JPH05296122A - 関節型開口噴射弁高圧ユニット燃料噴射器 - Google Patents

関節型開口噴射弁高圧ユニット燃料噴射器

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JPH05296122A
JPH05296122A JP3242863A JP24286391A JPH05296122A JP H05296122 A JPH05296122 A JP H05296122A JP 3242863 A JP3242863 A JP 3242863A JP 24286391 A JP24286391 A JP 24286391A JP H05296122 A JPH05296122 A JP H05296122A
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injector
tip
injection
timing
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 噴射後にプランジヤーの過剰行程又はつぶれ
を伴なわずにユニツト噴射器内での2次噴射を無くす。 【構成】 各ユニツト噴射器10を同時的に制御する目
的で各ユニツト噴射器と組合つている駆動列12を有す
る型式の内燃機関に適用するオープン・ノズル・ユニツ
ト燃料噴射器は,噴射器体の他端部においてカツプ内で
終端する噴射器体の一端部から開いている軸方向穴と前
記軸方向穴からカツプ28のチツプ34を貫通する少な
くとも1個の噴射オリフイスを有する噴射器体,前記ユ
ニツト燃料噴射器と組合う駆動列12の影響下で後退位
置と前進位置の間を運動するよう前記軸方向穴内で往復
動自在に配設され,プランジヤー(38、40、42)
と、関節型チツプ44,両者間の軸方向運動を可能にす
る間に前記プランジヤー(38、40、42)に対する
前記関節型チツプ44の接続を行なう接続手段と,前記
関節型チツプ44が過剰行程を行なわないようその組合
つている駆動列12により前記プランジヤーに与えられ
る前記過剰行程を吸収する手段を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ユニット燃料噴射器、
特に、開口噴射弁と、機関カム軸によって機械的に作動
する往復噴射プランジャーとを有する型式のユニット燃
料噴射器に関する。
【0002】
【従来の技術】今まで、内燃機関に適用可能な各種型式
の燃料噴射器と燃料噴射装置は、従来の技術で既知のも
のであった。数多くの型式の燃料噴射装置の中で、本発
明が傾注するユニット燃料噴射器は、各ユニット燃料噴
射器が内燃機関の気筒毎に係合するとともに、各ユニッ
ト噴射器がサイクル方式で燃料を各気筒中に噴射する独
自の駆動列を備えたものである。通常、各ユニット噴射
器の駆動列は、機関カム軸で有効に駆動される固定回転
カム軸で駆動し、各ユニット噴射器を機関点火順序にし
たがって別々に同時制御するようになっている。
【0003】当該燃料噴射装置の既知のユニット噴射器
には、燃料の計量および噴射の方式によって特徴づけら
れる基本的に2種類のユニット噴射器がある。まず、本
発明が指向する型式は、「開口噴射弁」燃料噴射器とし
て既知のもの、すなわち、燃料計量中に計量室が噴射オ
リフィスによって機関気筒に通じているユニット噴射器
内の前記計量室に燃料が計量される型式である。
【0004】また、前記開口噴射弁型燃料噴射器とは対
照的に、「閉止噴射弁」燃料噴射器として分類されるユ
ニット燃料噴射器があり、この噴射器では、弁機構に作
用する燃料圧の上昇によって噴射中のみ開口する前記弁
機構により計量室が内燃機関の気筒に対して閉じている
間に、燃料がユニット噴射器内の前記計量室に計量され
る。通常、前記弁機構はニードル型弁である。
【0005】いずれにせよ、通常、ユニット噴射器は、
計量された量の燃料を衝打してこの計量済み燃料の圧力
を上昇させ、前記計量済み燃料を内燃機関の気筒中に圧
入するプランジャー要素を備える。閉止噴射弁噴射器の
場合は、複数の噴射オリフィスが計量中に閉口するよう
にチップ弁を閉口位置方向に偏移させたチップ弁機構を
設けてあり、これにより前記チップ弁機構を開口できる
まで燃料圧力が上昇しない限り決して噴射しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記開口噴
射弁型燃料噴射器に傾注し、さらに具体的には、噴射器
の各サイクルの連続する噴射毎に計量される燃料量が定
まるように圧力と時間の原理に基づくユニット噴射器の
燃料噴射装置に傾注する。さらに、前記圧力と時間の原
理によって、計量される量は、計量室に供給される燃料
の圧力、および、かかる計量が行われる継続時間にした
がって噴射器のサイクル操作毎に変更することができ
る。
【0007】当該開口噴射弁燃料噴射器は、ますます高
まる公害規制水準およびさらに高い燃料経済性の必要性
と一致するように常に変更を必要とする。この観点か
ら、当該開口噴射弁ユニット燃料噴射器は、これら要件
と合致できるように開発されたものであるが、同時に、
設計が簡素化された燃料噴射器とこれに伴うコスト削減
とが得られるとともに、それぞれ可変の燃料噴射のタイ
ミングおよび量のパラメータを確実かつ正確に制御でき
る。
【0008】Gaalらに付与された米国特許番号4,
280,659およびGerlachに付与された米国
特許4,601,086では、前記開口噴射弁型ユニッ
ト噴射器の各実施例が詳細に記載されているが、上記両
特許とも本発明の譲受人が所有する。GaalらとGe
rlachの各噴射器が備えるプランジャー・アゼンブ
リーは、下方部分が、噴射器体の軸方向穴内部が滑動自
在の主直径部位と、噴射器体のカップ内に延びる小さ目
の従直径部位とを有する。前記カップには前記軸方向穴
の延長部があり、この直径は、前記噴射器体の残りの部
分を貫通する前記軸方向穴の直径よりも小さい。Gaa
lらとGerlachの各噴射器の計量段階中では、燃
料は、供給ポートを経て前記カップ上の軸方向穴中に計
量され、さらに、規定量の燃料が前記カップの計量室中
に計量できるようにプランジャー・アゼンブリーのチッ
プの前記従直径部位周囲を流れる。プランジャー・アゼ
ンブリーの前記従直径部位とカップ内の前記穴の内壁と
の間には、半径方向ギャップが形成されている。このギ
ャップによって、燃料は容易に前記噴射器チップへ流れ
て噴射される。計量段階が完了すると、プランジャー
は、直ちに(内燃機関の機関気筒方向と規定された)内
側方向に走行し、燃料が計量室から各噴射オリフィスを
経由して噴射されるようになっている。
【0009】燃料噴射が完了した直後の段階は、プラン
ジャー・チップがユニット燃料噴射器の係合する駆動列
によって前記カップの座と堅く係止するクラッシュ段階
として知られている。燃料は、上記クラッシュ段階中、
プランジャー・アゼンブリーの前記主直径部位と噴射器
体の前記軸方向穴の端部との間で捕えられるだけでな
く、プランジャーの前記従直径部位と前記カップ内の穴
の内壁との間の前記半径方向ギャップ内でも捕えられ
る。このような燃料の量は、捕らえられた量として知ら
れている。
【0010】当該開口噴射弁型ユニット燃料噴射器に特
有の問題は、これら既知の噴射器の多くが「2次噴射」
を許容する、すなわち、噴射が停止したはずの後に噴射
器から燃料が漏れることである。当該2次噴射は、プラ
ンジャー・チップの底部近くの高圧力を加えられた燃料
の捕らえられた量が原因である。かかる高圧力は、プラ
ンジャーがカムによって最大限に前進して各噴射オリフ
ィスを閉じた後に、前記プランジャーを(機関気筒から
の「離間」と定義される)外側方向に押圧する作用を有
する。したがい、プランジャーを外側方向に移動させて
このプランジャーのチップを脱座すると、捕らえられた
燃料を気筒中に漏洩させることができる。したがって、
通常の4行程サイクルの排気行程の始動時には、未燃燃
料および不完全燃焼の燃料が気筒内にある程度残留して
いるが、これは、非効率的な燃焼に加えて上述2次噴射
も原因である。特に、この燃料は、機関から吐出される
可視煙と未燃炭化水素の大部分を占める。したがって、
完全に燃焼していない段階で燃料噴射を突然停止すると
有害な排気ガス量が減少することは明かである。
【0011】噴射後に各噴射オリフィスをもっと有効に
計量室から密閉するとともに2次噴射の恐れが減るよう
に、通常、噴射器プランジャーは、プランジャー・チッ
プが最初に噴射器カップの座と接触するとき以上の程度
で押込まれる。この行程は噴射器プランジャーのオーバ
トラベルと呼ばれ、前記プランジャー・チップを前記カ
ップ座とさらに堅く密接する。ただし、また、前記オー
バトラベルにより捕らえられた量の燃料の圧力が上昇
し、なをもプランジャー・チップが浮上して2次噴射が
生じる上述傾向が起こる。実際、オーバトラベルによっ
て、圧力が上昇して、少なくともある程度オーバトラベ
ルの作用に反作用する。オーバトラベルに伴うもう1つ
の大きな欠点は、前記オーバトラベルによって、カム、
プランジャー、および、噴射器カップとバレル・アゼン
ブリー間の接続部に比較的強い応力が生じることであ
る。上記応力は、過度の摩耗あるいは破損による噴射器
の故障をもたらしやすい。
【0012】本発明の譲受人が所有する、Perrらに
付与された米国特許番号3,831,846の記載にあ
るように、プランジャーのオーバトラベルを基にして作
動する噴射器に2次噴射を生じさせない試みがなされ
た。開示された各実施例では、プランジャーは、プラン
ジャー部分と、比較的僅かに軸方向に移動可能なチップ
弁部分とに分割されている。Perrらの噴射器では、
上述した従来の技術による噴射器のように、噴射後、特
に機関圧縮行程中に各噴射オリフィスを計量室からほぼ
密閉する手段として噴射器のオーバトラベルが必要であ
る。ただし、チップ弁を各噴射オリフィスに係止するの
に効果があるとともに2次噴射を防止するためには、チ
ップを押圧して弁座から離間させる代わりに前記チップ
弁をカップ座に係止するオーバトラベルの押圧力に加え
て、捕らえられた量の燃料が利用される。これは、主要
プランジャー・アゼンブリーと前記チップ弁との間を軸
方向に分離することによって実現され、この場合、チッ
プ弁を貫通する圧力調整通路によって、噴射器チップ近
くに捕らえられた量が前記チップ弁の上端部近くに押し
上げられて前記チップ弁に作用するとともに、前記チッ
プ弁を内側方向に前記弁座と圧接させることができる。
かかる移動は、チップ弁を主要プランジャー・アゼンブ
リーから分離させるとともに圧力逃がし通路を前記チッ
プ弁から分離させることによって容易になる。無論、計
量室のチップ内に捕らえられた量の燃料の圧力は、プラ
ンジャー・アゼンブリーによって前記プランジャー・ア
ゼンブリーの係合する駆動機構からチップ弁にもたらさ
れるオーバトラベルにより上昇する。このオーバトラベ
ルは、前記チップ弁の上端部と反作用するように捕らえ
られた燃料を前記圧力逃がし通路に押圧して通過させる
ために使用するのが目的である。
【0013】また、他に同様な噴射器が、Perrに付
与された米国特許番号4,249,499とMunte
anに付与された米国特許番号4,149,506の主
題になっているが、これら両特許とも一般に本発明の譲
受人の所有である。当該各装置は、前記Perrらの特
許3,831,846の装置に関して上述した同一のチ
ップ原理を基本にしており、ユニット噴射器内をプラン
ジャーのオーバトラベルで作動する。
【0014】燃料がさらに効率的に燃焼するとともに排
気ガスがもっと清浄するように燃料噴射を改善できる開
口噴射弁噴射器の他に際立った改造範囲では、噴射器チ
ップの噴射圧力を直ちに上昇させることが提唱されてい
る。かかる圧力増加によって、噴射された燃料がさらに
効率的に燃焼することが分かった。高圧ユニット燃料噴
射器の当該実施例は、同じく一般に本発明の譲受人の所
有である、Perrに付与された米国特許番号4,72
1,247に1例が記載されている。この場合、噴射中
に30,000ポンド毎平方インチを超える高SAC圧
力が見られた。前記高圧ユニット噴射器は当該噴射高圧
に適合するように作られており、前記噴射器は、かかる
高圧力に伴う応力によって生じる故障または破損を被ら
ない。このため、前記噴射器は、カップそのものを無く
して設計されたが、噴射器カップを噴射器体の一部分と
一体化させて主要噴射器体と計量室の高圧力区域上の箇
所で連結している。さらに、前記perrの特許4,7
21,247の噴射器は、高圧噴射を制御できるように
プランジャー・アゼンブリーの分離自在な各部分間に形
成されたタイミング室を制御する正確な方式を備える。
噴射の始動と終了は、前記タイミング室を適切に伸縮す
ることによって正確に制御することができる。さらに、
機関のオーバトラベルは、前記オーバトラベルを調節し
て前記タイミング室からの燃料の流れ度合いを制御する
と、前記タイミング室の収縮によって吸収される。
【0015】さらに別の高圧ユニット燃料噴射器が、同
様に本発明の譲受人が一般に所有する、1989年9月
5日に出願された同時継続出願番号402,893に図
解記述されている。この高圧ユニット燃料噴射器では、
タイミング室の圧力は、2重ばね機能を設けた低速弁機
構によって制御される。当該発明の目的は、前記2重ば
ね低速弁機構を使用して噴射タイミングをさらに正確に
制御することにある。この2重ばね低速弁機構を使わず
に噴射タイミングを制御する場合は、前記高圧噴射器
は、前記perrの特許4,721,247の高圧ユニ
ット燃料噴射器に関して上記で列記したものと同一の原
理で作動し、この場合、プランジャーのオーバトラベル
は、前記タイミング室が前記弁機構と各種通路とに作用
されて収縮することによって制御される。
【0016】また、以上の各高圧開口噴射弁ユニット燃
料噴射器は、高圧ユニット噴射器自身に付随する高圧力
によるオーバトラベルに伴う圧力上昇を受けない場合で
すら、上述した2次噴射の問題を被る。換言すると、噴
射直後に捕らえられた燃料の高圧力は、プランジャー・
チップのオーバトラベルが無くても、かかる高圧ユニッ
ト噴射器に2次噴射を生じさせるのに十分である。当該
高圧開口噴射弁ユニット燃料噴射器には、明らかに2次
噴射を防止する手段が必要である。
【0017】
【課題を解決するための手段】したがって、本発明の主
目的は、噴射後にプランジャーのオーバトラベルまたは
クラッシュを受けないユニット噴射機内に2次噴射を発
生させない開口噴射弁ユニット燃料噴射器を提供するこ
とにある。
【0018】また、本発明の目的は、プランジャー・ア
ゼンブリー内部に形成されたタイミング室を有する前記
プランジャー・アゼンブリーと、噴射直後に噴射プラン
ジャー周辺に捕らえられた量の燃料によって生じる各噴
射器オリフィスからの燃料漏洩である「2次噴射」を防
止できる手段とを備える高圧開口噴射弁ユニット燃料噴
射器を提供することにある。前記捕らえられた量は、機
関気筒中に漏洩できるように既知の各噴射プランジャー
をこれらプランジャーの座から浮き上がらせやすい圧力
を受ける。
【0019】さらに、本発明の目的は、前記プランジャ
ー・アゼンブリーに対して軸方向に比較的移動自在な関
節型チップを有する高圧開口噴射弁ユニット噴射器であ
って、前記関節型チップが、前記プランジャー・アゼン
ブリーにもたらされるオーバトラベルを受けないととも
に2次噴射を防止するために前記関節型チップのチップ
をカップ座とほぼ密接する、前記高圧開口噴射弁ユニッ
ト噴射器を提供することである。前記関節型チップは、
噴射後、最小限のプランジャーの押圧力で高圧ユニット
噴射器にかかる荷重を低減できる。したがって、さら
に、噴射器の列の荷重を低減させることができるので、
噴射装置の寿命が延びるとともに噴射装置の摩擦とこれ
に伴う損失とが減少する。
【0020】さらにまた、本発明の目的は、関節型チッ
プを座方向に付勢したりまたは座から離間させることが
できるばね偏移を有する高圧開口噴射弁ユニット燃料噴
射器中の当該関節型チップを提供することにある。ま
た、前記関節型チップはフリーフロートすることができ
ると考えられる。また、長所としては、前記関節型チッ
プの押圧力は、噴射機内の小さなばねで発生させること
ができるので、噴射器装置が列の摩耗あるいは噴射器の
ミス設定に対してあまり影響を受けない。
【0021】本発明の上記目的と利点は、2つの部位か
ら形成された燃料噴射器体を備える開口噴射弁ユニット
燃料噴射器であって、噴射高圧力を受けない計量室上の
箇所でバレル部分と連結するまでカップ部位が外側方向
に延びる(すなわち、チップから離間する)前記開口噴
射弁ユニット燃料噴射器によって実現することができ
る。噴射器のプランジャー・アゼンブリーは、上方プラ
ンジャー部分、タイミング・プランジャー、下方プラン
ジャー、および、前記下方プランジャーと係合する関節
型チップとを備える。タイミング室は、前記上方プラン
ジャーと前記タイミング・プランジャーとの間に形成さ
れ、燃料入口通路と燃料出口通路によって制御されるの
で、前記タイミング室は、計量とタイミング中は膨張
し、噴射とオーバトラベル中は油圧リンクとして作用
し、オーバトラベルと掃気周期中は収縮するようになっ
ている。前記タイミング・プランジャーは、特に、噴射
後にオーバトラベルを吸収できるように制御された収縮
を基準に前記タイミング室の伸縮を制御する。さらに、
前記タイミング室の制御は、前記下方プランジャー・ア
ゼンブリーに固定された2重ばね低速弁機構によって容
易になる。前記関節型チップは、下方プランジャーの下
端部に固定されたカップ状の保持具によって前記下方プ
ランジャーに連結され、前記カップ状の保持具は、関節
型プランジャーのヘッドをこの保持具内に保持する。前
記プランジャーのヘッドは、前記カップ状の保持具内の
ばねによって前記下方プランジャーと接触する方向に偏
移しているほうが望ましい。これにより、関節型チップ
周辺の計量室内に捕らえられた高圧燃料が、前記関節型
チップの上端部と反作用してこの関節型チップを噴射器
の座に堅く係止するので、前記装置が噴射後の2次噴射
を防止するのが利点である。これは、前記関節型チップ
がオーバトラベルを受けない場合でも起こる。また、噴
射器チップを貫通する圧力逃がしまたは漏洩通路は不要
である。
【0022】本発明の上記及びさらに詳細な目的や特徴
また長所は、本発明に基づく好適な実施例を例証目的だ
けに示した添付図面に関する後述説明からさらに明白に
なるであろう。
【0023】
【実施例】以下、各図面の特に図1を参照すると、ユニ
ット燃料噴射器10が、係合する駆動列12とともに図
示されている。通常、当該駆動列12は、カム軸14、
カム従節16、押し棒18、エンジン・ヘッド・アゼン
ブリー(図示せず)に回転自在に支持されたロッカー・
アーム20、および、アクチュエーター棒22を含む。
通常、カム軸14とカム従節16および押し棒18は、
従来の方法で内燃機関のヘッドとブロックの内側に比較
的移動自在に支持されている。
【0024】さらに、前記カム軸14には、2つに分離
した主要部分15aと15b、さらに、3番目の比較的
小さい部分15cとを有するカム面15を設けている。
部分15aはユニット燃料噴射器10の後退位置に対応
し、部分15bはユニット燃料噴射器10の前進位置
に、また、部分15cは、オーバトラベル段階を含むユ
ニット燃料噴射器10の噴射期間にそれぞれ対応する。
ユニット燃料噴射器10の上記各位置と段階は、下記当
該説明後にさらに明確になる。
【0025】記述した前記ユニット燃料噴射器10は、
噴射中に30,000ポンド毎平方インチを超えるSA
C圧力に達することができる高圧ユニット燃料噴射器で
ある。かかる圧力に達することができる当該高圧ユニッ
ト燃料噴射器は、本発明の譲受人の所有であるとともに
引例によって本書に完全に織り込まれた米国特許番号
4,721,247に開示されている。さらに、同様に
本発明の譲受人の所有であるとともに引例によって本書
に完全に織り込まれた1989年9月5日提出の米国特
許出願番号402,893には、別の当該高圧ユニット
噴射器が開示されている。
【0026】さらに、当然、ユニット燃料噴射器10が
内燃機関の気筒毎に1つずつ設けられるとともに、噴射
器と気筒毎に、係合する駆動列12が1つずつ含まれ
る。一般に、カム軸14は、ユニット燃料噴射器を1つ
ずつ制御できるように単一のローブを備える。
【0027】前記ユニット燃料噴射器10は、バレル2
6と、一体構造の噴射器カップ28とから構成される。
噴射器カップ28とバレル26は、軸方向に連設すると
ともにスリーブ30で接合されている。バレル26と噴
射器カップ28の内部では、軸方向穴32が、バレル2
6に完全に貫設され、噴射器カップ28のチップ34内
まで達する。前記チップ34内の軸方向穴32の下方部
分は、下記にて明確にされる理由により直径がさらに小
さい。軸方向穴32は、内燃機関の気筒中に通じる噴射
オリフィス36によってチップ34と開通している。で
きれば、燃料噴射が最適化するように離間配向された多
数の噴射オリフィス36を設けたほうがよい。
【0028】プランジャー・アゼンブリーは、駆動列1
2に作用されてアクチュエーター棒22とともに往復運
動できるように設けられている。前記往復運動とは、カ
ム面15aに対応する最大後退位置とカム面15bに対
応する最大前進位置との間の運動と定義される。前記プ
ランジャー・アゼンブリーは、上方プランジャー・アゼ
ンブリー38とタイミング・プランジャー40と下方プ
ランジャー42と関節型チップ44とから成る。上方プ
ランジャー・アゼンブリー38は、この上方プランジャ
ー・アゼンブリー38の上方レッジ48からバレル26
の上端部上の肩部50まで作用する戻りばね46によっ
て上方に偏移している。したがって、前記プランジャー
・アゼンブリーは最大後退位置方向に偏移している。
【0029】タイミング・プランジャー40は、図2で
一番よく分かるように、軸方向穴52と、タイミング・
プランジャー40を通過する流体の流量を制御する計量
オリフィス54とを備える。図3aに示すとともに本発
明の作用について下記で詳細に説明するように、タイミ
ング・プランジャー40と上方プランジャー・アゼンブ
リー38との間には、伸縮自在なタイミング室が、噴射
器のサイクル操作中に56に形成される。図1に戻る
と、タイミング供給ポート58が、加圧流体、できれば
燃料をタイミング室56に供給して噴射器サイクルの該
当段階中に前記タイミング室56を拡張できるよう設け
られている。また、漏洩燃料が上方プランジャー・アゼ
ンブリー38の周りから逃げられるように、バレル26
を通過する逃がし通路60が示されている。また、燃料
がタイミング室56から吐出できるように制限逃がしを
設けるために、制限漏洩通路62がバレル26に貫設さ
れており、タイミング・プランジャー40が制限漏洩通
路62の出口ポート63の露出する位置に前進すると、
燃料がタイミング室56から吐出できるようになってい
る。
【0030】もう一度図2を参照すると、計量オリフィ
ス54によってタイミング・プランジャー40からの流
体吐出を制御できる低速弁機構64が図示されている。
この機能は、上述した1989年9月5日提出の同時継
続出願番号402,893の主題である。通常、低速弁
機構64は、下方プランジャー42に内設される。下方
プランジャ42には、前記下方プランジャー42の上端
部から通じる軸方向穴66が内設されており、この上端
部の内側にはプランジャー弁68が載置されている。プ
ランジャー弁68は、このプランジャー弁68内側の横
方向穴を貫入し前記横方向穴内に堅く固定された横方向
ピン70を載置している。横方向ピン70は、プランジ
ャー弁68の半径外側方向に延びるとともに下方プラン
ジャー42内側の複数のスロット72に貫設されてい
る。各スロット72の軸方向長さは、横方向ピン70の
軸方向長さよりも僅かに長いので、横方向ピン70とプ
ランジャー弁68は、下方プランジャー42に沿って前
記2つの軸方向長さの差異分だけ軸方向に移動自在であ
る。この移動によって、計量室54を開閉してタイミン
グ流体をタイミング・プランジャー40を介して流した
り、あるいは、流れないようにすることができる。プラ
ンジャー弁68がタイミング・プランジャー40から離
間して軸方向にずれると、これによって計量オリフィス
54が開口し、燃料は、下方プランジャー42上端部周
辺のタイミング・プランジャー40の穴52とオリフィ
ス54を通して流れることができる。この後、燃料は、
低速弁機構64の両側に載置された各漏洩ポート74を
経て噴射器アゼンブリーから吐出する。
【0031】さらに、前記低速弁機構64は、外部ばね
76と内部ばね78から成る2重ばねアゼンブリーを備
える。前記外部ばねは、一体構造の噴射器カップ28内
の肩部82から保持リング80まで作用し、さらに、前
記保持リング80は、横方向ピン70と反作用する。外
部ばねの作用は、横方向ピン70とプランジャー弁68
とを上方に偏移させてタイミング・プランジャー40の
計量オリフィス54を閉じる。内部ばね78は、下方プ
ランジャー42の軸方向穴66に内設されており、2次
的にはプランジャー弁68をまっすぐ上方に偏移させ
る。内部ばね78の真下には、前記内部ばね78の下端
部と当接する固定停止素子84があり、内部ばね78と
停止素子84とが下方プランジャー42とともに完全に
移動するとともに内部ばね78と停止素子84の下にあ
る逆止弁球素子86を保持できるようになっている。逆
止弁球素子86によって、流体は、軸方向通路88と、
漏洩ポート74に面する噴射機軸方向穴32の領域に通
じる複数の半径方向通路90との間を一方方向に流れる
ことができる。軸方向通路88の下端部は、半径通路9
0の下に離間された少なくとももう1つ別の半径方向通
路92と連結しており、プランジャー・アゼンブリーが
図2に示す最大前進位置に来ると掃気供給ポート94と
連結するようになっている。
【0032】下方プランジャー42の下端部には、関節
型チップ44が、下方プランジャーに対して軸方向にあ
る程度までの距離を移動するように設けられている。関
節型チップ44をこのように移動させるために、下方プ
ランジャー42に対して関節型チップ44を比較的ただ
しある程度まで軸方向に移動することができる接続手段
96を設けている。接続手段96は、下方プランジャー
42の底部でボス100に圧入された保持具98を備え
る。できれば、保持具98とボス100との連結部は、
当該各要素のそれぞれの表面でのリブ溝咬合によってさ
らに容易にすることができるプレスばめがよい。さら
に、関節型チップ44は、保持具98に移動自在に内設
されたヘッド102を備える。さらに、保持具98は、
関節型チップ44の前記ヘッド102の脱落を防止する
半径内側方向に延びるレッジ104を備える。
【0033】さらに、半径内側方向に延びるレッジ10
4が前記レッジ104上で支持するばね106が、ボス
100の下面に対してヘッド102を偏移させることに
より関節型チップ44を偏移させる通常の伸縮ばねであ
ればさらに望ましい。当然ながら、かかるばね偏移は、
まったく無くてもよく、また、実際に、関節型チップ4
4を他の方向に偏移することもできる。図2で一番よく
分かるように、関節型チップ44は、下方プランジャー
42の保持具98とボス部分100の下面とによって規
定される軸方向離間距離だけ下方プランジャー42に対
して移動自在である。さらに、関節型チップ44は、燃
料を噴射するとともに各噴射オリフィス36を封じるよ
うに一体構造カップ28の座108と着接する円錐チッ
プ部分107を備える。上記移動自在な関節型チップ4
4の目的と具体的長所は、下記で説明する本発明の作用
を基に明白になるであろう。
【0034】下方プランジャー42と接続手段96と関
節型チップ44とは、すべて、ユニット燃料噴射器10
を貫通する軸方向穴32の下方範囲内にある。関節型チ
ップ44が内設された縮小直径部位を含む軸方向穴32
の上記下端部分は、ユニット燃料噴射器10の計量室に
なっており、この計量室内では、噴射される燃料が、従
来の技術による開口噴射弁噴射器では周知の圧力及び時
間の原理にしたがって正確に計量される。前記計量室
は、図3aと図3bの112で図示されている。図3a
に示すように、プランジャー・アゼンブリーが最大限に
後退すると、噴射される量の燃料が計量室112に流れ
込み、プランジャー・アゼンブリーが機関気筒方向へ内
側に前進すると噴射される。計量オリフィスは114に
設けられ、ここから、加圧された燃料が計量室112に
供給される。また、従来の技術では周知のように、計量
オリフィス114と掃気供給ポート94とタイミング供
給ポート58とは、当然、複数の共有レールで加圧燃料
供給と連結される。これら共有レールは、ある単独のポ
ンプ源から内燃機関の全噴射器に連結される供給ライン
である。できれば、タイミング流体レールおよび独立し
た計量燃料ラインをそれぞれ1つ設けたほうがよい。必
要に応じて、計量燃料と掃気燃料は、共有レールから取
り込むことができる。
【0035】次に、本発明の作用について図3aから図
3dまで参照する。カム軸14のカム形状15に許容さ
れるとともに戻りばね46によって生じたばね力に作用
されると、上方プランジャー・アゼンブリー38は後退
する。同時に、下方プランジャー42とタイミング・プ
ランジャー40は、低速弁機構64の外部ばね76に偏
移されて後退する。上方プランジャー・アゼンブリー3
8がタイミング供給ポート58を通過するまで後退する
と、加圧されたタイミング流体、できれば燃料が、上方
プランジャー・アゼンブリー38とタイミング・プラン
ジャー40との間に供給されてタイミング室56を形成
する。この間、プランジャー弁68は、内部ばね78と
外部ばね76の両方に作用されてタイミング・プランジ
ャー40の計量オリフィス54を閉じたままである。ま
た、タイミングが行われている間、下方プランジャー4
2は、保持具98の円筒外面が加圧された燃料を計量室
112に供給する計量オリフィス114を通過できるよ
うに十分に外側方向へ移動している。計量された燃料の
量は、再びもう一度、時間と圧力の基本原理で制御され
る。噴射タイミングはタイミング室56の大きさに基づ
いて決まるが、タイミング室56がさらに大きければ、
計量オリフィス114の閉口もそれだけ早くなる。
【0036】プランジャー・アゼンブリーは、検量とタ
イミングの後に15cのカム形状によって前進する。上
方プランジャー38は、内側方向に移動してタイミング
供給ポート58を閉じ、これによってタイミング室56
の軸方向長さが設定されて油圧リンクが形成され、この
油圧リンクがタイミングプランジャー40と下方プラン
ジャー42とに作用してこれらを内側方向に移動させ
る。前記油圧リンクの大きさは、時間と圧力の原理にし
たがって決まる。図3bで分かるように、下方プランジ
ャー42が内側方向に移動すると、保持具98の外面が
計量オリフィス114を密閉するので、計量室112内
で計量される量の燃料は、計量された燃料が関節型チッ
プ44と下方プランジャー42とに塞がれることによっ
て加圧される。実際に、下方プランジャー42の下端部
が計量された燃料と接触すると、燃料噴射が開始され
る。この間、タイミングプランジャー40のオリフィス
54は、タイミング室56内の前記油圧リンクを保持す
るために内部ばね78と外部ばね76の偏移によって閉
口したままである。無論、前記各ばねは、かかる必要性
に適合するばね力を有するものが望ましいのは当然であ
る。
【0037】さらに、本発明で特に重要なのは、関節型
チップ44は、噴射中に、関節型チップ44のヘッド1
02が前記下方部分42のボス部分100の下面と当接
することによって押込まれるように、下方プランジャー
42で内側方向に押圧されることである。無論、関節型
チップ44の直径は、噴射器カップ28内の内側軸方向
穴の直径と比べて、計量される燃料が計量段階で前記関
節型チップ44と前記内側軸方向穴との間を通過できる
ぐらい小さい。したがって、いったん関節型チップ44
が、この関節型チップ44の円錐チップ部分107が前
記カップの下端部で座108と咬合する位置へ前進する
と、捕らえられた量の燃料が、下方プランジャー42の
下端部と噴射機軸方向穴32の内壁との間の計量室11
2内に区画されるだけでなく、関節型チップ44と前記
カップ28の内面との間に区画される。
【0038】本発明によるユニット燃料噴射器10は、
少なくとも30,000ポンド毎平方インチものSAC
噴射圧力に達することができる。したがって、上述の捕
らえられた量の燃料は、プランジャー・アゼンブリーに
悪影響を与えることがある。本発明のような関節型チッ
プの無い従来の技術による高圧噴射器型の噴射器では、
この捕らえられた量は、下方プランジャーのチップをカ
ップ中の座から浮上させがちにする作用があるので、2
次噴射として知られるものを生じる。2次噴射とは、燃
焼停止後に、かかる捕らえられた量の燃料が内燃機関の
気筒中に漏洩することである。この結果、排気ガス中に
未燃炭化水素が増加する。
【0039】従来の技術の場合のように座から離間させ
るのとは対照的に、本発明による関節型チップ44の場
合、むしろ、高圧力下で捕らえられた量の燃料は、関節
型チップ44をカップ28の座108方向へ内側に押圧
する傾向がある。前記捕らえられた量の燃料は、ヘッド
102で、関節型チップ44の上端部と反作用し、した
がって、チップ107をカップの座108に堅く係止さ
せて各噴射オリフィス36をほぼ密閉するとともに2次
噴射の発生を防止するのが利点である。さらに、このこ
とは、下方プランジャー42または関節型チップ44の
オーバトラベルを受けない場合でも起こる。
【0040】ただし、上方プランジャー・アゼンブリー
38は、オーバトラベルを受けるので、図3cに示すよ
うに噴射した後にオーバトラベルが発生する。カム形状
部分15cの半径方向最外端部分によって上方プランジ
ャー・アゼンブリー38にもたらされるオーバトラベル
は、タイミング室56の前設定された収縮速度で吸収さ
れる。前記前設定速度は、制限漏洩通路62およびオリ
フィス54の大きさと、外部ばね76と内部ばね78に
伴う各ばねの速度とに基づいて決まる。前記オリフィス
54を通過するタイミング燃料が、バレル26中の漏洩
ポート74によって漏洩するのは、計量オリフィス54
が開口するようにプランジャー弁68と横方向ピン70
とが各スロット72によって設定されたある軸方向距離
だけを移動できるまでタイミング流体圧力が高くなった
後である。無論、上記移動は、ばね76と78の両方に
作用される。また、図3cで分かるように、下方プラン
ジャー42が前進位置に来ると、掃気供給ポート94が
半径方向通路92と流体連結して前記半径方向通路92
から掃気燃料が軸方向通路88に流入する。通常、前記
燃料は、逆止球素子86から下方プランジャー42の両
側周辺の各半径方向通路90を経て各漏洩ポート72か
ら放出される。この掃気は、燃料噴射器の当該領域内に
付着する恐れのあるあらゆるガスや汚染物質を除去する
だけでなく、プランジャー・アゼンブリーを冷却するの
に効果がある。上方プランジャー38が噴射終了とオー
バトラベルとを受けると、前記上方プランジャー38が
内側方向に押圧されてタイミング室56を完全に収縮さ
せている間に、掃気作用が図3dに示すように生じる。
ユニット燃料噴射器10は、プランジャー・アゼンブリ
ーが最大限に前進してタイミング室56が完全に収縮し
た後に、噴射器の次のサイクル操作開始が可能となるの
で、カム軸14のカム形状部分15bに支持されてい
る。
【0041】上述ユニット燃料噴射器10に係合する関
節型チップ44は、超高圧燃料を内燃機関の気筒中に噴
射することができるあるユニット噴射器と併用して燃料
の2次噴射を防止するのが利点である。さらに、関節型
チップ44の使用により、捕らえられた量を利用して、
関節型チップ44をカップの座に所定の位置に堅く係止
できるので、オーバトラベルを印加して関節型チップ4
4を前記座に係止する必要がない。さらに、低速弁機構
64の内部ばね78は、タイミング室56が完全に収縮
した後に、下方プランジャー・アゼンブリーと関節型チ
ップ44とをある程度の力で座108方向へ内側に付勢
するのが利点である。ただし、この小さな力は、プラン
ジャー・アゼンブリーを押圧続けるのに十分なのでオー
バトラベルは不要であり、ばね78は下方プランジャー
42とともにこの運動範囲の端から端まで走行するので
ばね力がほぼ均一に印加される。比較的高い応力が噴射
器体だけでなく噴射器列にも生じる、下方プランジャー
にもたらされるオーバトラベルの状態と比較して、本発
明の状態で生じる応力ははるかに低い。さらに、本装置
は、噴射器内の前記小さなばねに支持されることによっ
て本質的に列の摩耗または噴射器のミス設定に対してあ
まり影響を受けなくなるが、これは、ばねが関節型チッ
プ44と下方プランジャー42の正しい位置決めを付勢
するからである。噴射器列の荷重は、噴射後に下方プラ
ンジャーの相当な押圧力によって低減するので、噴射器
の寿命が延びるとともに噴射器装置の摩擦とこれに付随
する損失とが減少する。
【0042】本発明による好適な実施例を図解説明した
が、当然、これだけに限らず当業者には明白であるよう
な数多くの変更及び改造ができる。したがって、本発明
は、本書で図示説明した詳細に限定されるべきではな
く、添付の各請求範囲に記載したような変更及び改造を
すべて包括する。
【0043】
【発明の効果】本発明による燃料噴射器設計は、多種多
様な内燃機関に利用できるであろう。特に1つ重要な用
途としては、自動車を動かすのに適した小さな圧縮点火
(ディーゼル)機関の場合であろう。また、本発明の主
題にしたがって作られた噴射器の使用は、比較的軽量な
トラック機関と中規模範囲の馬力の機関とに生かされる
であろう。さらに、当然、本発明は、オーバトラベルを
噴射器チップにもたらさずにサイクル方式で作動するこ
とができる型式の、他の開口噴射弁ユニット燃料噴射器
に適用できる。オーバトラベルが無いようなあらゆる噴
射器状態において、本発明は、噴射に続いて計量室内に
捕らえられた量の燃料によって生じる2次噴射を防止す
るのに十分な押圧力を確実に維持する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にしたがって作られた好適な開口噴射弁
高圧ユニット燃料噴射器と、前記ユニット噴射器を作動
させるための係合する駆動列との概略図である。
【図2】図1に示したユニット噴射器の下半分の拡大断
面図であり、本発明の関節型チップとこれに係合する下
方プランジャーの低速弁機構とを詳細に示す。
【図3】本発明にしたがって作られた前記ユニット噴射
器の1サイクル中のプランジャー・アゼンブリーと関節
型チップの各位置の図である。
【符号の説明】
10 ユニット燃料噴射器 12 駆動列 14 カム軸 15 カム面 15a 主要部分 15b 主要部分 15c 小さい部分 16 カム従節 18 押し棒 20 ロッカー・アーム 22 アクチュエーター棒 26 バレル 28 噴射器カップ 30 スリーブ 32 穴 34 チップ 36 噴射オリフィス 38 上方プランジャー・アゼンブリー 40 タイミング・プランジャー 42 下方プランジャー 44 関節型チップ 46 戻りばね 48 上方レッジ 50 肩部 52 軸方向穴 54 計量オリフィス 56 タイミング室 58 タイミング供給ポート 60 逃がし通路 62 漏洩通路 63 出口ポート 64 低速弁機構 66 軸方向穴 68 プランジャー弁 70 横方向ピン 72 スロット 74 漏洩ポート 76 外部ばね 78 内部ばね 80 保持リング 82 肩部 84 固定停止素子 86 逆止弁球素子 88 軸方向通路 90 半径方向通路 92 半径方向通路 94 掃気供給ポート 96 接続手段 98 保持具 100 ボス 102 ヘッド 104 レッジ 106 ばね 107 円錐チップ部分 108 座 112 計量室 114 計量オリフィス

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各ユニット噴射器を同時に制御するため
    に各ユニット噴射器毎に係合する駆動列を有する型式の
    内燃機関に使用される開口噴射弁ユニット燃料噴射器で
    あって、 噴射器体の一端から開口し前記噴射器体の他方端のカッ
    プ内部まで達する軸方向穴と、前記軸方向穴から前記カ
    ップのチップを貫通する少なくとも1つの噴射オリフィ
    スとを有する前記噴射器体と、 前記ユニット燃料噴射器と係合する駆動列に作用されて
    後退位置と前進位置との間を移動できるように前記軸方
    向穴に内設された往復移動自在なプランジャー・アゼン
    ブリーであって、プランジャーと、関節型チップと、前
    記関節型チップと前記プランジャーとの間で前記関節型
    チップの軸方向の移動を許容しつつ前記関節型チップを
    前記プランジャーに接続すると共に前記プランジャーと
    前記関節型チップとの間での捕らえられた量の燃料の圧
    力が、第2の噴射を避けるべく噴射の終了に続いておこ
    る閉位置で関節型チップを保持することを許容する接続
    手段と、前記捕らえられた量の燃料の圧力がその捕らえ
    られた量を抜く手段の準備なしに調節され、それによっ
    て前記関節型チップがオーバトラベルを受けないように
    前記係合駆動列によって前記プランジャーにもたらされ
    る前記オーバトラベルを吸収する手段とを具備する前記
    プランジャー・アゼンブリーとを備えることを特徴とす
    る前記ユニット噴射器。
  2. 【請求項2】 前記噴射器体の前記カップが、少なくと
    も1つの前記噴射オリフィスを取り囲む前記軸方向穴の
    先端の座を具備し、前記関節型チップが、前記プランジ
    ャー・アゼンブリーが最大限に前進すると前記座と咬合
    する円錐チップを具備し、前記オーバトラベルが、前記
    円錐チップが前記座と咬合した後に前記プランジャーに
    よって発生する、請求項1に記載のユニット噴射器。
  3. 【請求項3】 前記オーバトラベルを吸収する前記手段
    が、噴射のタイミングを制御できる可変タイミング手段
    である、請求項2に記載のユニット噴射器。
  4. 【請求項4】 前記プランジャーが、互いに軸方向に移
    動自在であるとともに前記可変タイミング手段によって
    互いに離間する上方プランジャーと下方プランジャーと
    を具備する、請求項3に記載のユニット噴射器。
  5. 【請求項5】 前記可変タイミング手段が、伸縮自在な
    室と、前記室を可変自在に伸縮できる手段と、前記上方
    プランジャーと前記下方プランジャーとに介在するタイ
    ミング・プランジャーとを具備する、請求項4に記載の
    ユニット噴射器。
  6. 【請求項6】 前記室を伸縮できる前記手段が、前記タ
    イミング・プランジャーを貫通する通路と、前記タイミ
    ング・プランジャーを貫通する前記通路の開閉を制御で
    きるように前記下方プランジャーの上端部に配置された
    低速弁手段とを具備する、請求項5に記載のユニット噴
    射器。
  7. 【請求項7】 前記低速弁手段が、前記下方プランジャ
    ーに対して弁要素をある程度まで軸方向に移動すること
    ができる手段によって前記下方プランジャーの上端部に
    連結された前記弁要素と、前記弁要素を付勢して前記タ
    イミングプランジャーに当接させて前記通路を閉じると
    ともに前記下方プランジャーと前記関節型チップとを少
    なくとも1つの前記噴射オリフィス方向に付勢し、これ
    によって2次噴射を効果的に防止することができる押圧
    力が得られるように前記下方プランジャーとともに移動
    自在な前記下方プランジャーの上端部の第1偏移手段と
    を具備する、請求項6に記載のユニット噴射器。
  8. 【請求項8】 前記第1偏移手段が、前記下方プランジ
    ャーの上端部に通じる穴に内設された第1ばねを具備す
    るとともに、前記第1ばねが、前記穴の底面と前記弁要
    素とに当接する、請求項7に記載のユニット噴射器。
  9. 【請求項9】 さらに、前記低速弁手段が、前記弁要素
    を付勢して前記タイミング・プランジャーの前記通路を
    閉じる第2偏移手段を具備するとともに、前記第2偏移
    手段が、前記弁要素と前記噴射器体の前記軸方向穴に隣
    接する前記噴射器体の肩とに介在する第2ばねを具備す
    る、請求項7に記載のユニット噴射器。
  10. 【請求項10】 さらに、前記低速弁手段が、前記弁要
    素を付勢して前記タイミング・プランジャーの前記通路
    を閉じる第2偏移手段を具備するとともに、前記第2偏
    移手段が、前記弁要素と前記噴射器体の前記軸方向穴に
    隣接する前記噴射器体の肩とに介在する第2ばねを具備
    する、請求項8に記載のユニット噴射器。
  11. 【請求項11】 各ユニット噴射器を同時に制御するた
    めに各ユニット噴射器毎に係合する駆動列を有する型式
    の内燃機関に使用される高圧開口噴射弁ユニット燃料噴
    射器であって、 噴射器体の一端から開口し前記噴射器体の他方端のカッ
    プ内部まで達する軸方向穴と、前記軸方向穴から前記カ
    ップのチップを貫通する少なくとも1つの噴射オリフィ
    スと、少なくとも1つの前記噴射オリフィスを取り囲む
    前記軸方向穴の先端の座とを有する前記噴射器体と、 前記ユニット燃料噴射器と係合する駆動列に作用されて
    後退位置と前進位置との間を移動できるように前記軸方
    向穴に内設された往復移動自在なプランジャー・アゼン
    ブリーであって、さらに、プランジャーと、関節型チッ
    プと、前記関節型チップと前記プランジャーとの間で前
    記関節型チップの軸方向の移動を許容しつつ前記関節型
    チップを前記プランジャーに接続すると共に前記プラン
    ジャーと前記関節型チップとの間での捕らえられた量の
    燃料の圧力が、第2の噴射を避けるべく噴射の終了に続
    いておこる閉位置で関節型チップを保持することを許容
    する接続手段と、前記捕らえられた量の燃料の圧力がそ
    の捕らえられた量を抜く手段の準備なしに調節され、前
    記プランジャーによる行程距離を構成するとともに前記
    関節型チップのチップ部分が前記座と咬合した後に発生
    するオーバトラベルを前記関節型チップが受けないで前
    記係合駆動列によって前記プランジャーにもたらされる
    前記オーバトラベルを吸収する手段とを具備する前記プ
    ランジャー・アゼンブリーとを備えることを特徴とする
    前記ユニット噴射器。
  12. 【請求項12】 前記オーバトラベルを吸収する前記手
    段が、噴射のタイミングを制御できる可変タイミング手
    段である、請求項11に記載の高圧ユニット噴射器。
  13. 【請求項13】 前記プランジャーが、互いに軸方向に
    移動自在であるとともに前記可変タイミング手段によっ
    て互いに離間する上方プランジャーと下方プランジャー
    とを具備する、請求項12に記載の高圧ユニット噴射
    器。
  14. 【請求項14】 前記可変タイミング手段が、伸縮自在
    の室と、前記室を可変自在に伸縮できる手段と、前記上
    方プランジャーと前記下方プランジャーとに介在するタ
    イミング・プランジャーとを具備する、請求項13に記
    載の高圧ユニット噴射器。
  15. 【請求項15】 前記室を伸縮できる前記手段が、前記
    タイミング・プランジャーを貫通する通路と、前記タイ
    ミング・プランジャーを貫通する前記通路の開閉を制御
    できるように前記下方プランジャーの上端部に配置され
    た低速弁手段とを具備する、請求項14に記載の高圧ユ
    ニット噴射器。
  16. 【請求項16】 前記低速弁手段が、前記下方プランジ
    ャーに対して弁要素をある程度まで軸方向に移動するこ
    とができる手段によって前記下方プランジャーの上端部
    に連結された前記弁要素と、前記弁要素を付勢して前記
    タイミング・プランジャーに当接させて前記通路を閉じ
    るとともに前記下方プランジャーと前記関節型チップと
    を少なくとも1つの前記噴射オリフィス方向に付勢し、
    これによって2次噴射を効果的に防止することができる
    押圧力が得られるように前記下方プランジャーとともに
    移動自在な前記下方プランジャーの上端部の第1偏移手
    段とを具備する、請求項15に記載の高圧ユニット噴射
    器。
  17. 【請求項17】 前記第1偏移手段が、前記下方プラン
    ジャーの上端部に通じる穴に内設された第1ばねを具備
    するとともに、前記第1ばねが前記穴の底面と前記弁要
    素とに当接する、請求項16に記載の高圧ユニット噴射
    器。
  18. 【請求項18】 さらに、前記低速弁手段が、前記弁要
    素を付勢して前記タイミング・プランジャーの前記通路
    を閉じる第2偏移手段を具備するとともに、前記第2偏
    移手段が、前記弁要素と前記噴射器体の前記軸方向穴に
    隣接する前記噴射体の肩とに介在する第2ばねを具備す
    る、請求項16に記載の高圧ユニット噴射器。
  19. 【請求項19】 さらに、前記低速弁手段が、前記弁要
    素を付勢して前記タイミング・プランジャーの前記通路
    を閉じる第2偏移手段を具備するとともに、前記第2偏
    移手段が、前記弁要素と前記噴射体の前記軸方向穴に隣
    接する前記噴射体の肩とに介在する第2ばねを具備す
    る、請求項17に記載の高圧ユニット噴射器。
  20. 【請求項20】 前記接続手段が、前記プランジャーと
    前記関節型チップの一方に取付けられた保持具と、前記
    プランジャーと前記関節型チップの他方に固定された要
    素であって前記保持具に内設されながら前記プランジャ
    ーと前記関節型チップとの間をある程度まで比較的軸方
    向に移動することができる前記要素と、前記関節型チッ
    プを付勢して前記プランジャーと軸方向に咬合させるチ
    ップ偏移手段とを具備する、請求項11に記載の高圧ユ
    ニット噴射器。
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