JPH05331959A - 木材・コンクリート複合材 - Google Patents
木材・コンクリート複合材Info
- Publication number
- JPH05331959A JPH05331959A JP4142698A JP14269892A JPH05331959A JP H05331959 A JPH05331959 A JP H05331959A JP 4142698 A JP4142698 A JP 4142698A JP 14269892 A JP14269892 A JP 14269892A JP H05331959 A JPH05331959 A JP H05331959A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wood
- concrete
- composite material
- base material
- sides
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 木材の使用割合を低率となし、木材のもつ風
合い，加工性，および強度，耐久性，耐火性等の優れた
物性を備えた木材・コンクリート複合材。 【構成】 炭素繊維の短繊維を混入した繊維補強コンク
リートからなり、長さ方向に沿い炭素繊維のＦＲＰ補強
筋を配筋した断面正方形のコンクリート基材の４側面に
木材薄板を高圧接着して積層してなる柱用の木材・コン
クリート複合材。
合い，加工性，および強度，耐久性，耐火性等の優れた
物性を備えた木材・コンクリート複合材。 【構成】 炭素繊維の短繊維を混入した繊維補強コンク
リートからなり、長さ方向に沿い炭素繊維のＦＲＰ補強
筋を配筋した断面正方形のコンクリート基材の４側面に
木材薄板を高圧接着して積層してなる柱用の木材・コン
クリート複合材。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明はコンクリートの基材表
面に木材層を積層した、土木、建築物用の建材等として
用いられる木材・コンクリート複合材に関する。
面に木材層を積層した、土木、建築物用の建材等として
用いられる木材・コンクリート複合材に関する。
【０００２】
【従来技術】木材をそのまま構造材や内外装材として用
いる技術は古来よりある。また、鉄骨やコンクリートの
表面に仕上げ材として木材を張付ける技術も実施されて
いる。
いる技術は古来よりある。また、鉄骨やコンクリートの
表面に仕上げ材として木材を張付ける技術も実施されて
いる。
【０００３】しかしながら、木材と鉄骨やコンクリート
が一体となって製造された建材が構造材や仕上げ材に用
いられることは少なく、これは一体となった建材の切断
加工や釘打ち加工が簡単にできないことに原因がある。
が一体となって製造された建材が構造材や仕上げ材に用
いられることは少なく、これは一体となった建材の切断
加工や釘打ち加工が簡単にできないことに原因がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】我が国にあって木質系
の建材は歴史、文化の上で欠くことのできない建築素材
であるが、近年、地球環境の保護が認識され、天然資源
の枯渇を防止する必要性が生じている。とりわけ天然木
材は生産サイクルが長く、天然資源の枯渇の代表的な資
源である。
の建材は歴史、文化の上で欠くことのできない建築素材
であるが、近年、地球環境の保護が認識され、天然資源
の枯渇を防止する必要性が生じている。とりわけ天然木
材は生産サイクルが長く、天然資源の枯渇の代表的な資
源である。
【０００５】この発明は上記事情に鑑みなされたもので
ある。その目的は従来の木質系建材に近い感触と加工性
を備え、しかも木材の使用割合が低率である木材・コン
クリート複合材を提案するにある。
ある。その目的は従来の木質系建材に近い感触と加工性
を備え、しかも木材の使用割合が低率である木材・コン
クリート複合材を提案するにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明はコンク
リートの基材表面に木材層を積層した木材・コンクリー
ト複合材であって、基材は短繊維を混入した繊維補強コ
ンクリートからなることを特徴とする。請求項２は、請
求項１の複合材において、繊維補強コンクリートは軽量
骨材を用いてなることを特徴とする。
リートの基材表面に木材層を積層した木材・コンクリー
ト複合材であって、基材は短繊維を混入した繊維補強コ
ンクリートからなることを特徴とする。請求項２は、請
求項１の複合材において、繊維補強コンクリートは軽量
骨材を用いてなることを特徴とする。
【０００７】この発明が用いる短繊維は、炭素繊維，芳
香族ポリアミド繊維（アラミド繊維）、ビニロン繊維あ
るいは耐アルカリ性ガラス繊維等の高引張強度，高引張
弾性率をもった繊維が選択される。これら繊維は繊維長
数mm〜数cmの短繊維となし、セメント・骨材混合スラリ
ーに混入し、繊維補強コンクリートとする。
香族ポリアミド繊維（アラミド繊維）、ビニロン繊維あ
るいは耐アルカリ性ガラス繊維等の高引張強度，高引張
弾性率をもった繊維が選択される。これら繊維は繊維長
数mm〜数cmの短繊維となし、セメント・骨材混合スラリ
ーに混入し、繊維補強コンクリートとする。
【０００８】この発明で用いる軽量骨材としてはシラス
バルーン、黒曜石発泡体粒などのガラス質発泡体が好適
に用いられる。
バルーン、黒曜石発泡体粒などのガラス質発泡体が好適
に用いられる。
【０００９】この複合材には、前記の繊維類の連続糸
条，あるいはこれら糸条を芯材とするＦＲＰ（繊維強化
プラスチック）の補強筋を配筋したり、さらにこれら補
強筋にプレストレスを導入して補強することができる。
条，あるいはこれら糸条を芯材とするＦＲＰ（繊維強化
プラスチック）の補強筋を配筋したり、さらにこれら補
強筋にプレストレスを導入して補強することができる。
【００１０】
【作用】この木材・コンクリート複合材は、基材の繊維
補強コンクリートが高強度であり、腐食することなく耐
久性が優れ、その表面には木材層が積層してあるので、
天然木材の風合いと高強度，耐久性等の基材の優れた物
性を一体となし発揮する。
補強コンクリートが高強度であり、腐食することなく耐
久性が優れ、その表面には木材層が積層してあるので、
天然木材の風合いと高強度，耐久性等の基材の優れた物
性を一体となし発揮する。
【００１１】請求項２の複合材の基材となる軽量骨材を
用いた繊維補強コンクリートは、一般に比重が1.0 〜1.
6 と軽量であり、曲げ強度も高強度のものが得られる。
また、鋸切断や釘打ちなどの加工性に富んでいる。一方
表層に積層した木材は比重が1.0 より小さく、加工性が
優れ、木材繊維軸方向の圧縮強度，弾性係数は基材の繊
維補強コンクリートと同等であり、引張強度は繊維補強
コンクリートより高い。従って、この木材・コンクリー
ト複合材は一層、木材に近い物性，加工性および風合い
を発揮する。
用いた繊維補強コンクリートは、一般に比重が1.0 〜1.
6 と軽量であり、曲げ強度も高強度のものが得られる。
また、鋸切断や釘打ちなどの加工性に富んでいる。一方
表層に積層した木材は比重が1.0 より小さく、加工性が
優れ、木材繊維軸方向の圧縮強度，弾性係数は基材の繊
維補強コンクリートと同等であり、引張強度は繊維補強
コンクリートより高い。従って、この木材・コンクリー
ト複合材は一層、木材に近い物性，加工性および風合い
を発揮する。
【００１２】
【実施例】図１の実施例は柱部材として用いる木材・コ
ンクリート複合材１であり、断面略正方形のコンクリー
ト基材２の４側面に木材薄板３を高圧接着して積層しな
っている。基材２は炭素繊維短繊維を混入した繊維補強
コンクリート４からなり、外縁側に長さ方向に沿って炭
素繊維の連結糸条を芯材とするＦＲＰ補強筋５が配筋し
てある。なお、補強筋５にはプレストレスを導入するこ
とができる。
ンクリート複合材１であり、断面略正方形のコンクリー
ト基材２の４側面に木材薄板３を高圧接着して積層しな
っている。基材２は炭素繊維短繊維を混入した繊維補強
コンクリート４からなり、外縁側に長さ方向に沿って炭
素繊維の連結糸条を芯材とするＦＲＰ補強筋５が配筋し
てある。なお、補強筋５にはプレストレスを導入するこ
とができる。
【００１３】図２の実施例は梁部材として用いる複合材
１であり、繊維補強コンクリート４からなる断面長方形
のコンクリート基材２の４側面に木材薄板３を積層し、
短辺外縁側に長さ方向に沿いＦＲＰ補強筋５を配筋しな
っている。
１であり、繊維補強コンクリート４からなる断面長方形
のコンクリート基材２の４側面に木材薄板３を積層し、
短辺外縁側に長さ方向に沿いＦＲＰ補強筋５を配筋しな
っている。
【００１４】図３に示す実施例はパネル部材として用い
る複合板１であり、押出成形してなる板状のコンクリー
ト基材２の２表面に木材薄板３を積層してなっている。
基材２は繊維補強コンクリート４からなり、長さ方向
（押出方向）に沿い断面方形の中空部６が設けてある。
なお、図示しないが、ＦＲＰ補強筋を配筋することもで
きる。また、木材薄板３は片表面のみに積層する場合も
ある。
る複合板１であり、押出成形してなる板状のコンクリー
ト基材２の２表面に木材薄板３を積層してなっている。
基材２は繊維補強コンクリート４からなり、長さ方向
（押出方向）に沿い断面方形の中空部６が設けてある。
なお、図示しないが、ＦＲＰ補強筋を配筋することもで
きる。また、木材薄板３は片表面のみに積層する場合も
ある。
【００１５】図４に示す実施例は、外力の比較的大きい
壁材あるいは床材として用いる複合材１であり、コンク
リート基材２は板状をなし繊維補強コンクリート４から
なり、長さ方向両側縁部および中央部に沿い梁型リブ７
を有し、リブ７上に木材厚板８を接着積層しなってい
る。基材２にはＦＲＰ補強筋５が格子状をなし配筋して
あり、リブ７部の下面側には長さ方向に沿いＦＲＰ緊張
材９を配筋し、プレストレスが導入してある。また、リ
ブ７，７間の凹部内には断熱材１０が詰込まれている。
壁材あるいは床材として用いる複合材１であり、コンク
リート基材２は板状をなし繊維補強コンクリート４から
なり、長さ方向両側縁部および中央部に沿い梁型リブ７
を有し、リブ７上に木材厚板８を接着積層しなってい
る。基材２にはＦＲＰ補強筋５が格子状をなし配筋して
あり、リブ７部の下面側には長さ方向に沿いＦＲＰ緊張
材９を配筋し、プレストレスが導入してある。また、リ
ブ７，７間の凹部内には断熱材１０が詰込まれている。
【００１６】上記の実施例では、骨材について記載しな
かったが、砂、砕石等の通常の骨材のほか、使用の目的
に応じシラスバルーン，黒曜石発泡体粒等の軽量骨材を
用いる。
かったが、砂、砕石等の通常の骨材のほか、使用の目的
に応じシラスバルーン，黒曜石発泡体粒等の軽量骨材を
用いる。
【００１７】
【発明の効果】この発明は以上の通りであり、この木材
・コンクリート複合材は、木材の使用量を節減でき、し
かも、木材の優れた風合い，加工性を有し、同時に高強
度，耐久性，耐火性等の特性を発揮できる。
・コンクリート複合材は、木材の使用量を節減でき、し
かも、木材の優れた風合い，加工性を有し、同時に高強
度，耐久性，耐火性等の特性を発揮できる。
【図１】柱部材として用いる木材・コンクリート複合材
の断面図である。
の断面図である。
【図２】梁部材として用いる木材・コンクリート複合材
の断面図である。
の断面図である。
【図３】パネル部材として用いる木材・コンクリート複
合材の断面図である。
合材の断面図である。
【図４】床材等として用いる木材・コンクリート複合材
の断面図である。
の断面図である。
１…木材・コンクリート複合材、２…コンクリート基
材、３…木材薄板、４…繊維補強コンクリート、５…Ｆ
ＲＰ補強筋、６…中空部、７…梁型リブ、８…木材厚
板、９…ＦＲＰ緊張材、１０…断熱材。
材、３…木材薄板、４…繊維補強コンクリート、５…Ｆ
ＲＰ補強筋、６…中空部、７…梁型リブ、８…木材厚
板、９…ＦＲＰ緊張材、１０…断熱材。
Claims (2)
- 【請求項１】 コンクリート基材表面に木材層を積層し
た木材・コンクリート複合材であって、基材は短繊維を
混入した繊維補強コンクリートからなることを特徴とす
る木材・コンクリート複合材。 - 【請求項２】 請求項１記載の木材・コンクリート複合
材において、繊維補強コンクリートは軽量骨材を用いて
なることを特徴とする木材・コンクリート複合材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4142698A JPH05331959A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 木材・コンクリート複合材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4142698A JPH05331959A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 木材・コンクリート複合材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05331959A true JPH05331959A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15321473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4142698A Pending JPH05331959A (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 木材・コンクリート複合材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05331959A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005048471A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Shimizu Corp | 木鋼複合構造 |
| JP2014201870A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 安宏 藤元 | Ｃｗｏｏｄ |
| EP2994580A4 (en) * | 2013-05-06 | 2016-12-28 | Univ Of Canterbury | PREVENTED BARS AND PLATES |
| CN110593456A (zh) * | 2019-10-12 | 2019-12-20 | 西藏涛扬新型建材科技有限公司 | 一种多功能一体防屈曲墙柱结构 |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61233144A (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-17 | 株式会社 応用企画 | 複合板体の形成方法と材料 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP4142698A patent/JPH05331959A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61233144A (ja) * | 1985-04-08 | 1986-10-17 | 株式会社 応用企画 | 複合板体の形成方法と材料 |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005048471A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Shimizu Corp | 木鋼複合構造 |
| JP2014201870A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 安宏 藤元 | Ｃｗｏｏｄ |
| EP2994580A4 (en) * | 2013-05-06 | 2016-12-28 | Univ Of Canterbury | PREVENTED BARS AND PLATES |
| US9809979B2 (en) | 2013-05-06 | 2017-11-07 | University Of Canterbury | Pre-stressed beams or panels |
| US10125493B2 (en) | 2013-05-06 | 2018-11-13 | University Of Canterbury | Pre-stressed beams or panels |
| CN110593456A (zh) * | 2019-10-12 | 2019-12-20 | 西藏涛扬新型建材科技有限公司 | 一种多功能一体防屈曲墙柱结构 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19961210 |