JPH0530390U - 投入口付き保管庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、開閉部の錠前が施錠された保管
庫に、開閉部を開けないで、書類などの小物を投入でき
る投入口付き保管庫を提供する。 【構成】 錠前付き保管庫１の開閉部３に投入口２を設
け、投入口２の周辺部に投入口扉６をバネ蝶番７を介し
て蝶着し、さらに、開閉部３の内側で投入口２周辺部
に、開放禁止金具９を設ける、以上の構成の投入口付き
保管庫。 【効果】 錠前付き保管庫１の開閉部３が閉じた状態
で、投入口２より投入物５が投入できるので、急ぎの
時、鍵が無い時でも投入、保管ができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、錠前付き保管庫の開閉部に、投入口を設けた、保管庫に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、施錠された保管庫に小物を投入する時、先ず開閉部の錠を解錠し、しか る後、開閉部を開けて、小物を投入しなければならなかった。したがって、鍵が あっても急ぎの時は解錠する時間が持てず、投入出来なかったし、保管庫の管理 者が不在で鍵がない時も投入、保管が出来なかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、施錠された保管庫に小物を投入する時、 開閉部を開けないで、 小物を投入できるようにすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

従来のものが持つ、以上のような問題点を解決するために、この考案に係る投 入口付き保管庫は、次のような構成とした。 （イ） 開閉部３に、投入物５が投入出来るような投入口２を設ける。投入口 ２の大きさは、手を差入れて、保管物が盗難にあうのを防ぐためにあまり大きく ない適宜の大きさとする。 （ロ） 外部の塵が投入口２より進入するのを防ぐために、開閉部３の内側で 、投入口２の周辺部に、投入口２を閉鎖できるのに充分な大きさの投入口扉６を バネ蝶番７を介して蝶着し、常、すなわち投入口扉６を外から押して開ける時以 外は、バネの力で閉じるようにする。 （ハ） 特に重要保管物が入ってる時、投入口２よりの盗難を防ぐために、開 閉部３の内側で、投入口２の周辺部に、投入口扉６を外部から開けられないよう にするための開放禁止金具９を設ける。 （ニ） 開閉部３の内側で投入口２の周辺部に、投入口扉６が、投入に必要と する以上に開いて保管庫１の中が見えることを防ぐために、投入口扉６の角度制 限金具１０を設けることが望ましい。

【０００５】

【作用】

錠前付き保管庫１の開閉部３が閉じた状態で、投入口２より投入物５が投入で きるので、急ぎの時とか、鍵が無い時でも投入、保管が出来る。投入口扉６はバ ネ蝶番７のバネ押力により、常は、投入口２を閉鎖しているので、外部の塵が進 入するのが防げる、さらに、開放禁止金具９を閉じておくと投入口扉６は外部か ら開けられないから、特に重要な物が保管されている時は防犯上で安心である。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図２及び図３は書類を保管する、保管庫１の開閉部３すなわち引戸の一部に外 部より投入物が投入出来る投入口２を設けた実施例である。図２のように投入口 ２は、大きさは防犯上あまり大きくせず開閉部３の一部を切欠して設ける、設け る位置は投入し易い上部の位置にするのが望ましい。投入口扉６は図１で拡大し て説明しているように、投入口２より大きくし、内側より、バネ蝶番を介して蝶 着し、常は、バネの力で上に閉じるようにする。開放禁止金具９は投入口扉６を 防犯上の理由で、外部から開けられないようにするために係止片１１と把手１２ とが一体で軸止されたもので、引戸が開いている時に、手を保管庫内に回し、把 手１２を動かして開セットあるいは閉セットすればよい。なお、閉放禁止金具９ としてシリンダー錠を設けると保管庫１の外からでも開閉セットができる。角度 制限金具１０は、図４ように投入物５の投入時に必要な開放角度以上、投入口扉 ６が開かないようにするためにＬ字状の金物の一端を開閉部３の内側に定設し、 他端の係合片１３で投入口扉６に係合して開放角度に制限をくわえる。これで、 保管庫の中が覗かれるのが防げる。

【０００７】 図５は、ロッカー１の開閉部３すなわち扉に投入口２を設けた本考案の他の実 施例で、扉の幅が狭いので投入口２は縦長が望ましい。この実施例は、複数の従 業員が勤務する事業所等で、各個人あてに、不在時に、大切な配布物を投入、配 布を可能にする。

【０００８】

【考案の効果】

この考案は、施錠したままで保管庫に投入、保管ができるので、従来の物より 手がるに利用され、利用度が高くなる。さらに、保管庫を管理する人以外の人も 投入できるようになる等の実用上極めて有益な効果をもたらす。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の投入口周辺の拡大斜視図

【図２】本考案の使用斜視図

【図３】本考案の縦断側面図

【図４】本考案の投入時の投入口周辺の拡大斜視図

【図５】本考案の他の実施例の斜視図

【符号の説明】

１ 保管庫 ２ 投入口 ３ 開閉部 ４ 錠前 ５ 投入物 ６ 投入口扉 ７ バネ蝶番 ８ 棚 ９ 開放禁止金具 １０ 角度制限金具 １１ 係止片 １２ 把手 １３ 係合片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 錠前付き保管庫（１）の開閉部（３）
   に、投入口（２）を設け、開閉部（３）の内側で、投入
   口（２）の周辺部に、投入口扉（６）をバネ蝶番（７）
   を介して蝶着し、さらに開閉部（３）の内側で、投入口
   （２）の周辺部に、開放禁止金具（９）を設けた、投入
   口付き保管庫。
2. 【請求項２】 開閉部（３）の内側で、投入口（２）の
   周辺部に、角度制限金具（１０）を設けた請求項１の投
   入口付き保管庫。