JPH05313526A

JPH05313526A - 画像形成装置

Info

Publication number: JPH05313526A
Application number: JP4118868A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Sugimoto; 浩之杉本; Yoshinori Kai; 美紀甲斐; Masahito Yanagida; 雅人柳田; Takashi Bisaiji; 隆美才治
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1992-05-12
Filing date: 1992-05-12
Publication date: 1993-11-26
Anticipated expiration: 2016-06-25
Also published as: JP3179558B2

Abstract

(57)【要約】【目的】全ての使用条件に対応して最適なフィルミン
グ層の除去を行い、フィルミングの生成による転写効率
の低下、及びクリーニングブレードの巻き込み等を防止
し、長期的に安定した高画質の画像形成ができる画像形
成装置を提供する。【構成】第１像担持体上のトナー像を第２像担持体上
に静電的に転移させる手段と、転移したトナー像を担持
して、回転駆動される第２像担持体を有する画像形成装
置において、第１像担持体上のトナー像を第２像担持体
上に静電的に転移させた後の第２像担持体上の帯電電位
を検知する電位センサと、前記電位センサの検知値を記
憶する記憶回路と、前記記憶回路の出力が入力され、複
数の検知値を比較する比較回路とを有し、前記比較回路
の出力により、第２像担持体の抵抗値と静電容量との変
化を検出する手段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、像担持体と、像担持
体に当接して残留トナーを除去するクリーニング部材、
像担持体に当接して像担持体を研磨する摺擦部材とを有
する電子写真プロセスを用いた複写機、プリンター、フ
ァックス等の画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の電子写真プロセスを用いた画像形
成装置１は、その大部分がこの発明の実施例と同一であ
るので、図１を参照して説明する。それは感光体である
第１像担持体２や、中間転写体である第２像担持体３に
トナーが付着し、それを次の画像形成サイクルまでにク
リーニングする部材は、ウレタンゴムのエッヂを圧接し
てトナーをかき落とすクリーニングブレード５や、毛ブ
ラシを用いたファーブラシなどが用いられている。とこ
ろが、熱や圧力などで溶融したトナーが第１像担持体２
や、第２像担持体３で発生した場合、クリーニングブレ
ード５だけでは除去しきれず、徐々にフィルミング層を
形成するため、転写性能が低下し、画像品質が悪くな
る。特に第２像担持体３を用いたダブル転写方式の場
合、わずかなフィルミングでも大きく転写効率が低下す
る。又それらの像担持体にフィルミング層が形成される
とブレードと像担持体の摩擦係数が増加するため、クリ
ーニングブレード５がカウンターブレード方式を用いて
設けられてる場合にクリーニングブレード５の巻き込み
が発生し易くなる。又第２像担持体３が駆動ローラ８と
従動ローラ９により張架されたベルト部材である場合、
クリーニングブレード５と第２像担持体３との摩擦力の
増大により駆動ローラ８が空転する。これを解消する方
策として、摺擦部材10を摺擦させてフィルミング層を除
去することが行われている。又摺擦部材10が第２像担持
体３を摺擦するタイミングをコピー数枚毎に１回という
ように設定しているものもある。なお11はバックアップ
ローラ、12はアースローラをそれぞれ示す。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のような画像形成
装置は、このように摺擦部材で第２像担持体のフィルミ
ング層を除去する場合、第２像担持体を摺擦し過ぎて第
２像担持体の寿命が短く、又摺擦部材が第２像担持体を
摺擦するタイミングをコピー数枚毎に１回というように
設定しているものにあっては、コピー機の使用条件など
によってフィルミングの生成状態が変わるので、全ての
使用条件に対応して最適なフィルミング層の除去ができ
ないという問題がある。

【０００４】そこでこの発明の目的は、前記のような従
来の画像形成装置のもつ問題を解消し、全ての使用条件
に対応して最適なフィルミング層の除去を行い、フィル
ミングの生成による転写効率の低下、及びクリーニング
ブレードの巻き込み等を防止し、長期的に安定した高画
質の画像形成ができる画像形成装置を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項１の発明は、第１像担
持体上のトナー像を第２像担持体上に静電的に転移させ
る手段と、転移したトナー像を担持して、回転駆動され
る第２像担持体とを有する画像形成装置において、第１
像担持体上のトナー像を第２像担持体上に静電的に転移
させた後の第２像担持体上の帯電電位を検知する電位セ
ンサと、前記電位センサの検知値を記憶する記憶回路
と、前記記憶回路の出力が入力され、複数の検知値を比
較する比較回路とを有し、前記比較回路の出力により、
第２像担持体の抵抗値と静電容量との変化を検出する手
段を備えたものである。請求項２の発明は、請求項１の
発明において、第１像担持体上のトナー像を第２像担持
体上に静電的に転移を行う転移ニップ部における第２像
担持体の上流及び下流側に転移ニップ部を構成させるよ
うにバイアスローラを配設し、転写ニップ部に第２像担
持体の帯電電位を検知する電位センサを設け、前記電位
センサの出力により、電位の立ち上がり時間を検出する
手段を備えたものである。請求項３の発明は、請求項１
又は２の発明において、第２像担持体表面を研磨する摺
擦部材を第２像担持体に接離可能に設け、比較回路の出
力により、摺擦部材の作動時間を制御する手段を備えた
ものである。請求項４の発明は、請求項１又は２の発明
において、第２像担持体上の残留トナーを除去するクリ
ーニング部材を第２像担持体に接離可能に設け、クリー
ニング部材を第２像担持体に圧接する加圧力を、比較回
路の出力により、変化させる手段を備えたものである。
請求項５の発明は、請求項４の発明において、第２像担
持体又はクリーニング部材の温度を検知する温度検知装
置と、第２像担持体近傍の湿度を検知する湿度検知装置
とを有し、温度検知装置及び湿度検知装置の出力によ
り、クリーニング部材を第２像担持体に圧接する加圧力
の変化量を調節する手段を備えたものである。請求項６
の発明は、請求項１ないし５のいずれかの発明におい
て、摺擦部材で第２像担持体を研磨する作動時におい
て、第２像担持体からクリーニング部材を解除して第２
像担持体を回転させる手段を備えたものである。請求項
７の発明は、請求項１ないし５のいずれかの発明におい
て、第２像担持体の回転方向に対し摺擦部材をクリーニ
ング部材よりも下流側でかつ、第１像担持体に担持され
たトナー像を第２像担持体に転移する部分よりも上流側
に配置し、クリーニング部材が第２像担持体に当接して
いるとき、比較回路の出力により、第２像担持体の抵抗
値及び静電容量の変化を検知し、その検知出力により、
摺擦部材を第２像担持体に当接して摺擦作動を行わせる
手段を備えたものである。請求項８の発明は、請求項１
ないし７のいずれかの発明において、クリーニング部材
が第２像担持体の回転方向に対してカウンター方向に当
接する弾性体ブレードであるものである。請求項９の発
明は、請求項１ないし７のいずれかの発明において、摺
擦部材が金属ループ繊維からなるブラシローラである。
請求項10の発明は、請求項１ないし７のいずれかの発明
において、摺擦部材が導電性樹脂のループ繊維からなる
ブラシローラである。

【０００６】

【作用】前記のようなこの発明において、請求項１の発
明は、前記のような画像形成装置において、第１像担持
体上のトナー像を第２像担持体上に静電的に転移させた
後の第２像担持体上の帯電電位を検知する電位センサ
と、前記電位センサの検知値を記憶する記憶回路と、前
記記憶回路の出力が入力され、複数の検知値を比較する
比較回路とを有し、前記比較回路の出力により、第２像
担持体の抵抗値と静電容量との変化を検出する手段を備
えていて、第２像担持体の抵抗値及び静電容量の変化を
検出する。請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、第１像担持体上のトナー像を第２像担持体上に静電
的に転移を行う転移ニップ部における第２像担持体の上
流及び下流側に転移ニップ部を構成させるようにバイア
スローラを配設し、転写ニップ部に第２像担持体の帯電
電位を検知する電位センサを設け、前記電位センサの出
力により、電位の立ち上がり時間を検出する手段を備え
ていて、転移ニップ部での電位の立ち上がり時間を検出
する。請求項３の発明は、請求項１又は２の発明におい
て、第２像担持体表面を研磨する摺擦部材を第２像担持
体に接離可能に設け、比較回路の出力により、摺擦部材
の作動時間を制御する手段を備えていて、フィルミング
の生成量に対応して、最適なフィルミング除去動作を行
う。請求項４の発明は、請求項１又は２の発明におい
て、第２像担持体上の残留トナーを除去するクリーニン
グ部材を第２像担持体に接離可能に設け、クリーニング
部材を第２像担持体に圧接する加圧力を、比較回路の出
力により、変化させる手段を備えていて、クリーニング
部材と第２像担持体間の摩擦力増加によって第２像担持
体の駆動ローラが空転しない。請求項５の発明は、請求
項４の発明において、第２像担持体又はクリーニング部
材の温度を検知する温度検知装置と、第２像担持体近傍
の湿度を検知する湿度検知装置とを有し、温度検知装置
及び湿度検知装置の出力により、クリーニング部材を第
２像担持体に圧接する加圧力の変化量を調節する手段を
備えていて、環境条件に対応して最適な最小限の加圧力
を設定する。請求項６の発明は、請求項１ないし５のい
ずれかの発明において、摺擦部材で第２像担持体を研磨
する作動時において、第２像担持体からクリーニング部
材を解除して第２像担持体を回転させる手段を備えてい
て、クリーニング部材に負荷がかからない。請求項７の
発明は、請求項１ないし５のいずれかの発明において、
第２像担持体の回転方向に対し摺擦部材をクリーニング
部材よりも下流側でかつ、第１像担持体に担持されたト
ナー像を第２像担持体に転移する部分よりも上流側に配
置し、クリーニング部材が第２像担持体に当接している
とき、比較回路の出力により、第２像担持体の抵抗値及
び静電容量の変化を検知し、その検知出力により、摺擦
部材を第２像担持体に当接して摺擦作動を行わせる手段
を備えていて、画像形成作動中においてもフィルミング
を除去する。請求項８の発明は、請求項１ないし７のい
ずれかの発明において、クリーニング部材が第２像担持
体の回転方向に対してカウンター方向に当接する弾性体
ブレードであるので、ブレード１本で確実に残留トナー
をクリーニングする。請求項９の発明は、請求項１ない
し７のいずれかの発明において、摺擦部材が金属ループ
繊維のブラシローラでフィルミングを除去する。請求項
10の発明は、請求項１ないし７のいずれかの発明におい
て、摺擦部材が導電性樹脂のループ繊維のブラシローラ
でフィルミングを除去する。

【０００７】

【実施例】以下添付の図面を参照してこの発明の実施例
を説明する。図面に示すこの実施例において、前記従来
のものと同様の部分には同一の符号を引用して説明を省
略し、主として異なる部分について説明する。

【０００８】この発明の実施例を図１〜９に示す。図１
に示すこの実施例において、第１バイアスローラ13と第
２バイアスローラ14とで張架して、第１像担持体２に当
接させてニップ部を構成して第２像担持体３を設け、第
１バイアスローラ13と第２バイアスローラ14とのほぼ中
間部に第２像担持体３に近接して第２像担持体３の帯電
電位を測定する電位センサ15を設ける。第２バイアスロ
ーラ14の上流側に第２像担持体３のフィルミングを除去
する摺擦部材10と、それに対向して第２像担持体を介し
てアースローラ12を設ける。摺擦部材10は図示しない接
離機構で第２像担持体３に接離可能に設け、更に摺擦部
材10の上流側に第２像担持体３の残留トナーをかきとる
クリーニングブレード５を設ける。第１バイアスローラ
13と第２バイアスローラ14には約1000Ｖのバイアス電圧
を印加する。又第２像担持体３の近傍には第２像担持体
３の温度を測定する温度センサ22と、画像形成装置１内
の湿度を測定する湿度センサ23とを備えている。

【０００９】この実施例は、図６に示す制御装置を備え
ている。制御装置は、電位センサ15の出力が入力される
記憶回路16及び立上り時間検知回路17と、記憶回路16及
び立上り時間検知回路17の出力が入力される比較回路18
と、比較回路18の出力が入力される制御回路19と、制御
回路19の出力で駆動されるブレード当接カムモータ20及
び摺擦部材駆動モータ21とを有している。

【００１０】この実施例のクリーニング装置は、クリー
ニングブレード５の加圧力が調節できる機構を備えてい
る。加圧力の調節は、加圧力調節カム６を用いて加圧ス
プリング７の変位量を保持具４を介してクリーニングブ
レード５に伝達することにより行う。このとき、温度セ
ンサ22及び湿度センサ23の検出値が入力されている図示
しない制御回路から加圧力調節カム６の回転量を制御
し、当接圧を段階的に調節する。

【００１１】この実施例において、第２像担持体３のア
ースローラ12によって除電された第２像担持体３は像の
転写のために第１，２バイアスローラ13，14によって帯
電される。バイアス電圧を一定とした場合、第２像担持
体３の電位の立ち上がり時間は第２像担持体３の時定数
τによって決定される。（τ＝ＲＣ，Ｒ＝第２像担持体
３の抵抗値、Ｃ＝第２像担持体３の静電容量）例えば、
図２に示すような構成でバイアス電圧−総電流特性（Ｖ
−Ｉ特性）と電位の立ち上がり時間を測定した結果、図
３のようになり、第２像担持体３の抵抗値の増加と共に
急激に立ち上がり時間が増加する。第２像担持体３上に
フィルミングが発生した場合、第２像担持体３上に誘電
体層が形成されるので、時定数τが大きくなり、電位の
立ち上がり時間が遅れる。そこで、電位センサ15を用い
て、バイアス電位印加開始から第２像担持体３の電位が
飽和するまでの立ち上がり時間を測定することによっ
て、フィルミングの生成を検知することができる。しか
し個々の第２像担持体３によって抵抗値にばらつきがあ
るため、第２像担持体３交換時などに初期値の測定を行
い、このときの立ち上がり時間を初期値として記憶回路
10に記憶する。数十枚のコピー動作毎に立ち上がり時間
の検知を行い、その検知値と初期値とが比較回路18に入
力され、その比が予め設定された値以上になった場合
に、フィルミングが生成したと判断して制御回路にフィ
ルミング除去動作の信号を送出させる。ここで、初期値
と検知値の比に対して数段階の設定値を設けておき、フ
ィルミング生成状態を数段階のランクで検知して、この
ランクにもとづいて、あらかじめ設定したプログラムに
よって、フィルミング除去動作の時間を制御してもよ
い。

【００１２】この実施例において、クリーニングブレー
ド５の下流側に接離機構を有するフィルミング除去を行
う摺擦部材10が設けてある。摺擦部材10の設置場所はこ
の位置に限られるものではない。第２像担持体３の帯電
電位の立ち上がり時間から第２像担持体３のフィルミン
グ生成を検知した場合、制御回路にフィルミング除去動
作の信号を送り、一連のコピー動作が終了した後あるい
は次にメインスイッチが投入された後のウォームアップ
中にフィルミング除去を実行させる。フィルミング除去
の動作時間は、フィルミング生成ランクに基づいて決定
される。制御回路からの実行命令によって、フィルミン
グ除去ブラシの駆動モータを回転させると同時に接離機
構により摺擦部材10を第２像担持体３に当接させる。こ
のとき、クリーニングブレード５と、第２像担持体３と
の当接圧を減少させていた場合には、フィルミング除去
動作終了後、クリーニングブレード５の当接圧を基準値
にもどす作動が行われる。

【００１３】この実施例の摺擦部材10は、コストの点か
ら炭素含有アクリル繊維製の120デニール／48フィラメ
ント、93ループ/cm²，ループの毛足長さ５mm，ブラシの
外径18mmのものを使用したループ繊維の導電性を有する
ブラシローラを用いている。このようなループ繊維を用
いて、ブラシの回転速度を179rpm，ブラシニップ幅８m
m，ベルト移動速度1.5mm/secの条件で第２像担持体を２
回転させることにより、ループの先端部が線状に第２像
担持体の表面に当接して、均一にその表面を摺擦し、第
２像担持体とクリーニングブレードとの摩擦係数が摺擦
作動前に1.4であったものが摺擦作動後に1.0に減少し
て、フィルミングが除去されている。ループ繊維の他の
材質として、ステンレスなどの金属繊維のものを用いて
もよい。

【００１４】この実施例において、第２像担持体３のフ
ィルミング除去動作を行うときに、クリーニングブレー
ド５を第２像担持体３に当接させた状態で、第２像担持
体３を回転させると、第２像担持体３上にトナーがない
状態でクリーニングブレード５を摺擦させることになる
ので、カウンター方向にブレードを当接させた場合にク
リーニングブレード５を巻き込んでしまう危険性があ
る。そこで、フィルミング除去動作を行う時に、クリー
ニングブレード５を第２像担持体３から離隔させ、摺擦
部材10のみを当接して回転させ、第２像担持体３を回転
させる。しかし摺擦部材10をクリーニングブレード５
と、第１像担持体２と第２像担持体３とのニップ部との
間に設置した場合は、画像形成動作中のクリーニングブ
レード５と第２像担持体３とが当接していてもフィルミ
ング除去動作を行うことができる。従って、フィルミン
グ除去モードを一連のコピー動作終了後に限定して設定
する必要がなく、コピー動作不能時間をなくすことがで
きる。

【００１５】

【外１】力Ｆ₂が大きくなり過ぎて、ブレードを巻き込んでしま
う。この実施例は、第２像担持体３の帯電電位の立ち上
がり時間からフィルミングの生成を検知し、制御回路か
らクリーニングブレード加圧力調節機構に信号を送りク
リーニングブレード５の当接圧を基準値よりも小さくす
る〔図９〕。通常クリーニングブレード５の当接圧はフ
ルカラー画像の未転写トナーのように入力が多い場合で
もクリーニングできるように余裕度を考慮して比較的高
めに設定している。しかし当接圧が大き過ぎると、フィ
ルミングのない初期的な状態でもクリーニングブレード
５の巻き込みや駆動ローラ８の空転が発生する。そこで
当接圧の基準値を、硬度66°厚さ２mmのブレードを用い
た場合、当接角22°，突き出し量10mmの条件で、当接圧
20gf/cmとしている。この条件で当接圧を12gf/cmまで減
少させた場合、フルカラー未転写画像に対してはクリー
ニング不良が発生してしまうが、通常の転写残トナーに
対しては充分にクリーニングでる。電位センサ15検知出
力が所定の値になったとき、初期値と立ち上がり時間特
性から駆動ローラ８の空転を予測演算して、当接圧が12
gf/cmになるように加圧力を調節して、空転を予防し、
通常の画像形成に影響がないようにしている。又低温低
湿環境では、第２像担持体３上の帯電量が増加してトナ
ーの付着力が増加したり、第２像担持体３やクリーニン
グブレード５のヤング率が増加して、両者の密着性が低
下するので、当接圧を小さくすると転写残トナーに対し
てもクリーニング不良が発生する。そこで温度センサ22
及び湿度センサ23の出力により、例えば、第２像担持体
３の温度20℃以下、相対湿度20％RH以下の環境時には、
当接圧を15gf/cmまで減少させるように前述の調節機構
で段階的に調節可能になっている。

【００１６】この発明を第２像担持体３に実施した例を
説明したが、これに限らず、静電的にトナー像を担持し
て、搬送する像担持体を有する他の画像形成装置に用い
ることができる。

【００１７】

【発明の効果】この発明は、前記のようであって、請求
項１の発明は、第１像担持体上のトナー像を第２像担持
体上に静電的に転移させる手段と、転移したトナー像を
担持して、回転駆動される第２像担持体とを有する画像
形成装置において、第１像担持体上のトナー像を第２像
担持体上に静電的に転移させた後の第２像担持体上の帯
電電位を検知する電位センサと、前記電位センサの検知
値を記憶する記憶回路と、前記記憶回路の出力が入力さ
れ、複数の検知値を比較する比較回路とを有し、前記比
較回路の出力により、第２像担持体の抵抗値と静電容量
との変化を検出する手段を備えていて、第２像担持体の
抵抗値及び静電容量の変化を検出するので、第２像担持
体のフィルミング生成を検知し、クリーニングブレード
当接圧を調節してクリーニングブレードの巻き込みを防
止し、フィルミング除去作動を適切に行うことができる
という効果がある。請求項２の発明は、請求項１の発明
において、第１像担持体上のトナー像を第２像担持体上
に静電的に転移を行う転移ニップ部における第２像担持
体の上流及び下流側に転移ニップ部を構成させるように
バイアスローラを配設し、転写ニップ部に第２像担持体
の帯電電位を検知する電位センサを設け、前記電位セン
サの出力により、電位の立ち上がり時間を検出する手段
を備えていて、転移ニップ部での電位の立ち上がり時間
を検出するので、第２像担持体のフィルミング生成を検
知し、クリーニングブレード当接圧を調節してクリーニ
ングブレードの巻き込みを防止し、フィルミング除去作
動を適切に行うことができるという効果がある。請求項
３の発明は、請求項１又は２の発明において、第２像担
持体表面を研磨する摺擦部材を第２像担持体に接離可能
に設け、比較回路の出力により、摺擦部材の作動時間を
制御する手段を備えていて、フィルミングの生成量に対
応して、最適なフィルミング除去を行うことができると
いう効果がある。請求項４の発明は、請求項１又は２の
発明において、第２像担持体上の残留トナーを除去する
クリーニング部材を第２像担持体に接離可能に設け、ク
リーニング部材を第２像担持体に圧接する加圧力を、比
較回路の出力により、変化させる手段を備えていて、ク
リーニング部材と第２像担持体間の摩擦力増加によって
第２像担持体の駆動ローラが空転するのを防止すること
ができ、クリーニングブレードの巻き込みや、クリーニ
ング不良が発生しないという効果がある。請求項５の発
明は、請求項４の発明において、第２像担持体又はクリ
ーニング部材の温度を検知する温度検知装置と、第２像
担持体近傍の湿度を検知する湿度検知装置とを有し、温
度検知装置及び湿度検知装置の出力により、クリーニン
グ部材を第２像担持体に圧接する加圧力の変化量を調節
する手段を備えていて、環境条件に対応して最適な最小
限の加圧力を設定することができて、クリーニングブレ
ードの巻き込みや、クリーニング不良が発生しないとい
う効果がある。請求項６の発明は、請求項１ないし５の
いずれかの発明において、摺擦部材で第２像担持体を研
磨する作動時において、第２像担持体からクリーニング
部材を解除して第２像担持体を回転させる手段を備えて
いて、クリーニング部材に負荷がかからなくて、クリー
ニングブレードの巻き込みがないという効果がある。請
求項７の発明は、請求項１ないし５のいずれかの発明に
おいて、第２像担持体の回転方向に対し摺擦部材をクリ
ーニング部材よりも下流側でかつ、第１像担持体に担持
されたトナー像を第２像担持体に転移する部分よりも上
流側に配置し、クリーニング部材が第２像担持体に当接
しているとき、比較回路の出力により、第２像担持体の
抵抗値及び静電容量の変化を検知し、その検知出力によ
り、摺擦部材を第２像担持体に当接して摺擦作動を行わ
せる手段を備えているので、画像形成作動中においても
フィルミングが除去できるという効果がある。請求項８
の発明は、請求項１ないし７のいずれかの発明におい
て、クリーニング部材が第２像担持体の回転方向に対し
てカウンター方向に当接する弾性体ブレードであるの
で、ブレード１本で確実に残留トナーをクリーニングす
ることができて、装置のコストも低減できるという効果
がある。請求項９の発明は、請求項１ないし７のいずれ
かの発明において、摺擦部材が金属ループ繊維からなる
ブラシローラでフィルミングを効率良く除去できるとい
う効果がある。請求項10の発明は、請求項１ないし７の
いずれかの発明において、摺擦部材が導電性樹脂のルー
プ繊維からなるブラシローラでフィルミングを効率良
く、かつ低コストでフィルミングが除去できるという効
果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す概略縦断面図である。

【図２】同上の第１像担持体と第２像担持体とのニップ
部と、第１，２バイアスローラにバイアス電圧を印加す
る状態を示す図である。

【図３】同上の第２像担持体の電圧−電流特性と、電位
の立ち上がり時間をしめす特性図である。

【図４】同上のコピー枚数と摩擦係数の関係を示す特性
図である。

【図５】同上のクリーニングブレード加圧力調節機構の
概略図である。

【図６】同上の制御装置の構成ブロック図である。

【図７】

【外２】

【図８】

【外３】

【図９】

【外４】

【符号の説明】

１画像形成装置２第１像担持体３第２像担持体４保持具５クリーニングブレード６加圧調節カム７加圧スプリング８駆動ローラ９従動ローラ 10 摺擦部材 11 バックアップローラ 12 アースローラ 13 第１バイアスローラ 14 第２バイアスローラ 15 電位センサ 16 記憶回路 17 立上り時間検知回路 18 比較回路 19 制御回路 20 クリーニングブレード当接カムモータ 21 摺擦部材駆動モータ 22 温度センサ 23 湿度センサ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者美才治隆東京都大田区中馬込１丁目３番６号株式会社リコー内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１像担持体上のトナー像を第２像担持
体上に静電的に転移させる手段と、転移したトナー像を
担持して、回転駆動される第２像担持体とを有する画像
形成装置において、第１像担持体上のトナー像を第２像
担持体上に静電的に転移させた後の第２像担持体上の帯
電電位を検知する電位センサと、前記電位センサの検知
値を記憶する記憶回路と、前記記憶回路の出力が入力さ
れ、複数の検知値を比較する比較回路とを有し、前記比
較回路の出力により、第２像担持体の抵抗値と静電容量
との変化を検出する手段を備えたことを特徴とする画像
形成装置。
【請求項２】第１像担持体上のトナー像を第２像担持
体上に静電的に転移を行う転移ニップ部における第２像
担持体の上流及び下流側に転移ニップ部を構成させるよ
うにバイアスローラを配設し、転写ニップ部に第２像担
持体の帯電電位を検知する電位センサを設け、前記電位
センサの出力により、電位の立ち上がり時間を検出する
手段を備えた請求項１の画像形成装置。
【請求項３】第２像担持体表面を研磨する摺擦部材を
第２像担持体に接離可能に設け、比較回路の出力によ
り、摺擦部材の作動時間を制御する手段を備えた請求項
１又は２の画像形成装置。
【請求項４】第２像担持体上の残留トナーを除去する
クリーニング部材を第２像担持体に接離可能に設け、ク
リーニング部材を第２像担持体に圧接する加圧力を、比
較回路の出力により、変化させる手段を備えた請求項１
又は２の画像形成装置。
【請求項５】第２像担持体又はクリーニング部材の温
度を検知する温度検知装置と、第２像担持体近傍の湿度
を検知する湿度検知装置とを有し、温度検知装置及び湿
度検知装置の出力により、クリーニング部材を第２像担
持体に圧接する加圧力の変化量を調節する手段を備えた
請求項４の画像形成装置。
【請求項６】摺擦部材で第２像担持体を研磨する作動
時において、第２像担持体からクリーニング部材を解除
して第２像担持体を回転させる手段を備えた請求項１な
いし５のいずれかの画像形成装置。
【請求項７】第２像担持体の回転方向に対し摺擦部材
をクリーニング部材よりも下流側でかつ、第１像担持体
に担持されたトナー像を第２像担持体に転移する部分よ
りも上流側に配置し、クリーニング部材が第２像担持体
に当接しているとき、比較回路の出力により、第２像担
持体の抵抗値及び静電容量の変化を検知し、その検知出
力により、摺擦部材を第２像担持体に当接して摺擦作動
を行わせる手段を備えた請求項１ないし５のいずれかの
画像形成装置。
【請求項８】クリーニング部材が第２像担持体の回転
方向に対してカウンター方向に当接する弾性体ブレード
である請求項１ないし７のいずれかの画像形成装置。
【請求項９】摺擦部材が金属ループ繊維からなるブラ
シローラである請求項１ないし７のいずれかの画像形成
装置。
【請求項１０】摺擦部材が導電性樹脂のループ繊維か
らなるブラシローラである請求項１ないし７のいずれか
の画像形成装置。