JPH05285912A - 弾性表層材とコンクリート構造物との積層体の製造方法 - Google Patents

弾性表層材とコンクリート構造物との積層体の製造方法

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JPH05285912A
JPH05285912A JP4087195A JP8719592A JPH05285912A JP H05285912 A JPH05285912 A JP H05285912A JP 4087195 A JP4087195 A JP 4087195A JP 8719592 A JP8719592 A JP 8719592A JP H05285912 A JPH05285912 A JP H05285912A
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JP
Japan
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adhesive
surface layer
concrete
elastic surface
layer material
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Application number
JP4087195A
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English (en)
Inventor
Masayuki Fujii
真之 藤井
Kazuto Uragami
和人 浦上
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Hayakawa Rubber Co Ltd
Original Assignee
Hayakawa Rubber Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 弾性表層材2を成形し、型枠1の内側壁面に
弾性表層材2の表面2aを当接させ、弾性表層材2を敷設
する。弾性表層材2の裏面2bに接着剤3Aを塗布する。塗
布された接着剤3Aが硬化する前に、型枠1内に生コンク
リート4Aを流し込む。生コンクリート4Aを養生させてコ
ンクリート構造物を得るのと共に、接着剤3Aを硬化させ
てコンクリート構造物と弾性表層材2とを接着する。 【効果】 弾性表層材2とコンクリート構造物との積層
体の製造に要する時間が大幅に短縮され、製造コストが
大幅に下がり、かつ弾性表層材2とコンクリート構造物
との接着強度が上がった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
表面に弾性表層材を敷設するための方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】コンクリート構造物の表面に、ゴムタイ
ル等の弾性表層材を敷設し、コンクリート構造物を化粧
する技術が注目されている。これによれば、様々な模様
を持った、外観の良い床面、壁面、天井面、舗道などを
比較的低コストで建築できる。
【0003】コンクリート構造物の表面に弾性表層材を
敷設する方法として、従来は以下の方法がある。 (1) 建設現場で生コンクリートを打設し、養生させた
後、弾性表層材の裏面に接着剤を塗布し、弾性表層材を
敷設し、接着する。 (2) 型枠内に生コンクリートを流し込み、コンクリート
構造物を成形する。次いで、弾性表層材の裏面に接着剤
を塗布し、コンクリート構造物の表面に弾性表層材を接
着する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法では、いず
れも、まず生コンクリートを養生、硬化させ、次いでコ
ンクリート構造物の表面レイタンス、汚れ等を除去し、
弾性表層材の裏面にプライマーを塗布し、接着剤を塗布
する。そして、弾性表層材を敷設し、接着剤が硬化する
まで弾性表層材を固定し、放置しておく必要がある。し
かし、生コンクリートの硬化と接着剤の硬化とは、いず
れも相当の時間がかかる。従って、建設現場でこうした
一連の工事を実施すると、施工コストが高くなり、工事
が著しく遅れる。また、型枠を用いた場合も、やはり作
業に長時間を要し、製造コストが高い。更に、生コンク
リートを現場に打設する場合には、硬化後のコンクリー
ト構造物の表面に凹凸が生じ、平滑面が得られない。従
って、弾性表層材を接着する際に、接着剤の塗布量など
を調整することで、コンクリート表面の不陸を吸収する
必要がある。
【0005】本発明の課題は、弾性表層材とコンクリー
ト構造物との積層体を製造するのに際し、この積層体の
生産性を向上させ、製造コストを下げることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は弾性表層材を成
形し、型枠の内側壁面に前記弾性表層材をその表面が内
側壁面に当接するように敷設し、前記弾性表層材の裏面
に接着剤を塗布し、塗布された接着剤が硬化する前に前
記型枠内に生コンクリートを流し込み、この生コンクリ
ートを養生させてコンクリート構造物を得るのと共に前
記接着剤を硬化させてコンクリート構造物と前記弾性表
層材とを接着する、弾性表層材とコンクリート構造物と
の積層体の製造方法に係るものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。まず、本
実施例では、平面的にみて長方形または正方形の弾性表
層材2を用いた。弾性表層材2の寸法は、図4に示すよ
うに、平面的に隙間なく敷設できるように設定されてい
る。
【0008】弾性表層材2の材質としては、ゴム工業、
プラスチック工業において通常使用される弾性体を用い
ることができる。例えば、メインポリマーとして、PVC
、スチレンブタジエンゴム、天然ゴム、CSM 、CPE 、
ブチルゴム、RB、イソプレンゴム、ポリウレタンや、こ
れらの混合物を使用できる。弾性表層材2の成形法とし
ては、金型成形、カレンダー成形等があり、必要に応じ
て加硫する。また、タイヤ粉末等の加硫ゴム粉末を、バ
インダー中に成形して得た成形体も使用できる。また、
弾性表層材2自体は、図面上は一重構造として示してあ
るが、表面化粧層と裏面層とに分離してもよい。この場
合は、表面化粧層に渦巻模様、縞模様、海島状の模様な
どを設けてよい。
【0009】図1に示すように、コンクリートを流し込
むための型枠1の内側空間1aの底部に、弾性表層材2を
隙間なく敷設する。この際、底部壁面1bに、各弾性表層
材2の表面2aが当接するようにする。各弾性表層材2の
裏面2bが上を向く。この状態で、裏面2bが平坦面を形成
する。次いで、裏面2bに好ましくはプライマーを塗布し
た後、接着剤3Aを均一に塗布する。
【0010】次いで、図2に示すように、生コンクリー
ト4Aを内側空間1aに充填し、常法に従って養生させる。
この段階で、図3に示すように、生コンクリート4Aが硬
化してコンクリート構造物4Bになり、これと共に、未硬
化の接着剤3Aが硬化して接着剤層3Bになる。この積層体
を脱型し、現場へ運搬し、施工する。各弾性表層材2の
裏面2bはコンクリート構造物4Bに接着され、表面2aが露
出する。そして、図4に示すように、弾性表層材2が、
コンクリート構造物4Bの表面を覆う。
【0011】接着剤3Aとしては、クロロプレンゴム系、
スチレンブタジエンゴム系、NBR 系等の合成ゴム系接着
剤、酢酸ビニル系、アクリル系等の熱可塑性樹脂系接着
剤、エポキシ樹脂系、ウレタン樹脂系接着剤等を例示で
きる。一液性、二液性共に使用することが可能である
が、非水溶タイプのものが特に好ましい。生コンクリー
ト4Aとしては、水、セメント、砂、砂利等を混練したも
の等を使用できる。ある程度以上の強度を要求されるよ
うな場合には、生コンクリート中に鉄筋を埋設し、鉄筋
コンクリートを作ることができる。
【0012】本発明者は、上記したように弾性表層材2
の裏面2bに接着剤3Aを塗布し、接着剤3Aが未硬化のうち
に生コンクリート4Aを流し込んでも、生コンクリート4A
の硬化と共に接着剤3Aの硬化が充分に進行することを見
出した。これにより、従来の製法に比べて、積層体の製
造に要する時間が大幅に短縮され、作業の手間が少なく
なり、製造コストが大幅に下がった。
【0013】しかも、意外なことに接着剤3Aの硬化と生
コンクリート4Aの硬化とを同時に進めると、コンクリー
ト構造物4Bと弾性表層材2との接着力がかえって向上す
ることが判った。この理由は明らかではないが、接着材
3Aの分子の反応性基と生コンクリート4Aの成分とが反応
したり、接着剤3Aのアンカー効果があるためとも考えら
れる。
【0014】更に、具体的な実験結果について述べる。
合成ゴム70重量部、天然ゴム30重量部、顔料10重量部、
ステアリン酸15重量部、酸化亜鉛5重量部、充填剤150
重量部、ナフテン系オイル10重量部、硫黄2重量部、加
硫促進剤3重量部を、常法によって加工し、厚さ10mm、
縦 100mm、横100mm の寸法の加硫ゴムタイル2を製造し
た。加硫ゴムタイル2の表面2aには、凹凸模様を施し
た。次いで、各加硫ゴムタイル2の裏面2bに、トリクロ
ロイソシアヌルアシッド系プライマーを塗布し、図1に
示すように、型枠1内に加硫ゴムタイル2を敷設した。
【0015】次いで、エポキシ系接着剤3A「コニシE-35
0 」を2液攪拌した後、篩目ゴテにて400g/m2 の割合
で、裏面2bに塗布した。次に、予め組み立てた鉄筋を型
枠1内に設置した。一方、水3重量部、セメント5重量
部、細骨材14重量部、粗骨材25重量部、AE剤0.004 重量
部を配合し、ミキサーで混練して生コンクリート4Aを製
造し、生コンクリート4Aを型枠1内に流し込んだ。次い
で、バイブレーターで固締めを行い、3時間自然養生
し、60℃で低圧蒸気養生を10時間行い、温度を徐々に室
温まで下げ、室温で1日養生し、コンクリートを硬化さ
せた。そして、型枠1を取り除き、図3、図4に示す積
層体を得た。
【0016】こうして得た積層体について、加硫ゴムタ
イル2とコンクリート構造物4Bとの接着強度を測定した
ところ 5.0 kg/inch(180°剥離強度) であった。一方、
上記と同じ生コンクリート、接着剤及び弾性表層材を用
い、積層体を製造した。まず、上記の生コンクリートを
型枠に流し込んで成形し、養生、硬化させ、コンクリー
ト構造物4Bを得た。そして、弾性表層材2の裏面2bに、
上記のプライマー及び接着剤を塗布し、弾性表層材2を
コンクリート構造物4Bに貼り付け、接着剤を硬化させ
た。この積層体について、弾性表層材2とコンクリート
構造物4Bとの接着強度を測定したところ 4.2 kg/inch(1
80°剥離強度) であった。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、弾
性表層材の裏面に接着剤を塗布し、塗布された接着剤が
硬化する前に型枠内に生コンクリートを流し込み、生コ
ンクリートを養生させるのと共に接着剤を硬化させてい
るので、積層体の製造に要する時間が大幅に短縮され、
作業の手間が少なくなり、製造コストが大幅に下がっ
た。しかも、弾性表層材とコンクリート構造物との接着
強度が従来よりも増大した。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠1内の底部に弾性表層材2を敷設した状態
を示す断面図である。
【図2】型枠1内に生コンクリート4Aを流し込んだ状態
を示す断面図である。
【図3】積層体を型枠1から脱型した状態を示す断面図
である。
【図4】弾性表層材2を敷設した状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 型枠 2 弾性表層材 2a 表面 2b 裏面 3A 未硬化の接着剤 3B 硬化した接着剤 4A 生コンクリート 4B コンクリート構造物

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性表層材を成形し、型枠の内側壁面に
    前記弾性表層材をその表面が内側壁面に当接するように
    敷設し、前記弾性表層材の裏面に接着剤を塗布し、塗布
    された接着剤が硬化する前に前記型枠内に生コンクリー
    トを流し込み、この生コンクリートを養生させてコンク
    リート構造物を得るのと共に前記接着剤を硬化させてコ
    ンクリート構造物と前記弾性表層材とを接着する、弾性
    表層材とコンクリート構造物との積層体の製造方法。
JP4087195A 1992-04-08 1992-04-08 弾性表層材とコンクリート構造物との積層体の製造方法 Pending JPH05285912A (ja)

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