JPH05326954A - 薄膜トランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタおよびその製造方法

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JPH05326954A
JPH05326954A JP12213792A JP12213792A JPH05326954A JP H05326954 A JPH05326954 A JP H05326954A JP 12213792 A JP12213792 A JP 12213792A JP 12213792 A JP12213792 A JP 12213792A JP H05326954 A JPH05326954 A JP H05326954A
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JP
Japan
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silicon layer
insulating film
gate insulating
thin film
film transistor
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Application number
JP12213792A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Akanuma
英幸 赤沼
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板上に形成した第1のシリコン層202の
上にさらに第2のシリコン層を成膜した後、熱酸化法に
よりゲート絶縁膜203を形成したことを特徴とする薄
膜トランジスタ。 【効果】 第2のシリコン層の熱酸化により生じた酸化
膜の厚さだけゲート電極の乗り越えるべき段差が小さ
く、ゲート電極の断線が起こりにくい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブマトリクス基
板等に用いられる薄膜トランジスタおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタのなかで、特に
ゲート絶縁膜をシリコン層の熱酸化法により形成したも
のの構造を図1に示す。図1(a)は従来の薄膜トラン
ジスタの構造を示す平面図、図1(b)は図1(a)に
おけるA−A間の縦断面図、図1(c)はB−B間の縦
断面図である。絶縁体基板101上にはソースおよびド
レイン領域とチャネル領域からなるシリコン層102
と、シリコン層102の表面の熱酸化により形成したゲ
ート絶縁膜103がある。ゲート絶縁膜103の上には
ゲート電極104が形成してあり、さらに層間絶縁膜1
05を介して形成されたソースおよびドレイン電極10
6がコンタクト孔107によりシリコン層102のソー
スおよびドレイン領域に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゲート絶縁膜をシリコ
ンの熱酸化で形成する、図1に示した従来の薄膜トラン
ジスタでは、ゲート電極104は必ずシリコン層102
とゲート絶縁膜103からなる段差部分を乗り越えて形
成しなければならない。しかしながら、ゲート電極10
4に用いる材料あるいは形成方法によっては、前記の段
差部分でゲート電極104に断線を生じるという問題が
あった。特にスパッタ法で製膜した金属をゲート電極1
04に用いる場合に断線を生じることが多かった。
【0004】図1に示した、ゲート絶縁膜を熱酸化法に
より形成した薄膜トランジスタの他に、ゲート絶縁膜
(SiO2)を化学気相成長法(CVD法)により形成
した薄膜トランジスタもある。しかしながらゲート絶縁
膜をCVD法で形成した場合、ゲート絶縁膜の形成温度
が熱酸化法より低く、また、薄膜トランジスタの特性を
大きく左右するゲート絶縁膜とチャネルのシリコン層と
の界面が空気中に曝される場合もある。このため、チャ
ネルであるシリコン層の膜質が悪く電界効果易動度が小
さい、あるいはゲート絶縁膜とシリコン層の界面におけ
る準位密度が高く、また安定性に欠けるといった問題が
あり、薄膜トランジスタとしての電気特性や信頼性の面
で、ゲート絶縁膜をシリコンの熱酸化で形成したものに
劣る。従って、例えば薄膜トランジスタを駆動回路一体
型のアクティブマトリクス基板に用いる場合、ゲート絶
縁膜を熱酸化法で形成した薄膜トランジスタの方が、ゲ
ート電極をCVD法で形成した薄膜トランジスタに比べ
駆動回路の動作速度を大きくできる、あるいはスイッチ
ング特性に優れるといった特徴があり、ゲート絶縁膜を
熱酸化法で形成した薄膜トランジスタは実用上重要な薄
膜素子である。従って、ゲート絶縁膜を熱酸化法で形成
した薄膜トランジスタにおけるゲート電極の断線を防止
することが重要である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タは絶縁体基板上の成形された第1のシリコン層の上に
第2のシリコン層を製膜した後、熱酸化法でゲート絶縁
膜を形成する事で、シリコン層とゲート絶縁膜からなる
段差を小さくしたことを特徴とする。
【0006】
【実施例】本発明の薄膜トランジスタの実施例を図2を
用いて説明する。図2の(a)は本発明の薄膜トランジ
スタの平面図、bはA−A間の断面図、cはB−B間の
断面図である。本実施例では基板201には石英を用い
ている。基板201上にはソースおよびドレイン領域と
チャネル領域からなる第1のシリコン(Si)層202
と、第1のシリコン層202上にさらに堆積した第2の
シリコン層を熱酸化する事で形成したゲート絶縁膜20
3、ゲート電極204がある。さらに層間絶縁膜205
に開口したコンタクト孔206を介してソースおよびド
レイン電極207をシリコン層202のソース領域およ
びドレイン領域にそれぞれ接続してある。
【0007】本発明の薄膜トランジスタの製造方法を図
3を用いて詳しく説明する。基板301上にまず第1の
シリコン(Si)層302を形成した。第1のシリコン
層302は減圧化学気相成長法より多結晶シリコンある
いは非晶質シリコンを成膜した後、フォトリソグラフィ
技術を用いて成形した。第1のシリコン層302の成膜
にはプラズマ化学気相成長法を用いる事もできる。続い
て、一面に第2のシリコン層303を形成した。第2の
シリコン層303の成膜では第1のシリコン層302と
同じ方法をとったが、異なる成膜方法でも差し支えな
い。また、第2のシリコン層303はフォトリソグラフ
ィ技術を用いて成形する必要はない(図3(a))。
【0008】次に、第2のシリコン層303を熱酸化法
により酸化する事でゲート絶縁膜304を形成した。熱
酸化は酸素を含む雰囲気中で1100℃から1200℃
に加熱する事で行ったが、他にも、例えば水蒸気を含む
雰囲気中での熱酸化でも良い。また、熱酸化は少なくと
も第2のシリコン層303がすべて酸化されるまで行っ
た(図3(b))。
【0009】さらに第1のシリコン層302上に、ゲー
ト絶縁膜304を介してゲート電極305を形成し、ゲ
ート電極305をマスクにして第1のシリコン層302
に不純物イオンの打ち込み306を行い、炉アニールあ
るいはレーザー光照射による不純物の活性化を行う事で
自己整合的にソース領域、ドレイン領域を形成した。こ
こではゲート電極305にはスパッタ法で成膜したタン
タル(Ta)を用いた。ゲート電極305にはタンタル
の他にも、例えばアルミニウム(Al)、クロム(C
r)など様々な材料を必要に応じて用いる事ができる
(図3(c))。
【0010】次に層間絶縁膜307を形成し、ソース領
域およびドレイン領域上のゲート絶縁膜304、層間絶
縁膜307にコンタクト孔308を開口し、ソースおよ
びドレイン電極309を形成して薄膜トランジスタを完
成した(図3(d))。
【0011】本発明の薄膜トランジスタにおいて重要な
のは第1のシリコン層と第2のシリコン層の膜厚の決定
である。少なくとも第2のシリコン層は熱酸化によるゲ
ート絶縁膜の形成で完全に酸化されねばならない。多結
晶シリコン薄膜や非晶質シリコン薄膜の熱酸化では、熱
酸化により減少したシリコン薄膜の厚さのほぼ2倍の厚
さの酸化物(SiO2)を生じる。したがって第2のシ
リコン層の厚さは、必要とされるゲート絶縁膜の厚さの
半分以上にすることは出来ない。また、実際問題とし
て、第2のシリコン層の形成時の膜厚や、熱酸化による
第2のシリコン層の減少量は完全に均一にはしがたい。
従って第2のシリコン層の膜厚は、必要とされるゲート
酸化膜の厚さの2分の1より、膜厚の不均一さ、熱酸化
の不均一さを考慮した分だけ小さくしなければならな
い。また、第1のシリコン層の膜厚は、第2のシリコン
層の膜厚をゲート絶縁膜の膜厚の2分の1より薄くする
分厚くしなくてはならない。
【0012】図2に示した本発明の薄膜トランジスタで
は、図1に示した従来の薄膜トランジスタに比べ、ゲー
ト電極が越えなくてはならない段差が小さい。このこと
を、図4を用いて詳しく説明する。
【0013】図4(a)は従来の薄膜トランジスタのシ
リコン層401およびゲート絶縁膜402による段差d
1を説明する図であり、図4(b)は本発明の薄膜トラ
ンジスタのシリコン層401およびゲート絶縁膜402
による段差d2を説明する図である。また、図4(b)
の403は第1のシリコン層と第2のシリコン層の熱酸
化によるゲート絶縁膜形成前の元の界面であり、404
は最終的なゲート絶縁膜とシリコン層の界面である。図
4(a)の従来の薄膜トランジスタでは、ゲート電極は
シリコン層401の膜厚とゲート絶縁膜402の膜厚の
合計分の段差d1を乗り越えて形成しなくてはならな
い。これに対し、図4(b)の本発明の薄膜トランジス
タではシリコン層401の上以外にも第2のシリコン層
の熱酸化により形成された厚さtの酸化膜が有り、ゲー
ト電極が乗り越えるべき段差d2はd1に比べtだけ小
さい。従って、本発明の薄膜トランジスタではシリコン
層とゲート絶縁膜からなる段差部分で生じていたゲート
電極の断線を少なくすることが出来る。また、本発明の
薄膜トランジスタは、ゲート電極の断線を生じにくい
為、ゲート電極に用いる材料の選択の幅を広げ、かつゲ
ート電極の形成方法の制約が小さくなるという効果も有
する。
【0014】本発明の薄膜トランジスタでは、その製造
工程において第1のシリコン層と第2のシリコン層の界
面が薬品や空気に曝され、汚染される可能性はある。し
かしながら、本発明の薄膜トランジスタでは第1のシリ
コン層の一部をも熱酸化する事により、図4(b)に示
したように、第1のシリコン層と第2のシリコン層の熱
酸化前の元の界面403はゲート絶縁膜内部に有り、ゲ
ート絶縁膜とシリコン層の界面404とは離れるように
出来る。従って本発明の薄膜トランジスタでは、ゲート
絶縁膜を熱酸化法により形成した薄膜トランジスタ本来
の電気特性、信頼性を損なうことはない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、熱酸化法による上質な
シリコン層およびゲート絶縁膜を得て、かつゲート電極
が越えるべき段差を小さくすることが出来る為、ゲート
電極に用いる材料および形成方法によらず、ゲート電極
の断線の少ない、かつ特性の良好な薄膜トランジスタが
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はゲート絶縁膜を熱酸化法により形成し
た従来の薄膜トランジスタの構造を示す平面図であり、
(b)は(a)におけるA−Aの縦断面図、(c)は
(a)におけるB−Bの縦断面図。
【図2】(a)は本発明の薄膜トランジスタの構造を示
す平面図であり、(b)は(a)におけるA−Aの縦断
面図、(c)は(a)におけるB−Bの縦断面図。
【図3】本発明の薄膜トランジスタの製造方法の説明
図。
【図4】(a)は従来の薄膜トランジスタの段差を示す
説明図であり、(b)は本発明の薄膜トランジスタの段
差を示す説明図。
【符号の説明】
101、201、301 ・・・基板 102、401 ・・・シリコン層 103、203、304、402 ・・・ゲート絶縁膜 104、204、305 ・・・ゲート電極 105、205、307 ・・・層間絶縁膜 106、207、309 ・・・ソースおよびドレイン
電極 107、206、308 ・・・コンタクト孔 202、302 ・・・第1のシリコン層 303 ・・・第2のシリコン層 306 ・・・不純物イオン打ち込み 403 ・・・第1のシリコン層と第
2のシリコン層のゲート絶縁膜形成前の界面 404 ・・・シリコン層とゲート絶
縁膜の界面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゲート絶縁膜がシリコンの熱酸化膜である
    薄膜トランジスタにおいて、 基板上に堆積、成形した第1のシリコン層と、 前記第1のシリコン層の一部を熱酸化した酸化膜と、前
    記酸化膜上に第2のシリコン層の全部を熱酸化した酸化
    膜とを積層したゲート絶縁膜からなる事を特徴とする薄
    膜トランジスタ。
  2. 【請求項2】基板上に第1のシリコン層を堆積、成形す
    る工程と、前記第1のシリコン層上および露出した前記
    基板上に第2のシリコン層を堆積する工程と、少なくと
    も第2のシリコン層の全てと、さらに前記第1のシリコ
    ン層の一部分を熱酸化する事でゲート絶縁膜を形成する
    工程を有する事を特徴とする薄膜トランジスタの製造方
    法。
JP12213792A 1992-05-14 1992-05-14 薄膜トランジスタおよびその製造方法 Pending JPH05326954A (ja)

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