JPH05299269A - 変圧器 - Google Patents
変圧器Info
- Publication number
- JPH05299269A JPH05299269A JP4097564A JP9756492A JPH05299269A JP H05299269 A JPH05299269 A JP H05299269A JP 4097564 A JP4097564 A JP 4097564A JP 9756492 A JP9756492 A JP 9756492A JP H05299269 A JPH05299269 A JP H05299269A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- lightning arrester
- container
- housing
- coil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 送電線から変圧器に印加されるサージ電圧が
変圧器に接続された避雷器の制限電圧以上になるのを防
止する。 【構成】 変圧器容器に隣接して設けた避雷器容器内に
避雷器を配置し、変圧器のコイル引出し線と避雷器を接
続する接続導体を変圧器容器の気密を保つスペーサを介
して導出している。 【効果】 変圧器容器の外部に隣接して避雷器を配置す
るので避雷器とコイル引出し線とを接続する接続導体の
長さが短縮され、変圧器に印加されるサージ電圧は避雷
器の制限電圧以上になることはない、また避雷器が変圧
器の熱により悪影響を受けることはない。
変圧器に接続された避雷器の制限電圧以上になるのを防
止する。 【構成】 変圧器容器に隣接して設けた避雷器容器内に
避雷器を配置し、変圧器のコイル引出し線と避雷器を接
続する接続導体を変圧器容器の気密を保つスペーサを介
して導出している。 【効果】 変圧器容器の外部に隣接して避雷器を配置す
るので避雷器とコイル引出し線とを接続する接続導体の
長さが短縮され、変圧器に印加されるサージ電圧は避雷
器の制限電圧以上になることはない、また避雷器が変圧
器の熱により悪影響を受けることはない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、発電所や変電所など
において使用する変圧器に関する。
において使用する変圧器に関する。
【０００２】
【従来の技術】発電所や変電所には多数の変圧器が使用
されているが、それらの変圧器が接続されている送電線
には雷などにより高圧の異常電圧であるサージ電圧が生
じる場合がある。このサージ電圧から変圧器を保護する
ために、各変圧器には避雷器が設けられている。避雷器
は通常変圧器の近傍に設置されており、変圧器のコイル
と避雷器間を導線によって接続している。この導線の長
さは避雷器の設置上の制約等から相当長くなり、例えば
500KV系統の設備においては20〜30ｍである。
されているが、それらの変圧器が接続されている送電線
には雷などにより高圧の異常電圧であるサージ電圧が生
じる場合がある。このサージ電圧から変圧器を保護する
ために、各変圧器には避雷器が設けられている。避雷器
は通常変圧器の近傍に設置されており、変圧器のコイル
と避雷器間を導線によって接続している。この導線の長
さは避雷器の設置上の制約等から相当長くなり、例えば
500KV系統の設備においては20〜30ｍである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の導線の長さは避
雷器の保護効果に影響を与える。すなわち、送電線のあ
る場所に雷などによるにサージ電圧が発生したとき、変
圧器に印加されるサージ電圧VT（KV：キロボルト）は式
(1)によって表されることが知られている。
雷器の保護効果に影響を与える。すなわち、送電線のあ
る場所に雷などによるにサージ電圧が発生したとき、変
圧器に印加されるサージ電圧VT（KV：キロボルト）は式
(1)によって表されることが知られている。
【０００４】
【数１】
【０００５】ここに、ＶＡは避雷器の制限電圧（KV：キ
ロボルト）、ｖはサージが導線を伝わる進行速度(通常
は光速に等しく300m(メートル)/μs(マイクロ秒)であ
る)、μはサージ電圧の波頭峻度(サージ電圧の波頭近傍
における単位時間当りの電圧変化であり(KV(キロボル
ト)/μsで表わされる)、またxは前記導線の長さ(m)であ
る。式(1)に示すように、サージ電圧VTは導線の長さxが
長くなるほど避雷器の制限電圧VAを超える高い値とな
る。例えば導線の長さが20ｍの500KV系統においては、
避雷器の制限電圧VAは1220KVであり、波頭峻度μが一般
的な値である3000KV/μsとすると、サージ電圧VTは1620
KVとなり、変圧器の耐電圧である1550KVを上回ることに
なる。避雷器を変圧器の間近に設け導線の長さxを実質
的に零にすると式(1)の右辺の第２項は零となり、サー
ジ電圧VTは上記制限電圧VAと等しくなる。
ロボルト）、ｖはサージが導線を伝わる進行速度(通常
は光速に等しく300m(メートル)/μs(マイクロ秒)であ
る)、μはサージ電圧の波頭峻度(サージ電圧の波頭近傍
における単位時間当りの電圧変化であり(KV(キロボル
ト)/μsで表わされる)、またxは前記導線の長さ(m)であ
る。式(1)に示すように、サージ電圧VTは導線の長さxが
長くなるほど避雷器の制限電圧VAを超える高い値とな
る。例えば導線の長さが20ｍの500KV系統においては、
避雷器の制限電圧VAは1220KVであり、波頭峻度μが一般
的な値である3000KV/μsとすると、サージ電圧VTは1620
KVとなり、変圧器の耐電圧である1550KVを上回ることに
なる。避雷器を変圧器の間近に設け導線の長さxを実質
的に零にすると式(1)の右辺の第２項は零となり、サー
ジ電圧VTは上記制限電圧VAと等しくなる。
【０００６】導線の長さxを零にするためには、避雷器
を変圧器容器に内蔵することも考えられるが、変圧器容
器の内部には通常絶縁油又は絶縁ガスが充填されてお
り、その使用温度は80℃程度である。一方避雷器の通常
の使用温度は20〜40℃であるので、そのような高い温度
では避雷器の寿命が短くなる。また避雷器が破損したと
き変圧器に損傷を与えるおそれがあるとともに、避雷器
の保守のために絶縁油又は絶縁ガスを抜取るという面倒
な作業が必要であるなどの問題があった。
を変圧器容器に内蔵することも考えられるが、変圧器容
器の内部には通常絶縁油又は絶縁ガスが充填されてお
り、その使用温度は80℃程度である。一方避雷器の通常
の使用温度は20〜40℃であるので、そのような高い温度
では避雷器の寿命が短くなる。また避雷器が破損したと
き変圧器に損傷を与えるおそれがあるとともに、避雷器
の保守のために絶縁油又は絶縁ガスを抜取るという面倒
な作業が必要であるなどの問題があった。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明の変圧器は、変
圧器を密閉構造の変圧器容器内に収納し、一端が変圧器
のコイルの引出し線に接続され、他端が前記変圧器容器
の外部へ導出された接続導体を有し、変圧器容器と接続
導体間に両者を絶縁しかつ気密を保持するスペーサを設
け、かつ接続導体の他端に接続した避雷器を前記変圧器
容器に隣接して配置している。
圧器を密閉構造の変圧器容器内に収納し、一端が変圧器
のコイルの引出し線に接続され、他端が前記変圧器容器
の外部へ導出された接続導体を有し、変圧器容器と接続
導体間に両者を絶縁しかつ気密を保持するスペーサを設
け、かつ接続導体の他端に接続した避雷器を前記変圧器
容器に隣接して配置している。
【０００８】
【作用】避雷器は変圧器容器に隣接して配置されている
ので、変圧器のコイルと避雷器を接続する接続導体の長
さは短い。
ので、変圧器のコイルと避雷器を接続する接続導体の長
さは短い。
【０００９】
【実施例】図１はこの発明の実施例の変圧器の側断面図
である。図において、変圧器容器１は密閉容器であり、
内部に変圧器コイル３が収納されるとともに、絶縁ガス
又は絶縁油が封入されている。変圧器コイル３の引出線
４及び５は公知の主回路ブッシング10及び11にそれぞれ
接続され、気密を保ちつつ変圧器容器１の外部へ導出さ
れている。変圧器容器１の側面には開口部８が設けられ
ており、かつこの開口部８に連通するように避雷器容器
２が変圧器容器１に着脱可能に設けられている。避雷器
容器２内には避雷器７が収納されている。
である。図において、変圧器容器１は密閉容器であり、
内部に変圧器コイル３が収納されるとともに、絶縁ガス
又は絶縁油が封入されている。変圧器コイル３の引出線
４及び５は公知の主回路ブッシング10及び11にそれぞれ
接続され、気密を保ちつつ変圧器容器１の外部へ導出さ
れている。変圧器容器１の側面には開口部８が設けられ
ており、かつこの開口部８に連通するように避雷器容器
２が変圧器容器１に着脱可能に設けられている。避雷器
容器２内には避雷器７が収納されている。
【００１０】変圧器容器１の開口部８は絶縁部材のスペ
ーサ12により密閉されている。スペーサ12は例えば円板
状の形状を有し、その中央部を貫通して接続導体６が設
けられている。接続導体６の一端は前記引出線５に接続
され、他端は避雷器７に接続されている。上記のような
構成によって、接続導体６の長さは、例えば500KV系統
の変圧器において、１〜２ｍとなる。この場合におい
て、波頭峻度μが前記と同じ3000KV/μsのサージが発生
したとき変圧器コイル３に印加されるサージ電圧VTは約
1240KV（式１により）となり、変圧器の耐電圧の1550KV
以下になる。スペーサ12の接続導体６の貫通部及び変圧
器容器１との取付部は気密を保持するためにそれぞれパ
ッキン13及び14を介して結合されている。避雷器容器２
内にも絶縁性ガス等を充填するのが望ましく、この場合
には避雷器容器２と変圧器容器１間の接合部の気密を保
つためにパッキン等(図示省略)を介して取付けるのが望
ましい。この実施例においては、変圧器容器１の開口部
８には気密を保持するスペーサ12が設けられているの
で、避雷器７が破損しても変圧器容器１の内部に損傷を
与えるおそれはない。また避雷器７の保守時には避雷器
容器２のみを開放すればよく、変圧器容器１の内部に充
填された絶縁油や絶縁ガス等が漏れることはない。
ーサ12により密閉されている。スペーサ12は例えば円板
状の形状を有し、その中央部を貫通して接続導体６が設
けられている。接続導体６の一端は前記引出線５に接続
され、他端は避雷器７に接続されている。上記のような
構成によって、接続導体６の長さは、例えば500KV系統
の変圧器において、１〜２ｍとなる。この場合におい
て、波頭峻度μが前記と同じ3000KV/μsのサージが発生
したとき変圧器コイル３に印加されるサージ電圧VTは約
1240KV（式１により）となり、変圧器の耐電圧の1550KV
以下になる。スペーサ12の接続導体６の貫通部及び変圧
器容器１との取付部は気密を保持するためにそれぞれパ
ッキン13及び14を介して結合されている。避雷器容器２
内にも絶縁性ガス等を充填するのが望ましく、この場合
には避雷器容器２と変圧器容器１間の接合部の気密を保
つためにパッキン等(図示省略)を介して取付けるのが望
ましい。この実施例においては、変圧器容器１の開口部
８には気密を保持するスペーサ12が設けられているの
で、避雷器７が破損しても変圧器容器１の内部に損傷を
与えるおそれはない。また避雷器７の保守時には避雷器
容器２のみを開放すればよく、変圧器容器１の内部に充
填された絶縁油や絶縁ガス等が漏れることはない。
【００１１】
【発明の効果】この発明によれば、変圧器容器１に隣接
してその外側に避雷器７を配置しているので、変圧器コ
イル３の引出線５と避雷器７間の接続導線６の長さが短
い。従って変圧器コイル３に印加されるサージ電圧VTは
避雷器７の制限電圧を超えて高くなることはなく、しか
も避雷器７が変圧器の熱により悪影響を受けることがな
い。
してその外側に避雷器７を配置しているので、変圧器コ
イル３の引出線５と避雷器７間の接続導線６の長さが短
い。従って変圧器コイル３に印加されるサージ電圧VTは
避雷器７の制限電圧を超えて高くなることはなく、しか
も避雷器７が変圧器の熱により悪影響を受けることがな
い。
【図１】本発明の実施例の変圧器の側断面図
１．変圧器容器 ３．変圧器 ５．引出し線 ６．接続導体 ７．避雷器 12．スペーサ
Claims (1)
- 【請求項１】 変圧器が収納された密閉構造の変圧器容
器、 一端が変圧器のコイルの引出し線に接続され、他端が前
記変圧器容器の外部に導出された接続導体、 前記変圧器容器と接続導体間に設けられ、両者間を絶縁
しかつ変圧器容器の気密を保持するスペーサ、及び接続
導体の前記他端に接続され、前記変圧器容器に隣接して
配置された避雷器を有する変圧器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4097564A JPH05299269A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4097564A JPH05299269A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 変圧器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05299269A true JPH05299269A (ja) | 1993-11-12 |
Family
ID=14195732
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4097564A Pending JPH05299269A (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | 変圧器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05299269A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015010753A1 (en) * | 2013-07-24 | 2015-01-29 | Abb Technology Ag | A cover with an electrical lead through connector |
| CN105281308A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-01-27 | 国家电网公司 | 一种智能真空断路器励磁涌流抑制装置 |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP4097564A patent/JPH05299269A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015010753A1 (en) * | 2013-07-24 | 2015-01-29 | Abb Technology Ag | A cover with an electrical lead through connector |
| CN105281308A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-01-27 | 国家电网公司 | 一种智能真空断路器励磁涌流抑制装置 |
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