JPH0532533A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0532533A
JPH0532533A JP18663891A JP18663891A JPH0532533A JP H0532533 A JPH0532533 A JP H0532533A JP 18663891 A JP18663891 A JP 18663891A JP 18663891 A JP18663891 A JP 18663891A JP H0532533 A JPH0532533 A JP H0532533A
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methionine
methionyl
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dipeptide
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Tomoya Takahashi
知也 高橋
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 皮膚に対して安全でかつ安定性にすぐれた美
白効果の高い化粧料を提供する。 【構成】 メチオニンを含むジペプチドを含有してなる
化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメチオニンを含むジペプ
チドを含有した美白効果を有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚のメラニン量を減らす目的で
ハイドロキノンやその類縁体が使用されている。これら
は強い漂白効果を有するが、細胞に対する毒性が強く、
皮膚に非可逆的な斑点を形成したり感作性が強いなどの
欠点がある。その他のメラニン生成抑制剤として、L−
システインやグルタチオンの使用も試みられてはいる
が、酸化されやすいため安定性に問題があり、また特異
な臭いがあり実用化は難しい。
【0003】現在、実際に使用されているメラニン生成
抑制剤として、プラセンタエキスやL−アスコルビン酸
−2−リン酸マグネシウム塩が知られているが、プラセ
ンタエキスについては、化粧品からの定量分析が不可能
であり、またL−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシ
ウム塩にいては、メラニン生成抑制効果を得るには配合
量を多くしなければならないなどの問題がある上、いず
れの薬剤もその効果については充分満足するものではな
い。
【0004】また、最近コウジ酸やアルブチンが美白効
果を有する皮膚外用剤として使われているが、安定性の
面で実用的な薬剤とは言えない。メチオニンについて
は、メチオニンを単独で化粧料に使用するには安定性に
問題があり、長期保存で異臭を発生するなどの欠点があ
る。頭髪化粧料としてメチオニンやセレノメチオニンが
ふけを防止することが知られている(特開昭59−71
11号公報、同58−183614号公報、同61−2
33608号公報)。
【0005】またアセチルメチオニンおよびセリンを主
要成分とする養毛料が知られている(特開昭49−45
1号公報、同54−46843号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】皮膚に対して安全でか
つ安定性に優れた美白効果の高い化粧料の開発が求めら
れている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はメチオニンを含
むジペプチドを含有してなる化粧料を提供する。本発明
に用いるメチオニンを含むジペプチドとしては、メチオ
ニル−XまたはX−メチオニン(但し、Xはメチオニ
ン、グリシン、セリン、シスチン、アラニン、スレオニ
ン、バリン、フェニルアラニン、ロイシン、プロリン、
イソロイシン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン、ア
スパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、アルギニ
ン、ヒスチジン、リジンなどのタンパク質構成アミノ酸
の他、β−アラニン、オルニチンなどの非タンパク質構
成アミノ酸を表わす)があげられる。
【0008】具体的に好適な例としては、L−メチオニ
ル−L−メチオニン、L−メチオニル−L−ヒスチジ
ン、L−フェニルアラニル−L−メチオニン、L−γ−
グルタミル−L−メチオニンなどがあげられる。メチオ
ニンを含むジペプチドは、目的とするジペプチドの構成
アミノ酸を原料に、公知の方法〔例えば、J.P.Greenste
in, M.Minitz著:ケミストリー・オブ・ザ・アミノ・ア
シッズ(Chemistry of the Amino Acids), 891(1964)
、 ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサェティ(J.Am.Chem.Soc.)77, 1067(1955) など参
照〕で取得できる。
【0009】メチオニンを含むジペプチドは、化粧料全
量中に通常0.01〜10.0重量%の割合で配合される。
本発明の化粧料は、化粧料一般に用いられる各種成分、
すなわち、油分、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、
酸化防止剤、保湿剤、香料、アルコール類、高分子、染
料、顔料、精製水などを配合することができる。
【0010】油分としては、オリーブ油などの油脂類、
ミツロウなどのロウ類、スクワランなどがあげられ、0.
01〜95w/w %の割合で配合される。紫外線吸収剤と
しては、メトキシ桂皮酸オクチル、パラジメチルアミノ
安息香酸オクチルなどがあげられ、0.01〜4w/w %の
割合で配合される。界面活性剤としては、ポリオキシエ
チレン(10モル)ステアリルエーテル、ポリオキシエチ
レン(60モル)硬化ヒマシ油、ソルビタンモノステアレ
ート、グリセリルモノステアレートなどがあげられ、0.
01〜10w/w %の割合で配合される。
【0011】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル類などがあげられ、0.01〜1w/w %の割合で配合
される。酸化防止剤としては、ビタミンEなどがあげら
れ、0.003〜1.0w/w %の割合で配合される。保湿剤
としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、マ
ンニット、クエン酸、ピロリドンカルボン酸などがあげ
られ、0.01〜10w/w %の割合で配合される。
【0012】香料は、通常化粧料に使うものならどのよ
うな香料を用いてもよく、0.001〜1w/w%の割合で
配合される。アルコール類としては、エタノール、1,3
−ブチレングリコール、プロピレングリコールなどがあ
げられ、0.01〜60w/w %の割合で配合される。高分
子としては、カルボキシビニルポリマー、ヒアルロン酸
ナトリウムなどがあげられ、0.001〜2w/w %の割合
で配合される。
【0013】染料としてはタール系色素などがあげら
れ、0.0001〜1w/w %の割合で配合される。顔料と
しては、酸化チタン、タルクなどがあげられ、0.001
〜99w/w %の割合で配合される。化粧料の剤形は任意
であり、例えば可溶化系、乳化型あるいは分散系などの
剤形をとることができる。
【0014】本発明における化粧料製品としては、乳
液、化粧水、クリーム、美白用パウダー、パック、洗顔
料などのスキンケア商品およびファンデーションなどの
メイクアップ化粧料などがあげられる。以下に本発明の
実施例および試験例を示す。
【0015】
【実施例】
実施例1 化粧水の調製 (油相成分) 香料 0.05g ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 g 1,3−ブチレングリコール 5.0 g (水相成分) L−メチオニル−L−ヒスチジン 0.5 g グリセリン 5.0 g メチルパラベン 0.1 g クエン酸 0.1 g クエン酸ナトリウム 0.2 g エタノール 8.0 g 精製水 適 量 全量 100.0 g (調製法)油相成分および水相成分をそれぞれ均一に溶
解し、油相を水相に攪拌しながら加え、化粧水を得た。
【0016】実施例2 クリームの調製 (油相成分) スクワラン 5.0 g オリーブ油 3.0 g 水添ラノリン 2.0 g ミツロウ 2.5 g グリセリルモノステアレート 2.0 g ポリオキシエチレン(10モル)ステアリルエーテル 2.5 g ソルビタンモノステアレート 1.5 g 1,3−ブチレングリコール 3.0 g 香料 微 量 (水相成分) クリセリン 5.0 g カルボキシビニルポリマー 0.03g トリエタノールアミン 0.03g L−メチオニル−L−メチオニン 0.5 g メチルパラベン 0.3 g 精製水 適 量 全量 100.0 g (調製法)油相成分および水相成分をそれぞれ80℃に
熱し均一にし、油相に水相を攪拌しながら加え、乳化後
冷却しクリームを得た。
【0017】実施例3 パウダーの調製 L−フェニルアラニル−L−メチオニン 2.0 g メチルパラベン 0.1 g アラビアゴム 0.5 g クエン酸 0.1 g クエン酸ナトリウム 0.2 g マンニット 適 量 全量 100.0 g (調製法)各成分を均一に攪拌混合して、パウダーを得
た。
【0018】試験例1 メラニン生成抑制試験 本発明のL−メチオニンを含むジペプチドのメラノーマ
細胞に対するメラニン生成抑制作用をL−システインお
よびグルタチオンを対照として下記試験方法を用いて比
較した。 <試験方法>L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メ
チオニル−L−メチオニン、L−フェニルアラニル−L
−メチオニン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、
L−システインまたはグルタチオンを各々0mM、1mM、
2mMおよび5mM含むイーグルMEM培地(非働化牛胎児
血清濃度10%を含む,日水製薬社製)(以下単にイー
グルMEM培地という)5mlを用いて、マウス由来B−
16メラノーマ細胞を5%CO2 存在下37℃で培養した。
なお、培養には25cm2 フラスコを用い、細胞は2.5×10
5 個を用いた。
【0019】培養1日目、4日目および7日目に該イー
グルMEM培地を交換し、さらに培養を続けた。培養9
日目に培養液を吸引除去して細胞を集め、該細胞をダル
ベッコ処方のリン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。次に、
下記方法により細胞の蛋白含量およびメラニン生成量を
測定し、蛋白含量当りのメラニン生成量を算出した。
【0020】すなわち、蛋白含量はミクロビュレット法
〔アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical Bi
ochemistry) ,401(1964) 〕、またメラニン生成量は
該試験液の470nmの吸光度を測定すること〔キャンサ
ー・リサーチ(Cancer Research) 45,1474〜1478(198
5)〕により定量した。結果を第1表に示す。
【0021】なお、表中の数値は無添加系を100とし
たときのパーセンテージ(%)で示してある。
【0022】
【表1】
【0023】第1表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドはB−16メラノーマ細胞に対し
てL−システインおよびグルタチオンと同等に有意にメ
ラニン生成抑制作用を示すことが確認された。 試験例2 細胞毒性試験 本発明のL−メチオニンを含むジペプチドの細胞毒性を
L−システイン、コウジ酸およびグルタチオンを対照と
して下記試験方法を用いて比較した。 <試験方法>L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メ
チオニル−L−メチオニン、L−フェニルアラニル−L
−メチオニン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、
L−システイン、コウジ酸またはグルタチオンを各々0
mM、2mMおよび5mM含むイーグルMEM培地(非働化牛
胎児血清濃度10%を含む,日水製薬社製)(以下単に
イーグルMEM培地という)5mlを用いて、マウス由来
B−16メラノーマ細胞を5%CO2 存在下37℃で培養し
た。なお、培養には25cm2 フラスコを用い、細胞は2.5
×105 個を用いた。
【0024】以下、試験例1と同様の方法により細胞の
蛋白含量を測定して細胞の増殖量を調べた。結果を第2
表に示す。なお、表中の数値は無添加系を100とした
ときのパーセンテージ(%)で示してある。
【0025】
【表2】
【0026】第2表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドは、L−システイン、コウジ酸
およびグルタチオンに比べ細胞毒性が低いことが確認さ
れた。 試験例3 安定性試験 L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メチオニル−L
−メチオニン、L−フェニルアラニン−L−メチオニン
またはL−γ−グルタミル−L−メチオニンを各々10mM
および50mM含むN−2−ヒドロキシエチルピペラジン−
N−2−エタンスルホン酸溶液(pH6.5)を80℃、2時間
または120℃、10分間の加熱処理をし、該化合物の
残存量をHPLCで分析(波長220nmの紫外部吸収)
した。
【0027】対照としてグルタチオンについても上記と
同様の処理を行った。結果を第3表に示す。
【0028】
【表3】
【0029】第3表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドはグルタチオンに比べ安定であ
った。 試験例4 官能試験 L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メチオニル−L
−メチオニン、L−フェニルアラニル−L−メチオニ
ン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、システイン
またはグルタチオンの1%水溶液について専門のパネラ
ー7人を用いてそれらの臭いの有無を評価した。
【0030】結果を第4表に示す。
【0031】
【表4】
【0032】第4表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドは特異臭がなく、化粧料として
配合するのに都合の良い化合物である。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚に対して安全でか
つ安定性の良い優れた美白効果を有する化粧料を提供す
ることができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年8月9日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 化粧料
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメチオニンを含むジペプ
チドを含有した美白効果を有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、皮膚のメラニン量を減らす目的で
ハイドロキノンやその類縁体が使用されている。これら
は強い漂白効果を有するが、細胞に対する毒性が強く、
皮膚に非可逆的な白斑を形成したり感作性が強いなどの
欠点がある。その他のメラニン生成抑制剤として、L−
システインやグルタチオンの使用も試みられてはいる
が、酸化されやすいため安定性に問題があり、また特異
な臭いがあり実用化は難しい。
【0003】現在、実際に使用されているメラニン生成
抑制剤として、プラセンタエキスやL−アスコルビン酸
−2−リン酸マグネシウム塩が知られているが、プラセ
ンタエキスについては、化粧品からの定量分析が不可能
であり、またL−アスコルビン酸−2−リン酸マグネシ
ウム塩にいては、メラニン生成抑制効果を得るには配合
量を多くしなければならないなどの問題がある上、いず
れの薬剤もその効果については充分満足するものではな
い。
【0004】また、最近コウジ酸やアルブチンが美白効
果を有する皮膚外用剤として使われているが、安定性の
面で実用的な薬剤とは言えない。メチオニンについて
は、メチオニンを単独で化粧料に使用するには安定性に
問題があり、長期保存で異臭を発生するなどの欠点があ
る。頭髪化粧料としてメチオニンやセレノメチオニンが
ふけを防止することが知られている(特開昭59−71
11号公報、同58−183614号公報、同61−2
33608号公報)。
【0005】またアセチルメチオニンを主要成分とする
養毛料が知られている(特開昭49−451号公報、同
54−46843号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】皮膚に対して安全でか
つ安定性に優れた美白効果の高い化粧料の開発が求めら
れている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はメチオニンを含
むジペプチドを含有してなる化粧料を提供する。本発明
に用いるメチオニンを含むジペプチドとしては、メチオ
ニル−XまたはX−メチオニン(但し、Xはメチオニ
ン、グリシン、セリン、シスチン、アラニン、スレオニ
ン、バリン、フェニルアラニン、ロイシン、プロリン、
イソロイシン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン、ア
スパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、アルギニ
ン、ヒスチジン、リジンなどのタンパク質構成アミノ酸
の他、β−アラニン、オルニチンなどの非タンパク質構
成アミノ酸を表わす)があげられる。
【0008】具体的に好適な例としては、L−メチオニ
ル−L−メチオニン、L−メチオニル−L−ヒスチジ
ン、L−フェニルアラニル−L−メチオニン、L−γ−
グルタミル−L−メチオニンなどがあげられる。メチオ
ニンを含むジペプチドは、目的とするジペプチドの構成
アミノ酸を原料に、公知の方法〔例えば、J.P.Greenste
in, M.Minitz著:ケミストリー・オブ・ザ・アミノ・ア
シッズ(Chemistry of the Amino Acids), 891(1964)
、 ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・
ソサェティ(J.Am.Chem.Soc.)77, 1067(1955) など参
照〕で取得できる。
【0009】メチオニンを含むジペプチドは、化粧料全
量中に通常0.01〜10.0重量%の割合で配合される。
本発明の化粧料は、化粧料一般に用いられる各種成分、
すなわち、油分、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、
酸化防止剤、保湿剤、賦形剤、香料、アルコール類、高
分子、染料、顔料、精製水などを配合することができ
る。
【0010】油分としては、オリブ油などの油脂類、ミ
ツロウなどのロウ類、スクワランなどがあげられ、0.0
1〜95w/w %の割合で配合される。紫外線吸収剤とし
ては、メトキシ桂皮酸オクチル、パラジメチルアミノ安
息香酸オクチルなどがあげられ、0.01〜4w/w %の割
合で配合される。界面活性剤としては、ポリオキシエチ
レン(10モル)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(60モル)硬化ヒマシ油、ソルビタンモノステアレー
ト、グリセリルモノステアレートなどがあげられ、0.0
1〜10w/w %の割合で配合される。
【0011】防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エス
テル類などがあげられ、0.01〜1w/w %の割合で配合
される。酸化防止剤としては、ビタミンEなどがあげら
れ、0.001〜1.0w/w %の割合で配合される。保湿剤
としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、マ
ンニット、ソルビット、クエン酸、ピロリドンカルボン
酸などがあげられ、0.01〜10w/w %の割合で配合さ
れる。
【0012】賦形剤としては、マンニットなどがあげら
れ、0.1〜99w/w %の割合で配合される。香料は、通
常化粧料に使うものならどのような香料を用いてもよ
く、0.001〜1w/w%の割合で配合される。アルコー
ル類としては、エタノール、1,3−ブチレングリコー
ル、プロピレングリコールなどがあげられ、0.01〜6
0w/w %の割合で配合される。
【0013】高分子としては、カルボキシビニルポリマ
ー、ヒアルロン酸ナトリウムなどがあげられ、0.001
〜2w/w %の割合で配合される。
【0014】染料としてはタール系色素などがあげら
れ、0.0001〜1w/w %の割合で配合される。顔料と
しては、酸化チタン、タルクなどがあげられ、0.001
〜99w/w %の割合で配合される。化粧料の剤形は任意
であり、例えば可溶化系、乳化系あるいは分散系などの
剤形をとることができる。
【0015】本発明における化粧料製品としては、乳
液、化粧水、クリーム、美白用パウダー、パック、洗顔
料などのスキンケア商品およびファンデーションなどの
メイクアップ化粧料などがあげられる。以下に本発明の
実施例および試験例を示す。
【0016】
【実施例】 実施例1 化粧水の調製 (油相成分) 香料 0.05g ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 2.0 g 1,3−ブチレングリコール 5.0 g (水相成分) L−メチオニル−L−ヒスチジン 0.5 g グリセリン 5.0 g メチルパラベン 0.1 g クエン酸 0.1 g クエン酸ナトリウム 0.2 g エタノール 8.0 g 精製水 適 量 全量 100.0 g (調製法)油相成分および水相成分をそれぞれ均一に溶
解し、油相を水相に攪拌しながら加え、化粧水を得た。
【0017】実施例2 クリームの調製 (油相成分) スクワラン 5.0 g オリブ油 3.0 g 水添ラノリン 2.0 g ミツロウ 2.5 g グリセリルモノステアレート 2.0 g ポリオキシエチレン(10モル)ステアリルエーテル 2.5 g ソルビタンモノステアレート 1.5 g 1,3−ブチレングリコール 3.0 g 香料 微 量 (水相成分) グリセリン 5.0 g カルボキシビニルポリマー 0.03g トリエタノールアミン 0.03g L−メチオニル−L−メチオニン 0.5 g メチルパラベン 0.3 g 精製水 適 量 全量 100.0 g (調製法)油相成分および水相成分をそれぞれ80℃に
熱し均一にし、油相に水相を攪拌しながら加え、乳化後
冷却しクリームを得た。
【0018】実施例3 パウダーの調製 L−フェニルアラニル−L−メチオニン 2.0 g メチルパラベン 0.1 g アラビアゴム 0.5 g クエン酸 0.1 g クエン酸ナトリウム 0.2 g マンニット 適 量 全量 100.0 g (調製法)各成分を均一に攪拌混合して、パウダーを得
た。
【0019】試験例1 メラニン生成抑制試験 本発明のL−メチオニンを含むジペプチドのメラノーマ
細胞に対するメラニン生成抑制作用をL−システインお
よびグルタチオンを対照として下記試験方法を用いて比
較した。 <試験方法>L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メ
チオニル−L−メチオニン、L−フェニルアラニル−L
−メチオニン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、
L−システインまたはグルタチオンを各々0mM、1mM、
2mMおよび5mM含むイーグルMEM培地(非働化牛胎児
血清濃度10%を含む,日水製薬社製)(以下単にイー
グルMEM培地という)5mlを用いて、マウス由来B−
16メラノーマ細胞を5%CO2 存在下37℃で培養した。
なお、培養には25cm2 フラスコを用い、細胞は2.5×10
5 個を用いた。
【0020】培養1日目、4日目および7日目に該イー
グルMEM培地を交換し、さらに培養を続けた。培養9
日目に培養液を吸引除去して細胞を集め、該細胞をダル
ベッコ処方のリン酸緩衝生理食塩水で洗浄した。次に、
下記方法により細胞の蛋白含量およびメラニン生成量を
測定し、蛋白含量当りのメラニン生成量を算出した。
【0021】すなわち、蛋白含量はミクロビュレット法
〔アナリティカル・バイオケミストリー(Analytical Bi
ochemistry) ,401(1964) 〕、またメラニン生成量は
該試験液の470nmの吸光度を測定すること〔キャンサ
ー・リサーチ(Cancer Research) 45,1474〜1478(198
5)〕により定量した。結果を第1表に示す。
【0022】なお、表中の数値は無添加系を100とし
たときのパーセンテージ(%)で示してある。
【0023】
【表1】
【0024】第1表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドはB−16メラノーマ細胞に対し
てL−システインおよびグルタチオンと同等に有意にメ
ラニン生成抑制作用を示すことが確認された。 試験例2 細胞毒性試験 本発明のL−メチオニンを含むジペプチドの細胞毒性を
L−システイン、コウジ酸およびグルタチオンを対照と
して下記試験方法を用いて比較した。 <試験方法>L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メ
チオニル−L−メチオニン、L−フェニルアラニル−L
−メチオニン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、
L−システイン、コウジ酸またはグルタチオンを各々0
mM、2mMおよび5mM含むイーグルMEM培地(非働化牛
胎児血清濃度10%を含む,日水製薬社製)(以下単に
イーグルMEM培地という)5mlを用いて、マウス由来
B−16メラノーマ細胞を5%CO2 存在下37℃で培養し
た。なお、培養には25cm2 フラスコを用い、細胞は2.5
×105 個を用いた。
【0025】以下、試験例1と同様の方法により細胞の
蛋白含量を測定して細胞の増殖量を調べた。結果を第2
表に示す。なお、表中の数値は無添加系を100とした
ときのパーセンテージ(%)で示してある。
【0026】
【表2】
【0027】第2表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドは、L−システイン、コウジ酸
およびグルタチオンに比べ細胞毒性が低いことが確認さ
れた。 試験例3 安定性試験 L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メチオニル−L
−メチオニン、L−フェニルアラニル−L−メチオニン
またはL−γ−グルタミル−L−メチオニンを各々10mM
含む溶液(50mMリン酸緩衝液中,pH6.5)を80℃、2時間
または120℃、10分間の加熱処理をし、該化合物の
残存量をHPLCで分析(波長220nmの紫外部吸収)
した。
【0028】対照としてグルタチオンについても上記と
同様の処理を行った。結果を第3表に示す。
【0029】
【表3】
【0030】第3表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドはグルタチオンに比べ安定であ
った。 試験例4 官能試験 L−メチオニル−L−ヒスチジン、L−メチオニル−L
−メチオニン、L−フェニルアラニル−L−メチオニ
ン、L−γ−グルタミル−L−メチオニン、Lーシステ
インまたはグルタチオンの1%水溶液について専門のパ
ネラー7人を用いてそれらの特異臭の有無を評価した。
【0031】結果を第4表に示す。
【0032】
【表4】
【0033】第4表に示したように、本発明のL−メチ
オニンを含むジペプチドは特異臭がなく、化粧料として
配合するのに都合の良い化合物である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、皮膚に対して安全でか
つ安定性の良い優れた美白効果を有する化粧料を提供す
ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチオニル−XまたはX−メチオニン
    (式中Xはアミノ酸残基を示す)で表わされるジペプチ
    ドを含有してなる化粧料。
  2. 【請求項2】 Xがメチオニン、グリシン、セリン、シ
    スチン、アラニン、スレオニン、バリン、フェニルアラ
    ニン、ロイシン、プロリン、イソロイシン、ヒドロキシ
    プロリン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミ
    ン、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、
    β−アラニンまたはオルニチンから選ばれるアミノ酸残
    基である請求項1記載の化粧料。
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