JPH05292326A - 画像データ符号化装置 - Google Patents

画像データ符号化装置

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JPH05292326A
JPH05292326A JP9525292A JP9525292A JPH05292326A JP H05292326 A JPH05292326 A JP H05292326A JP 9525292 A JP9525292 A JP 9525292A JP 9525292 A JP9525292 A JP 9525292A JP H05292326 A JPH05292326 A JP H05292326A
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JP
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block
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quantizing
image
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JP9525292A
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Takashi Morihara
隆 森原
Masayoshi Shimizu
雅芳 清水
Tsuguo Noda
嗣男 野田
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T9/00Image coding
    • G06T9/007Transform coding, e.g. discrete cosine transform

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Discrete Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は画像データ符号化装置に関し、階調
の変化特性が異なる全ての画像を高画質で復元できるよ
うな符号データを生成することを目的とする。 【構成】 2次元DCT変換部151から出力される各
ブロックの2次元DCT係数を、線形量子化部152
は、量子化条件決定部180から入力する量子化条件を
用いて量子化する。画質判定部160は、この量子化に
より得られた、各ブロックの量子化係数等を用いた評価
関数の演算を行い、その演算により得られた評価関数値
により復元画像の画像劣化度を判定し、画質劣化度が所
定以下となるまで、量子化条件決定部180に量子化誤
差がより小さくなるような量子化条件を線形量子化部1
52に出力させる。そして、画質劣化度が許容値以下に
なると、可変長符号化部154に符号化の指示を出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多値画像データを高能
率符号化する画像データ符号化装置に係り、より詳しく
は多値画像データを複数のブロックに分割し、その分割
した各ブロック毎に直交変換を行うことにより得られる
各ブロックの直交変換係数を用いて画像復元用の符号デ
ータを生成する画像データ符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビ会議/テレビ電話、カラー静止
画、カラー動画等の分野においては、数値データに比べ
て情報量が桁違いに大きい画像データ、特に中間調画像
やカラー画像のデータを蓄積し、さらには、それらの画
像データを高速、高品質で伝送する必要があるため、画
素毎の階調値を高能率に符号化する処理が必要不可欠で
ある。
【0003】そして、このような画像データの高能率な
圧縮方式として、例えば適応離散コサイン変換符号化方
式が知られている。この適応離散コサイン変換符号化方
式(Adaptive Discrete Cosine Transform方式、以下、
略してADCT方式と称する)は、多値画像を例えば8
×8画素からなる複数のブロックに分割し、その各ブロ
ックの画信号を2次元離散コサイン変換(以下、2次元
DCTと称する)により空間周波数分布の係数(2次元
DCT係数)に変換し、次にその変換により得られた各
ブロック内の2次元DCT係数を視覚に適応した閾値に
量子化し、さらにその量子化により求められた量子化係
数を統計的に求めたハフマン・テーブルにより符号化す
るものである。
【0004】次に、このADCT方式の符号化動作を、
図13に示す従来の画像データ符号化装置の基本ブロッ
ク図を参照しながらより詳細に説明する。まず、多値画
像データ(原画像信号)を図14に示すような8×8画
素からなる複数のブロックに分割し、各ブロックの画信
号150を順次、2次元DCT変換部24に入力させ
る。図14に示す値は、1ブロック内の各画素の階調レ
ベル値である。
【0005】アクティビティ算出部156は、ブロック
内の各画素の階調レベル値とブロック内の平均階調レベ
ル値の差の総和を算出し、その総和値をアクティビティ
として量子化条件選択部153へ出力する。量子化条件
選択部153は、その入力されるアクティビティ値の大
きさに応じて、複数の量子化条件の中から最も適した量
子化条件を選択し、その量子化条件を線形量子化部15
2に出力する。
【0006】一方、2次元DCT変換部151では、入
力される1ブロックの画信号150を2次元DCTによ
り直交変換して、例えば図14に示すような1ブロック
の画信号を図15に示すような空間周波数分布の8×8
個の2次元DCT係数に変換し、線形量子化部152に
出力する。尚、図15に示す各枡目の値は、2次元DC
T係数の値である。
【0007】線形量子化部152は、上述のようにして
入力される各ブロック毎の8×8個の2次元DCT係数
を量子化条件選択部153から入力される視覚実験によ
り決められた、例えば図16に示すような閾値で構成す
る量子化マトリクス157により線形量子化する。この
線形量子化により得られる結果を図17に示す。同図に
示すように、閾値より小さい値の2次元DCT係数は0
となり、DC成分(=5)とわずかのAC成分(=−
2,−3,1,1,−1)のみが値を持つ8×8個の量
子化係数が生成される。
【0008】次に、図17に示すように2次元的に配列
された8×8個の量子化係数は、図18に示す番号の順
序で量子化係数の走査を行うジグザグスキャンと呼ばれ
る走査により1次元の数値列に変換され、可変長符号化
部154に入力される。可変長符号化部154は、各ブ
ロック先頭のDC成分と前ブロック先頭のDC成分との
差分を可変長符号化する。また、AC成分については有
効係数(値が0でない係数)の値(以下、インデックス
と称する)とそこまでの無効係数(値が0の係数)のラ
ンの長さ(以下、零ラン長と称する)とを組み合わせ
て、ブロック毎に可変長符号化する。この可変長符号化
においては、DC,ACの各成分は、画像ごとの統計量
を基に作成するハフマン・テーブルで構成する符号表1
55を用いて符号化され、その符号化により得られた符
号データ158は、順次、外部に出力される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のADCT方式では、1ブロック(8×8個)の2次元
DCT係数を量子化する際、ブロック内の全ての2次元
DCT係数を1種類の量子化条件(量子化マトリクス1
57)を用いて量子化している。
【0010】ところで、人間の視覚特性には、階調が激
しく変化する画像に対しては、画素の階調値に多少の近
似誤差があっても画質の劣化を比較的認識しにくいとい
う傾向がある。
【0011】上記量子化条件選択部153から選択出力
される図16に示す量子化マトリクス157は、この人
間の視覚特性を利用したものである。一方、人間の視覚
特性は階調変化が緩やかに変化する画像に対しては近似
誤差に対する識別力が強く、画質劣化を認識し易いとい
う傾向がある。
【0012】したがって、階調変化の激しい画像に適す
る量子化マトリクス157を用いて量子化を行った場
合、階調変化が緩やかに変化している画像を復元する
と、画像の劣化が目立つようになる。
【0013】このような画像劣化を防止するためには、
量子化マトリクス157の各値を低い値に設定して、量
子化の精度を高めればよい。しかしながら、このように
すると、階調変化が激しい画像においては前記有効係数
の数が増加するため、符号化する際の符号量が増加し効
率的な画像圧縮ができなくなるという新たな問題が発生
する。
【0014】本発明は、階調変化の度合いにかかわら
ず、全ての画像を高画質が得られるように符号化できる
ようにすることである。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1、図2、図3、及び
図4は、それぞれ第1、第2、第3、及び第4の発明の
原理ブロック図である。これらの発明は、原画像の画像
データを複数のブロックに分割し、その分割された複数
の各ブロック毎に、そのブロック内の複数の画素の階調
値に対して直交変換を行い、次に、その直交変換により
得られた各ブロックの複数の直交変換係数を量子化した
後、画像復元用の符号データを生成する画像データ符号
化装置を前提とする。
【0016】まず、図1に示す第1の発明は、以下の各
手段を備える。量子化条件出力手段1は、前記各ブロッ
ク内の複数の直交変換係数を量子化するために用いる複
数の量子化条件を出力する。
【0017】量子化手段2は量子化条件出力手段1から
の量子化条件を用いて、前記各ブロック毎にその各ブロ
ック内の複数の直交変換係数を量子化する。符号化手段
3は、量子化手段2により生成された量子化係数を符号
化する。
【0018】符号化判断手段4は、量子化手段2により
量子化された上記各ブロック内の量子化係数と、量子化
手段2が上記量子化に用いた量子化条件とを用いて復元
される各ブロック内の複数の直交変換係数と量子化前の
直交変換係数を用いて、上記各ブロックの画像の劣化度
を評価する所定の評価関数の演算を行い、その演算によ
り得られた上記評価関数の値により、上記各ブロックの
復元画像の劣化度が許容範囲内にあるか否かを判断し、
その各ブロックの復元画像の劣化度が上記許容範囲を越
えている場合には、量子化条件出力手段1に対し量子化
誤差が前回の量子化よりも小さくなるような量子化条件
の出力を指示し、一方、上記各ブロックの復元画像の劣
化度が許容範囲内にあれば符号化手段3に対し符号化を
指示する。
【0019】次に、図2に示す第2の発明は、以下の各
手段を備える。量子化条件出力手段11は、前記各ブロ
ック内の複数の直交変換係数を量子化するために用いる
複数の量子化条件を出力する。
【0020】量子化手段12は、量子化条件出力手段1
2からの量子化条件を用いて、前記各ブロック毎にその
各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化する。符号
化手段13は、量子化手段12により生成された量子化
係数を符号化する。
【0021】画質判定手段14は、量子化手段12によ
り量子化された上記各ブロック内の量子化係数と、上記
量子化手段12が上記量子化に用いた量子化条件とを用
いて復元される各ブロック内の複数の直交変換係数と量
子化前の直交変換係数を用いて、上記各ブロックの画像
の劣化度を評価する所定の評価関数の演算を行い、その
演算により得られた上記評価関数の値が予め定めた所定
の条件を満足するか否かを判断する。
【0022】計数手段15は、画質判定手段14の判断
結果に基づき、原画像の画像データにおける上記所定の
条件を満足するブロック数を計数する。符号化判断手段
16は、計数手段15により計数されたブロック数が所
定数より少ない場合には、量子化条件出力手段11に対
し量子化誤差が前回の量子化よりも少なくなるような量
子化条件の出力を指示、一方、上記評価関数の値が上記
所定の条件を満足する場合には符号化手段13に対し符
号化を指示する。
【0023】続いて、図3に示す第3の発明は、以下の
各手段を備える。量子化条件出力手段21は、前記各ブ
ロック内の複数の直交変換係数を量子化するために用い
る複数の量子化条件を出力する。
【0024】量子化手段22は、量子化条件出力手段2
1からの量子化条件を用いて、前記各ブロック毎にその
各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化する。符号
化手段23は、量子化手段21により生成された量子化
係数を符号化する。
【0025】評価平均値算出手段24は、上記量子化手
段22により量子化された上記各ブロック内の量子化係
数と、量子化手段22が上記量子化に用いた量子化条件
とを用いて、復元される各ブロック内の複数の直交変換
係数と量子化前の直交変換係数を用いて、上記各ブロッ
クの画像の劣化度を評価する所定の評価関数の演算を行
うことにより全ブロックの評価関数値を求め、それらの
全ブロックの評価関数値から画像全体での1ブロックの
評価関数値の平均値を求める。
【0026】符号化判断手段25は、評価平均値算出手
段24により得られた平均値に基づいて、量子化条件出
力手段21に対して量子化誤差が前回の量子化よりも小
さくなるような量子化条件の出力指示または前記符号化
手段23に対する符号化の指示のいずれか一方の指示を
行う。
【0027】そして、最後に、図4に示す第4の発明
は、以下の各手段を備える。量子化条件出力手段31
は、前記各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化す
るために用いる複数の量子化条件を出力する。
【0028】量子化手段32は、量子化条件出力手段3
1からの量子化条件を用いて、前記各ブロック毎にその
各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化する。符号
化手段33は、量子化手段32により生成された量子化
係数を符号化する。
【0029】評価関数演算手段34は、量子化手段32
により量子化された上記各ブロック内の量子化係数と、
量子化手段32が上記量子化に用いた量子化条件とを用
いて、復元される各ブロック内の複数の直交変換係数と
量子化前の直交変換係数を用いて、上記各ブロックの画
像の劣化度を評価する所定の評価関数の演算を行い、そ
の演算により得られた上記評価関数値の中で量子化誤差
が最も大きいことを示す評価関数値を求める。
【0030】符号化判断手段35は、評価関数演算手段
34により求められた前記評価関数値に基づいて、量子
化条件出力手段31に対して量子化誤差が前回の量子化
よりも小さくなるような量子化条件の出力指示または符
号化手段(33)に対する符号化の指示のいずれか一方
の指示を行う。
【0031】尚、上記量子化条件は、例えば、直交変換
係数ブロック内の各直交変換係数に対して、1対1に対
応して設定された複数の量子化閾値からなるマトリクス
(量子化マトリクス)である。
【0032】
【作用】上記第1の発明においては、量子化手段2が原
画像の各分割ブロックの複数の直交変換係数を入力する
毎に、量子化条件出力手段1から入力される量子化条件
を用いて、上記各ブロックの複数の直交変換係数に対し
て量子化を行い、各直交変換係数に対応する複数の量子
化係数を生成する。
【0033】符号化判断手段4は、上記各ブロックの複
数の直交変換係数と、上記量子化条件と、上記量子化に
より得られた上記複数の各直交変換係数に対応する複数
の量子化係数を変数とする前記評価関数の演算を行い、
その演算により得られた評価関数の値に基づいて、上記
各ブロックの復元画像の劣化度を判断し、その劣化度が
許容範囲を越えていれば、量子化条件出力手段1に対し
前回よりも量子化誤差が小さくなるような量子化条件を
量子化手段2に出力するよう指示する。
【0034】量子化条件出力手段1は、この指示に応じ
て指示された条件を満足する量子化条件を出力し、量子
化手段2はその量子化条件により再び上記量子化を行
う。この量子化処理は、符号化判断手段4が上記各ブロ
ックの復元画像の劣化度が許容範囲内にあると判断する
まで、繰り返される。そして、符号化判断手段4は、上
記各ブロックの復元画像の劣化度が許容範囲内にあると
判断すると、符号化手段3に対し符号化を指示し、符号
化手段3は、その指示を受けて量子化手段2により生成
された量子化係数の符号化を行う。
【0035】このように、第1の発明においては、原画
像の各分割ブロック毎に、量子化手段2により生成され
た量子化係数を用いた復元画像の劣化度がチェックさ
れ、所定以上の画質で画像を復元可能な量子化条件を用
いて画像復元用の画像データの符号化が行われる。
【0036】したがって、階調変化の度合いが異なる等
の表示特性が異なる全ての画像について、高画質で復元
表示することが可能な符号データを生成できる。次に、
第2の発明においては、量子化手段12により、量子化
条件出力手段11から出力される量子化条件を用いて上
記第1の発明と同様にして、原画像の各分割ブロックの
複数の直交変換係数に対し、量子化係数が生成される。
【0037】画質判定手段14は、量子化手段12によ
り上記量子化が行われる毎に、上記各分割ブロックの複
数の直交変換係数と、上記量子化により得られた上記各
直交変換係数に対応する量子化係数と、上記量子化に用
いられた量子化条件とからそれらを変数とする所定の評
価関数の演算を行い、その演算により得られた評価関数
値から各分割ブロック毎に復元画像の劣化度が許容範囲
内にあるか否かを判断する。
【0038】計数手段15は、量子化手段12により各
分割ブロックの量子化係数が生成される毎に、画質判定
手段14により復元画像の劣化度が許容範囲を越えると
判断されたブロック数を計数していく。
【0039】そして、量子化手段12により原画像の全
分割ブロックについて量子化が終了すると、符号化判断
手段16は、計数手段15から復元画像の劣化度が許容
範囲を越えるブロック数が許容範囲内であるかを調べ、
許容範囲を越える数であれば、量子化条件出力手段11
に対し、より量子化誤差が小さくなるような量子化条件
を量子化手段12に出力するように指示する。
【0040】これを受けて、量子化手段12はその新た
に入力する量子化条件を用いて原画像の全ての分割ブロ
ックに対する量子化を再び開始し、以下、上述と同様な
動作が繰り返される。
【0041】この量子化の繰り返しは、符号化判断手段
16が復元画像の劣化度が許容範囲を越える分割ブロッ
ク数が予め決められた許容数以下であると判断するまで
繰り返され、符号化手段16は上記復元画像の劣化度が
許容範囲を越える分割ブロック数が許容数以下になると
符号化手段13に符号化を指示する。
【0042】符号化手段13は、この指示を受けて量子
化手段12により生成された原画像の全分割ブロックの
量子化係数の符号化を行う。このように、第2の発明に
おいては、原画像の全分割ブロックについて直交変換係
数の量子化を行い、その量子化により得られる量子化係
数を用いて復元される画像の劣化度が許容範囲を越える
ブロック数が許容数以下になった場合に、原画像の全分
割ブロックの量子化係数の符号化を行う。
【0043】したがって、第1の発明と同様に、階調変
化が異なる等の表示特性の異なる全ての画像について、
高画質で復元表示することが可能な符号データを生成で
きる。
【0044】次に、第3の発明においては、量子化手段
22が、量子化条件出力手段21から入力される量子化
条件を用いて、原画像の全分割ブロックについて直交変
換係数の量子化を行う。
【0045】評価平均値算出手段24は、量子化手段2
2により各分割ブロック単位で量子化が行われる毎に、
量子化の対象となった各分割ブロックの直交変換係数
と、量子化手段12により生成された上記各分割ブロッ
クの個々の直交変換係数に対応する量子化係数と、上記
量子化のために量子化手段12が用いた量子化条件を変
数とする所定の評価関数の演算を行い、その演算により
得られた評価値を順次累算していく。そして、量子化手
段22により原画像の全分割ブロックの量子化が終了す
ると、評価平均算出手段24は、上記累算により得た上
記原画像の全分割ブロックの評価関数値の合計を分割ブ
ロック数で除算して、1ブロックあたりの評価関数値の
平均を求め、その評価関数の平均値により上記量子化に
より得られた量子化係数を用いて画像を復元した場合の
画像全体の画質の劣化度を判断し、その画質の劣化度が
許容範囲を越えていれば、量子化条件出力手段21に対
し、量子化誤差がより小さくなるような量子化条件を量
子化手段22に出力するよう指示する。そして、再び上
述したと同様な動作が新たな量子化条件を用いて行われ
る。
【0046】この原画像の全分割ブロックの量子化係数
の生成処理は、符号化判断手段23が、復元画像全体の
劣化度が許容範囲内になる量子化係数が全分割ブロック
について生成されるという条件が満足されるまで繰り返
し行われ、上記条件が満足されると、符号化判断手段2
3は、符号化手段25に対し符号化を指示する。
【0047】符号化手段25は、この指示を受けて、量
子化手段22により生成された原画像の全分割ブロック
の量子化係数を符号化する。このように、第3の発明に
おいては、上記第2の発明と同様に量子化手段22が原
画像の全分割ブロックについて量子化が終了する毎に、
生成された量子化係数を用いて復元した画像の劣化度が
許容範囲内にあるか否かが画像全体の平均劣化度を基に
判断され、許容範囲内になった時点で量子化手段22に
より生成された原画像の全分割ブロックの量子化係数の
符号化が行われる。
【0048】したがって、上記第1および第2の発明と
同様な効果が得られる。そして、最後に上記第4の発明
においては、上記第2および第3の発明と同様、量子化
手段32により原画像の全分割ブロックの直交変換係数
の量子化が、量子化条件出力手段31から出力される量
子化条件を用いて、各分割ブロック毎に所定の順序で連
続して行われる。
【0049】これらの動作の間、評価関数算出手段34
は、量子化手段32が各分割ブロックの量子化を終了す
る毎に、その量子化の対象となった分割ブロック内の直
交変換係数と、上記量子化により得られた上記分割ブロ
ック内の量子化係数と、上記量子化に用いられた量子化
条件を変数と所定の評価関数の演算を行う。そして、評
価関数算出手段34は、上記評価関数の演算が終了する
毎に新たに得られた評価関数の値と前回得られた評価関
数の値とを比較し、量子化誤差がより大きいことを示す
評価関数値の方を保持する。
【0050】この結果、量子化手段32が原画像の全分
割ブロックについて量子化を終了すると、評価関数演算
手段34は、上記量子化において最も量子化誤差が大き
な量子化がなされた分割ブロックの評価関数値を保持し
ている。
【0051】符号化判断手段35は、評価関数算出手段
34から、その最も量子化誤差が大きな量子化がなされ
た分割ブロックの評価関数値を入力し、その評価関数値
を基に、その分割ブロックの復元画像の劣化度が許容範
囲内にあるか否かを判断し、許容範囲を越えていれば、
量子化条件出力手段31に対し、量子化誤差がより小さ
くなるような量子化条件を量子化手段32に出力するよ
う指示する。
【0052】量子化手段32は、その新たな量子化条件
を入力すると、再び上述したような量子化処理を行い、
再び上述したと同様な動作が繰り返される。この新たな
量子化に伴う一連の動作は、符号化判断手段35が最も
量子化誤差の大きい量子化が行われた分割ブロックの復
元画像の劣化度が許容範囲にあると判断するまで繰り返
され、符号化判断手段35は、最も量子化誤差の大きい
量子化が行われた分割ブロックの復元画像の劣化度が許
容範囲にあると判断すると、符号化手段33に符号化を
指示する。
【0053】符号化手段33は、この指示を受けて、量
子化手段22により生成された原画像の全分割ブロック
の量子化係数を符号化する。このように第4の発明にお
いては、画像を復元した場合に最も劣化度が大きくなる
分割ブロックの劣化度を基準とし、その劣化度が所定の
許容範囲内にあると判断した時点で原画像の全分割ブロ
ックの量子化係数の符号化を行う。
【0054】したがって、上記第1、第2、及び第3の
発明と同様な効果が得られる。
【0055】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図5は、本発明の一実施例の画像データ符号
化装置のシステムブロック図である。同図において、前
述した図13に示す従来の画像符号化装置内のブロック
と同一のブロックには、同一の名称・符号を付与してい
る。
【0056】画質判定部160は、2次元DCT変換部
151から入力する原画像の2次元DCT係数、線形量
子化部152から入力する上記2次元DCT係数の量子
化係数、及び量子化条件決定部180から入力する量子
化の際に用いられた量子化条件(量子化マトリクス)と
から、各ブロック毎に評価関数値を算出する。そして、
その算出結果に基づいて、線形量子化部152により生
成された量子化係数を用いて復元される画像の画質劣化
の度合を判断し、画質劣化の度合が所定基準以下であれ
ば可変長符号化部154に対し、上記線形量子化部15
2により生成された量子化係数を可変長符号化するよう
に指示する。一方、画質判定部160は、画質劣化の度
合が所定基準を越えていれば、量子化条件決定部180
に対し、さらに精度の高い量子化を行うように指示す
る。
【0057】量子化条件決定部180は、予め定めてあ
る量子化条件(量子化マトリクス)VTH0を格納して
おり、線形量子化部152に対し、1ブロックの2次元
DCT係数を線形量子化するための量子化マトリクスと
して、最初にその量子化条件VTH0を出力する。そし
て、以後、画質判定部160からの指示に応じて、より
細かい量子化が行われるための量子化条件(量子化マト
リクス)を画質判定部160が上記評価関数値の値が所
定の条件を満足するまで出力し続ける。
【0058】次に、上記構成の実施例の動作を図6のフ
ローチャートを参照しながら説明する。まず、2次元D
CT変換部151は、原画像の画信号150を、複数の
画素からなるブロック(例えば8×8画素)に分割して
得られる各ブロックごとに、ブロック内の前記複数の画
素の階調値(階調レベル値)を2次元離散コサイン変換
して上記複数の画素と同数の2次元DCT係数を求め、
その各ブロックの複数の2次元DCT係数を線形量子化
部152に出力すると共に、画質判定部160内のメモ
リに格納する(S1)。
【0059】次に量子化条件決定部180は、予め定め
られ、自らが格納している量子化条件(量子化マトリク
ス)VTH0を線形量子化部152に選択・出力する
(S2)。
【0060】線形量子化部152は、その選択された量
子化条件VTH0を用いて、2次元DCT変換部151
から入力される各ブロックの複数の2次元DCT係数を
量子化し、各ブロック内の全ての2次元DCT係数の量
子化が終了すると、それらの各ブロック内の全ての2次
元DCT係数の量子化係数を画質判定部160に出力す
る(S3)。
【0061】画質判定部160は、各ブロックの量子化
係数が入力される毎に、量子化条件決定部180から前
記処理S3で量子化処理を行うために用いられた量子化
条件(量子化マトリクス)を入力し、上記各ブロックの
量子化係数、上記量子化条件、及び前記処理S1で自メ
モリ内に格納された上記各ブロックの量子化前の2次元
DCT係数を用いて、上記各ブロック毎の評価関数値を
算出する(S4)。
【0062】画質判定部160は、上記評価関数値を得
るための評価関数として、例えば量子化による誤差を評
価する式を用いる。すなわち、その一例として、ブロッ
クごとのAC成分の量子化誤差(振幅幅に対する率)の
二乗和を算出する評価関数Eを用いる。
【0063】この評価関数の式を下記に示す。
【0064】
【数1】
【0065】(但し、X=Y=0、すなわち直流成分F
0 (0,0)は除く)ここで、 G1 (X,Y)=F0 (X,Y)・Q(X,Y) ・・・・・・ 上記式、において、F0 (X,Y)は2次元DCT
係数、F1 (X,Y)は上記2次元DCT係数F
0 (X,Y)を量子化閾値Q(X,Y)により量子化す
ることにより得られた量子化係数である。
【0066】上記式において、その分母、すなわち
〔F0 (X,Y)−G1 (X,Y)〕は量子化誤差に等
しい。この式に示す評価関数を用いた画質劣化の判断
は、次のようにして行う。大きな画質劣化を生じる場合
には、量子化により大きな誤差が生じているため、上記
評価関数の式の分母が大きくなり、前記評価関数Eは小
さな値となる。一方、画質劣化が少ない場合には、量子
化による誤差は小さいため、前記評価関数Eは大きな値
となる。したがって、この評価関数の値Eにより、量子
化による画質劣化の度合を推定できる。
【0067】この評価関数Eの値の算出後、画質判定部
160は、評価関数Eの値が許容値以上であるか否かを
判断する(S5)。そして、画質判定部160は、上記
評価関数Eの値が、上記許容値以上である場合には、可
変長符号化部154に符号表155を用いて、前記量子
化係数をそのまま可変長符号化させる(S7)。
【0068】一方、画質判定部160は、上記判断処理
S5において、上記評価関数Eの値が上記許容値より小
さいと判断すると、量子化条件決定部180に対し、さ
らに細かい量子化を行うように指示し、その量子化条件
決定部180に量子化条件(量子化マトリクス)を変更
させた後(S7)、前記線形量子化部152にその変更
した量子化条件(量子化マトリクス)を用いて、上記2
次元DCT係数F0 (X,Y)を再量子化させる(S
3)。
【0069】以下、上記判断処理S5において、画質判
定部160が上記評価関数Eの値が許容値以上であると
判断するまで、量子化条件を変更して量子化及び評価関
数Eの値の算出を繰り返し(S3〜S6)、画質判定部
160は、上記評価関数Eの値が上記許容値以上になっ
たと判断すると(S5)、可変長符号化部154に対し
符号化を指示し、可変長符号化部154は線形量子化部
152から各ブロックの量子化係数を入力し、それらの
各ブロックの量子化係数を可変長符号化する(S7)。
【0070】したがって、この実施例によれば、2次元
DCT変換により得られる2次元DCT係数とその2次
元DCT係数を量子化することにより得られる量子化係
数とその量子化に用いられた量子化条件とを用いて、量
子化条件(量子化マトリクス)を決定することにより、
正確に画質を制御することが可能となる。すなわち、階
調変化の緩やかな部分の多い画像では細かな量子化処理
を行い、階調変化の激しい部分の多い画像では粗い量子
化を行うことが可能となり、階調変化の度合が異なる全
ての画像について、所定レベル以上の画質を確保するこ
とができる。
【0071】尚、画質の劣化度を評価する評価関数とし
ては、上記式に示したもの以外に、例えば、下記のよ
うな絶対値を用いた式を採用しても良い。
【0072】
【数2】
【0073】ここで、 G1 (X,Y)=F1 (X,Y)・Q(X,Y) 図7は、前記図5に示した実施例内の画質判定部160
の一構成例を示す図である。同図において、係数格納部
A165は、図5に示す2次元DCT変換部151の出
力する各ブロック毎の2次元DCT係数を格納する。
【0074】また、係数格納部B166は、線形量子化
部152から出力される量子化係数を格納する。アドレ
ス発生部164は、上記2つの係数格納部165,16
6からそれぞれ同一ブロック内の対応する2次元DCT
係数及びその量子化係数が、同期して読み出されるため
のアドレス信号を、上記2つの係数格納部165,16
6に出力する。
【0075】関数算出部168は,上記係数格納部16
5,166から、同一ブロック内の対応する2次元DC
T係数F0 (X,Y)及び量子化係数F1 (X,Y)を
入力すると共に、それらの係数の入力に同期して量子化
条件決定部180から上記係数格納部Bに格納されてい
る量子化係数F1 (X,Y)を得るために用いられた量
子化閾値Q(X,Y)を入力する。
【0076】関数算出部168は、前記式の処理によ
り、各ブロックごとのAC成分の評価関数の値Eを算出
し、その値Eを比較部170に出力する。上限値格納部
167は、前記評価関数の値Eの許容値δ(以下、上限
値δと記述する)を格納する。また、量子化条件格納部
169は、線形量子化部152が量子化係数を得るため
に用いた量子化条件(量子化マトリクス)を格納する。
【0077】比較部170は、関数算出部168から入
力される上記評価関数の値Eと上限値格納部167内に
格納されている上限値δとを比較し、その評価関数の値
Eが上限値δ以上の場合には、許容限ブロック数格納部
171内の値をインクリメントする。許容限ブロック数
格納部171は、評価関数の値Eが前記上限値δ以上と
なっている、すなわち復元画像の画質が目標を上回る精
細度となっているブロック数を格納する。
【0078】ブロック数閾値格納部172は、判定部1
73が再量子化が必要か否かの判断を行うためのブロッ
ク数の閾値を格納する。判定部173は、許容限ブロッ
ク数格納部171から出力されるブロック数とブロック
数条件格納部172に格納されているブロック数閾値と
を比較し、評価関数の値Eが前記上限値δ以上となるブ
ロックが上記ブロック数閾値以上存在する場合には、可
変長符号化部154に対し、線形量子化部152で得ら
れた量子化係数を可変長符号化するように指示する。可
変長符号化部154は、この指示を受けて、前記線形量
子化部152の量子化係数をジグザグスキャンしつつ、
符号表155を参照して可変長符号化を実行し、作成し
た符号データを出力する。そして、原画像の全ブロック
の全量子化係数の符号化を終了した時点で符号化処理は
終了する。
【0079】一方、判定部173は、評価関数の値Eが
前記上限値δ以上のブロックが前記ブロック数閾値より
少ない場合には、量子化条件決定部180に対し、より
細かい量子化が行われる量子化条件を出力するように線
形量子化部152に指示する。 量子化条件決定部18
0の一構成例を図8に示す。
【0080】同図において、選択部181は、画質判定
部160内の判定部173からの指示により、3種類の
量子化条件(量子化マトリクス)を線形量子化部152
に選択出力する。
【0081】量子化条件1格納部182、量子化条件2
格納部183、及び量子化条件3格納部183は、それ
ぞれ量子化条件1(量子化マトリクス1)、量子化条件
2(量子化マトリクス2)、及び量子化条件3(量子化
マトリクス3)を格納する。
【0082】これらの3種類の量子化条件1、量子化条
件2、量子化条件3の復元画像の画質劣化との関係は、
量子化条件1、量子化条件2、量子化条件3の順に復元
画像がより精細となるように量子化される。
【0083】すなわち、量子化条件1、量子化条件2、
量子化条件3の順に、2次元DCT係数のDC成分及び
各AC成分に対する量子化閾値が小さくなっている。次
に、上記構成の画質判定部160及び量子化条件決定部
180を有する図5に示す画像データ符号化装置の動作
を、図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0084】まず、2次元DCT変換部151は、1フ
レームの多値の原画像の画信号150を8×8画素のブ
ロック単位で順次入力し、そのブロックを8×8個の2
次元DCT係数から成るブロック(2次元DCT係数ブ
ロック)に変換し(SA1)、その8×8個の2次元D
CT係数ブロックを内部のメモリに格納する(SA
2)。2次元DCT変換部151は、上記一連の処理S
A1,SA2を、上記多値の原画像の全てのブロックに
ついて行う(SA1〜SA3)。
【0085】続いて、2次元DCT変換部151は、多
値の原画像の最初の2次元DCT係数ブロックを、図7
に示す画質判定部160内の係数格納部A165に格納
すると共に、線形量子化部152にも出力する。
【0086】画質判定部160は、上記最初の2次元D
CT係数ブロックの入力を受けて、量子化条件決定部1
80に量子化マトリクスとして量子化条件1を選択する
旨を指示する。量子化条件決定部180は、この指示を
受けて選択部181により量子化条件1格納部182か
ら量子化条件1を読み出して線形量子化部152に選択
出力すると共に、画質判定部160内の量子化条件格納
部169に格納する(SA4)。
【0087】線形量子化部152は、上記量子化条件1
を入力すると、上記2次元DCT変換部151から入力
された最初の2次元DCT係数ブロック内の各2次元D
CT係数をその量子化条件1を用いて線形量子化し、そ
の線形量子化により得られた8×8個の量子化係数から
成るブロックを画質判定部180内の係数格納部B16
6に格納する(SA5)。
【0088】続いて、画質判定部160内の関数算出部
168は、係数格納部A165に格納されている最初の
2次元DCT係数ブロック内の63個の2次元DCT係数
0(X,Y)、係数格納部B166内の63個の量子化
係数F1 (X,Y)、及び量子化条件格納部169に格
納されている量子化条件1の63個の量子化閾値Q(X,
Y)を用いて、前記式またはで表される評価関数の
値Eを算出し、その値Eを比較部170に出力する(S
A6)。
【0089】尚、上記変数(X,Y)は、X=0〜7,
Y=0〜7の値をとる。但し、X=Y=0は除く。次
に、比較部170は、入力される上記評価関数の値Eと
上限値格納部167に格納されている上限値δとを比較
し、評価関数の値Eがその上限値δ以上であるか、すな
わち評価関数の値Eにより示される誤差は許容範囲内で
あるか否かを判別し(SA7)、許容範囲内であれば許
容限ブロック数格納部171の値を“1”増加(インク
リメント)する(SA8)。尚、許容限ブロック数格納
部171は、このフローチャートに示す処理が開始され
る前に“0”に初期設定される。
【0090】上記一連の処理SA5〜SA8は、2次元
DCT変換部151により変換された1フレームの原画
像の全ての2次元DCT係数ブロックについて行われる
(SA5〜SA9)。
【0091】そして、上記2次元DCT係数ブロックの
全ブロックについて、上記処理SA5〜SA8が終了す
ると(SA9)、画質判定部160内の判定部173
は、許容限ブロック数格納部171に格納されている有
効ブロック数とブロック数閾値格納部172に格納され
ているブロック数閾値とを比較し、有効ブロック数の方
がブロック数閾値よりも大きければ(SA10,YE
S)、直ちに可変長符号化部154に対し線形量子化部
152により生成された1フレームの原画像の各ブロッ
クの量子化係数を符号化するように指示する。可変長符
号化部154は、この指示を受けて、上記各ブロックの
量子化係数をADCT方式により符号化する(SA1
2)。
【0092】一方、判定部173は、上記処理SA10
で上記有効ブロック数が上記ブロック数閾値以下であれ
ば、量子化条件決定部180に対し、上記1フレームの
原画像がもっと精細に復元されるような量子化が行われ
るための量子化条件を線形量子化部152に出力するよ
うに指示する。量子化条件決定部180は、この指示を
受けて、選択部181により量子化条件2格納部183
からより精度の高い量子化を行うための量子化条件2
を、線形量子化部152に出力すると共に画質判定部1
60の量子化条件格納部169に格納する(SA1
1)。
【0093】そして、続いて、量子化条件2を用いて、
再度上記処理SA5〜SA10を行い、全ブロックのD
CT係数に対し、線形量子化部152で線形量子化を行
い、関数値比較部160内の関数算出部168で評価関
数の値Eを算出する。
【0094】そして、上述したようにして、再び画質判
定部160内の判定部173は、許容限ブロック数格納
部171に格納されている有効ブロック数とブロック数
閾値格納部172に格納されているブロック数閾値とを
比較し、有効ブロック数の方がブロック数閾値よりも大
きい、すなわちこの線形量子化により得られた量子化係
数で十分な画質に原画像を復元できると判別すると(S
A10,YES)、前記処理SA12により可変長符号
化部154で上記量子化係数を用いて原画像の符号化を
行う。
【0095】また、一方、量子化条件2を用いて線形量
子化を行っても、十分な画質に原画像を復元できない場
合には、判定部173は量子化条件決定部180に対
し、さらに精度の高い量子化が行われるための量子化条
件の出力の指示を量子化条件決定部180に出力する。
量子化条件決定部180は、この指示を受けて選択部1
81により量子化条件3を量子化条件3格納部184か
ら読み出して、線形量子化部152に選択出力すると共
に、画質判定部160内の量子化条件格納部169に格
納した後(SA11)再び上記処理SA5に戻り、量子
化条件3を用いた3回目の量子化を開始する。
【0096】そして、上記処理SA5〜SA9を2次元
DCT係数ブロックの全ブロックについて行い、有効ブ
ロック数が上記ブロック数閾値よりも大きい場合には
(SA10,YES)、可変長符号化部154がその3
回目の量子化により得られた量子化係数を可変長符号化
する(SA12)。
【0097】このように、原画像が所定の精度以上に復
元されるようになるまで、3種類の量子化条件1,2,
3を用いて、原画像の2次元DCT係数ブロックを順次
量子化誤差が小さくなるように量子化していく。そし
て、原画像を目標とする画質まで復元できる量子化係数
が得られた時点で、それらの量子化係数を可変長符号化
する。
【0098】尚、上記実施例とは逆に、十分な画質に原
画像を復元できないブロック数を計数して、そのブロッ
ク数が所定数以上の場合、量子化条件を変更して、量子
化係数ブロックを再量子化するようにしてもよい。
【0099】次に、量子化条件決定部180の他の構成
例を図10(a) 、(b) 、(c) 、(d)に示す。これらの量
子化条件決定部180は、いずれも基本となる1種類の
量子化条件(以後、基本量子化条件と表現する)を格納
する基本条件格納部191を有し、その基本条件格納部
191に格納されている基本量子化条件を用いて、複数
の量子化条件を生成・出力するものである。
【0100】まず、同図(a) に示す量子化条件決定部1
80Aは、2次元DCT係数ブロックを線形量子化する
ための基本となる1種類の基本量子化条件を格納する基
本条件格納部191と、その基本量子化条件の各値を除
算することにより、線形量子化部152で使用する複数
の量子化条件を生成する除算部190、及びその除算部
190が上記除算を行う場合に使用する複数の除数を格
納する除数格納部192から成る。このような構成の量
子化条件決定部180において、除数格納部192の初
期値は、例えば“1”であり、前記画質判定部160内
の判定部173から量子化条件の選択信号が入力される
毎に、“1”づつインクリメントされる。すなわち、2
回目の量子化処理の時には、除数格納部192内に格納
される除数は“2”となり、線形量子化部152が2回
目の線形量子化に用いる量子化条件の各マトリクスの値
は、1回目の値の1/2となる。以後、同様にして、3
回目以降の2次元DCT係数ブロックの線形量子化に用
いられる量子化条件の各マトリクスの値は、順次、1/
3,1/4,・・・となる。したがって、前述した図8
に示す量子化条件決定部180と同様な機能を有する。
【0101】また、同図(b) に示す量子化条件決定部1
80bは、高次成分の値が低次成分の値より大きくなる
という2次元DCT係数の特性を利用したものであり、
除数格納部として、低次の2次元DCT係数用の除数を
格納する低次用除数格納部192Aと高次の2次元DC
T係数用の除数を格納する高次用除数格納部192Bの
2つを有するものである。低次用係数格納部192A、
高次用係数格納部192Bには、それぞれ例えば、
“2”,“3”を格納しておき、画質判定部160の判
定部173から量子化条件の選択信号が入力される毎
に、低次用係数格納部192A、高次用係数格納部19
2Bに格納される値を適切に変化させ、低次部用の除数
値と高次部用の除数値とを異なる割合で変化させなが
ら、各2次元DCT係数ブロックを最適な量子化条件
(量子化マトリクス)で線形量子化させる。尚、マルチ
プレクサ(MPX)199は、線形量子化部152から
加わる選択信号に応じて低次用の量子化係数生成の際に
は基本条件格納部191内に格納されている基本量子化
条件と低次用除数格納部192Aに格納されている除数
を選択出力し、次に続く高次用の量子化係数の生成の際
には、基本条件格納部191に格納されている基本量子
化条件と高次用除数格納部192Bに格納されている除
数を除算部192Aに選択出力する。
【0102】次に、同図(c) に示す量子化条件決定部1
80Cは、除算部100が量子化係数を算出するために
用いる除数値を、前記ジグザグスキャン順に格納してい
る除数マトリクス格納部192Cを有している。すなわ
ち、この除数マトリクス格納部192C内には、基本条
件格納部191に格納されている基本量子化条件の各量
子化閾値に1対1に対応する8×8個の個別の除算値を
ジグザグスキャン順に格納している。そして、除算部1
90は、基本条件格納部191と除数マトリクス格納部
192Cからジグザグ走査順にそれぞれ量子化閾値と除
算値とを読み出し、その量子化閾値をその除算値で除算
し、その除算により得られた値を量子化条件の量子化閾
値値として線形量子化部152へ出力する。
【0103】そして、最後に同図(d) に示す量子化条件
決定部180Dは、上記除算部190及び基本条件格納
部191以外に、除算部190が量子化閾値を生成する
ために用いる除数を発生する関数格納部192Dを備え
ている。この関数格納部192Dは、例えば y=ax2 +bx+c というxを変数とする関数yを演算することにより、そ
の演算結果を除数値として除算部190に出力する。
【0104】この関数格納部192Dは、画質判定部1
60の判定部173から量子化条件の選択信号が入力さ
れる毎に変数xの値を順次増加して、上記関数yの演算
を行い、順次より大きな値の除算値を除算部190に出
力する。除算部190は、基本条件格納部190内に格
納されている基本量子化条件の各量子化閾値をその除算
値で除算することにより、線形量子化部152が2次元
DCT係数ブロックを量子化する際の量子化条件の各量
子化閾値を、1回目、2回目、3回目・・・の量子化の
順に、順次小さな値に変化させて線形量子化部152に
出力する。
【0105】尚、上述した高次用除数格納部192A及
び低次用除数格納部192Bに格納される値は、あくま
でも一例であり、それらの格納部に格納される値は、こ
れらの値に限定されるものではない。 また、関数格納
部192Dが除算値算出用に用いる関数も、上記関数y
に限定されるものではなく、その他の各種関数を用いて
もよい。
【0106】次に、図11は画質判定部の他の構成例を
示す図である。尚、同図において前述した図7に示す画
質判定部160内のブロックと同一機能を有するブロッ
クには、同一名称・符号を記している。
【0107】この画質判定部160Aは、評価関数の値
を、画像全体の平均値として求めるものである。関数算
出部168Aは、係数格納部A165,B166にそれ
ぞれ格納されている2次元DCT係数及び量子化係数値
と量子化条件格納部169に格納されている量子化条件
の量子化閾値とから各ブロック毎の各次数の元の2次元
DCT係数に対する量子化係数の誤差を累算してゆく機
能を持つ。そして、関数算出部168Aは、全ブロック
の量子化係数の元の2次元DCT係数に対する誤差を累
算後、その累算値を全ブロック数で除算してその除算に
より得られた画像全体の評価関数値の平均を比較部17
0に出力し、比較部170は、その平均値を上限値格納
部167に格納されている上限値δと比較する。他の処
理は、図7に示す前記画像判定部160と同様である。
この画質判定部160aはブロック毎の条件比較を行わ
ないため、前記画像判定部160よりも処理が簡単とな
る利点がある。
【0108】図12は、上記構成の画質判定部160A
を用いた図5に示す画像データ符号化装置の動作を説明
するフローチャートである。まず、2次元DCT変換部
151は、前述した図9のフローチャートに示す処理S
A1〜SA3と同様な処理SB1〜SB3を行い、原画
像の全ブロックについて2次元DCT係数ブロックを生
成する。
【0109】続いて、画質判定部160は、量子化条件
決定部180に指示して、量子化条件決定部180から
最初の量子化条件を線形量子化部152に出力させると
共に、自らも量子化条件格納部169内にその量子化条
件を取り込む(SB4)。
【0110】続いて、線形量子化部152は、2次元D
CT変換部151から2次元DCT係数ブロックを順次
入力し、上記入力された量子化条件(量子化マトリク
ス)を用いて、各2次元DCT係数ブロックを線形量子
化して量子化係数ブロックに変換する毎に、その線形量
子化により得られた量子化係数ブロックを画質判定部1
60A内の係数格納部169に格納する(SB5)。
【0111】一方、画質判定部160Aの関数算出部1
68Aは、2次元DCT変換部151により係数格納部
A165に格納された2次元DCT係数ブロックと線形
量子化部152により係数格納部B166に格納された
上記2次元DCT係数ブロックを線形量子化することに
より得られた量子化係数ブロック、及び量子化条件決定
部180により量子化条件格納部169に格納された量
子化条件(量子化マトリクス)とから、評価関数の値を
算出する(SB6)。
【0112】上記処理SB5とSB6は、線形量子化部
152により量子化係数ブロックが生成する毎に繰り返
し行われ、関数算出部168Aは、各量子化係数ブロッ
クの評価関数の値を累算(累計)していく。そして、関
数算出部168Aは、全ての量子化係数ブロックの評価
関数値の累算を終了すると、その累算値を全量子化係数
ブロックのブロック数で除算して、評価関数の画像内平
均値を算出する。
【0113】続いて、比較部170は、上記評価関数の
画像内平均値が上限値格納部167に格納されている上
限値δよりも大きいか否かの比較を行い(SB7)、評
価関数の画像内平均値が上限値δより大きければ(SB
7,YES)、可変長符号化部154に対して符号化を
指示し、これを受けて可変長符号化部154は線形量子
化部152から全ての量子化係数ブロックを所定の順序
で順次入力し、ADCT方式の符号データを生成・出力
する(SB8)。
【0114】一方、比較部170は、上記処理SB7で
評価関数の画像内平均値が上限値δ以下であれば、量子
化条件決定部180に対し、より細かい量子化が行われ
るための量子化条件を線形量子化部152に選択・出力
させると共に、量子化条件格納部169内にもその量子
化条件を格納させる(SB8)。
【0115】そして、以後、上記処理SB5〜SB8
が、上記判別処理SB7で評価関数の画像内平均値が上
限値δより大きいと判別されるまで、繰り返し行われ
る。ところで、上記図11に示す関数算出部168A
を、各ブロックの評価関数値を算出する毎に、その評価
関数値を前回算出した前ブロックの評価関数値と比較し
て、値が小さい方の評価関数値の方を保持してゆくこと
により、全てのブロックについて評価関数値を求めた段
階で、評価関数値の最小値を得、その最小値が上記上限
値δよりも小さい場合に再量子化を行うようにしてもよ
い。
【0116】このような方法を用いることにより、復元
画像の中で最も画質の劣化が目立つブロックを基準とし
て、量子化誤差をより小さくするための再量子化が必要
か否かを判断できる。
【0117】尚、評価関数は、上記の例に限定されるも
のではなく、量子化による電力(電力スペクトル密度)
の誤差を用いる関数であってもよい。さらに、上記実施
例では量子化条件の変更を除算により行っているが、除
算以外の各種演算を用いるようにしてもよい。
【0118】また、上記実施例では、画像データの直交
変換を、離散コサイン変換(DCT)によって行ってい
るが、本発明は、離散サイン変換(DST)、離散ルジ
ャンドル(Legendre) 変換、アダマール変換(Hadamar
d) 、ハール(Harr) 変換、カルーネン・レーベ変換、
スラント変換等の他の直交変換を用いて画像データの符
号化を行う画像データ符号化装置にも適用可能なもので
ある。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、復元
画像の劣化度を予測して、この劣化度が予め定められた
許容範囲内にある場合にのみ可変長符号化を行うように
したので、画像の階調変化特性の違いに係わらず、常に
高い画質の復元が可能な画像データの符号化を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理ブロック図(その1)である。
【図2】本発明の原理ブロック図(その2)である。
【図3】本発明の原理ブロック図(その3)である。
【図4】本発明の原理ブロック図(その4)である。
【図5】本発明の一実施例の画像データ符号化装置のシ
ステムブロック図である。
【図6】上記一実施例の動作を説明するフローチャート
である。
【図7】画質判定部の一構成例を示す図である。
【図8】量子化条件決定部の一構成例を示す図である。
【図9】図8に示す量子化条件決定部を有する図5に示
す画像データ符号化装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図10】演算を用いる量子化条件決定部の4種の構成
例を示す図である。
【図11】画質判定部の他の構成例を示す図である。
【図12】図11に示す画質判定部を有する図5に示す
画像データ符号化装置の動作を説明するフローチャート
である。
【図13】従来の画像データ符号化装置の基本ブロック
図である。
【図14】原画像信号の1ブロックの一例を示す図であ
る。
【図15】2次元DCT変換により得られた2次元DC
T係数ブロックの一例を示す図である。
【図16】量子化マトリクスの一構成例を示す図であ
る。
【図17】量子化係数ブロックの一例を示す図である。
【図18】量子化係数の走査順序を示す図である。
【符号の説明】
1,11,21,31 量子化条件出力手段 2,12,22,32 量子化手段 3,13,23,33 符号化手段 4,16,25,35 符号化判断手段 14 画質判定手段 15 計数手段 24 評価平均値算出手段 34 評価関数算出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像の画像データを複数のブロックに
    分割し、その分割された複数の各ブロック毎に、そのブ
    ロック内の複数の画素の階調値に対して直交変換を行
    い、次に、その直交変換により得られた各ブロックの複
    数の直交変換係数を量子化した後、画像復元用の符号デ
    ータを生成する画像データ符号化装置において、 前記各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化するた
    めに用いる複数の量子化条件を出力する量子化条件出力
    手段(1)と、 該量子化条件出力手段(1)から量子化条件を用いて、
    前記各ブロック毎にその各ブロック内の複数の直交変換
    係数を量子化する量子化手段(2)と、 該量子化手段(2)により生成された量子化係数を符号
    化する符号化手段(3)とを有するとともに、 前記量子化係数と上記量子化手段(2)が上記量子化に
    用いた量子化条件とを用いて、上記各ブロック内の上記
    複数の直交変換係数を復元し、該復元された直交変換係
    数と前記各ブロック内の複数の直交変換係数とから、上
    記各ブロックの画像の劣化度を評価する所定の評価関数
    の演算を行い、その演算により得られた上記評価関数の
    値により上記各ブロックの復元画像の劣化度が許容範囲
    内にあるか否かを判断し、その各ブロックの復元画像の
    劣化度が上記許容範囲を越えていれば、前記量子化条件
    出力手段(1)に対し量子化誤差が前回の量子化よりも
    小さくなるような量子化条件の出力を指示し、一方、上
    記各ブロックの復元画像の劣化度が上記許容範囲内にあ
    れば、前記符号化手段(3)に対し符号化を指示する符
    号化判断手段(4)と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化装置。
  2. 【請求項2】 原画像の画像データを複数のブロックに
    分割し、その分割された複数の各ブロック毎に、そのブ
    ロック内の複数の画素の階調値に対して直交変換を行
    い、次に、その直交変換により得られた各ブロックの複
    数の直交変換係数を量子化した後画像復元用の符号デー
    タを生成する画像データ符号化装置において、 前記各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化するた
    めに用いる複数の量子化条件を出力する量子化条件出力
    手段(11)と、 該量子化条件出力手段(11)からの量子化条件を用い
    て、前記各ブロック毎にその各ブロック内の複数の直交
    変換係数を量子化する量子化手段(12)と、 該量子化手段(12)により生成された量子化係数を符
    号化する符号化手段(13)とを有するとともに、 前記量子化係数と上記量子化手段(12)が上記量子化
    に用いた量子化条件を用いて、上記各ブロック内の上記
    複数の直交変換係数を復元し、該復元された直交変換係
    数と前記各ブロック内の複数の直交変換係数とから、上
    記各ブロックの画像の劣化度を評価する所定の評価関数
    の演算を行い、その演算により得られた上記評価関数の
    値が予め定めた所定の条件を満足するか否かを判断する
    画質判定手段(14)と、 該画質判定手段(14)の判断結果に基づき、原画像の
    画像データにおける上記所定の条件を満足するブロック
    数を計数する計数手段(15)と、 該計数手段(15)により計数されたブロック数が所定
    数より少ない場合には、前記量子化条件出力手段(1
    1)に対し量子化誤差が前回の量子化よりも少なくなる
    ような量子化条件の出力を指示し、一方、上記評価関数
    の値が上記所定の条件を満足する場合には符号化手段
    (13)に対し符号化を指示する符号化判断手段(1
    6)と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化装置。
  3. 【請求項3】 原画像の画像データを複数のブロックに
    分割し、その分割された複数の各ブロック毎に、そのブ
    ロック内の複数の画素の階調値に対して直交変換を行
    い、次に、その直交変換により得られた各ブロックの複
    数の直交変換係数を量子化した後画像復元用の符号デー
    タを生成する画像データ符号化装置において、 前記各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化するた
    めに用いる複数の量子化条件を出力する量子化条件出力
    手段(21)と、 該量子化条件出力手段(21)からの量子化条件を用い
    て、前記各ブロック毎にその各ブロック内の複数の直交
    変換係数を量子化する量子化手段(22)と、 該量子化手段(22)により生成された量子化係数を符
    号化する符号化手段(23)とを有するとともに、 前記量子化係数と上記量子化手段(22)が上記量子化
    に用いた量子化条件とを用いて、上記各ブロック内の上
    記複数の直交変換係数を復元し、該復元された直交変換
    係数と前記ブロック内の複数の直交変換係数とから、上
    記各ブロックの画像の劣化度を評価する所定の評価関数
    の演算を行うことにより、全ブロックの評価関数値を求
    め、それらの全ブロックの評価関数値から画像全体での
    1ブロックの評価関数値の平均値を求める評価平均値算
    出手段(24)と、 該評価平均値算出手段(24)により得られた平均値に
    基づいて、前記量子化条件出力手段(21)に対して量
    子化誤差が前回の量子化よりも小さくなるような量子化
    条件の出力指示または前記符号化手段(23)に対する
    符号化の指示のいずれか一方の指示を行う符号化判断手
    段(25)と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化装置。
  4. 【請求項4】 原画像の画像データを複数のブロックに
    分割し、その分割された複数の各ブロック毎に、そのブ
    ロック内の複数の画素の階調値に対して直交変換を行
    い、次に、その直交変換により得られた各ブロックの複
    数の直交変換係数を量子化した後画像復元用の符号デー
    タを生成する画像データ符号化装置において、 前記各ブロック内の複数の直交変換係数を量子化するた
    めに用いる複数の量子化条件を出力する量子化条件出力
    手段(31)と、 該量子化条件出力手段(31)からの量子化条件を用い
    て、前記各ブロック毎にその各ブロック内の複数の直交
    変換係数を量子化する量子化手段(32)と、 該量子化手段(32)により生成された量子化係数を符
    号化する符号化手段(33)とを有するとともに、 上記量子化手段(32)が上記量子化に用いた量子化条
    件とを用いて、上記各ブロック内の上記複数の直交変換
    係数を復元し、該復元された直交変換係数と前記各ブロ
    ック内の複数の直交変換係数とから、上記各ブロックの
    画像の劣化度を評価する所定の評価関数の演算を行い、
    その演算により得られた上記評価関数値の中で量子化誤
    差が最も大きいことを示す評価関数値を求める評価関数
    演算手段(34)と、 該評価関数演算手段(34)により求められた前記評価
    関数値に基づいて、前記量子化条件出力手段(31)に
    対して量子化誤差が前回の量子化よりも小さくなるよう
    な量子化条件の出力指示または前記符号化手段(33)
    に対する符号化の指示のいずれか一方の指示を行う符号
    化判断手段(35)と、 を備えたことを特徴とする画像データ符号化装置。
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