JPH0533581Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は掃除用流しのブースの床に用いるに好
適する床配管ユニツトに関するものである。

（従来の技術及びその問題点） トイレルーム内に掃除用流し台を含む掃除用流
しのブースが画成されることが多く、掃除用流し
台の床は、流し台でモツプ等を洗浄するさいの滴
下した水を排出せしめたり、或は床掃除時の水の
排出をモツプ等で払掃するのでは床がぬれてしま
うので排水口を設けることが好ましい。

従来のこの種ブースの床に排水口を設けようと
した場合建物の躯体の床に穿孔して床下の配管と
接続したりする必要があるが施工が面倒、煩雑で
コストが高くなり、又配管が該ブースの分増える
ことから建物躯体が複雑化する。

一方、トイレルームを建物躯体内にプレフアブ
式に形成し、この中に配管ユニツトを配設してこ
れに便器を接続することが試みられ、これによる
とトイレルーム形成時に建物躯体の床や壁に多く
の穿孔や配管埋設が不要となり施工上有利であ
る。

本考案はトイレルームの上記したプレフアブ
化、便器、配管のユニツト化に鑑み、掃除用流し
もユニツト化して施工の簡易化をなすべくなされ
たもので、掃除用流しの床の排水口、排水管施工
を建物躯体床に行うことなく排水をなさしめるよ
うにした床配管ユニツトを得せしめるにある。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するための手段は、排水口
を有する床パンと、該床パンを支持し、床パンの
下側に設けられ、該床パンを所定高さで支持する
支持枠と、該支持枠内で床パンの下側に設けら
れ、前記排水口と接続された排水管とからなる床
配管ユニツトにおいて、床パンの周縁部に排臭口
を設け、該排臭口は床パン下側の支持枠内に設け
られた排気管と接続したことである。

（上記手段による作用） 上記手段によれば、画成されたブースの床に置
き、壁面に掃除用流し台を取り付けるだけで建物
の躯体床の配管や穿孔を伴うことなく掃除用流し
の床が形成でき、又、床パンの周縁部に排臭口を
設け床パンの下側の支持枠内に設けた排気管と接
続することにより、天井に換気扇を設けることな
く、排臭をすることが出来る。

（実施例） 次に本考案の好適する一実施例を添付図面を参
照しつつ詳述する。

第１図は床配管ユニツトを含む掃除用流しブー
スの斜視図、第２図は第１図２−２線断面図、第
３図はトイレルームの模式的平面図である。

第３図において１は建物躯体で、躯体１内の空
間１Ｓ内にトイレルーム２が壁パネル２ａ〜２ｄ
により画成され、トイレルーム２内には仕切パネ
ル２ｅ，２ｆ，２ｇ、ドア２ｈ…等により大便器
ブース２ｉ…が画成され、ブース２ｉ…内には大
便器３…が配設され、該ブース２ｉ…の反対側に
は小便器４…が配設されている。

以上のトイレルーム２内の例えば大便器ブース
の内の一方の端のもの２i′の外側に掃除用流しの
ブース５を設ける。該ブース５は壁パネル２ｄの
一部２d′、壁パネル２ａの一部２a′、前記ブース
２i′の仕切パネル２ｅ及びドア６でトイレルーム
２内に画成される。

掃除用流しのブース５の建物の床１ａ上には床
配管ユニツト７が載置配設される。該ユニツト７
は平面視矩形で上下寸法が短い低い立方体状の支
持枠８を備え、支持枠８はアングル材等からなる
平面視矩形の下枠８ａ、これの四隅から起立した
四本の起枠８ｂ…、起枠８ｂ…で支持される下枠
８ａと対称で対向する矩形の上枠８ｃ、必要に応
じて設けた補強枠８ｄとからなる。

支持枠８の上枠８ｃ上には床パン９を載置支持
せしめ、床パン９は四周縁部９ａ，９ｂ，９ｃ，
９ｄが高位で中間部９ｅが低く、中間部９ｅはブ
ース５内の前後方向に長く床パン９の面積の大部
分を占め、低位の中間部９ｅは斜片９ｆ…で周縁
部９ａ〜９ｄに連続する。床パン９はフラツトな
四周縁部９ａ〜９ｄを上枠８ｃの四周に載置取付
支持し、中間部９ｅは中央部に向つて若干傾斜
し、中央部に排水口１０を設け、これに目皿等を
有する排水金具１１を設け、金具１１は床パン９
の下面に垂下突出する。

床パン９の両側縁９ａ，９ｃを若干幅広く形成
し、ここに前後方向に所定ピツチ離間して長孔状
の排臭口１２…を形成し、上枠８ｃの両側のメン
バ８c′，８c′の内側の下面には該排臭口１２…と
連続するダクト１３，１４を垂下配設する。

以上の如く支持枠８上に床パン９を載置取付支
持したユニツトの該床パン９下の支持枠８には排
水管１５を収納設置し、排水管１５はエルボ状ジ
ヨイント１６を介して床パン９の排水金具１１と
接続し、排水管１５は支持枠８の一側に延出す
る。支持枠８内には排気管１７を収納設置し、排
気管１７は前記したダクト１３，１４にジヨイン
ト管１８，１９を介して接続し、例えばトイレル
ーム２内の各便器やブースを通する排臭用排気管
と接続し、不図示の吸引源等により吸引し、ブー
ス５内の排臭を行う。以上の他支持枠８内には給
水管２０を設けてトイレルーム２内の他の配管ユ
ニツトの給水管と接続し、又実施例では排水管１
７と平行に流し台用排水管２１を設ける。

このように構成した床配管ユニツト７の床パン
９上には例えば壁２a′を利用して掃除用流し台２
３を取着配設し、流し台２３の排出部２４をトラ
ツプ配管２５を介して既述の排水管２１の床パン
９を貫通せしめて接続し、流し台２３の延出後壁
２３ａに取着したカラン２６をジヨイント管２７
を介して既述の給水管２０に接続する。

以上により掃除用流しのブース５の床を構成
し、第１図中２８，２８は壁２d′に吊金具２９，
２９で吊下支持したモツプである。

以上において、ブース５内の流し台２３でモツ
プ２８を洗浄し、洗浄後の汚水は配管２５，２１
で排出され、配管２１は隣接する配管ユニツトと
接続し、排水される。モツプ２８の洗浄時に床パ
ン９上に滴下した汚水はモツプ等で払掃除去する
必要がなく、排水口１０から排水管１６を経て排
水され、床パン９上を水で洗浄した場合も汚水は
排水口１０、排水管１６で排水される。従つて建
物の床が汚水で汚れることがない。一方、ブース
５や流し台２３によるモツプ洗浄等で発生した臭
気は両側の排臭口１２…から吸引され、排気管１
７を介して排出され、ブース５内の環境を浄化
し、排臭は床下に吸引するので臭気は上昇しな
い。かかる脱臭口を備えるにおいてはブース５の
天井に排臭扇を設ける必要がない。

（考案の効果） 以上で明らかな如く本考案によれば、掃除用流
しブースにおいて、建物躯体の床への排水口や床
下の配管が不要となり、床付の配管ユニツトを建
物躯体の床上に載置し、周囲の配管ユニツトと接
続するだけで足り、施工が従来に比して大幅に簡
易化し、又建物の床構造を簡素化し、トイレルー
ム内の空いたスペースを利用して排水口付の床を
形成することができる他、周囲に飛びちつた汚水
は床パン上に滴下して排水され、建物の床が水に
ぬれたりすることがない。又床下に配管を付設し
て床のユニツトを構成するので配管を追加するこ
とにより排臭もなし得、従来の如く天井に換気扇
等を設置することなく排臭がなし得、排臭も床下
に吸引するので作業者に排臭の影響も少ない等多
大の利点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は第１図２−２線断面図、第３
図はトイレルームの平面図である。 尚図面中、７は配管ユニツト、８は支持枠、９
は床パン、１０，１１は排水口、１２は排臭口、
１６は排水管、１７は排気管である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 排水口を有する床パンと、該床パンを支持し、
   床パンの下側に設けられ、該床パンを所定高さで
   支持する支持枠と、該支持枠内で床パンの下側に
   設けられ、前記排水口と接続された排水管とから
   なる床配管ユニツトにおいて、 前記床パンの周縁部に排臭口を設け、該排臭口
   は床パン下側の支持枠内に設けられた排気管と接
   続したことを特徴とする床配管ユニツト。