JPH05273429A - 光ファイバ加工用小型電気炉 - Google Patents

光ファイバ加工用小型電気炉

Info

Publication number
JPH05273429A
JPH05273429A JP6868492A JP6868492A JPH05273429A JP H05273429 A JPH05273429 A JP H05273429A JP 6868492 A JP6868492 A JP 6868492A JP 6868492 A JP6868492 A JP 6868492A JP H05273429 A JPH05273429 A JP H05273429A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
electric furnace
small
alumina
heater
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6868492A
Other languages
English (en)
Inventor
Mamoru Hirayama
守 平山
Yoshiaki Takeuchi
善明 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP6868492A priority Critical patent/JPH05273429A/ja
Publication of JPH05273429A publication Critical patent/JPH05273429A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外気温度に影響されず、温度安定性に優れか
つ寿命の長い光ファイバ加工用小型電気炉を提供する。 【構成】 光ファイバ加工用小型電気炉は、両端が開口
したアルミナ絶縁管(炉心管)1の外表面に、白金ロジ
ュウムに小量のジルコニアを添加した合金薄膜2を密着
形成し、この合金薄膜2の両端に端子3をそれぞれ取り
付け、さらに、カッタで割り4を軸方向に入れたヒータ
を、割り5を入れた発泡アルミナ(耐火断熱材)6の中
心に置いた。そして、割り4と割り5を同方向にした状
態で、耐火セメント7で発泡アルミナ6および前記ヒー
タの両端を固定し、割り5と割り4に沿って光ファイバ
8をヒータの中心に収容し、端子3から合金薄膜2に電
流を流してアルミナ絶縁管1を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は1本以上の光ファイバを
加熱加工するための光ファイバ加工用小型電気炉に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバの融着・延伸などの加
熱には、小型ガスバーナや放電加熱が用いられていた
が、最近、温度制御性に優れている、ヒータ加熱方式に
よる光ファイバ加工用小型電気炉が取り入れられてき
た。
【0003】この種の光ファイバ加工用小型電気炉とし
ては、例えば、先に、本出願人が提出した特願平1−3
26087号明細書に開示されている以下の(1)およ
び(2)のものがある。
【0004】(1)図3に示すように、両端が開口し、
割り2Xが軸方向に設けられて、光ファイバ4Xを収容
するアルミナ絶縁管(炉心管)1Xに、白金箔3Xが、
くし状に接続されて割り2Xを被わないように耐熱セメ
ントで固定されて構成され、白金箔3Xに両端から電流
を流して白金箔3Xを発熱体としてアルミナ絶縁管1X
を加熱するもの。
【0005】(2)図4に示すように、両端が開口し、
割り6Xが軸方向に設けられて、光ファイバ8Xを収容
するアルミナ絶縁管(炉心管)5Xの表面に、白金膜7
Xが、割り6Xを被わないように形成されて構成され、
白金膜7Xに両端から電流を流して白金膜7Xを発熱体
としてアルミナ絶縁管5Xを加熱するもの。
【0006】上述した小型電気炉には、電気炉構成材の
熱容量の大小で以下のような問題がある。
【0007】熱容量が大きい場合、発生させた熱量の
大部分が電気炉構成材自身を加熱するのに使われるた
め、発熱体自身の温度に比べ加熱すべき光ファイバの温
度はかなり低く、発熱体および光ファイバ双方の温度差
が大きくなる。このため、発熱体の蒸発による消耗が激
しく、短絡までに達する時間すなわち寿命が短くなる。
【0008】熱容量が小さい場合、発熱体および光フ
ァイバ双方の温度差を少なくし寿命を長くすることがで
きるが、炉心管がむき出しになっているため、対流や風
などによる外気温度の影響を受け易く温度安定性に欠け
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、発熱
体と光ファイバの温度差を少なくして、寿命が長くなる
上、対流や風などによる外気温度に影響されない、温度
安定性に優れた光ファイバ加工用小型電気炉を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、両端が開口した炉心管と、該炉心管の表面
に形成された発熱体とを含む光ファイバ加工用小型電気
炉において、前記炉心管および前記発熱体を耐火断熱材
で包んだことを特徴とするものである。
【0011】また、前記炉心管に、その軸方向に割りが
入れられ、前記発熱体が前記割りを被わないように形成
され、さらに、前記耐火断熱材にも、前記炉心管の前記
割りを被わないように割りが入れられているものとして
もよい。
【0012】さらに、前記炉心管および前記発熱体と、
前記耐火断熱材との間に空間を設けてもよい。
【0013】
【作用】本発明は、炉心管および発熱体を耐火断熱材で
包む構造にするものである。
【0014】炉心管および発熱体を耐火断熱材で包む構
造になっているため、外気温度の影響を少なくすること
ができる。また、発熱体で発生した熱を閉じこめるた
め、光ファイバを加熱する熱効率が良くなる。熱容量の
小さな耐火断熱材を用いることにより、更にこれらの作
用は大になる。発熱体に直接手などが触れない構造とな
るため、取扱いの上で、手の不純物が高純度の発熱体に
付くこともなく、また、発熱時にやけどや配線短絡等の
事故を防ぐことができる。
【0015】炉心管および耐火断熱材に軸方向に割りを
入れることにより、光ファイバを前記割りに沿って炉心
管内に入れることができる。
【0016】炉心管および発熱体と、耐火断熱材との間
に空間を設けることにより、前記空間内の空気層により
断熱効果が高まる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面と表を参
照して説明する。
【0018】図1は本発明の第1の実施例の光ファイバ
加工用小型電気炉の、一部を切り欠いた斜視図である。
【0019】図1に示すように、本実施例の光ファイバ
加工用小型電気炉は、両端が開口する外径3mm、内径
2mm、長さ35mmのアルミナ絶縁管(炉心管)1の
外表面に、白金ロジュウムに小量のジルコニアを添加し
た厚さ0.03mmの合金薄膜2をスパッタリング法に
より密着形成し、この合金薄膜2の両端に端子3をそれ
ぞれ取り付け、さらに、カッタで割り4を軸方向に入れ
たヒータを、外径12mm、内径8mm、長さ35mm
の、割り5を入れた発泡アルミナ(耐火断熱材)6の中
心に置いた。そして、割り4と割り5を同方向にした状
態で、耐火セメント7で発泡アルミナ6および前記ヒー
タの両端を固定し、割り5と割り4に沿って光ファイバ
8をヒータの中心に収容し、端子3から合金薄膜2に電
流を流してアルミナ絶縁管1を加熱するものである。
【0020】端子3は径が1mmの白金ワイヤで構成さ
れ、合金薄膜2の両端に巻回されかつかしめられ、さら
に白金ペーストを用いて接触抵抗を低くしてある。端子
3の直線部の長さは約50mmである。
【0021】なお、発熱体には白金ロジュウムの他、白
金あるいはロジュウム単体、タングステン、モリブデ
ン、カーボンなども使用でき、また発熱体はメッキ,蒸
着で形成してもよい。
【0022】表1は光ファイバ加熱温度を1550度に
した場合の上述したヒータの消費電力と中心温度のバラ
つき、ヒータが断線するまでの時間をヒータだけの場合
と熱伝導の良いアルミナセラミック管で包んだ場合と中
空の耐火断熱材で包んだ場合とで比較した実験結果であ
る。
【0023】
【表1】 表1からわかるように、本実施例のように、ヒータを中
空の耐火断熱材で包んだ構造では、消費電力,温度変
動,寿命はそれぞれ78W,±1℃,25時間であっ
た。これに対し、ヒータのみの場合の消費電力,温度変
動,寿命は90W,±10℃,16時間であり、また、
ヒータを中空のセラミックスで包んだ構造では、消費電
力,温度変動,寿命はそれぞれ83W,±1℃,21時
間であった。
【0024】このように本実施例では、アルミナ絶縁管
1を発泡アルミナ6で包む構造になっているため、外気
温度の影響を少なくすることができ、温度変動が小さ
い。また、ヒータで発生した熱を閉じこめるため、光フ
ァイバ8を加熱する熱効率が良くなって、消費電力を小
さくできる上、寿命も延びる。熱容量の小さな耐火断熱
材を用いることにより、更にこれらの作用は大になる。
ヒータに直接手などが触れない構造となるため、取扱い
の上で、手の不純物が高純度の発熱体に付くこともな
く、また、発熱時にやけどや配線短絡等の事故を防ぐこ
とができる。
【0025】また、アルミナ絶縁管1および発泡アルミ
ナ6に、軸方向に延びる割り4,5をそれぞれ入れるこ
とにより、光ファイバ8を割り5,4に沿ってアルミナ
絶縁管1に容易に入れることができる。
【0026】さらに、アルミナ絶縁管1と発泡アルミナ
6との間に空間を設けることにより、この空間内の空気
層により断熱効果が高まる。
【0027】図2は本発明の第2の実施例の光ファイバ
加工用小型電気炉の、一部を破断した斜視図である。
【0028】図2に示すように、本実施例の光ファイバ
加工用小型電気炉は、両端が開口する外径3mm、内径
2mm、長さ35mmのアルミナ絶縁管(炉心管)1a
に、厚さ0.03mm、縦8mm、横30mmの白金箔
を0.3mmピッチに加工したくし状の白金箔2aを、
割り4aを被わないように耐熱セメントで取り付け、あ
るいはスパッタリングにより形成して構成され、白金箔
2aに端子3aを介して電流を流して白金箔2aを発熱
体としてアルミナ絶縁管1aを加熱するものである。そ
の他の構成は第1の実施例のものと同一である。
【0029】なお、本実施例では、発熱体として白金箔
2aを用いたが、熱効率が良く、発熱温度と光ファイバ
の温度の差を小さくできる、ロジュウムまたはその合
金、カンタル、ニクロム、鉄クロムなども使用できる。
【0030】上述した第1,第2の実施例では、アルミ
ナ絶縁管1,1aにいずれも割り4,4aがそれぞれ設
けられている上、発泡アルミナ6,6aにも割り5,5
aがそれぞれ設けられているが、これらの割り4,4
a、5,5aは光ファイバ8,8aおよび熱電対(不図
示)のアルミナ絶縁管1,1aへの出し入れを容易にす
るためであり、なくてもよい。また、アルミナ絶縁管
1,1aと発泡アルミナ6,6aとの間に必ずしも空間
を設ける必要もない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、以下に示
す効果がある。
【0032】請求項1に記載の発明は、ヒータを耐火断
熱材で包んだ構造にすることにより、 熱容量の小さなヒータでも対流や風などの影響を少な
くし、温度の安定性を良くすることができる。
【0033】ヒータの消費電力を少なくし、寿命を延
ばすことができる。
【0034】取扱いの上で、手の不純物を高純度の発
熱体に付けることがなくなる。
【0035】発熱時にやけどや配線短絡等の事故を防
ぐことができる。
【0036】ヒータからの熱放射が耐火断熱材で遮ら
れるため狭いスペースにも電気炉を設置することができ
る。
【0037】発熱体に貴金属を用いる場合、蒸発した
貴金属が耐火断熱材の内表面に固化付着するため、貴金
属の回収ができる。
【0038】発熱体の蒸気のほとんどが耐火断熱材の
内表面で固化付着するため、有害な蒸気を大気に放出す
ることが少ない。
【0039】請求項2に記載の発明は、上記効果の他、
光ファイバの炉心管への出し入れを容易に行なえる。
【0040】請求項3に記載の発明は、上記効果の他、
断熱効果がさらに高まり、消費電力が少なく済む上、温
度安定性も高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光ファイバ加工用小型電
気炉の、一部を破断した斜視図である。
【図2】本発明の第2実施例の光ファイバ加工用小型電
気炉の、一部を破断した斜視図である。
【図3】従来の光ファイバ加工用小型電気炉の、一部を
破断した斜視図である。
【図4】他の従来の光ファイバ加工用小型電気炉の、一
部を破断した斜視図である。
【符号の説明】
1,1a アルミナ絶縁管(炉心管) 2 合金薄膜(発熱体) 2a 白金箔(発熱体) 3,3a 端子 4,4a、5,5a 割り 6,6a 発泡アルミナ(耐火断熱材) 7,7a 耐火セメント 8,8a 光ファイバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が開口した炉心管と、該炉心管の表
    面に形成された発熱体とを含む光ファイバ加工用小型電
    気炉において、 前記炉心管および前記発熱体を耐火断熱材で包んだこと
    を特徴とする光ファイバ加工用小型電気炉。
  2. 【請求項2】 前記炉心管に、その軸方向に割りが入れ
    られ、前記発熱体が前記割りを被わないように形成さ
    れ、さらに、前記耐火断熱材にも、前記炉心管の前記割
    りを被わないように割りが入れられている請求項1に記
    載の光ファイバ加工用小型電気炉。
  3. 【請求項3】 前記炉心管および前記発熱体と、前記耐
    火断熱材との間に空間を設ける請求項1または2に記載
    の光ファイバ加工用小型電気炉。
JP6868492A 1992-03-26 1992-03-26 光ファイバ加工用小型電気炉 Pending JPH05273429A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6868492A JPH05273429A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 光ファイバ加工用小型電気炉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6868492A JPH05273429A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 光ファイバ加工用小型電気炉

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05273429A true JPH05273429A (ja) 1993-10-22

Family

ID=13380814

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6868492A Pending JPH05273429A (ja) 1992-03-26 1992-03-26 光ファイバ加工用小型電気炉

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05273429A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076666A1 (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 The Doshisha 薄膜発熱体およびその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005076666A1 (ja) * 2004-02-04 2005-08-18 The Doshisha 薄膜発熱体およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3388306B2 (ja) 電気炉
FR2443182A1 (fr) Resistance electrique chauffante du type blinde
US4556780A (en) Ceramic heater
JP3128325B2 (ja) 光ファイバ加工用小型電気炉
JPH05273429A (ja) 光ファイバ加工用小型電気炉
KR100219123B1 (ko) 가스연료 점화용 저항 점화기
JP2503077B2 (ja) 電気ヒ―タ及びそれを用いた加熱方法
JPH0743075A (ja) 浸漬管ヒータ
JP3563566B2 (ja) 小型電気炉
JPS60159591A (ja) 加熱炉
JP3129673B2 (ja) 熱電対校正炉及び熱電対校正方法
JP2664977B2 (ja) セラミックスヒータ炉
JP2002022554A (ja) 高温用熱電対及びその製造方法
JP4563022B2 (ja) 板状発熱体からなる薄型高温電気加熱炉
KR950009074A (ko) 전기 저항 점화기
JP3683664B2 (ja) 熱電対
JP3009166B2 (ja) セラミックスの表面処理方法
JP2001124477A (ja) 溶融金属炉用チューブヒータ
JPH03187937A (ja) 光ファイバ加工用小型電気炉
JP2002022109A (ja) 燃焼式金属溶湯加熱用チューブヒータ
JP2820423B2 (ja) セラミックスヒータ炉
JPH0712039B2 (ja) 熱処理装置
JPS62243278A (ja) セラミツクスヒ−タ−
JPH05157452A (ja) ランタンクロマイト発熱体とジルコニア発熱体共用電気炉
JP2001257057A (ja) 発熱体並びにその発熱体を用いた加熱体およびアクチュエータとそのアクチュエータの製造方法