JPH0532813U - 発泡コンクリート用止め具 - Google Patents

発泡コンクリート用止め具

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JPH0532813U
JPH0532813U JP9055191U JP9055191U JPH0532813U JP H0532813 U JPH0532813 U JP H0532813U JP 9055191 U JP9055191 U JP 9055191U JP 9055191 U JP9055191 U JP 9055191U JP H0532813 U JPH0532813 U JP H0532813U
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武夫 長谷川
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田中 祥晴
武夫 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ネジ釘の緩み、抜け落ちを防ぎ、電動ドライ
バーの使用による発泡コンクリートの破損、とも回りを
防ぐ、発泡コンクリート用止め具を提供する。 【構成】 硬質弾性材からなる回転抑止部材1を発泡コ
ンクリート2に打ち込み、釘入孔1cにネジ釘3をねじ
込む。回転抑止部材1は、ネジ釘3により内壁面に雌ネ
ジが螺設されるとともに、割溝1dにそって開く。した
がって、ネジ釘3が釘入孔1cの内壁面に挟持され、回
転抑止部材1が押し広げられているので、振動が加わっ
てもネジ釘3は緩まずに抜け落ちを防ぐことができ、電
動ドライバーも使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は発泡コンクリート用止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ALCと称される発泡コンクリートは、断熱性、軽量性に優れ、不燃であるな どの様々な長所を有している。したがって発泡コンクリートは、省エネルギー、 施工の省力化など様々な面で有用であり、建物の内外壁、床などに好適に用いら れている。
【0003】 従来より、発泡コンクリートに物を固定する際、発泡コンクリート用止め具と してネジ釘を用いることが試みられている。すなわち発泡コンクリートにネジ釘 をねじ込むことにより、自ら発泡コンクリート内に雌ネジを螺設して、物を螺着 しようとするのである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、ネジ釘を単にねじ込んだのでは、時間の経過と共にネジ釘が緩 み、抜け落ちるおそれがある。また、ネジ釘を発泡コンクリートにねじ込むには 、一般に電動ドライバーが使用されるので、電動ドライバーの押圧力によって、 ネジ山が発泡コンクリートを壊し、とも回りしてしまう。 さらに、正確に真っ直ぐにねじ込まねば、表面近くの雌ネジが正確に作れず、 十分な強度が得られない。 またネジ釘の断面積は釘に比べて小さく、ネジ山による鋭角部が多いので、発 泡コンクリートに食い込みやすく、そのため剪断荷重に弱い傾向がある。
【0005】 本考案は、ネジ釘の緩みを防止して抜け落ちを防止し、さらには電動ドライバ ーを使用しても、とも回りによって発泡コンクリートを破損しないようにした、 発泡コンクリート用止め具を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
考案者は、ネジ釘が抜け落ちた場合について詳しく検討したところ、発泡コン クリートは、木材などと比較して非常に弾性に乏しいため、ネジ釘に対する発泡 コンクリートの弾力はほとんどなく、このため振動などによって、ネジ釘と発泡 コンクリートとの間に微小な隙間が生じると、ネジ釘がその螺旋に沿って抜け出 ており、ひいてはネジ釘に緩みが生じてしまうことがわかった。
【0007】 本考案はかかる検討結果を基に、さらに研究した結果完成したものであって、 ネジ釘と回転抑止部材とからなり、回転抑止部材は硬質弾性材からなる柱体であ って、その中心の上端から下端にかけて、下に向かうにしたがい漸次小径であり 、かつネジ釘を螺入貫通可能な釘入孔が形成されると共に、下端から上下途中ま で上下方向に割溝が形成され、ネジ釘は回転抑止部材の上下長さより十分に長く 形成されていることを特徴とする発泡コンクリート用止め具である。
【0008】
【作用】
回転抑止部材をあらかじめ発泡コンクリートに打ち込んでおき、回転抑止部材 の上端から下端にかけて形成されている釘入孔に、ネジ釘をねじ込むと、釘入孔 が下に向かうにしたがい漸次小径であり、かつネジ釘を螺入貫通可能に形成され ており、さらに回転抑止部材には下端から上下途中まで割溝が形成されているの で、ネジ釘がねじ込まれるにつれ、回転抑止部材の下部が開く。
【0009】 ネジ釘は、回転抑止部材の釘入孔を挿通後も、さらに発泡コンクリート内にね じ込まれ、発泡コンクリート内に雌ネジを螺設しながら進むから、ネジ釘の螺旋 によって抜け止め力が付与される。
【0010】 しかもネジ釘が回転抑止部材の釘入孔内面により挟まれると共に、回転抑止部 材が押し広げられているので、ネジ釘に振動が加わっても逆回転せず、緩みが防 止される。また、回転抑止部材を押し広げた状態で、ネジ釘は回転抑止部材によ って螺入量が案内され、発泡コンクリートを壊すことなく、螺設される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 本考案に係る発泡コンクリート用止め具の回転抑止部材1を図1(a)、図1 (b)、図1(c)に示す。図1(a)は回転抑止部材1の斜視図、図1(b) は回転抑止部材1の底面図、図1(c)は回転抑止部材1の断面図である。
【0013】 回転抑止部材1は、頭部1aと胴部1bとから構成されている。頭部1aは胴 部1bより径大とされて鍔状を形成している。胴部1bは頭部1aと一体に成形 されており、短小な円柱体である。
【0014】 回転抑止部材1の径方向中心には、頭部1aの上端から胴部1bの下端にかけ て、下に向かうにしたがい漸次小径となる釘入孔1cが形成されている。釘入孔 1cの上端の内径は、ネジ釘3の外径よりわずかに小さくし、ネジ釘3を下端ま でねじ込んだとき、釘入孔1cがネジ釘3によって押し広げられる大きさとする 。
【0015】 胴部1bの下端から上下方向途中までには、割溝1dが形成されている。回転 抑止部材1は硬質弾性材からなり、例えば、硬度の高い、ウレタンなどの硬質ゴ ムが好適に使用される。硬質というのは発泡コンクリート2に打ち込むことがで きる程度の硬さであり、弾性というのはネジ釘3をねじ込んだとき、下部を開い て強くネジ釘3を挟持し得る程度の弾性のことをいう。
【0016】 次に、本考案に係る発泡コンクリート用止め具の使用方法を図2(a)、図2 (b)、図2(c)に示す。 まず回転抑止部材1を、発泡コンクリート2上の任意の場所におき(図2(a )参照)、上から力を加えて胴部1bを打ち込む(図2(b)参照)。
【0017】 次に、図2(c)に示すように、ネジ釘3を釘入孔1cにねじ込む。ネジ釘3 は螺旋ピッチの大きい荒目のものが好ましく、例えば、山と山の間隔が3mm〜4 mmのものが使用され、さらに、先端部3aから頭部3b近くまでネジ山が形成さ れ、回転抑止部材1より十分長いものが好適に使用される。
【0018】 釘入孔1cの上端における内径は、ネジ釘3の径よりわずかに小さく形成され 、ネジ釘3は釘入孔1cの壁面に雌ネジを加工しながら進む。これにより、弾性 を有する回転抑止部材1がネジ釘3を挟持すると共に螺着され、固定される。
【0019】 また釘入孔1cは、下に向かうにしたがい漸次小径なので、ネジ釘3がねじ込 まれるにつれて、胴部1bが、下端から上下方向に形成された割溝1dにそって 開く。したがって、回転抑止部材1が発泡コンクリート2に、径方向に押圧され る。
【0020】 ネジ釘3は、釘入孔1cを貫通後も、さらに発泡コンクリート2内にねじ込ま れ、発泡コンクリート2内を進み、任意の長さで止められ、本考案に係る発泡コ ンクリート用止め具の取り付けを完了する。
【0021】 上記実施例は図1に示すように、回転抑止部材1の胴部1bが円柱形に形成さ れており、割溝1dは直径方向に1本だけ設けられている。しかし図3(a)、 図3(b)、図3(c)に示すように、胴部1bの形を変えたり、割溝1dの本 数を増やすことができる。
【0022】 図3(a)に示した回転抑止部材1の例は、割溝1dを十字に2本設けたもの である。このようにしたことにより、ネジ釘3の挿入時に、胴部1bが径方向四 方に広がり、回転防止強度を上げることができる。
【0023】 図3(b)に示した回転抑止部材1の例は、胴部1bの形を楕円柱にしたもの である。このようにした場合は、ネジ釘3の挿入当初に、回転抑止部材1がとも 回りするのを防ぐことができる。
【0024】 図3(c)に示した回転抑止部材1の例は、割溝1dを十字に2本設け、胴部 1bの形を四角柱にしたものである。このようにしたことにより、ネジ釘3をね じ込んだとき、四角柱の各隅部が径方向に拡大するので、胴部1bの拡大が容易 であると共に、回転抑止強度を上げ、ネジ釘3をねじ込み開始時のとも回りを防 ぐことができる。
【0025】応用例1 本考案に係る発泡コンクリート用止め具を用いた雨どい固定具を図4に示す。 本応用例に示す雨どい固定具は、回転抑止部材1、ネジ釘3、雨どい押さえ環4 、ネジ釘補強パイプ5とから構成されている。
【0026】 回転抑止部材1およびネジ釘3は、前記実施例に示すように、発泡コンクリー ト2に物を固定するものである。
【0027】 雨どい押さえ環4は、雨どい6を発泡コンクリート2に固定する際に、直接雨 どい6にネジ釘3を通さずにすむように、かつ雨どい6を補強するために設けら れているものである。雨どい押さえ環4には、ネジ釘3を通して発泡コンクリー ト2に固定するための、釘出孔4aが穿設されている。釘出孔4aは、ネジ釘3 のネジ釘主体3cを通し、ネジ釘頭部3bは通さない大きさの孔である。
【0028】 ネジ釘補強パイプ5は、発泡コンクリート2内にネジ釘3をねじ込んだ際に一 定の長さで止めるものであり、ネジ釘3を挿通させて補強するものである。
【0029】 本応用例に示す雨どい固定具の使用方法を以下に説明する。
【0030】 まず、前記実施例で説明したように、回転抑止部材1を発泡コンクリート2に 打ち込み、胴部1bを完全に没入させる。
【0031】 次にネジ釘3を、雨どい押さえ環4に穿設されている釘出孔4aに通し、さら にネジ釘補強パイプ5を通して回転抑止部材1の釘入孔1cにねじ込む。釘入孔 1cの径はネジ釘3の径よりわずかに小さいので、ネジ釘3は、回転抑止部材1 の内面である釘入孔1cの内面に雌ネジを螺設しながら進む。これにより、弾性 を有する回転抑止部材1にネジ釘3の部分が挟着される。
【0032】 また釘入孔1cは、奥に向かうにしたがい漸次小径となっているので、ネジ釘 3の部分がねじ込まれるにつれ、胴部1bが、割溝1dにそって開いていく。し たがって、弾性を有する回転抑止部材1が発泡コンクリート2に、径方向に押圧 される。
【0033】 ネジ釘3は、釘入孔1cを貫通後も、さらに発泡コンクリート2内にねじ込ま れ、発泡コンクリート2内に雌ネジを螺設しながら進み、ネジ釘補強パイプ5に より一定の長さで止められる。このとき、ネジ釘3の先端部3aは発泡コンクリ ート2内に直接ねじこまれて、回転抑止部材1によって回転を抑止される。
【0034】 そして雨どい6を設置し、取り付けを完了する。雨どい6においては、その用 途上、雨水の流れによる継続的な振動を避けることができない。しかし、本考案 に係る発泡コンクリート用止め具を使用することにより、雨どい6を発泡コンク リート2に固定することを可能としている。
【0035】 なお、ネジ釘3と雨どい押さえ環4を一体に固着してもよい。
【0036】応用例2 本考案に係る発泡コンクリート用止め具を用いた天井裏ダクト用棚を図5に示 す。本応用例に示す天井裏ダクト用棚は、回転抑止部材1、ネジ釘3、緩衝部材 7、雌ネジ部材8、ボルト9、ナット10、底板11とから構成されている。
【0037】 回転抑止部材1およびネジ釘3は、前記実施例に示すように、発泡コンクリー ト2に物を固定するものであり、さらにネジ釘3は、ネジ釘頭部3bにより雌ネ ジ部材8を吊着するものである。
【0038】 緩衝部材7は、雌ネジ部材8をネジ釘頭部3bに吊着する際の緩衝材となるも ので、ネジ釘主体3cは通し、ネジ釘頭部3bは通さない大きさの孔である釘出 孔7aが穿設されている。緩衝部材7には、弾力性に優れたゴムが好適に使用さ れる。
【0039】 雌ネジ部材8はボルト9を吊着するものであり、内壁に雌ネジが形成されてい る。雌ネジ部材8の上端部には、ネジ釘主体3cは通し、ネジ釘頭部3bは通さ ない大きさの孔である釘出孔8aが穿設されている。
【0040】 ボルト9およびナット10は底板11を固定するものであり、底板11には、 ボルト9を通すためのボルト孔11aが穿設されている。
【0041】 本応用例に示す天井裏ダクト用棚の使用方法を以下に説明する。
【0042】 まず、前記実施例において説明したように、回転抑止部材1を発泡コンクリー ト2に打ち込み、胴部1bを完全に没入させる。
【0043】 次にネジ釘3を、雌ネジ部材8に穿設されている釘出孔8aに通し、さらに緩 衝部材7に穿設されている釘出孔7aを通して回転抑止部材1の釘入孔1cにね じ込む。釘入孔1cの径はネジ釘3の径よりわずかに小さいので、ネジ釘3は、 回転抑止部材1の内面である釘入孔1cの壁面に雌ネジを螺設しながら進む。こ れにより、弾性を有する回転抑止部材1とネジ釘3は、螺着され固定される。
【0044】 また釘入孔1cは、奥に向かうにしたがい漸次径が小さくなっているので、ネ ジ釘3がねじ込まれるにつれ、胴部1bが、割溝1dにそって開いていく。した がって、弾性を有する回転抑止部材1が発泡コンクリート2に、径方向に押圧さ れる。
【0045】 ネジ釘3は、釘入孔1cを貫通後も、さらに発泡コンクリート2内にねじ込ま れ、発泡コンクリート2内に雌ネジを螺設しながら、緩衝部材7とネジ釘頭部3 bが接するまで進む。
【0046】 雌ネジ部材8を吊着した後、雌ネジ部材8にボルト9をねじ込み、ボルト孔1 1aを通してナット10を螺着し、底板11を固定する。しかして底板11上に ダクト12を載置する。ダクト12においては、その用途上、空気の流れによる 継続的な振動を避けることができない。しかし、本考案に係る発泡コンクリート 用止め具を使用することにより、ダクト12を発泡コンクリート2に固定するこ とを可能としている。
【0047】
【考案の効果】
本考案は以上のとおり構成されているので、振動が加わった場合にもネジ釘の 回転が抑止され、ネジ釘の抜け落ちを防ぐことができた。またネジ釘を電動ドラ イバーによってねじ込んでも、とも回りによる発泡コンクリートの破損を防ぐこ とができた。 この点を、試験の結果により説明する。
【0048】試験1 試験目的 発泡コンクリートに物をネジ釘で直接ネジ止めした場合と、回転抑止部材を使 用した場合との、振動による影響を比較する。
【0049】 試料 (1) ネジ釘 ネジ径:5.5mm ネジピッチ:10/3mm ネジ山高:1.25mm ネジ形成長さ:60mm ネジ釘長さ:75mm 材質:鉄
【0050】 (2) 回転抑止部材(図3(a)のものを使用) 頭部径:16mm 頭部厚み:3mm 胴部径:10mm 胴部全長:15mm 釘入孔上端径:5.5mm 釘入孔下端径:0mm 割溝長さ:12mm 材質:ポリカーボネイト
【0051】 試験方法 図6に試験装置を示す。発泡コンクリート2にはヘーベル100mm厚を使用し 、取付物13にはアングルL50×50×3.5のものを使用した。また振動機 15の出力は220W、振動数は10000サイクルとした。まず、発泡コンク リート2上に取付物13を、支点16により振動可能として、試料17を50mm ねじ込むことにより固定した。そして振動機15を作動させずに、測定機13に おいて、上方向に0kgf→180kgf/3分の等荷重増加条件で荷重を測定した 後、振動機15で取付物13を振動させながら、測定機13にて同じ条件で荷重 を測定した。 なお試料17には、上記のネジ釘だけを使用した場合と、ネジ釘および回転抑 止部材を使用した場合との2種類で試験を行い、振動による影響を比較した。 試験結果 試験結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】 考察 低下率Cから明らかなように、回転抑止部材を使用すると振動による悪影響を 小さくすることができ、すなわちネジ釘の抜け落ちを防ぐことができることがわ かった。
【0054】試験2 試験目的 発泡コンクリートに電動ドライバーなどのねじ込み具を用いてネジ釘をねじ込 む際、ネジ釘を直接ねじ込む場合と、回転抑止部材を使用した場合との、加える 力の大きさによる影響を比較する。
【0055】 試料 (1) ネジ釘 ネジ径:5.5mm ネジピッチ:10/3mm ネジ山高:1.25mm ネジ形成長さ:60mm ネジ釘長さ:75mm 材質:鉄
【0056】 (2) 回転抑止部材(図3(a)のものを使用) 頭部径:16mm 頭部厚み:3mm 胴部径:10mm 胴部全長:15mm 釘入孔上端径:5.5mm 釘入孔下端径:0mm 割溝長さ:12mm 材質:ポリカーボネイト
【0057】 試験方法 図7に試験装置を示す。発泡コンクリート2にはヘーベル100mm厚を使用し 、取付物13にはアングルL50×50×3.5のものを使用した。まず、発泡 コンクリート2上に取付物13を、試料17を50mmねじ込むことにより固定し た。そして測定機13において、上方向に0kgf→180kgf/3分の等荷重増 加条件で荷重を測定した。 なお、発泡コンクリート2上に取付物13を固定する際、試料17をねじ込む 力は、5kgfおよび20kgfの2種類で試験を行い、試料17には、上記のネジ 釘だけを使用した場合と、ネジ釘および回転抑止部材を使用した場合との2種類 で試験を行って、それぞれの場合を比較した。 試験結果 試験結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】 考察 発泡コンクリートの物性において、圧縮強度は40kg/cm2 程度、剪断強度は 7kg/cm2 程度と低いため、ネジ釘を直接ねじ込む際、ねじ込み初期において押 圧力を20kgfと強くすれば、発泡コンクリート内に雌ネジが正常に螺設されず 、測定荷重は非常に低いものとなることがわかった。さらに、押圧力を5kgfと 弱くした場合も、回転抑止部材を使用した場合と比較して、測定荷重は低いもの となっている。また低下率Cにおいても、回転抑止部材を使用した場合は、押圧 力による影響がほとんどないことがわかった。
【0060】 また回転抑止部材は弾性に富むため、ネジ釘が多少歪んで挿入されても、緩衝 材となって十分な強度が得られる。 ネジ釘の剪断強度に関しても同様に、回転抑止部材が緩衝材となるため、十分 な強度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る発泡コンクリート用止め具の回転
抑止部材を示す斜視図、底面図および断面図である。
【図2】本考案に係る発泡コンクリート用止め具の使用
方法を示す断面図である。
【図3】本考案に係る発泡コンクリート用止め具の回転
抑止部材の他の実施例を示す底面図である。
【図4】本考案に係る発泡コンクリート用止め具を利用
した雨どい固定具を示す正面図である。
【図5】本考案に係る発泡コンクリート用止め具を利用
した天井裏ダクト用棚を示す正面図である。
【図6】試験1の実験装置を示す正面図である。
【図7】試験2の実験装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 回転抑止部材 1a 頭部 1b 胴部 1c 釘入孔 1d 割溝 2 発泡コンクリート 3 ネジ釘 3a 先端部 3b 頭部 3c 主体 4 雨どい押さえ環 4a 釘出孔 5 ネジ釘補強パイプ 6 雨どい 7 緩衝部材 7a 釘出孔 8 雌ネジ部材 8a 釘出孔 9 ボルト 10 ナット 11 底板 12 ダクト 13 取付物 14 測定機 15 振動機 16 支点 17 試料

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネジ釘と回転抑止部材とからなり、回転
    抑止部材は硬質弾性材からなる柱体であって、その中心
    の上端から下端にかけて、下に向かうにしたがい漸次小
    径であり、かつネジ釘を螺入貫通可能な釘入孔が形成さ
    れると共に、下端から上下途中まで上下方向に割溝が形
    成され、ネジ釘は回転抑止部材の上下長さより十分に長
    く形成されていることを特徴とする発泡コンクリート用
    止め具。
  2. 【請求項2】 回転抑止部材が、上端に鍔状頭部を有す
    る柱体である、請求項1に記載の発泡コンクリート用止
    め具。
JP9055191U 1991-10-07 1991-10-07 発泡コンクリート用止め具 Pending JPH0532813U (ja)

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