JPH0527330A - 昇降動装置及びそれを用いた投影スクリーン装置 - Google Patents

昇降動装置及びそれを用いた投影スクリーン装置

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JPH0527330A
JPH0527330A JP3202401A JP20240191A JPH0527330A JP H0527330 A JPH0527330 A JP H0527330A JP 3202401 A JP3202401 A JP 3202401A JP 20240191 A JP20240191 A JP 20240191A JP H0527330 A JPH0527330 A JP H0527330A
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KIKUCHI KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降動装置及びそれを用いたせり上げ展張式
の投影スクリーン装置を、耐久性に富み、また構成も簡
単化されて組立性もよいものにする。 【構成】 それぞれ後辺側に該後辺に沿って第1と第2
のピン軸7a・7bを植設した互いにほぼ同形の数多の
矩形コマ部材6・6…を各コマ部材の張り出し方向を同
じにして隣り合う一方のコマ部材6の第1のピン軸7a
と他方のコマ部材6の第2のピン軸7bとをリンク部材
8で順次直列に連結することで直線状態において各コマ
部材6・6…の張り出し側への曲りは各隣接コマ部材6
・6の上辺6aと下辺6bとの突き当りにより阻止され
て直線状態が保てれ、逆側への曲りは自由としたコマ部
材連結チェーン体5を昇降動部材とし、その往動・復動
駆動ギア11と、上下方向ガイド部材10と、隣接コマ
部材掛止部材12・13と、その掛止動作部材15・1
7と、解除動作部材16・18からなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降動装置及びそれを
用いた投影スクリーン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ビデオ・プロジェクタ、映写
機、幻燈機等の投影システムにおけるスクリーン装置と
して、不使用時はスクリーンを床側に設置した格納部の
シャフトにコンパクトに巻き込ませて格納状態に保た
せ、使用時はこの格納部の巻の込み収納スクリーンを巻
き戻させながら下から上へせり上げ動作させて展張状態
に保たせる、せり上げ展張式の投影スクリーン装置があ
る。
【0003】上記のようなせり上げ展張式の投影スクリ
ーン装置において、スクリーン昇降動機構としては、電
動モータ・ばね・流体圧シリンダ等を駆動源とする起立
・折り畳み動作自在のパンタグラフリンク機構ないしは
平行四辺形リンク機構が用いられている。
【0004】図4・図5にそのようなせり上げ展張式の
投影スクリーン装置の一例を示した。図4・図5は夫
々、スクリーン展張状態時と、スクリーン格納状態時の
装置の一部切欠き縦断背面図である。
【0005】50は横長のスクリーン格納箱であり、映
写室や舞台の床に据え置かれる。52は該格納箱50内
に両端側を回転自由に軸受支持させて横設したスクリー
ン巻き込み・巻き戻しシャフト、53はこのシャフトを
正転・逆転駆動するシャフト駆動モータ、54は該シャ
フト52に巻き込み可能な可撓性を有するスクリーンで
あり、その下辺側はシャフト52に係止させてあり、該
シャフト52がモータ53により逆転されることにより
シャフトに巻き込まれていく。逆にシャフト52がモー
タ53により正転されることで該シャフトから巻き戻さ
れて繰り出される。55はスクリーン54の上辺部に取
付けた横木である。
【0006】56L・56Rは格納箱50内の左右側に
設けた定置軸、57L・57Rはその各定置軸56L・
56Rを中心に起倒回動自由に設けた左右一対の第1リ
ンク、58L・58Rはその左右一対の第1リンク57
L・57Rの各先端部に夫々回動自由に軸着59L・5
9Rした左右一対の第2リンクである。この左右一対の
第2リンク58L・58Rの先端部は夫々スクリーン上
辺部の横木55の左右部に対して回動自由に軸着60L
・60Rしてある。
【0007】61L・61Rは夫々左右一対の第2リン
ク58L・58Rの後端側に設けたばね掛け軸62L・
62Rと前記格納箱50内の左右部の定置軸56L・5
6Rとの間に張設した左右一対の引張りコイルばねであ
る。
【0008】而して、左側の第1及び第2のリンク57
L・58L、及び右側の第1及び第2のリンク57R・
58Lは夫々引張りコイルばね61L・61Rの引張り
力で軸56L・59L,56R・59Rを中心に常時立
ち上がり回動付勢力を受けている。従ってスクリーン上
辺部の横木55がこの第1及び第2のリンク57L・5
8L,57R・58Rの上記の立ち上り回動付勢力で持
ち上げ付勢されてスクリーン54に常時せり上り力が作
用している。
【0009】また左右側の第1及び第2のリンク57L
・58L,57R・58Rは夫々引張りコイルばね61
L・61Rの引張り力に抗して倒し回動力を受けると格
納箱50内にたたみ込み回動していき、最終的には図5
のように格納箱50内に完全にたたみ込み格納された状
態になる。
【0010】図4のスクリーンせり上げ展張状態におい
て、モータ53を逆転駆動させて左右側の第1及び第2
のリンク57L・58L,57R・58Rとばね61L
・61Rによるスクリーン持ち上げ力に抗してスクリー
ン54をシャフト52に巻き込んでいくとそのスクリー
ン巻き込み力で左右側の第1及び第2のリンク57L・
58L,57R・58Rが夫々引張りコイルばね61L
・61Rの引張り力に抗して倒し回動力を受けてスクリ
ーンの巻込みにつれて格納箱50内にたたみ込み回動し
ていき、最終的に図5のようにリーン54がシャフト5
2に十分に巻き込まれてスクリーン上辺部の横木55が
格納箱50内に下り切り、従って左右側の第1及び第2
のリンク57L・58L,57R・58Rも格納箱50
内に完全にたたみ込まれた、スクリーン格納状態にな
る。
【0011】図5において、51は格納箱50の上面開
口に対する蓋板であり、格納箱にヒンジ連結されて開閉
操作自由である。スクリーン54を格納箱50内に格納
させた不使用時は該蓋板を閉じ込んで格納箱内へのチリ
・ホコリ等が入り込むのを防ぐ。
【0012】スクリーンを使用するときは格納箱50の
蓋板51を開け、モータ53を正転駆動させる。これに
よりシャフト52に巻き込まれているスクリーン54が
巻き戻されて繰り出されることで、スクリーン54の巻
き込み力で引張りコイルばね61L・61Rの引張り力
に抗して格納箱50内にたたみ込み状態に保持されてい
た左右側の第1及び第2のリンク57L・58L,57
R・58Rが立ち上り回動してスクリーン54の巻戻し
に伴なってスクリーン上辺部の横木55が持ち上げられ
て繰り出しスクリーン54が格納箱50内から上方へせ
り上っていき、最終的に図4のスクリーンせり上がり展
張状態となる。
【0013】63L・63Rは収納箱50内の左右側に
設けたセーフティベルト巻き込み装置であり、自動車の
安全シートベルト巻き込み装置と同様の装置である。6
4L・64Rはそれ等の巻き込み装置に巻き込まれる左
右のセーフティベルトであり、それ等のベルトの先端部
は夫々スクリーン上辺部の横木55の左右端側に係止さ
せてある。
【0014】セーフティベルト巻込み装置63L・63
Rは夫々常時ベルト64L・64Rを巻き込み付勢して
おり、それ等のベルトはスクリーン54が図5の格納状
態から図4の展張状態に至るスクリーンせり上り過程で
は装置63L・63Rの巻き込み付勢力に抗してスクリ
ーンのせり上りに伴ないスムーズに引き出されていき、
逆にスクリーン54が図4のせり上り展張状態から図5
の巻き込み格納状態に至るスクリーン下がり過程ではス
クリーンの下がりに伴ないスムーズに装置63L・63
R内に巻き込まれていく。
【0015】このセーフティベルト装置63L・63R
はベルト64L・64Rに急激な引張り力が作用したと
きはベルトの引出しを阻止する作用をするものであり、
左右側の第1と第2のリンク57L・58L,57L・
58R及び引張りコイルばね61L・61Rで常時せり
上げ力が掛けられているスクリーン54に裂け破れが発
生したときの第1と第2のリンク57L・58L,57
R・58R及びスクリーン横木55の急激な上昇運動を
阻止する働きをする。
【0016】
【発明が解決しようとする問題点】このような昇降動装
置ないしはそれを用いたせり上げ展張式の投影スクリー
ン装置の問題点として次のような事項が挙げられる。
【0017】(1)スクリーン54を左右側をバランス
させて体裁よくせり上げ展張動作させ、また引き下げ動
作させるためには左右側の第1と第2のリンク57L・
58L,57R・58Rを夫々立ち上げ回動付勢する左
右の引張りコイルばね61L・61Rの引張り力を均等
にバランスさせる必要があるが、そのバランス調整がな
かなか難しく、組立ての作業性が悪い。
【0018】(2)左右の引張りコイルばね61L・6
1Rはスクリーンせり上げ展張状態時も、格納状態時も
引張り力が常時作用していて、特に格納状態時はリンク
57L・58L,57R・58Rのたたみ込みでスクリ
ーンせり上げ展張状態時よりも引き延ばされて強い引張
り力が作用した状態となるから、経時的にばね61L・
61Rにへたりが生じやすく、ばね61L・61Rのへ
たりによるスクリーンせり上げ動作不良を発生させやす
い。
【0019】(3)上記したようにスクリーン格納時は
リンク57L・58L,57R・58Rのたたみ込みで
引張りコイルばね61L・61Rがスクリーンせり上げ
展張状態時よりも引き延ばされて強い引張り力が作用し
た状態となることで、その強い引張り力でスクリーン上
辺部の横木55と、シャフト52に巻き込まれているス
クリーン部との間のスクリーン張り部分54A(図5)
に伸びへたりが生じやすく、そのような伸びへたりはス
クリーンの引張り強度を低下させてスクリーンの裂け破
れの発生につながる。
【0020】(4)スクリーンの裂け破れが発生したと
きの第1と第2のリンク57L・58L,57R・58
R、及びスクリーン横木55の急激な上昇運動を防止す
るために前述のようなセーフティベルト装置63L・6
3Rの配設が必要である。
【0021】本発明は、上述のような問題点のない、昇
降動装置及びそれを用いた投影スクリーン装置を提供す
ることを目的とする。
【0022】
【問題点を解決するための手段】本発明は、下記の構成
を特徴とする昇降動装置及びそれを用いた投影スクリー
ン装置である。
【0023】(1)それぞれ後辺側に該後辺に沿って第
1と第2のピン軸を植設した互いにほぼ同形の数多の矩
形コマ部材を各コマ部材の張り出し方向を同じにして隣
り合う一方のコマ部材の第1のピン軸と他方のコマ部材
の第2のピン軸とをリンク部材で順次直列に連結するこ
とで直線状態において各コマ部材の張り出し側への曲り
は各隣接コマ部材の上辺と下辺との突き当りにより阻止
されて直線状態が保てれ、逆側への曲りは自由としたコ
マ部材連結チェーン体と、該コマ部材連結チェーン体の
ピン軸間に噛み合い該チェーン体を往動・復動駆動させ
る正逆転駆動ギアと、該コマ部材連結チェーン体を上下
方向に案内するガイド部材と、該コマ部材連結チェーン
体の各隣接コマ部材間に相互に設けた隣接コマ部材掛止
部材と、該コマ部材連結チェーン体が前記ガイド部材に
案内されて前記正逆転駆動ギアの正転駆動により上方に
往動していく過程で前記の各隣接コマ部材間に相互に設
けた前記隣接コマ部材掛止部材を順次に掛止動作させる
部材と、該コマ部材連結チェーン体が前記ガイド部材に
案内されて前記正逆転駆動ギアの逆転駆動により下方に
復動していく過程で各隣接コマ部材間の前記隣接コマ部
材掛止部材の掛止状態を順次に解除動作させる部材を有
することを特徴とする昇降動装置。
【0024】(2)巻き込み可能な可撓性を有するスク
リーンと、スクリーン格納部に配置され、該スクリーン
の下辺部を係止させて該スクリーンを常時巻き込み付勢
力させたスクリーン巻き込みシャフトと、それぞれ後辺
側に該後辺に沿って第1と第2のピン軸を植設した互い
にほぼ同形の数多の矩形コマ部材を各コマ部材の張り出
し方向を同じにして隣り合う一方のコマ部材の第1のピ
ン軸と他方のコマ部材の第2のピン軸とをリンク部材で
順次直列に連結することで直線状態において各コマ部材
の張り出し側への曲りは各隣接コマ部材の上辺と下辺と
の突き当りにより阻止されて直線状態が保てれ、逆側へ
の曲りは自由としたコマ部材連結チェーン体と、該コマ
部材連結チェーン体のピン軸間に噛み合い該チェーン体
を往動・復動駆動させる正逆転駆動ギアと、該コマ部材
連結チェーン体を上下方向に案内するガイド部材と、該
コマ部材連結チェーン体の各隣接コマ部材間に相互に設
けた隣接コマ部材掛止部材と、該コマ部材連結チェーン
体が前記ガイド部材に案内されて前記正逆転駆動ギアの
正転駆動により上方に往動していく過程で前記の各隣接
コマ部材間に相互に設けた前記隣接コマ部材掛止部材を
順次に掛止動作させる部材と、該コマ部材連結チェーン
体が前記ガイド部材に案内されて前記正逆転駆動ギアの
逆転駆動により下方に復動していく過程で各隣接コマ部
材間の前記隣接コマ部材掛止部材の掛止状態を順次に解
除動作させる部材を有し、前記スクリーンの上辺に設け
た横木と前記コマ部材連結チェーン体の上端部とを結合
させたことを特徴とする投影スクリーン装置。
【0025】
【作用】.コマ部材連結チェーン体が正逆転駆動ギア
の正転駆動により上下方向ガイド部材に案内されて上方
へ送り出されていくと、その往動送り過程で隣接コマ部
材掛止部材がこれを掛止動作させる部材により順次に掛
止状態になり、上下方向ガイド部材から上方へ送り出さ
れていくコマ部材連結チェーン体は、各コマ部材の張り
出し側への曲がりは各隣接コマ部材の上辺と下辺との突
き当りにより阻止され、逆側への曲がりは各コマ部材の
掛止部材の掛合によりこれも阻止さることで、直線状の
剛直棒体となって上昇動していく。
【0026】.従ってせり上げ展張式の投影スクリー
ン装置においては、このコマ部材連結チェーン体の上端
側とスクリーンの上辺に設けた横木とを結合させること
で直線状の剛直棒体となって上昇動していくコマ部材連
結チェーン体によりスクリーン横木が上方へ持ち上げら
れていき、シャフトに巻き込まれているスクリーンがシ
ャフトのスクリーン巻き込み力に抗して巻き戻されて上
方へ安定にせり上げ展張されていく。
【0027】.逆にコマ部材連結チェーン体が正逆転
駆動ギアの逆転駆動により上下方向ガイド部材に案内さ
れて引き下げられていくと、この引き下げ過程において
隣接コマ部材掛止部材を掛止している掛止部材の掛止状
態が解除部材により順次に解除されていく。
【0028】コマ部材連結チェーン体は隣接コマ部材掛
止部材が掛止解除状態にあるときは各コマ部材の張り出
し側とは逆側への曲りは通常のチェーンと同様に自由で
あるのでその逆側曲がり性により例えば横向きU字形収
容路やうず巻き形収容路内へコンパクトに収容させた状
態にすることが可能である。
【0029】.従ってせり上げ展張式の投影スクリー
ン装置においては、このコマ部材連結チェーン体の引き
下げによりスクリーン横木が下降していくのでそれに伴
ないスクリーンがシャフトに該シャフトのスクリーン巻
き込み力で巻き込まれてスクリーン格納状態となる。
【0030】.上記のようなコマ部材連結チェーン体
を主体とする昇降動装置はそれ自体パンタグラフリンク
機構ないしは平行四辺形リンク機構等の昇降動装置に比
べてシンプルでコンパクトな機構構成である。そして前
述公知例の装置のような引張りコイルばねは有しない機
構であるからそのようなばねを有することよる前述よう
な問題点を生じない。セーフティベルト装置の配設も必
要としない。
【0031】
【実施例】図1・図2・図3は本発明に従う昇降装置を
スクリーン昇降動機構として用いた、せり上げ展張式の
投影スクリーン装置の一実施例を示したもので、図1・
図2は夫々、装置のスクリーン展張状態時とスクリーン
格納状態時の一部切欠き縦断背面図である。図3は要部
の拡大図である。
【0032】1・2はスクリーン格納箱とその蓋板であ
る。3はシャフトに巻き込み可能な可撓性を有する投影
スクリーン、4は格納箱1内に両端側を軸受4a・4a
させて横設したスクリーン巻き込みシャフトであり、こ
のシャフト4にスクリーン3の下辺部を係止させてあ
る。このシャフト4は該シャフトに内蔵させた不図示の
ばね等の付勢手段により常時スクリーン巻き込み方向に
回動付勢させてある。
【0033】5はコマ部材連結チェーン体(プシュプル
チェーン)である。このチェーン体5は図3の拡大図の
ように、それぞれ後辺側に該後辺に沿って第1と第2の
ピン軸7a・7bを植設した互いにほぼ同形の数多の矩
形コマ部材6・6…を各コマ部材の張り出し方向を同じ
にして隣り合う一方のコマ部材6の第1のピン軸7aと
他方のコマ部材6の第2のピン軸7bとをリンク部材8
で順次直列に連結することで直線状態において各コマ部
材6・6…の張り出し側への曲がりは各隣接コマ部材6
・6の上辺6aと下辺6bとの突き当りにより阻止され
て直線状態が保たれ、後述する隣接コマ部材掛止部材が
解除状態においては逆側への曲がりは自由である。
【0034】コマ部材連結チェーン体5は、スクリーン
格納箱1内に図1・図2において左半部側に横向きU字
形に設けた収容路9内に上述の逆側曲がり性により該収
容路9の曲がりにならって容易に屈曲して図2のように
納まる。
【0035】上記横向きU字形のコマ部材連結チェーン
体収容路9の下側収容路の端部側はスクリーン格納箱1
の長手方向のほぼ中央部において上方へ立ち上げ延長し
てこの上方立ち上げ延長部をコマ部材連結チェーン体5
を上下方向に案内するガイド部10としてある。
【0036】コマ部材連結チェーン体5の先端部側はス
クリーン3の上辺部に取付けた横木20の長手方向のほ
ぼ中央部に結合して横木20を水平に支持させてある。
【0037】11は、この上下方向ガイド部10の部分
においてコマ部材連結チェーン体5の各コマ部材6・6
…の張り出し側とは反対側にてコマ部材6の第1と第2
のピン軸7a・7bの間に噛み合うギアであり、駆動モ
ータMにより正逆転駆動A・Bされる。
【0038】ギア11が正転駆動Aされることによりコ
マ部材連結チェーン体5は往動駆動aされて該チェーン
体5が横向きU字形の収容路9内から上下方向ガイド部
10を経てスクリーン格納箱1内から上方へ送り出され
ていく。
【0039】逆にギア11が逆転駆動Bされることによ
りコマ部材連結チェーン体5は往動駆動bされて上下方
向ガイド部材10内に引き下げられて該チェーン体5の
逆側曲がり性により横向きU字形収容路9内へ進入して
収容されていく。
【0040】図3において、12・13はコマ部材連結
チェーン体の各隣接コマ部材6・6…間に相互に設けた
隣接コマ部材掛止部材としてのフック部材と該フック部
材が掛脱するピン軸である。各フック部材12は軸14
を中心に揺動自由である。15・16はこのフック部材
12に一体の互いに逆向きの第1と第2のレバーであ
る。17・18は上下方向ガイド部10の部分において
不動部材としてのシヤシ板(不図示)に設けた固定の第
1と第2のカムであり、それぞれ上記フック部材12の
第1と第2のレバー15・16に接触する関係にある。
【0041】而して、図2のスクリーン格納状態におい
て蓋板2を開き不図示の操作スイッチをスクリーンせり
上げ側にするとモータMが正転駆動されて、ギア11が
正転駆動Aされ、コマ部材連結チェーン体5が往動駆動
aされて上下方向ガイド部10から上方へ送り出されて
いく。その送り出し過程において個々のコマ部材6・6
…が上下方向ガイド部材10を通過していくとき、フッ
ク部材12の第1のレバー15が順次に図3のように第
1のカム17に接触して通過することでそのフック部材
12が軸14を中心に反時計方向に揺動されてリリース
され、引き続くコマ部材連結チェーン体5の上方への送
り出しで次位のコマ部材6がフック部材12が回動され
た上位のコマ部材6と並行に回動し、次いでその上位の
コマ部材6のフック部材12の第1のレバー15が第1
のカム17を通過して離れると該フック部材12が軸1
4を中心に自重で時計方向に回動して垂直に戻り回動し
て次位のコマ部材6のピン軸13に自然に掛合する。
【0042】このようにしてコマ部材連結チェーン体5
はその上方への送り出し過程において個々のコマ部材6
・6…の隣接コマ部材相互が順次にフック部材12とピ
ン軸13との掛合により互いに連結化されていく。従っ
て上下方向ガイド部材10から上方へ送り出されていく
コマ部材連結チェーン体5は、各コマ部材6・6…間の
張り出し側への曲がりは各隣接コマ部材6・6…の上辺
6aと下辺6bとの突き当りにより阻止され、逆方向へ
の曲がりは各コマ部材6・6…のフック部材12とピン
軸13との掛合によりこれも阻止さることで、全体に直
線状の剛直棒体となって上昇動していく。
【0043】そしてこのコマ部材連結チェーン体5の上
昇動によりスクリーン横木20が格納箱1内から上方へ
持ち上げられていき、シャフト4に巻き込まれているス
クリーン3がシャフト4のスクリーン巻き込み力に抗し
て巻き戻されて上方へせり上げ展張されていく。
【0044】コマ部材連結チェーン体5が所定の上昇高
さに達したことが不図示のリミットスイッチによって検
知された時点でモータMの正転駆動が停止されてギア1
1の正転駆動Aが停止状態に保持され、スクリーン3は
格納箱1内から正規にせり上げ展張された図1の状態に
保持される。
【0045】この図1のスクリーンせり上げ展張保持状
態において不図示の操作スイッチをスクリーン格納側に
切り換えるとモータMが逆転駆動されてギア11が逆転
駆動Bされる。これによりコマ部材連結チェーン体5が
上下方向ガイド部10内に引き下げられていく。この引
き下げ過程において個々のコマ部材6・6…が上下方向
ガイド部10を通っていくときフック部材12の第2の
レバー16が順次に第2のカム18に接触して通過する
ことでそのフック部材12が軸14を中心に反時計方向
に揺動されてその下位のコマ部材6のピン軸13から逃
げ回動して掛合が外れ該下位のコマ部材6が上位のコマ
部材6から掛止解除されていく。
【0046】このようにしてコマ部材連結チェーン体5
は引き下げ過程において個々のコマ部材6・6…の隣接
するコマ部材相互のフック部材12とピン軸13とによ
る掛合状態が順次に解除されていき、逆側曲がり性によ
り横向きU字形収容路9内へ進入して収容されていく。
【0047】而して、このコマ部材連結チェーン体5の
引き下げによりスクリーン横木20が下降していくので
それに伴ないスクリーン3がシャフト4に該シャフトの
スクリーン巻き込み力で巻き込まれていく。そしてスク
リーン横木20がスクリーン収納箱1内に下り切るまで
コマ部材連結チェーン体5が引き下げられたことが不図
示のリミットスイッチで検知されるとモータMの逆転駆
動が停止され、図2のスクリーン格納状態が保持され
る。蓋板2は前述図4例の装置と同様に格納箱1に開閉
回動自由にヒンジ連結されていて、スクリーン使用時は
開き操作され、スクリーンを格納した不使用時は閉じら
れる。
【0048】モータMに対するスクリーンせり上げのた
めの正転駆動指令、及びスクリーン格納のための逆転駆
動指令は有線式は又は無線式のリモートコントロール方
式にすることもできる。
【0049】上述のようなコマ部材連結チェーン体5に
よる昇降動機構を複数台具備させてスクリーン横木20
の左右部或いは左右部と中央部とをそれぞれ支持させて
同期動作させスクリーンを協同して上下動させる構成と
することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の昇降動装置及びそ
れを用いたせり上げ展張式の投影スクリーン装置は、従
来のこの種の装置における前述のような問題点がなく、
耐久性に富み、また構成も簡単化されて組立性もよいも
ので、所期の目的がよく達せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従う投影スクリーン装置の一実施例
装置の、スクリーンせり上げ展張状態時の一部切り欠き
縦断背面図
【図2】 スクリーン格納状態時の同上図
【図3】 要部の拡大図
【図4】 従来例装置のスクリーンせり上げ展張状態時
の一部切り欠き縦断背面図
【図5】スクリーン格納状態時の同上図
【符号の説明】
1 スクリーン格納箱 2 蓋板 3 スクリーン 4 スクリーン巻込みシャフト 5 コマ部材連結チェーン体 6 コマ部材 7a・7b 第1と第2のピン軸 8 リンク部材 9 コマ部材連結チェーン体の横向きU字形収容路 10 コマ部材連結チェーン体の上下方向ガイド部材 11 正逆転駆動ギア 12・13 隣接コマ部材掛止部材(フック部材とピン
軸) 15・17 隣接コマ部材掛止部材を順次に掛止動作さ
せる部材(第1のレバーと第1のカム) 16・18 隣接コマ部材掛止部材の掛止状態を順次に
解除させる部材(第2のレバーと第2のカム) 20 スクリーン上辺横木 M 正逆転駆動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ後辺側に該後辺に沿って第1と第
    2のピン軸7a・7bを植設した互いにほぼ同形の数多
    の矩形コマ部材6・6…を各コマ部材の張り出し方向を
    同じにして隣り合う一方のコマ部材6の第1のピン軸7
    aと他方のコマ部材6の第2のピン軸7bとをリンク部
    材8で順次直列に連結することで直線状態において各コ
    マ部材6・6…の張り出し側への曲りは各隣接コマ部材
    6・6の上辺6aと下辺6bとの突き当りにより阻止さ
    れて直線状態が保てれ、逆側への曲りは自由としたコマ
    部材連結チェーン体5と、 該コマ部材連結チェーン体5のピン軸間に噛み合い該チ
    ェーン体を往動・復動駆動させる正逆転駆動ギア11
    と、 該コマ部材連結チェーン体5を上下方向に案内するガイ
    ド部材10と、 該コマ部材連結チェーン体5の各隣接コマ部材間に相互
    に設けた隣接コマ部材掛止部材12・13と、 該コマ部材連結チェーン体5が前記ガイド部材10に案
    内されて前記正逆転駆動ギア11の正転駆動Aにより上
    方に往動aしていく過程で前記の各隣接コマ部材間に相
    互に設けた前記隣接コマ部材掛止部材12・13を順次
    に掛止動作させる部材15・17と、 該コマ部材連結チェーン体5が前記ガイド部材10に案
    内されて前記正逆転駆動ギア11の逆転駆動Bにより下
    方に復動bしていく過程で各隣接コマ部材間の前記隣接
    コマ部材掛止部材12・13の掛止状態を順次に解除動
    作させる部材16・18を有することを特徴とする昇降
    動装置。
  2. 【請求項2】巻き込み可能な可撓性を有するスクリーン
    3と、 スクリーン格納部1に配置され、該スクリーン3の下辺
    部を係止させて該スクリーンを常時巻き込み付勢力させ
    たスクリーン巻き込みシャフト4と、 それぞれ後辺側に該後辺に沿って第1と第2のピン軸7
    a・7bを植設した互いにほぼ同形の数多の矩形コマ部
    材6・6…を各コマ部材の張り出し方向を同じにして隣
    り合う一方のコマ部材6の第1のピン軸7aと他方のコ
    マ部材6の第2のピン軸7bとをリンク部材8で順次直
    列に連結することで直線状態において各コマ部材6・6
    …の張り出し側への曲りは各隣接コマ部材6・6の上辺
    6aと下辺6bとの突き当りにより阻止されて直線状態
    が保てれ、逆側への曲りは自由としたコマ部材連結チェ
    ーン体5と、 該コマ部材連結チェーン体5のピン軸間に噛み合い該チ
    ェーン体を往動・復動駆動させる正逆転駆動ギア11
    と、 該コマ部材連結チェーン体5を上下方向に案内するガイ
    ド部材10と、 該コマ部材連結チェーン体5の各隣接コマ部材間に相互
    に設けた隣接コマ部材掛止部材12・13と、 該コマ部材連結チェーン体5が前記ガイド部材10に案
    内されて前記正逆転駆動ギア11の正転駆動Aにより上
    方に往動aしていく過程で前記の各隣接コマ部材間に相
    互に設けた前記隣接コマ部材掛止部材12・13を順次
    に掛止動作させる部材15・17と、 該コマ部材連結チェーン体5が前記ガイド部材10に案
    内されて前記正逆転駆動ギア11の逆転駆動Bにより下
    方に復動bしていく過程で各隣接コマ部材間の前記隣接
    コマ部材掛止部材12・13の掛止状態を順次に解除動
    作させる部材16・18を有し、前記スクリーン3の上
    辺に設けた横木20と前記コマ部材連結チェーン体5の
    上端側とを結合させたことを特徴とする投影スクリーン
    装置。
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