JPH05330915A - 炭素/炭素複合材の製造方法 - Google Patents

炭素/炭素複合材の製造方法

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JPH05330915A
JPH05330915A JP4133504A JP13350492A JPH05330915A JP H05330915 A JPH05330915 A JP H05330915A JP 4133504 A JP4133504 A JP 4133504A JP 13350492 A JP13350492 A JP 13350492A JP H05330915 A JPH05330915 A JP H05330915A
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carbon
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paper
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JP4133504A
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Toshiaki Jinno
敏明 神野
Makoto Katsumata
信 勝亦
Hidenori Yamanashi
秀則 山梨
Hitoshi Ushijima
均 牛島
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高度に黒鉛化が可能であってかつ優れた物理的
ならびに機械的特性を有する炭素/炭素複合材を、単繊
維又は微細な炭素繊維を用いて製造する。 【構成】易黒鉛化性樹脂を分散または溶解した溶剤中に
繊維の長さと直径の比(アスペクト比)が10〜100
0の炭素繊維を分散し抄紙して厚さ2mm以下の炭素質
紙を得、該炭素質紙を加熱プレスして炭素繊維と易黒鉛
化性樹脂との複合材に転換し、不融化処理を行うか又は
行うことなく500℃以上の温度で熱処理するか、又は
更にこうして得られた炭素/炭素複合素材を少なくとも
2枚以上積層し減圧下で加熱プレスし、500℃以上の
温度で熱処理し、必要に応じて黒鉛化することにより炭
素/炭素複合材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補強部材、導電部材、
電池電極材等に使用するに適した炭素/炭素複合材およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素材料が軽量で強度特性、導電性、耐
熱特性や耐放射線特性に優れることから、炭素繊維の織
布に樹脂を含浸して得たプリプレグを500℃以上の高
温熱処理して得た炭素/炭素複合材が、摺動部材、電池
電極材、宇宙分野の構造部材、原子炉隔壁材などに使用
されている。この炭素/炭素複合材の特性は、炭素材料
の黒鉛化度によって決定されることが知られており、高
度に黒鉛化された炭素材料ほど優れた強度特性、導電
性、耐熱特性や耐放射線特性を示すものである。
【0003】現在、炭素/炭素複合材の基材となる炭素
繊維は、ポリアクリルニトリルを紡糸したのち高温熱処
理して得られる高強度を特徴としたPAN系炭素繊維、
石油や石炭のピッチから紡糸し高温熱処理を経て得られ
る高弾性率を特徴としたピッチ系炭素繊維、またはこれ
らを組み合わせたものが使用されている。しかし、これ
ら高分子前駆体を用いた炭素繊維は高温熱処理を行って
も黒鉛化度に限界があるため、これらの炭素繊維を用い
た炭素/炭素複合材は黒鉛の持つ優れた特性を充分には
発揮していない。
【0004】また、近年、鉄、ニッケル等の遷移金属の
微粒子あるいは硫黄や硫黄化合物等の触媒の存在下で炭
化水素を気相熱分解することにより、黒鉛構造が高温に
発達したいわゆる気相成長炭素繊維を得る方法が提案さ
れている(特公平3−61768、特公平4−1165
1)。しかし、このような方法によって製造された気相
成長炭素繊維は微細で嵩高いウイスカー状の単繊維であ
り、この気相成長炭素繊維を用いて炭素/炭素複合材を
製造する方法としては、減圧状態でプレスして溶融樹脂
を含浸させたのち高温熱処理を行う従来公知の方法、あ
るいは短繊維からなる炭素繊維を溶媒中で叩解処理して
この短繊維を溶媒中に均一分散させ、スクリーンで濾過
して炭素繊維集合体を得、その後樹脂を含浸させ、高温
プレスし、更に加熱炭素化する方法(特開昭62−96
364)などがある。しかしこれら従来の方法では、気
相成長炭素繊維が高弾性率で嵩高い為に樹脂が均一に含
浸し難く、炭素/炭素複合材がミクロポーラスな構造と
なるばかりでなく、炭素/炭素複合材中の気相成長炭素
繊維の配向が3次元的にランダムな状態となり、必要な
特性が得られないという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような炭素/炭素
複合材における問題を解決するために、本発明は、単繊
維状又は微細な炭素繊維を用いて、高度に黒鉛化が可能
であってかつ優れた物理的ならびに機械的特性を有する
炭素/炭素複合材を製造する方法を提供しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような本発明の目的
は、易黒鉛化性樹脂を分散または溶解した溶剤中に繊維
の長さと直径の比(アスペクト比)が10〜1000の
炭素繊維を分散し抄紙して厚さ2mm以下の炭素質紙を
得、該炭素質紙を加熱プレスして炭素繊維と易黒鉛化性
樹脂との複合材に転換し、不融化処理を行うか又は行う
ことなく500℃以上の温度で熱処理すること、又は更
にこうして得られた炭素/炭素複合素材を少なくとも2
枚以上積層し減圧下で加熱プレスし、500℃以上の温
度で熱処理することにより達成される。
【0007】本発明の炭素/炭素複合材の基材となる炭
素繊維としては、気相成長炭素繊維やその黒鉛化物が好
ましく用いられる。かかる気相成長炭素繊維は、例えば
メタン、エタン、プロパン、プロピレン等の脂肪族炭化
水素類、エチレン、プロピレン、アレン、アセチレン等
の不飽和脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン等の芳
香族炭化水素類、シクロヘキサン、シクロオクタン等の
脂環族炭化水素類、エタノール、ブタノール、オクタノ
ール等のアルコール類、ラウリン酸やフタル酸等の有機
酸類ならびに、フタル酸ブチル等のエステル類、エチル
イソブチルケトンやシクロヘキサノン等のケトン類、そ
の他ヘキシルアミン等の含窒素有機化合物、オクルメル
カプタン等の含イオウ有機化合物、四塩化炭素等の含塩
素有機化合物などを炭素供給源として用い、かかる原料
をガス化して水素などのキャリアガスと共に900〜1
500℃の反応帯域中で超微粒金属または金属有機化合
物からなる触媒(鉄、ニッケル、コバルトなどの遷移金
属からなるものであり、金属単体であるときは粒径が3
00Å以下超微粒子、また金属有機化合物であるときは
液状または溶液状として用いることができるもの、その
中でもたとえばメタロセンなどの気化可能なものなど)
と接触させ、分解することにより得られる炭素繊維であ
る。
【0008】またこうして得られた気相成長炭素繊維
を、1500〜3500℃、好ましくは2500℃以上
の温度で、3〜120分間、好ましくは30分以上、ア
ルゴン等の不活性ガスの雰囲気下で熱処理することによ
り得られる黒鉛構造が高度に発達した黒鉛繊維が特に好
適である。かかる高温熱処理は、後の炭素/炭素複合材
の炭素化熱処理において、基材である気相成長炭素繊維
からの炭素以外の元素の離脱の防止と、バインダーであ
る易黒鉛化性樹脂の炭素化および黒鉛化に際して黒鉛化
助長の効果をもたらす。
【0009】また、ポリアクリロニトリル、レーヨン、
石油ピッチ、石炭ピッチ等の有機化合物を紡糸し、酸化
性雰囲気にて加熱して不融化し、高温熱処理して炭素
化、黒鉛化して得たPAN系炭素繊維、レーヨン系炭素
繊維、ピッチ系炭素繊維、ならびにこれらの黒鉛繊維な
どを100〜5000μmの長さに切断したミルドファ
イバー、チョップドファイバー等も用いる事ができる。
またこれらの炭素繊維は、必要に応じて抄紙における親
水性、親油性の向上のため、硝酸等の酸処理、フッ素化
処理、ガスプラズマ処理等の表面処理を行っても良い。
【0010】本発明の炭素/炭素複合材におけるバイン
ダーである易黒鉛化性樹脂としては光学異方性を有する
石炭系あるいは石油系のメソフェースピッチが好ましく
用いられ、中でも90%以上、好ましくは100%に近
い光学異方性を有し、400℃以下の温度領域、好まし
くは370℃以下の温度の軟化点を有するものが好適で
ある。
【0011】これらの嵩高い短繊維炭素繊維と易黒鉛化
性樹脂とを水、有機溶剤等の溶媒にミキサー等を用いて
分散させるが、樹脂は溶解させてもよい。そしてこれを
抄紙することによって、厚さ2mm以下、好ましくは1
mm以下の炭素繊維と易黒鉛化性樹脂とからなるフェル
トを得る。ここで、炭素繊維と易黒鉛化性樹脂との混合
比は重量で10:90〜90:10であるのがよい。炭
素繊維がこの範囲より少ないと得られる炭素/炭素複合
材における特性改善の効果が少なくなり、この範囲より
大きいとバインダー不足による成形不良が発生する。ま
た、フェルトの厚さが2mm以上になると複合材中の樹
脂の分散が不十分となり、炭素/炭素複合材がミクロポ
ーラスな状態となったり、炭素化、黒鉛化の高温熱処理
においてクラックの発生や割れが発生し、炭素/炭素複
合材の性能が低下する。従って、厚さが2mm以上の炭
素/炭素複合材を製造しようとするときは、厚さ2mm
以下のフェルトを2枚以上積み重ねて用いるのがよい。
【0012】フェルトの製造において、基材を溶媒に分
散させる前に遊星ボールミル等を用いて炭素繊維と樹脂
をプレミキシングしてもよい。かかるプレミキシング
は、炭素繊維に関しては相互に絡み合った集合体をほぐ
すために、また樹脂に関しては粒径を細かくすることに
より炭素繊維集合体の中に均一に分散させるために、そ
れぞれ有用である。得られたフェルトは必要に応じてプ
レスする。かかるプレス工程は必ずしも必須ではない
が、フェルト中の炭素繊維を面に対して平行方向に配向
させる効果があり、得られる炭素/炭素複合材の特性に
異方性が発現する。フェルト中に残留する溶媒は、自然
気化、加熱、真空または真空加熱等により除去する。ま
た、前記プレス工程と溶媒除去工程は同時に行っても良
い。得られた炭素繊維と易黒鉛化性樹脂とのフェルト状
混合物を金型内に装入し、減圧または常圧にてフェルト
を圧縮しながら樹脂の溶融温度以上の温度に加熱して、
炭素繊維に易黒鉛化性樹脂が均一に分散した複合材を得
る。ここで複合材は、使用する金型によって板状、円筒
状等種々の形状とすることができる。
【0013】得られた複合材を非酸化性雰囲気中、5〜
25MPa程度の加圧下にて0.5〜50℃/分程度の
昇温速度で500〜2000℃の温度で炭素化し、さら
に必要に応じて最大1時間程度までそのまま保持する。
ここで昇温速度は1000℃以下の温度では5〜10℃
/分程度が好ましい。また、炭素化熱処理において50
0〜800℃にて第1段階の熱処理を行い、この後80
0〜2000℃の第2段階の熱処理を行う等、炭素化熱
処理を幾つかの段階に分けて行っても良い。また、炭素
化後の炭素/炭素複合材に開気孔が存在して所望の物性
が得られない場合には、この炭素/炭素複合材に易黒鉛
化性樹脂を含浸し更に炭化する操作を1回〜複数回行う
ことによって物性を改善することができる。
【0014】ここで、炭素/炭素複合材の厚さを増加す
るために、得られる炭素/炭素複合材を2枚〜数枚積み
重ね、易黒鉛化性樹脂の含浸、炭素化を繰り返すことも
可能である。また得られた炭素/炭素複合材を、更に不
活性ガス雰囲気中、5〜50℃/分程度の昇温速度で2
500〜3200℃程度まで加熱し、必要ならば更に1
0分程度保持することにより、黒鉛繊維/黒鉛複合材を
得ることもできる。この黒鉛化熱処理は、特に高黒鉛化
性を有する気相成長炭素繊維を基材として用いた炭素/
炭素複合材に有効である。
【0015】
【実施例】
(第1実施例)炭素繊維の炭素供給源としてベンゼン、
キャリアガスとして水素、また触媒としてフェロセンを
用いて1100℃の温度で接触分解させて生成した長さ
50μm以下、直径0.01〜0.5μmの気相成長炭
素繊維を、アルゴンガス中で3000℃で熱処理して黒
鉛化気相成長炭素繊維を得た。この気相成長炭素繊維1
0重量部と軟化点280℃、光学的異方性相100%の
メソフェースピッチ10重量部とを、常温で遊星ボール
ミルにて粉砕、混合して気相成長炭素繊維とメソフェー
スピッチとの粉体混合物を得た。なお、この時のメソフ
ェースピッチの粒径は0.01〜0.1mmであった。
得られた混合物をトルエンに分散させて150mm×1
50mm、厚さ約1mmの寸法に抄紙し、40℃で2M
Paの圧力で30分間プレスして厚さ0.5mmのフェ
ルトを得た。次いで残留トルエンを常温にて減圧除去し
た。
【0016】得られたフェルトを金型にセットし、15
0MPaの圧力でプレスしながら10℃/分の昇温速度
で330℃まで加熱し、1時間保持して、気相成長炭素
繊維とピッチの重量比が50:50である気相成長炭素
繊維とピッチとの複合材を得た。次いで複合材を電気炉
内に入れ、窒素ガス雰囲気中1℃/分の速度で1000
℃まで昇温し、そのまま30分間保持して炭素/炭素複
合材A1を得た。
【0017】(第2実施例)第1実施例で得た炭素/炭
素複合材A1を電気炉内に入れ、アルゴンガス雰囲気中
で30℃/分の速度で3000℃まで昇温し、そのまま
30分間保持して黒鉛繊維/黒鉛複合材A2を得た。
【0018】(第3実施例)黒鉛化グレードのピッチ系
炭素繊維のチョップドファイバー(長さ0.5mm、径
10μm)10重量部と第1実施例で用いたと同じメソ
フェースピッチ10重量部とを常温で遊星ボールミルに
て粉砕、混合してピッチ系炭素繊維とメソフェースピッ
チとの粉体混合物を得た。得られた混合物を第1実施例
と同様にして抄紙、プレス、及び溶媒除去をおこない、
厚さ0.5mmのフェルトを得た。得られたフェルトを
第1実施例と同様に熱処理して炭素/炭素複合材を得、
更にこれを第2実施例と同様に熱処理して、黒鉛繊維/
黒鉛複合材Bを得た。
【0019】(第1比較例)第1実施例で用いたと同じ
気相成長炭素繊維をトルエンに分散させ、150mm×
150mm、厚さ約1mmの寸法に抄紙し、40℃で2
MPaの圧力で30分間プレスして厚さ0.5mmのフ
ェルトを得た。次いで残留トルエンを常温にて減圧除去
した。
【0020】得られた気相成長炭素繊維のフェルトを金
型にセットし、第1実施例で用いたと同じメソフェース
ピッチをフェルトに対し等重量加えて減圧状態で330
℃、150MPaの圧力を金型に加えながら含浸し、重
量比が50:50である気相成長炭素繊維とメソフェー
スピッチとの複合材を得た。次いで、この複合材を第1
実施例と同様に熱処理して炭素/炭素複合材C1を得
た。
【0021】(第2比較例)第1比較例で得た炭素/炭
素複合材C1を第2実施例と同様に高温で熱処理して、
黒鉛繊維/黒鉛複合材C2を得た。
【0022】(第3比較例)第3実施例で用いたと同じ
ピッチ系炭素繊維のチョップドファイバーを用いて、第
1比較例と同様にして炭素/炭素複合材を得、ピッチの
含浸および1000℃の熱処理を2回繰り返した後、3
000℃の熱処理を行い、黒鉛繊維/黒鉛複合材Dを得
た。
【0023】(第4比較例)第1実施例で用いたと同じ
気相成長炭素繊維10重量部を抄紙することなく粉体状
態のままで金型内にセットした他は第1比較例と同様の
方法で、第1実施例で用いたと同じメソフェースピッチ
10重量部を含浸させた。次いで、この複合材を第1実
施例と同様に熱処理して炭素/炭素複合材を得たが、こ
の炭素/炭素複合材がポーラスな状態であるため、再び
ピッチの含浸および1000℃熱処理を行って炭素/炭
素複合材Eを得た。
【0024】以上の各実施例及び各比較例で得た炭素/
炭素複合材および黒鉛繊維/黒鉛複合材について物性を
測定した結果を表1に示した。この結果を見ると、本発
明の複合材は優れた特性を有していることがわかる。
【0025】
【表1】 ──────────────────────────────────── 複合材 かさ密度(g/cm3) 曲げ強さ(MPa) 体積抵抗率 (μΩ・cm) ──────────────────────────────────── A1 1.7 110 850 A2 2.0 170 200 B 2.0 170 500 C1 1.5 75 3200 C2 1.7 90 2800 D 2.0 110 1500 E 1.5 55 3300 ──────────────────────────────────── 複合材A1,A2,Bは本発明の実施例 複合材C1,C2,D,Eは比較例
【0026】
【発明の効果】本発明の炭素/炭素複合材の製造方法に
よれば、導電部材、補強部材、電池電極部材、原子炉隔
壁材、或いは黒鉛層間化合物のホスト材料等として利用
するに適した高機能性の炭素/炭素複合材が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 牛島 均 静岡県御殿場市川島田252 矢崎部品株式 会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 易黒鉛化性樹脂を分散または溶解した溶
    剤中に繊維の長さと直径の比(アスペクト比)が10〜
    1000の炭素繊維を分散し抄紙して厚さ2mm以下の
    炭素質紙を得、該炭素質紙を加熱プレスして炭素繊維と
    易黒鉛化性樹脂との複合材に転換し、不融化処理を行う
    か又は行うことなく500℃以上の温度で熱処理するこ
    とを特徴とする炭素/炭素複合材の製造方法。
  2. 【請求項2】 易黒鉛化性樹脂を分散または溶解した溶
    剤中に繊維の長さと直径の比(アスペクト比)が10〜
    1000の炭素繊維を分散し抄紙して厚さ2mm以下の
    炭素質紙を得、該炭素質紙を加熱プレスして炭素繊維と
    易黒鉛化性樹脂との複合材に転換し、不融化処理を行う
    か又は行うことなく500℃以上の温度で熱処理するこ
    とによって炭素/炭素複合素材を得、該炭素/炭素複合
    素材を少なくとも2枚以上積層し減圧下で加熱プレス
    し、500℃以上の温度で熱処理することを特徴とする
    炭素/炭素複合材の製造方法。
  3. 【請求項3】 炭素繊維が高温帯域中に浮遊した超微粒
    金属触媒と炭化水素化合物とを接触させて得た気相成長
    炭素繊維または該気相成長炭素繊維を1000℃以上の
    温度で熱処理して得た黒鉛繊維であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の炭素/炭素複合材の製造方法。
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