JPH05302836A - 8極磁化ボールを備えたエンコーダ - Google Patents

8極磁化ボールを備えたエンコーダ

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JPH05302836A
JPH05302836A JP4107657A JP10765792A JPH05302836A JP H05302836 A JPH05302836 A JP H05302836A JP 4107657 A JP4107657 A JP 4107657A JP 10765792 A JP10765792 A JP 10765792A JP H05302836 A JPH05302836 A JP H05302836A
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JP
Japan
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ball
pole
magnetized
yoke
encoder
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Pending
Application number
JP4107657A
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English (en)
Inventor
Masahiro Mori
政弘 森
Toshio Taguchi
俊夫 田口
Ichiro Hishiki
一郎 菱木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yashima Denki Co Ltd
Original Assignee
Yashima Denki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 前後左右のどの方向にも測定することがで
き、しかも微小寸法も計測することが可能な手段を提供
する。 【構成】 球面が直径方向の2点を中心にして立体角9
0°の立体三角形の8区画に区分され、各区画が隣接区
画とは異なる磁極性(N極又はS極)に磁化されてなる
8極磁化ボール1を回転可能に支持し、ギャップを置い
て対向する一対の先端2a、2bを持つ継鉄2を、その
先端2a、2bがボール1に近接するように配置し、こ
の継鉄2に検出コイル3を巻回し、ボール1の回転によ
って検出コイル3に発生するパルス状の誘導電圧を検出
する誘導電圧検出手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、8極磁化ボールを備え
たエンコーダに関し、詳細には8極磁化ボールの回転に
よる磁極変化を利用して変位量を検出する8極磁化ボー
ルを備えたエンコーダに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図面上で線の長さや間隔を計測す
るエンコーダ方式の道具として、プラニメータやマウス
があり、いずれも面上を移動させて操作するものであ
る。プラニメータは、基本的には、面上に当接させる測
定車輪の回転を適当数の歯車によって減速(通常減速比
は1/50〜1/100)し、目盛板上に指針で表示す
るようになっている。
【0003】又、マウスは、一般に弾力性のある回転可
能なトラックボールと、このボールに圧接された回転可
能な小径のローラとを備える。そして、ボールを紙面や
机面等に押し当てた状態で回転させると、ボールに係合
しているローラも回転し、このローラの回転により変位
量を検出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プラニ
メータはその構造上一定方向しか測定できず、マウスで
は形状が大き過ぎて微小寸法を計測し難い。従って、本
発明は、上記問題点に着目してなされたもので、前後左
右のどの方向にも測定することができ、しかも微小寸法
も計測することが可能な手段を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明の8
極磁化ボールを備えたエンコーダによって達成される。
即ち、この発明のエンコーダは、磁性体ボールの表面が
直径方向の2点を中心にして立体角90°の立体三角形
の8区画に区分され、各区画が隣接区画とは異なる磁極
性(N極又はS極)に磁化されてなる8極磁化ボールを
回転可能に支持し、ギャップを置いて対向する一対の先
端を持つ継鉄を、その先端が前記ボールに近接するよう
に配置し、この継鉄に検出コイルを付設し、前記ボール
の回転によって検出コイルに発生するパルス状の誘導電
圧を検出する誘導電圧検出手段を設けたことを特徴とす
る。
【0006】このエンコーダの構成要素として大きな特
徴である8極磁化ボールは、球面が8区画に等分され、
各区画がN極又はS極に磁化されたものであり、区画の
境界及びその付近は磁力的には中性である。従って、こ
のボールを面上に押し当てて回転させると、継鉄の一対
の先端ではボールの回転数(面上を移動した距離に相
当)に応じて磁極が変化するため、それに応じて検出コ
イルにはパルス状の磁気誘導電圧が生ずる。このパルス
電圧を誘導電圧検出手段により計数することにより、ボ
ールの移動距離、即ち図面上の線分等の長さを計測する
ことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の8極磁化ボールを備えたエン
コーダを実施例に基づいて説明する。その一実施例に係
るエンコーダの要部断面図を図1に示す。このエンコー
ダはペンシル形を呈しており、ペンシル形のケース10
の先端部は、8極磁化ボール1を回転可能に支持するホ
ルダ11に形成されている。このホルダ11は、ボール
1の直径よりも若干大きい径の凹状湾曲面を有し、ここ
に収容されたボール1を回転可能に抱持する。又、ホル
ダ11の下端部は開口しており、この開口からボール1
の一部が突出状に現れ、ボール1が図面等の面30上に
沿って容易に転がるようになっている。
【0008】8極磁化ボール1の斜視図を図2の(a)
に示し、また説明上(a)に示すボールの上半球図を同
図の(b)に、下半球図を同図の(c)に示す。図2か
ら分かるように、この8極磁化ボール1は、例えば鋼球
であり、球面が直径方向の2点を中心にして立体角90
°の立体三角形の8区画(点線で区分された部分)に等
分され、各区画が隣接区画とは異なる磁極性になるよう
に各区画がN極又はS極に磁化されたものである。ボー
ルの上半球1aと下半球1bにおいては、図2の(b)
と(c)から、それぞれN極とS極は点対称位置にあ
り、しかも上下の半球では異なる磁極になっている。こ
のような磁極配置を取ることで、どの区画も隣接する3
つの区画とは異なる極性になる。
【0009】ケース10内において、ボール1の上部に
は継鉄2が配置され、継鉄2は適当なギャップを置いた
一対の先端2a、2bを有する。この先端2a、2bは
ボール1に近接してその直径方向の直上に位置する。継
鉄2には検出コイル3が巻回・装着され、コイル3の両
端はリード線4となってケース10の上部に引き出され
ている。磁化ボール1の回転により検出コイル3に発生
する誘導パルス電圧は、リード線4を介して誘導電圧検
出手段(図1には示さず)に送られる。
【0010】更に、この実施例では、上記と全く同様
に、一対の先端2a’、2b’を有する継鉄2’、継鉄
2’に巻回された検出コイル3’、及びコイル3’の両
端から導出されたリード線4’がケース10内に配置さ
れている。そして、継鉄2’の一対の先端2a’、2
b’は、図3(ホルダ11側から見た概略図、ボール1
は図示せず)に示すように、ボール1の直上に位置する
と共に、先の継鉄2の一対の先端2a、2bに直交して
隣接している。このように2つの検出機構を設けるの
は、検出機構が1つだけである場合に、ボール1のN極
とS極との境界線(非磁極部)を先端2a、2bが偶然
トレースすると、磁界が全く変化せず、誘導パルス出力
が得られず、目的の計測が行われないという不都合を避
けるためである。
【0011】上記2つの検出機構からの誘導パルス出力
は誘導電圧検出手段に入力されるが、この誘導電圧検出
手段を備えた回路部を図4に示す。回路部20は、磁気
誘導によるパルス電圧のパルス数を計数するパルスカウ
ンタ21と、カウンタ結果に基づきボール1が何回転し
たかを算出すると共に、回転数とボール1の外周寸法か
らボール1の移動距離を計算する演算部22とで構成さ
れ、更に移動距離/時間で移動速度を計算するために基
準時間パルス発生部23を備える。演算部22により得
られた移動距離や移動速度等の結果は表示部(例えば液
晶ディスプレイ)25で表示される。なお、回路部20
はケース10の上部に内蔵され、表示部25はケース1
0の適所に設けられている。
【0012】次に、上記エンコーダの動作について述べ
る。図1に示すように、測定しようとする図面等の面3
0上にボール1を圧接し、この圧接状態でホルダ11
(ケース10)を矢印イ方向に移動させると、ボール1
は矢印ロ方向に回転しながら面30上を転がり運動す
る。すると、継鉄2の先端2a、2bにおいては、当初
近接していたボール1のN極が遠ざかり、N極とS極と
の間の非磁性帯が横切った後、次のS極が近づく。この
N極からS極への磁極の変化により、検出コイル3には
起電力が誘起される。これと同様のことが継鉄2’の先
端2a’、2b’においても起こる。従って、磁極変化
が繰り返されれば、それに応じたパルス電圧が検出コイ
ル3、3’に発生することになり、このパルス電圧がリ
ード線4、4’を通じて回路部20に送られる。回路部
20では、前述したように、パルスカウンタ21でそれ
ぞれパルス数が数えられ、これに基づいて移動距離や移
動速度が演算部22で求められ、その結果が表示部25
に表示される。勿論、エンコーダを矢印イ方向以外の方
向に移動させても、全く同様の動作が行われる。
【0013】ここで、8極磁化ボール1の製造について
簡潔に述べる。まず、磁性体ボール(鋼球)の表面を直
径方向の2点を中心にして立体角90°の立体三角形の
8区画に区分し、この各区画にN極又はS極の磁場を発
生する極を圧接し、各区画が隣接区画とは異なる磁極性
になるように各極からN極又はS極の磁場を発生させ
て、各区画をN極又はS極に一度に磁化させればよい。
こうすることで、1つの磁性体を8極磁化することが可
能となる。なお、磁性体ボールは少なくとも表面を磁化
することができるものであればよく、ボール内部は詰ま
っていても、空洞になっていても構わない。
【0014】上記実施例は、エンコーダの一例に過ぎ
ず、エンコーダとして各種機器に適用できる。例えば、
本出願人が先に出願した「記憶ペン」(特願平4−18
854号)は、ケース体内に、筆記手段と、この筆記手
段によって描かれる文字、図形等の軌跡を検出する筆跡
検出手段と、検出された文字、図形等の筆跡を記憶する
記憶手段とを備えるものであるが、この筆跡検出手段と
して図1の検出機構と図4の回路を用いることもでき
る。この場合、ボールの径を微小(直径0.4〜0.5
mm程度)にすれば、ボールペンと同様の筆記感が得ら
れ、ペンで文字や図形等を描き易くなり、筆記した筆跡
の長さを検出したり、筆記速度を検出したりすることが
可能となる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のエンコー
ダは、球面上の8区画が隣接区画とは異なる磁極性(N
極又はS極)に磁化されてなる8極磁化ボールを回転可
能に支持し、このボールの回転による磁極変化によって
検出コイルに発生するパルス状の誘導電圧を誘導電圧検
出手段で検出するように構成したため、測定精度が高
く、測定方向に捕らわれず、しかも小径のボールを使用
すれば微小寸法も計測することができる。又、微小径の
ボールを用いることで、エンコーダとして例えば通常の
ボールペンと同様の形状で、操作性の良好な高精度のプ
ラニメータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るエンコーダの要部断面
図である。
【図2】図1に示すエンコーダに使用する8極磁化ボー
ルの斜視図、上半球図、及び下半球図である。
【図3】図1に示すエンコーダのケースをホルダ側から
見た時の概略図である。
【図4】図1に示すエンコーダの回路構成を説明するた
めのブロック図である。
【符号の説明】
1 8極磁化ボール 2 継鉄 2a、2b 継鉄の先端 2a’、2b’ 継鉄の先端 3、3’ 検出コイル 20 回路部(誘導電圧検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性体ボールの表面が直径方向の2点を中
    心にして立体角90°の立体三角形の8区画に区分さ
    れ、各区画が隣接区画とは異なる磁極性(N極又はS
    極)に磁化されてなる8極磁化ボールを回転可能に支持
    し、ギャップを置いて対向する一対の先端を持つ継鉄
    を、その先端が前記ボールに近接するように配置し、こ
    の継鉄に検出コイルを付設し、前記ボールの回転によっ
    て検出コイルに発生するパルス状の誘導電圧を検出する
    誘導電圧検出手段を設けたことを特徴とする8極磁化ボ
    ールを備えたエンコーダ。
JP4107657A 1992-04-27 1992-04-27 8極磁化ボールを備えたエンコーダ Pending JPH05302836A (ja)

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