JPH0533358A - 地下貯槽の構造と地下貯槽の構築方法 - Google Patents

地下貯槽の構造と地下貯槽の構築方法

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JPH0533358A
JPH0533358A JP3214124A JP21412491A JPH0533358A JP H0533358 A JPH0533358 A JP H0533358A JP 3214124 A JP3214124 A JP 3214124A JP 21412491 A JP21412491 A JP 21412491A JP H0533358 A JPH0533358 A JP H0533358A
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constructing
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Yasuhiro Kishi
恭博 喜志
Mineo Kobayashi
峯男 小林
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 工期の大幅な短縮と施工費の低減が図れる、
地下貯槽の構造と地下貯槽の構築技術を提供すること。 【構成】 上下を解放した側壁1の底部を底版2が閉塞
した地下貯槽の構築方法において、側壁内に真空断熱構
造の断熱パネル3を埋設して側壁1を構築し、側壁の内
側に水を満たして側壁の外周面に作用する水圧とバラン
スしながら掘削して側壁を沈設することを特徴とする、
地下貯槽の構造と地下貯槽の構築方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内壁に断熱パネルを取
り付けた貯熱槽等の地下貯槽の構造と地下貯槽の構築方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】限りある資源エネルギーの有効利用の観
点から、ビルから排出される排熱、太陽熱、大気熱、地
熱等を採取してビル直下やビル近傍の地下部に貯熱槽を
設置して蓄熱し、これを例えば都市施設の熱源として活
用する熱源供給システムが提案されている。この種の貯
熱槽は、連続地中壁工法等で貯熱槽の躯体を構築した
後、内部をドライ掘削し、最後に躯体の内壁に断熱材を
取り付けて構築する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】前記した貯熱槽の構
築技術にあっては、次のような問題点が指摘されてい
る。
【0004】<イ> 断熱材はドライ掘削した後の最終
工程で取り付けている。そのため、断熱材の取り付けが
複雑となる。
【0005】<ロ> 躯体の構築、掘削工程、断熱材の
取付工程が夫々独立しているため、完成までに長期間を
要する。
【0006】<ハ> 貯熱槽を構成する躯体はドライ掘
削時の土圧に対抗できるように、壁圧を厚く設計してお
り、施工コスト増大の一因となっている。
【0007】
【本発明の目的】本発明は以上の点に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、つぎのような地下貯槽
の構造と地下貯槽の構築方法を提供することにある。
【0008】<イ> 工期の大幅な短縮が図れる、地下
貯槽の構造と地下貯槽の構築方法。
【0009】<ロ> 施工費の低減が図れる、地下貯槽
の構造と地下貯槽の構築方法。
【0010】<ハ> 躯体の壁厚を薄く設計できる、地
下貯槽の構造と地下貯槽の構築方法
【0011】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上下を解放
した側壁の底部を底版が閉塞した地下貯槽において、地
下貯槽を構成する躯体内に、躯体構築時に埋設した真空
断熱構造の断熱パネルを内蔵することを特徴とする、地
下貯槽の構造である。さらに本発明は上下を解放した側
壁の底部を底版が閉塞した地下貯槽において、地下貯槽
を構成する躯体の内側表面を、躯体構築時に取り付けた
真空断熱構造の断熱パネルで被覆することを特徴とす
る、地下貯槽の構造である。さらに本発明は上下を解放
した側壁の底部を底版が閉塞した地下貯槽の構築方法に
おいて、側壁内に真空断熱構造の断熱パネルを埋設して
側壁を構築し、側壁の内側に水を満たして側壁の外周面
に作用する水圧とバランスしながら掘削して側壁を沈設
することを特徴とする、地下貯槽の構築方法である。さ
らに本発明は上下を解放した側壁の底部を底版が閉塞し
た地下貯槽の構築方法において、側壁の内壁表面に真空
断熱構造の断熱パネルを取り付けながら、側壁の内側地
盤を掘削して側壁を沈設することを特徴とする、地下貯
槽の構築方法である。
【0012】
【本発明の構成】以下図面を参照しながら本発明につい
て説明する。
【0013】<イ>地下貯槽の構造 図1に下地下貯槽の刃口部分の断面図を示す。本発明で
は地下貯槽の側壁1及び底版2を構成する躯体中に、断
熱パネル3を埋設して構成される。これらの断熱パネル
3はコンクリートを打設して地下貯槽を構築する際に、
予め図示しない型枠内に内壁と平行に配列して組み込ん
でおき、コンクリート打設により埋設する。断熱パネル
3は図示するように一重に限定されず、必要に応じて幾
重に積層させて埋設しても良い.
【0014】<ロ>断熱パネル 断熱パネル3は真空式の薄板状の中空構造を呈し、その
外形に制限を受けない。図2を基に断熱パネル3の詳細
について説明すると、断熱パネル3は鋼製(例えばSA
Sなど)で密封構造の函体31と、この函体31の表面
に被覆したウレタン被膜32で構成される。各断熱パネ
ル3の間は連結管34で以て相互に連通されていると共
に、側壁1内及び底版2内の断熱パネル3が排気管33
を介して地上の真空ポンプ4と接続していて、真空ポン
プ4の稼働により全断熱パネル3内が真空になるように
構成されている。
【0015】
【作用】つぎに図3から図5を基に地下貯槽の構築方法
について説明する。
【0016】<イ>側壁の沈設 図3に示すように施工予定位置で現場打設によりオープ
ン式の側壁2を構築する。この際、側壁内に複数の断熱
パネル3を埋設することは前述した通りである。これま
では壁体を先行して構築し、その後にドライ掘削する方
法が提案されているが、本発明では側壁1の沈設と掘削
作業とを並行して行う。すなわち、側壁1内に水5(地
下水や泥水等)を満たして側壁1に外周側に作用する水
圧とバランスしながら側壁1内を掘削する。これにより
側壁1の壁厚は土圧のみを考慮した厚さに薄く設計する
ことができる。
【0017】<ロ>底版の構築 図4のように断熱パネル3の埋設された側壁1を所定の
深度まで沈設したら、水5を満たしたままの側壁1内
に、底版用の鉄筋篭6をクレーン等で吊り落とす。この
鉄筋篭6には沈下前に底版用の複数の断熱パネル3と排
気管33を組み込んでおく。そして、側壁1の底部にト
レミー管7等を用いて水中コンクリートを打設するして
断熱パネル3の埋設された底版2を構築する。最後に図
1に示すように各排気管31,31を真空ポンプ4に接
続して施工を完了する。このように本発明は底版コンク
リートの打設と同時に、断熱パネル3の設置作業が完了
する。真空ポンプ4の稼働により断熱パネル3内を真空
にすることで地下貯槽に高い断熱効果を付与することが
できる。
【0018】
【その他の実施例】図6は地下水のない状況下でオープ
ン式の側壁1をドライ掘削により沈設する場合を示す。
本実施例の場合、ドライ掘削と並行して側壁1を沈下す
る際、側壁1の内壁表面の下位から上方へ向けて順次断
熱パネル3を取り付けて施工する。なお図中9は、側壁
1施工前に地中に定着したアンカー8を緊張して側壁1
を沈下するための圧入ジャッキである。また底版2につ
いては、側壁1の沈設後、コンクリートを打設して構築
した底版2の内側表面(上面)に断熱パネルを取り付け
る。また底版2の断熱方法として、前記実施例と同様に
断熱パネルを組み込んだ底版用の鉄筋篭を設置した後に
コンクリートを打設する方法や、断熱性の高い発泡コン
クリートを水中打設する方法を採用することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上説明したようになるから次
のような効果を得ることができる。
【0020】<イ> 地下貯槽の躯体の構築時に断熱パ
ネルを設置できるため、工期の大幅な短縮が可能とな
る。
【0021】<ロ> 側壁の内外に作用する水圧がバラ
ンスするため、側壁の壁厚を土圧のみに対抗できる薄厚
に設計できる。
【0022】<ハ> 工期の短縮に伴う省力化と、躯体
厚の薄肉化による材料費の低減により、施工コストを大
幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る実施例の説明図
【図2】 断熱パネルの部分拡大図
【図3】 側壁の沈設時における施工方法の説明図
【図4】 底版用鉄筋篭の設置時における施工方法の説
明図
【図5】 底版の施工時における施工方法の説明図
【図6】 他の実施例の説明図

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下を解放した側壁の底部を底版が閉塞
    した地下貯槽において、 地下貯槽を構成する躯体内に、躯体構築時に埋設した真
    空断熱構造の断熱パネルを内蔵することを特徴とする、 地下貯槽の構造。
  2. 【請求項2】 上下を解放した側壁の底部を底版が閉塞
    した地下貯槽において、 地下貯槽を構成する躯体の内側表面を、躯体構築時に取
    り付けた真空断熱構造の断熱パネルで被覆することを特
    徴とする、 地下貯槽の構造。
  3. 【請求項3】 上下を解放した側壁の底部を底版が閉塞
    した地下貯槽の構築方法において、 側壁内に真空断熱構造の断熱パネルを埋設して側壁を構
    築し、 側壁の内側に水を満たして側壁の外周面に作用する水圧
    とバランスしながら掘削して側壁を沈設することを特徴
    とする、 地下貯槽の構築方法。
  4. 【請求項4】 上下を解放した側壁の底部を底版が閉塞
    した地下貯槽の構築方法において、 側壁の内壁表面に真空断熱構造の断熱パネルを取り付け
    ながら、 側壁の内側地盤を掘削して側壁を沈設することを特徴と
    する、 地下貯槽の構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100726396B1 (ko) * 2006-08-08 2007-06-08 (주)동명산업 조립식 탱크의 하부 지지 구조 및 조립식 탱크용 하부 패널
JP2008064372A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Kenji Umetsu 熱交換器型蓄熱システム

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KR100726396B1 (ko) * 2006-08-08 2007-06-08 (주)동명산업 조립식 탱크의 하부 지지 구조 및 조립식 탱크용 하부 패널
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