JPH05280537A - 転がり案内ユニット - Google Patents
転がり案内ユニットInfo
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- JPH05280537A JPH05280537A JP4103826A JP10382692A JPH05280537A JP H05280537 A JPH05280537 A JP H05280537A JP 4103826 A JP4103826 A JP 4103826A JP 10382692 A JP10382692 A JP 10382692A JP H05280537 A JPH05280537 A JP H05280537A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- raceway
- track
- guide unit
- rolling guide
- raceway surface
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/06—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load
- F16C29/0633—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides
- F16C29/0635—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end
- F16C29/065—Ball or roller bearings in which the rolling bodies circulate partly without carrying load with a bearing body defining a U-shaped carriage, i.e. surrounding a guide rail or track on three sides whereby the return paths are provided as bores in a main body of the U-shaped carriage, e.g. the main body of the U-shaped carriage is a single part with end caps provided at each end with rollers
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/001—Bearings for parts moving only linearly adjustable for alignment or positioning
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/005—Guide rails or tracks for a linear bearing, i.e. adapted for movement of a carriage or bearing body there along
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C29/00—Bearings for parts moving only linearly
- F16C29/04—Ball or roller bearings
- F16C29/041—Ball or roller bearings having rollers crossed within a row
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2240/00—Specified values or numerical ranges of parameters; Relations between them
- F16C2240/40—Linear dimensions, e.g. length, radius, thickness, gap
- F16C2240/50—Crowning, e.g. crowning height or crowning radius
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、一対の相対運動を行う軌道体と各
軌道体に軌道面間に配置した多数の円筒ころから成り、
エッジロードによる偏荷重を解消する転がり案内ユニッ
トを提供する。 【構成】 本発明は、軌道面９を形成した軌道レール
１、該軌道レール１に対して相対摺動可能であり且つ各
軌道面９に対向する位置に軌道面１０を形成したケーシ
ング４、及び対向する軌道面９，１０間の軌道路を循環
移動可能な多数の円筒ころ５を有している無限循環移動
する直動転がり案内ユニットである。特に、軌道レール
１の軌道面９の負荷分布荷重の大きくかかる側の端部１
２，２５に対して部分的にクラウニング加工を施して曲
面に形成し、エッジロードによる圧痕発生及びフレーキ
ング発生を減少させ、性能を向上させる。
軌道体に軌道面間に配置した多数の円筒ころから成り、
エッジロードによる偏荷重を解消する転がり案内ユニッ
トを提供する。 【構成】 本発明は、軌道面９を形成した軌道レール
１、該軌道レール１に対して相対摺動可能であり且つ各
軌道面９に対向する位置に軌道面１０を形成したケーシ
ング４、及び対向する軌道面９，１０間の軌道路を循環
移動可能な多数の円筒ころ５を有している無限循環移動
する直動転がり案内ユニットである。特に、軌道レール
１の軌道面９の負荷分布荷重の大きくかかる側の端部１
２，２５に対して部分的にクラウニング加工を施して曲
面に形成し、エッジロードによる圧痕発生及びフレーキ
ング発生を減少させ、性能を向上させる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、第１軌道体に対して
第２軌道体を多数の転動体である円筒ころを介在させて
相対摺動可能に構成した転がり案内ユニットに関する。
第２軌道体を多数の転動体である円筒ころを介在させて
相対摺動可能に構成した転がり案内ユニットに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、直動転がり案内ユニットについて
は、第１軌道体としての軌道レール上を摺動する第２軌
道体としてのスライダは、ケーシングと該ケーシングの
両端に固定したエンドキャップを有すると共に、該エン
ドキャップの両端には側面シールとスライダの下面に取
り付けた下面シールを有している。更に、直動転がり案
内ユニットでは、軌道レールに形成した軌道面とケーシ
ングに形成した軌道面との間に形成される軌道路を転動
する複数個の転動体である円筒ころ、及び該円筒ころを
ケーシングに保持するため該ケーシングに固定される保
持板を有しているものがある。
は、第１軌道体としての軌道レール上を摺動する第２軌
道体としてのスライダは、ケーシングと該ケーシングの
両端に固定したエンドキャップを有すると共に、該エン
ドキャップの両端には側面シールとスライダの下面に取
り付けた下面シールを有している。更に、直動転がり案
内ユニットでは、軌道レールに形成した軌道面とケーシ
ングに形成した軌道面との間に形成される軌道路を転動
する複数個の転動体である円筒ころ、及び該円筒ころを
ケーシングに保持するため該ケーシングに固定される保
持板を有しているものがある。
【０００３】上記のような直動転がり案内ユニットを、
図７及び図８を参照して説明する。図７は直動転がり案
内ユニットの一例を示す斜視図、及び図８は図７の線Ａ
−Ａにおける断面図である。図示の直動転がり案内ユニ
ットは、四条列無限直動転がり案内ユニットであり、ほ
ぼＩ字形の断面を有する軌道レール１、該軌道レール１
に対して相対摺動可能即ち滑動可能に跨架するスライダ
２、軌道レール１とスライダ２間にパラレルで転動可能
に介在する複数個の円筒ころ５を有している。軌道レー
ル１は、長手方向の両側面１８に軌道面９を構成する凹
溝８が形成されている。ケーシング４の凹部１１には、
軌道レール１の軌道面９に対応する部位に軌道面１０が
形成されている。
図７及び図８を参照して説明する。図７は直動転がり案
内ユニットの一例を示す斜視図、及び図８は図７の線Ａ
−Ａにおける断面図である。図示の直動転がり案内ユニ
ットは、四条列無限直動転がり案内ユニットであり、ほ
ぼＩ字形の断面を有する軌道レール１、該軌道レール１
に対して相対摺動可能即ち滑動可能に跨架するスライダ
２、軌道レール１とスライダ２間にパラレルで転動可能
に介在する複数個の円筒ころ５を有している。軌道レー
ル１は、長手方向の両側面１８に軌道面９を構成する凹
溝８が形成されている。ケーシング４の凹部１１には、
軌道レール１の軌道面９に対応する部位に軌道面１０が
形成されている。
【０００４】また、スライダ２は、軌道レール１に跨架
するため凹部１１を形成したケーシング４と該ケーシン
グ４の長手方向両端面に取り付けたエンドキャップ６を
有している。スライダ２の滑動時の軌道レール１とスラ
イダ２との境界面のシールのため、エンドキャップ６の
端面には側面シール（図示せず）が取り付けられ、ま
た、スライダ２の下面には下面シール（図示せず）が取
り付けられている。
するため凹部１１を形成したケーシング４と該ケーシン
グ４の長手方向両端面に取り付けたエンドキャップ６を
有している。スライダ２の滑動時の軌道レール１とスラ
イダ２との境界面のシールのため、エンドキャップ６の
端面には側面シール（図示せず）が取り付けられ、ま
た、スライダ２の下面には下面シール（図示せず）が取
り付けられている。
【０００５】また、ケーシング４の上側と下側の軌道面
１０の間には、係止溝１５が形成されている。ケーシン
グ４の係止溝１５には、保持板３に設けた係合凸部１６
が係合している。保持板３は、その一部が軌道レール１
の凹溝８に遊嵌し、ケーシング４にボルト１７によって
固定されている。
１０の間には、係止溝１５が形成されている。ケーシン
グ４の係止溝１５には、保持板３に設けた係合凸部１６
が係合している。保持板３は、その一部が軌道レール１
の凹溝８に遊嵌し、ケーシング４にボルト１７によって
固定されている。
【０００６】上記の構成によって、四条列無限直動転が
り案内ユニットは、軌道レール１の上側と下側の軌道面
９とケーシング４の上側と下側の軌道面１０とで軌道レ
ール１の一側面に二条が形成され、軌道レール１の両側
面で四条のころ転動用負荷軌道路が形成される。これら
のころ転動用負荷軌道路には、対向する軌道面９と１０
との間に嵌合して多数の円筒状ころ５が転動する。ケー
シング４には戻り通路１３，１４が形成され、エンドキ
ャップ６にはころ転動用負荷軌道路と戻り通路１３，１
４とを連通する方向転換路（図示せず）が形成されてい
る。
り案内ユニットは、軌道レール１の上側と下側の軌道面
９とケーシング４の上側と下側の軌道面１０とで軌道レ
ール１の一側面に二条が形成され、軌道レール１の両側
面で四条のころ転動用負荷軌道路が形成される。これら
のころ転動用負荷軌道路には、対向する軌道面９と１０
との間に嵌合して多数の円筒状ころ５が転動する。ケー
シング４には戻り通路１３，１４が形成され、エンドキ
ャップ６にはころ転動用負荷軌道路と戻り通路１３，１
４とを連通する方向転換路（図示せず）が形成されてい
る。
【０００７】上記のような直動転がり案内ユニットとし
ては、例えば、特開平１−１７５５６４号公報、特願平
２−１０６３１１号、特願平３−１６６３２６号等に開
示されたものがある。
ては、例えば、特開平１−１７５５６４号公報、特願平
２−１０６３１１号、特願平３−１６６３２６号等に開
示されたものがある。
【０００８】また、転がり案内ユニットとして、Ｖ形状
の二平面を軌道面とした２本の第１軌道体即ち第１軌道
台と第２軌道体即ち第２軌道台を有し、該第１と第２と
の軌道台の間に保持器付き円筒ころを多数組み込んだ軸
受が開示されている。この転がり案内ユニットは、円筒
ころを交互に直交させて配列しており、あらゆる方向の
荷重を受けることができるものである。
の二平面を軌道面とした２本の第１軌道体即ち第１軌道
台と第２軌道体即ち第２軌道台を有し、該第１と第２と
の軌道台の間に保持器付き円筒ころを多数組み込んだ軸
受が開示されている。この転がり案内ユニットは、円筒
ころを交互に直交させて配列しており、あらゆる方向の
荷重を受けることができるものである。
【０００９】更に、転がり案内ユニットとして、第１軌
道体と第２軌道体とを内輪と外輪で構成し、内輪と外輪
にはＶ形状の二平面から成る軌道面をそれぞれ形成し、
各軌道面間に多数の円筒ころを交互に交差させて配列し
た軸受が開示されている。この転がり案内ユニットが、
転がり面は線接触であり、軸受荷重による弾性変形は僅
かであり、ラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント
荷重等の荷重を同時に受けることができるものであル。
道体と第２軌道体とを内輪と外輪で構成し、内輪と外輪
にはＶ形状の二平面から成る軌道面をそれぞれ形成し、
各軌道面間に多数の円筒ころを交互に交差させて配列し
た軸受が開示されている。この転がり案内ユニットが、
転がり面は線接触であり、軸受荷重による弾性変形は僅
かであり、ラジアル荷重、アキシアル荷重、モーメント
荷重等の荷重を同時に受けることができるものであル。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の直動
転がり案内ユニットについては、通常、ころと軌道との
接触部において、ころの端部付近に応力集中が生じるた
め、ころにクラウニングを施すことはこれまでに実施さ
れている。
転がり案内ユニットについては、通常、ころと軌道との
接触部において、ころの端部付近に応力集中が生じるた
め、ころにクラウニングを施すことはこれまでに実施さ
れている。
【００１１】しかしながら、例えば、ころを４５°傾斜
した状態で軌道溝に組み込んだ場合に、ころの片側に大
きな応力集中が発生する。そこで、ころ外径面の両端部
の直径を比較的に大きく修正したクラウニングを用いる
と、転がり案内ユニット全体で考えると、実質的に負荷
容量が減少するという問題がある。
した状態で軌道溝に組み込んだ場合に、ころの片側に大
きな応力集中が発生する。そこで、ころ外径面の両端部
の直径を比較的に大きく修正したクラウニングを用いる
と、転がり案内ユニット全体で考えると、実質的に負荷
容量が減少するという問題がある。
【００１２】また、軌道レール１の軌道面９とケーシン
グ４の軌道面１０間を多数の円筒状ころ５が転動する場
合に、ころ５は、例えば、４５°の傾斜状態の軌道面で
複雑な動きを行い、軌道レール１の軌道面９のエッジ即
ち端部に応力集中が発生し、軌道面９にエッジロードに
よるフレーキング、圧痕、場合によっては、破損等が発
生することがある。軌道レール１の軌道面９にエッジロ
ードによるフレーキング、圧痕等が発生すると、軌道レ
ール１に対するケーシング４とエンドキャップ６とを有
するスライダ２の性能を低下するという問題が発生す
る。特に、軌道幅の小さい軌道レール１に対して、エッ
ジロードによる圧痕発生率が高いものとなる。
グ４の軌道面１０間を多数の円筒状ころ５が転動する場
合に、ころ５は、例えば、４５°の傾斜状態の軌道面で
複雑な動きを行い、軌道レール１の軌道面９のエッジ即
ち端部に応力集中が発生し、軌道面９にエッジロードに
よるフレーキング、圧痕、場合によっては、破損等が発
生することがある。軌道レール１の軌道面９にエッジロ
ードによるフレーキング、圧痕等が発生すると、軌道レ
ール１に対するケーシング４とエンドキャップ６とを有
するスライダ２の性能を低下するという問題が発生す
る。特に、軌道幅の小さい軌道レール１に対して、エッ
ジロードによる圧痕発生率が高いものとなる。
【００１３】上記のようなエッジロードによるフレーキ
ング、圧痕等の発生は、第１軌道体の軌道面と第２軌道
体の軌道面との間に多数の円筒ころを介在させる転がり
案内ユニット、即ち上記各軸受についても同様な現象が
発生する。
ング、圧痕等の発生は、第１軌道体の軌道面と第２軌道
体の軌道面との間に多数の円筒ころを介在させる転がり
案内ユニット、即ち上記各軸受についても同様な現象が
発生する。
【００１４】そこで、この発明の目的は、上記の課題を
解決することであり、側壁面に軌道面を形成した第１軌
道体、該第１軌道体に対して相対摺動可能であり且つ前
記軌道面に対向する位置に軌道面を形成した第２軌道
体、及び該第２軌道体に形成した軌道面と前記第１軌道
体の前記軌道面との間で転動可能な多数の円筒ころを有
する転がり案内ユニットにおいて、前記軌道面に対する
エッジロードを解消するため、前記軌道面の負荷分布荷
重の大きくかかる側の軌道面のエッジ即ち端部を部分的
にクラウニング加工して曲面に形成し、エッジロードに
よるフレーキングの発生、圧痕の発生を防止して性能を
向上させる転がり案内ユニットを提供することである。
解決することであり、側壁面に軌道面を形成した第１軌
道体、該第１軌道体に対して相対摺動可能であり且つ前
記軌道面に対向する位置に軌道面を形成した第２軌道
体、及び該第２軌道体に形成した軌道面と前記第１軌道
体の前記軌道面との間で転動可能な多数の円筒ころを有
する転がり案内ユニットにおいて、前記軌道面に対する
エッジロードを解消するため、前記軌道面の負荷分布荷
重の大きくかかる側の軌道面のエッジ即ち端部を部分的
にクラウニング加工して曲面に形成し、エッジロードに
よるフレーキングの発生、圧痕の発生を防止して性能を
向上させる転がり案内ユニットを提供することである。
【００１５】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、側壁面に軌道面を形成した第１軌道体、該
第１軌道体に対して相対摺動可能であり且つ前記軌道面
に対向する位置に軌道面を形成した第２軌道体、及び該
第２軌道体に形成した軌道面と前記第１軌道体の前記軌
道面との間で転動可能な多数の円筒ころを有する転がり
案内ユニットにおいて、前記軌道面の負荷ブンプ荷重の
大きくかかる側の端部に対して部分的にクラウニングを
施したことを特徴とする転がり案内ユニットに関する。
を達成するために、次のように構成されている。即ち、
この発明は、側壁面に軌道面を形成した第１軌道体、該
第１軌道体に対して相対摺動可能であり且つ前記軌道面
に対向する位置に軌道面を形成した第２軌道体、及び該
第２軌道体に形成した軌道面と前記第１軌道体の前記軌
道面との間で転動可能な多数の円筒ころを有する転がり
案内ユニットにおいて、前記軌道面の負荷ブンプ荷重の
大きくかかる側の端部に対して部分的にクラウニングを
施したことを特徴とする転がり案内ユニットに関する。
【００１６】この転がり案内ユニットは、前記第１軌道
体を長手方向両側壁面に前記軌道面を有する軌道レール
に構成し、前記第２軌道体をケーシングと該ケーシング
の長手方向両端に取り付けた方向転換路を有するエンド
キャップから成る直線運動を行うスライダに構成し、前
記円筒ころは前記方向転換路及び前記ケーシングに形成
した前記軌道面と戻り通路を無限循環移動するものであ
る。
体を長手方向両側壁面に前記軌道面を有する軌道レール
に構成し、前記第２軌道体をケーシングと該ケーシング
の長手方向両端に取り付けた方向転換路を有するエンド
キャップから成る直線運動を行うスライダに構成し、前
記円筒ころは前記方向転換路及び前記ケーシングに形成
した前記軌道面と戻り通路を無限循環移動するものであ
る。
【００１７】或いは、この転がり案内ユニットは、前記
第１軌道体は長手方向側壁面に前記軌道面を形成し、前
記第１軌道体の前記軌道面と前記第２軌道体の前記軌道
面とをＶ形状の二平面からそれぞれ形成し、前記円筒こ
ろを前記各軌道面間に交互に交差して組み込んだ有限直
線運動を行うものである。
第１軌道体は長手方向側壁面に前記軌道面を形成し、前
記第１軌道体の前記軌道面と前記第２軌道体の前記軌道
面とをＶ形状の二平面からそれぞれ形成し、前記円筒こ
ろを前記各軌道面間に交互に交差して組み込んだ有限直
線運動を行うものである。
【００１８】又は、この転がり案内ユニットは、前記第
１軌道体は円形部を有し、前記第１軌道体の前記軌道面
を前記円形部の外周面に固定した内輪の外周面に形成さ
れたＶ形状の軌道面から構成し、また、前記第２軌道体
は円筒部を有し、前記第２軌道体の前記軌道面は前記円
筒部の内周面に固定した外輪の内周面に形成したＶ形状
の軌道面から構成し、前記円筒ころを前記軌道面間に交
互に交差して配置したものである。
１軌道体は円形部を有し、前記第１軌道体の前記軌道面
を前記円形部の外周面に固定した内輪の外周面に形成さ
れたＶ形状の軌道面から構成し、また、前記第２軌道体
は円筒部を有し、前記第２軌道体の前記軌道面は前記円
筒部の内周面に固定した外輪の内周面に形成したＶ形状
の軌道面から構成し、前記円筒ころを前記軌道面間に交
互に交差して配置したものである。
【００１９】
【作用】この発明による転がり案内ユニットは、上記の
ように構成されており、次のような作用をする。即ち、
この転がり案内ユニットは、前記軌道体の前記軌道面の
負荷分布荷重の大きくかかる側の端部に対して部分的に
クラウニング加工を施したので、前記軌道面のクラウニ
ング部分はわずかな曲率を持った面に形成され、エッジ
ロードの発生を防止でき、エッジロードによるフレーキ
ングの発生を防止でき、前記軌道面の応力集中を緩和さ
せることができる。
ように構成されており、次のような作用をする。即ち、
この転がり案内ユニットは、前記軌道体の前記軌道面の
負荷分布荷重の大きくかかる側の端部に対して部分的に
クラウニング加工を施したので、前記軌道面のクラウニ
ング部分はわずかな曲率を持った面に形成され、エッジ
ロードの発生を防止でき、エッジロードによるフレーキ
ングの発生を防止でき、前記軌道面の応力集中を緩和さ
せることができる。
【００２０】この転がり案内ユニットは、軌道レールと
スライダから成る直動転がり案内ユニット、２本の軌道
台から成る有限直線運動を行う軸受、及び内輪と外輪と
から成る軸受に対する軌道面に対して適用して同様な作
用を得ることができるものである。
スライダから成る直動転がり案内ユニット、２本の軌道
台から成る有限直線運動を行う軸受、及び内輪と外輪と
から成る軸受に対する軌道面に対して適用して同様な作
用を得ることができるものである。
【００２１】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明による転が
り案内ユニットの実施例を説明する。図１はこの発明に
よる転がり案内ユニットである直動転がり案内ユニット
の一実施例を示す断面図、及び図２は図１の直動転がり
案内ユニットでのクラウニング加工を説明する説明図で
ある。図１及び図２において、図８に示す部品に付した
符号と同一の作用を有する部品には同一の符号を付して
いる。
り案内ユニットの実施例を説明する。図１はこの発明に
よる転がり案内ユニットである直動転がり案内ユニット
の一実施例を示す断面図、及び図２は図１の直動転がり
案内ユニットでのクラウニング加工を説明する説明図で
ある。図１及び図２において、図８に示す部品に付した
符号と同一の作用を有する部品には同一の符号を付して
いる。
【００２２】この発明による転がり案内ユニットは、図
８に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同一の構
成を有する直動転がり案内ユニットであり、該構成にお
いて軌道面に対してクラウニング加工を施した曲面を有
することを特徴とするものである。即ち、この直動転が
り案内ユニットは、第１軌道体を構成する長手方向両側
壁面に軌道面９を形成した軌道レール１、該軌道レール
１に対して相対摺動可能であり且つ各軌道面９に対向す
る位置に軌道面１０を形成した第２軌道体を構成するケ
ーシング４、該ケーシング４の長手方向両端に取り付け
たエンドキャップ（図示せず）、及び対向する軌道面
９，１０間の軌道路、方向転換路及び戻り通路１３又は
１４を循環移動可能な多数の円筒ころ５を有している無
限循環形式の案内ユニットである。
８に示す直動転がり案内ユニットと基本的には同一の構
成を有する直動転がり案内ユニットであり、該構成にお
いて軌道面に対してクラウニング加工を施した曲面を有
することを特徴とするものである。即ち、この直動転が
り案内ユニットは、第１軌道体を構成する長手方向両側
壁面に軌道面９を形成した軌道レール１、該軌道レール
１に対して相対摺動可能であり且つ各軌道面９に対向す
る位置に軌道面１０を形成した第２軌道体を構成するケ
ーシング４、該ケーシング４の長手方向両端に取り付け
たエンドキャップ（図示せず）、及び対向する軌道面
９，１０間の軌道路、方向転換路及び戻り通路１３又は
１４を循環移動可能な多数の円筒ころ５を有している無
限循環形式の案内ユニットである。
【００２３】この直動転がり案内ユニットは、特に、軌
道レール１の軌道面９の負荷分布荷重が大きくかかる側
の端部１２及び／又は２５に対して部分的にクラウニン
グを施して曲面に形成したことを特徴とするものであ
る。軌道レール１又はケーシング４の軌道の片側端部１
２と２５にクラウニング加工を施しているが、どちらか
一方の片側端部１２又は２５にクラウニング加工を施し
てもよいものである。更に、軌道面に対するクラウニン
グ加工は、ロータリドレッサによってクラウニング加工
を行うことができる。また、軌道面に対してクラウニン
グ加工を施すと剛性の低下が発生するので、クラウニン
グ加工を施す部分については、軌道面９の端面から長さ
Ｌ：１．３ｍｍ程度、深さｈ：３〜５μｍ程度が好まし
いものである。
道レール１の軌道面９の負荷分布荷重が大きくかかる側
の端部１２及び／又は２５に対して部分的にクラウニン
グを施して曲面に形成したことを特徴とするものであ
る。軌道レール１又はケーシング４の軌道の片側端部１
２と２５にクラウニング加工を施しているが、どちらか
一方の片側端部１２又は２５にクラウニング加工を施し
てもよいものである。更に、軌道面に対するクラウニン
グ加工は、ロータリドレッサによってクラウニング加工
を行うことができる。また、軌道面に対してクラウニン
グ加工を施すと剛性の低下が発生するので、クラウニン
グ加工を施す部分については、軌道面９の端面から長さ
Ｌ：１．３ｍｍ程度、深さｈ：３〜５μｍ程度が好まし
いものである。
【００２４】また、直動転がり案内ユニットが上下方向
からの荷重を受ける場合には、上下方向の荷重に対して
対応できるように、軌道レール１の上下の軌道面９に対
してクラウニング加工を行うこともできるが、その場合
には軌道レール１の剛性の低下を考慮して、クラウニン
グ加工の程度をコントロールする必要がある。或いは、
直動転がり案内ユニットが横方向からの荷重を受ける場
合には、横方向からの荷重に対して対応するように、軌
道レール１の上下の軌道面９及びケーシング４の上下の
軌道面１０に対してクラウニング加工を行うこともでき
るが、その場合には軌道レール１及びケーシング４の剛
性の低下を考慮して、クラウニング加工の程度をコント
ロールする必要がある。
からの荷重を受ける場合には、上下方向の荷重に対して
対応できるように、軌道レール１の上下の軌道面９に対
してクラウニング加工を行うこともできるが、その場合
には軌道レール１の剛性の低下を考慮して、クラウニン
グ加工の程度をコントロールする必要がある。或いは、
直動転がり案内ユニットが横方向からの荷重を受ける場
合には、横方向からの荷重に対して対応するように、軌
道レール１の上下の軌道面９及びケーシング４の上下の
軌道面１０に対してクラウニング加工を行うこともでき
るが、その場合には軌道レール１及びケーシング４の剛
性の低下を考慮して、クラウニング加工の程度をコント
ロールする必要がある。
【００２５】この直動転がり案内ユニットにおいて、軌
道レール１の軌道面９の負荷側の端面１２に関して、図
３及び図４を参照して説明する。図３は直動転がり案内
ユニットが下方向荷重を受けた場合を示す説明図であ
り、図４は直動転がり案内ユニットが上方向荷重を受け
た場合を示す説明図である。図３及び図４では、図１に
示す部品と同等のものについては同一の符号を付してい
る。
道レール１の軌道面９の負荷側の端面１２に関して、図
３及び図４を参照して説明する。図３は直動転がり案内
ユニットが下方向荷重を受けた場合を示す説明図であ
り、図４は直動転がり案内ユニットが上方向荷重を受け
た場合を示す説明図である。図３及び図４では、図１に
示す部品と同等のものについては同一の符号を付してい
る。
【００２６】図３に示すように、直動転がり案内ユニッ
トに下方向（矢印Ａ）荷重が負荷された場合に、円筒こ
ろ５に対しては矢印Ｂの方向に負荷され、その反力とし
て、軌道レール１の軌道面９では符号９Ｌで示す側が負
荷側になり、また、ケーシング４の軌道面１０では符号
１０Ｌで示す側が負荷側になる。ここでは、軌道レール
１の軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２に対してク
ラウニング加工を施して、該端部１２を曲面に形成す
る。
トに下方向（矢印Ａ）荷重が負荷された場合に、円筒こ
ろ５に対しては矢印Ｂの方向に負荷され、その反力とし
て、軌道レール１の軌道面９では符号９Ｌで示す側が負
荷側になり、また、ケーシング４の軌道面１０では符号
１０Ｌで示す側が負荷側になる。ここでは、軌道レール
１の軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２に対してク
ラウニング加工を施して、該端部１２を曲面に形成す
る。
【００２７】図４に示すように、直動転がり案内ユニッ
トに上方向（矢印Ｃ）荷重が負荷された場合に、円筒こ
ろ５に対しては矢印Ｄの方向に負荷され、その反力とし
て、軌道レール１の軌道面９では符号９Ｌで示す側が負
荷側になり、また、ケーシング４の軌道面１０では符号
１０Ｌで示す側が負荷側になる。ここでは、軌道レール
１の軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２に対してク
ラウニング加工を施して、該端部１２を曲面に形成す
る。軌道面９をクラウニング加工することによって、軌
道面９Ｌはわずかな曲率を持った面に形成され、エッジ
ロードの発生を防止でき、エッジロードによるフレーキ
ングの発生を防止でき、軌道面９に圧痕が発生すること
がない。
トに上方向（矢印Ｃ）荷重が負荷された場合に、円筒こ
ろ５に対しては矢印Ｄの方向に負荷され、その反力とし
て、軌道レール１の軌道面９では符号９Ｌで示す側が負
荷側になり、また、ケーシング４の軌道面１０では符号
１０Ｌで示す側が負荷側になる。ここでは、軌道レール
１の軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２に対してク
ラウニング加工を施して、該端部１２を曲面に形成す
る。軌道面９をクラウニング加工することによって、軌
道面９Ｌはわずかな曲率を持った面に形成され、エッジ
ロードの発生を防止でき、エッジロードによるフレーキ
ングの発生を防止でき、軌道面９に圧痕が発生すること
がない。
【００２８】次に、図５を参照して、この転がり案内ユ
ニットの別の実施例を説明する。この転がり案内ユニッ
トは、相対運動可能なＶ形状の二平面を軌道面を備えた
一対の軌道体間に、円筒ころを組み込んだものである。
この転がり案内ユニットにおいて、第１軌道体は軌道レ
ール１であり、第２軌道体はケーシング４である。軌道
レール１とケーシング４との間に、軌道台１Ｔ，４Ｔと
円筒ころ５から成る有限直線運動する軸受（クロスロー
ラウェイ）が組み込まれている。軌道レール１には軌道
台１Ｔがボルト等の固着手段によって固定されており、
ケーシング４には軌道台４Ｔがボルト等の固着手段によ
って固定されている。軌道台１Ｔには、長手方向側壁面
１８にＶ形状の二平面から成る軌道面９が形成され、ま
た、軌道台４Ｔには軌道面９に対向したＶ形状の二平面
から成る軌道面１０が形成されている。円筒ころ５は、
各軌道面９，１０間に交互に交差して多数組み込まれて
いる。この軸受についても、上記の直動転がり案内ユニ
ットと同様に、軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２
及び端部２５に対してクラウニング加工を施して、該端
部１２と２５を曲面に形成する。更に、クラウニング加
工は、軌道面１０の端部１２と２５に対して施してもよ
く、又は、軌道面９及び軌道面１０のどちらか一方側の
みでもよく、或いは軌道面９と１０の端部１２又は２５
のどちらか一方のみでもよいことは勿論である。
ニットの別の実施例を説明する。この転がり案内ユニッ
トは、相対運動可能なＶ形状の二平面を軌道面を備えた
一対の軌道体間に、円筒ころを組み込んだものである。
この転がり案内ユニットにおいて、第１軌道体は軌道レ
ール１であり、第２軌道体はケーシング４である。軌道
レール１とケーシング４との間に、軌道台１Ｔ，４Ｔと
円筒ころ５から成る有限直線運動する軸受（クロスロー
ラウェイ）が組み込まれている。軌道レール１には軌道
台１Ｔがボルト等の固着手段によって固定されており、
ケーシング４には軌道台４Ｔがボルト等の固着手段によ
って固定されている。軌道台１Ｔには、長手方向側壁面
１８にＶ形状の二平面から成る軌道面９が形成され、ま
た、軌道台４Ｔには軌道面９に対向したＶ形状の二平面
から成る軌道面１０が形成されている。円筒ころ５は、
各軌道面９，１０間に交互に交差して多数組み込まれて
いる。この軸受についても、上記の直動転がり案内ユニ
ットと同様に、軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２
及び端部２５に対してクラウニング加工を施して、該端
部１２と２５を曲面に形成する。更に、クラウニング加
工は、軌道面１０の端部１２と２５に対して施してもよ
く、又は、軌道面９及び軌道面１０のどちらか一方側の
みでもよく、或いは軌道面９と１０の端部１２又は２５
のどちらか一方のみでもよいことは勿論である。
【００２９】次に、図６を参照して、この転がり案内ユ
ニットの更に別の実施例を説明する。この転がり案内ユ
ニットは、相対運動を行うＶ形状の二平面を軌道面を備
えた一対の軌道体間に、円筒ころを組み込んだ軸受（ク
ロスローラベアリング）である。この転がり案内ユニッ
トにおいて、第１軌道体は、ベース２３の円形部１９
（図６では円筒形状が示されている）の外周面２１に固
着手段で固定された内輪１Ｂである。また、第２軌道体
は、ベース２３に対して相対移動する可動体２４の円筒
部２０の内周面２２に固着手段で固定された上下の外輪
４Ｂである。この転がり案内ユニットは、内輪１Ｂと外
輪４Ｂとの間に多数の円筒ころ５を交互に直交して配列
することによって構成されている。内輪１Ｂの外周面に
は、Ｖ形状の軌道面９が形成され、また、上下の外輪４
Ｂの内周面には、Ｖ形状の軌道面１０が形成されてい
る。この軸受についても、上記の直動転がり案内ユニッ
トと同様に、軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２と
２５に対してクラウニング加工を施して、該端部１２及
び端部２５を曲面に形成する。更に、クラウニング加工
は、軌道面１０の端部１２と２５に対して施してもよ
く、又は、軌道面９及び軌道面１０のどちらか一方側の
みでもよく、或いは軌道面９と１０の端部１２又は２５
のどちらか一方のみでもよいことは勿論である。
ニットの更に別の実施例を説明する。この転がり案内ユ
ニットは、相対運動を行うＶ形状の二平面を軌道面を備
えた一対の軌道体間に、円筒ころを組み込んだ軸受（ク
ロスローラベアリング）である。この転がり案内ユニッ
トにおいて、第１軌道体は、ベース２３の円形部１９
（図６では円筒形状が示されている）の外周面２１に固
着手段で固定された内輪１Ｂである。また、第２軌道体
は、ベース２３に対して相対移動する可動体２４の円筒
部２０の内周面２２に固着手段で固定された上下の外輪
４Ｂである。この転がり案内ユニットは、内輪１Ｂと外
輪４Ｂとの間に多数の円筒ころ５を交互に直交して配列
することによって構成されている。内輪１Ｂの外周面に
は、Ｖ形状の軌道面９が形成され、また、上下の外輪４
Ｂの内周面には、Ｖ形状の軌道面１０が形成されてい
る。この軸受についても、上記の直動転がり案内ユニッ
トと同様に、軌道面９の負荷側軌道面９Ｌの端部１２と
２５に対してクラウニング加工を施して、該端部１２及
び端部２５を曲面に形成する。更に、クラウニング加工
は、軌道面１０の端部１２と２５に対して施してもよ
く、又は、軌道面９及び軌道面１０のどちらか一方側の
みでもよく、或いは軌道面９と１０の端部１２又は２５
のどちらか一方のみでもよいことは勿論である。
【００３０】
【発明の効果】この発明による転がり案内ユニットは、
上記のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、この転がり案内ユニットは、側壁面に軌道面
を備えた第１軌道体、前記軌道面に対向する位置に軌道
面を備えた第２軌道体及び前記第１軌道体と前記第２軌
道体との間で転動可能な多数の円筒ころを有し、前記円
筒ころが転動する前記軌道面の負荷側の端面に対して部
分的にクラウニング加工を施したので、エッジロードに
よる接触応力集中を緩和させ、重荷重又は衝撃荷重を負
荷した時の圧痕発生を大幅に減少できると共に、フレー
キング発生を大幅に減少でき、転がり案内ユニットの性
能を向上させることができる。
上記のように構成されており、次のような効果を有す
る。即ち、この転がり案内ユニットは、側壁面に軌道面
を備えた第１軌道体、前記軌道面に対向する位置に軌道
面を備えた第２軌道体及び前記第１軌道体と前記第２軌
道体との間で転動可能な多数の円筒ころを有し、前記円
筒ころが転動する前記軌道面の負荷側の端面に対して部
分的にクラウニング加工を施したので、エッジロードに
よる接触応力集中を緩和させ、重荷重又は衝撃荷重を負
荷した時の圧痕発生を大幅に減少できると共に、フレー
キング発生を大幅に減少でき、転がり案内ユニットの性
能を向上させることができる。
【００３１】しかも、この転がり案内ユニットは、軌道
レール、スライダ及び両者の軌道面間に配列された多数
の円筒ころから成る無限直線運動を行う軸受である直動
転がり案内ユニットに適用することができると共に、２
本の軌道台から成る有限直線運動を行う軸受、及び内輪
と外輪とから成る軸受、例えば、クロスローラベアリン
グにおける軌道面に対して適用して同様な効果を発揮で
きるものである。
レール、スライダ及び両者の軌道面間に配列された多数
の円筒ころから成る無限直線運動を行う軸受である直動
転がり案内ユニットに適用することができると共に、２
本の軌道台から成る有限直線運動を行う軸受、及び内輪
と外輪とから成る軸受、例えば、クロスローラベアリン
グにおける軌道面に対して適用して同様な効果を発揮で
きるものである。
【図１】この発明による転がり案内ユニットの一実施例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図２】図１の直動転がり案内ユニットの軌道面のクラ
ウニング加工を説明するための説明図である。
ウニング加工を説明するための説明図である。
【図３】この発明による転がり案内ユニットの下方向荷
重状態を示す説明図である。
重状態を示す説明図である。
【図４】この発明による転がり案内ユニットの上方向荷
重状態を示す説明図である。
重状態を示す説明図である。
【図５】この発明による転がり案内ユニットの別の実施
例を示す断面図である。
例を示す断面図である。
【図６】この発明による転がり案内ユニットの更に別の
実施例を示す断面図である。
実施例を示す断面図である。
【図７】従来の直動転がり案内ユニットの一例を示す斜
視図である。
視図である。
【図８】図７の線Ａ−Ａにおける断面図である。
１ 軌道レール １Ｂ 内輪 １Ｔ 軌道台 ２ スライダ ４ ケーシング ４Ｂ 外輪 ４Ｔ 軌道台 ５ 円筒ころ ８ 凹溝 ９ 軌道面 １０ 軌道面 １１ 凹部 １２，２５ 端部 １９ 円形部 ２０ 円筒部
Claims (4)
- 【請求項１】 側壁面に軌道面を備えた第１軌道体、該
第１軌道体に対して相対摺動可能であり且つ前記軌道面
に対向する位置に軌道面を備えた第２軌道体、及び前記
第１軌道体の前記軌道面と前記第２軌道体の前記軌道面
との間で転動可能な多数の円筒ころを有する転がり案内
ユニットにおいて、前記軌道面の負荷側の端部に対して
部分的にクラウニング加工を施したことを特徴とする転
がり案内ユニット。 - 【請求項２】 前記第１軌道体を長手方向両側壁面に前
記軌道面を有する軌道レールに構成し、前記第２軌道体
をケーシングと該ケーシングの長手方向両端に取り付け
た方向転換路を有するエンドキャップから成る直線運動
を行うスライダに構成し、前記円筒ころは前記方向転換
路及び前記ケーシングに形成した前記軌道面と戻り通路
を無限循環移動することを特徴とする請求項１に記載の
転がり案内ユニット。 - 【請求項３】 前記第１軌道体は長手方向側壁面に前記
軌道面を形成し、前記第１軌道体の前記軌道面と前記第
２軌道体の前記軌道面とをＶ形状の二平面からそれぞれ
形成し、前記円筒ころを前記各軌道面間に交互に交差し
て組み込んだ有限直線運動を行うことを特徴とする請求
項１に記載の転がり案内ユニット。 - 【請求項４】 前記第１軌道体は円形部を有し、前記第
１軌道体の前記軌道面を前記円形部の外周面に固定した
内輪の外周面に形成されたＶ形状の軌道面から構成し、
また、前記第２軌道体は円筒部を有し、前記第２軌道体
の前記軌道面は前記円筒部の内周面に固定した外輪の内
周面に形成したＶ形状の軌道面から構成し、前記円筒こ
ろを前記軌道面間に交互に交差して配置したことを特徴
とする請求項１に記載の転がり案内ユニット。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4103826A JPH05280537A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 転がり案内ユニット |
| US08/040,030 US5391003A (en) | 1992-03-31 | 1993-03-30 | Rolling guide unit |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4103826A JPH05280537A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 転がり案内ユニット |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05280537A true JPH05280537A (ja) | 1993-10-26 |
Family
ID=14364224
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4103826A Pending JPH05280537A (ja) | 1992-03-31 | 1992-03-31 | 転がり案内ユニット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5391003A (ja) |
| JP (1) | JPH05280537A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1997043554A1 (fr) * | 1996-05-13 | 1997-11-20 | Thk Co., Ltd. | Guide de galets lineaire |
| WO1997048912A1 (fr) * | 1996-06-18 | 1997-12-24 | Thk Co., Ltd. | Guide lineaire de cylindres |
| JP2004190795A (ja) * | 2002-12-12 | 2004-07-08 | Nissan Motor Co Ltd | トロイダル型無段変速機 |
| EP1471273A2 (en) | 2003-04-23 | 2004-10-27 | NSK Ltd., | Linear guide apparatus |
| JP2010151152A (ja) * | 2008-12-24 | 2010-07-08 | Antex Corp | 旋回座軸受 |
| JP2012237395A (ja) * | 2011-05-12 | 2012-12-06 | Nsk Ltd | リニアガイド装置 |
| WO2013035212A1 (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-14 | 日本精工株式会社 | 直動案内装置 |
| JP2014055670A (ja) * | 2012-05-28 | 2014-03-27 | Nsk Ltd | 直動案内装置 |
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|---|---|---|---|---|
| JPH11245128A (ja) * | 1998-02-26 | 1999-09-14 | Thk Co Ltd | ２軸平行・１軸旋回運動案内機構およびこれを用いた２軸平行・１軸旋回テーブル装置 |
| US6261001B1 (en) | 1999-11-30 | 2001-07-17 | Hiroshi Teramachi | Roller guiding apparatus |
| JP3833496B2 (ja) * | 2001-05-14 | 2006-10-11 | Ｓｍｃ株式会社 | 直線案内機構 |
| US7093703B2 (en) * | 2003-04-23 | 2006-08-22 | Koyo Seiko Co., Ltd. | One-way clutch integrated with a rolling bearing, and method of producing the same |
| JP4551892B2 (ja) * | 2006-10-30 | 2010-09-29 | 日本トムソン株式会社 | 直動案内ユニット |
| TWI504819B (zh) * | 2013-06-19 | 2015-10-21 | Chieftech Prec Co Ltd | 滑座組合件 |
| CN104675856A (zh) * | 2015-02-10 | 2015-06-03 | 成都绿迪科技有限公司 | 一种立式运动导轨机构 |
| JP6710543B2 (ja) * | 2016-03-03 | 2020-06-17 | 日本トムソン株式会社 | 直動案内ユニット |
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|---|---|---|---|---|
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| US4456313A (en) * | 1982-09-16 | 1984-06-26 | The Torrington Company | Roller bearing with specially constructed rollers |
| JPS6095228U (ja) * | 1983-12-06 | 1985-06-28 | 日本トムソン株式会社 | クロスロ−ラベアリングまたはクロステ−パロ−ラベアリング |
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| JPS6326417A (ja) * | 1986-07-18 | 1988-02-04 | Nippon Thompson Co Ltd | 無限直線運動用ころ軸受 |
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-
1992
- 1992-03-31 JP JP4103826A patent/JPH05280537A/ja active Pending
-
1993
- 1993-03-30 US US08/040,030 patent/US5391003A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5391003A (en) | 1995-02-21 |
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