JPH05271786A - 金属ストリップの温度調節方法およびその装置 - Google Patents
金属ストリップの温度調節方法およびその装置Info
- Publication number
- JPH05271786A JPH05271786A JP6721492A JP6721492A JPH05271786A JP H05271786 A JPH05271786 A JP H05271786A JP 6721492 A JP6721492 A JP 6721492A JP 6721492 A JP6721492 A JP 6721492A JP H05271786 A JPH05271786 A JP H05271786A
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- metal strip
- gas
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- Pending
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- Control Of Heat Treatment Processes (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 連続焼鈍設備の温度調節ゾーンにおける金属
ストリップの温度調節を迅速かつ正確に行い、処理すべ
き金属ストリップの処理条件の変更の際に不可避な焼鈍
不良部分の発生を極力少なくする。 【構成】 連続焼鈍設備の温度調節ゾーンに設置したプ
レナムチャンバにてその表面に設けたノズルを通して通
板中の金属ストリップの表裏面に冷却ガス又は加熱ガス
を吹きつけて温度調節するに当たり、上記プレナムチャ
ンバの入側および出側の少なくとも一方にて金属ストリ
ップの温度を測定し、この測定値に基づいて吹付けガス
の圧力又は温度を制御する。
ストリップの温度調節を迅速かつ正確に行い、処理すべ
き金属ストリップの処理条件の変更の際に不可避な焼鈍
不良部分の発生を極力少なくする。 【構成】 連続焼鈍設備の温度調節ゾーンに設置したプ
レナムチャンバにてその表面に設けたノズルを通して通
板中の金属ストリップの表裏面に冷却ガス又は加熱ガス
を吹きつけて温度調節するに当たり、上記プレナムチャ
ンバの入側および出側の少なくとも一方にて金属ストリ
ップの温度を測定し、この測定値に基づいて吹付けガス
の圧力又は温度を制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、金属ストリップの温
度調節方法及び装置に関し、とくに連続焼鈍ラインにお
ける通板中の金属ストリップを、処理すべきストリップ
の板厚変動や処理条件の変更にかかわらず目標とする温
度に迅速かつ正確に保持して所定の品質になるストリッ
プを安定して得ようとするものである。
度調節方法及び装置に関し、とくに連続焼鈍ラインにお
ける通板中の金属ストリップを、処理すべきストリップ
の板厚変動や処理条件の変更にかかわらず目標とする温
度に迅速かつ正確に保持して所定の品質になるストリッ
プを安定して得ようとするものである。
【０００２】
【従来の技術】金属ストリップの連続焼鈍設備は、通
常、予熱帯、加熱帯、冷却帯からなっていて、とくに加
熱帯には処理すべきストリップの板厚変更等よる加熱温
度の変動に伴って該ストリップの温度を迅速に所定の温
度に調整できるように温度調節ゾーンが配置されてい
る。この点に関する先行技術としては、加熱帯の出側に
配置した温度計による測定結果に基づいてフィードバッ
ク制御を行う特開昭61-201735 号公報に開示の技術、あ
るいは予測制御とフィードバック制御を組み合わせてプ
レナムチャンバ内のガスを制御する特開平１−184232号
公報に開示の技術が参照される。
常、予熱帯、加熱帯、冷却帯からなっていて、とくに加
熱帯には処理すべきストリップの板厚変更等よる加熱温
度の変動に伴って該ストリップの温度を迅速に所定の温
度に調整できるように温度調節ゾーンが配置されてい
る。この点に関する先行技術としては、加熱帯の出側に
配置した温度計による測定結果に基づいてフィードバッ
ク制御を行う特開昭61-201735 号公報に開示の技術、あ
るいは予測制御とフィードバック制御を組み合わせてプ
レナムチャンバ内のガスを制御する特開平１−184232号
公報に開示の技術が参照される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の各公報に開示さ
れた技術によれば、ヒートサイクルやラインスピード、
板厚等の変更に際して、加熱帯の出口温度を目標とする
温度に比較的短時間で制御することが可能となり、ダミ
ーコイルの使用による操業の煩雑さをなくすことがで
き、また、焼鈍不良部分も従来よりも短いものとするこ
とができた。
れた技術によれば、ヒートサイクルやラインスピード、
板厚等の変更に際して、加熱帯の出口温度を目標とする
温度に比較的短時間で制御することが可能となり、ダミ
ーコイルの使用による操業の煩雑さをなくすことがで
き、また、焼鈍不良部分も従来よりも短いものとするこ
とができた。
【０００４】ところで、上記公報に開示の技術のうち加
熱帯の出側の温度測定によるフィードバック制御を行う
特開昭61-201735 号公報のもは、処理すべき金属ストリ
ップが第２加熱帯を通過するまでの間の応答遅れが生じ
るために、処理条件の変動に際して発生する焼鈍不良部
分をさらに短くするにも限界があり、また予測制御とフ
ィードバック制御を組み合わせた特開平１−184232号公
報のものでは、急速冷却あるいは急速加熱を行う際の熱
量を求めてからガス圧力を算出するため、算出時のモデ
ル誤差や収束計算誤差が含まれるのが避けられず、今だ
改善の余地が残されているのが現状であった。
熱帯の出側の温度測定によるフィードバック制御を行う
特開昭61-201735 号公報のもは、処理すべき金属ストリ
ップが第２加熱帯を通過するまでの間の応答遅れが生じ
るために、処理条件の変動に際して発生する焼鈍不良部
分をさらに短くするにも限界があり、また予測制御とフ
ィードバック制御を組み合わせた特開平１−184232号公
報のものでは、急速冷却あるいは急速加熱を行う際の熱
量を求めてからガス圧力を算出するため、算出時のモデ
ル誤差や収束計算誤差が含まれるのが避けられず、今だ
改善の余地が残されているのが現状であった。
【０００５】この発明の目的は、制御応答性、制御精度
の改善を図って焼鈍不良部分をより一層短縮化できる方
法及び装置を提案するところにある。
の改善を図って焼鈍不良部分をより一層短縮化できる方
法及び装置を提案するところにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は、連続焼鈍設
備の温度調節ゾーンに設置したプレナムチャンバにてそ
の表面に設けたノズルを通して通板中の金属ストリップ
の表裏面に冷却ガス又は加熱ガスを吹きつけて温度調節
するに当たり、上記プレナムチャンバの入側および出側
の少なくとも一方にて金属ストリップの温度を測定し、
この測定値に基づいて吹付けガスの圧力又は温度を制御
することを特徴とする金属ストリップの温度調節方法
(第１発明) であり、また、この発明は、温度調節ゾー
ン内を通過する金属ストリップの表裏面に冷却ガス又は
加熱ガスを吹きつけるプレナムチャンバを備えた温度調
節装置であって、該装置は、温度調節ゾーン内のガスを
排出してこれをプレナムチャンバのノズルを通して金属
ストリップに吹きつけるファンを有し、このファンとプ
レナムチャンバをつなぐガス吹き込み経路内に、温度調
節ゾーンの入側および出側の少なくとも一方に配置した
温度計による測定結果に基づいて吹付けガスの圧力又は
温度を制御する制御手段を配置したこと特徴とする金属
ストリップの温度調節装置（第２発明) である。
備の温度調節ゾーンに設置したプレナムチャンバにてそ
の表面に設けたノズルを通して通板中の金属ストリップ
の表裏面に冷却ガス又は加熱ガスを吹きつけて温度調節
するに当たり、上記プレナムチャンバの入側および出側
の少なくとも一方にて金属ストリップの温度を測定し、
この測定値に基づいて吹付けガスの圧力又は温度を制御
することを特徴とする金属ストリップの温度調節方法
(第１発明) であり、また、この発明は、温度調節ゾー
ン内を通過する金属ストリップの表裏面に冷却ガス又は
加熱ガスを吹きつけるプレナムチャンバを備えた温度調
節装置であって、該装置は、温度調節ゾーン内のガスを
排出してこれをプレナムチャンバのノズルを通して金属
ストリップに吹きつけるファンを有し、このファンとプ
レナムチャンバをつなぐガス吹き込み経路内に、温度調
節ゾーンの入側および出側の少なくとも一方に配置した
温度計による測定結果に基づいて吹付けガスの圧力又は
温度を制御する制御手段を配置したこと特徴とする金属
ストリップの温度調節装置（第２発明) である。
【０００７】さて、図１にこの発明に従う装置の構成を
模式的に示し、図における番号１は連続焼鈍設備の加熱
帯に設置された温度調節ゾーン、２はこの温度調節ゾー
ン１内に配置されたプレナムチャンバであって、このプ
レナムチャンバ２は金属ストリップＳの表裏面に冷却又
は加熱用のガスを吹きつける複数のノズルｎを有する。
３は温度調節ゾーン１内のガスを排出するファンであっ
て、このファン３は経路Ｒを通してプレナムチャンバ２
に接続していて、温度調節ゾーン１より排出したガスを
ノズルｎを通して金属ストリップに吹きつける役目をも
っている。また４は温度調節ゾーン１の出側および入側
に配置した例で示した温度計、５はガス温調節器であっ
て、このガス温調節器５は温度計４につながっていて、
温度計４の測定結果に基づいて経路Ｒを通るガスの温度
を調整して金属ストリップＳの温度を迅速かつ正確に調
節する。図２は、ガス温度をガス温調節器５により一定
に保持し、温度計４による温度測定結果に基づいてファ
ン３を制御装置５′により制御する例を示したものであ
って、このような構成をとることによってガス圧を調整
して金属ストリップＳの温度を迅速かつ正確に調節する
こともできる。図３に、上記構成になる装置を備える温
度調節ゾーンの配置状況を分かりやすく図解して示す。
なお、図中６は予熱炉、７は第１加熱炉、８は第２加熱
炉、９は第１冷却帯、そして10は第２冷却帯である。
模式的に示し、図における番号１は連続焼鈍設備の加熱
帯に設置された温度調節ゾーン、２はこの温度調節ゾー
ン１内に配置されたプレナムチャンバであって、このプ
レナムチャンバ２は金属ストリップＳの表裏面に冷却又
は加熱用のガスを吹きつける複数のノズルｎを有する。
３は温度調節ゾーン１内のガスを排出するファンであっ
て、このファン３は経路Ｒを通してプレナムチャンバ２
に接続していて、温度調節ゾーン１より排出したガスを
ノズルｎを通して金属ストリップに吹きつける役目をも
っている。また４は温度調節ゾーン１の出側および入側
に配置した例で示した温度計、５はガス温調節器であっ
て、このガス温調節器５は温度計４につながっていて、
温度計４の測定結果に基づいて経路Ｒを通るガスの温度
を調整して金属ストリップＳの温度を迅速かつ正確に調
節する。図２は、ガス温度をガス温調節器５により一定
に保持し、温度計４による温度測定結果に基づいてファ
ン３を制御装置５′により制御する例を示したものであ
って、このような構成をとることによってガス圧を調整
して金属ストリップＳの温度を迅速かつ正確に調節する
こともできる。図３に、上記構成になる装置を備える温
度調節ゾーンの配置状況を分かりやすく図解して示す。
なお、図中６は予熱炉、７は第１加熱炉、８は第２加熱
炉、９は第１冷却帯、そして10は第２冷却帯である。
【０００８】
【作用】この発明では、温度調節ゾーン１の入側及び出
側の少なくとも一方で金属ストリップＳの温度を測定
し、この測定結果に基づいてファン５又はガス温調節器
３を制御して所定の圧力又は温度のガスをプレナムチャ
ンバ２のノズルｎを通して金属ストリップＳに吹きつけ
るようにしたから、金属ストリップの板厚変動や処理条
件の変動に迅速に対応できる。また、上記公報に開示さ
れたような予想制御による誤差も含まれないので精度の
高い温度調節ができる。
側の少なくとも一方で金属ストリップＳの温度を測定
し、この測定結果に基づいてファン５又はガス温調節器
３を制御して所定の圧力又は温度のガスをプレナムチャ
ンバ２のノズルｎを通して金属ストリップＳに吹きつけ
るようにしたから、金属ストリップの板厚変動や処理条
件の変動に迅速に対応できる。また、上記公報に開示さ
れたような予想制御による誤差も含まれないので精度の
高い温度調節ができる。
【０００９】温度調節ゾーン１の出側に温度計４を設け
て、ここで測定した金属ストリップＳの温度に基づいて
吹付けガスの圧力又は温度を制御する場合に必要な温度
調節ゾーン１の出側における板温設定値は、公知の技術
( 例：特開平１−184232号公報) に開示されているよう
な加熱帯の動的モデルを用いた演算によって算出するこ
とができる。
て、ここで測定した金属ストリップＳの温度に基づいて
吹付けガスの圧力又は温度を制御する場合に必要な温度
調節ゾーン１の出側における板温設定値は、公知の技術
( 例：特開平１−184232号公報) に開示されているよう
な加熱帯の動的モデルを用いた演算によって算出するこ
とができる。
【００１０】
【実施例】板厚0.65mmになる金属ストリップの焼鈍処理
に引き続いてその後端部に板厚0.80mmになる金属ストリ
ップを接続して焼鈍処理 (先行ストリップと後続ストリ
ップの速度は230mpm) を行った場合について加熱帯出口
におけるストリップの温度(目標出口温度は820 ℃に設
定) の変動状況を調査した。その結果を、加熱帯の出口
の温度測定によるフィードバック制御を行った場合
(Ｔ2)、予測制御とフィードバック制御を組み合わせた
場合 (Ｔ3)とを比較して図４に示す。図４より明らかな
ように、この発明 (Ｔ1)によれば加熱帯出側における金
属ストリップの温度を板厚変動に係わらず目標の温度に
保持できることが確かめられた。
に引き続いてその後端部に板厚0.80mmになる金属ストリ
ップを接続して焼鈍処理 (先行ストリップと後続ストリ
ップの速度は230mpm) を行った場合について加熱帯出口
におけるストリップの温度(目標出口温度は820 ℃に設
定) の変動状況を調査した。その結果を、加熱帯の出口
の温度測定によるフィードバック制御を行った場合
(Ｔ2)、予測制御とフィードバック制御を組み合わせた
場合 (Ｔ3)とを比較して図４に示す。図４より明らかな
ように、この発明 (Ｔ1)によれば加熱帯出側における金
属ストリップの温度を板厚変動に係わらず目標の温度に
保持できることが確かめられた。
【００１１】
【発明の効果】この発明によれば、温度調節ゾーンの入
側及び出側の少なくとも一方で測定した板温に基づいて
金属ストリップに吹きつけるガスの温度を制御するよう
にしたので、温度調節の際の応答遅れが生じたり精度の
劣化を来すようなことがなく、迅速な対応によって、焼
鈍不良部分を極めて小さなものとすることができる。
側及び出側の少なくとも一方で測定した板温に基づいて
金属ストリップに吹きつけるガスの温度を制御するよう
にしたので、温度調節の際の応答遅れが生じたり精度の
劣化を来すようなことがなく、迅速な対応によって、焼
鈍不良部分を極めて小さなものとすることができる。
【図１】この発明に従う装置の構成説明図である。
【図２】この発明に従う装置の他の例を示した図であ
る。
る。
【図３】連続焼鈍設備を模式的に示した図である。
【図４】加熱帯の出口における金属ストリップの温度の
変動状況を示した図である。
変動状況を示した図である。
１ 温度調節ゾーン ２ プレナムチャンバ ３ ファン ４ 温度計 ５ ガス温調節器 ６ 予熱帯 ７ 第１加熱帯 ８ 第２加熱帯 ９ 第１冷却帯 10 第２冷却帯
Claims (2)
- 【請求項１】 連続焼鈍設備の温度調節ゾーンに設置し
たプレナムチャンバにてその表面に設けたノズルを通し
て通板中の金属ストリップの表裏面に冷却ガス又は加熱
ガスを吹きつけて温度調節するに当たり、 上記プレナムチャンバの入側および出側の少なくとも一
方にて金属ストリップの温度を測定し、この測定値に基
づいて吹付けガスの圧力又は温度を制御することを特徴
とする金属ストリップの温度調節方法。 - 【請求項２】 温度調節ゾーン内を通過する金属ストリ
ップの表裏面に冷却ガス又は加熱ガスを吹きつけるプレ
ナムチャンバを備えた温度調節装置であって、該装置
は、温度調節ゾーン内のガスを排出してこれをプレナム
チャンバのノズルを通して金属ストリップに吹きつける
ファンを有し、このファンとプレナムチャンバをつなぐ
ガス吹き込み経路内に、温度調節ゾーンの入側および出
側の少なくとも一方に配置した温度計による測定結果に
基づいて吹付けガスの圧力又は温度を制御する制御手段
を配置したことを特徴とする金属ストリップの温度調節
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6721492A JPH05271786A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 金属ストリップの温度調節方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6721492A JPH05271786A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 金属ストリップの温度調節方法およびその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05271786A true JPH05271786A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=13338440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6721492A Pending JPH05271786A (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | 金属ストリップの温度調節方法およびその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05271786A (ja) |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP6721492A patent/JPH05271786A/ja active Pending
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