JPH0528839A - 絶縁電線 - Google Patents
絶縁電線Info
- Publication number
- JPH0528839A JPH0528839A JP3206365A JP20636591A JPH0528839A JP H0528839 A JPH0528839 A JP H0528839A JP 3206365 A JP3206365 A JP 3206365A JP 20636591 A JP20636591 A JP 20636591A JP H0528839 A JPH0528839 A JP H0528839A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- insulating layer
- ppo
- insulative layer
- denatured
- conductor
- Prior art date
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- Granted
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 この発明は、耐熱性、耐薬品性に優れた絶縁
電線を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、導体（１）上に直接若しくは他
の絶縁物を介して変性ポリフェニレンオキサイドを主成
分とする内絶縁層（２）を被覆し、内絶縁層（２）の外
方に芳香族ポリマーを主成分とする外絶縁層（３）を被
覆したものである。
電線を提供することを目的とする。 【構成】 この発明は、導体（１）上に直接若しくは他
の絶縁物を介して変性ポリフェニレンオキサイドを主成
分とする内絶縁層（２）を被覆し、内絶縁層（２）の外
方に芳香族ポリマーを主成分とする外絶縁層（３）を被
覆したものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は通信電線、特に同軸ケ
ーブルのコアとして用いられる絶縁電線に関する。
ーブルのコアとして用いられる絶縁電線に関する。
【０００２】
【従来の技術】同軸ケーブルは、導体上に絶縁層を被覆
し、絶縁層上に外部導体を外挿した構成となっている。
導体上に被覆される絶縁層としては、低密度ポリエチレ
ン（ＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）の発
泡若しくは非発泡のものを用いたものが知られている。
また、変性ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ）を用い
たものも知られている。
し、絶縁層上に外部導体を外挿した構成となっている。
導体上に被覆される絶縁層としては、低密度ポリエチレ
ン（ＬＤＰＥ）、高密度ポリエチレン（ＨＤＰＥ）の発
泡若しくは非発泡のものを用いたものが知られている。
また、変性ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ）を用い
たものも知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】絶縁層としてＬＤＰＥ
を用いたものやＨＤＰＥを用いたものでは、耐熱性、特
に耐熱軟化性に乏しい。熱変形温度が、ＬＤＰＥ＝７０
〜９０℃、ＨＤＰＥ＝９０〜１１０℃である。変性ＰＰ
Ｏの熱変形温度は１４０〜１８０℃であり、ＬＤＰＥや
ＨＤＰＥに比較して耐加熱変形性には優れるが、耐薬品
性、特に耐油性に乏しい欠点がある。
を用いたものやＨＤＰＥを用いたものでは、耐熱性、特
に耐熱軟化性に乏しい。熱変形温度が、ＬＤＰＥ＝７０
〜９０℃、ＨＤＰＥ＝９０〜１１０℃である。変性ＰＰ
Ｏの熱変形温度は１４０〜１８０℃であり、ＬＤＰＥや
ＨＤＰＥに比較して耐加熱変形性には優れるが、耐薬品
性、特に耐油性に乏しい欠点がある。
【０００４】そこで、この発明は、耐熱性、耐加熱変形
性を改善するとともに、耐薬品性にも優れた絶縁電線を
提供することを目的とする。
性を改善するとともに、耐薬品性にも優れた絶縁電線を
提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、導体上に直接若しくは他の絶縁物を介
して変性ポリフェニレンオキサイドを主成分とする内絶
縁層を被覆し、内絶縁層の外方に芳香族ポリマーを主成
分とする外絶縁層を被覆したものである。
め、この発明は、導体上に直接若しくは他の絶縁物を介
して変性ポリフェニレンオキサイドを主成分とする内絶
縁層を被覆し、内絶縁層の外方に芳香族ポリマーを主成
分とする外絶縁層を被覆したものである。
【０００６】
【作用】この発明においては、変性ＰＰＯの層が耐熱変
形性に優れ、芳香族ポリマーの層の存在により耐薬品性
が向上し、絶縁電線として、特に同軸ケーブルのコアと
して耐熱変形性及び耐薬品性に優れ、使用環境が限定さ
れることが少ない。
形性に優れ、芳香族ポリマーの層の存在により耐薬品性
が向上し、絶縁電線として、特に同軸ケーブルのコアと
して耐熱変形性及び耐薬品性に優れ、使用環境が限定さ
れることが少ない。
【０００７】
【実施例】図１に示すこの発明の好適な実施例は、導体
１上に変性ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ、非発
泡）を主成分とする内絶縁層２を被覆し、この内絶縁層
２の外方に芳香族ポリマーを主成分とする外絶縁層３を
被覆したものである。ここで用いられる変性ＰＰＯとし
ては、ＰＰＯに伸び等の特性を付与するために変性した
ものであり、例えば商品名「ノリル」（エンジニアリン
グプラスチック（株）製）が好適に使用できる。変性Ｐ
ＰＯの破断点伸度は５０％以上あることが望ましい。芳
香族ポリマーとしては、主鎖に芳香族環を有する実質的
に線状のポリマーであって、次の表１に挙げるポリマー
群から選ばれる１種若しくは２種以上の混合物を主成分
とするものである。
１上に変性ポリフェニレンオキサイド（ＰＰＯ、非発
泡）を主成分とする内絶縁層２を被覆し、この内絶縁層
２の外方に芳香族ポリマーを主成分とする外絶縁層３を
被覆したものである。ここで用いられる変性ＰＰＯとし
ては、ＰＰＯに伸び等の特性を付与するために変性した
ものであり、例えば商品名「ノリル」（エンジニアリン
グプラスチック（株）製）が好適に使用できる。変性Ｐ
ＰＯの破断点伸度は５０％以上あることが望ましい。芳
香族ポリマーとしては、主鎖に芳香族環を有する実質的
に線状のポリマーであって、次の表１に挙げるポリマー
群から選ばれる１種若しくは２種以上の混合物を主成分
とするものである。
【０００８】
【表１】
【０００９】また、芳香族ポリマーの耐薬品性は、表２
に示す通りである。表２において、ＰＥ＝ポリエチレ
ン，ＰＣ＝ポリカーボネート，ＰＥＩ＝ポリエーテルイ
ミド，ＰＡｒ＝ポリアリレート，ＰＢＴ＝ポリブチレン
テレフタート，ＰＥＥＫ＝ポリエーテルエーテルケトン
であり、それぞれ室温中、水や塩水等に２日間浸漬した
結果を示し、○印は「変化なし」を示す。
に示す通りである。表２において、ＰＥ＝ポリエチレ
ン，ＰＣ＝ポリカーボネート，ＰＥＩ＝ポリエーテルイ
ミド，ＰＡｒ＝ポリアリレート，ＰＢＴ＝ポリブチレン
テレフタート，ＰＥＥＫ＝ポリエーテルエーテルケトン
であり、それぞれ室温中、水や塩水等に２日間浸漬した
結果を示し、○印は「変化なし」を示す。
【００１０】
【表２】
【００１１】図２に示すものは、内絶縁層２を発泡体で
形成したものを示し、発泡方法としてはガス発泡、化学
発泡等の方法を採用することができる。内絶縁層２を発
泡させた後に外絶縁層３を被覆してもよいし、未発泡の
内絶縁層２に外絶縁層３を被覆した後に加熱して変性Ｐ
ＰＯ中の化学発泡剤を発泡させてもよい。
形成したものを示し、発泡方法としてはガス発泡、化学
発泡等の方法を採用することができる。内絶縁層２を発
泡させた後に外絶縁層３を被覆してもよいし、未発泡の
内絶縁層２に外絶縁層３を被覆した後に加熱して変性Ｐ
ＰＯ中の化学発泡剤を発泡させてもよい。
【００１２】内絶縁層２の変性ＰＰＯ、外絶縁層３の芳
香族ポリマーは、各層の主成分であるものがそれぞれの
概念（変性ＰＰＯ，芳香族ポリマー）に属するものであ
ればよい。すなわち、ポリオレフィン等の他成分のブレ
ンド物であっても、変性ＰＰＯや芳香族ポリマーが主成
分であればよい。また、芳香族ポリマーには変性ＰＰＯ
も含まれる。例えば内，外絶縁層２，３の主成分がとも
に変性ＰＰＯであり、ともに溶融一体化されておらず、
断面を切断した場合にエッチング等何らかの手段で２層
と認められるものは、本発明の範囲内である。この理由
としては、エッチング等で２層と確認できるものは、薬
品等の処理で外絶縁層にクラックを生じたり、クラック
に至らないまでもクレージング等が生じても、内絶縁層
２にクラックやクレージングを生じることがほとんどな
く、本発明の目的を達成することができるものであるか
らである。ここで、クレージングとは、分子の伸長部の
局所的応力緩和部分で光学的に見える欠陥をいう。
香族ポリマーは、各層の主成分であるものがそれぞれの
概念（変性ＰＰＯ，芳香族ポリマー）に属するものであ
ればよい。すなわち、ポリオレフィン等の他成分のブレ
ンド物であっても、変性ＰＰＯや芳香族ポリマーが主成
分であればよい。また、芳香族ポリマーには変性ＰＰＯ
も含まれる。例えば内，外絶縁層２，３の主成分がとも
に変性ＰＰＯであり、ともに溶融一体化されておらず、
断面を切断した場合にエッチング等何らかの手段で２層
と認められるものは、本発明の範囲内である。この理由
としては、エッチング等で２層と確認できるものは、薬
品等の処理で外絶縁層にクラックを生じたり、クラック
に至らないまでもクレージング等が生じても、内絶縁層
２にクラックやクレージングを生じることがほとんどな
く、本発明の目的を達成することができるものであるか
らである。ここで、クレージングとは、分子の伸長部の
局所的応力緩和部分で光学的に見える欠陥をいう。
【００１３】表３に実施例１〜８と比較例１，２とを耐
薬品性の面で比較した結果を示す。
薬品性の面で比較した結果を示す。
【００１４】
【表３】
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、内絶縁層が変性Ｐ
ＰＯを主成分とし、変性ＰＰＯは比誘電率が小さく（ε
＝２．６）、かつ耐加熱変形性に優れ、通信用ケーブ
ル、特に同軸ケーブルの絶縁体として有用であり、この
ような内絶縁層の外方に芳香族ポリマーを主成分とする
外絶縁層を被覆してあるので、絶縁電線として耐熱性の
みならず耐薬品性にも優れたものとなる。内絶縁層を発
泡体とすることは、同軸ケーブルの絶縁体として好適で
ある。このような絶縁体は、空気の占める部分が多い方
が電気的喪失が少なくなる。
ＰＯを主成分とし、変性ＰＰＯは比誘電率が小さく（ε
＝２．６）、かつ耐加熱変形性に優れ、通信用ケーブ
ル、特に同軸ケーブルの絶縁体として有用であり、この
ような内絶縁層の外方に芳香族ポリマーを主成分とする
外絶縁層を被覆してあるので、絶縁電線として耐熱性の
みならず耐薬品性にも優れたものとなる。内絶縁層を発
泡体とすることは、同軸ケーブルの絶縁体として好適で
ある。このような絶縁体は、空気の占める部分が多い方
が電気的喪失が少なくなる。
【図１】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図２】内絶縁層を発泡体としたものの断面図。
１ 導体
２ 内絶縁層
３ 外絶縁層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所
Ｈ０１Ｂ 11/18 Ｃ 6969−5Ｇ
(72)発明者 砂塚 英夫
東京都江東区木場１丁目５番１号 藤倉電
線株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 導体（１）上に直接若しくは他の絶縁物
を介して変性ポリフェニレンオキサイドを主成分とする
内絶縁層（２）を被覆し、 内絶縁層（２）の外方に芳香族ポリマーを主成分とする
外絶縁層（３）を被覆したことを特徴とする絶縁電線。 - 【請求項２】 内絶縁層（２）が発泡体であることを特
徴とする請求項１に記載の絶縁電線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20636591A JP3299553B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20636591A JP3299553B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 絶縁電線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0528839A true JPH0528839A (ja) | 1993-02-05 |
| JP3299553B2 JP3299553B2 (ja) | 2002-07-08 |
Family
ID=16522124
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20636591A Expired - Fee Related JP3299553B2 (ja) | 1991-07-23 | 1991-07-23 | 絶縁電線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3299553B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011146147A (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-28 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 細径難燃電線 |
-
1991
- 1991-07-23 JP JP20636591A patent/JP3299553B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011146147A (ja) * | 2010-01-12 | 2011-07-28 | Swcc Showa Cable Systems Co Ltd | 細径難燃電線 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3299553B2 (ja) | 2002-07-08 |
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