JPH05287686A - 立体模様転写シート - Google Patents

立体模様転写シート

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JPH05287686A
JPH05287686A JP4109254A JP10925492A JPH05287686A JP H05287686 A JPH05287686 A JP H05287686A JP 4109254 A JP4109254 A JP 4109254A JP 10925492 A JP10925492 A JP 10925492A JP H05287686 A JPH05287686 A JP H05287686A
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JP
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pattern
raised
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Application number
JP4109254A
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English (en)
Inventor
Yosuke Kitagawa
陽介 北川
Nobuyuki Tagino
伸幸 当野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被転写物上に転写される立体的***図柄模様
に、***による着色濃度低下や白色化が生ずることが防
がれ、所期の色相及びデザインを広範に達成し得る。 【構成】 加圧及び加熱により被転写物上に立体的***
図柄模様を転写するための転写シートであって、ベース
シート1と、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可塑性ポ
リマーと必要に応じ着色剤を含んでなる図柄模様層3
と、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可塑性ポリマーと
加熱により体積膨張を生ずる粒状物と必要に応じ着色剤
を含んでなる***層4と、接着層5とをこの順に有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加圧及び加熱により被
転写物上に立体的***図柄模様を転写するための立体模
様転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】従来、布等の
シート状物上に立体的な***図柄模様を印捺形成する方
法としては、顔料樹脂捺染法に類似した方法及び多層構
造を有する転写捺染シートを用いる方法が知られてい
る。前者の方法は、例えば、皮膜形成樹脂と加熱により
体積膨張を生起する物質を包含する熱可塑性高分子粒状
物とを主成分とする元糊を作成し、これをシート状物に
印捺の後、皮膜形成の為の低温乾燥、***形成の為の高
温処理の各工程を必要とする。ところが、凹凸な表面を
有する布等に元糊を直接印捺することから、***した図
柄模様の表面も必然的に凹凸となりシャープな線画を得
ることも困難であった。また、工程そのものが数段階に
及ぶことから、慎重な工程管理が求められるとともに甚
だ煩雑であった。
【0003】そのため通常は、前者の方法が有する欠点
の大部分を克服し得る後者の方法、例えば特公昭58−
36114号公報に開示されたような転写捺染シートを
用いる方法が好まれて使用されていた。この転写捺染シ
ートは、ベースシート上に、剥離性樹脂層、皮膜形成性
弾性高分子化合物と着色剤と加熱により体積膨張を生起
する物質を包含する熱可塑性高分子粒状物とを有する隆
起性樹脂層、弾性高分子化合物と白色顔料とを有する白
色顔料樹脂層をそれぞれ順に設けてなる構成を有し、被
転写物上に加圧及び加熱により単工程で立体的***模様
を形成できるものである。
【0004】しかしながら、このような転写捺染シート
にも、更に改善すべき点が見出された。すなわち、色彩
及び模様を表現する***性樹脂層に含まれる粒状物が加
熱により体積膨張することによってその層自体を***さ
せるものであることから、***性樹脂層は、***すると
共にその表面積をも増大させていた。そのため、その層
に同じく包含される着色剤の着色濃度が低下すると共
に、***性樹脂層の表面が白色を帯びることともなって
いた。このような、***性樹脂層の着色濃度の低下及び
白色化は、***図柄模様の色相のみならずそのデザイン
についても多大な制約を与えていたのである。
【0005】また、上記***性樹脂層中に含まれる皮膜
形成弾性高分子化合物として、軟化点又は融点が比較的
低いものが使用されていたので、加熱及び加圧により熱
転写と同時に行われる***形成工程において、***性樹
脂層が必要以上に流動性を帯びていた。そのため、***
性樹脂層に含まれる粒状物が加熱により体積膨張して
も、皮膜形成弾性高分子化合物は、***するよりもむし
ろ側方へ流動したり被転写物内へ浸透したりするものの
割合が多かった。そのため、十分な立体的***効果を得
ることができないばかりか、色及び柄共に正確で明瞭な
表現が困難であり、特に、繊細な画線や写真分解柄等の
細かい表現は、流動によってつぶれてしまい、所望され
る十分なシャープさを実現することは極めて困難であっ
た。而も、高分子化合物の被転写物内への浸透によっ
て、***性樹脂層内の着色剤が被転写物の内部まで拡散
してしまうため、更なる着色濃度の低下をきたしてい
た。
【0006】更に、上述のような***性樹脂層の着色濃
度の低下は、被転写物に***図柄模様を接着するための
接着層内に、下地である被転写物を隠蔽するための白色
顔料を含有させることを必須ならしめていた。そのた
め、接着層に白色顔料を混入する工程を要するのみなら
ず、接着層の接着強度を低下させることともなり、摩擦
堅牢度や洗濯堅牢度等の各種堅牢度が不十分なものとな
るおそれをも引き起していた。
【0007】本発明は、従来技術に存した上記のような
問題点に鑑み行われたものであって、その目的とすると
ころは、被転写物上に転写される立体的***図柄模様
に、***による着色濃度低下や白色化が生ずることが防
がれ、所期の色相及びデザインを広範に達成し得る立体
模様転写シート、並びに、被転写物上に転写される図柄
模様に十分な立体的***効果が得られ、且つ色及び柄共
に正確明瞭に而もシャープに表現し得る立体模様転写シ
ートを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の立体模様転写シートは、加圧及び加熱によ
り被転写物上に立体的***図柄模様を転写するための転
写シートであって、ベースシート、剥離物質層、図柄模
様層、***層及び接着層をこの順に有し、前記図柄模様
層は、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可塑性ポリマー
と着色剤を含んでなり、前記***層は、柔軟性のある皮
膜を形成し得る熱可塑性ポリマーと加熱により体積膨張
を生ずる粒状物と必要に応じ着色剤を含んでなるものと
している。
【0009】上記ベースシートとしては、例えばセルロ
ース紙、合成繊維紙、合成紙、セロファン、合成樹脂フ
ィルム等を適宜使用することができる。ベースシート自
体が剥離性を有する場合、例えばテトラフルオロエチレ
ン樹脂などのように図柄模様層や後述の保護層に対し剥
離性を有する材質よりなる場合やベースシートが図柄模
様層や保護層に対し剥離性を有する材質によりコーティ
ングされている場合には、次に述べる剥離物質層を要し
ない。なお、ベースシートは、それを通して図柄模様が
透視できるようにするために、透明もしくは半透明のも
の、例えばポリエステルフィルムや表面が平滑な半透明
状の紙などを使用することが好ましい。
【0010】剥離物質層は、必要に応じベースシート上
の全面または部分に形成することができる。剥離物質層
は、例えば、図柄模様層(保護層を設ける場合は保護
層)に対し剥離性を有しベースシートに対し接着性を有
するものとすることもでき、図柄模様層(保護層を設け
る場合は保護層)に対し接着性を有しベースシートに対
し剥離性を有するものとすることもできる。剥離物質層
の材料としては、例えばメチルセルロース、アセチルブ
チルセルロースのようなセルロース誘導体、カルナバワ
ックス、ロジンのような天然樹脂、ポリオレフィン樹
脂、ビニル樹脂、アミド樹脂、シリコーン樹脂、フッ素
樹脂のような合成樹脂等の単体或はそれらの1種または
2種以上の混合物を、ベースシートや図柄模様層または
保護層の材質に応じて適宜選択して使用し得る。
【0011】剥離物質層の形成は、例えば、前記のよう
な材料を溶剤に溶解した状態で或は溶融状態でベースシ
ート上に全面または部分的に塗布することによって行う
ことができる。この剥離物質層は、転写時にベースシー
トと図柄模様層または保護層とを円滑に分離する作用を
なすものであるが、同時に、図柄模様層に含まれる熱可
塑性ポリマーや着色剤或は保護層に含まれる合成樹脂等
がベースシート内へ侵入することを防ぐ作用をもなす。
上記図柄模様層は、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可
塑性ポリマーと着色剤を含んでなるものであって、ベー
スシート上或は剥離物質層上に形成することができる。
保護層を設ける場合は、その保護層上に形成することが
できる。
【0012】好ましく使用し得る熱可塑性ポリマーの例
としては、塩化ビニル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重
合樹脂、エチレン−アクリル酸エステル樹脂、アクリル
酸エステル樹脂、クロルスルフォン化ポリエチレン樹
脂、塩素化ポリオレフィン樹脂、飽和ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂等の合成樹脂及
びSBR、NBR等の合成ゴムなどのエラストマーが挙
げられる。この熱可塑性ポリマーは、加熱による***層
の***効果を助長すると共に、着色剤を***層又は被転
写物上に固着させ、風合を損なわない柔軟な感触と、良
好な摩擦堅牢性及び洗濯堅牢性を実現するものである。
図柄模様層に使用し得る着色剤としては、例えば、酸化
鉄、群青、カーボンブラック、チタンホワイト等の無機
顔料、アゾ系、アントラキノン系、フタロシアニン系な
どの有機顔料、レーキ、染料固溶体顔料、金属粉、金属
蒸着粉、油溶性染料、分散染料、特開昭58−3267
1号公報、特開平2−34686号公報、特開平3−5
0291号公報等に開示されているような各種のサーモ
クロミック材料及びフォトクロミック材料、各種紫外線
発光材料等の単体、及びこれらの混合物等が挙げられ
る。その外に例えば、印刷インキ中の着色成分として使
用されるいかなるものをも使用し得る。
【0013】図柄模様層の形成は、例えば、熱可塑性ポ
リマーと着色剤を含んでなる通常処方の印刷インキを調
製し、それを用いて、ベースシート上、剥離物質層上或
は保護層上の全面又は部分に、所望の図柄模様を通常の
印刷とは逆の版により印刷することにより行い得る。こ
の印刷インキには、上述の主要2成分以外にも水や有機
溶剤等からなるビヒクルを始め、必要に応じ、熱硬化性
樹脂、可塑剤、界面活性剤、安定剤、滑剤、紫外線吸収
剤、蛍光増白剤、酸化防止剤、粘度調節剤及び油脂類等
を添加させることができる。なお、例えば、被転写物の
色彩が比較的濃く、図柄模様層における図柄模様の色彩
が比較的薄いときのように、被転写物の色彩が図柄模様
に影響し易いような場合は、必要に応じ図柄模様層上ま
たは***層上に被転写物の色彩を隠蔽するための白色顔
料層を設けることができる。白色顔料層は例えば、熱可
塑性ポリマーとチタンホワイト等の白色顔料を含むとこ
ろの、図柄模様層形成用のものに準じた印刷インキを用
いて形成することができる。
【0014】剥離物質層と図柄模様層との間、或はベー
スシートと図柄模様層との間には、保護層を設けること
ができる。このように保護層を設けると、立体的***図
柄模様が被転写物上に転写された場合、図柄模様層が保
護層によって保護されるので、その摩擦堅牢度、洗濯堅
牢度等の各種堅牢度が更に向上する。保護層の材料とし
ては、例えば、ポリアクリル酸エステル系共重合樹脂、
飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニル
系共重合樹脂、ポリオレフィン樹脂等の合成樹脂、エチ
ルセルロース、ダンマル等の天然樹脂或は糊料等の単体
或は混合物が挙げられる。保護層の形成は、例えば、前
記材料を主成分とする通常処方の印刷インキを調整し
て、それを剥離物質層或はベースシート上の全面又は部
分に印刷することにより行い得る。
【0015】上記***層は、柔軟性のある皮膜を形成し
得る熱可塑性ポリマーと加熱により体積膨張を生ずる粒
状物と必要に応じ着色剤を含んでなるものであって、図
柄模様層上に形成することができる。***層中に用いら
れる粒状物は、膨張前の粒子径が0.1乃至100μm
であって、常圧下での自由膨張における最高膨張倍率が
30乃至200倍程度であるものが好ましい。この粒状
物は更に、 ・粒径ができるだけ均等であること ・***層形成材料中、例えば印刷インキ中で安定に散在
し、崩壊、消失しないこと ・***層形成操作中、例えば印刷操作中の機械的な力で
破壊しないこと ・転写温度にて敏感に十分に膨張すること ・膨張により***層が***した後、容易に収縮し難いこ
と などの諸条件を具備するものが好ましく、***層形成、
例えば印刷の方式及びその条件、転写時の加圧・加熱条
件、更に転写された立体的***図柄模様の***効果及び
その堅牢度などの諸条件を考慮する必要がある。
【0016】このような粒状物としては、例えば、加熱
されて容易に気体を発生させる物質の粒状物、或はその
ような気体発生物質または加熱により容易に気化する物
質等の熱膨張性物質を熱可塑性ポリマー内に包含してな
る粒状物などを採用し得る。加熱されて容易に気体を発
生させる物質としては、熱により分解して窒素、二酸化
炭素などを多容量に発生させるもの、例えばアゾビスイ
ンブチロニトリル、アゾジカルボンアミド、ベンゼンス
ルフォニルヒドラジド、無機炭酸塩などが挙げられる。
また加熱により容易に気化する物質としては、低沸点の
液状物、例えばエーテル、ペンタン、ヘキサンなどが挙
げられる。熱可塑性ポリマー内に包含する場合は、短時
間の加熱に敏感に反応する点において、後者の群中のも
のが好ましい。
【0017】熱膨張性物質を内包した粒状物を構成する
熱可塑性ポリマーとしては、例えば、ポリビニルメチル
エーテル、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸共重
合物、マレイン酸系共重合物などの合成糊料;ダンマ
ル、エチルセルロースなどの天然樹脂又は糊料;ポリオ
レフィン系樹脂、ポリビニル系樹脂、ポリアクリル酸エ
ステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリカーボネート
系樹脂、ポリアクリロニトリル共重合樹脂、塩化ビニリ
デン樹脂などの合成樹脂;天然ゴム及び合成ゴムなどが
挙げられる。これらは単独或は混合状態で粒状物の壁膜
を形成し、内包した熱膨張性物質からの気体発生或は熱
膨張性物質の気化に伴い表面積が拡大する。このような
粒状物を形成する場合、例えばこれらの熱可塑性ポリマ
ーの重合やゲル化などの操作中に前記熱膨張性物質を内
包させつつ粒状化を施し、更に壁膜を構成する熱可塑性
ポリマーを架橋させて皮膜強度を高め、内包する熱膨張
性物質を外界から一層完全に遮蔽させることもできる。
粒状物形成の具体的な方法としては、例えば公知のマイ
クロカプセル化方法である相分離法、界面重合法、多孔
回転筒法、in−situ法、スプレードライ法などを
適宜採用し得る。
【0018】これらの熱可塑性ポリマーは、内包する熱
膨張性物質に溶解したり、それによって膨潤したりせ
ず、印刷インキを構成する溶剤などの影響を受けず、而
も、膨張が容易に起こる一方、膨張後の収縮率の小さい
ものが選択される。従って、前記のうち特に合成樹脂群
が好ましい。***層には着色剤を含まないことが多い
が、必要ならば前述の着色剤を含めることができる。同
じ着色剤を図柄模様層において用いた場合と***層にお
いて用いた場合とでは、異なった色調が生まれる。すな
わち***層に着色剤を用いると、色濃度が低下すると共
に白みがかったものとなり、パステル調の色彩が得られ
る。また、このような***層の色彩と図柄模様層の色彩
との混色により、よりバラエティーに富んだ色彩が得ら
れる。
【0019】次に、***層に用いるところの柔軟性のあ
る皮膜を形成し得る熱可塑性ポリマーとしては、前述の
図柄模様層に包含される熱可塑性ポリマーと同様のもの
から選択して差し支えないが、被転写物上での図柄模様
層と***層との接着強度を十分なものとする上で、同類
の樹脂を用いることが特に好ましい。この***層に含ま
れる熱可塑性ポリマーは、接着層と共に被転写物上に強
固に固着し、加熱により***すると共に、着色剤を***
層又は被転写物上に固着させ、風合を損なわない柔軟な
感触と、良好な摩擦堅牢性及び洗濯堅牢性を実現するも
のである。
【0020】***層の形成は、例えば、熱可塑性ポリマ
ーと加熱により体積膨張を生ずる粒状物と必要に応じ着
色剤を含んでなる通常処方の印刷インキを調製し、それ
を用いて、図柄模様層上の全面又は部分に印刷すること
により行い得る。この印刷インキには、水や有機溶剤等
からなるビヒクルを始め、必要に応じ、図柄模様層形成
ようの印刷インキについて説明した添加物等を添加させ
ることができる。
【0021】上記接着層は、転写時の加熱により溶融
し、その後の冷却固化により被転写物上に転写物を堅牢
に保持させる。その一方において、図柄模様層及び***
層に含まれる各種成分が転写により被転写物の組織中に
浸透することを防ぎ、***層の***効率を良くすると共
に、転写物の表面に不必要な凹凸が生ずることを防止し
て***部分の表面を平滑にするものである。冷却は、勿
論自然冷却で十分である。この接着層は、例えば、***
層上の全面及び図柄模様層上(その上に***層が形成さ
れていない部分)、並びに必要に応じ剥離物質層上又は
剥離性を有するベースシート上(その上に図柄模様層及
び***層が形成されていない部分)をホットメルト接着
剤にて被覆することによって形成することができる。接
着層形成に用いるホットメルト接着剤としては、ポリア
ミド系、飽和ポリエステル系、ポリウレタン系、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合系、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合系、ポリ塩化ビニル系、ポリアクリル酸エステル系等
の熱可塑性ポリマーを使用することが好ましい。特に好
ましいのは、60乃至160℃の軟化点を有するもので
ある。
【0022】このような熱可塑性ポリマーにて***層等
の上の全面を被覆するには、例えば、水或は有機溶剤に
その熱可塑性樹脂を溶解させるか、或は乳化又は分散懸
濁させて印刷インキを調製し、それを用いて***層等の
上の全面に印刷することにより行い得る。この印刷イン
キには、必要に応じ、熱硬化性樹脂、可塑剤、界面活性
剤、安定剤、滑剤、粘度調節剤等を共存させることがで
きる。印刷インキ中に分散懸濁された熱可塑性ポリマー
の粒径は、10乃至100μm程度のものが好ましい。
【0023】また、熱可塑性ポリマーにて***層上の全
面を被覆する他の方法として、***層が未だ乾燥する前
に、その層上の全面に熱可塑性ポリマーの粉末を直接散
布することによって被覆することもできる。この場合に
おける樹脂粉末の粒径は、30乃至300μm程度のも
のが好ましい。
【0024】また更に、***層等の上に、柔軟性のある
皮膜を形成し得る前記熱可塑性ポリマーを含んでなる保
持層を、例えば熱可塑性ポリマーを含んでなる印刷イン
キにて印刷形成し、その層が乾燥せずに未だ湿潤状態に
ある時に、好ましくは粒径30乃至300μm程度の前
記熱可塑性ポリマー粉末をその保護層上に直接散布して
接着層を形成してもよい。また、保持層が乾燥した後
に、上記のような印刷インキにて接着層を形成すること
も可能である。このようにして形成された接着層につい
て、加熱により体積膨張を生ずる前記粒状物の熱膨張が
起こる温度よりも低い温度で一度熱処理を施した立体模
様転写シートによれば、転写物の摩擦堅牢度及び洗濯堅
牢度等の各種堅牢度が大幅に向上する。
【0025】本発明の立体模様転写シートの転写対象た
る被転写物の例としては、木綿、麻、絹、羊毛等の天然
繊維;レーヨン、キュプラ、ポリノジック、アセテート
等の再生または半合成繊維;ポリアミド系、ポリエステ
ル系、ポリアクリル系、ポリウレタン系、ポリオレフィ
ン系、ポリビニル系などの合成繊維及びガラス繊維等の
あらゆる繊維により構成される織物、交織織物、交編混
紡織物、編物並びに不織布;皮革;天然ゴム、合成ゴ
ム、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂等のフィルム又
はシート等のシート状物などが挙げられる。勿論、合成
樹脂、セラミクス、金属等からなる立体成形物などにも
転写可能である。被転写物表面に各種の加工が施されて
いたり、被転写物が多孔質であっても転写対象となる。
【0026】以上のような立体模様転写シートの接着層
と被転写物の表面とを相接し、アイロンやホットプレス
などを用いて、例えば80乃至180℃で2乃至30秒
間ベースシートを加熱・加圧した後、被転写物からベー
スシートのみを剥離させ、或はベースシート及び剥離物
質層を一体的に剥離させる。すると、***層の粒状物が
体積膨張してその***層が***すると共に接着層が溶融
して被転写物上に立体模様が転写され、その後の接着層
の冷却固化により被転写物上に転写物が堅牢に保持され
る。
【0027】図柄模様層と***層とが別個の層として設
けられているので、***層に含まれた粒状物が体積膨張
して***層が***した場合に、図柄模様層は、それに伴
って***するものの、その表面積はあまり増大しない。
そのため、図柄模様層に包含される着色剤の着色濃度は
ほとんど低下せず、図柄模様層の表面が白色を帯びるこ
ともない。従って、得られる立体模様は鮮明且つ高濃度
に着色され、所期の色相及びデザインを広範に達成する
ことができる。また、図柄模様層自体は膨張しないの
で、従来に比し、転写模様における***部分の表面は比
較的平滑になる。また更に、比較的少量の樹脂で十分な
堅牢度を達成し得るので転写物の風合は柔軟である。勿
論、***層が設けられていない部分の図柄模様層は***
しない。
【0028】転写温度における***層及び前記図柄模様
層の流動性は、加圧及び加熱により被転写物上に立体的
***図柄模様を転写する際に図柄模様層及び***層がほ
とんど側方へ流動しない程度であることが望ましい。こ
れは、例えば織物に転写された場合に、転写模様の表面
に織り目の形状が反映しない程度の流動性である。その
程度に流動性が低ければ、***層に含まれる粒状物が加
熱により体積膨張した場合、***層及び図柄模様層に含
まれる熱可塑性ポリマーは、被転写物内へ浸透する割合
も小さく、十分な立体的***効果を確実に得ることがで
きると共に、転写模様における***部分の表面をより一
層平滑なものとすることができる。また、色及び柄共に
正確で明瞭な表現を容易になし得、繊細な画線や写真分
解柄等の細かい表現であっても、流動によってつぶれる
ことがほとんどないので、所望される十分なシャープさ
精密さを実現することができる。通常の転写温度は80
乃至180℃であるから、軟化点が100℃以上の熱可
塑性ポリマーを用いれば、流動性についての条件にほぼ
適合する。具体的には、その形成皮膜が柔軟であり、ゴ
ム弾性あるいはそれに近似した弾性を有するポリウレタ
ン樹脂を用いる事が特に好ましい。
【0029】
【発明の効果】請求項1の立体模様転写シートによれ
ば、被転写物上に転写される立体的***図柄模様に、隆
起による着色濃度低下や白色化が生ずることが防がれ、
下地を隠蔽する白色顔料含有層を必ずしも要することな
く所期の色相及びデザインを広範に達成することができ
ると共に、転写模様における***部分の表面は比較的平
滑になる。またベースシートの材質を広く選択し得る。
請求項3の立体模様転写シートによれば、被転写物上に
転写される立体的***図柄模様に、***による着色濃度
低下や白色化が生ずることが防がれ、下地を隠蔽する白
色顔料含有層を必ずしも要することなく所期の色相及び
デザインを広範に達成することができると共に、転写模
様における***部分の表面は比較的平滑になる。また剥
離物質層を設ける必要がないので製造工程が簡便であ
る。
【0030】請求項2及び請求項4の立体模様転写シー
トでは、被転写物上に転写された立体的***図柄模様の
図柄模様層が保護層によって保護されるので、各種堅牢
度が向上する。請求項5の立体模様転写シートによれ
ば、被転写物上に転写される図柄模様に十分な立体的隆
起効果が得られ、而も色及び柄共に正確明瞭に表現し
得、繊細な画線や写真分解柄等の細かい表現についても
十分なシャープさ精密さを実現することができると共
に、転写模様における***部分の表面がより一層平滑に
なる。
【0031】
【実施例】以下の記述においては、「重量部」を、
「部」と略す。実施例1 64g/m2 のグラシン紙1(ベースシート)上にシリ
コーン樹脂の5%トルエン溶液をグラビアコーターにて
全面に塗布して剥離性樹脂層2を形成した。剥離性樹脂
層2が乾燥した後、その上に、CRISVON 315
6(ポリウレタン系樹脂[軟化点:130℃]の商品
名、大日本インキ社製)60部、MIBK20部、イソ
フォロン18部及びLionol Blue SL(青
色顔料の商品名、東洋インキ社製)2部からなる青色イ
ンキにより、実際の図柄とは反対の225meshスク
リーン版を用いて、1mm幅おきの2mm幅の斜線から
なるM字の模様を通常のシルクスクリーン方式にて印刷
し、図柄模様層3を形成した。
【0032】図柄模様層3が乾燥した後、その上に、ス
ーパーフレックスE−2000(ポリウレタン系樹脂
[軟化点:140℃]の商品名、第一工業製薬社製)7
0部、カネビノールLX−50(熱膨張性物質を内包し
たマイクロカプセルの商品名、カネボー社製)20部、
CMC5部、酸化チタン粉末3部及び水2部からなるイ
ンキにより、図柄模様層と同一のM字の模様を100m
eshスクリーン版を用いて重ね刷りし、***層4を形
成した。
【0033】その***層4が乾燥した後、その上に、ス
ーパーフレックスE−2000(前出)5部、ダイアミ
ド450P−1(ポリアミド系樹脂[軟化点:100
℃]よりなるホットメルト接着剤の商品名、ダイセル化
学社製)30部、CMC(前出)5部及び水60部から
なるインキにより、***層と同一模様型の50mesh
スクリーン版を用いて重ね刷りして接着層5を形成し、
接着層5を乾燥させて図1に示されるような立体模様転
写シートAが得られた。
【0034】熱転写機を用い、得られた立体模様転写シ
ートAを、その接着層5を被転写物たる赤色綿ニット6
上に当接させた状態でその赤色綿ニット6上に載置し、
10秒間に亙り140℃で250g/cm2 の加熱・加
圧を施した後、図2に示されるように速やかにグラシン
紙1を剥離させたところ、図3及び図4に示されるよう
に、赤色綿ニット6上に、約20倍に***した1mm幅
おきの2mm幅の青色斜線B(すなわち***した図柄模
様層3)からなるM字模様Cが得られた。このようにし
て得られた立体模様は、極めて鮮明且つ濃色の青色を呈
し、スクリーン版の図柄にほぼ忠実なものであり、且
つ、***部分の表面が極めて平滑なものであると共に、
堅牢性に優れ、その感触は柔軟なものであった。
【0035】実施例2 シリコーン樹脂により表面加工された剥離性を有する1
00g/m2 のポリエステルフィルム(ベースシート)
上に、KBK AD4031(アクリル酸エステル系樹
脂[軟化点:150℃]の商品名、カネボー社製)60
部、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート
30部、イソフォロン8部及びHostaperm Y
ellow H−10G(黄色顔料の商品名、ヘキスト
社製)2部からなる黄色インキ、並びにそのインキ中の
Hostaperm Yellow H−10Gを、H
ostaperm Pink E(赤色顔料の商品名、
ヘキスト社製)、Lionol Blue SL(青色
顔料の商品名、東洋インキ社製)及びCarbon B
lack MT40(カーボンブラックの商品名、三菱
化成社製)にそれぞれ置き換えてなる赤色、青色及び黒
色の各インキの4色のインキにより、写真調花柄の色分
解版(300mesh)を用いて印刷し、図柄模様層を
形成した。
【0036】その図柄模様層が乾燥した後、その図柄模
様層の花びらの部分のみの上に、フレックス300(ポ
リウレタン系樹脂[軟化点:180℃]の商品名、第一
工業製薬社製)70部、カネビノールLX−75(熱膨
張性物質を内包したマイクロカプセルの商品名、カネボ
ー社製)20部、CMC5部、酸化チタン粉末3部及び
水2部からなるインキにより、100meshスクリー
ン版を用いて重ね刷りし、***層を形成した。
【0037】その***層が乾燥した後、その上から、フ
レックス300(前出)90部、CMC(前出)5部及
び水5部からなるインキにより、図柄模様層と同一模様
型の100meshスクリーン版を用いて重ね刷りして
保持層を形成した。
【0038】その保持層が湿潤状態であるうちに、ダイ
アミド450P−3(ポリアミド系樹脂[軟化点:85
℃]よりなるホットメルト接着剤の商品名、ダイセル化
学社製)を散布して接着層を形成し、その後95℃で3
分間のベーキングを施すことにより立体模様転写シート
が得られた。
【0039】熱転写機を用い、得られた立体模様転写シ
ートを、その接着層を被転写物たる青色綿ニット上に当
接させた状態でその青色綿ニット上に載置し、20秒間
に亙り150℃で250g/cm2 の加熱・加圧を施し
た後、速やかにベースシートを剥離させたところ、青色
綿ニット上に、花びらのみが約20倍に***し、茎及び
その他の部分は***しない状態の極めて立体的な図柄模
様が得られた。このようにして得られた立体模様は、極
めて鮮明且つ濃色の色彩を呈し、写真に忠実なものであ
り、且つ、***部分の表面が極めて平滑なものであると
共に、堅牢性に優れ、その感触は柔軟なものであった。
【0040】実施例3 パーチメント紙(60g/m2 )上の後に形成される図
柄模様層の全体に対応する部分に、カルナバワックス1
5部、トルエン80部及びエトセル100(エチルセル
ロースの商品名、ハーキュレス社製)5部からなるイン
キにより、200meshスクリーン版を用いてスクリ
ーン印刷を施し、剥離性樹脂層を形成した。その剥離性
樹脂層が乾燥した後、その上に、CRISVON 30
06(ポリウレタン系樹脂[軟化点:160℃]の商品
名、大日本インキ社製)60部、エチレングリコールモ
ノエチルエーテルアセテート30部、イソフォロン8部
及びCarbon Black MT40(カーボンブ
ラックの商品名、三菱化成社製)2部からなる黒色イン
キ、並びにそのインキ中のCarbon BlackM
T40を、Hostaperm Pink E(赤色顔
料の商品名、ヘキスト社製)、Lionol Blue
SL(青色顔料の商品名、東洋インキ社製)及びHo
staperm Yellow H−10G(黄色顔料
の商品名、ヘキスト社製)にそれぞれ置き換えてなる赤
色、青色及び黄色の各インキの4色のインキにより、キ
ャラクタ模様のスクリーン版を用いて印刷し、図柄模様
層を形成した。
【0041】その図柄模様層が乾燥した後、キャラクタ
模様の輪郭線等の所謂ケイ線を除いた図柄模様層全面上
に、CRISVON 3006(前出)、カネビノール
LX−50(熱膨張性物質を内包したマイクロカプセル
の商品名、カネボー社製)20部、キシレン25部及び
酸化チタン粉末5部からなるインキにより、100me
shスクリーン版を用いて重ね刷りし、***層を形成し
た。その***層が乾燥した後、その上から、パンデック
ス5102(ポリウレタン系樹脂[軟化点:50℃]よ
りなるホットメルト接着剤の商品名、大日本インキ社
製)30部及びシクロヘキサノン70部からなるインキ
により、スクリーン版を用いて図柄模様層全体を被覆す
るように重ね刷りして接着層を形成し、接着層を乾燥さ
せて立体模様転写シートが得られた。
【0042】熱転写機を用い、得られた立体模様転写シ
ートを、その接着層を被転写物たる赤色塩化ビニルシー
トに当接させた状態でその赤色塩化ビニルシート上に載
置し、5秒間に亙り120℃で250g/cm2 の加熱
・加圧を施した後、速やかにベースシートを剥離させた
ところ、赤色塩化ビニルシート上に、極めて鮮明且つ濃
色の色彩を呈すると共にめりはりのある凹凸を有し、立
体感に優れたキャラクタ模様が得られた。その***部分
の表面は極めて平滑なものであった。また、そのキャラ
クタ模様の感触は柔軟であり、堅牢性にも優れていた。
【0043】実施例4 サンドマット加工を施した100g/m2 のポリエステ
ルフィルム1(ベースシート)上にシリコーン樹脂の1
0%トルエン溶液をナイフコーターにて全面に塗布して
剥離性樹脂層2を形成した。その剥離性樹脂層2が乾燥
した後、その上の後に形成される図柄模様層3の全体に
対応する部分に、CRISVON 3865(ポリウレ
タン系樹脂[軟化点:180℃]の商品名、大日本イン
キ社製)70部、DMF10部及びMIBK20部から
なるインキにより、スクリーン印刷を施し、保護層7を
形成した。その保護層7が乾燥した後、実施例2におい
て用いた黒色、赤色、青色及び黄色の4色のインキによ
り、写真調果物柄の色分解版(300mesh)を用い
て印刷し、図柄模様層3を形成した。
【0044】その図柄模様層3が乾燥した後、その図柄
模様層3全面上に、テイサンレジンA−3611(アク
リル酸エステル系樹脂[軟化点:140℃]の商品名、
帝国化学社製)70部、マイクロスフェアーF−80
(熱膨張性物質を内包したマイクロカプセルの商品名、
松本油脂社製)20部、CMC5部及び水5部からなる
インキにより、100meshスクリーン版を用いて重
ね刷りし、***層4を形成した。その***層4が湿潤状
態であるうちに、バイロン902P(飽和ポリエステル
系樹脂[軟化点:70℃]よりなるホットメルト接着剤
の商品名、東洋紡社製)を散布して接着層5を形成し、
その後130℃で3分間のベーキングを施すことにより
図5に示されるような立体模様転写シートDが得られ
た。
【0045】熱転写機を用い、得られた立体模様転写シ
ートを、その接着層を被転写物たる黒色ポリエステルニ
ット上に当接させた状態でその黒色ポリエステルニット
上に載置し、5秒間に亙り160℃で250g/cm2
の加熱・加圧を施し、常温まで冷却後、ベースシートを
剥離させた。更に、そのベースシートよりも更に軽剥離
処理された剥離紙を図柄上に重ね合わせて熱プレス機に
より20秒間に亙り160℃で250g/cm2 の加熱
・加圧を施したところ、黒色ポリエステルニット上に、
約20倍に***した立体的な果物模様が得られた。この
ようにして得られた立体模様は、極めて鮮明且つ濃色の
色彩を呈し、写真に忠実なものであり、且つ、***部分
の表面が極めて平滑なものであると共に、その感触は柔
軟であった。而も、その立体模様上をアイロン掛けして
もアイロンに模様が転移することもなく、洗濯堅牢性は
勿論、ドライクリーニングにも耐えるものであった。前
記剥離紙を市販の剥離フィルムに代えた場合も同様であ
った。
【0046】比較例 グラシン紙(64g/m2 )上にシリコーン樹脂の5%
トルエン溶液をグラビアコーターにて全面に塗布して剥
離性樹脂層を形成した。剥離性樹脂層が乾燥した後、そ
の上に、スミカフレックス401(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合系樹脂[軟化点:70℃]の商品名、住友化学
社製)70部、カネビノールLX−50(熱膨張性物質
を内包したマイクロカプセルの商品名、カネボー社製)
20部、CMC5部及びLionol Blue SL
(青色顔料の商品名、東洋インキ社製)2部からなる青
色インキにより、実施例1と同じ図柄のM字の模様を、
シルクスクリーン方式にて実施例1と同様に印刷し、隆
起性図柄模様層を形成した。
【0047】その***性図柄模様層が乾燥した後、その
全面上に、バイロン200(飽和ポリエステル系樹脂
[軟化点:80℃]よりなるホットメルト接着剤の商品
名、東洋紡社製)25部、酸化チタン粉末18部、エチ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート50部及
びD・O・P7部からなるインキにより重ね刷りして白
色顔料層を形成し、その白色顔料層を乾燥させて従来の
***模様転写シートが得られた。
【0048】この***模様転写シートを用いて、実施例
1と同一条件で赤色綿ニット上に***模様を転写形成し
た。実施例1において得られた立体模様と、比較例にお
いて得られた***模様とを対比した結果を表1に示す。
【0049】
【表1】
【0050】シャープ性については、実施例1では、M
字の模様における青色斜線同士の間隔がほとんど1mm
幅に保たれたすこぶるシャープな立体模様が得られた
が、比較例では、M字の模様における青色斜線同士の間
隔が0.5mm程度となり、シャープさに欠けるもので
あった。***性については、実施例1では、***層厚1
00μmのものが2mm以上に***したが、比較例で
は、***性図柄模様層厚100μmのものが約1mmに
しか***しなかった。また***部分の表面は、凹凸が目
立ち、ざらざらした感触のものであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体模様転写シートの模式的断面図である。
【図2】立体模様転写シートの転写作業を示す模式的断
面図である。
【図3】転写された立体模様を示す模式的断面図であ
る。
【図4】転写された立体模様の模式的平面図である。
【図5】別の立体模様転写シートの模式的断面図であ
る。
【符合の説明】
1 グラシン紙 2 剥離性樹脂層 3 図柄模様層 4 ***層 5 接着層 6 赤色綿ニット 7 保護層 A 立体模様転写シート B 青色斜線 C M字模様 D M字模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 118 D 9160−4H Z 9160−4H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加圧及び加熱により被転写物上に立体的隆
    起図柄模様を転写するための転写シートであって、ベー
    スシート、剥離物質層、図柄模様層、***層及び接着層
    をこの順に有し、前記図柄模様層は、柔軟性のある皮膜
    を形成し得る熱可塑性ポリマーと着色剤を含んでなり、
    前記***層は、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可塑性
    ポリマーと加熱により体積膨張を生ずる粒状物と必要に
    応じ着色剤を含んでなることを特徴とする立体模様転写
    シート。
  2. 【請求項2】上記剥離物質層と図柄模様層との間に保護
    層を有する請求項1記載の立体模様転写シート。
  3. 【請求項3】加圧及び加熱により被転写物上に立体的隆
    起図柄模様を転写するための転写シートであって、剥離
    性を有するベースシート、図柄模様層、***層及び接着
    層をこの順に有し、前記図柄模様層は、柔軟性のある皮
    膜を形成し得る熱可塑性ポリマーと着色剤を含んでな
    り、前記***層は、柔軟性のある皮膜を形成し得る熱可
    塑性ポリマーと加熱により体積膨張を生ずる粒状物と必
    要に応じ着色剤を含んでなることを特徴とする立体模様
    転写シート。
  4. 【請求項4】上記ベースシートと図柄模様層との間に保
    護層を有する請求項3記載の立体模様転写シート。
  5. 【請求項5】転写温度における上記図柄模様層及び***
    層の流動性が、加圧及び加熱により被転写物上に立体的
    ***図柄模様を転写する際に図柄模様層及び***層がほ
    とんど側方へ流動しない程度である請求項1、請求項
    2、請求項3または請求項4記載の立体模様転写シー
    ト。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009160757A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Hakuichi:Kk 転写シート及びその製造方法
JP2018103494A (ja) * 2016-12-27 2018-07-05 大倉工業株式会社 転写シート
JP2020131596A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 ブラザー工業株式会社 箔転写方法、箔、箔転写装置および画像形成装置
CN114312085A (zh) * 2022-01-14 2022-04-12 广州鸿越喷印技术有限公司 一种白墨烫画的生产方法

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