JPH0533748A - エンジンの点火時期制御装置 - Google Patents
エンジンの点火時期制御装置Info
- Publication number
- JPH0533748A JPH0533748A JP18901091A JP18901091A JPH0533748A JP H0533748 A JPH0533748 A JP H0533748A JP 18901091 A JP18901091 A JP 18901091A JP 18901091 A JP18901091 A JP 18901091A JP H0533748 A JPH0533748 A JP H0533748A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ignition timing
- engine
- engine speed
- alcohol concentration
- fuel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルコール含有燃料を使用するエンジンにお
いて、ノッキングを招くことなく出力と燃費の向上を図
る。 【構成】 高負荷時においては、点火時期補正量
（ＴH）を、アルコール濃度が高い程低回転域ではプラ
ス（進角）側に、高回転域ではマイナス（遅角）側にそ
れぞれ設定し、一方、低負荷時においてはエンジン回転
数（Ｎ）にかかわらず進角側の一定の補正量を設定す
る。
いて、ノッキングを招くことなく出力と燃費の向上を図
る。 【構成】 高負荷時においては、点火時期補正量
（ＴH）を、アルコール濃度が高い程低回転域ではプラ
ス（進角）側に、高回転域ではマイナス（遅角）側にそ
れぞれ設定し、一方、低負荷時においてはエンジン回転
数（Ｎ）にかかわらず進角側の一定の補正量を設定す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はアルコール含有燃料を使
用するエンジンの点火時期制御装置に関する。
用するエンジンの点火時期制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ガソリンを使用するエンジンに
おいて、点火時期は、エンジン回転数の上昇に伴って進
角側に設定され、所定回転数以上では一定の進角度に設
定されている。一方、アルコール含有燃料を使用するエ
ンジンにおいては、アルコールがガソリンに比べてオク
タン価が高いことから、ガソリンを使用するエンジンに
比べて圧縮比を高く設定することが行われている。その
ため、このように圧縮比を高くするエンジンの場合に、
点火時期をガソリンを使用するエンジンと同様に設定し
たのでは、特に高回転域においてプリイグニッションや
ノッキング等が発生してしまう。そこで、従来、アルコ
ールを使用したエンジンにおいては、ガソリンを使用し
たエンジンに比べて点火時期を高回転側で遅角させるよ
うにして、プリイグニッション等の発生を防止するよう
にしたものが知られている。例えば実開昭６３−１９３
７７７号公報に開示された内燃機関の点火時期制御装置
はその一例であって、該公報に記載のものでは、アルコ
ールを使用した場合の進角特性を、低回転時ではガソリ
ンの場合と同等とし、回転が高くなる程ガソリンに比べ
て遅角量が大きくなるように設定している。
おいて、点火時期は、エンジン回転数の上昇に伴って進
角側に設定され、所定回転数以上では一定の進角度に設
定されている。一方、アルコール含有燃料を使用するエ
ンジンにおいては、アルコールがガソリンに比べてオク
タン価が高いことから、ガソリンを使用するエンジンに
比べて圧縮比を高く設定することが行われている。その
ため、このように圧縮比を高くするエンジンの場合に、
点火時期をガソリンを使用するエンジンと同様に設定し
たのでは、特に高回転域においてプリイグニッションや
ノッキング等が発生してしまう。そこで、従来、アルコ
ールを使用したエンジンにおいては、ガソリンを使用し
たエンジンに比べて点火時期を高回転側で遅角させるよ
うにして、プリイグニッション等の発生を防止するよう
にしたものが知られている。例えば実開昭６３−１９３
７７７号公報に開示された内燃機関の点火時期制御装置
はその一例であって、該公報に記載のものでは、アルコ
ールを使用した場合の進角特性を、低回転時ではガソリ
ンの場合と同等とし、回転が高くなる程ガソリンに比べ
て遅角量が大きくなるように設定している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アルコール
を使用した場合には、低回転域ではアルコールの耐ノッ
ク性の高さから、要求点火時期がガソリンに比べて進角
側にシフトした特性となる。しかしながら、上記公報に
記載のものを含めて従来のものは、アルコールを使用し
た際の点火時期補正量が、低回転域において、ガソリン
と同等となるよう設定されているために、特にこのよう
な低回転域において出力および燃費が低下してしまうと
いう問題があった。
を使用した場合には、低回転域ではアルコールの耐ノッ
ク性の高さから、要求点火時期がガソリンに比べて進角
側にシフトした特性となる。しかしながら、上記公報に
記載のものを含めて従来のものは、アルコールを使用し
た際の点火時期補正量が、低回転域において、ガソリン
と同等となるよう設定されているために、特にこのよう
な低回転域において出力および燃費が低下してしまうと
いう問題があった。
【０００４】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であって、ノッキングを招くことなく出力と燃費の向上
を図ることのできるエンジンの点火時期制御装置を得る
ことを目的とする。
であって、ノッキングを招くことなく出力と燃費の向上
を図ることのできるエンジンの点火時期制御装置を得る
ことを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、図２に示すよ
うに、アルコール含有燃料（Ｍ８５）を使用した場合の
要求点火時期が、ガソリン（Ｇ１００）を使用した場合
に比べて、低回転域ではアルコールの耐ノック性の高さ
から進角側となり、一方、高回転域では燃焼速度の速さ
から遅角側になるという特性を有していることに着目
し、特に低回転域においてアルコール濃度が高い時は低
い時に対して点火時期を進角するようにしたものであっ
て、その構成は図１に示すとおりである。すなわち、本
発明に係るエンジンの点火時期制御装置は、アルコール
含有燃料を使用するエンジンの点火時期制御装置であっ
て、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段
と、前記エンジン回転数検出手段の出力に基づいてエン
ジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と、使用燃
料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手
段と、前記エンジン回転数検出手段およびアルコール濃
度検出手段の各出力に基づき、エンジンの低回転時にお
いてアルコール濃度が高い時には前記点火時期制御手段
による点火時期の設定を進角側に補正する点火時期補正
手段とを備えたことを特徴とする。
うに、アルコール含有燃料（Ｍ８５）を使用した場合の
要求点火時期が、ガソリン（Ｇ１００）を使用した場合
に比べて、低回転域ではアルコールの耐ノック性の高さ
から進角側となり、一方、高回転域では燃焼速度の速さ
から遅角側になるという特性を有していることに着目
し、特に低回転域においてアルコール濃度が高い時は低
い時に対して点火時期を進角するようにしたものであっ
て、その構成は図１に示すとおりである。すなわち、本
発明に係るエンジンの点火時期制御装置は、アルコール
含有燃料を使用するエンジンの点火時期制御装置であっ
て、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段
と、前記エンジン回転数検出手段の出力に基づいてエン
ジンの点火時期を制御する点火時期制御手段と、使用燃
料中のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手
段と、前記エンジン回転数検出手段およびアルコール濃
度検出手段の各出力に基づき、エンジンの低回転時にお
いてアルコール濃度が高い時には前記点火時期制御手段
による点火時期の設定を進角側に補正する点火時期補正
手段とを備えたことを特徴とする。
【０００６】上記点火時期補正手段は、さらに、エンジ
ンの高回転時においてアルコール濃度が高い時には点火
時期制御手段による点火時期の設定を遅角側に補正する
ものとするのがよい。
ンの高回転時においてアルコール濃度が高い時には点火
時期制御手段による点火時期の設定を遅角側に補正する
ものとするのがよい。
【０００７】さらに、上記構成に加えてエンジン負荷を
検出する負荷検出手段を設け、エンジン回転数検出手
段，負荷検出手段およびアルコール濃度検出手段の各出
力に基づき、高負荷時には、エンジンの低回転時におい
てアルコール濃度が高い時に点火時期制御手段による点
火時期の設定を進角側に補正するとともに、エンジンの
高回転時においてアルコール濃度が高い時には点火時期
の設定を遅角側に補正し、また、低負荷時には、エンジ
ン回転数にかかわらずアルコール濃度が高い時に点火時
期の設定を進角側に補正する点火時期補正手段とを備え
た構成とすることもできる。
検出する負荷検出手段を設け、エンジン回転数検出手
段，負荷検出手段およびアルコール濃度検出手段の各出
力に基づき、高負荷時には、エンジンの低回転時におい
てアルコール濃度が高い時に点火時期制御手段による点
火時期の設定を進角側に補正するとともに、エンジンの
高回転時においてアルコール濃度が高い時には点火時期
の設定を遅角側に補正し、また、低負荷時には、エンジ
ン回転数にかかわらずアルコール濃度が高い時に点火時
期の設定を進角側に補正する点火時期補正手段とを備え
た構成とすることもできる。
【０００８】
【作用】使用燃料中のアルコール濃度が高い時には低い
時に対してエンジンの低回転時に点火時期が進角側に補
正され、それによって、低回転域で点火時期が適正に制
御され、ノッキングを招くことなく出力および燃費が向
上する。
時に対してエンジンの低回転時に点火時期が進角側に補
正され、それによって、低回転域で点火時期が適正に制
御され、ノッキングを招くことなく出力および燃費が向
上する。
【０００９】また、さらに、エンジンの高回転時におい
て、アルコール濃度が高い時には低い時に対して点火時
期を遅角側に補正するようにすると、エンジン回転にか
かわらず最適の点火時期が設定され、ノッキングが防が
れるとともに出力および燃費が向上する。
て、アルコール濃度が高い時には低い時に対して点火時
期を遅角側に補正するようにすると、エンジン回転にか
かわらず最適の点火時期が設定され、ノッキングが防が
れるとともに出力および燃費が向上する。
【００１０】さらに、高負荷時にはエンジンの低回転時
において点火時期を進角側に補正するとともにエンジン
の高回転時において遅角側に補正し、また、低負荷時に
はエンジン回転数にかかわらず点火時期を進角側に補正
するようにすると、高負荷時にはエンジン回転に応じた
最適の点火時期が設定され、一方、低負荷時には所定の
進角量の点火時期が設定され、エンジン負荷にかかわら
ずノッキングが防がれ出力および燃費が向上する。
において点火時期を進角側に補正するとともにエンジン
の高回転時において遅角側に補正し、また、低負荷時に
はエンジン回転数にかかわらず点火時期を進角側に補正
するようにすると、高負荷時にはエンジン回転に応じた
最適の点火時期が設定され、一方、低負荷時には所定の
進角量の点火時期が設定され、エンジン負荷にかかわら
ずノッキングが防がれ出力および燃費が向上する。
【００１１】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。
【００１２】図３は本発明の一実施例の全体システム図
である。
である。
【００１３】同図に示すように、この実施例において、
エンジン１の燃焼室２には点火プラグ３が設けられ、こ
の点火プラグ３はディストリビュータを介してイグナイ
タ４に接続されている。また、上記燃焼室２には吸気通
路５および排気通路６が連通されている。そして、上記
吸気通路５には、燃料噴射用のインジェクタ７が設けら
れている。また、上記排気通路６には、排気ガス浄化の
ための二つの触媒コンバータ８ａ，８ｂが設けられ、上
流側の触媒コンバータ８ａのさらに上流位置には排気ガ
ス中の酸素濃度を検出するＯ2センサ９が設けられてい
る。
エンジン１の燃焼室２には点火プラグ３が設けられ、こ
の点火プラグ３はディストリビュータを介してイグナイ
タ４に接続されている。また、上記燃焼室２には吸気通
路５および排気通路６が連通されている。そして、上記
吸気通路５には、燃料噴射用のインジェクタ７が設けら
れている。また、上記排気通路６には、排気ガス浄化の
ための二つの触媒コンバータ８ａ，８ｂが設けられ、上
流側の触媒コンバータ８ａのさらに上流位置には排気ガ
ス中の酸素濃度を検出するＯ2センサ９が設けられてい
る。
【００１４】インジェクタ７には燃料タンク１０から燃
料を導く燃料通路１１が接続されている。燃料タンク１
０内には燃料ポンプ１２が配設され、その吐出側に上記
燃料通路１１が接続されている。また、燃料通路１１の
途中には燃料フィルタ１３が設けられ、その下流側に光
学式の燃料センサ１４が設けられている。この燃料セン
サ１４は、燃料に投射された光の屈折率によって燃料中
のアルコール濃度を検知する。また、上記燃料通路１１
には燃料タンク１０との間にリターン通路１５が接続さ
れ、その接続部には燃圧を調整するプレッシャレギュレ
ータ１６が設けられている。
料を導く燃料通路１１が接続されている。燃料タンク１
０内には燃料ポンプ１２が配設され、その吐出側に上記
燃料通路１１が接続されている。また、燃料通路１１の
途中には燃料フィルタ１３が設けられ、その下流側に光
学式の燃料センサ１４が設けられている。この燃料セン
サ１４は、燃料に投射された光の屈折率によって燃料中
のアルコール濃度を検知する。また、上記燃料通路１１
には燃料タンク１０との間にリターン通路１５が接続さ
れ、その接続部には燃圧を調整するプレッシャレギュレ
ータ１６が設けられている。
【００１５】イグナイタ４およびインジェクタ７は、マ
イクロコンピュータで構成されたコントロールユニット
１７からの制御信号によって作動する。コントロールユ
ニット１７には、この制御信号の演算のための情報とし
て、Ｏ2センサ９の出力信号，燃料センサ１４の出力信
号のほか、エンジン回転センサからエンジン回転信号，
スロットルセンサからスロットル開度信号，水温センサ
からエンジン水温信号等が入力される。
イクロコンピュータで構成されたコントロールユニット
１７からの制御信号によって作動する。コントロールユ
ニット１７には、この制御信号の演算のための情報とし
て、Ｏ2センサ９の出力信号，燃料センサ１４の出力信
号のほか、エンジン回転センサからエンジン回転信号，
スロットルセンサからスロットル開度信号，水温センサ
からエンジン水温信号等が入力される。
【００１６】この実施例では、先に図２によって説明し
たように、アルコールを８５％含有する燃料（Ｍ８５）
の要求点火時期（Ｉｇ.Ｔ）が、ガソリン１００％燃料
（Ｇ１００）のそれに対して、低回転域では進角側とな
り、一方、高回転域では遅角側となる特性を有すること
に鑑み、高負荷時における点火時期補正量（ＴH）を、
図４に示すように、低回転域ではプラス（進角）側に、
高回転域ではマイナス（遅角）側にそれぞれ設定する。
また、低負荷時における点火時期補正量（ＴL）は、エ
ンジン回転数（Ｎ）にかかわらず進角側の一定の補正量
となるようにしている。ここで、本実施例の場合、図４
に示されているように、高回転域におけるＴHの値すな
わち遅角量は、回転数が上昇してもほぼ一定値となるよ
う設定されている。
たように、アルコールを８５％含有する燃料（Ｍ８５）
の要求点火時期（Ｉｇ.Ｔ）が、ガソリン１００％燃料
（Ｇ１００）のそれに対して、低回転域では進角側とな
り、一方、高回転域では遅角側となる特性を有すること
に鑑み、高負荷時における点火時期補正量（ＴH）を、
図４に示すように、低回転域ではプラス（進角）側に、
高回転域ではマイナス（遅角）側にそれぞれ設定する。
また、低負荷時における点火時期補正量（ＴL）は、エ
ンジン回転数（Ｎ）にかかわらず進角側の一定の補正量
となるようにしている。ここで、本実施例の場合、図４
に示されているように、高回転域におけるＴHの値すな
わち遅角量は、回転数が上昇してもほぼ一定値となるよ
う設定されている。
【００１７】点火時期は、基本的にはエンジン回転数と
負荷とから演算され、それに上記のようなアルコール濃
度による補正が加えられ、また、水温補正等の他の補正
が加えられて最終的な点火時期が設定される。
負荷とから演算され、それに上記のようなアルコール濃
度による補正が加えられ、また、水温補正等の他の補正
が加えられて最終的な点火時期が設定される。
【００１８】次に、この実施例の上記制御を図５のフロ
ーチャートによって説明する。なお、Ｓ１０１〜Ｓ１０
８は各ステップを示している。
ーチャートによって説明する。なお、Ｓ１０１〜Ｓ１０
８は各ステップを示している。
【００１９】このフローにおいて、スタートすると、ま
ず、各センサ信号からエンジン回転数（Ｎ），負荷（Ｔ
PK），水温（ＴHW），アルコール濃度（Ｃ）を読み込み
（Ｓ１０１）、次いで、アイドルかどうかをスロットル
弁が全閉でエンジン回転数Ｎが所定回転数より低いかど
うかによって判定する（Ｓ１０２）。そして、アイドル
の場合には点火時期Ｉｇ.Ｔを一定値（ＴID）に設定し
て（Ｓ１０３）、点火を実行する（Ｓ１０４）。
ず、各センサ信号からエンジン回転数（Ｎ），負荷（Ｔ
PK），水温（ＴHW），アルコール濃度（Ｃ）を読み込み
（Ｓ１０１）、次いで、アイドルかどうかをスロットル
弁が全閉でエンジン回転数Ｎが所定回転数より低いかど
うかによって判定する（Ｓ１０２）。そして、アイドル
の場合には点火時期Ｉｇ.Ｔを一定値（ＴID）に設定し
て（Ｓ１０３）、点火を実行する（Ｓ１０４）。
【００２０】一方、アイドルでないというときには、次
に、負荷ＴPKが所定値（ＴPK1）より大きいかどうかに
よって高負荷かどうかを判定する（Ｓ１０５）。そし
て、この判定がＹＥＳの場合には、高負荷であるという
ことで、アルコール濃度Ｃに応じた係数（ＡＬＣＯ）と
高負荷時のエンジン回転数Ｎに応じた補正量ＴHとを乗
算することによりアルコール濃度に係る点火時期補正量
（ＴALCO）を求めて（Ｓ１０６）、次のステップへ進
む。ここで、係数ＡＬＣＯは図６に示すようなアルコー
ル濃度Ｃに対するマップから求められ、また、ＴHは図
４に示すエンジン回転数Ｎに対するマップから求められ
る。一方、Ｓ１０５の判定がＮＯの場合には、低負荷で
あるということなので、ＡＬＣＯに一定の進角側の補正
量ＴLを乗算してＴALCOを求め（Ｓ１０７）、次のステ
ップへ進む。
に、負荷ＴPKが所定値（ＴPK1）より大きいかどうかに
よって高負荷かどうかを判定する（Ｓ１０５）。そし
て、この判定がＹＥＳの場合には、高負荷であるという
ことで、アルコール濃度Ｃに応じた係数（ＡＬＣＯ）と
高負荷時のエンジン回転数Ｎに応じた補正量ＴHとを乗
算することによりアルコール濃度に係る点火時期補正量
（ＴALCO）を求めて（Ｓ１０６）、次のステップへ進
む。ここで、係数ＡＬＣＯは図６に示すようなアルコー
ル濃度Ｃに対するマップから求められ、また、ＴHは図
４に示すエンジン回転数Ｎに対するマップから求められ
る。一方、Ｓ１０５の判定がＮＯの場合には、低負荷で
あるということなので、ＡＬＣＯに一定の進角側の補正
量ＴLを乗算してＴALCOを求め（Ｓ１０７）、次のステ
ップへ進む。
【００２１】次のステップでは、最終点火時期Ｉｇ.Ｔ
を、エンジン回転数Ｎと負荷ＴPKに応じてマップにより
設定された基本点火時期（Ｔbase）に水温ＴHWに応じた
補正量（ＴW）とＳ１０６，Ｓ１０７で求めたＴALCOを
加算することにより求め（Ｓ１０８）、次いで、Ｓ１０
４で点火を実行する。
を、エンジン回転数Ｎと負荷ＴPKに応じてマップにより
設定された基本点火時期（Ｔbase）に水温ＴHWに応じた
補正量（ＴW）とＳ１０６，Ｓ１０７で求めたＴALCOを
加算することにより求め（Ｓ１０８）、次いで、Ｓ１０
４で点火を実行する。
【００２２】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
アルコール濃度が高い時にはエンジンの低回転時におい
て点火時期が進角側に補正されることによって、ノッキ
ングを招くことなく出力と燃費の向上を図ることができ
る。
アルコール濃度が高い時にはエンジンの低回転時におい
て点火時期が進角側に補正されることによって、ノッキ
ングを招くことなく出力と燃費の向上を図ることができ
る。
【００２３】また、さらに、エンジンの高回転時におい
て、アルコール濃度が高い時に点火時期を遅角側に補正
するようにすると、エンジン回転にかかわらずノッキン
グを防いで出力および燃費の向上を図ることができる。
て、アルコール濃度が高い時に点火時期を遅角側に補正
するようにすると、エンジン回転にかかわらずノッキン
グを防いで出力および燃費の向上を図ることができる。
【００２４】さらに、高負荷時には低回転時において点
火時期を進角側に補正するとともに高回転時において遅
角側に補正し、また、低負荷時にはエンジン回転数にか
かわらず点火時期を進角側に補正するようにすると、エ
ンジン負荷にかかわらずノッキングを防いで出力および
燃費の向上を図ることができる。
火時期を進角側に補正するとともに高回転時において遅
角側に補正し、また、低負荷時にはエンジン回転数にか
かわらず点火時期を進角側に補正するようにすると、エ
ンジン負荷にかかわらずノッキングを防いで出力および
燃費の向上を図ることができる。
【図１】本発明の全体構成図
【図２】ガソリン燃料およびアルコール含有燃料のそれ
ぞれの要求点火時期特性を示す図
ぞれの要求点火時期特性を示す図
【図３】本発明の一実施例の全体システム図
【図４】同実施例における制御特性を示す図
【図５】同実施例の制御を実行するフローチャート
【図６】同実施例におけるアルコール濃度補正係数の特
性図
性図
１ エンジン
３ 点火プラグ
４ イグナイタ
１４ 燃料センサ
１７ コントロールユニット
Claims (3)
- 【請求項１】 アルコール含有燃料を使用するエンジン
の点火時期制御装置であって、エンジン回転数を検出す
るエンジン回転数検出手段と、前記エンジン回転数検出
手段の出力に基づいてエンジンの点火時期を制御する点
火時期制御手段と、使用燃料中のアルコール濃度を検出
するアルコール濃度検出手段と、前記エンジン回転数検
出手段およびアルコール濃度検出手段の各出力に基づ
き、エンジンの低回転時においてアルコール濃度が高い
時には前記点火時期制御手段による点火時期の設定を進
角側に補正する点火時期補正手段とを備えたことを特徴
とするエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項２】 点火時期補正手段は、エンジンの高回転
時においてアルコール濃度が高い時には点火時期制御手
段による点火時期の設定を遅角側に補正するものとされ
た請求項１記載のエンジンの点火時期制御装置。 - 【請求項３】 アルコール含有燃料を使用するエンジン
の点火時期制御装置であって、エンジン回転数を検出す
るエンジン回転数検出手段と、前記エンジン回転数検出
手段の出力に基づいてエンジンの点火時期を制御する点
火時期制御手段と、エンジン負荷を検出する負荷検出手
段と、使用燃料中のアルコール濃度を検出するアルコー
ル濃度検出手段と、前記エンジン回転数検出手段，負荷
検出手段およびアルコール濃度検出手段の各出力に基づ
き、高負荷時には、エンジンの低回転時においてアルコ
ール濃度が高い時に前記点火時期制御手段による点火時
期の設定を進角側に補正するとともに、エンジンの高回
転時においてアルコール濃度が高い時には前記点火時期
の設定を遅角側に補正し、また、低負荷時には、エンジ
ン回転数にかかわらずアルコール濃度が高い時に前記点
火時期の設定を進角側に補正する点火時期補正手段とを
備えたことを特徴とするエンジンの点火時期制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18901091A JPH0533748A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | エンジンの点火時期制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18901091A JPH0533748A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | エンジンの点火時期制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0533748A true JPH0533748A (ja) | 1993-02-09 |
Family
ID=16233791
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18901091A Pending JPH0533748A (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | エンジンの点火時期制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0533748A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008255898A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の点火制御システム |
| US7827960B2 (en) | 2008-02-13 | 2010-11-09 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Controller of engine |
| US8150599B2 (en) | 2007-03-15 | 2012-04-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and control method for internal combustion engine |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP18901091A patent/JPH0533748A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8150599B2 (en) | 2007-03-15 | 2012-04-03 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Control apparatus and control method for internal combustion engine |
| JP2008255898A (ja) * | 2007-04-05 | 2008-10-23 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の点火制御システム |
| US7827960B2 (en) | 2008-02-13 | 2010-11-09 | Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha | Controller of engine |
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