JPH05273897A

JPH05273897A - 電子写真画像形成装置

Info

Publication number: JPH05273897A
Application number: JP25820892A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Adachi; 裕行足立; Haruhisa Honda; 晴久本田; Toshiyuki Otani; 利幸大谷; Masahiro Watabe; 政弘渡部; Eiichi Yanagi; 栄一柳
Original assignee: Canon Inc
Current assignee: Canon Inc
Priority date: 1992-09-28
Filing date: 1992-09-28
Publication date: 1993-10-22

Abstract

(57)【要約】【目的】より強固な接着強度を有する弾性ブレードク
リーニング手段を備えた電子写真画像形成装置を提供す
ること。【構成】回動可能な移動体、前記移動体に当接して前
記移動体の残留物を除去するための弾性ブレードと、前
記弾性ブレードを接着剤により接着保持する保持部材
と、前記弾性ブレードの長手方向と直交する方向におい
て前記弾性ブレードが前記保持部材に接着層を介して面
接着保持される固定部側と保持されない自由部側とを有
し、接着剤における接着層は、前記弾性ブレードの長手
方向と直交する方向において前記保持部材の端部よりも
前記弾性ブレードの自由部側で前記弾性ブレードから前
記保持部材先端にかけて設けてあり、前記接着層は前記
弾性ブレードの長手方向全域にわたっている弾性ブレー
ドクリーニング手段と、を有することを特徴とする電子
写真画像形成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真装置等
の電子写真画像形成装置に関し、像担持体等の移動体に
当接してその残留物を除去する弾性ブレードクリーニン
グ手段を有する電子写真画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、この種のクリーニング部材と支持部材とを接着して
なるクリーニング装置は、種々の接着方法が提案されて
いる。

【０００３】しかし図１に示す如く、特に像担持体１へ
のクリーニング部材２の像担持体１に対する当接面側に
接着層４があり支持板３に接着する場合、クリーニング
部材２の像担持体への当接圧付与の応力が支持板３の端
部ｍ部に集中し、クリーニング部材２と像担持体１を引
き離す力となる。また、図２（ａ）に示す如く、支持板
３の接着面端部Ｐが曲率を有しない場合でも徐々に剥れ
る場合があり、特に図２（ｂ）に示す如く支持板３が製
造上何らかの曲率Ｒを有すると、接着剤４と支持板３の
端部接着点Ｑ点が長手方向ｙで異なり、図２（ａ）で示
す場合より剥れ易い虞があった。また図３に示す如く、
像担持体１へのクリーニング部材２の当接面と反対面を
支持部材３へ接着層４を介して接着する場合、クリーニ
ング部材２の像担持体１への当接圧が自由部Ｌの長さに
よって大きく変動する。そのため、図に示す如く、接着
面端部Ｐが曲率Ｒを有するとクリーニング部材２の変位
量ａにより自由部Ｌの長さが異なり、当接圧にバラツキ
が生じクリーニング性能を損う虞があった。

【０００４】本発明は、上述従来例の問題点を解消する
電子写真画像形成装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述問題点を解決する本
発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成装置におい
て、回動可能な移動体、前記移動体に当接して前記移動
体の残留物を除去するための弾性ブレードと、前記弾性
ブレードを接着剤により接着保持する保持部材と、前記
弾性ブレードの長手方向と直交する方向において前記弾
性ブレードが前記保持部材に接着層を介して面接着保持
される固定部側と保持されない自由部側とを有し、接着
剤における接着層は、前記弾性ブレードの長手方向と直
交する方向において前記保持部材の端部よりも前記弾性
ブレードの自由部側で前記弾性ブレードから前記保持部
材先端にかけて設けてあり、前記接着層は前記弾性ブレ
ードの長手方向全域にわたっている弾性ブレードクリー
ニング手段と、記録媒体を搬送する搬送手段と、を有す
ることを特徴とする電子写真画像形成装置である。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図に従って説明す
る。

【０００７】なお以下説明する実施例は、像担持体上に
残留する付着物を除去するクリーニング装置であって、
前記像担持体に当接し残留付着物を掻き落とすブレード
と、該ブレードを支持する保持部材とを有し、ブレード
と保持部材とを第１の接着剤で面接着するとともに、ブ
レードの固定部と自由部との境と保持部材端部を第２の
接着剤で接着するクリーニング装置である。

【０００８】さて図４は、本発明を適用したクリーニン
グ装置の一例を示す断面図である。

【０００９】１は像担持体で、セレン（Ｓｅ），有機光
導電体（ＯＰＣ）等の光導電物質を有する感光体をドラ
ム状に支持した例である。ドラム状像担持体１は矢印方
向に回動する。６はコロナ放電器で、像担持体表面を一
様帯電する。７は短焦点光学素子アレー等の光学手段
で、像担持体上に光像照射を施す。８は現像装置で、像
担持体上で光像照射に応じて形成された静電潜像を現像
する。９はタイミングローラで、給紙手段（図示せず）
から給送される転写材（記録媒体）１０を、像担持体上
の現像々と同期して転写位置へ送り込む働きをする。１
１は転写材案内ガイド、１２は転写コロナ放電器であ
る。転写材１０の背面に転写コロナ放電器１２で転写コ
ロナを施し、転写材１０への現像々の転写を行う。１３
は搬送ベルトで、転写終了後の転写材を定着手段（図示
せず）へ導く。１４は本発明の一実施例を適用したクリ
ーニング装置で、２はウレタンゴムあるいはプラスチッ
ク等で形成された弾性クリーニングブレード、１６はシ
ート状案内部材でブレードで除去した残留現像剤等の除
去物質を貯蔵箱１５ａ内に導くものである。

【００１０】図５（ａ）は図４に示したクリーナ１４の
詳細断面図である。なお、図５（ｂ）はブレードの部分
を示す斜視図である。図において、転写工程の後に感光
ドラム１表面上に残留して付着しているトナーは、ゴム
ブレード２１によりかき落され、その下方に位置する例
えば、厚さ７５μ程度のポリエステルフィルムによるす
くいシート１６で、容器１５ａ内にためられる。このす
くいシート１６はドラム１表面に軽く当接しており、そ
の程度は残留トナーがこのシートをくぐり抜けられる程
度である。

【００１１】このシート１６のドラムへの当接によって
ブレード２１でかき落されたトナーが容器１５ａ内から
外部へもれるのを防止している。またクリーニング装置
１４の下部にある１７は、外部へ落下したトナーの捕集
用の磁石である。

【００１２】なお、このクリーニング装置１４は、固定
した仕切板１８によって内部の一部が仕切られ、上記の
如くブレード２１で落されたトナーは、回転するかき込
み部材１９により容器の奥側の空間２０に押し込められ
る。こうすることによりトナーのみかけ密度が上がり、
容器の小型化が達成できる。このかき込み部材１９は、
例えば、ポリエステルシートやゴムを含浸させた布等の
弾性体によってできている。

【００１３】さて、ブレード２１は接着領域を形成する
接着層２４を介して、像担持体に当接する面で保持部材
２３に接着固定されている。また、保持部材２３は位置
決めピン２５で位置決めされ、クリーニング装置１４の
外枠２６にビス等により固定保持される。ここで本実施
例では、ブレード２１と保持部材２３とを前述第１の接
着層２４で面接着するとともに、ブレード２１の固定部
ａと自由部ｂとの境ｃと保持部材２３の先端部２３ａを
第２の接着層３０で接着するものである。

【００１４】即ち、図５（ｂ）にも示すように、ブレー
ド２１の端部がその長手方向にわたって均一に突出する
ように保持部材２３に対してブレード２１をずらして面
接着保持し、更に第２の接着層３０がブレード２１の長
手方向全域にわたって保持部材２３の端部よりもブレー
ド２１の自由部側であって保持部材２３と対向するブレ
ード２１面から保持部材２３先端部にかけて一様に埋め
て設けてある。

【００１５】図６（ａ）を用いてさらに詳細に説明す
る。図６（ａ）は、ブレード２１と保持部材２３との接
着の部分を示す側面図である。

【００１６】図において、保持部材２３に接着層２４に
よりブレード２１を面接着し、さらにブレード２１の固
定部ａと自由部ｂとの境ｃと、保持部材２３の端部２３
ａを接着層３０で接着する。これにより剥れ力作用方向
ｕの力に対して、従来はＰ点で保持していたものが、本
実施例ではｘ領域の面接着が得られ、ｕ方向のズレに対
してｘ部が面であるためより強固な接着が得られる。ま
たさらに、図６（ｂ）に示す如く、保持部材２３の先端
部２３ａの曲率部Ｒを有効に利用しその曲率部Ｒとブレ
ード２１間に接着層３０を設け接着すると、図６（ａ）
に示すｚ部のバラツキが少なくなる。これは接着層３０
を溶剤等の希釈により低粘度化して流すことにより、一
種の毛細管現象の如くすき間部のみを埋めることにな
る。なお溶剤としては、トルエン・モノクロルベンゼン
・酢エチレン等を用いることができ、特にはトルエン・
モノクロルベンゼン等の無極体溶剤を用いることが好ま
しい。

【００１７】また、ブレード２１と保持部材２３の対向
面における接着面端部Ｃが空気にさらされることによる
接着剤の酸化、汚れを防止でき保持部材端部から剥れ易
くなるということがなくなる。

【００１８】以下、具体的数値を用いて説明する。

【００１９】保持部材２３に鉄板・アルミニウム板等の
剛板を用い、ブレード２１にウレタンゴムを用いて、第
１の接着層２４に剛板とブレード２１とのｕ方向での接
着力が１．０ｋｇ／ｃｍのスチレンブタジレンレジン
（ＳＢＲ）と基布とからなる両面接着テープ（接着層２
４）を用い、第２の接着層３０にエポキシ接着剤を用い
たところ、１．５ｋｇ／ｃｍ以上の接着強度を有し、装
置作動の耐久で剥れることがなかった。

【００２０】なお本実施例（図６（ａ））では、剛板２
３の厚さ１．２ｍｍ、ブレード２１の厚さ２．０ｍｍ、
剛板２３への付着幅ｘ＝０．２ｍｍ以上１．２ｍｍ以
下、ブレード２１への付着幅ｚ＝０．２ｍｍ以上１．０
ｍｍ以下、接着層２４の厚さ０．１１８ｍｍとして実験
を行なった。また、接着層の厚さを考慮して、ｚ≦ｘと
なることが好ましい。

【００２１】また第１・第２の接着層に用いる接着剤と
して、クロロプレン，塩化ビニル，ウレタン，ＳＢＲ等
のゴム状の接着剤や前述の如くエポキシ系や紫外線硬化
樹脂やクリーニング部材と同様なウレタン等の硬化タイ
プのものでもよい。ここでゴム状の接着剤より硬化タイ
プの方が剥れにはより強固である実験例も得られた。こ
れは、ゴム状接着剤をＰ部に充填しても僅かではあるが
外力ｕにより伸びが起こり、強度が硬化タイプより低く
なるためであると考えられる。なお、第１・第２の接着
層に用いる接着剤としては、硬化タイプの接着剤・ゴム
状の接着剤どちらも適用可能であるが、第２の接着層に
は硬化タイプの接着剤を用いるのが好ましい。本実施例
では、第２の接着層には硬化タイプのエポキシ系接着剤
を用いて接着保持した例を示した。

【００２２】なお、図３に示す従来例の構成において
も、Ｐ部に第２の接着剤を充填することにより、自由部
Ｌが一定となり均一なクリーニング当接圧が得られた。

【００２３】さらに、他の実施例を図７に示す。

【００２４】前述実施例では、第１の接着層と第２の接
着層とが分離している例を示したが、図７に示す如く、
流動性を有する接着剤もしくは熱により流動性を得る接
着剤３１を用いクリーニングブレードもしくは保持部材
の自重あるいは適当な加圧により接着剤を押し出し、図
５あるいは図６で示した実施例と同様にＰ部に接着剤を
充填しその後硬化してもよい。なお、本発明は、ブレー
ドを像担持体に当接する面で保持部材に接着保持する場
合のみならず、非当接面で接着保持する場合、あるいは
当接面及び非当接面等で接着保持する場合にも適用でき
る。またブレードとしては、像担持体に当接して十分な
クリーニング性能を得られるものならば、板状体に限ら
ずチップ形状、爪形状、矩形のもの等が適用できるとと
もに、その材質も弾性を有するものであるならば、ウレ
タン等のゴムあるいはプラスチック樹脂（エラストマ
ー）等を用いることができる。また保持部材としては、
アーム状のもの、板状のもの等十分にブレードを像担持
体に当接して保持できるものならば、適宜のものが適用
できる。

【００２５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明はクリーニ
ング部材の固定部と自由部の境と支持部材端部に接着剤
を充填することにより接着層を形成し、より強固な接着
強度が得られるとともに、自由部長Ｌが均一化する等の
効果を有する電子写真画像形成装置を提供するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来クリーニング装置のブレード部分の断面図
である。

【図２】（ａ）従来クリーニング装置のブレード部分の
断面図である。（ｂ）従来クリーニング装置のブレード部分の断面図で
ある。

【図３】従来クリーニング装置のブレード部分の断面図
である。

【図４】本発明のクリーニング装置の一例を用いた電子
写真装置の概略断面図である。

【図５】（ａ）本発明の一実施例を用いたクリーニング
装置の断面図である。（ｂ）本発明の一実施例を用いたクリーニング装置のブ
レード部分の斜視図である。

【図６】（ａ）本発明の一実施例を用いたブレード部分
の側面図である。（ｂ）本発明の一実施例を用いたブレード部分の側面図
である。

【図７】他の実施例の側面図である。

【符号の説明】

１像担持体２・２１ブレード３・２３保持部材４・５・２４・３０・３１接着層

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者渡部政弘東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内 (72)発明者柳栄一東京都大田区下丸子３丁目30番２号キヤノン株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体に画像を形成する画像形成装置
において、回動可能な移動体、前記移動体に当接して前記移動体の残留物を除去するた
めの弾性ブレードと、前記弾性ブレードを接着剤により接着保持する保持部材
と、前記弾性ブレードの長手方向と直交する方向において前
記弾性ブレードが前記保持部材に接着層を介して面接着
保持される固定部側と保持されない自由部側とを有し、接着剤における接着層は、前記弾性ブレードの長手方向
と直交する方向において前記保持部材の端部よりも前記
弾性ブレードの自由部側で前記弾性ブレードから前記保
持部材先端にかけて設けてあり、前記接着層は前記弾性
ブレードの長手方向全域にわたっている弾性ブレードク
リーニング手段と、記録媒体を搬送する搬送手段と、を有することを特徴とする電子写真画像形成装置。
【請求項２】前記移動体がドラム状像担持体であっ
て、前記弾性ブレードは前記ドラム状像担持体からトナ
ーを除去することを特徴とする請求項１に記載の電子写
真画像形成装置。