JPH0528329U - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH0528329U
JPH0528329U JP8624091U JP8624091U JPH0528329U JP H0528329 U JPH0528329 U JP H0528329U JP 8624091 U JP8624091 U JP 8624091U JP 8624091 U JP8624091 U JP 8624091U JP H0528329 U JPH0528329 U JP H0528329U
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JP
Japan
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absorbent article
weight
woven fabric
fiber
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Application number
JP8624091U
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English (en)
Inventor
庸輔 高井
宏 谷内
耕治 真野
彰彦 川中
憲司 山下
Original Assignee
ダイワボウ・クリエイト株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収性物品において、使用中の位置ずれを防
止し、かつ装着時の手間および使用中の不快感を軽減す
る。 【構成】 エチレン共重合体を第一成分、熱可塑性樹脂
を第二成分とし、第一成分が繊維表面の70%以上を占
める複合繊維を表面に70%以上含んだところの摩擦抵
抗値が70g以上の高摩擦不織布(4)とバックシート
(3)を一体化させ、トップシート(1)、吸収性芯材
(2)、前記バックシート(3)の順に重ね合わせて吸
収性物品(5)を構成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば生理用ナプキン、紙おむつ等の吸収性物品に関するものであ り、吸収性物品の使用時における下着接触面側に滑り止め効果を有する高摩擦不 織布を配した吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品は、木材パルプ、レーヨン、綿等からな る吸収性芯剤を備え、肌と接する表面側に液透過性のトップシートが、下着と接 する裏面側に液不透過性のバックシートが配されており、バックシートの下着接 触面側には、下着と吸収性物品を固定するものとして一般的に両面粘着テープが 貼付されている。周知の通り両面粘着テープは片面が剥離紙で覆われており、使 用時にこれを剥がして下着に固定させるものである。
【0003】 また両面粘着テープによらないズレ防止方法としては、実開昭63−6542 6号や特開昭63−117754号で示されるような発泡性粒子の凹凸を利用し た滑り止め処理が挙げられる。
【0004】
【考案が解決すべき課題】
しかしながら、両面粘着テープについては、近年、固定力を強化するためにテ ープの面積が大きくなる傾向にあるため、一度吸収性物品を下着に固定させると 位置の変更が容易でなく、その結果、使用者が正しい部位への装着に時間をとら れる、もしくは正しい部位へのフィット感を犠牲にするといった問題点がある。 さらに、粘着テープの大型化に伴って剥離紙の面積も大きくなっており、使用者 が剥離紙を剥がし装着するのに要する手間および時間はますます増えつつある。
【0005】 また、図1のような形状の吸収性物品の場合、バックシートの下着接触面側の 一部が肌に触れる構造となっているが、このときバックシートがポリエチレン系 のフィルムや、凹凸のある発泡性粒子でコーティングされたものであると肌触り が良くなく、使用中に不快感を生じる原因となる。
【0006】 本考案は上記の課題を解決したものであり、高いズレ防止力を有し、かつ使用 時の手間および使用中の不快感を軽減した吸収性物品を提供するものである。
【0007】
【考案が解決するための手段】
本考案は、液体透過性のトップシートと液体不透過性のバックシートとの間に 吸収性芯剤が介在してなる吸収性物品のバックシートの下着接触面の一部または 全体に高摩擦不織布を配してなるものである。
【0008】 トップシートとしては、公知の開孔フィルムや開孔不織布あるいは不織布を用 い、吸収性芯剤としては、公知の木材パルプやレーヨン、綿等のほかこれらに高 分子吸収剤を含有させたもの等が用いられる。バックシートにはポリエチレン系 のフィルム等を用いることができ、このフィルムの下着接触面側に高摩擦不織布 を、繊維の熱溶融あるいは接着剤により貼付し、一体化させるとよい。
【0009】 上記高摩擦不織布は、例えば5〜30重量%のエチレンカルボン酸系モノマー とエチレン95〜70重量%からなるエチレン共重合体を第一成分とし、熱可塑 性樹脂を第二成分として、その第一成分が繊維表面の少なくとも70%を占めて なる複合繊維を、少なくとも表面に70%存在させることにより得ることができ る。
【0010】 複合繊維の第一成分は、アクリル酸エステル、メタアクリル酸エステルなどの エチレンカルボン酸エステルとエチレンの共重合体であって、共重合体中のエチ レンカルボン酸エステルの割合が多いほど複合繊維の熱接着力と滑り摩擦抵抗が 優れてくるが、30重量%を超えるとゴム的性質が強くなり、カード通過性が悪 くなってウェッブを作りにくくなる。また、5重量%未満であると熱接着力が不 足すると同時に滑り摩擦抵抗が劣る。よって、エチレンカルボン酸エステルがエ チレン共重合体中に占める割合は5〜30重量%、好ましくは10〜25重量% とすることが望ましい。また、エチレンカルボン酸エステルのアルコール部は炭 素数1〜5のものが好ましく、特にメチルアクリレート、エチルアクリレートが 好ましい。
【0011】 また、エチレン共重合体が、上記エチレンカルボン酸エステルとエチレンの他 にさらに加えるモノマー分としてエチレンカルボン酸を加えた三元共重合体であ れば、得られた複合繊維の表面は、ゴム的性質は同じであるがベト付き感がなく 、より普通の熱接着繊維に近づき、得られる不織布の触感に違和感がなくなる。 しかし、エチレンカルボン酸が多すぎると溶融紡糸時に熱架橋しやすくゲルが発 生して溶融紡糸性が損なわれるため、加える量は10重量%以下とする。また三 元共重合体の場合もエチレンカルボン酸エステルとエチレンカルボン酸を合わせ た割合は5〜30重量%として、熱接着力および滑り摩擦抵抗が不足しないよう に、あるいはゴム的性質が過剰にならないようにする。このような組成のエチレ ン共重合体の融点は、エチレンカルボン酸系モノマーが多くなるほど低融点にな り、逆にエチレンの割合が多くなるに従って高融点になるが、その範囲は70〜 130℃である。
【0012】 複合繊維の第二成分の融点(T℃)は、第一成分のエチレン共重合体の融点よ り高く、分解温度より低いものであればよく、溶融紡糸の安定性を考慮すると1 30<T<270であることが望ましい。このような融点をもつ熱可塑性樹脂と しては、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ レート、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12などが挙げられるが、これら の共重合体であってもよい。
【0013】 複合繊維の構造は、繊維表面の少なくとも70%を第一成分が占めていること が望ましく、両性分の複合比(断面積比)は紡糸性、強力、熱接着力、滑り摩擦 抵抗の点から30/70〜70/30が好ましい。
【0014】 上記重合体を用い、上記構造の複合繊維を溶融紡糸し、延伸後、所望の長さに 切断することによってステープル繊維とする。このステープル繊維をカード法、 クロスレイヤー法、ランダムウェバー法、湿式抄造法、ニードルパンチ法あるい は高圧液体流法等により不織布とする。不織布の表面には上記複合繊維が70% 以上存在することが望ましく、70%未満であると顕著な滑り止め効果が期待で きない。不織布表面の70%以上が上記複合繊維となるようにすれば、他繊維と 混綿してもよい。このとき不織布の目付は15〜50g/cm2 であることが好 ましい。不織布の目付が15g/m2 未満であると滑り止め効果が期待できず、 50g/m2 を超えると嵩張ったものとなる。さらにこの不織布と他素材の布帛 とを組み合わせて2層、3層の積層体として用いてもよい。
【0015】 続いて、この不織布の複合繊維の第一成分を加熱溶融し、加圧挿圧する方法、 例えば熱風貫通型熱加工機とロール加工機を組み合わせたものや、熱ロール加工 機等によって、繊維間を熱接着させる。このとき予め、不織布とバックシートを 重ね合わせておくと、同時に両者が熱接着され一体化させることができる。また 、不織布とバックシートを接着剤により接着し、一体化させてもよい。
【0016】 次に吸収性芯材の裏面に高摩擦不織布を一体化させたバックシートを重ね合わ せた後、吸収性芯材の表面にトップシートを重ね合わせてヒートシールし、カッ トすることにより吸収性物品とすることができる。
【0017】
【考案の作用】
本考案の吸収性物品は、高摩擦不織布と一体化したバックシートを有し、下着 接触面側の高摩擦不織布の働きにより、使用時に高いズレ防止効果を発揮すると ともにバックシートが肌に触れた場合でも優れた触感を与えるものである。
【0018】
【実施例】
トップシート(1)として鞘成分に二酸化チタンが配合されたポリメチルペン テンを、芯成分にポリプロピレンを配した芯鞘型複合繊維(複合比50:40) 4デニール、51mm長を用いてカード機により目付30g/m2 のカードウェ ッブとし、150℃と90℃の平滑ローラで挿圧加圧後、140℃の穿孔ローラ と軟質ローラで処理し、多数の細孔を穿設したものを用いた。
【0019】 次に木材パルプシートをクラッシャーで粉砕した木材パルプを目付20g/m 2 の木材ティッシュで挟み込み、吸収性芯材(2)とした。
【0020】 高摩擦不織布(4)としては、第一成分(6)としてメチルアクリレート22 重量%を含有してなるエチレン共重合体を、第二成分(7)としてポリプロピレ ンを用い、図3のように第一成分(6)を鞘、第二成分(7)を芯に配して、鞘 成分が繊維表面の100%を占めている鞘/芯型複合繊維(複合比 55/45 )(8)2デニール、51mm長を用いてカード機により目付50g/m2 のカ ードウェッブとした後、120℃の熱風貫通型熱加工機により繊維間を熱接着さ せたものを用いた。さらに熱処理直後、バックシートである35μmのポリチレ ンフィルム(3)と重ね合わせて線圧60kg/cmのロール型加工機で処理し 、不織布とフィルム間を熱接着して一体化させた。
【0021】 上記トップシート(1)、吸収性芯材(2)、高摩擦不織布(4)を貼付一体 化させたバックシート(3)を図1、図2のように順次重ね合わせ、ヒートシー ルロールによりヒートシールし、カットロールによりカッティングし、長さ24 0mm、幅80mm、厚さ4mmの生理用ナプキン(5)となした。この生理用 ナプキン(5)を使用し、激しく動いてもナプキンと下着とのずれは生じず、ま たバックシートが肌に接した場合でも触感が良く、快適に過ごすことができた。
【0022】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、吸収性物品の下着接触部に高摩擦不織布を配す ることによって高いずれ防止力が得られ、しかも正しい部位への装着が簡単に行 える。また、不織布がバックシートと一体化した構造であるので、バックシート が肌に接するような構造を有する吸収性物品を使用した場合、触感が良く、使用 中、快適に過ごすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の吸収性物品の断面図である。
【図2】本考案の吸収性物品の断面図である。
【図3】本考案の高摩擦不織布に用いた複合繊維の断面
図である。
【符号の説明】
1 トップシート 2 吸収性芯材 3 バックシート 4 高摩擦不織布 5 吸収性物品 6 第一成分 7 第二成分 8 複合繊維
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川中 彰彦 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウ・クリエイト株式会社播磨研究所内 (72)考案者 山下 憲司 兵庫県加古郡播磨町古宮877番地 ダイワ ボウ・クリエイト株式会社播磨研究所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収性物品の使用時における下着接触面
    側の一部もしくは全体に、下記測定法により測定された
    滑り摩擦抵抗値が70g以上の高摩擦不織布が配されて
    いることを特徴とする吸収性物品。 記 水平面に置いた鏡面仕上げの板ガラス上に10cm×10
    cmの試料(不織布) を載置し、その中央部に45mm×4
    5mm、重さ35g のアルミ板を載せ、このアルミ板上に
    100g の分銅を載せて加重し、試料の端に紐を付けて
    その紐をハンドタイプのバネ秤でガラス板の面の延長方
    向に水平に緩やかに引っ張り、試料が動き始めたときの
    バネ秤による張力 (g)。
  2. 【請求項2】 上記高摩擦不織布が、5〜30重量%の
    エチレンカルボン酸系モノマーと95〜70重量%のエ
    チレンからなるエチレン共重合体を第1成分とし、熱可
    塑性樹脂を第2成分として、その第1成分が繊維表面の
    少なくとも70%を占めてなる複合繊維を、少なくとも
    表面に70%存在せしめてなる不織布である「請求項
    1」記載の吸収性物品。
JP8624091U 1991-09-25 1991-09-25 吸収性物品 Pending JPH0528329U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020156578A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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