JPH05280266A - 建物用シヤツターカーテンのずれ止め構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 建物用シヤツターカーテンのスラツト連結部
の横ずれを防止する。 【構成】 主スラツト４と副スラツト５との連結部６
に、スラツト同志の横ずれを防止する横ずれ防止部６ａ
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、住宅、ビル等の建造物
に建付けられる建物用シヤツターカーテンのずれ止め構
造に関するものである。

【０００２】

【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種建物用のシヤツターカーテンは、開口部の上方に
配設される巻取りドラムに巻装されたものが、開口部の
左右両側に形成されるガイドレールに案内されて上下方
向に開閉作動するようにしたものが一般的となつてい
る。ところでこの様なシヤツターカーテンは、スラツト
同志を互いに揺動自在になるようインターロツク結合し
て連結形成しているが、このものでは、シヤツターカー
テンの巻取り巻上時においてインターロツク結合部でス
ラツト素材同志の擦り合わせがあり、これによつて不快
音が発生するという問題が有る。そこで、本発明の出願
人は、シヤツターカーテンを、剛性を有した素材で形成
される主スラツトと弾性を有した素材で形成される副ス
ラツトとを用い、該各スラツトの連結端縁部を面一状に
なるよう固定的に連結して形成し、副スラツトの弾性的
な湾曲変形で巻取りドラムに渦巻状に巻装できるよう構
成したものについて提案し、インターロツク結合部での
不快音の発生のない静粛なシヤツターカーテンの提供を
した。

【０００３】ところでこのものにおいて、隣接スラツト
同志を連結するに当たり、一方のスラツトに形成した係
止片を他方のスラツトに形成した係止孔に抜け止め嵌合
するようにして固定的な連結をしたものである場合には
後述するような問題はないが、このものは連結構造が複
雑になつて、組立て性、作業性が著しく劣るという問題
がある。これに対し、隣接スラツト同志の連結を、各ス
ラツトの連結端縁部同志を互いに重合するよう折曲げ係
合したものである場合、連結構造が簡単であつて、組立
て作業性が良いが、このものでは隣接スラツト同志の横
ずれ規制が充分でなく、このため、巻取りドラムにシヤ
ツターカーテンが螺旋状にずれた状態で巻装されて横方
向の負荷が働いたり、あるいは閉鎖状態のシヤツターカ
ーテンが風を受けたりすることで湾曲状に撓むことによ
つて横方向の負荷が働いたりしたときのスラツト同志の
横ずれを 回避することができず、この様にシヤツター
カーテンが横ずれしたものでは、カーテン強度が低下す
る許りでなく、開閉時において突出したスラツト端がガ
イドレールに当たることによつて、スムーズな開閉作動
を妨げ、また異音が発してしまう等の問題が生じる惧れ
がある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる建物用の
シヤツターカーテンを提供することを目的として創案さ
れたものであつて、ガイドレールに案内されて開閉作動
をする建物用シヤツターカーテンにおいて、該シヤツタ
ーカーテンを、剛性を有した素材で形成される主スラツ
トと弾性を有した素材で形成される副スラツトとを用
い、該各スラツトの連結端縁部を面一状になるよう固定
的に連結形成し、副スラツトの弾性的な湾曲変形で巻取
りドラムに渦巻状に巻装できるよう構成するにあたり、
前記スラツト同志の連結部を、各スラツトの連結端縁部
同志を互いに重合するよう折曲げ係合し、さらに該折曲
げ係合した連結部の一部を押し潰して、隣接スラツト同
志の横ずれを規制するための横ずれ防止部を形成したこ
とを特徴とするものである。

【０００５】そして本発明は、この構成によつて、スラ
ツト連結部の横ずれを防止したものである。

【０００６】

【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、１は建物用シヤツターのシヤツ
ターカーテンであつて、該シヤツターカーテン１は、開
口部の上方に建付けられる巻取りドラム２に巻装され、
そして開口部左右に設けられたガイドレール３に案内さ
れて上下開閉作動する構成になつている。前記シヤツタ
ーカーテン１は、既存のシヤツターカーテンに使用され
ている鉄やアルミニウム等の金属、或いは合成樹脂材等
の剛性のある素材によつて形成される主スラツト４と、
バネ鋼等の弾性を有する素材によつて形成される副スラ
ツト５とを後述するように交互に連結して構成されるも
のであるが、実施例において、主スラツト４は、一対の
剛性を有した板材４ａ、４ｂを中空状態で互いに対向す
るよう配設して構成されており、そしてこの中空部に
は、必要において断熱材等のコア部材を充填することが
できる。因みに、主スラツト４は剛性になつていれば良
いのであるから、板材４ａ、４ｂの何れか一方を剛性板
材とすることによつても構成できることはいうまでもな
い。

【０００７】さて、前記主スラツト４と副スラツト５と
の連結部６は、汎用シヤツターのシヤツターカーテンの
ように連結部が回動自在なインターロツク結合で連結さ
れるものではなく、両連結端縁部同志を互いに係合する
状態で重合状に折り曲げ、必要ならば該部位を均等状に
押し潰して互いに揺動することがない固定的な連結構造
になつているが、該連結部６のガイドレール３に嵌合し
て隠れてしまう左右両端部は、さらに部分的に強く押し
潰されていて凹状になり、これによつてスラツト同志の
横ずれを防止する横ずれ防止部６ａが形成されている。

【０００８】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、開口部の開閉は、シヤツターカーテン１をガイド
レール３に案内させて昇降せしめることによつて成され
るが、該シヤツターカーテン１は、剛性のある主スラツ
ト４と弾性のある副スラツト５とを用いて形成されてい
て、巻取りドラム２に巻装される場合に、副スラツト５
が弾性的に湾曲することで渦巻状になり、このため、ス
ラツト同志の連結部を、従来の汎用のシヤツターカーテ
ンのように揺動自在なインターロツク結合方式を採用す
ることなく、固定的な連結方式を採用できて、該部位で
の異音発生を確実に防止することができる。

【０００９】この様に、本発明が実施されたものにおい
ては、スラツト同志の連結部６を固定的なものにするこ
とによつて、ここから不快音の発生を防止できるもので
あるが、その連結部６の構成は、互いに重合状に折曲げ
係合して固定的に連結したものであつて、連結構造が簡
単なものでありながら、さらに連結部６には、強く押し
潰されて凹状になつた横ずれ防止部６ａが形成されてい
て、スラツトに横方向の負荷が働いたとしても隣接スラ
ツト同志の横ずれが回避される。この結果、シヤツター
カーテン１の強度が長く維持されると共に、開閉作動も
長期に亘つて円滑で異音発生もなく静粛で信頼性の高い
ものになる。

【００１０】尚、横ずれ防止部を形成する場合に、図３
に示すようにプレス７で押し潰し形成してもよく、また
図４に示すように凹凸ローラで押し潰し形成してもよ
く、その手段は問わないものであり、また、横ずれ防止
部６ａは、前記実施例のように二箇所に限定されず、一
箇所、三箇所以上等、必要において適数箇に設定しても
良い。

【００１１】

【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、スラツト同志の連結部を固定的な
ものにし、ここからの不快音の発生を防止するため、各
スラツト同志の連結端縁部同志を互いに重合するよう折
曲げ係合して組付け作業性の優れたものとなるようにし
たものでありながら、該折曲げ形成された連結部の一部
をさらに確りと押し潰して形成した横ずれ防止部がある
ことによつて、スラツトを横ずれする方向に負荷が働い
たとしても、隣接スラツト同志の横ずれが確実に回避さ
れることになる。この結果、シヤツターカーテンの強度
が長く維持されると共に、開閉作動も長期に亘つて円滑
なものにでき、異音発生もなく静粛で信頼性の高いもの
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】建物用シヤツターカーテンの概略正面図であ
る。

【図２】直線状態のシヤツターカーテンを示す斜視図で
ある。

【図３】連結部を示す斜視図である。

【図４】他例を示す連結部の斜視図である。

【符号の説明】

１ シヤツターカーテン ２ 巻取りドラム ３ ガイドレール ４ 主スラツト ５ 副スラツト ６ 連結部 ６ａ 横ずれ防止部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガイドレールに案内されて開閉作動をす
   る建物用シヤツターカーテンにおいて、該シヤツターカ
   ーテンを、剛性を有した素材で形成される主スラツトと
   弾性を有した素材で形成される副スラツトとを用い、該
   各スラツトの連結端縁部を面一状になるよう固定的に連
   結形成し、副スラツトの弾性的な湾曲変形で巻取りドラ
   ムに渦巻状に巻装できるよう構成するにあたり、前記ス
   ラツト同志の連結部を、各スラツトの連結端縁部同志を
   互いに重合するよう折曲げ係合し、さらに該折曲げ係合
   した連結部の一部を押し潰して、隣接スラツト同志の横
   ずれを規制するための横ずれ防止部を形成したことを特
   徴とする建物用シヤツターカーテンのずれ止め構造。