JPH05335139A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

Info

Publication number
JPH05335139A
JPH05335139A JP4138953A JP13895392A JPH05335139A JP H05335139 A JPH05335139 A JP H05335139A JP 4138953 A JP4138953 A JP 4138953A JP 13895392 A JP13895392 A JP 13895392A JP H05335139 A JPH05335139 A JP H05335139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron core
magnetic
hole
movable iron
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4138953A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshitada Katayama
義唯 片山
Yozo Mashima
要三 間嶋
Takayuki Shibata
孝之 柴田
Toshiaki Terada
利昭 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NipponDenso Co Ltd filed Critical NipponDenso Co Ltd
Priority to JP4138953A priority Critical patent/JPH05335139A/ja
Publication of JPH05335139A publication Critical patent/JPH05335139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】部品点数が少なく、加工費や工数の低減を図っ
た電磁弁を得る。 【構成】可動鉄心6が摺動可能に挿入される摺動孔4が
形成された支持部材30の円筒部32を磁気回路36内
に配置する。また、支持部材30をその磁気特性を非磁
性若しくは強磁性に変換可能な素材で形成する。円筒部
32を非磁性のままで機械加工により形成し、支持部材
30の鍔部34を冷間プレス加工により加工して、その
磁気特性を強磁性に変換する。そして、可動鉄心6内に
磁気回路36を形成させる非磁性部としての円筒部32
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルの励磁により可
動鉄心を摺動させて流体の流路を開閉する電磁弁に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁弁は、図9に示すよう
に、合成樹脂等で被覆されたコイル1に非磁性素材で形
成されたスリーブ2が挿入され、このスリーブ2には、
その軸方向に摺動孔4が形成されている。そして、この
摺動孔4には、可動鉄心6が摺動可能に挿入されてい
る。
【0003】また、スリーブ2の一端は、図10に示す
ように、強磁性素材からなる上エンドプレート8に、挿
着されており、可動鉄心6と上エンドプレート8との間
には、リング10が介装されている。また、スリーブ2
の他端には、Oリング12により漏れ止めされた固定鉄
心14が嵌着されている。
【0004】しかも、コイル1は、その両端が、上エン
ドプレート8と固定鉄心14とに挟持されると共に、そ
の外周は、上エンドプレート8と固定鉄心14との間に
介装された円筒状の強磁性素材よりなるヨーク15によ
り覆われている。更に、固定鉄心14には、その軸方向
に摺動孔4に連通する流入孔16が形成されており、摺
動孔4に開口する流入孔16の端には、弁座18が形成
されている。そして、この弁座18に対向して、可動鉄
心6には、球弁20が埋設されている。
【0005】前記可動鉄心6には、その軸方向に、連通
孔22が形成されて、可動鉄心6の両側が連通されてい
る。そして、上エンドプレート8には、その軸方向に、
摺動孔4に連通する流出孔24が形成されている。一
方、可動鉄心6は、可動鉄心6と固定鉄心14との間に
介装されたスプリング26により、球弁20が弁座18
から離間する方向に付勢されている。コイル1が励磁さ
れると、図9に二点鎖線で示すように、上エンドプレー
ト8、可動鉄心6、固定鉄心14、ヨーク15内に磁気
回路28が形成され、可動鉄心6が、スプリング26の
付勢力に抗して、固定鉄心14に吸引される。
【0006】よって、可動鉄心6が摺動孔4を固定鉄心
14に向かって摺動して、球弁20が弁座18に着座
し、流入孔16が閉塞されて、流入孔16から流出孔2
4への流路が閉じられるように構成されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の電磁弁では、その構成部品は単純形状であるに
も関わらず、スリーブ2などの非磁性素材で形成される
部品と、上エンドプレート8や固定鉄心14などの強磁
性素材で形成される部品とは別々に加工がなされて、別
体で形成されている。例えば、図10に示すように、上
エンドプレート8やスリーブ2はそれぞれ機械加工によ
る切削で形成され、この上エンドプレート8とスリーブ
2とをロー付等により、流体圧力に耐えるように接合し
ていた。その為、構成部品点数が多く、また、その為
に、接合や切削による加工費や工数が多いという問題が
あった。
【0008】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、部品点数が少なく、加工費や工数の低減を
図った電磁弁を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、コイルの励磁により形成される磁気回
路内に摺動可能に配置された可動鉄心を、前記コイルの
励磁により摺動させて、流体の流路を開閉する電磁弁に
おいて、前記可動鉄心が摺動可能に挿入される摺動孔が
形成された支持部材の少なくとも一部を前記磁気回路内
に配置すると共に、前記支持部材をその磁気特性を非磁
性若しくは強磁性に変換可能な素材で形成し、かつ、前
記支持部材の一部の前記磁気特性を変換して、前記可動
鉄心内に前記磁気回路を形成させる非磁性部を形成した
ことを特徴とする電磁弁の構成がそれである。
【0010】
【作用】前記構成を有する電磁弁は、支持部材がその磁
気特性を非磁性若しくは強磁性に変換可能な素材で形成
され、その支持部材に摺動孔を形成する。そして、支持
部材の一部の磁気特性を変換して、可動鉄心内に磁気回
路を形成させる非磁性部を形成する。
【0011】また、摺動孔に可動鉄心が摺動可能に挿入
され、支持部材の少なくとも一部が、磁気回路内に配置
され、コイルが励磁されると、可動鉄心内に磁気回路が
形成され、可動鉄心が摺動孔内を摺動して流路を開閉す
る。よって、部品点数が少なく、加工費や工数が低減さ
れる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例である電磁弁の断面
図である。尚、前述した、図9及び図10に示した従来
の電磁弁と同じ部材については、同一番号を付して詳細
な説明を省略する。以下他の実施例についても同様。
【0013】本実施例では、前述したスリーブ2と上エ
ンドプレート8とが一体とされた支持部材30として形
成されており、この支持部材30は、その磁気特性を非
磁性若しくは強磁性に変換可能な素材で形成されてい
る。その素材としては、本実施例では、クロムを4〜2
4重量%、ニッケルを4〜24重量%、炭素を1重量%
以下、マンガンを15重量%以下、及び残部を鉄(F
e)と不純物とからなる合金が用いられている。しか
も、この合金は、下記式で示される当量Heq%が18
〜25%であるものが適している。
【0014】当量Heq%=Ni%+0.65×Cr%
+1.05×Mn%+0.35×Si%+12.6×C
% この合金素材は、450℃以上に加熱後大気放冷以上の
冷却速度で冷却すると、その組織がオーステナイト組織
となり、比透磁率μr=1.2以下に非磁性化される。
また、この非磁性素材を、−200℃から室温(20
℃)の範囲内の温度に冷却した後、速やかに冷間加工を
加えることにより、その組織に強磁性のマルテンサイト
組織が発生し、その磁気特性が非磁性から強磁性に変換
される。
【0015】非磁性材料の温度が低いほど、また、冷間
加工の度合が大きいほど、発生するマルテンサイト組織
の量が多くなる。好ましくは、温度が−50℃以下、冷
間加工の据込み率が30〜50%程度で加工すると、比
透磁率μr=50以上、磁束密度B40=0.2(T)程
度の炭素鋼なみの強磁性を有するようになる。
【0016】更に、この冷間加工により強磁性化した素
材を、500℃以下の温度で磁気焼鈍することにより、
冷間加工による塑性歪を除去し、マルテンサイト組織の
まま、磁気特性を向上させることもできる。しかも、こ
の強磁性化した素材を、高周波加熱等により、500℃
以上に加熱し、焼鈍すると、マルテンサイト組織が、オ
ーステナイト組織に変わる。この強磁性化した素材を部
分的に加熱するとこにより、素材の一部分のみを、その
磁気特性を強磁性から非磁性に変換することもできる。
【0017】本実施例では、このような素材を用いて、
まず、非磁性素材の状態で、図2に示すように、摺動孔
4を切削加工により可動鉄心6が摺動可能な直径に加工
すると共に、その外周を加工して、円筒部32を形成す
る。その後、−50℃に冷却し、据込み率30〜50%
程度で、円筒部32を除き、冷間加工して、鍔部34を
形成する。
【0018】これにより、鍔部34が非磁性から強磁性
に変換されて、支持部材30には、非磁性の円筒部32
と、強磁性の鍔部34とが形成される。そして、支持部
材30に流出孔24を加工し、摺動孔4にリング10と
球弁20を取り付けた可動鉄心6とスプリング26を挿
入すると共に、円筒部32をコイル1に挿入する。
【0019】また、コイル1の外周にヨーク15を挿着
すると共に、円筒部32に、固定鉄心14を嵌着し、支
持部材30の鍔部34と、固定鉄心14との間に、コイ
ル1とヨーク15とを挟持する。次に、前述した本実施
例の電磁弁の作動について説明する。
【0020】可動鉄心6は、スプリング26により付勢
されて、可動鉄心6が摺動孔4内を、球弁20が弁座1
8から離間するように摺動される。よって、流入孔16
は、弁座18、摺動孔4、連通孔22を介して、流出孔
24と連通されて、開弁状態とされ、流入孔16に流入
した流体は、摺動孔4、連通孔22からなる流路を通っ
て、流出孔24から流出する。
【0021】一方、コイル1を励磁すると、図1に二点
鎖線で示すように、鍔部34、可動鉄心6、固定鉄心1
4、ヨーク15内に磁気回路36が形成される。即ち、
円筒部32は非磁性部であるため、磁気回路36は円筒
部32内よりも、可動鉄心6内に形成される。
【0022】よって、可動鉄心6は、固定鉄心14に強
力に吸引され、可動鉄心6は、スプリング26の付勢力
に抗して、摺動孔4内を弁座18に向かって摺動され
る。そして、球弁20が弁座18に着座し、流入孔16
が閉塞されて、閉弁され、流入孔16と流出孔24との
連通は遮断される。
【0023】従って、前述した本実施例の電磁弁は、支
持部材30に非磁性部である円筒部32と、強磁性部で
ある鍔部34とを一体で形成したので、部品点数が少な
く、その加工が容易となるので、加工費や工数も低減さ
れる。また、支持部材30の円筒部32をコイル1に挿
入するだけで、可動鉄心6内に磁気回路36を形成させ
る非磁性部を形成することができ、ロー付等による接合
を必要とせず、容易に組み立てることができ、組立工数
も低減される。
【0024】次に、前述した実施例とは異なる第2実施
例の電磁弁について、図3によって説明する。非磁性部
である円筒部32と、強磁性部である鍔部34とが形成
された支持部材40に、摺動孔4に連通する流入孔42
と、流出孔44とが設けられている。流出孔44は、支
持部材40に嵌着・固定された管部材46に形成されて
おり、その摺動孔4側には、弁座48が設けられてい
る。
【0025】そして、摺動孔4に摺動自在に挿入された
可動鉄心50には、弁座48に対向して、球弁20が埋
設されており、可動鉄心50は、可動鉄心50と固定鉄
心14との間に介装されたスプリング52により、球弁
20が弁座48に着座するように付勢されている。
【0026】第2実施例の電磁弁では、スプリング52
の付勢力により、球弁20が弁座48に着座され、流入
孔42と流出孔44との連通が遮断されて、閉弁するよ
うに構成されている。そして、コイル1を励磁すると、
鍔部34、可動鉄心50、固定鉄心14、ヨーク15内
に磁気回路54が形成されて、可動鉄心50が固定鉄心
14に吸引される。よって、球弁20が弁座48から離
間されて、流入孔42と、流出孔44とが摺動孔4を介
して連通されて開弁される。
【0027】この第2実施例の電磁弁の場合でも、前述
した実施例と同様に、非磁性部と強磁性部とを一体で形
成したので、部品点数が少なく、その加工が容易とな
る。また、支持部材40の円筒部32をコイル1に挿入
するだけで、可動鉄心50内に磁気回路54を形成させ
る非磁性部を形成することができ、容易に組み立てるこ
とができる。
【0028】続いて、前述した両実施例と異なる第3実
施例について、図4及び図5によって説明する。コイル
1には、支持部材60が同軸上に挿入されており、この
支持部材60は、前述したと同様の磁気特性を変換可能
な素材で形成されている。そして、この支持部材60
は、板状の素材から、プレスによる深絞り加工等の冷間
加工により、有底筒状に加工されて、その内部に摺動孔
61が形成されている。この加工により、支持部材60
は、その全体が非磁性から強磁性に変換される。
【0029】そして、コイル1に対応した位置が、図5
に示すように、高周波コイル62により高周波加熱され
て、その箇所が強磁性から非磁性に変換されて、非磁性
部64として形成され、その他の箇所が強磁性部66と
して形成される。また、この支持部材60の摺動孔61
には、可動鉄心68が摺動可能に挿入されており、可動
鉄心68には、弁棒70の一端が嵌着・固定されて、弁
棒70の他端は可動鉄心68から突出されている。更
に、摺動孔61には、固定鉄心72が嵌着されており、
固定鉄心72には、前記弁棒70が摺動可能な挿入孔7
4が軸方向に形成されている。
【0030】この挿入孔74に弁棒70が挿入されてお
り、挿入孔74に連通して接続孔76が形成されてい
る。そして、接続孔76に連通して径方向に流出孔78
が形成されると共に、接続孔76には、プラグ80が嵌
着されている。このプラグ80には、接続孔76に連通
する流入孔82が形成されており、流入孔82の接続孔
76側には、弁座84が形成されている。
【0031】この弁座84に対向して、弁棒70には球
弁86が埋設されており、プラグ80と弁棒70との間
には、スプリング88が介装されて、弁棒70を、球弁
86が弁座84から離間する方向に付勢している。尚、
前記支持部材60は、コイル1の一端に設けられた強磁
性を有する蓋部材90から突出形成されており、この蓋
部材90及び支持部材60に接している以外のコイル1
の外周は、強磁性を有するヨーク92により被覆されて
いる。
【0032】このスプリング88の付勢力により、弁棒
70が摺動されて、球弁86が弁座84から離間し、流
入孔82と流出孔78とが、接続孔76を介して連通さ
れて、開弁され、流体が流入孔82から流出孔78に流
れる。一方、コイル1が励磁されると、蓋部材90、支
持部材60の強磁性部66、固定鉄心72、可動鉄心6
8、ヨーク92内に磁気回路94が形成される。よっ
て、可動鉄心68が固定鉄心72に吸引されて、摺動孔
61を摺動する。そして、球弁86が弁座84に着座し
て、流入孔82と流出孔78との連通を遮断して閉弁す
る。
【0033】この第3実施例の電磁弁の場合でも、非磁
性部と強磁性部とを一体で形成するので、部品点数が少
なく、その加工が容易となる。また、支持部材60をコ
イル1に挿入するだけで、可動鉄心68内に磁気回路9
4を形成させる非磁性部64を形成することができ、容
易に組み立てることができる。
【0034】次に、前述した各実施例とは異なる第4実
施例について、図6及び図7によって説明する。コイル
1には、支持部材100の円筒部102が挿入されてお
り、支持部材100の円筒部102の一端には、鍔部1
04が設けられている。この支持部材100は、図7に
示すように、前記非磁性の素材101をプレス加工や鍛
造加工等の冷間加工により、円筒部102と鍔部104
を備えた支持部材100の形状に加工される。
【0035】この冷間加工により、支持部材100は、
その全体が強磁性に変換する。そして、円筒部102の
コイル1に対応した箇所を、例えば、高周波コイル10
3を用いた高周波加熱により500℃以上に加熱する。
これにより、この箇所は、非磁性部105に変換され
る。
【0036】コイル1は、鍔部104と、円筒部102
の外周に挿着された強磁性を有する蓋部材106とによ
り、その両端が挟持されている。また、コイル1の外周
には、強磁性を有するヨーク108が挿着されており、
このヨーク108も鍔部104と蓋部材106とにより
挟持されている。
【0037】円筒部102には、その軸方向に大径孔1
09及び大径孔109に連接した摺動孔110が、鍔部
104と反対側から形成されており、鍔部104には、
摺動孔110内に突き出された管部材112が嵌着され
ている。そして、管部材112には、摺動孔110に連
通した流入孔114が形成されており、この流入孔11
4の摺動孔110側の端には、弁座115が形成されて
いる。
【0038】また、摺動孔110には、摺動自在に円筒
状の可動鉄心116が挿入されており、しかも、可動鉄
心116は、大径孔109に挿入されたリング111に
より、可動鉄心116の傾きを防止するように構成され
ている。このリング111は、非磁性の鉄鋼材料で形成
されている。この可動鉄心116と支持部材100との
間にはスプリング118が介装されている。可動鉄心1
16内には、その軸方向に摺動可能に第1移動板120
が配置されており、第1移動板120には、前記弁座1
15に対向して、球弁122が埋設されている。尚、こ
の第1移動板120には、貫通孔124が穿設されてい
る。
【0039】更に、可動鉄心116内には、大径孔10
9側に、第2移動板126が取り付けられており、この
第2移動板126にも、貫通孔128が穿設されてい
る。この第2移動板126と第1移動板120との間に
は、スプリング127が介装されて、第1移動板120
を弁座115方向に付勢している。また、第2移動板1
26にも、そのほぼ中心に、球弁129が埋設されてい
る。
【0040】そして、大径孔109には、プラグ130
が嵌着されて、大径孔109が閉塞されている。このプ
ラグ130には、大径孔109に連通した連通孔132
が穿設されており、また、プラグ130には、管部材1
33が挿着されており、管部材133には、大径孔10
9に連通する流出孔134が形成されている。この流出
孔134の端には、球弁129が着座可能な弁座136
が形成されている。
【0041】この電磁弁は、スプリング118の付勢力
により、可動鉄心116がプラグ130側に摺動され、
第2移動板126の球弁129が流出孔134の弁座1
36に着座して、流出孔134を閉塞する。また、第1
移動板120の球弁122は、流入孔114の弁座11
5から離間して、流入孔114を開放する。よって、流
入孔114は、両貫通孔124,128を介して、連通
孔132と連通される。
【0042】一方、コイル1を励磁すると、蓋部材10
6、円筒部102、可動鉄心116、鍔部104、ヨー
ク108内に磁気回路138が形成され、可動鉄心11
6が、支持部材100の鍔部104に吸引される。よっ
て、第2移動板126の球弁129は、流出孔134の
弁座136から離間し、連通孔132と流出孔134と
が大径孔109を介して連通される。
【0043】また、コイル1が励磁されると可動鉄心1
16が支持部材100の鍔部104側に吸引されて摺動
孔110を摺動し、第1移動板120の球弁122は、
スプリング127の付勢力により流入孔114の弁座1
15に着座し、弁座115に押し付けられる。よって、
球弁122はスプリング118の付勢力と可動鉄心11
6に作用する吸引力との釣合によって、弁座115から
離間、あるいは着座して、流入孔114と連通孔132
とを連通・遮断する。
【0044】流入孔114へ供給される作動油圧力が上
昇して、第1移動板120への作用力が、スプリング1
27の付勢力を上回ると、第1移動板120を球弁12
2を弁座115から離間させるように移動する。そし
て、流入孔114と流出孔134、連通孔132とを、
両貫通孔124,128を介して連通する。
【0045】従来、前述した支持部材100は、図8に
示すように、強磁性の円筒部材200と、同じく強磁性
の鍔部202とにより、非磁性の大リング204と、非
磁性の小リング206とを挟持し、これらをロー付によ
り接合し、非磁性部を有する支持部材208を形成して
いた。
【0046】このように、本第4実施例の電磁弁による
と、支持部材100に非磁性部と強磁性部とを一体で形
成するので、部品点数が少なく、その加工が容易とな
る。また、支持部材100をコイル1に挿入するだけ
で、可動鉄心116内に磁気回路138を形成させる非
磁性部64を形成することができ、容易に組み立てるこ
とができ、組立工数が低減される。
【0047】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の電磁弁は、
その磁気特性を変換して、非磁性部と強磁性部とを一体
で形成するので、部品点数が少なく、その加工が容易と
なる。また、支持部材をコイルに挿入するだけで、可動
鉄心内に磁気回路を形成させる非磁性部を形成すること
ができ、容易に組み立てることができ、組立工数が低減
されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての電磁弁の断面図であ
る。
【図2】本実施例の支持部材の磁気特性の変換を説明す
る断面図である。
【図3】本発明の第2実施例としての電磁弁の断面図で
ある。
【図4】本発明の第3実施例としての電磁弁の断面図で
ある。
【図5】本第3実施例の支持部材の磁気特性の変換を説
明する断面図である。
【図6】本発明の第4実施例としての電磁弁の断面図で
ある。
【図7】本第4実施例の支持部材の磁気特性の変換を説
明する断面図である。
【図8】従来の非磁性部を備えた支持部材の構成を説明
する断面図である。
【図9】従来の電磁弁の断面図である。
【図10】従来の支持部材の断面図である。
【符号の説明】
1…コイル 4,61,110…摺動孔 6,50,68,116…可動鉄心 14,72…固定鉄心 15,92,108…ヨーク 16,42,82,114…流入孔 24,44,78,134…流出孔 28,36,54,94,138…磁気回路 30,40,60,100,208…支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 利昭 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルの励磁により形成される磁気回路
    内に摺動可能に配置された可動鉄心を、前記コイルの励
    磁により摺動させて、流体の流路を開閉する電磁弁にお
    いて、 前記可動鉄心が摺動可能に挿入される摺動孔が形成され
    た支持部材の少なくとも一部を前記磁気回路内に配置す
    ると共に、前記支持部材をその磁気特性を非磁性若しく
    は強磁性に変換可能な素材で形成し、 かつ、前記支持部材の一部の前記磁気特性を変換して、
    前記可動鉄心内に前記磁気回路を形成させる非磁性部を
    形成したことを特徴とする電磁弁。
JP4138953A 1992-05-29 1992-05-29 電磁弁 Pending JPH05335139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4138953A JPH05335139A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4138953A JPH05335139A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 電磁弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05335139A true JPH05335139A (ja) 1993-12-17

Family

ID=15234023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4138953A Pending JPH05335139A (ja) 1992-05-29 1992-05-29 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05335139A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526432A (ja) * 2007-05-03 2010-07-29 イートン コーポレーション アーマチャ及びソレノイドアセンブリ
JP2016503187A (ja) * 2012-12-21 2016-02-01 オリンパス ビンテル ウント イーベーエー ゲーエムベーハーOlympus Winter & Ibe Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung 外科用器具のための電磁アクチュエータ
JP2021027143A (ja) * 2019-08-05 2021-02-22 Kyb株式会社 ソレノイド、電磁弁、及び緩衝器

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010526432A (ja) * 2007-05-03 2010-07-29 イートン コーポレーション アーマチャ及びソレノイドアセンブリ
JP2016503187A (ja) * 2012-12-21 2016-02-01 オリンパス ビンテル ウント イーベーエー ゲーエムベーハーOlympus Winter & Ibe Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung 外科用器具のための電磁アクチュエータ
JP2021027143A (ja) * 2019-08-05 2021-02-22 Kyb株式会社 ソレノイド、電磁弁、及び緩衝器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8733393B2 (en) Solenoid operated fluid control valve
US9435456B2 (en) Valve
JPH11132127A (ja) 燃料噴射弁及びその組立方法
WO2016039181A1 (ja) 電磁弁
JP2006138325A (ja) 電磁石式に操作可能な弁
US4262877A (en) Solenoid fluid valves
JPH09503267A (ja) 電磁作動式の弁に用いられる弁ニードルおよび該弁ニードルを製造するための方法
JP5399486B2 (ja) 金属製の複合部材、特に電磁弁用の金属製の複合部材
US5174336A (en) General purpose fluid control valve
US20130112904A1 (en) Solenoid valve with a two-part core
US6860371B2 (en) Piston for magneto-rheological fluid systems and method for its manufacture
JPH05335139A (ja) 電磁弁
JP7217756B2 (ja) 減衰力調整式緩衝器およびソレノイド
WO2006065786A2 (en) Magnetically-actuated manually-operated isolation valve
US2325878A (en) Fluid control valve
JPH058152U (ja) ソレノイド弁
US20200232569A1 (en) System and Method for High Flow Valve
JP4331757B2 (ja) 強固なケーシングの製作法
EP1273820A3 (en) Magnetorheological damper with bypass valving
US4088975A (en) Alternating current solenoids
JP3753003B2 (ja) シャフト付きソレノイド型アクチュエータ
JP6025975B2 (ja) ハウジング、特にバルブハウジングを製造する方法
WO2008110438A1 (de) Elektromagnetventil
JPS6210514Y2 (ja)
JP2003035236A (ja) 電磁式燃料噴射弁