JPH05272663A - パイプ差し込み治具 - Google Patents

パイプ差し込み治具

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Publication number
JPH05272663A
JPH05272663A JP4097395A JP9739592A JPH05272663A JP H05272663 A JPH05272663 A JP H05272663A JP 4097395 A JP4097395 A JP 4097395A JP 9739592 A JP9739592 A JP 9739592A JP H05272663 A JPH05272663 A JP H05272663A
Authority
JP
Japan
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pipe
socket
grip
pin
rod
Prior art date
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Application number
JP4097395A
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English (en)
Inventor
Norihiro Furukawa
悟弘 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パイプ差し込み作業を小さな力で効率良く行
うことができるパイプ差し込み治具を供する。 【構成】 パイプを把持固定するクランプ部と、パイプ
継手を係止する係止部と、前記クランプ部と前記係止部
とを互いに対向させて拡開縮閉自在としたてこを利用し
た開閉機構とを備えたことを特徴とするパイプ差し込み
治具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水、温水などを輸送す
るのに用いる主にプラスチック製のパイプを継手を介し
て接合する治具に関する。
【0002】
【従来技術】例えばプラスチック製パイプを接合するパ
イプ継手の構造は、特開昭52−149620号公報に記載され
た例がある。
【0003】図20は同例に記載された継手構造を示した
もので、パイプ1の差し込みを許容するソケット2の、
パイプ差し込み側の端部分に内径拡大部3を設けて、そ
の内径拡大部内に、パイプ1の差し込み方向前方側か
ら、パイプ保持リング4、バックアップリング5および
シールリング6を順次に配置する一方、ソケット2の外
周に螺合させたキャップ7によって、それぞれのリング
4,5,6の抜け出しを防止し、さらに、パイプ保持リ
ング4に、その周方向に間隔をおいて位置してパイプ1
の差し込み方向前方側へ向く複数個の爪8を設けたもの
である。
【0004】かかるパイプ継手では、そこへのパイプ1
の連結は、キャップ7をソケット2に予め螺合させた状
態で、パイプ1を保持リング4のそれぞれ爪8の拡開方
向への弾性変形の下でソケット内へ差し込むことによっ
て、極めて容易に、しかも確実に行うことができる。従
来このパイプ差し込み作業は手作業で行っていた。
【0005】パイプ1のかかる連結状態においては、そ
のパイプ1とそれぞれの爪8との摩擦力もしくは、各爪
8のパイプ1への食い込みによって、パイプ継手からの
そのパイプ1の抜け出しが阻止されることになり、シー
ルリング6は内部流体の洩れ出しを防止すべく、また、
バックアップリング5は、そのシールリング6を保護す
べくそれぞれ機能し、キャップ7はそれぞれのリング
4,5,6の抜け出しを阻止すべく機能する。
【0006】なおパイプ1の先端に嵌合されるスリーブ
9は、パイプ1の真円度を維持し、それぞれの爪8の、
パイプ1への食い込み量を一定ならしめるべく機能とす
る。
【0007】このパイプ1の端部近傍を一方の手に持
ち、ソケット2を他方の手に持って、ソケット2内にパ
イプ1の先端を差し込むのが従来の作業であった。
【0008】
【解決しようとする課題】図20に示す継手構造において
呼び径13mmのパイプ1をソケット2に差し込む際の抵抗
を測定した結果を図21に示す。
【0009】パイプ1の先端がシールリング6にさしか
かったところで抵抗が増し10kg程度となり、その後抵抗
は減少し、パイプ1の先端がパイプ保持リング4の爪8
にさしかかったところで再び抵抗が増し爪8を拡開する
ために20kgを越えて22kg近くまで抵抗が上昇し、パイプ
1の先端が爪8を通りすぎ抵抗が減少しても常時爪8が
押圧力を受けるので、以後も10kg以上の抵抗がある。
【0010】ところが直接人の手により差し込む際の差
し込み力を男女それぞれ10人について調査して平均をと
ったところによると、男性の場合、頭の上での差し込み
作業で14kg、胸のとこで23kg、へそのあたりで21kgの差
し込み力があり、女性の場合は頭の上で12kg、胸のとこ
ろで14kg、へそのあたりで13kgの差し込み力であった。
【0011】したがって女性の場合や男性でも差し込み
作業が頭の上で行われる場合や作業場所が狭く作業姿勢
が悪く力が十分出せないような場合には保持リング4の
爪8のところでパイプ1の先端が止まってしまい、それ
以上に差し込むことができず、使用時にソケット2から
パイプ1が抜けるといった具合が発生し易い。
【0012】このように差し込み作業には、大きな力を
要するので、これが多数箇所について行われるとする
と、大変な重労働となる。本発明は、かかる点に鑑みな
されたもので、その目的とするところはパイプの差し込
み連結作業を小さな力で簡単にかつ確実に行うことがで
きるパイプの差し込み治具を供する点にある。
【0013】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、パイプを把持固定するクラン
プ部と、パイプ継手を係止する係止部と、前記クランプ
部と前記係止部とを互いに対向させて拡開縮閉自在とし
たてこを利用した開閉機構とを備えたパイプ差し込み治
具とした。
【0014】該治具のクランプ部でパイプを把持し、係
止部にパイプ継手を係止して開閉機構を操作すればてこ
の原理で、小さな力により継手にパイプを差し込むこと
ができる。
【0015】
【実 施 例】以下、各種実施例について説明するが、
本願発明の構成要素であるクランプ部、係止部および開
閉機構のそれぞれについて何種類かの変形例があり、こ
れらを組み合わせることで多種類のパイプ差し込み治具
を構成することができる。
【0016】まず第1実施例を図1ないし図5に図示し
て説明する。本第1実施例のクランプ部はバイスグリッ
プ11を用い、係止部としてはフォーク型係止部材21を用
い、開閉機構に平行移動機構22を用いている。
【0017】バイスグリップ11は、一方のグリップ12の
延長部に一方の把持部13が半割りの円筒状をなして形成
されており、把持部13に対向した半割り円筒状の把持部
14を端部に有する挟片15がグリップ12の先端部にピン34
によって枢支され、他方のグリップ16はその先端部が挟
片15の一端部にピン38によって枢着され、グリップ16の
同枢着部近傍にリンク部材17の一端がピン39によって枢
着され、リンク部材17の他端がグリップ12に摺動自在に
支持されている。
【0018】グリップ16の後端部から螺入されたねじ部
材18の螺入位置によってリンク部材17の摺動自在の端部
の位置決めがなされ、リンク部材17の端部の位置は把持
部13と14とが完全に閉じた把持状態での内径を決定す
る。したがってパイプ1の径に応じてねじ部材18の螺入
位置を変えて調節することができる。
【0019】挟片15とグリップ12間には引張りスプリン
グ19が介装されており、把持部13と14の把持状態を維持
することができるので、一度パイプ1を把持すれば、手
を放しても把持した状態を保つことができる。
【0020】なおグリップ16に沿って設けられたレバー
部材20がグリップ16に枢着されて前端をリンク部材17の
中央凸部に当接しており、レバー部材20の後端をグリッ
プ16側に揺動することで把持状態を簡単に解除すること
ができる。
【0021】一方フォーク型係止部材21は、矩形板状の
一辺が大きく内側へ略U字状にくり抜かれて対向した一
対の側片21a,21bが形成されたもので、両側片21a,
21b間の距離はソケット2の外径に略等しい。
【0022】以上のバイスグリップ11とフォーク型係止
部材21とを対向させ拡開縮閉自在に支持する平行移動機
構22は、平行定規と同じ構造をしており、平行に移動す
る一対の平行移動片23,24が平行に相対しており、両平
行移動片23,24には一方に偏って長孔23a,24aが穿設
されている。
【0023】この一対の平行移動片23,24の中央で交叉
しピン25で枢着された杆体26,27の先端が平行移動片2
3,24の前部にピン28,29により枢着されるとともに、
ピン28,29のピン25に対する対称位置に設けられたスラ
イドピン30,31が前記平行移動片24,23の長孔24a,23
aに摺動自在に係合している。そして杆体26,27は、ス
ライドピン30,31よりさらに後方へ延出してハンドル部
26a,27aを形成している。前記平行移動片23,24間に
は、圧縮スプリング32が介装されて両者を拡開する方向
に付勢している。
【0024】この一方の平行移動片23の外側面に前記バ
イスグリップ11のグリップ12の前端部が当てがわれボル
ト12aにより固着され、他方の平行移動片24の外側面に
前記フォーク型係止部材21がボルト21aによって固着さ
れて、バイスグリップ11の把持部13,14とフォーク型係
止部材21の側片21a,21bとが対向して取付けられる。
【0025】本実施例の差し込み治具は以上のような構
造をしており、以下その使用法を説明する。まず予めパ
イプ1の外径に合わせてねじ部材18を回して把持部13,
14の径を調節しておき、そしてフォーク型係止部材21を
一方のソケット2に嵌合し内側にキャップ7が位置して
側片21a,21bに接して係止された状態とし、他方のパ
イプ1の先端をソケット2の開口に臨ませた状態で、平
行移動機構22が拡開状態にある治具のバイスグリップ11
の把持部13,14がパイプ1を把持するようにグリップ1
2,16を握る。バイスグリップ11はパイプ1を把持する
手を放しても把持状態を維持するので握り続ける必要は
ない。
【0026】こうして一方のバイスグリップ11がパイプ
1を把持し、他方のフォーク型係止部材21がソケット2
を係止した状態(図3、図5に実線で示した状態)で、
杆体26,27のハンドル部26a,27aを両手で挟むように
すると、圧縮スプリング32に抗して平行移動片23,24が
近づき、よってこれと一体にバイスグリップ11とフォー
ク型係止部材21とが縮閉してソケット2内にパイプ1を
差し込んでいくことができる。
【0027】ピン25を基準に力点であるとハンドル部26
a,27aまでの距離は、ピン25から作用点である把持部
13,14およびフォーク型係止部材21までの距離に比べ長
いので、てこの原理により小さな力でも大きな力が差し
込み部に作用して、あまり力を加えることなく、容易に
かつ確実にパイプ1をソケット2に差し込むことができ
る。この完全に差し込まれた状態を図5に仮想線で示
す。
【0028】以上のように治具の取扱いも簡単であるの
で、多数箇所に亘って差し込み作業を行う場合でも労力
を要せず時間もかからない。小さな力で差し込み作業が
完全に行われるので、頭の上での作業や、狭くて適当な
姿勢をとれないような場所での作業も容易に遂行でき、
女性でも作業を完全に行うことができる。
【0029】なおねじ部材18による把持部13,14の径の
調節には限界があるので、さらに小径のパイプをソケッ
ト2に差し込むようなときには、把持部13,14の内側に
それぞれ半円筒状のキャップ33a,33b(図4において
2点鎖線で図示)を被せるようにする。把持部13、14
は、キャップ33a,33bによって内径を小さくすること
ができ、小径のパイプでも把持することもできる。
【0030】次に第2実施例として第1実施例のハンド
ル部を変形した例を図6に図示し説明する。すなわち第
1実施例の図5の上面図と比較すると分かるように第1
実施例では一方のリンク部材26が延長されてハンドル部
26aを構成していたが、本第2実施例では同リンク部材
26に相当するリンク部材35は後方へ延出せず、ハンドル
部26aの代わりに一方の平行移動片36を延長してハンド
ル部36aとしている。
【0031】該ハンドル部36aと対向する他方のハンド
ル部27aとの距離が近くなり、片手で握りしめてパイプ
を差し込むようにすることが可能である。なお両平行移
動片24,36間を拡開する付勢手段に引張りスプリング37
をピン28とスライドピン30との間に介装している。なお
図6においては上記部材のほかは全て第1実施例と同じ
部材であるので同じ符号を用いている。
【0032】次に第3実施例として第2実施例を基本に
クランプ部を変形した例を図7ないし図9に図示し説明
する。ハンドル部36aを有する平行移動片36の前端に略
L字状をなす受け部材40が側片40aを固着され、他側片
40bを前方へ突出して設けられている。他側片40bの上
面が側片40aの前面に連なって円弧面40cを形成してい
る。
【0033】そして側片40aに前方へ向け突設されたピ
ン41に挟持部材42が回動自在に枢着されている。挟持部
材42は矩形板状の対向する側辺が円弧状に切り欠かれ、
他の対向する側辺をピン41により貫通支持されている。
前記円弧状の切り欠きは、鼓状(回転双曲線体)の曲面
42a,42bを形成しており、一方の曲面42bに作動棒43
が突設されている。
【0034】作動棒43を持って挟持部材42を回動し、一
方の曲面42aを受け部材40の円弧面40cに対向させると
両面42a,40cにより不完全な円孔が形成される。実際
に使用する際には、図9に示すようにパイプ1を受け部
材40の円弧面40cに載せ作動棒43を用いて挟持部材42を
回動させて曲面42aを僅かにパイプ1に食い込ませるよ
うにして受け部材40の側片40bとの間に挟む。挟持部材
42は、曲面42aがピン41よりフォーク型係止部材21側に
寄って斜めに傾いた状態でパイプ1を挟持する。
【0035】フォーク型係止部材21に係止されたソケッ
ト2にパイプ1を差し込んでいるときは、パイプ1は外
側(図9において左側)へ力を受けるが、パイプ1と挟
持部材42の曲面42cとの摩擦により傾斜した挟持部材42
をさらに立てるように作用し、パイプ1を挟む径をより
小さくしてパイプ1への食い込みにより挟持力を増す。
【0036】したがってパイプ1は滑べることなく挟持
部材42によって確実に挟持されソケット2へ完全に差し
込むことができる。挟持部材42が斜めに傾斜してパイプ
1を挟持するので、ある程度外径の異なるパイプにも適
用可能である。
【0037】以上の実施例では開閉機構として平行移動
方式を用いていたが、以下一対の杆体が単に交叉して互
いに揺動自在に枢着された例を挙げる。
【0038】まず第4実施例としてクランプ部をさらに
変形した例を図10および図11に図示し説明する。一対の
杆体50,51が交叉してピン52で枢着され、一方の対向す
る端部をハンドル部50a,51aとし、他の対向する端部
にはそれぞれクランプ機構と係止部材が設けられる。杆
体50と51は、内蔵されたスプリングにより拡開方向に付
勢されている。
【0039】本実施例のクランプ機構は、杆体50の前部
にさらに前方へ突出して受け部材53が設けられ、その受
け部材53の突出部上面は円弧面53aが形成されている。
同杆体50の前部には支持部材54が立設され、支持部材54
は前部と後部が上方へ突出していて、その前部にピン55
によってL字状をして前方へ突出した揺動片56が枢着さ
れ、支持部材54の後部にはリンク部材57の一端がピン58
により枢着され、ハンドルレバー59の前端部が前記揺動
片56の角部にピン60により枢着されるとともに、ピン60
に近接してピン61により前記リンク部材57の他端が枢着
されている。
【0040】そして前方へ突出した揺動片56の先端には
受け部材53に向けて貫通支持された支持棒62が設けら
れ、支持棒62の下端は前記受け部材53の円弧面53aに対
向する円弧面を有する把持部63を形成している。受け部
材53および把持部63の各円弧面には周方向に数条の溝が
形成されてパイプ1との摩擦を大きくしてずれを生じな
いようにしている。
【0041】支持棒62は、その上部にねじが形成されて
いて、揺動片56の端部に螺入して突出したねじ部にナッ
ト64が螺合して把持部63の下方への突出状態を調節して
パイプの外形に合わせることができるようになってい
る。
【0042】なおハンドルレバー59のピン61より後方位
置に上方へ向け突設された支持部片65の上端部にボルト
66が直角に揺動片56方向へ突設されてストッパーを構成
している。
【0043】ハンドルレバー59を上方へ揺動すると、リ
ンク部材57を起立させながらピン60を後方へ引くことに
なるので、揺動片56をピン55を中心に上方へ揺動し、把
持部63を受け部材53から拡開する。適当な拡開状態でボ
ルト66の前端が揺動片56に当接して停止する。
【0044】この拡開した下方の受け部材53の円弧面に
パイプ1を載せ、ハンドルレバー59を下方へ揺動する
と、把持部63が下降して受け部材53との間にパイプ1を
挟み把持する。把持状態では、図11に示すようにピン6
0、ピン61、ピン58が略一直線上に並ぶので、ハンドル
レバー59から手を離しても揺動片56を上方へ揺動して把
持部63を拡開することは阻止され把持状態を維持するこ
とができる。
【0045】一方杆体51の前端には角筒部51bが形成さ
れていて、フォーク型係止部材67がその基端部を角筒部
51bに嵌挿して蝶ねじ68により固定されている。フォー
ク型係止部材67の一対の側片67a、67bにソケット2が
係止され、受け部材53、把持部63に把持されたパイプ1
が杆体50、51のハンドル部50a、51aを握ることにより
ソケット2に差し込まれる。
【0046】ハンドル部50a、51aを握るのは、頭の上
であっても多少姿勢がよくなくても、十分力を出すこと
ができ、また交叉した杆体50、51の支点であるピン52か
ら力点すなわちハンドル部50a,51aまでの距離はピン
52から作用点すなわち把持部63,フォーク型係止部材67
までの距離に等しいか長いので、加えられた力がそのま
ままたはそれ以上となって差し込み力として作用する。
【0047】なお杆体51の前端角筒部51に嵌入ねじ止め
されたフォーク型係止部材67は、後記する別の係止部材
と交換できるようになっている。
【0048】次に第5実施例としてパイプ1の把持と差
し込みを1動作で行うワンタッチ式方式の例を図12ない
し図14に図示し説明する。2枚の略同形の杆板70a,70
bが間隔をあけて相対して一方の杆体70を形成し、両杆
板70a,70bの間を貫通交叉した他方の杆体71がピン72
によって枢着され、両者は内蔵されたスプリングにより
拡開方向に付勢されている。
【0049】両杆体70、71の一方の対向する端部をハン
ドル部70c、71aとし、他の対向する端部にそれぞれク
ランプ部と係止部材が設けられている。
【0050】杆体71の前端は、第4実施例に同じく角筒
部71bが形成されて、フォーク型係止部材73がその基端
部を嵌挿して蝶ねじ74により固定されている。一方杆体
70の杆板70aの前端はL字状に屈曲して内側に浅い円弧
面を有する受け部70dを形成し、相対する杆板70bの前
端70eは、前記受け部70dとの間にパイプを嵌入できる
程の間隔を有している。
【0051】そしてこの杆板70bの前端部70eと相対す
る杆板70a部分との間に把持部材75が挟まれピン76で枢
着されている。把持部材75は前記受け部70dに対向して
フォーク型係止部材73の方へ偏向した鋸歯状の歯75aを
形成しクランプ部をなし、両杆板70aと70bの間にほぼ
隠れて後方へ延出した部分75bがくの字状に屈曲してお
り、その後端部には、長孔75cが穿設され、一方杆体71
の角筒部71bより杆体70の杆板70aと70bの間に向けて
突起77が突出して同突起77の先端部12固着されたピン78
が前記把持部材75の長孔75ccに摺動自在に嵌挿されて
いる。
【0052】したがってフォーク型係止部材73にソケッ
ト2を係止し、受け部70dと把持部材75の歯75aとの間
にパイプ1を嵌入してソケット2の開口にパイプ1を臨
ませておき、ハンドル部70c,71aを握るとフォーク型
係止部材73とクランプ部が近づくと同時に突起77が把持
部材75の後端を押して把持部材75を揺動させることで歯
75aがパイプ側に食い込んで受け部70dとの間でパイプ
1を強力に把持する。このように強力にパイプ1を把持
した状態でパイプ1がソケット2内に差し込まれる。
【0053】ハンドル部70c、71aを握る動作で同時に
パイプの把持を行うワンタッチ操作なので、作業がより
簡素化され効率が良い。
【0054】以上の例では、パイプ差し込み前のソケッ
ト2が他方のパイプの端部に嵌着されて露出状態にある
場合に、フォーク型の係止部材でキャップ7を係止して
いたが、図14に示すように本管80から直角方向に何本か
分岐した分岐管81にソケット82が嵌着したものである
と、発泡スチロール84等の断熱材に本管80が覆われて、
キャップ83の頭が一部露出しただけのものがあり、この
ようなソケット82にパイプ1を差し込むためにはフォー
ク型係止部材は使えないので、かかる場合には本第5実
施例では蝶ねじ74を緩めフォーク型係止部材73を外し、
代わりに円弧状係止部材85を角筒部71bに嵌挿し蝶ねじ
74で固定し差し換えて使用する。
【0055】すなわち図14に図示するように発泡スチロ
ール84の分岐管と反対の周面に円弧状係止部材85を当て
がい、一方のパイプ1を受け部70dと把持部材75の歯75
aとの間に嵌入して分岐管81のソケット82の開口に臨ま
せ、ハンドル部70c、71aを握れば一方の杆体71は、円
弧状係止部材85で発泡スチロール83を支えられ、他方の
杆体70のクランク部がパイプを把持しながら縮閉してパ
イプ1をソケット82に差し込んでいく。
【0056】このように分岐管のソケットにパイプを差
し込むときは、係止部材を取り替えるだけで同じ差し込
み治具を使用できる。なお前記第4実施例も同様に係止
部材を取り替えることができる。
【0057】次に別の第6実施例について図15および図
16に基づき説明する。同例は一対の杆体90、91が交叉し
てピン92で枢着され一方の対向した端部をハンドル部90
a、91aとした開閉機構の杆体91の前端はフォーク型係
止部91bが形成され、他方の杆体90の前端には円筒を半
割りにした一対の把持部材93、94がピン95により枢着さ
れている。
【0058】一対の把持部材93、94はヒンジ96により開
閉自在に連結され、各把持部材93、94には把持部材93、
94に直角方向に突設した握り部材97、98がその基端部を
固着されている。なお把持部材93、94の内面にはゴムが
張られている。
【0059】したがってソケット2をフォーク型係止部
91bに係止し、ソケット2の開口に臨ませてパイプ1を
把持部材93、94が挟み把持するように握り部材97、98を
一方の手で握り、他方の手でハンドル部90a、91aを握
ることで、ソケット2にパイプ1を差し込む。本第6実
施例は、クランク部が極めて簡単な構造でコストがかか
らない。
【0060】同実施例は握り部材97、98が杆体90、91に
対して略直角方向に指向して設けられ、同方向は固定さ
れた方向であるが、この握り部材97、98の杆体90、91に
対する方向を自由に変えられる第7実施例を図17ないし
図19に示し以下に説明する。
【0061】図17および図18に示すように一対の杆体10
0 、101 が交叉してピン102 で枢着され、内蔵されたス
プリングにより拡開方向に付勢され、一方の対向した端
部をハンドル部100 a、101 aとし、他方の101 の前端
は角筒部101 bが形成され、同角筒部101 bにフォーク
型係止部材103 がその基端部を嵌入して蝶ねじ104 で固
定されている。
【0062】また杆体100 の前端にはフォーク型係止部
材103 と平行に前方へ突出した半円弧状の支持板105 が
突設されている。支持板105 は、その円弧中央より延出
した基端部105 aが屈曲して杆体100 の前端に鋲106 に
より固着され杆体100 に対して直角方向に円弧が展開し
ている。この展開した半円弧状板には円弧状の溝105 b
が一端から180 度旋回した他端まで形成されている。
【0063】この支持板105 にプライヤ型の把持部材10
7 が旋回可能に支持される。すなわち107 は、一対の杆
体108 、109 が交叉して枢着され、108 109 の相対する
一方の端部は握り部108 a、109 aを構成し、他方の相
対する端部は把持部108 b、109 bを構成している。
【0064】一方の杆体108 は交叉部で他方の杆体109
を内側に挟むように相対する2つの側板108 c,108 d
を形成しており、両側板108 c、108 d間に介装された
円筒状カラー110 が杆体109 を貫通して杆体109 を杆体
108 に対して揺動自在に枢支している。内蔵されるスプ
リングによって把持部108 b,109 bが拡開方向に付勢
されている。
【0065】そして側板108 c、108 dにはカラー110
の孔に合わせて円孔が穿設されており、同円孔およびカ
ラー110 をボルト111 が貫通して、さらにボルト111 は
前記支持板105 の円弧溝105 bを貫通し、その突出端部
にワッシャ112 を介してナット113 が螺合され、締め付
けることにより杆体108 が支持板105 に固着される。
【0066】以上のように把持部材107 が支持板105 に
取付けられたとき図17に示すように把持部材107 の把持
部108 b、109 bの内側円弧面の中心は、支持板105 の
円弧溝105 bの円弧の中心Cと常に一致するよう構成さ
れている。したがって把持部材107 の枢支部を支持板10
5 の円弧溝105 bのどの位置にもボルト111 、ナット11
3 によって取り付けることができ、その場合常に円弧溝
105 bの円弧中心Cに把持部材107 の把持部108 b、10
9 bの中心が位置する。
【0067】このように支持板105 に把持部材107 が取
り付けられるので、杆体100 、101のハンドル部100
a、101 aの方向に対して把持部材107 の握り部108
a、109aの方向(図17においてハンドル部100 a,101
aの方向CHと握り部108 a、109 aの方向CGの角
度θ)を自由に設定することができる。
【0068】したがって差し込み作業を行う場所の状況
に応じて最も作業のし易い方向に杆体107 を設定し支持
板105 に取付けて作業を行うことができる。また場所に
よっては把持部材107 が他のパイプやその他のものを避
けなければならない場合があるので、かかる場合でも本
実施例の治具は、杆体100 、101 に対する把持部材107
の方向を左右にそれぞれ90度以内のいずれの位置でも設
定できるので、適用範囲が広い。
【0069】フォーク型係止部材103 にソケット2を係
止し、適当な位置に取り付けた把持部材107 の把持部10
8 b、109 bによりパイプ1を把持し、ソケット2の開
口にパイプ1を臨ませハンドル部100 a,101 aを握る
とソケット2にパイプ1が差し込まれる。
【0070】本実施例でも、フォーク型係止部材103 を
外し、円弧状係止部材120 を取り付けることで図19に示
すように分岐管にパイプ1を差し込むことが容易にでき
る。
【0071】以上の実施例では、パイプ差し込み時のハ
ンドル部の力が加わる力点の支点からの距離が、係止部
とクランク部の作用点の支点からの距離に等しいかより
長いものであったが、さらに小さな力で差し込み作業を
行えるようにするためには、支点から力点までの距離を
さらに長くすればよい。しかしあまり長くすると、逆に
作業がし難くなったり、狭い場所では使用できなかった
りすることがある。
【0072】
【発明の効果】本発明は、クランク部でパイプを把持し
係止部にパイプ継手を係止して開閉機構を操作してパイ
プ継手にパイプを差し込むので、てこの原理により小さ
な力で差し込み作業を確実に行うことができ、労力を軽
減し作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施例の差し込み治具の斜視
図である。
【図2】同例のパイプ継手にパイプを差し込んだ状態を
示す斜視図である 。
【図3】同例の治具の上面図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同下面図である。
【図6】第2実施例の治具の下面図である。
【図7】第3実施例の治具の斜視図である。
【図8】同側面図である。
【図9】同前面図である。
【図10】第4実施例の治具の斜視図である。
【図11】同側面図である。
【図12】第5実施例の治具の斜視図である。
【図13】同平面図である
【図14】同例において係止部材を取り替え一部省略し
た平面図である。
【図15】第6実施例の治具の斜視図である。
【図16】同平面図である。
【図17】第7実施例の治具の側面図である。
【図18】同平面図である。
【図19】同例において係止部材を取り替えた治具の平
面図である。
【図20】パイプ継手構造を示す断面図である。
【図21】パイプの差し込み抵抗を示す図である。 1…パイプ、2…ソケット、3…内径拡大部、4…パイ
プ保持リング、5…バックアップリング、6…シールリ
ング、7…キャップ、8…爪、9…スリーブ、11…バイ
スグリップ、12…グリップ、13…把持部、14…把持部、
15…挟片、16…グリップ、17…リンク部材、18…ねじ部
材、19…引張りスプリング、20…レバー部材、21…フォ
ーク型係止部材、22…平行移動機構、23…平行移動片、
24…平行移動片、25…ピン、26…リンク部材、27…リン
ク部材、28…ピン、29…ピン、30…スライドピン、31…
スライドピン、32…圧縮スプリング、33…キャップ、34
…ピン、35…リンク部材、36…平行移動片、37…引張り
スプリング、38…ピン、39…ピン、40…受け部材、41…
ピン、42…挟持部材、43…作動棒、50…杆体、51…杆
体、52…ピン、53…受け部材、54…支持部材、55…ピ
ン、56…揺動片、57…リンク部材、58…ピン、59…ハン
ドルレバー、60…ピン、61…ピン、62…支持棒、63…把
持部、64…ナット、65…支持部片、66…ボルト、67…フ
ォーク型係止部材、68…蝶ねじ、70…杆体、71…杆体、
72…ピン、73…フォーク型係止部材、74…蝶ねじ、75…
把持部材、76…ピン、77…突起、78…ピン、80…本管、
81…分岐管、82…ソケット、83…キャップ、84…発泡ス
チロール、85…円弧状係止部材、90…杆体、91…杆体、
92…ピン、93…把持部材、94…把持部材、95…ピン、96
…ヒンジ、97…握り部材、98…握り部材、100 …杆体、
101 …杆体、102 …ピン、103 …フォーク型係止部材、
104 …蝶ねじ、105 …支持板、106 …鋲、107 …把持部
材、108 …杆体、109 …杆体、110 …カラー、111 …ボ
ルト、112 …ワッシャ、113 …ナット、114 …スプリン
グ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプを把持固定するクランプ部と、パ
    イプ継手を係止する係止部と、前記クランプ部と前記係
    止部とを互いに対向させて拡開縮閉自在としたてこを利
    用した開閉機構とを備えたことを特徴とするパイプ差し
    込み治具。
JP4097395A 1992-03-25 1992-03-25 パイプ差し込み治具 Pending JPH05272663A (ja)

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