JPH0530874U - フレキシブルｉｃタグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 物品への取付け、取外しがきわめて容易なフ
レキシブルＩＣタグを提供することを目的とする。 【構成】 テープ状プリント基板２にＣＰＵやメモリ等
のＩＣ部品からなる電子部品３、及び非接触信号伝送器
群として送受信コイル４を実装して、その両側を柔軟剤
５でモールドし、この柔軟剤５によりモールドした部分
の物品への取付け面側に柔軟性のあるマジックテープ
（登録商標）２１を上記モールド材である柔軟剤５によ
り一体に成形してフレキシブルＩＣタグ２０を構成す
る。従って、曲面を持つ物体側に上記マジックテープ２
１と対をなす他方のマジックテープを貼り付けておくこ
とにより、フレキシブルＩＣタグ２０の取付けが容易と
なる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、物流管理、工具管理等に適用するフレキシブルＩＣタグに関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、物流管理あるいは工具管理等を行なうために図３に示すようなフレキシ ブルＩＣタグ１が考えられている。

【０００３】 このフレキシブルＩＣタグ１は、テープ状プリント基板２にメモリやＣＰＵ等 のＩＣ部品からなる電子部品３、及び非接触信号伝送器群として送受信コイル４ を実装して、その両側を例えばシリコーンあるいはエポキシ樹脂系等からなる柔 軟剤５でモールドし、更にこの柔軟剤５によりモールドした部分の内面側（ＩＣ タグ取付け面）に柔軟性のあるマグネット部材６を設ける。このマグネット部材 ６としては、例えばマグネット粉を混入したモールド剤、あるいはマグネットテ ープを使用する。

【０００４】 上記のように構成したフレキシブルＩＣタグ１は、例えば図４に示す円筒構造 を持つ機械加工用工具１０のホルダ１１部分、あるいは図５に示す物流管理に用 いられる曲面を持つ物体１２等に取付けて使用する。この場合、フレキシブルＩ Ｃタグ１の取付け部分がマグネットの付く金属であれば、マグネット部材６の磁 気吸着作用を利用して取付ける。また、ホルダ１１部分がマグネットを利用でき ない非鉄金属あるいはプラスチックの場合には、フレキシブルＩＣタグ１を接着 剤で取付ける。あるいは図５に示すようにフレキシブルＩＣタグ１を、両端で互 いに接続できるリング状物体（止めリング）１３等に一旦貼り付けた上、曲面を 持つ物体１２に取付ける。 上記フレキシブルＩＣタグ１を利用することにより、例えば工具の種類の自動 識別、個々の工具の余寿命管理、更には物流管理等を行なうことができる。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようにフレキシブルＩＣタグ１にマグネット部材６を設けることにより 、ＩＣタグ１を取付ける物品がマグネットの付く金属性であれば、簡単にＩＣタ グを取付けることができる。

【０００６】 しかし、物流管理等においては、ＩＣタグを取付ける物品がマグネットの付く 金属性とは限らず、パレットのようなプラスチック、あるいはダンボール箱等が 考えられる。このようにマグネットを利用できない場合には、接着剤や止めリン グ等を用いてＩＣタグの取付けを行なわなければならず、その取付けが非常に面 倒である。 本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、物品への取付け、取外しが極めて 容易なフレキシブルＩＣタグを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るフレキシブルＩＣタグは、柔軟な材質により形成したテープ状の プリント基板に、非接触信号伝送機器及び電子部品を実装し、同実装プリント基 板を柔軟剤でモールドしてなるＩＣタグにおいて、物品への取付け面側にマジッ クテープを上記モールド材である柔軟剤により一体に成形したことを特徴とする ものである。

【０００８】

【作用】

上記の構成とすることにより、物品側にマジックテープを取付けておくだけで 、フレキシブルＩＣタグの取付け、取外しを容易に行なうことができる。物品に 取付けられているフレキシブルＩＣタグを外して他の物品に取付けることも容易 であり、ＩＣタグの再利用が可能となる。

【０００９】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

【００１０】 図１は本考案の一実施例に係るフレキシブルＩＣタグ２０の断面図である。こ のフレキシブルＩＣタグ２０は、テープ状プリント基板２にＣＰＵやメモリ（Ｅ ＥＰＲＯＭ等）等のＩＣ部品からなる電子部品３、及び非接触信号伝送機器とし て送受信コイル４を実装して、その両側を例えばシリコーンあるいはエポキシ樹 脂系等からなる柔軟剤５でモールドし、更にこの柔軟剤５によりモールドした部 分の内面側、つまり、物品への取付け面側に柔軟性のあるマジックテープ２１を 上記モールド材である柔軟剤５により一体に成形する。そして、図２に示すよう に上記マジックテープ２１と対をなす他方のマジックテープ２２を曲面を持つ物 体１２に貼り付けておく。

【００１１】 上記の構成とすることにより、図２に示すようにフレキシブルＩＣタグ２０の 曲面を持つ物体１２に対する取付けがきわめて容易となり、また、取外し、再利 用も可能となる。

【００１２】 上記曲面を持つ物体１２に取付けたフレキシブルＩＣタグ２０は、ここに示さ れない外部のリードライトヘッドとの間で送受信コイル４を介して非接触でパワ ー信号の受信、及びデータ信号の送受信が行なわれる。

【００１３】 まず、外部のリードライトヘッドからパワー信号をフレキシブルＩＣタグ２０ に伝送する。フレキシブルＩＣタグ２０に設けられている電子部品３は、リード ライトヘッドから送受信コイル４を介して送られてくる電源供給用のパワー信号 を送受信部により受信し、波形整形部で波形整形して内部のＣＰＵ、メモリ等の 安定した電源に変換する。これにより電子部品３内のＣＰＵ、メモリ等が動作可 能状態となる。

【００１４】 次いで上記外部のリードライトヘッドからデータ信号を送信する。電子部品３ は、リードライトヘッドから送受信コイル４を介して送られてくるデータ信号を 送受信部で受信し、その受信信号を波形整形部で波形整形してデジタル信号に変 換し、内部のＣＰＵ、メモリ等にデータとして受け渡す。

【００１５】 同データがリードコードの場合、ＣＰＵのメモリ等に記憶されているデータを 波形整形部で波形整形し、送受信部より送受信コイル４を介して外部のリードラ イトヘッドに非接触で伝送する。これによりフレキシブルＩＣタグ２０内のデー タを外部のコンピュータに伝達することができる。 同データがライトコードの場合、ＣＰＵはライトコードの後に続くデータをメ モリ等に記憶させる。

【００１６】 上記のようにして外部のコンピュータとフレキシブルＩＣタグ２０内の電子部 品３との間で情報の読出し／書込みを行なうことにより、物流管理、工具管理等 を行なうことができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上詳記したように本考案によれば、フレキシブルＩＣタグの物品への取付け 面側にマジックテープを柔軟剤により一体的に成形するようにしたので、マグネ ットの付く金属以外でも、物品側にマジックテープを取付けておくだけで、容易 にＩＣタグの取付け及び取外しができる。従って、マグネットの付く金属以外の 物品に対しても、フレキシブルＩＣタグの再利用が可能となり、コスト面でも有 利となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係るフレキシブルＩＣタグ
の断面図。

【図２】同実施例に係るフレキシブルＩＣタグの曲面を
持つ物体への取付け状態を示す図。

【図３】従来のフレキシブルＩＣタグの断面図。

【図４】従来のフレキシブルＩＣタグの機械加工用工具
への取付け状態を示す図。

【図５】従来のフレキシブルＩＣタグの曲面を持つ物体
への取付け状態を示す図。

【符号の説明】

１…フレキシブルＩＣタグ、２…テープ状プリント基
板、３…電子部品、４…送受信コイル、５…柔軟剤、６
…マグネット部材、１０…機械加工用工具、１１…ホル
ダ、１２…曲面を持つ物体、２０…フレキシブルＩＣタ
グ、２１，２２…マジックテープ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 // Ｂ４２Ｄ 15/10 ５２１ 9111−2Ｃ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 柔軟な材質のテープ状のプリント基板
   に、非接触信号伝送機器及び電子部品を実装し、同実装
   プリント基板を柔軟剤でモールドしてなるＩＣタグにお
   いて、物品への取付け面側にマジックテープを上記モー
   ルド材である柔軟剤により一体に成形したことを特徴と
   するフレキシブルＩＣタグ。