JPH05320117A - オキシム誘導体のr光学異性体およびそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

オキシム誘導体のr光学異性体およびそれを有効成分とする除草剤

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JPH05320117A
JPH05320117A JP2379191A JP2379191A JPH05320117A JP H05320117 A JPH05320117 A JP H05320117A JP 2379191 A JP2379191 A JP 2379191A JP 2379191 A JP2379191 A JP 2379191A JP H05320117 A JPH05320117 A JP H05320117A
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carbon atoms
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alkyl
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JP2379191A
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Shizuo Azuma
静男 東
Toshiyuki Hiramatsu
俊行 平松
Yataro Ichikawa
弥太郎 市川
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 広葉雑草および細葉雑草に対して優れた除草
活性を示す除草剤を提供する。 【構成】 次式 〔例えば、X:−4CF,Y:2Cl,Z:−CH
=,R:−H,R:4−ニトロフェニル、R:C
,R33:OCH,Q:直接結合〕で表わされる
オキシム誘導体のR光学異性体をまたはその塩類である
化合物。並びに当該化合物を含有してなる除草剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オキシム誘導体のR光
学異性体およびそれを活性成分として含有する除草剤に
関するものである。更に詳しくは、本発明は広葉雑草お
よび細葉雑草に対して優れた除草活性を示し、かつ使用
方法,処理方法および処理量によっては作物の生長をほ
とんど害することなく選択的除草活性を有する除草剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2,4−ジクロルフェノキシ酢酸
に代表されるような広葉雑草を選択的に枯殺するタイプ
の除草剤が選択的除草活性化合物として知られている。
2,4−ジクロロフェノキシ酢酸の選択的除草活性は、
作物植物および雑草を含めた細葉植物と、同様に作物植
物および雑草を含めた広葉植物との間の選択的除草活性
である。2,4−ジクロロフェノキシ酢酸は細葉植物に
対して極めて活性が小さいかあるいは全く活性を有して
いないことが知られている(例えばNature, 155巻,
498頁(1945)参照)。一方、これらの化合物を
基本として芳香族基に例えばクロルあるいはトリフルオ
ロメチル置換フェノキシ基などの導入やクロルあるいは
トリフルオロメチル置換ピリジルオキシ基等の導入され
た化合物が細葉植物を選択的に枯殺する活性を有するよ
うになることも知られている(米国特許4,270,9
48号,4,309,562号,4,314,069
号,4,332,961号および3,954,442
号,特開昭52−125626号,特開昭52−158
25号および英国特許1,579,201号公報参
照)。しかしながらこれらの化合物は例えばイネあるい
はトウモロコシのような有用作物をも枯殺する。
【0003】また、ある種のN−ホスホノメチルグリシ
ン誘導体を主たる有効成分として含有する除草剤が知ら
れ、市販されている。このN−ホスホノメチルグリシン
誘導体は、基本的に非選択型除草剤であるが、低薬量で
は、カヤツリグサ科のハマスゲ等の多年性雑草およびア
カザ,アオビユ等の広葉雑草に対する除草活性が低下し
ている。特にマルバアサガオのようなヒルガオ科雑草に
対しては薬剤処理後2週間経過してもほとんど殺草効果
を示さない。また、N−ホスホノメチルグリシン誘導体
は遅効性であり、農耕地または非農耕地において、すみ
やかに雑草を除去し、次の作業を行う場合には適してい
ない。例えば、農耕地においては、作物の播種前に、雑
草をすべて枯殺する必要があるが、遅効性の場合、作物
の播種の遅れ、または作物の種に害を与えるなどの影響
が考えられる。また、非農耕地においてもビルまたは鉄
道の建設あるいは道路の除草などの遅れが考えられ、N
−ホスホノメチルグリシン誘導体は、低薬量で速効性の
ある非選択型除草剤としては不充分である。
【0004】更に、ある種のグルホシネート化合物を主
たる有効成分として含有する除草剤が知られ市販されて
いる。
【0005】このグルホシネート化合物も基本的に非選
択型除草剤であるが低薬量ではアカザ,アオビユ,イチ
ビ等の広葉雑草に対する除草活性が低下するという欠点
がある。
【0006】
【発明の目的】本発明の目的は、光学活性なオキシム誘
導体を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は広葉雑草および細葉雑
草に対して優れた除草活性を示す除草剤を提供すること
にある。
【0008】本発明のさらに他の目的は、使用方法,処
理方法および処理量によって有用作物、殊に大豆,トウ
モロコシに対して実質的に薬害を与えず、従って実質的
にこれらの生育を阻害せず広葉雑草および細葉雑草を駆
逐する選択性のある化合物およびそれを含有する除草剤
を提供することにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は植物体に作用し
て多くの広葉雑草および細葉雑草を枯殺し、あるいは生
長を抑制しかつ、トウモロコシ等の細葉作物や大豆等の
広葉作物に対して実質的に薬害を与えず、従って例えば
上記の如き有用作物と有害雑草とが共存する区域におい
て有用作物の生育が有害雑草の生育を超えて生育し易い
状態を形成することができる化合物およびそれを含有す
る選択的除草剤を提供することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、除草の目的と
する雑草に対して、その茎葉に散布することによって枯
殺または生育を抑止し得るばかりでなく、発芽前に土壌
に施用することにより有用作物の発芽および生長を実質
的に阻害せず、雑草の発芽を抑止し、生長体を枯殺する
ことができる選択的除草剤、つまり施用方法が茎葉散布
および土壌処理のいずれにも可能な除草剤を提供するこ
とにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、動物毒性およ
び魚毒性が低く、かつ土壌残留性の小さい除草剤を提供
することにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、本発明の上記
光学活性なオキシム誘導体をそれ自体公知のN−ホスホ
ノメチルグリシン誘導体および/またはグルホシネート
化合物と一緒に使用することにより、これらの除草剤特
性を生かして、低い施用量で細葉雑草および広葉雑草の
両者を枯殺することのできる除草剤組成物および方法を
提供することにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、本発明の上記
光学活性なオキシム誘導体の製造において、該オキシム
誘導体を収率よく、効率的に製造することが可能となる
光学活性な中間体化合物であるベンズアルデヒド誘導体
を提供することにある。
【0014】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかになるであろう。
【0015】
【発明の構成】本発明者の研究によれば、これらの目的
および利点は次のオキシム誘導体のR光学異性体によっ
て達成されることがわかった。
【0016】すなわち、本発明によれば下記式(I)
【0017】
【化6】 [ここで、XおよびYは同一もしくは異なり、それぞれ
水素原子,ハロゲン原子,−CF3 又は炭素数1〜5の
アルキル基である。Zは=CH−又は=N−である。R
1 は水素原子,ヒドロキシル基,炭素数1〜5のアルキ
ル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基である。R2 は下
記a)〜g)に示される基から選ばれる基である。
【0018】a) 水素原子: b) 下記置換基で置換されていてもよい炭素数1〜1
0の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基:置換基 i)ハロゲン原子; ii)ヒドロキシル基; iii )炭素数1〜5のアルコキシ基; iv)−COR4 [ここでR4 はヒドロキシル基,ハロゲン原子で置換さ
れていてもよい炭素数1〜5のアルキル基,ハロゲン原
子で置換されていてもよいフェニル基,−COOR
41(ここでR41は水素原子または炭素数1〜5のアルキ
ル基である。)で置換されていてもよい炭素数1〜5の
アルコキシ基,炭素数1〜5のアルケニルオキシ基又は
−R5 6 (ここでR5 ,R6 は水素原子または炭素数
1〜5のアルキル基である。)である]; v)フェニル基 ここでフェニル基はハロゲン原子,ヒドロキシル基,−
CF3 ,−NO2 ,−CN,炭素数1〜5のアルキル
基、炭素数1〜5のアルコキシ基,−COR4 または−
NR5 6 で置換されていてもよい; vi)フェノキシ基 ここでフェノキシ基は、上記v)に示された置換基の他
に、フェニル基,フェノキシ基またはピリジルオキシ基
で置換されていてもよい(ここで、フェニル基,フェノ
キシ基またはピリジルオキシ基はハロゲン原子または−
CF3 で置換されていてもよい。); vii )−NR5 7 ここでR7 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基また
は−COR4 である; viii) −CN; c) 下記置換基で置換されていてもよいアルコキシ
基:置換基 i)ハロゲン原子; ii)フェニル基 ここでフェニル基は上記b)のv)に示された置換基で
置換されていてもよい; d) 下記置換基で置換されていてもよいフェノキシ
基:置換基 上記b)のv)に示された置換基に同じである; e) 下記置換基で置換されていてもよい炭素数6〜2
0の芳香族炭化水素基;置換基 i)ハロゲン原子; ii)ヒドロキシル基; iii )−CF3 ; iv)−NO2 ; v)−CN; vi)炭素数1〜5のアルキル基; vii )炭素数1〜5のアルコキシ基; viii)−COR4 ; ix)−NR5 7 x)−N+ 5 6 8 (ここでR8 は炭素数1〜5のアルキル基である); xi)フェニル基 ここでフェニル基は上記b)のv)に示された置換基で
置換されていてもよい; xii )フェノキシ基 ここでフェノキシ基は上記b)のvi)に示された置換基
で置換されていてもよい; xiii)−CH2 COR4 f) 下記置換基で置換されていてもよい少くとも1つ
の窒素原子を含む炭素数3〜20の芳香族複素環基:置換基 上記e)に示された置換基に同じである; g)−NR5 9 (ここでR9 は上記b),e)またはf)である。):
3 は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基であ
る。R33は前記b)−iv)のR4 もしくは
【0019】
【化7】 (ここで、R10またはR11は同一または異なっていても
よく水素原子,炭素数1〜5のアルキル基またはフェニ
ル基である。)である。Qは直接結合,−CO−,−C
S−または−SO2 −である。
【0020】ここでQが直接結合である場合、R2 は上
記c),d)またはg)であることはない。Cは、不
斉炭素原子であることを表わす。]で表わされるオキシ
ム誘導体のR光学異性体またはその塩類である化合物が
提供される。
【0021】本発明のオキシム誘導体のR光学異性体は
広葉雑草および細葉雑草に対して優れた除草活性を示す
という広範囲の殺草スペクトルを有している。さらに使
用方法,処理方法,処理量等によって有用作物、殊に大
豆,トウモロコシに対して実質的に薬害を与えず、従っ
て実質的にこれらの生育を阻害せず広葉雑草および細葉
雑草を駆逐することが可能な除草剤である。また、本発
明のオキシム誘導体のR光学異性体は少量で殺草効果が
ある、速効性の除草活性を有している。
【0022】上記一般式(I)において、XおよびYは
同一もしくは異なり、それぞれ水素原子,ハロゲン原
子,−CF3 ,または炭素数1〜5のアルキル基であ
る。
【0023】ハロゲン原子は例えばフッ素,塩素あるい
は臭素等である。炭素数1〜5のアルキル基は直鎖状で
あっても分岐鎖状であってもよく、例えばメチル,エチ
ル,n−プロピル,iso−プロピル,n−ブチル,s
ec−ブチル,iso−ブチル,t−ブチル,n−ペン
チル等である。XおよびYは同一もしくは異なり、それ
ぞれ塩素または−CF3 であることが好ましい。
【0024】上記式(I)においてZは=CH−または
=N−である。
【0025】上記式(I)においてR1 は水素原子,ヒ
ドロキシル基,炭素数1〜5のアルキル基または炭素数
1〜5のアルコキシ基である。ここで炭素数1〜5のア
ルキル基はXおよびYについて上記した具体例と同じ炭
素数1〜5のアルキル基を挙げることができる。炭素数
1〜5のアルコキシ基としては、直鎖状であっても分岐
鎖状であってもよく、例えばメトキシ,エトキシ,n−
プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキシ,se
c−ブトキシ,t−ブトキシ、n−ペントキシ基等であ
る。R1 は水素原子であることが好ましい。
【0026】上記式(I)においてR2 は上記a)〜
g)に示される基から選ばれる基である。
【0027】ここで脂肪族炭化水素基とは、直鎖または
分岐鎖の鎖状炭化水素基,脂環式炭化水素基が挙げられ
る。ハロゲン原子,炭素数1〜5のアルキル基,炭素数
1〜5のアルコキシ基はX,YおよびR1 について上記
した具体例と同じ基を挙げることができる。炭素数1〜
5のアルケニルオキシ基は、エテノキシ,プロペノキ
シ,ブテノキシ,ペンテノキシ基等である。芳香族炭化
水素基とは、ベンゼン核,ナフタレン核の単独またはそ
れらの結合体を挙げることができる。芳香族複素環基と
は、例えばベンゼン核,ナフタレン核中の1以上の炭素
原子が、酸素原子,イオウ原子,窒素原子等で置換され
た構造のものをいう。
【0028】またR2 は、Qが直接結合の場合にはe)
置換されていてもよい炭素数6〜20の芳香族炭化水素
基またはf)置換されていてもよい少くとも1つの窒素
原子を含む炭素数3〜20の芳香族複素環基であること
が好ましく、Qが−CO−である場合には、a)水素原
子以外の基であることが好ましい。
【0029】上記式(I)においてR3 は炭素数1〜5
のアルキル基またはフェニル基である。上記アルキル基
としては、メチル基,エチル基,n−プロピル基,is
o−プロピル基,n−ブチル基,iso−ブチル基,s
ec−ブチル基,tert−ブチル基,n−アミル基,
iso−アミル基等が挙げられる。R3 としてはメチル
基が好ましい。
【0030】上記式(I)においてR33は前記b)−i
v)のR4 もしくは
【0031】
【化8】 である。R4 としては、ヒドロキシル基,メトキシ基,
エトキシ基,プロポキシ基またはブトキシ基が好まし
い。R10,R11は同一または異なっていてもよく水素原
子,炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基であ
る。
【0032】上記式(I)においてQは直接結合、−C
O−,−CS−または−SO2 −であり、Qは直接結合
または−CO−であることが好ましい。ここでQが直接
結合である場合、R2 はc)置換されていてもよいアル
コキシ基、d)置換されていてもよいフェノキシ基また
はg)−NR5 9 であることはない。
【0033】上記式(I)においてCは、不斉炭素原
子であることを表わし、本発明の化合物はR光学異性体
である。
【0034】上記式(I)の化合物のうち特に優れた除
草活性を示す化合物としては、各々が下記表のうちから
選ばれるものが特に好ましい。
【0035】
【表1】 上記式(I)のオキシム誘導体としては、例えば下記表
の化合物を例示することができる。
【0036】
【化9】
【0037】
【表2】
【0038】
【化10】
【0039】
【表3】
【0040】
【化11】
【0041】
【表4】 上記式(I)の化合物は例えば下記反応方法によって製
造することができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0042】
【化12】 [ここでX,Y,Z,R1 ,R2 ,R3 ,R33,Qおよ
びCは式(I)の定義に同じであり、X' はハロゲン
原子または−OR40(R40はアルキルスルホニル基また
はアリールスルホニル基を示す)である。]上記工程
(i)〜(iii )において、式(I)あるいは式(II)
のジフェニルエーテル類のR光学異性体の調製は、X'
−CH(R3 )−COR33と所定のヒドロキシ化合物
との反応の過程で、不斉炭素原子にワルデン反転が起こ
るため、X' −CH(R3 )−COR33はS光学異性
体を用いなければならない。
【0043】ここで下記式(II)
【0044】
【化13】 [ここでX,Y,Z,R1 ,R3 ,R33およびCは上
記式(I)の定義に同じである。ただしZが=CH−で
ある場合は、R1 は炭素数1〜5のアルキル基ではな
い。]で表わされる塩類である化合物は、上記式(I)
で表わされる化合物の中間体として有用である。
【0045】上記式(II)のベンズアルデヒド誘導体の
R光学異性体としては、例えば下記表の化合物を例示す
ることができる。
【0046】
【化14】
【0047】
【表5】 本発明の上記式(I)オキシム誘導体のR光学異性体
は、植物の代謝に影響を及ぼし、例えばある種の植物の
生長を抑制し、ある種の植物の生長を調節し、ある種の
植物を矮化させ、あるいはある種の植物を枯死させる性
質を有する。
【0048】本発明の上記式(I)の化合物は、植物の
種子に施すことができ、また種々の生育段階にある植物
に茎葉または根を介して施用することもできる。すなわ
ち、本発明の化合物は、そのままであるいは組成物の形
態で、生育を阻止しようとする植物すなわち代謝を調節
しようとする植物、そのような植物の種子、そのような
植物が生育している場所あるいはそのような植物が生育
することが予測される場所に、植物の代謝を調節するに
十分な量で施用される。
【0049】本発明の化合物は例えば0.001〜20
kg/ha、より好ましくは0.005〜10kg/haの量
で、特に好ましくは0.01〜5kg/haの量で植物の代
謝を調節することができる。
【0050】本発明の化合物は、溶液,乳剤,懸濁剤,
粉剤,ペーストあるいは粒剤の如き通常の形態の製剤と
して用いることができる。
【0051】かかる製剤は、例えばタルク、ベントナイ
ト,クレー,カオリン,硅藻土,ホワイトカーボン,バ
ーミキユライト,消石灰,硫安,尿素等の固体担体;
水,アルコール,ジオキサン,アセトン,キシレン,シ
クロヘキサン,メチルナフタレン,ジメチルホルムアミ
ド,N−メチルピロリドン,ジメチルスルホキシド,シ
クロヘキサノン,メチルエチルケトン,メチルイソブチ
ルケトン等の液体担体;アルキル硫酸エステル,アルキ
ルスルホン酸塩類,ポリオキシエチレングリコールエー
テル類,ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテ
ル,ポリオキシエチレンォルビタンモノアルキレート,
ジナフチルメタンジスルホン酸塩等の界面活性剤,乳化
剤または分散剤;カルボキシメチルセルロース,アラビ
アゴム等の各種補助剤等の1種または2種以上を用いて
調製される。
【0052】かかる製剤は、例えば化合物と上記の如き
担体および/または乳化剤等を混合することによって調
製することができる。
【0053】本発明の化合物は、製剤中に通常0.01
〜99重量%、好ましくは0.1〜96重量%の割合で
存在することができる。
【0054】本発明の化合物は、そのままであるいは他
の活性化合物と混合して、あるいは上記の如き製剤の形
態で、例えば、スプレー,噴霧,散布あるいはdusting
の如き通常の方法で植物に施用することができる。
【0055】本発明の化合物により有害植物の生長抑制
あるいは駆逐を目的とする場合には、本発明の化合物を
そのままあるいは組成物の形態で、有益植物またはその
種子と有害植物またはその種子とが共存または共存しそ
うな場所において、これらの植物また種子に直接にまた
は土壌に有害植物の生長抑制あるいは駆逐するに十分な
量で施用することができる。
【0056】有害植物とは、一般に人間がつくり出した
環境、例えば田畑において周囲の自然界から入ってきて
繁殖する、その環境において役に立たないか、あるいは
害を与えると人間によって認識されている植物と言え
る。かかる有害植物とは一般に雑草と言われるものであ
る。雑草としては、例えば下記に示す種々のものが対象
となる。
【0057】ヒユ科 アオビユ イヌビユ アオゲイトウヒルガオ科 マルバアサガオ ネナシカズラタデ科 ソバカズラ ヤナギタデ サナエタデ エゾノギシギシ ナガバギシギシ ギシギシ属アカザ科 シロザ アカザ コアカザアブラナ科 アブラナ属 ナズナ セイヨウノダイコンスベリヒユ科 スベリヒユマメ科 エビスグサ ジュズハギ アメリカツノクサネム コーヒーウィードガガイモ科 オオトウワタシソ科 ホトケノザアオイ科 イチビ アメリカキンゴジカナス科 イヌホオズキ シロバナチョウセンアサガオ ワルナスビオオバコ科 ヘラオオバコ セイヨウオオバコ オオバコ属キク科 ヒメジオン ブタクサ オナモミ セイヨウトゲアザミ コセンダングサ ヒマワリ属 ノゲシ カミツレ セイヨウタンポポアカネ科 ヤエムグライネ科 セイバンモロコシ カラスムギ メヒシバ アキノエノコログサ シバムギ テキサスパニカム イヌビエ エノコログサ スズメノカタビラ オヒシバ カーペットグラス メリケンニクキビ ウマノチャヒキ ギョウギシバ オオクサキビ シマスズメノヒエ コヒメビエ ハナクサキビ キンエノコロ スズメノテッポウ タツノツメガヤ チガヤ チカラシバ ノスズメノテッポウ カラスノチャヒキ コヌカグサ セイヨウヌカボ オニカラスムギ アレチノチャヒキ ヒメスズメノヒエ ヒメクリノイガ キクメヒシバナデシコ科 ハコベトウダイグサ科 トウダイグサ属ゴマノハグサ科 タチイヌノフグリカヤツリグサ科 ハマスゲ カヤツリグサ ミズカヤツリ ホタルイ マツバイオモダカ科 ウリカワミズアオイ科 コナギ 更に上記式(I)の化合物は使用方法,処理方法,処理
量によって有用作物、殊に大豆,トウモロコシに対して
実質的に薬害を与えず、従って実質的にこれらの生育を
阻害せず広葉雑草および細葉雑草を駆逐する選択性のあ
る除草剤として使用することもできる。
【0058】例えば、本発明の化合物、あるいは本発明
の化合物を含有する組成物は除草の目的とする雑草に対
して、その茎葉に散布することによって枯殺または生育
を抑止し得るばかりでなく、発芽前に土壌に施用するこ
とにより有用作物の発芽,生長を実質的に阻害せず、雑
草の発芽および生長を抑止することができる選択的除草
剤として用いることができる。
【0059】本発明の一般式(I)の化合物はそれ自体
公知の種々の除草剤化合物と一緒に使用することができ
る。その際、本発明の式(I)の化合物は広葉雑草およ
び細葉雑草に対する除草活性を充分に発揮できるよう
に、例えば細葉雑草に対して優れた除草活性を示す他の
化合物と一緒に使用され、かくして広葉雑草と細葉雑草
のいずれに対しても効果的な除草剤組成物を与えること
ができる。
【0060】そこで、本発明によれば、一般式(I)の
化合物と下記式(III )
【0061】
【化15】 [ここで、R21とR22は同一もしくは異なり、それぞれ
−OHまたは−OR24であり、R23は−OH,−OR24
または−NR2526である。ここでR24は炭素数1〜5
のアルキル基,シクロヘキシル基,炭素数1〜5のハロ
アルキル基,炭素数2〜5のアルケニル基あるいはアル
コキシアルキル基,ハロアルコキシアルキル基,あるい
はアルコキシアルコキシアルキル基(ここでそれぞれの
アルコキシ,ハロアルコキシおよびアルキルは1〜5の
炭素原子を持つ。)およびフェノキシ基である。R25
26は同一もしくは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1
〜5のアルキル基,炭素数1〜5のヒドロキシアルキル
基,炭素数2〜5のアルケニル基であり、またR25とR
26はそれらが結合している窒素原子と一緒になってモル
ホリノ基,ピペリジノ基またはピロリジノ基を形成する
ことができる。]で表わされるN−ホスホノメチルグリ
シン誘導体、および/または下記式(IV)
【0062】
【化16】 [ここでR31は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、R32は−OH,−NH2 ,−NHNH2
−NHC4 5 あるいは−OHで置換されていてもよい
炭素数1〜12のアルコキシル基である。]で表わされ
るグルホシネート化合物、またはその酸付加塩もしくは
塩基との塩とを除草成分として含有し、また担体および
/または界面活性剤を含有する除草剤組成物が同様に提
供される。
【0063】上記(III )において、ここで、R21とR
22は同一もしくは異なり、それぞれ−OHまたは−OR
24であり、R23は−OH,−OR24または−NR2526
である。ここでR24は炭素数1〜5のアルキル基,シク
ロヘキシル基,炭素数1〜5のハロアルキル基,炭素数
2〜5のアルケニル基あるいはアルコキシアルキル基,
ハロアルコキシアルキル基,あるいはアルコキシアルコ
キシアルキル基(ここでそれぞれのアルコキシ,ハロア
ルコキシおよびアルキルは1〜5の炭素原子を持つ。)
およびフェノキシ基である。R25とR26は同一もしくは
異なりそれぞれ水素原子,炭素数1〜5のアルキル基,
炭素数1〜5のヒドロキシアルキル基,炭素数2〜5の
アルケニル基であり、またR25とR26はそれらが結合し
ている窒素原子と一緒になってモルホリノ基,ピペリジ
ノ基またはピロリジノ基を形成することができる。
【0064】R24,R25およびR26についてのアルキル
基としては、式(I)のXおよびYについて前記したも
のと同じものを例示することができる。
【0065】R24において、炭素数1〜5のハロアルキ
ル基としては、例えばハロメチル,ハロエチル,ジハロ
エチル,ハロプロピル,ハロブチル,ハロペンチルを挙
げることができる。ハロゲン原子としては、例えばフッ
素,塩素,臭素を挙げることができる。
【0066】R24,R25およびR26についての炭素数2
〜5のアルケニル基としては、例えばビニル,プロペニ
ル,ブテニル,ペンテニルを挙げることができる。
【0067】R24についてのアルコキシアルキル基とし
ては、例えばメトキシエチル,エトキシエチル等を好ま
しいものとして挙げることができる。
【0068】R24についてのハロアルコキシアルキル基
としては、例えばクロロエトキシエチル,クロロメトキ
シエチルを好ましいものとして挙げることができる。
【0069】R24についてアルコキシアルコキシアルキ
ル基としては、例えばメトキシエトキシエチル,エトキ
シエトキシエチルを好ましいものとして挙げることがで
きる。
【0070】R25およびR26について炭素数1〜5のヒ
ドロキシアルキル基としては、例えばヒドロキシメチ
ル,ヒドロキシエチル,ヒドロキシペンチルを好ましい
ものとして挙げることができる。
【0071】上記式(III )で表わされる化合物は、特
公昭56−6401号公報に開示されており、それ自体
公知である。
【0072】上記式(III )の化合物は、本発明の組成
物において、酸付加塩または塩基との塩として、使用す
ることもできる。
【0073】酸付加塩を形成するための酸としては、例
えばpKaが2.5以下の強酸が好ましい。かかる酸と
しては、例えば塩酸,硫酸,燐酸,トリフルオロ酢酸,
トリクロロ酢酸等を挙げることができる。
【0074】塩基との塩は、上記式(III )において、
21,R22およびR23の少くともいずれか1つが−OH
を表わす場合に、例えばそれらのアルカリ金属,アルカ
リ土類金属,銅,アンモニウムあるいは有機アンモニウ
ムあるいはトリメチルスルホニウム,トリエチルスルホ
ニウム,トリプロピルスルホニウム,トリメチルスルホ
キソニウム,トリエチルスルホキソニウム,トリプロピ
ルスルホキソニウムの如きカチオンとの塩として形成さ
れる。
【0075】アルカリ金属とは、例えばリチウム,ナト
リウムまたはカリウムを表わし、アルカリ土類金属と
は、例えばマグネシウムまたはカルシウムを表わす。
【0076】有機アンモニウム塩は、低分子量有機アミ
ン、例えば約300以下の分子量を有するアミンから製
造される。このような有機アミンの例としては、例えば
アルキルアミン,アルキレンポリアミンおよびアルカノ
ールアミン、例えばメチルアミン,エチルアミン,n−
プロピルアミン,イソプロピルアミン,n−ブチルアミ
ン,イソブチルアミン,第2級−ブチルアミン,n−ア
ミルアミン,イソ−アミルアミン,ヘキシルアミン,ヘ
プチルアミン,オクチルアミン,ノニルアミン,デシル
アミン,ウンデシルアミン,ドデシルアミン,トリデシ
ルアミン,テトラデシルアミン,ペンタデシルアミン,
ヘキサデシルアミン,ヘプタデシルアミン,オクタデシ
ルアミン,メチルエチルアミン,メチルイソプロピルア
ミン,メチルヘキシルアミン,メチルノニルアミン,メ
チルペンタデシルアミン,メチルオクタデシルアミン,
エチルブチルアミン,エチルヘプチルアミン,エチルオ
クチルアミン,ヘキシルヘプチルアミン,ヘキシルオク
チルアミン,ジメチルアミン,ジエチルアミン,ジ−n
−プロピルアミン,ジイソプロピルアミン,ジ−n−ア
ミルアミン,ジイソアミルアミン,ジヘキシルアミン,
ジ−ヘプチルアミン,オクチルアミン,トリメチルアミ
ン,トリエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,ト
リイソプロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,トリ
イソブチルアミン,トリ−第2級ブチルアミン,トリ−
n−アミルアミン,エタノールアミン,n−プロパノー
ルアミン,イソプロパノールアミン,ジエタノールアミ
ン,N,N−ジエチルエタノールアミン,N−エチルプ
ロパノールアミン,N−ブチルエタノールアミン,アリ
ルアミン,n−ブテニル−2−アミン,n−ペンテニル
−2−アミン,2,3 −ジメチルブテニル−2−アミン,
ジ−ブテニル−2−アミン,n−ヘキセニル−2−アミ
ンおよびプロピレンジアミン,第1級アリールアミン、
例えばアニリン,メトキシアニリン,エトキシアニリ
ン,o,m,p−トルイジン,フェニレンジアミン,2,
4,6 −トリブロモアニリン,ベンジジン,ナフチルアミ
ン,o,m,p−クロロアニリンなど;複素環式アミン
例えばピリジン,モルホリン,ピペリジン,ピロリジ
ン,インドリン,アゼピンなどを挙げることができる。
【0077】上記式(III )において、R21,R22およ
びR23のうち1つまたは2つが−OH,−OHの塩類あ
るいは−OR24でありそしてR21,R22およびR23のう
ちの残りのものが−OHあるいはその塩類である化合物
が好ましい。
【0078】また、上記式(III )において、R21,R
22およびR23のうち1つまたは2つが−OHの塩類であ
りそしてR21,R22およびR23のうちの残りのものが−
OHである化合物を挙げることができる。ここでの−O
Hの塩類としては、例えばアンモニウムあるいは有機ア
ンモニウム(ここで有機アンモニウム基は、モノアルキ
ルアンモニウム,ジアルキルアンモニウム,トリアルキ
ルアンモニウム,モノアルケニルアンモニウム,ジアル
ケニルアンモニウム,トリアルケニルアンモニウム,モ
ノアルキニルアンモニウム,ジアルキニルアンモニウ
ム,トリアルキニルアンモニウム,モノアルカノールア
ンモニウム,ジアルカノールアンモニウム,トリアルカ
ノールアンモニウム,複素環式アンモニウムあるいはア
リールアンモニウムからなる群から選択され、そしてこ
のような有機アンモニウム基は1〜18個の炭素原子を
有する)である。
【0079】上記式(III )の化合物の上記の如き酸あ
るいは塩基との塩は、上記式(III)の化合物と酸また
は塩基とからそれ自体公知の方法に従って製造される。
【0080】本発明において好ましく用いられる上記式
(III )の化合物、その酸付加塩または塩基との塩を例
示すれば下記のとおりである。 (101)N−ホスホノメチルグリシン (102)N−ホスホノメチルグリシンナトリウム塩 (103)N−ホスホノメチルグリシンアンモニウム塩 (104)N−ホスホノメチルグリシンカルシウム・1
水塩 (105)N−ホスホノメチルグリシンマグネシウム塩 (106)N−ホスホノメチルグリシンカリウム塩 (107)N−ホスホノメチルグリシンジメチルアミン
塩 (108)N−ホスホノメチルグリシン銅塩 (109)N−ホスホノメチルグリシン亜鉛塩 (110)N−ホスホノメチルグリシンアミド (111)メチル−N−ホスホノメチルグリシネート (112)エチル−N−ホスホノメチルグリシネート (113)n−プロピル−N−ホスホノメチルグリシネ
ート (114)n−ブチル−N−ホスホノメチルグリシネー
ト (115)シクロヘキシル−N−ホスホノメチルグリシ
ネート (116)クロロエチル−N−ホスホノメチルグリシネ
ート (117)N−ホスホノメチルグリシンイソプロピルア
ミン塩 (118)N−ホスホノメチルグリシンメチルアミン塩 (119)N−ホスホノメチルグリシンジイソプロピル
アミン塩 (120)N−ホスホノメチルグリシンピリジン塩 (121)N−ホスホノメチルグリシンアニリン塩 (122)N−ホスホノメチルグリシントリメチルスル
ホニウム塩 (123)N−ホスホノメチルグリシントリメチルスル
ホキソニウム塩 上記式(IV)において、R31は水素原子あるいは炭素数
1〜4のアルキル基であり、R32は−OH,−NH2
−NHNH2 ,−NHC6 5 あるいは−OHで置換さ
れていてもよい炭素数1〜12のアルコキシル基であ
る。
【0081】R31のアルキル基としては、上記式(I)
のXおよびYについて前述したもののうちの炭素数1〜
4のアルキル基を挙げることができる。
【0082】R32のアルコキシ基は、直鎖状であっても
分岐鎖状であってもよく、例えばメトキシ,エトキシ,
n−プロポキシ,iso−プロポキシ,n−ブトキシ,
sec−ブトキシ,iso−ブトキシ,tert−ブト
キシ,n−ペントキシ,n−ヘキソキシ,n−ヘプトキ
シ,n−オクトキシ,n−ノナノキシ,n−デカノキ
シ,n−ウンデカノキシおよびn−ドデカノキシを挙げ
ることができる。これらのアルコキシ基は水酸基(−O
H)で置換されていてもよい。例えばヒドロキシエトキ
シ等の如きものである。
【0083】上記式(IV)で表わされる化合物は、特公
昭57−26564号に開示されており、それ自体公知
であると信じられる。
【0084】上記式(IV)で表わされる化合物は本発明
の組成物において酸付加塩または塩基との塩として使用
することもできる。
【0085】かかる酸付加塩を形成するための酸として
は、前記式(III )の酸付加塩の場合に例示した酸と同
じものを例示することができる。酸付加塩は、式(IV)
中の1級アミノ基において形成されるものと信じられ
る。
【0086】塩基との塩を形成する当該塩基としては、
前記式(III )の場合について例示したものと同じ塩基
を例示することができる。
【0087】上記式(IV)において、R31は水素原子が
好ましく、R32は−OH,−NH2,−NHNH2 ,炭
素数1〜4のアルコキシ,炭素数2〜4のヒドロキシア
ルコキシが好ましい。
【0088】また、上記式(IV)の化合物の塩として
は、例えばNa,K,Cu,Mg,Ca,Zn,Ni,
MnおよびFeの塩,アンモニウム塩,各アルキル基の
炭素数が1〜4のモノ−,ジ−またはトリ−アルキルア
ミンとの塩またはアニリンとの塩の如き塩基との塩;あ
るいは塩酸,硫酸,臭化水素酸,塩素酸またはシュウ酸
の如き酸の酸付加塩を好ましいものとして挙げることが
できる。
【0089】上記式(IV)の化合物の上記の如き酸ある
いは塩基との塩は、上記式(IV)の化合物と酸または塩
基とからそれ自体公知の方法に従って製造される。
【0090】本発明において好ましく用いられる上記式
(IV)の化合物、その酸付加塩または塩基との塩を例示
すれば下記のとおりである。 (500)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸 (501)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノナトリウム塩 (502)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノカリウム塩 (503)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノアンモニウム塩 (504)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸ジアンモニウム塩 (505)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸マグネシウム塩 (506)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノプロピルアンモニ
ウム塩 (507)[(3−アミノ−3−カルボキシ)−プロピ
ル−1]−メチル−ホスフィン酸モノ(ジイソプロピル
アンモニウム)塩 (508)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸 (509)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸ナトリウム塩 (510)[(3−アミノ−3−カルボメトキシ)−プ
ロピル−1]−メチルホスフィン酸ジイソプロピルアン
モニウム塩 (511)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸 (512)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸ナトリウム塩 (513)[(3−アミノ−3−カルバミド)−プロピ
ル−1]−メチルホスフィン酸アンモニウム塩 (514)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸 (515)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸モノナトリ
ウム塩 (516)[(3−アミノ−3−メチル−3−カルボキ
シ)−プロピル−1]−メチルホスフィン酸モノアンモ
ニウム塩 上記一般式(IV)の類似化合物として、ビアラホスを上
記式(IV)と混合して使用することも可能である。
【0091】また、上記式(III )、式(IV)の化合物
の他にトリアジン系除草剤(シマジン,アトラジン,シ
アナジン,シメトリン,プロメトリン,メトリブジン)
を、本発明の一般式(I)の化合物と混合して使用する
ことも可能である。
【0092】本発明の上記式(I)の化合物とその他の
除草剤化合物とを含む組成物は、上記式(I)の化合物
とその他の除草剤化合物とを、前者(I)対後者の化合
物の重量比で1:500〜500:1の割合で含有する
のが好ましい。同割合は、さらに好ましくは、1:20
0〜200:1であり、特に好ましくは1:100〜1
00:1である。
【0093】また、実際に適用すべき該組成物の量は多
数の因子、例えば生育を阻止すべき特定の対象植物の種
類などにより左右されるが、一般に0.01〜10kg/
ha、好ましくは0.05〜5kg/haの量が適当である。
当業者であれば標準化された通常のテストにより特に多
数の実験を行わなくとも適当な使用割合,使用量が容易
に決定できる。
【0094】本発明の上記組成物は、活性成分を固体ま
たは液体希釈剤からなる担体と混合した組成物の形態で
適用することもできる。また、該組成物はさらに界面活
性剤のごとき添加物を含んでいてもよい。そのような希
釈剤,担体および界面活性剤としては、既に前記したと
同様のものを使用することができる。
【0095】本発明の組成物は、担体および/または界
面活性剤と一緒に含有することによって、溶剤,乳剤,
懸濁剤,粉剤あるいはペーストの如き通常の形態の製剤
として用いることができる。
【0096】本発明の組成物は、化合物(I)とその他
の除草剤化合物とを一緒にしたのち、担体等と混合して
製剤とする方法、あるいは化合物(I)の組成物とその
他の除草剤化合物の組成物を別個に調製し、必要により
担体等を加えて、これらの組成物を一緒に混合して製剤
とする方法等によって調製することができる。
【0097】本発明によれば、更に化合物(I)および
その他の除草剤化合物とを同時にあるいは任意の順序で
雑草が生育している場所へ雑草を枯殺するために有効な
量施用することによりなる雑草を枯殺する方法である。
【0098】上記方法において、化合物(I)とその他
の除草剤化合物とは、これらの化合物(I),その他の
除草剤化合物を含む上記組成物として、あるいは別個に
調製した化合物(I)の組成物とその他の除草剤化合物
の組成物とを一緒に施用することによって、雑草の生育
している場所に同時に施用することができる。
【0099】また、別個に調製した化合物(I)の組成
物とその他の除草剤化合物の組成物とを、経時的に雑草
の生育している場所に施用することもできる。
【0100】その際、化合物(I)の組成物とその他の
除草剤化合物の組成物の施用順序はいずれが先であって
もよい。
【0101】また、いずれか一方の組成物を施用したの
ち、他の組成物を施用するまでの時間は、例えば一方の
組成物を施用したのち、その組成物中の活性化合物
(I)またはその他の除草剤化合物が雑草の表面に残存
する間に他方の組成物を施用するのが好ましい。対象植
物,気候条件等により異なるが、通常一方を施用した直
後から2〜3日内に他方を施用するのが好ましい。
【0102】本発明によれば、上記の如くして、例えば
化合物(I)とその他の除草剤化合物とを、作物が発生
する前に施用することによって作物が発生する以前に、
その場所に生育する雑草を枯れさせ、しかも作物は順調
に生育させることができる。
【0103】これらの方法を実施する際の化合物(I)
およびその他の除草剤化合物の施用量は、組成物につい
て記載した上記施用量が適当な目やすとなる。
【0104】本発明の上記方法によれば、広葉雑草と細
葉雑草との両者を、有利には、少ない施用量で枯殺する
ことができる。
【0105】また、本発明の一般式(I)の化合物は、
それ自体公知の種々の殺虫剤化合物とも一緒に使用する
ことができる。
【0106】
【発明の効果】すなわち、本発明の一般式(I)で表わ
されるR光学異性体を用いることによって、そのラセミ
体を用いる場合よりも、より除草活性の優れた除草剤を
提供することが可能である。
【0107】
【実施例】以下の実施例により本発明を詳述する。
【0108】実施例中、部とは重量部を意味する。ま
た、除草活性は特にことわりのない限り6段階で評価し
た。すなわち、活性化合物を施用したのちにおいても施
用する前とほぼ同じ健在な状態を0とし、活性化合物の
施用によって植物全体がしおれ枯死した状態を5とし、
その間に植物の強弱状態に応じ4段階(1,2,3およ
び4)を設けて評価した。
【0109】実施例1A (S)−(−)−乳酸メチルエステル(20.8部),
トリエチルアミン(24.3部)をベンゼン(80部)
に溶解攪拌し、これに塩化p−トルエンスルホニル(3
8.2部)を加え更に室温で18時間攪拌を続けた。
【0110】沈澱を濾過後濾液を水洗し、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥後ベンゼンを減圧下濃縮乾固する
ことによりO−(p−トルエンスルホニル)−(S)−
(−)−乳酸メチルエステルを得た。
【0111】2−ヒドロキシ−4−(2−クロロ−4−
トリフルオロメチルフェノキシ)ベンズアルデヒド(3
1.7部),O−(p−トルエンスルホニル)−(S)
−(−)−乳酸メチルエステル(25.8部),無水炭
酸カリウム(28.0部),乾燥アセトニトリル(30
0部)の混合物を6時間還流攪拌した。
【0112】その後、沈澱を濾別し、アセトニトリルを
減圧下濃縮し、残渣をエチルエーテル(500部)に溶
解し、水洗後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エチルエ
ーテルを除去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト分
離することにより化合物(11A)28部を得た。
[α]D25+14.1°(エタノール,c=0.34
7)。
【0113】該化合物の赤外吸収スペクトルおよび核磁
気共鳴スペクトルを表1Aに示す。
【0114】実施例2A 実施例1Aにおいて2−ヒドロキシ−4−(2−クロロ
−4−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンズアルデヒ
ドのかわりに2−ヒドロキシ−4−(3−クロロ−5−
トリフルオロメチル−2−ピリジルオキシ)ベンズアル
デヒドを用い、あとは全く同様に反応させることにより
化合物(17A)25部を得た。
【0115】 [α]D25+13.3°(エタノール、c=0.56) 該化合物の赤外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペク
トルを表1Aに示す。
【0116】実施例1B 化合物(11A)(12.1部)をテトラヒドロフラン
(60部)に溶かし、O−4−ニトロフェニルヒドロキ
シルアミン(4.7部)を加えた。均一溶液になってか
ら室温にて1滴の濃塩酸を加え、室温にて20分間攪拌
した。その後、テトラヒドロフランを減圧下除去し、残
渣をエタノール再結することにより化合物(26B)
(10部)を得た[α]D25−1.0°(エタノール,
c=1.0)。
【0117】該化合物の赤外吸収スペクトルおよび核磁
気共鳴スペクトルを表1Aに示す。
【0118】実施例2B 化合物(11A)(12.1部)をベンゼン(100
部)に溶解し、これに塩酸ヒドロキシルアミン(2.5
部)を水(50部)に溶かした溶液を加え激しく攪拌
し、無水炭酸ナトリウム(1.91部)を室温で加え
た。この混合物を70℃にて7時間激しく攪拌後、有機
層を分離し、水洗後無水硫酸ナトリウムで乾燥した。ベ
ンゼンを減圧下除去後、残渣をシリカゲルカラムクロマ
ト分離することにより化合物(2B)(11部)を得た
[α]D25+3.5°(THF,c=0.74)。
【0119】該化合物の赤外吸収スペクトルおよび核磁
気共鳴スペクトルを表1Aに示す。
【0120】実施例3B 化合物(11A)あるいは化合物(17A)(4.03
部)をテトラヒドロフラン(20部)に溶解した溶液に
下表2Bに示したO−置換ヒドロキシルアミンの等モル
を加え、あとは実施例1Bと同様に反応させることによ
り、それぞれ目的の化合物を得た。これらの化合物の赤
外吸収スペクトルおよび核磁気共鳴スペクトルを表1A
に示す。
【0121】
【表6】 実施例4B (R)−2−(1−エトキシカルボニルメトキシカルボ
ニルエトキシ)−4−(2−クロロ−4−トリフルオロ
メチルフェノキシ)ベンズアルデヒド5部およびO−4
−ニトロフェニルヒドロキシルアミン1.6部をテトラ
ヒドロフラン20容量部に溶解し、濃塩酸1滴を加え室
温にて15分攪拌した後テトラヒドロフランを濃縮した
後、残渣をシリカゲルカラムクロマト分離することによ
り化合物(173B)5部を得た。[α]D25−0.5
(THF,c=0.5)。
【0122】また、(R)−2−(1−エトキシカルボ
ニルメトキシカルボニルエトキシ)−4−(2−クロロ
−4−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンズアルデヒ
ドのかわりに(R)−2−[1−(1−メトキシカルボ
ニル)エトキシカルボニルエトキシ)]−4−(2−ク
ロロ−4−トリフルオロメチルフェノキシ)ベンズアル
デヒドを用い、あとは全く同様に反応させることにより
化合物(174B)5.2部を得た。[α]D25−3.
1(THF,c=0.5)。
【0123】これらの化合物の赤外吸収スペクトルおよ
び核磁気共鳴スペクトルを表1Aに示す。
【0124】実施例5B 実施例2Bで得られた化合物(2B)(1.05部),
トリエチルアミン(0.28部)をエチルエーテル(2
0部)に溶かし、室温にて攪拌する。この溶液に下表−
3Bに示した酸ハロゲン化物の等モルをエチルエーテル
(5部)に溶かした溶液を滴下した。室温にて更に2時
間攪拌した後、水で2回洗浄し、有機層を無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、エーテルを除去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマト分離することによりそれぞれの目的物
を得た。これらの化合物の赤外吸収スペクトルおよび核
磁気共鳴スペクトルを表1Aに示す。
【0125】
【表7】
【0126】
【表8】 調剤例1C 本発明の活性化合物1部をアセトンと水の混合溶液(容
積比1:1)5000部に加え、さらに非イオン界面活
性剤(商品名:ソルポール2680)2.6部を加え
て、溶液を調製した。
【0127】試験例1C 本発明の活性化合物を前記調剤例1Cに従って調製し
た。植物は種を土壌に捲まき、発芽後2〜3週間の栽培
したものを用いた。
【0128】この植物に、本発明の活性化合物を含む調
剤を各々の活性化合物が全体で所定の量となるように施
用し、その後は調剤を施用することなしに、3週間栽培
をつづけた。その結果を表1Cに示した。
【0129】また下記の化合物(A)も同時に比較使用
した。
【0130】
【化17】 表1C中の植物の欄に示されるアルファベットは下記の
植物である。
【0131】 a メヒシバ b エノコログサ c セイバンモロコシ d アカザ e ヒユ f レンゲ g イチビ h イヌホウズキ i オナモミ j ダイズ k トウモロコシ
【0132】
【表9】 試験例2C 本発明の化合物(26B)およびN−ホスホノメチルグ
リシン誘導体である化合物(117)の単剤および混剤
をそれぞれの成分量を各種変化させて調剤例1Cに従っ
て調製した。この調製された各剤を試験例1Cと同様に
植物に施用し、その後は調剤を施用することなしに3週
間栽培をつづけた。その結果を表2Cおよび表3Cに示
し、「雑草研究」第14号12〜18頁(1973年)
の引用文献中に引用されている、Tammesの方法[Tamme
s, P.M.L.:Neth J. Plant Path.,70巻73〜80頁
(1964年)]により解析したものを図1および図2
に示した。図1は細葉植物4種(a,b,c,k)の平
均枯死率を、また図2は広葉植物7種(d,e,f,
g,h,i,j)の平均枯死率を表わしている。これら
の図から明らかなように95%等効果曲線は相加的効果
曲線の内側にあり、この混合剤は相乗効果をもつといえ
る。
【0133】
【表10】
【0134】
【表11】
【図面の簡単な説明】
【図1】細葉雑草に対する生育抑制率95%の等効果線
である。
【図2】広葉雑草に対する生育抑制率95%の等効果線
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 251/54 9160−4H 251/58 9160−4H 251/60 9160−4H 251/64 9160−4H 255/29 6917−4H 271/60 6917−4H 309/73 7419−4H 333/08 8619−4H C07D 213/64 213/69 213/79 215/22 237/14 239/56 8615−4C 241/18 8615−4C 241/44 8615−4C C07F 9/24 G 7731−4H 9/30 7731−4H 9/38 C 7731−4H 9/40 C 7731−4H 9/58 Z 7731−4H

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 【化1】 [ここで、XおよびYは同一もしくは異なり、それぞれ
    水素原子,ハロゲン原子,−CF3 又は炭素数1〜5の
    アルキル基である。Zは=CH−又は=N−である。R
    1 は水素原子,ヒドロキシル基,炭素数1〜5のアルキ
    ル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基である。R2 は下
    記a)〜g)に示される基から選ばれる基である。 a) 水素原子: b) 下記置換基で置換されていてもよい炭素数1〜1
    0の飽和又は不飽和の脂肪族炭化水素基:置換基 i) ハロゲン原子; ii)ヒドロキシル基; iii )炭素数1〜5のアルコキシ基; iv)−COR4 [ここでR4 はヒドロキシル基,ハロゲン原子で置換さ
    れていてもよい炭素数1〜5のアルキル基,ハロゲン原
    子で置換されていてもよいフェニル基,−COOR
    41(ここでR41は水素原子または炭素数1〜5のアルキ
    ル基である。)で置換されていてもよい炭素数1〜5の
    アルコキシ基,炭素数1〜5のアルケニルオキシ基又は
    −NR5 6 (ここでR5 ,R6 は水素原子または炭素
    数1〜5のアルキル基である。)である]; v)フェニル基 ここでフェニル基はハロゲン原子,ヒドロキシル基,−
    CF3 ,−NO2 ,−CN,炭素数1〜5のアルキル
    基、炭素数1〜5のアルコキシ基,−COR4 または−
    NR5 6 で置換されていてもよい; vi)フェノキシ基 ここでフェノキシ基は、上記v)に示された置換基の他
    に、フェニル基,フェノキシ基またはピリジルオキシ基
    で置換されていてもよい(ここで、フェニル基,フェノ
    キシ基またはピリジルオキシ基はハロゲン原子または−
    CF3 で置換されていてもよい。); vii )−NR5 7 ここでR7 は水素原子、炭素数1〜5のアルキル基また
    は−COR4 である; viii)−CN; c) 下記置換基で置換されていてもよいアルコキシ
    基:置換基 i)ハロゲン原子; ii)フェニル基 ここでフェニル基は上記b)のv)に示された置換基で
    置換されていてもよい; d) 下記置換基で置換されていてもよいフェノキシ
    基:置換基 上記b)のv)に示された置換基に同じである; e) 下記置換基で置換されていてもよい炭素数6〜2
    0の芳香族炭化水素基;置換基 i)ハロゲン原子; ii)ヒドロキシル基; iii )−CF3 ; iv)−NO2 ; v)−CN; vi)炭素数1〜5のアルキル基; vii )炭素数1〜5のアルコキシ基; viii)−COR4 ; ix)−NR5 7 x)−N+ 5 6 8 (ここでR8 は炭素数1〜5のアルキル基である); xi)フェニル基 ここでフェニル基は上記b)のv)に示された置換基で
    置換されていてもよい; xii )フェノキシ基 ここでフェノキシ基は上記b)のvi)に示された置換基
    で置換されていてもよい; xiii)−CH2 COR4 f) 下記置換基で置換されていてもよい少くとも1つ
    の窒素原子を含む炭素数3〜20の芳香族複素環基:置換基 上記e)に示された置換基に同じである; g)−NR5 9 (ここでR9 は上記b), e)またはf)である。):
    3 は炭素数1〜5のアルキル基またはフェニル基であ
    る。R33は前記b)−iv)のR4 もしくは 【化2】 (ここで、R10またはR11は同一または異なっていても
    よく水素原子,炭素数1〜5のアルキル基またはフェニ
    ル基である。)である。Qは直接結合,−CO−,−C
    S−または−SO2 −である。ここでQが直接結合であ
    る場合、R2 は上記c),d)またはg)であることは
    ない。Cは、不斉炭素原子であることを表わす。]で
    表わされるオキシム誘導体のR光学異性体またはその塩
    類である化合物。
  2. 【請求項2】 下記式(II) 【化3】 [ここでX,Y,Z,R1 ,R3 ,R33およびCは上
    記式(I)における定義と同じである。ただしZが=C
    H−である場合は、R1 は炭素数1〜5のアルキル基で
    はない。]で表わされるベンズアルデヒド誘導体のR光
    学異性体またはその塩類である化合物。
  3. 【請求項3】 除草成分として請求項1記載の化合物と
    担体および/または界面活性剤とからなる除草剤組成
    物。
  4. 【請求項4】 式(I)の化合物と下記式(III ) 【化4】 [ここで、R21とR22は同一もしくは異なり、それぞれ
    −OHまたはOR24であり、R23は−OH,−OR24
    たは−NR2526である。ここでR24は炭素数1〜5の
    アルキル基,シクロヘキシル基,炭素数1〜5のハロア
    ルキル基,炭素数2〜5のアルケニル基あるいはアルコ
    キシアルキル基,ハロアルコキシアルキル基,あるいは
    アルコキシアルコキシアルキル基(ここでそれぞれのア
    ルコキシ,ハロアルコキシおよびアルキルは1〜5の炭
    素原子を持つ。)およびフェノキシ基である。R25とR
    26は同一もしくは異なりそれぞれ水素原子,炭素数1〜
    5のアルキル基,炭素数1〜5のヒドロキシアルキル
    基,炭素数2〜5のアルケニル基であり、また、R25
    26はそれらが結合している窒素原子と一緒になってモ
    ルホリノ基,ピペリジノ基またはピロリジノ基を形成す
    ることができる。]で表わされるN−ホスホノメチルグ
    リシン誘導体および/または下記式(IV) 【化5】 [ここでR31は水素原子あるいは炭素数1〜4のアルキ
    ル基であり、R32は−OH,−NH2 ,−NHNH2
    −NHC6 5 あるいは−OHで置換されていてもよい
    炭素数1〜12のアルコキシ基である。]で表わされる
    グルホシネート化合物、またはその酸付加塩もしくは塩
    基との塩とを除草成分として含有し、また担体および/
    または界面活性剤を含有する除草剤組成物。
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