JPH05339236A JP H05339236 A JPH05339236 A JP H05339236A JP 4171664 A JP4171664 A JP 4171664A JP 17166492 A JP17166492 A JP 17166492A JP H05339236 A JPH05339236 A JP H05339236A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Pyridine Compounds (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は取り扱い容易な汎用溶媒を用いか
つ、単離操作が極めて容易な2,3−ジアミノ−4−ア
ルキルピリジン類の新規な製造方法を提供する。 【構成】 アルコール又は水溶媒で2−アミノ−3−ニ
トロ−5−ハロピリジン類をパラジウム触媒の存在下水
素ガスで脱ハロゲン化及び還元を行って2,3−ジアミ
ノピリジン類を製造し、ついでかかる系に塩酸、硫酸又
は臭化水素酸から選ばれる無機酸の少なくとも1種を添
加して2,3−ジアミノピリジン類の酸付加塩として単
離する。
つ、単離操作が極めて容易な2,3−ジアミノ−4−ア
ルキルピリジン類の新規な製造方法を提供する。 【構成】 アルコール又は水溶媒で2−アミノ−3−ニ
トロ−5−ハロピリジン類をパラジウム触媒の存在下水
素ガスで脱ハロゲン化及び還元を行って2,3−ジアミ
ノピリジン類を製造し、ついでかかる系に塩酸、硫酸又
は臭化水素酸から選ばれる無機酸の少なくとも1種を添
加して2,3−ジアミノピリジン類の酸付加塩として単
離する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アンギオテンシンII拮
抗剤の合成をはじめとして縮合イミダゾール系化合物の
合成に有用である2,3−ジアミノピリジン類の製造方
法に関する。
抗剤の合成をはじめとして縮合イミダゾール系化合物の
合成に有用である2,3−ジアミノピリジン類の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、2,3−ジアミノ−4−アルキル
ピリジンの如き2,3−ジアミノピリジン類の製造方法
としては2,3−ジアミノ−5−ブロモピリジンを水
酸化ナトリウム水溶液中、パラジウム−ストロンチウム
存在下で脱ブロム化して2,3−ジアミノピリジンを生
成させたのちエーテルで抽出し、抽出液を濃縮、乾固
し、次いでベンゼンにより再結晶を行い、目的物を単離
する方法(Org.Syn.Coll.Vol5,P3
46);2−アミノ−3−ニトロピリジンと塩酸をア
ルコール溶液中、鉄の存在下で反応させ、2,3−ジア
ミノピリジンを製造した後ベンゼンで抽出を行い単離す
る方法(J.C.S.,P1389〜1391(194
8));2−アミノ−3−ニトロ−5−ブロモピリジ
ンを水酸化ナトリウム−エタノール溶液中、ラーニーニ
ッケルの存在下で2,3−ジアミノピリジンを製造した
後エーテルで抽出し、抽出物をベンゼンにより再結晶し
て単離する方法又は2,3−ジアミノ−5−ブロモピリ
ジンを水素ガス中において水酸化ナトリウム溶液中、パ
ラジウム−ストロンチウム存在下で反応させ2,3−ジ
アミノピリジンを製造した後エーテルで抽出し、抽出物
をベンゼンにより再結晶して単離する方法(J.C.
S.,P4039〜4040(1954));2−ニ
トロ−3−アミノピリジンを水素ガス中においてメタノ
ール溶液中、ラーニーニッケルの存在下で反応させ2,
3−ジアミノピリジンを製造した後、ベンゼンにより再
結晶を行い単離する方法(J.C.S.,P442〜4
46(1957));2−アミノ−3−ニトロ−5−
クロルピリジンを水酸化ナトリウム−エタノール溶液
中、ラーニーニッケルの存在下で反応させ2,3−ジア
ミノピリジンを製造した後エタノールで抽出し、抽出物
を石油ベンゼンにより再結晶して単離する方法(JAC
S.,71(1949)1891);2−アミノ−3−
ニトロ−4−メチルピリジンをエタノール溶液中、パラ
ジウム−カーボンの存在下で反応させ2,3−ジアミノ
−4−メチルピリジンを製造した後ベンゼン−ヘキサン
溶液により再結晶を行い単離する方法(JACS.,7
2(1950)2806)等種々の方法が挙げられる。
ピリジンの如き2,3−ジアミノピリジン類の製造方法
としては2,3−ジアミノ−5−ブロモピリジンを水
酸化ナトリウム水溶液中、パラジウム−ストロンチウム
存在下で脱ブロム化して2,3−ジアミノピリジンを生
成させたのちエーテルで抽出し、抽出液を濃縮、乾固
し、次いでベンゼンにより再結晶を行い、目的物を単離
する方法(Org.Syn.Coll.Vol5,P3
46);2−アミノ−3−ニトロピリジンと塩酸をア
ルコール溶液中、鉄の存在下で反応させ、2,3−ジア
ミノピリジンを製造した後ベンゼンで抽出を行い単離す
る方法(J.C.S.,P1389〜1391(194
8));2−アミノ−3−ニトロ−5−ブロモピリジ
ンを水酸化ナトリウム−エタノール溶液中、ラーニーニ
ッケルの存在下で2,3−ジアミノピリジンを製造した
後エーテルで抽出し、抽出物をベンゼンにより再結晶し
て単離する方法又は2,3−ジアミノ−5−ブロモピリ
ジンを水素ガス中において水酸化ナトリウム溶液中、パ
ラジウム−ストロンチウム存在下で反応させ2,3−ジ
アミノピリジンを製造した後エーテルで抽出し、抽出物
をベンゼンにより再結晶して単離する方法(J.C.
S.,P4039〜4040(1954));2−ニ
トロ−3−アミノピリジンを水素ガス中においてメタノ
ール溶液中、ラーニーニッケルの存在下で反応させ2,
3−ジアミノピリジンを製造した後、ベンゼンにより再
結晶を行い単離する方法(J.C.S.,P442〜4
46(1957));2−アミノ−3−ニトロ−5−
クロルピリジンを水酸化ナトリウム−エタノール溶液
中、ラーニーニッケルの存在下で反応させ2,3−ジア
ミノピリジンを製造した後エタノールで抽出し、抽出物
を石油ベンゼンにより再結晶して単離する方法(JAC
S.,71(1949)1891);2−アミノ−3−
ニトロ−4−メチルピリジンをエタノール溶液中、パラ
ジウム−カーボンの存在下で反応させ2,3−ジアミノ
−4−メチルピリジンを製造した後ベンゼン−ヘキサン
溶液により再結晶を行い単離する方法(JACS.,7
2(1950)2806)等種々の方法が挙げられる。
【0003】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、かかる方法に
おいてはベンゼン、エーテル等毒性の強い有機溶媒を使
用せざるを得ない上、2,3−ジアミノピリジンが水と
有機溶媒との双方に可溶であるため抽出を行うには非常
に大量の有機溶媒が必要であり、更に操作を繰り返し行
なわなければならなかったり又非常に長時間の抽出操作
を実施しなければならない等の欠点を有しており、いず
れの公知技術においても経済性、作業性及び安全性等が
悪く、工業的規模での実施においては満足できるもので
はない。従ってかかる効率の悪い溶媒抽出を行わず単離
操作が容易である2,3−ジアミノピリジン類の新規な
製造方法が強く望まれている。
おいてはベンゼン、エーテル等毒性の強い有機溶媒を使
用せざるを得ない上、2,3−ジアミノピリジンが水と
有機溶媒との双方に可溶であるため抽出を行うには非常
に大量の有機溶媒が必要であり、更に操作を繰り返し行
なわなければならなかったり又非常に長時間の抽出操作
を実施しなければならない等の欠点を有しており、いず
れの公知技術においても経済性、作業性及び安全性等が
悪く、工業的規模での実施においては満足できるもので
はない。従ってかかる効率の悪い溶媒抽出を行わず単離
操作が容易である2,3−ジアミノピリジン類の新規な
製造方法が強く望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等はか
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アルコー
ル又は水溶媒中で2−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピ
リジン類をパラジウム触媒の存在下水素ガス中で脱ハロ
ゲン化及び還元を行って、2,3−ジアミノピリジン類
を製造し、ついでかかる系に塩酸、硫酸又は臭化水素酸
から選ばれる無機酸の少なくとも1種を添加して、2,
3−ジアミノピリジン類の酸付加塩として単離する場
合、かかる目的に合致することを見出し本発明を完成す
るに至った。以下、本発明について詳述する。
かる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アルコー
ル又は水溶媒中で2−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピ
リジン類をパラジウム触媒の存在下水素ガス中で脱ハロ
ゲン化及び還元を行って、2,3−ジアミノピリジン類
を製造し、ついでかかる系に塩酸、硫酸又は臭化水素酸
から選ばれる無機酸の少なくとも1種を添加して、2,
3−ジアミノピリジン類の酸付加塩として単離する場
合、かかる目的に合致することを見出し本発明を完成す
るに至った。以下、本発明について詳述する。
【0005】本発明においては上記の如くアルコール又
は水溶媒中で2−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジ
ン類をパラジウム触媒の存在下水素ガス中で脱ハロゲン
化及び還元を行うことにより2,3−ジアミノピリジン
類を製造する。本発明における2−アミノ−3−ニトロ
−5−ハロピリジン類とは化1で表される。式中Rは水
素原子又はアルキル基を示し、Xは塩素原子又は臭素原
子を示す。
は水溶媒中で2−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジ
ン類をパラジウム触媒の存在下水素ガス中で脱ハロゲン
化及び還元を行うことにより2,3−ジアミノピリジン
類を製造する。本発明における2−アミノ−3−ニトロ
−5−ハロピリジン類とは化1で表される。式中Rは水
素原子又はアルキル基を示し、Xは塩素原子又は臭素原
子を示す。
【0006】
【化1】
【0007】溶媒としてはアルコール又は水が使用され
る。上記アルコールとは特に制限はなく、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert
−ブタノール等が挙げられる。アルコール同志又はアル
コールと水とを混合して用いても良い。但しこれらに限
定されるものではない。かかる溶媒の使用量としては2
−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジン類1重量部に
対して10〜100重量部、好ましくは10〜25重量
部である。
る。上記アルコールとは特に制限はなく、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert
−ブタノール等が挙げられる。アルコール同志又はアル
コールと水とを混合して用いても良い。但しこれらに限
定されるものではない。かかる溶媒の使用量としては2
−アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジン類1重量部に
対して10〜100重量部、好ましくは10〜25重量
部である。
【0008】本発明における触媒としてはパラジウム触
媒が用いられ、通常はカーボンやアルミナ、シリカ等の
担体に0.5〜20重量%程度の量が担持されて用いら
れる。かかるパラジウム触媒の使用量は純分換算で2−
アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジン類1重量部に対
して0.0025〜0.025重量部、好ましくは0.
01〜0.015重量部が適当である。本発明における
反応は水素ガス中で行われ、その水素圧は2〜15kg
/cm2、好ましくは4〜5kg/cm2である。反応温
度は15〜80℃、好ましくは35〜60℃が適当であ
り、通常0.5〜1時間程度で反応は終了する。
媒が用いられ、通常はカーボンやアルミナ、シリカ等の
担体に0.5〜20重量%程度の量が担持されて用いら
れる。かかるパラジウム触媒の使用量は純分換算で2−
アミノ−3−ニトロ−5−ハロピリジン類1重量部に対
して0.0025〜0.025重量部、好ましくは0.
01〜0.015重量部が適当である。本発明における
反応は水素ガス中で行われ、その水素圧は2〜15kg
/cm2、好ましくは4〜5kg/cm2である。反応温
度は15〜80℃、好ましくは35〜60℃が適当であ
り、通常0.5〜1時間程度で反応は終了する。
【0009】上記の如く得られた2,3−ジアミノピリ
ジン類は次に単離工程に付される。単離を行うにあたっ
ては反応液中からパラジウム触媒を濾別した後、塩酸、
硫酸又は臭化水素酸から選ばれる無機酸の少なくとも1
種を添加して、2,3−ジアミノピリジン類の酸付加塩
を生成させる。かかる酸は通常5〜98%程度の水溶液
として用いられ、その使用量は2−アミノ−3−ニトロ
−5−ハロピリジンに対して1〜3倍モル、好ましくは
2〜2.5倍モルが適当である。
ジン類は次に単離工程に付される。単離を行うにあたっ
ては反応液中からパラジウム触媒を濾別した後、塩酸、
硫酸又は臭化水素酸から選ばれる無機酸の少なくとも1
種を添加して、2,3−ジアミノピリジン類の酸付加塩
を生成させる。かかる酸は通常5〜98%程度の水溶液
として用いられ、その使用量は2−アミノ−3−ニトロ
−5−ハロピリジンに対して1〜3倍モル、好ましくは
2〜2.5倍モルが適当である。
【0010】上記の酸付加塩の生成液はついで、必要に
応じて部分濃縮等を行い、結晶の析出を完全なものとす
る。かかる生成液はそのまま濾過してもよいが、操作性
を向上させるため2,3−ジアミノピリジン類の酸付加
塩を溶解しない酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
アセトン、メチルエチルケトン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム等を適量添加して溶液粘度を下げた後濾過操作
を行い目的物である2,3−ジアミノピリジン酸付加塩
を濾別する。かかる2,3−ジアミノピリジン類の酸付
加塩は必要に応じて更に洗浄等任意の方法により精製が
行われる。かくして得られた2,3−ジアミノピリジン
類の酸付加塩はそのままあるいは付加した酸を周知の方
法で離脱させた後、各種の有機合成用の原料として用い
られる。
応じて部分濃縮等を行い、結晶の析出を完全なものとす
る。かかる生成液はそのまま濾過してもよいが、操作性
を向上させるため2,3−ジアミノピリジン類の酸付加
塩を溶解しない酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、
アセトン、メチルエチルケトン、ジクロロエタン、クロ
ロホルム等を適量添加して溶液粘度を下げた後濾過操作
を行い目的物である2,3−ジアミノピリジン酸付加塩
を濾別する。かかる2,3−ジアミノピリジン類の酸付
加塩は必要に応じて更に洗浄等任意の方法により精製が
行われる。かくして得られた2,3−ジアミノピリジン
類の酸付加塩はそのままあるいは付加した酸を周知の方
法で離脱させた後、各種の有機合成用の原料として用い
られる。
【0011】
【作用】本発明は取り扱いが容易なアルコール又は水溶
媒を用い、2,3−ジアミノピリジン類を酸付加塩とし
て晶析法にて単離を行うことにより従来法に比べて単離
操作が非常に簡略化でき、工業的にみて極めて有利であ
る。
媒を用い、2,3−ジアミノピリジン類を酸付加塩とし
て晶析法にて単離を行うことにより従来法に比べて単離
操作が非常に簡略化でき、工業的にみて極めて有利であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明について実例を挙げ更に詳述す
る。 実施例1 2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリ
ジン12.94g(55.8ミリモル)、含水率50重
量%のパラジウムカーボン(パラジウム担持量5重量
%)8.35g、メタノール600mlを反応器に仕込
み、水素圧4.0kg/cm2下で23.5〜49.5
℃で50分反応させた。反応終了後パラジウムカーボン
を濾別した後、濾液に47%臭化水素酸水20.66g
(120ミリモル)を加え、部分濃縮を行い、スラリー
液を得た。これに酢酸エチル50mlを加えた後濾過を
行い、乾燥して13.56gの結晶を得た。かかる結晶
は1H−NMRにより分析したところ2,3−ジアミノ
−4−メチルピリジン・2臭化水素酸塩であった。2−
アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリジン
に対する収率は78.0%であった。
る。 実施例1 2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリ
ジン12.94g(55.8ミリモル)、含水率50重
量%のパラジウムカーボン(パラジウム担持量5重量
%)8.35g、メタノール600mlを反応器に仕込
み、水素圧4.0kg/cm2下で23.5〜49.5
℃で50分反応させた。反応終了後パラジウムカーボン
を濾別した後、濾液に47%臭化水素酸水20.66g
(120ミリモル)を加え、部分濃縮を行い、スラリー
液を得た。これに酢酸エチル50mlを加えた後濾過を
行い、乾燥して13.56gの結晶を得た。かかる結晶
は1H−NMRにより分析したところ2,3−ジアミノ
−4−メチルピリジン・2臭化水素酸塩であった。2−
アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリジン
に対する収率は78.0%であった。
【0013】実施例2 2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロピリジン3.27
g(15ミリモル)、実施例1と同様のパラジウムカー
ボン1.96g、メタノール100mlを反応器に仕込
み、水素圧4.0kg/cm2下で23.5〜49.5
℃で50分反応させた。反応終了後パラジウムカーボン
を濾別した後、濾液に47%臭化水素酸水5.17g
(30ミリモル)を加え、部分濃縮を行い、スラリー液
とした。これに酢酸エチル20mlを加えた後濾過を行
い、乾燥して3.08gの結晶を得た。かかる結晶は1
H−NMRにより分析したところ2,3−ジアミノピリ
ジン・2臭化水素酸塩であった。2−アミノ−5−ブロ
モ−3−ニトロピリジンに対する収率は75.0%であ
った。
g(15ミリモル)、実施例1と同様のパラジウムカー
ボン1.96g、メタノール100mlを反応器に仕込
み、水素圧4.0kg/cm2下で23.5〜49.5
℃で50分反応させた。反応終了後パラジウムカーボン
を濾別した後、濾液に47%臭化水素酸水5.17g
(30ミリモル)を加え、部分濃縮を行い、スラリー液
とした。これに酢酸エチル20mlを加えた後濾過を行
い、乾燥して3.08gの結晶を得た。かかる結晶は1
H−NMRにより分析したところ2,3−ジアミノピリ
ジン・2臭化水素酸塩であった。2−アミノ−5−ブロ
モ−3−ニトロピリジンに対する収率は75.0%であ
った。
【0014】実施例3 実施例1において、47%臭化水素酸水20.66gに
代えて35%塩酸12.51g(120ミリモル)とし
た以外は同例に従って実験を行ったところ13.05g
の結晶が得られた。1H−NMRで分析したところ2,
3−ジアミノ−4−メチルピリジン・2塩酸塩であっ
た。2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチル
ピリジンに対する収率は76.0%であった。
代えて35%塩酸12.51g(120ミリモル)とし
た以外は同例に従って実験を行ったところ13.05g
の結晶が得られた。1H−NMRで分析したところ2,
3−ジアミノ−4−メチルピリジン・2塩酸塩であっ
た。2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチル
ピリジンに対する収率は76.0%であった。
【0015】実施例4 実施例1において、47%臭化水素酸水20.66gに
代えて68%硫酸17.30g(120ミリモル)とし
た以外は同例に従って実験を行ったところ9.88gの
結晶が得られた。1H−NMRで分析したところ2,3
−ジアミノ−4−メチルピリジン・2塩酸塩であった。
2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリ
ジンに対する収率は72.0%であった。
代えて68%硫酸17.30g(120ミリモル)とし
た以外は同例に従って実験を行ったところ9.88gの
結晶が得られた。1H−NMRで分析したところ2,3
−ジアミノ−4−メチルピリジン・2塩酸塩であった。
2−アミノ−5−ブロモ−3−ニトロ−4−メチルピリ
ジンに対する収率は72.0%であった。
【0016】
【発明の効果】本発明は取り扱い容易な汎用溶媒を用い
かつ、単離操作が極めて容易である新規な方法により
2,3−ジアミノ−4−アルキルピリジン類を製造する
ことができる。
かつ、単離操作が極めて容易である新規な方法により
2,3−ジアミノ−4−アルキルピリジン類を製造する
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルコール又は水溶媒中で2−アミノ−
3−ニトロ−5−ハロピリジン類をパラジウム触媒の存
在下水素ガス中で脱ハロゲン化及び還元を行って2,3
−ジアミノピリジン類を製造し、ついでかかる系に塩
酸、硫酸又は臭化水素酸から選ばれる無機酸の少なくと
も1種を添加して、2,3−ジアミノピリジン類の酸付
加塩として単離することを特徴とする2,3−ジアミノ
ピリジン類の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04171664A JP3088561B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 2,3−ジアミノピリジン類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04171664A JP3088561B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 2,3−ジアミノピリジン類の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339236A true JPH05339236A (ja) | 1993-12-21 |
JP3088561B2 JP3088561B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=15927415
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04171664A Expired - Fee Related JP3088561B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 2,3−ジアミノピリジン類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088561B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003012647A (ja) * | 2000-10-04 | 2003-01-15 | Shionogi & Co Ltd | 2,3−ジアミノピリジンの製造方法 |
WO2004069802A1 (ja) * | 2003-02-06 | 2004-08-19 | Shionogi & Co., Ltd. | 2-アミノ-3-置換ピリジンの製造方法 |
DE102009022830A1 (de) | 2008-10-24 | 2010-04-29 | Jubilant Organosys Ltd. | Verbessertes Verfahren zum Herstellen von Diaminopyridinen |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0751398A (ja) * | 1993-08-12 | 1995-02-28 | Nissho Sangyo Kk | 二酸化炭素消火器の噴射ヘッド |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP04171664A patent/JP3088561B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2003012647A (ja) * | 2000-10-04 | 2003-01-15 | Shionogi & Co Ltd | 2,3−ジアミノピリジンの製造方法 |
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