JPH05294801A - 害虫駆除剤 - Google Patents

害虫駆除剤

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JPH05294801A
JPH05294801A JP9781892A JP9781892A JPH05294801A JP H05294801 A JPH05294801 A JP H05294801A JP 9781892 A JP9781892 A JP 9781892A JP 9781892 A JP9781892 A JP 9781892A JP H05294801 A JPH05294801 A JP H05294801A
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JP
Japan
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water
insecticidal
diffusible
water surface
adults
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Application number
JP9781892A
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English (en)
Inventor
Terumi Tsuchiya
輝美 土屋
Hiroyuki Takeda
洋行 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yuko Chemical Industries Co Ltd
Original Assignee
Yuko Chemical Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、害虫駆除剤を、水中および水上の
空間に生息する幼虫および成虫に対して、これらをほぼ
同時に駆除できるものとして、施用時の作業効率を向上
させ、害虫の駆除を根本的にかつ簡単に行ない得るよう
にする。 【構成】 フェンチオン、ピリプロキシフェンなどの水
中または水面拡散性の殺虫成分、エンペントリン、ジク
ロルボスなどの揮散性の殺虫成分およびこれら殺虫成分
を水面に浮游させるカオリン、桐油等の担体を必須成分
とする害虫駆除剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水系および空中に生息
する害虫を駆除する害虫駆除剤に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、昆虫は変態という転換期を介し
て同一種でも幼虫期と成虫期の形態が全く異なるものが
多く、それぞれ生息環境、餌、行動も異なり、このよう
な昆虫を対象とする殺虫剤等の駆除剤も異なった種類の
ものが必要である。
【0003】したがって、従来は水域の幼虫と飛翔性の
成虫を駆除するために、それぞれに効果の異なる薬剤を
それぞれの施用方法にて用いてきた。
【0004】たとえば、チョウバエの駆除には、幼虫対
策として、浄化槽や排水溝等の水系に有機リン系殺虫
剤、昆虫成長阻害剤などを有効成分とする乳剤や粒剤を
散布し、一方、成虫対策として、浄化溝の壁面等に有機
リン系殺虫剤、ピレスロイド系殺虫剤を有効成分とする
乳剤やエアゾール剤を噴霧するようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、害虫の幼虫お
よび成虫に対して、それぞれ異なる薬剤を最適の方法に
て同時に施用することは、相当に煩雑な作業を要するた
め、これを実行することは容易なことではない。また、
幼虫または成虫に対する駆除作業を、たとえば1〜2日
の時間的間隔をあけて行なうとすれば、その間に一方の
環境下で生存する害虫の変態、産卵が起こり、または外
部からの新たな個体の侵入が予想され、根本的な駆除は
困難である。
【0006】この発明は、上記した問題点を解決し、害
虫駆除剤を、水中および水上の空間に生息する幼虫およ
び成虫に対して、これらをほぼ同時に駆除できるものと
して、施用時の作業効率を向上させ、害虫の駆除を根本
的にかつ簡単に行ない得るようにすることを課題として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては水中または水面拡散性の殺虫成
分、揮散性の殺虫成分およびこれら殺虫成分を水面に浮
游させる担体を必須成分とする害虫駆除剤としたのであ
る。以下、その詳細を述べる。
【0008】この発明に用いる殺虫成分として、水中ま
たは水面拡散性の殺虫成分とは、水中に溶解、乳化、分
散するか(以下、水中拡散性という)、または水面に浮
上して薄膜状に拡散し展開する性質(以下、水面拡展性
という)のある殺虫成分をいい、前記性質を付与または
助長するために、界面活性剤や水溶性高分子などの補助
剤を含むものであってよい。
【0009】このような水中拡散性または水面拡展性の
殺虫成分としては、フェニトロチオン、フェンチオン、
ダイアジノン、プロチオホス、クロルピリフォスメチ
ル、テメホス、マラソン、ブロモホス、クリスロン、ペ
ルメトリン、フェノトリン、シペルメトリン、シフェノ
トリ、ピリプロキシフェン、ジフルベンズロン、メトプ
レン、ハイドロプレン、テフルベンズロン、フェノキシ
カーブ等が挙げられる。
【0010】また、この発明に用いる揮散性の殺虫成分
としては、固体または液体から空中に蒸発する性質のあ
るものであって、たとえば、ジクロルボス、エレミッ
ク、DEET、エンペントリン、フタルスリン、レスメ
トリン、アレスリン、フラメトリンまたはこれらの幾何
異性体および光学異性体等が挙げられる。
【0011】また、界面活性剤としては、ラウリル酸ア
ルコール硫酸エステル、ソルビタントリオレート、ポリ
オキシエチレンソルビタントリオレート、ヒマシ油脂肪
酸、硫酸化動植物油脂等が挙げられる。このような界面
活性剤の使用量は、製剤中0.1〜10.0重量%を目
安とし、使用する有効成分の拡散性等の性質により適宜
その量を増減して用いる。
【0012】また、前記した水中拡散性または水面拡展
性の殺虫成分または揮散性の殺虫成分は、各成分から少
なくとも一種以上を選択使用すればよく、両成分の製剤
中の配合量は、薬剤の種類および駆除対象となる害虫の
種類によって必ずしも一定ではないが、たとえば合計量
で製剤中に0.01〜50.0重量%程度であってよ
い。
【0013】この発明に用いる殺虫成分を水面に浮游さ
せる担体は、水面浮游性の固体または液体であれば特に
限定することなく用いることができ、たとえば、珪藻
土、タルク、粘土、酸性白土、ベントナイト、カオリ
ン、珪石粉などの不燃・不溶の鉱物質粉末、粕粉、木
粉、タブ粉、セルロースファイバーなどの有機質粉末、
硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウムまたは炭酸ナトリウ
ムなどの無機塩類の乾燥物にシリコーンオイルなどでコ
ーティング処理したもの、桐油、ナタネ油、綿実油など
の植物性油、精製灯油、N−ブタノール、シクロヘキサ
ノンなどの鉱物性油脂、シリコーンオイル、流動パラフ
ィン、塩素化パラフィンなどの液体を挙げることができ
る。このような担体の製剤への配合量は1.0〜99.
9重量%であってよい。
【0014】以上述べた原材料から害虫駆除剤を製剤す
るには、一括混合した後、粒状、顆粒状、ペレット状そ
の他の剤型に応じて成形するか、または担体のみを前記
所望の剤型に成形した後、殺虫成分等の所要成分を含
浸、噴霧等の手法で保持させるなど、通常、慣用される
調製法を採用する。
【0015】
【作用】この発明の害虫駆除剤は、水系に散布された
際、担体の浮力によって水面に浮いた状態となるので、
水中または水面に生息する幼虫等に対し、水中または水
面に拡散する殺虫成分が作用し、水系上方の空中に飛翔
する成虫等に対し、揮散性の殺虫成分がその効力を及ぼ
す。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〜7〕有効成分として水中拡散性または水面
拡展性のある殺虫成分、揮散性の殺虫成分、担体および
界面活性剤を表1に示す配合割合(重量%)で混合して
調製し、得られた各製剤について、水面浮游性および水
面拡展性を調べ、結果を表1中に示した。
【0017】 水面浮游性試験:1000mlビーカ
ーに標準硬水500mlを入れ、これに製剤試料10m
gを水面上約10cmの位置からビーカーの中央に48
メッシュの標準フルイを通過させながら落した後、ガラ
ス棒を用い、1分間に100〜150回程度に5分間ゆ
るやかにかきまぜ、さらに5分間そのまま放置した。こ
のとき、試料がほとんど水面に浮游しているものを○、
沈降又は溶解しているものを×として二段階に評価し
た。
【0018】 拡展性試験:標準硬水を張ったバット
(50×60cm)の中央に製剤試料100mgを48
メッシュ標準フルイを通過させながら、水面上約10c
mの位置よりできるだけ一点に落し、試料の水面上にお
ける拡がり状態について観察測定した。このとき、製剤
試料が速やかに1/3m2 以上に拡展し、24時間放置
後水面上に均一な被膜を形成しているものを○、拡展せ
ず被膜が不均一なものを×として二段階に評価した。
【0019】
【表1】
【0020】〔比較例1〜4〕有効成分、担体および界
面活性剤を表2に示す配合割合とする以外は実施例1〜
7と全く同様に混合し調製して各製剤を得、各製剤につ
いて前記した試験およびを行ない、この結果を表2
中に示した。
【0021】
【表2】
【0022】次に、実施例および比較例の薬効を調べる
ため、以下に示す試験を行なった。
【0023】〔オオチョウバエに対する薬効試験〕ケー
ジ(20×20×30cm)の中に、汲み置き水500
mlを入れたバット(18×24 深さ3cm)を置
き、ケージ中にオオチョウバエ成虫30匹と終令幼虫5
0匹を放ち、餌(昆虫用固形飼料)を与えた。そして、
バット内に実施例1,4,7および比較例1、2で得た
製剤試料10mg(20g/m3 )を散布した。そし
て、上記試験を3回繰り返して、成虫致死率および幼虫
羽化阻止率を調べ、この結果を表3に示した。また、上
記餌のみを与えたものをBlankとして、結果を表3
中に併記した。
【0024】〔チカイエカに対する薬効試験〕汲み置き
水1lの入ったガラスビーカーをケージ(20×20×
30cm)の中に置き、実施例2、5および比較例3、
4で得た試料、10mg(10g/m3 )を散布し、こ
れにチカイエカ雌成虫30匹および終令幼虫50匹を放
ち、餌(昆虫用固形飼料)を与えると共に、エアレーシ
ョンを行なった。そして、上記試験を3回繰り返して成
虫致死率および幼虫羽化阻止率を調べこの結果を表4に
示した。また上記餌のみを与えたものをBlankとし
て、結果を表4中に併記した。
【0025】
【表3】
【0026】
【表4】
【0027】表2および表3の結果からも明らかなよう
に、揮散性の殺虫成分を含有しない比較例1および比較
例2は成虫致死率が1.1〜5.6%であり、成虫に対
する殺虫効果が劣る。逆に拡散性の殺虫成分を含有しな
い比較例4は、幼虫羽化阻止率に劣っていた。また、拡
散性の殺虫成分、揮散性の殺虫成分を共に含むものの水
面浮游性および拡展性に劣る比較例3は、成虫致死率お
よび幼虫羽化阻止率共に充分な効果が得られなかった。
【0028】一方、表1、表3および表4の結果から明
らかにように、拡散性の殺虫成分、揮散性の殺虫成分お
よび担体とからなり、水平浮游性および拡展性のある実
施例1〜7は、成虫、幼虫共に充分満足し得る駆除効果
であった。
【0029】
【効果】この発明は、以上説明したように、水中および
この水上の空間に生息する害虫の幼虫および成虫に対
し、一つの剤型の薬剤でこれらをほぼ同時に駆除できる
ので、施用時の作業効率が向上し、しかも前記両環境に
生息する害虫を根絶できるという利点がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中または水面拡散性の殺虫成分、揮散
    性の殺虫成分およびこれら殺虫成分を水面に浮游させる
    担体を必須成分として成る害虫駆除剤。
JP9781892A 1992-04-17 1992-04-17 害虫駆除剤 Pending JPH05294801A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0782849A1 (en) * 1995-12-13 1997-07-09 Sumitomo Chemical Company Limited Shampoo composition containing pyriproxifen
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CN113615686A (zh) * 2020-05-09 2021-11-09 扬州大学 一种吡丙醚漂浮粒剂及其制备方法

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