JPH05321743A - スロットル開度値補正装置 - Google Patents

スロットル開度値補正装置

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JPH05321743A
JPH05321743A JP13288692A JP13288692A JPH05321743A JP H05321743 A JPH05321743 A JP H05321743A JP 13288692 A JP13288692 A JP 13288692A JP 13288692 A JP13288692 A JP 13288692A JP H05321743 A JPH05321743 A JP H05321743A
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JP
Japan
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value
valve opening
throttle opening
internal combustion
throttle
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Application number
JP13288692A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Hara
光雄 原
Shigeru Kamio
神尾  茂
Hitoshi Tasaka
仁志 田坂
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 個々のスロットルバルブのばらつきと内燃機
関の運転状態とを合わせ考えることにより、スロットル
開度センサの出力値を補正し、その補正後の値を用いて
実施されるトラクションコントロール等の制御精度を向
上させる。 【構成】 CPU21は、スロットル開度センサ7にて
検出されたバルブ開度検出値θs を読み込む。又、CP
U21は、エアフロメータ4にて検出された吸入空気量
に基づいてバルブ開度推定値θa を算出する。そして、
CPU21は、バルブ開度推定値θa からバルブ開度検
出値θs を減算して、バルブ開度補正値θG を算出す
る。このとき、算出されたバルブ開度補正値θG はバッ
クアップRAM24に記憶され、前回の値が更新され
る。さらに、CPU21は、バルブ開度検出値θs とバ
ルブ開度補正値θG とを加算して、補正後バルブ開度θ
THを算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、スロットル開度セン
サにより検出されたスロットルバルブの開度を、吸入空
気量等、内燃機関の運転状態に応じた値に補正して、こ
の値をトラクションコントロールやクルーズコントロー
ルに用いるためのスロットル開度値補正装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来から、個々のスロットルバルブのば
らつきを均一化するために、スロットルバルブの全閉位
置を学習する装置、あるいは方法が提案されている。例
えば、特開昭58−122326号公報に開示されてい
るスロットルバルブのアイドル開度検出方法において
は、所定回数又は所定時間にわたって、スロットル開度
センサによる全閉位置の検出値が、全閉位置の記憶値よ
りも小さければ、検出値が最小値として記憶される。
【0003】又、特開昭58−10131号公報及び特
開昭63−180755号公報に開示されているスロッ
トル開度検出装置においては、全閉スイッチが用いら
れ、そのスイッチがオンになったときのスロットル開度
センサからの出力値が全閉位置として学習される。
【0004】さらに、特開平3−107561号公報に
開示されているスロットル開度の最小値学習方法におい
ては、スロットルバルブの最小値の学習が行われるとと
もに、全閉時、かつ減速時に、記憶されている全閉開度
よりも、スロットル開度センサによる実際のスロットル
バルブの全閉開度が大きい場合には、全閉開度は増加す
る方へ修正される。そして、この修正により最小値の誤
学習が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した種
々の全閉学習装置をトラクションコントロールシステム
やクルーズコントロールシステム(定速走行装置)に適
用すると、以下のような問題が生じる。つまり、スロッ
トル開度センサによるスロットル開度に基づいていて、
内燃機関の運転状態に応じたトルク制御等を実施する
と、以下のような不具合が生じる。
【0006】先ず第1に、個々にスロットルバルブの全
閉位置を補正しても、個々のスロットルバルブの全閉位
置での内燃機関の運転状態(例えば、吸入空気量や機関
回転数)には、ばらつきが生じる。具体的には、全閉時
であっても、吸気通路とスロットルバルブとの間には必
ず洩れ空気が存在し、その洩れ空気量はスロットルバル
ブ毎に異なるものである。そのため、スロットル開度セ
ンサにて検出されるスロットルバルブの開度と、実際の
内燃機関の運転状態との整合性がとれなくなる。その結
果、スロットル開度センサの出力値に基づいて実施され
るトラクションコントロール等の制御精度が悪化してし
まう。
【0007】第2に、内燃機関の運転状態の違い(例え
ば、吸気温度の変動)、内燃機関運転環境の違い(例え
ば、高地での運転と低地での運転)、あるいは、経時変
化により、スロットル開度センサの出力特性が変動する
と、スロットル開度センサの出力値と、吸入空気量等の
内燃機関の運転状態との相関関係に狂いが生じる。その
ため、上記した第1の問題と同様に、スロットル開度セ
ンサの出力値に基づいて実施されるトラクションコント
ロール等の制御精度の悪化を招いてしまう。
【0008】この発明は、上記各問題点に着目してなさ
れたものであって、その目的とするところは、個々のス
ロットルバルブのばらつきと内燃機関の運転状態とを合
わせ考えることにより、スロットル開度センサの出力値
を補正し、その補正後の値を用いて実施されるトラクシ
ョンコントロール等の制御精度を向上させることが可能
となるスロットル開度値補正装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のスロットル開度値補正装置は、図7に示
すように、吸気通路内に設けられたスロットルバルブの
開度を検出するためのスロットル開度センサM1と、前
記スロットル開度センサM1の出力値を補正するための
補正量を記憶した記憶手段M2と、内燃機関の運転状態
を検出する内燃機関運転状態検出手段M3と、前記内燃
機関運転状態検出手段M3により検出された内燃機関の
運転状態に基づいて、前記スロットルバルブの開度を推
定するスロットル開度推定手段M4と、前記スロットル
開度センサM1により検出されたスロットルバルブの開
度と、前記スロットル開度推定手段M4により推定され
たスロットルバルブの開度とのずれに基づいて、前記記
憶手段M2の補正量を更新する補正量更新手段M5と、
前記スロットル開度センサM1の出力値を、前記記憶手
段M2の補正量を用いて補正する補正手段M6とを備え
たことを要旨とする。
【0010】又、補正量更新手段M5は、内燃機関の運
転状態が定常状態であるときに、補正量を更新するよう
に構成するとよい。又、前記内燃機関運転状態検出手段
M3は、吸入空気量を検出する吸入空気量検出手段から
なるように構成してもよい。
【0011】さらに、前記内燃機関運転状態検出手段M
3は、内燃機関の回転数を検出する機関回転数検出手段
からなるように構成してもよい。加えて、前記内燃機関
運転状態検出手段M3は、内燃機関の回転数を検出する
機関回転数検出手段と、吸気通路内の圧力を検出する吸
気通路内圧力検出手段とからなるように構成してもよ
い。
【0012】
【作用】上記構成によれば、スロットル開度センサM1
は、スロットルバルブの開度を検出する。スロットル開
度推定手段M4は、内燃機関運転状態検出手段M3によ
り検出された運転状態に基づいて、スロットルバルブの
開度を推定する。又、補正量更新手段M5は、スロット
ル開度センサM1により検出されたスロットルバルブの
開度と、スロットル開度推定手段M4により推定された
スロットルバルブの開度とのずれに基づいて、記憶手段
M2の補正量を更新する。さらに、補正手段M6は、ス
ロットル開度センサM1の出力値を、記憶手段M2の補
正量を用いて補正する。
【0013】従って、個々のスロットル開度センサM1
のばらつきや経時変化により、スロットル開度センサM
1の出力値が内燃機関の運転状態に相応した値からずれ
ることが生じても、その出力値は補正され、その結果、
スロットル開度センサM1の補正後の値を用いて実施さ
れる制御、例えば、トラクションコントロールやクルー
ズコントロールの精度が向上する。
【0014】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0015】図1は、第1実施例のスロットル開度値補
正装置の構成を示す図である。車両に搭載されたエンジ
ン(内燃機関)1には、吸気通路としての吸気管2が配
設されており、同吸気管2の最上流部にはエアクリーナ
3が配設されている。エアクリーナ3の下流側にはエア
フロメータ4が設けられており、同エアフロメータ4は
エアクリーナ3を介して吸気管2内に導入される吸入空
気の量を検出する。
【0016】エアフロメータ4の下流側にはスロットル
バルブ5が設けられており、同スロットルバルブ5は直
流電動機(以下、DCモータという)6にて開閉駆動さ
れる。又、スロットルバルブ5には、同バルブ5の開度
を検出するためのスロットル開度センサ7が設けられて
いる。
【0017】吸気管2においてスロットルバルブ5の下
流側にはサージタンク8が配置されており、同サージタ
ンク8には吸気管2内の圧力を検出する吸気管圧力セン
サ9が設けられている。エンジン1の図示しないクラン
ク軸には、所定クランク角度毎に信号を出力し、エンジ
ン回転数を検出するためのエンジン回転数センサ10が
設けられている。
【0018】エンジン1の排気通路としての排気管11
には、O2 センサ12が設けられている。O2 センサ1
2は排気ガス中の酸素成分濃度を検出する。又、排気管
11の最下流側には消音器13が設けられている。
【0019】アクセルペダル14には、同ペダル14の
踏み込み操作量を検出するためのアクセルポジションセ
ンサ14aが設けられている。電子制御装置(以下、E
CUという)20は、CPU21、ROM22、RAM
23、バックアップRAM24、インターフェイス25
及びDCモータドライバ26を備えている。ROM22
には、CPU21による演算に用いられる各種演算デー
タ等が記憶されている。RAM23には、CPU21に
よる演算データ等が一時記憶される。バックアップRA
M24には、入出可能な記憶値が記憶されており、その
記憶値は図示しないキースイッチがオフ操作されても、
内容が保持されるようになっている。
【0020】CPU21には、エアフロメータ4、スロ
ットル開度センサ7、吸気管圧力センサ9、エンジン回
転数センサ10及びO2 センサ12からの信号がインタ
ーフェイス25を介して入力される。そして、CPU2
1は、上記各種入力信号に基づいて、吸入空気量Qa 、
バルブ開度検出値θs 、吸気管圧力Pm 及びエンジン回
転数Ne を検知する。
【0021】加えて、CPU21には、O2 センサ12
からの信号がインターフェイス25を介して入力され、
CPU21は、同入力信号により酸素成分濃度を検知し
て、図示しない燃料噴射弁からの燃料量を調整して空燃
比を制御する。
【0022】さらに、CPU21には、パワステスイッ
チ15a、エアコンスイッチ16及び電気負荷スイッチ
17からの信号が入力される。そして、CPU21は、
パワステスイッチ15aからの入力信号によりパワース
テアリング15のパワーアシストのオン・オフを検知す
る。又、CPU21は、エアコンスイッチ16からの入
力信号によりエアコン(A/C)運転時のエアコン負荷
を検知する。さらに、CPU21は、電気負荷スイッチ
17からの入力信号によりヘッドライト等の電気負荷を
検知するさらに、CPU21は、アイドルスピードコン
トロール(以下、ISCという)機能を備えており、ア
イドル時において、スロットルバルブ5の開度を若干増
加させて、アイドル回転数が目標回転数に一致するよう
に、吸気量調節を行う。
【0023】さらには、CPU21は、吸気管圧力Pm
、エンジン回転数Ne 及びアクセルポジションAp 等
に基づいてスロットルバルブ5の開度指令値を演算し、
DCモータドライバ26を介してDCモータ6にデュー
ティ比信号を出力してDCモータ6を駆動させる。
【0024】なお、本実施例においては、エアフロメー
タ4により吸入空気量検出手段が、吸気管圧力センサ9
により吸気通路内圧力検出手段が、エンジン回転数セン
サ10により機関回転数検出手段が構成され、さらに、
エアフロメータ4、吸気管圧力センサ9及びエンジン回
転数センサ10により内燃機関運転状態検出手段が構成
されている。又、CPU21により、スロットル開度推
定手段、補正量更新手段及び補正手段が構成されてい
る。バックアップRAM24により記憶手段が構成され
ている。
【0025】次に、本実施例のスロットル開度値補正装
置の作用を図2〜図4のフローチャートに従って説明す
る。図2は、補正後バルブ開度θTHを算出するためのル
ーチンを示すフローチャートである。なお、このルーチ
ンはCPU21によって、所定時間毎に起動されるもの
である。
【0026】CPU21は、先ず、ステップ100でス
ロットル開度センサ7により検出されたバルブ開度検出
値θs を読み込み、次いで、ステップ110で補正値更
新フラグXGTAのセットルーチンを実行する。図3に
この処理の詳細を示す。なお、この処理は、バルブ開度
補正値θG を更新する条件が満たされたか否かを判別す
るものである。
【0027】CPU21は、図3においてステップ11
1〜113でエンジン1がアイドル中であり、かつエン
ジン1の運転状態が定常状態であるか否かを判別する。
詳しくは、CPU21は、ステップ111でアクセルポ
ジションセンサ14aにより検出されたアクセルポジシ
ョンAp がアクセル全閉判定値Ap0より小さい(Ap<
Ap0)か否か、すなわち、アイドル状態であり、ISC
が機能している状態であるか否かを判別する。CPU2
1は、ステップ112では車速VSPD が「0」である
(VSPD =0)か否かを判別する。CPU21は、ステ
ップ113ではエンジン回転数センサ10により検出さ
れたエンジン回転数Ne と目標アイドル回転数TNe と
の偏差(|TNe −Ne |)が所定値(本実施例では、
20rpm)以下である(|TNe −Ne |≦20rp
m)か否かを判別する。すなわち、ISCが正常に機能
しているか否かを判別する。
【0028】そして、CPU21は、ステップ111〜
113での条件が全て成立する場合には、ステップ11
4に移行する。続いて、CPU21は、補正値更新の条
件として、ステップ114でパワステスイッチ15aが
オフであるか否かを判別する。加えて、ステップ115
でO2センサ12により検出された空燃比(A/F)が
理想空燃比の範囲内(13.5〜15)であるか否かを
判別する。
【0029】そして、CPU21はステップ114,1
15が成立する場合には、ステップ116に移行し、補
正値更新フラグXGTAを「1」にセットする。すなわ
ち、補正値更新フラグXGTAが「1」にセットされた
ことは、バルブ開度補正値θG を更新する条件が満たさ
れたことを意味する。
【0030】一方、CPU21は、ステップ111〜1
15のいずれかが成立しない場合には、ステップ117
に移行し、補正値更新フラグXGTAを「0」にリセッ
トする。すなわち、補正値更新フラグXGTAが「0」
にリセットされたことは、バルブ開度補正値θG を更新
する条件が満たされなかったことを意味する。
【0031】そして、補正値更新フラグXGTAのセッ
トルーチンの実行後、図2のステップ120に戻ると、
CPU21は補正値更新フラグXGTAが「1」にセッ
トされたか否かを判別する。そして、フラグが「1」に
セットされなかった場合には、ステップ150に移行す
る。
【0032】CPU21はステップ150で、ステップ
100において読み込んだバルブ開度検出値θs とバッ
クアップRAM24に記憶されているバルブ開度補正値
θGとを加算して、補正後バルブ開度θTH(=θs +θG
)を算出する。
【0033】一方、CPU21は、ステップ120にお
いて補正値更新フラグXGTAが「1」であると判別し
た場合には、ステップ130に移行する。そして、CP
U21は、ステップ130でバルブ開度推定値θa 算出
ルーチンを実行する。この処理を図4に示す。
【0034】CPU21は、図4においてステップ13
1でエアフロメータ4により検出された吸入空気量Qa
を読み込む。そして、CPU21はステップ132で、
ROM22内に格納されている吸入空気量Qとバルブ開
度θとの関係を示したマップを用いて、その時の吸入空
気量Qa からバルブ開度推定値θa を算出する。なお、
このマップはバルブ開度「0」のときの洩れ吸気量をQ
0 とし、その洩れ吸気量Q0 に応じた曲線を有するもの
である。
【0035】続いて、CPU21は、図2においてステ
ップ140で、ステップ130にて算出したバルブ開度
推定値θa から、ステップ100にて読み込んだバルブ
開度検出値θs を減算して、バルブ開度補正値θG (=
θa −θs )を算出し、バックアップRAM24に記憶
されているバルブ開度補正値θG を更新する。
【0036】その後、CPU21は、ステップ150に
移行して、前述したようにバルブ開度検出値θs とバル
ブ開度補正値θG とを加算して、補正後バルブ開度θTH
を算出する。
【0037】以後の動作においては、補正値更新フラグ
XGTAが「0」であれば、ステップ100→110→
120→150の動作を繰り返す。このようにして求め
られた補正後バルブ開度θTHは、スロットル開度センサ
7の出力値により実施される制御に用いられる。例を挙
げれば、補正後バルブ開度θTHの値と、図示しないブレ
ーキペダルの踏み込み量とに応じて、トラクションコン
トロールが実施される。そして、その結果、過大な出力
トルクによるスリップ等が抑制され、車両の安定走行が
確保されることになる。又、補正後バルブ開度θTHの値
に応じて、クルーズコントロールが実施され、車両の安
定した定速走行が実現される。
【0038】以上、詳述したように、この第1実施例に
おいては、スロットル開度センサ7にてスロットルバル
ブ5の開度、バルブ開度検出値θs が検出され、そのバ
ルブ開度検出値θs と、エアフロメータ4にて検出され
た吸入空気量Qa に基づいてバルブ開度推定値θa との
ずれから、バルブ開度補正値θG が算出される。そし
て、そのバルブ開度補正値θG は、以後のスロットル開
度センサ7の出力値の補正量として、記憶される。
【0039】このように構成することによって、スロッ
トル開度センサ7の補正後の値は、常に、エンジン1の
運転状態(本実施例では、吸入空気量Qa )に相応した
値となる。従って、個々のスロットルバルブ5のばらつ
きや経時変化等により、スロットル開度センサ7の出力
値がエンジン1の運転状態に相応した値からずれること
が生じても、その出力値が補正され、その結果、スロッ
トル開度センサ7の補正後の値に基づいて実施される制
御、例えば、トラクションコントロールやクルーズコン
トロールの精度が向上する。
【0040】加えて、本実施例においては、ISCが正
常機能して、エンジン1の運転状態が定常状態であれ
ば、学習値(バルブ開度補正値θG )を更新することが
できる。そのため、スロットルバルブ5が全閉でなくて
も、更新条件が成立すれば、任意のときに学習値の更新
が可能となる。従って、全閉検出が不可能な装置、ある
いは、全閉スイッチ等を備えていない装置であっても、
本発明を採用することができる。
【0041】次に、この発明の他の実施例について説明
する。なお、以下の説明は第1実施例との相違点のみと
する。 (第2実施例)図5には、第2実施例におけるバルブ開
度推定値θa の算出ルーチンを示す。なお、このルーチ
ンは第1実施例の図4のルーチンに替えて実施されるも
のである。
【0042】CPU21は、先ず、ステップ200でエ
ンジン回転数センサ10により検出されたエンジン回転
数Ne を読み込む。続いて、CPU21は、ステップ2
10で、エンジン回転数Ne とバルブ開度θとの関係を
示したマップを用いて、その時のエンジン回転数Ne か
らバルブ開度推定値θaのベース開度値θb を算出す
る。
【0043】次いで、CPU21は、ステップ220で
エアコンスイッチ16がオンであるか否か、すなわち、
エンジン1がエアコンによる負荷を受けているか否かを
判別する。そして、エアコンスイッチ16がオフであれ
ば、ステップ230に移行して、エアコン補正量θ1 を
「0」とする。又、オンであれば、ステップ240に移
行して、エアコン負荷に見合った補正量θACをエアコン
補正量θ1 とする。
【0044】続いて、CPU21は、ステップ250で
電気負荷スイッチ17がオンであるか否か、すなわち、
エンジン1が電気負荷を受けているか否かを判別する。
そして、電気負荷スイッチ17がオフであれば、ステッ
プ260に移行して、電気負荷補正量θ2 を「0」とす
る。又、オンであれば、ステップ270に移行して、電
気負荷に見合った補正量θELを電気負荷補正量θ2 とす
る。
【0045】その後、CPU21は、ステップ280で
ベース開度値θb と、エアコン補正量θ1 と、電気負荷
補正量θ2 とを加算して、その加算値をバルブ開度推定
値θa (=θb +θ1 +θ2 )とする。そして、以後は
図2のステップ140以降の処理が実施される。
【0046】以上のように、第2実施例では、エンジン
回転数Ne に基づいて、バルブ開度推定値θa が算出さ
れる。よって、バルブ開度推定値θa を用いて補正され
たスロットル開度センサ7の値は、エンジン1の運転状
態に相応した値となる。その結果、第1実施例と同様
に、スロットル開度センサ7の補正後の値に基づいて実
施されるトラクションコントロール等の制御精度を向上
させることができる。(第3実施例)図6には、第3実
施例におけるバルブ開度推定値θa の算出ルーチンを示
す。なお、このルーチンは第1実施例の図4のルーチン
に替えて実施されるものである。
【0047】CPU21は、ステップ300でエンジン
回転数センサ10により検出されるエンジン回転数Ne
を読み込む。続いて、CPU21は、ステップ310で
吸気管圧力センサ9により検出される吸気管圧力Pm を
読み込む。
【0048】次いで、CPU21は、ステップ300及
び310において読み込んだエンジン回転数Ne 及び吸
気管圧力Pm から、次式(数式1)を用いて吸入空気量
Qaを算出する。
【0049】
【数1】Qa =K・Ne ・Pm ただし、Kは係数である。
【0050】その後、CPU21はステップ330で、
ROM22内に格納されている吸入空気量Qとバルブ開
度θとの関係を示したマップを用いて、その時の吸入空
気量Qa からバルブ開度推定値θa を算出する。そし
て、以後は図2のステップ140以降の処理が実施され
る。
【0051】以上のように、第3実施例においても、前
記第1及び第2実施例と同様に、スロットル開度センサ
7の出力値をエンジン1の運転状態に相応した値に補正
することが可能となる。さらに、この実施例では、エン
ジン回転数Ne と吸気管圧力Pm とから吸入空気量Qa
を算出するため、エアフロメータを備えていないタイプ
のエンジンにも、本発明を採用することができる。
【0052】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、例えば、ISC正常機能時に補正値更
新フラグXGTAをセットするのではなく、エンジン回
転数Ne の変動が所定値内であることを確認し、その定
常時に補正値更新フラグXGTAをセットするように構
成したりする等、発明の趣旨から逸脱しない範囲内にお
いて任意に変更して具体化することができる。
【0053】
【発明の効果】この発明によれば、個々のスロットルバ
ルブのばらつきと内燃機関の運転状態とを合わせ考える
ことにより、スロットル開度センサの出力値を補正し、
その補正後の値を用いて実施されるトラクションコント
ロール等の制御精度を向上させることが可能となるとい
う優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の構成を示す図である。
【図2】補正後バルブ開度を算出するためのフローチャ
ートである。
【図3】補正値更新フラグセットルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図4】バルブ開度推定値算出ルーチンを示したフロー
チャートである。
【図5】第2実施例におけるバルブ開度推定値算出ルー
チンを示したフローチャートである。
【図6】第3実施例におけるバルブ開度推定値算出ルー
チンを示したフローチャートである。
【図7】クレーム対応図である。
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関) 2…吸気通路としての吸気管 4…内燃機関運転状態検出手段及び吸入空気量検出手段
としてのエアフロメータ 5…スロットルバルブ 7…スロットル開度センサ 9…内燃機関運転状態検出手段及び吸気通路内圧力検出
手段としての吸気管圧力センサ 10…内燃機関運転状態検出手段及び機関回転数検出手
段としてのエンジン回転数センサ 21…バルブ開度推定手段,補正量更新手段,補正手段
としてのCPU 24…記憶手段としてのバックアップRAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路内に設けられたスロットルバル
    ブの開度を検出するためのスロットル開度センサと、 前記スロットル開度センサの出力値を補正するための補
    正量を記憶した記憶手段と、 内燃機関の運転状態を検出する内燃機関運転状態検出手
    段と、 前記内燃機関運転状態検出手段により検出された内燃機
    関の運転状態に基づいて、前記スロットルバルブの開度
    を推定するスロットル開度推定手段と、 前記スロットル開度センサにより検出されたスロットル
    バルブの開度と、前記スロットル開度推定手段により推
    定されたスロットルバルブの開度とのずれに基づいて、
    前記記憶手段の補正量を更新する補正量更新手段と、 前記スロットル開度センサの出力値を、前記記憶手段の
    補正量を用いて補正する補正手段とを備えたことを特徴
    とするスロットル開度値補正装置。
  2. 【請求項2】 前記補正量更新手段は、内燃機関の運転
    状態が定常状態であるときに、補正量を更新することを
    特徴とする請求項1に記載のスロットル開度値補正装
    置。
  3. 【請求項3】 前記内燃機関運転状態検出手段は、吸入
    空気量を検出する吸入空気量検出手段からなることを特
    徴とする請求項1に記載のスロットル開度値補正装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関運転状態検出手段は、内燃
    機関の回転数を検出する機関回転数検出手段からなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のスロットル開度値補正
    装置。
  5. 【請求項5】 前記内燃機関運転状態検出手段は、内燃
    機関の回転数を検出する機関回転数検出手段と、吸気通
    路内の圧力を検出する吸気通路内圧力検出手段とからな
    ることを特徴とする請求項1に記載のスロットル開度値
    補正装置。
JP13288692A 1992-05-25 1992-05-25 スロットル開度値補正装置 Pending JPH05321743A (ja)

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DE69301428T DE69301428T2 (de) 1992-05-25 1993-05-24 Drosselklappen-Regeleinrichtung für Brennkraftmaschinen
EP93108372A EP0571931B1 (en) 1992-05-25 1993-05-24 Throttle control apparatus for internal combustion engine
US08/376,081 US5477826A (en) 1992-05-25 1995-01-20 Throttle control apparatus for internal combustion engine

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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