JPH0532688Y2 - - Google Patents

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JPH0532688Y2
JPH0532688Y2 JP16195888U JP16195888U JPH0532688Y2 JP H0532688 Y2 JPH0532688 Y2 JP H0532688Y2 JP 16195888 U JP16195888 U JP 16195888U JP 16195888 U JP16195888 U JP 16195888U JP H0532688 Y2 JPH0532688 Y2 JP H0532688Y2
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clutch
peripheral wall
turbine
gap
piston
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、自動車等に使用されるロツクアツプ
クラツチ付のトルクコンバータに関するものであ
る。
(従来技術及びその問題点) ロツクアツプクラツチ付トルクコンバータでは
一般に、ピストンクラツチ板とフロントカバーと
の間に形成される油圧室の油圧をピストンクラツ
チ板とタービンとの間に形成される作動油室の油
圧に対して相対的に増減させることによつてクラ
ツチの接続遮断動作が行なわれるようになつてい
る。
しかしながら従来のロツクアツプクラツチ付ト
ルクコンバータでは、ピストンクラツチ板がその
外周のタービン側に延びた筒状周壁とフロントカ
バーのタービン側に延びた周壁との間に隙間を有
するように設けられているために、油圧室の油圧
を作動油室の油圧に対して相対的に減少させてク
ラツチを接続させる際に、インペラーの出口とタ
ービンの入口との間の隙間から遠心力により流出
してきた作動油が上記筒状周壁と上記周壁との間
の隙間を通つて油圧室に流入することとなり、こ
のため油圧室の油圧を作動油室の油圧に対して相
対的に速やかに減少させることが困難となり、車
両の運転状態などに対応させてロツクアツプクラ
ツチを接続動作させることが困難となる場合があ
つた。これを解消するためには、上記筒状周壁と
上記周壁との間の隙間を狭めればよいわけである
が、そのためにピストンクラツチ板全体又はフロ
ントカバー全体を寸法精度良く形成するのは困難
且つ面倒であつた。なおピストンクラツチ板の外
径とトルクコンバータのトーラス外径とは略同じ
に設定されていた。
(考案の目的) 本考案は、ピストンクラツチ板がその外周の筒
状周壁とフロントカバーの周壁との間に隙間を有
するよう設けられたロツクアツプクラツチ付トル
クコンバータにおいて、クラツチを接続する際に
作動油室から油圧室に作動油が流入するのを抑制
することができ、クラツチの接続動作を速やかに
行なうことができるようにすることを目的とす
る。
(考案の構成) 本考案は、インペラーとタービンとステータと
を有するトルクコンバータ本体と、インペラーに
連結してトルクコンバータの入力部を構成するフ
ロントカバーと、フロントカバーとタービンとの
間に配置されたロツクアツプクラツチとを備え、
ロツクアツプクラツチのピストンクラツチ板が、
その外周にフロントカバーの周壁に沿つてタービ
ン側に延びた筒状周壁を有し、その筒状周壁とフ
ロントカバーの周壁との間に隙間を有するよう設
けられたロツクアツプクラツチ付トルクコンバー
タにおいて、上記筒状周壁のタービン側の端縁を
フロントカバーの周壁との間の隙間を狭めるよう
外向きに湾曲させたことを特徴とするロツクアツ
プクラツチ付トルクコンバータである。
(作用) インペラーの出口とタービンの入口との間の隙
間から流出してピストンクラツチ板の筒状周壁と
フロントカバーの周壁との間の隙間のタービン側
の部分に流れてくる作動油は、その殆んどが上記
筒状周壁の上向きに湾曲されたタービン側の端縁
に衝突することとなる。このため上記作動油は上
記筒状周壁と上記周壁との間の隙間には殆んど流
入しない。しかも上記作動油の上記端縁への衝突
によりピストンクラツチ板はより強くフロントカ
バー側へ押されることとなる。
(実施例) 第1図は本考案のロツクアツプクラツチ付トル
クコンバータを示す縦断面部分図である。フロン
トカバー1はトルクコンバータの入力部を構成す
る部材で、図示されていないエンジンの出力部に
連結している。フロントカバー1は出力軸2(中
心線のみ図示)の概ね半径方向に延びる端壁3
と、端壁3の外周からトルクコンバータ本体4側
へ延びる周壁5とを一体に有している。トルクコ
ンバータ本体4は周知の如くインペラー6、ター
ビン7、ステータ8を備えており、周壁5の先端
部がインペラー6のシエル25に固定されてい
る。
ロツクアツプクラツチ10は端壁3とタービン
7との間に配置されている。クラツチ10はピス
トンクラツチ板11と出力部材12とダンパース
プリング13とを備えている。ピストン11は概
ねトルクコンバータの半径方向に延びる環状の板
部11aと、板部11aの外周にて周壁5に沿つ
て周壁5に対して略平行にタービン7側に延びる
筒状周壁11bとを一体に有しており、ピストン
11は筒状周壁11bが周壁5に対して隙間10
0を隔てるよう設けられている。そして筒状周壁
11bのタービン7側の端縁11cには隙間10
0を狭めるよう上向きに湾曲されている。また板
部11aの外周部の端壁3側の面には摩擦フエー
シング15が張付けてある。そしてピストン11
はその外径D1がトルクコンバータのトーラス外
径D2より確実に大きくなるよう形成されてい
る。出力部材12はピストン11とタービン7と
の間に位置する折曲げ構造の板材であり、本体1
2aと爪部12bと突部12cとを一体に備えて
いる。ダンパースプリング13はピストン11と
出力部材12に隣接して配置されており、両者を
円周方向に連結している。
ピストン11とダンパースプリング13とを連
結するために、ピストン11の外周部にはリベツ
ト18により連結部材19が固定されている。連
結部材19は複数の折曲げ爪を有する板状部材
で、ダンパースプリング13を半径方向外方及び
内方から保持すると共に、ダンパースプリング1
3に対して円周方向に係合している。また出力部
材12の本体12aはタービンシエル26の背面
(インペラー6と反対側の面)の外周寄りの部分
に密着状態で着座している。爪部12bは本体1
2aからトルクコンバータの半径方向外方へ延
び、更に折曲げられてダンパースプリング13側
へ軸方向に延びており、ダンパースプリング13
に対して連結部材19と反対側から係合してい
る。突部12cは本体12aの外周からタービン
シエル26の外周側へ延びており、タービンシエ
ル26の背面に密着している。
上記トルクコンバータの内部は3種類の室、即
ち内部室20、作動油室21、油圧室22に分け
ることができる。
内部室20はインペラーシエル25やタービン
シエル26に囲まれた空間であり、ここに充満す
る作動油を介してインペラー6からタービン7へ
回転力が伝わる。内部室20に対する作動油の供
給及び排出を行なうために、ステータ8の内周に
組込んだ一方向クラツチ30の両側には入口油路
31及び出口油路32が形成されている。作動油
室21はピストン11とタービンシエル26との
間に形成される空間である。
油圧室22はピストン11と端壁3との間に形
成される空間であり、油圧室22の油圧を制御す
るために、油圧室22の内周に連通する制御油路
35がタービンハブ17と端壁3の内周部との間
に形成されている。この制御油路35は出力軸2
の内部油路等を介して外部の油圧制御機構(図示
せず)に接続している。
上記構造において、クラツチの接続遮断動作は
次のように行なわれる。
即ち、制御油路35から油圧室22に作動油を
供給して油圧室22の油圧を作動油室21の油圧
に対して相対的に高めると、ピストン11が油圧
室22の油圧により押され、摩擦フエーシング1
5が端壁3から離れ、クラツチが遮断される。こ
のとき作動油には油圧室22から隙間100、作
動油室21、内部室20を経て出口油路32から
排出されるという流れが生じる。逆に入口油路3
1から作動油を供給して作動油室21の油圧を油
圧室22の油圧に対して相対的に高めると、作動
油室21の油圧によりピストン11が油圧室22
の作動油を制御油路35から排出させながら端壁
3側へ押され、摩擦フエーシング15が端壁3に
圧接し、クラツチは接続される。これにより端壁
3の回転力は摩擦フエーシング15からピストン
11へ伝わり、ピストン11から連結部材19、
ダンパースプリング13、出力部材12を介して
タービン7へ伝わり、タービンハブ17から出力
軸2へ伝達される。
そして上述のクラツチ接続動作は以下の如く速
やかに行なわれることとなる。第2図は第1図の
要部を拡大して示す図である。
即ち、筒状周壁11bの端縁11cが隙間10
0を狭めるように上向きに湾曲されているので、
インペラー6の出口とタービン7の入口との間の
隙間200から遠心力により流出して第2図中矢
印で示すように隙間100のタービン7側の部分
に流れてきた作動油は、その殆んどが端縁11c
に衝突することとなる。このため隙間100のタ
ービン7側の開口面100aを通つて隙間100
に流入する作動油は僅かな量となる。しかもピス
トン11は端縁11cに衝突する作動油によつて
より強く端壁3側へ押されることとなる。更にピ
ストン11はその外径D1がトルクコンバータの
トーラス外径D2より確実に大きくなるよう形成
されているので、隙間200から隙間100へ向
かう作動油の流れは、隙間100の開口面100
aに対して、上記外径D1が上記外径D2と略同
じに設定されている従来例よりも小さな角度α
(第2図)を有するようになる。このため開口面
100aに到達する単位面積当りの作動油の量は
従来例に比して少なくなる。このように隙間20
0から流出して隙間100のタービン7側の部分
に流れてくる作動油は隙間100へは殆んど流入
することはなく、しかもピストン11を端壁3側
へ押す働きをする。従つてクラツチ接続動作にお
いて、油圧室22の作動油は摩擦フエーシング1
5が端壁3に圧接するところまで速やかに制御油
路35から排出され、しかもピストン11はより
強く端壁3側へ押されることとなり、クラツチ接
続動作は速やかに行なわれることとなる。
なお上記実施例では端縁11cを外向きに湾曲
させるとともに、ピストン11の外径D1をトル
クコンバータのトーラス外径D2よりも確実に大
きくしているが、いずれか一方の構成だけを採用
しても、隙間200から流出してきた作動油が隙
間100に流入するのを充分に抑制することがで
きる。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、ピストンクラツ
チ板11の筒状周壁11bの端縁11cを隙間1
00を狭めるよう外向きに湾曲させたので、隙間
200から流れてくる作動油がクラツチ接続動作
時に隙間100を通つて油圧室22に流入するの
を抑制することができ、しかも端縁11cに衝突
する作動油によつてピストン11をより強く端壁
3側へ押すことができる。従つてクラツチ接続動
作を速やかに行なうことができる。しかも筒状周
壁11bの端縁11cを湾曲させるだけでよいの
で、加工が簡単であり、組立てに支障をきたすこ
ともない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のロツクアツプクラツチ付トル
クコンバータを示す縦断面部分図、第2図は第1
図の要部拡大図である。 1……フロントカバー、4……トルクコンバー
タ本体、5……周壁、6……インペラー、7……
タービン、8……ステータ、10……ロツクアツ
プクラツチ、11……ピストンクラツチ板、11
b……筒状周壁、11c……端縁、100,20
0……隙間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. インペラーとタービンとステータとを有するト
    ルクコンバータ本体と、インペラーに連結してト
    ルクコンバータの入力部を構成するフロントカバ
    ーと、フロントカバーとタービンとの間に配置さ
    れたロツクアツプクラツチとを備え、ロツクアツ
    プクラツチのピストンクラツチ板が、その外周に
    フロントカバーの周壁に沿つてタービン側に延び
    た筒状周壁を有し、その筒状周壁とフロントカバ
    ーの周壁との間に隙間を有するよう設けられたロ
    ツクアツプクラツチ付トルクコンバータにおい
    て、上記筒状周壁のタービン側の端縁をフロント
    カバーの周壁との間の隙間を狭めるよう外向きに
    湾曲させたことを特徴とするロツクアツプクラツ
    チ付トルクコンバータ。
JP16195888U 1988-12-14 1988-12-14 Expired - Lifetime JPH0532688Y2 (ja)

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FR2869378B1 (fr) * 2004-04-21 2006-05-26 Valeo Embrayages Dispositif d'accouplement hydrocinetique dont la perte de charge dans un conduit axial peripherique au piston est predefinie.
JP6608195B2 (ja) * 2015-06-30 2019-11-20 株式会社エクセディ トルクコンバータ

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JPH0281963U (ja) 1990-06-25

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