JPH05262990A - アスファルト組成物 - Google Patents

アスファルト組成物

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JPH05262990A
JPH05262990A JP6207492A JP6207492A JPH05262990A JP H05262990 A JPH05262990 A JP H05262990A JP 6207492 A JP6207492 A JP 6207492A JP 6207492 A JP6207492 A JP 6207492A JP H05262990 A JPH05262990 A JP H05262990A
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JP
Japan
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asphalt
viscosity
styrene
butadiene rubber
blown
Prior art date
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Pending
Application number
JP6207492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Daigo
完二 醍醐
Kiyomi Takagi
清美 高木
Minoru Takahashi
稔 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
Original Assignee
COSMO SOGO KENKYUSHO KK
Cosmo Oil Co Ltd
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Publication date
Application filed by COSMO SOGO KENKYUSHO KK, Cosmo Oil Co Ltd filed Critical COSMO SOGO KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ブローンアスファルト及び当該ブローンアス
ファルトに対し0.5〜3.0重量%のスチレン−ブタ
ジエンゴムを含有し、60℃における粘度が8,000
〜12,000ポアズであることを特徴とするアスファ
ルト組成物、並びにその製造方法。 【効果】 このアスファルト組成物は、道路に施工後の
舗装体のわだち堀れが起きにくく、しかもひび割れが生
じにくいなど、実用上において優れた性能を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアスファルト組成物に関
し、更に詳細には道路に施工した場合、舗装体のわだち
堀れが起きにくく、しかもひび割れが生じにくい等、実
用性能の優れたアスファルト組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】アスファルトは、通常ストレートアスフ
ァルトとブローンアスファルトに大別される。ブローン
アスファルトは、ストレートアスファルトを原料とし、
これに高温下で空気を吹き込む操作、すなわちブローイ
ング操作を施すことにより製造されるものである。この
うち60℃における粘度を8,000〜12,000ポ
アズに高め、感温性を改善したブローンアスファルトは
セミブローンアスファルトとしてアスファルト舗装要網
(昭和63年度版)において表1の如く、規格化されて
いる。
【0003】
【表1】
【0004】セミブローンアスファルトの60℃におけ
る粘度は、ストレートアスファルトに比べ、3〜10倍
高く、弾力性に富み、気温が上昇しても柔らかくなりに
くいなどの特徴がある。セミブローンアスファルトは、
これらの特徴を生かして、重交通道路のわだち堀れ対策
用に用いられている。実際、セミブローンアスファルト
を用いた試験舗装が各所で実施され、施工後の追跡調査
の結果からストレートアスファルトによる場合と比較し
て、わだち堀れ量が少なく、耐流動性が高いことが確認
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、セミブローン
アスファルトはわだち堀れ量が少ない反面、ひび割れ発
生が比較的早いという欠点がある。この2つの性質は相
反するものであり、耐わだち堀れ性及び耐ひび割れ性の
両者を同時に満足するアスファルト組成物を得ることは
困難であった。従って、本発明の目的は耐わだち堀れ性
及び耐ひび割れ性のいずれにも優れた性能を有し、舗装
用として使用し得るアスファルト組成物を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上記
課題を解決するためアスファルトの耐わだち堀れ性及び
耐ひび割れ性とアスファルト自体の特性との関係につい
て種々検討した結果、耐わだち堀れ性は60℃における
粘度と関連性があり、一方耐ひび割れ性は針入度及び低
温伸度(10℃における伸度)と関連性があることを見
出した。そして、ブローンアスファルトに少量のスチレ
ン−ブタジエンゴムを添加し、60℃における粘度を一
定範囲に調整すれば、針入度及び低温伸度が従来のセミ
ブローンアスファルトに比べて高くなり、耐わだち堀れ
性及び耐ひび割れ性の両者ともに優れたアスファルト組
成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0007】すなわち、本発明はブローンアスファルト
及び当該ブローンアスファルトに対し0.5〜3.0重
量%のスチレン−ブタジエンゴムを含有し、60℃にお
ける粘度が8,000〜12,000ポアズであること
を特徴とするアスファルト組成物を提供するものであ
る。
【0008】また、本発明は60℃における粘度が5,
000〜9,000ポアズであるブローンアスファルト
に、スチレン−ブタジエンゴムを当該ブローンアスファ
ルトに対し0.5〜3.0重量%添加することを特徴と
する上記アスファルト組成物の製造方法を提供するもの
である。
【0009】本発明に用いられるブローンアスファルト
は、アスファルト類を常法に従ってブローイングするこ
とにより得られるものである。ブローイング原料である
アスファルト類としては、原油から採取した減圧残油、
ストレートアスファルト等が挙げられ、100℃におけ
る動粘度が約800〜約1500cSt のものを用いるの
がよい。原料の粘度が高すぎると、ブローイング後の針
入度が低くなり、また粘度が低すぎると薄膜加熱後/加
熱前の粘度比が大きくなり、加熱安定性が悪くなる。
【0010】アスファルト類のブローイングは公知の方
法を適用することができる。例えば反応槽としては、下
部に空気の吹き込み孔を有する縦型のものが好ましい。
ブローイングの反応温度は約180℃〜約240℃、空
気吹き込み量は約10〜50l/h/kgが好ましい。反
応はバッチ式でも連続式でも行うことができる。
【0011】ブローンアスファルトの60℃における粘
度は特に制限されないが、最終目的物であるアスファル
ト組成物の60℃における粘度を8,000〜12,0
00ポアズに調整する必要があるため、5,000〜
9,000ポアズであることが望ましい。ブローンアス
ファルトの粘度は、ブローイング条件により調整するこ
とができる。
【0012】なお、本発明のアスファルト組成物には、
ブローンアスファルトを用いることが必要であり、他の
アスファルト類にスチレン−ブタジエンゴムを配合して
も充分な効果は得られない。例えば、針入度の高いスト
レートアスファルトにスチレン−ブタジエンゴムを添加
すると低温伸度が高くなり、耐ひび割れ性は良好となる
が針入度が低下する。また、ストレートアスファルトに
スチレン−ブタジエンゴムを加えて60℃における粘度
を10,000ポアズ程度まで高めるには添加量を多く
する必要があり、そうすると高温(120〜180℃)
時の粘度もかなり高くなり、施工性に問題が生ずる。
【0013】本発明に用いられるスチレン−ブタジエン
ゴム(SBR)は、乳化重合で得られたもの及び溶液重
合で得られたもののいずれでもよく、更にホットラバー
でもコールドラバーでもよい。その添加量は、ブローン
アスファルトに対し0.5〜3.0重量%であり、1〜
2.5重量%がより好ましい。添加量が0.5重量%未
満では、針入度、低温伸度が改善されず、耐ひび割れ性
も向上しない。一方、添加量が3.0重量%を超える
と、高温(140〜180℃)における動粘度が高くな
り、それによって骨材との混合温度及び締め固め温度が
非常に高くなるなど、施工性に問題が生じる。
【0014】また、スチレン−ブタジエンゴムの添加量
は前記の範囲内において、目的アスファルト組成物の6
0℃における粘度が8,000〜12,000ポアズに
なるように適宜調節される。例えば原料ブローンアスフ
ァルトの60℃における粘度が低い場合には添加量を多
く、粘度が高い場合には添加量を少なくすればよい。
【0015】また、スチレン−ブタジエンゴムは、固体
状のまま添加してもよいが、均一に混合するためにはラ
テックスの状態で添加するのが好ましい。ラテックスの
状態で添加する場合には、スチレン−ブタジエンゴム固
形分換算で所定量添加すればよい。当該スチレン−ブタ
ジエンゴムラテックスとしては、固形分が45〜75
%、結合スチレン量が23〜24%、固形分密度が0.
94〜0.96g/cm3 のものを使用するのが好ましい。
固形分が少なすぎると、所定量を添加するための所要時
間が長くなり作業性が悪くなる。一方、多すぎると、ラ
テックスの粘度が高くなり、均一な混合ができにくくな
る。また、結合スチレン量が少なすぎると、アスファル
ト組成物の60℃における粘度に対する増粘効果が少な
い。多すぎると低温伸度に対する改善効果が少なく、ま
たブローンアスファルトとの相溶性も悪くなる。
【0016】スチレン−ブタジエンゴムとブローンアス
ファルトとの混合はプレミックスタイプでもプラントミ
ックスタイプでも適用できる。プレミックスの場合、混
合温度は140〜160℃で行うのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。
【0018】実施例 (1)100℃における粘度が950cSt のストレート
アスファルトを原料とし、これを反応槽に張込み、空気
吹き込み量15l/h/kg、反応開始温度180℃でブ
ローイングを開始後、7.5時間、8.5時間、9.3
時間及び10時間でサンプリングし、60℃における粘
度が約4,000〜約10,000ポアズのブローンア
スファルトを得た。これらのブローンアスファルトの性
状を表2に示す。なお、針入度はJIS K 2207
に準拠して、粘度はJAA(日本アスファルト協会)−
001に準拠して測定した。
【0019】
【表2】
【0020】(2)これらのブローンアスファルトに、
スチレン−ブタジエンゴムラテックスを、混合後の60
℃における粘度が約10,000ポアズになるように添
加混合した。混合温度は150℃で行った。一方、スチ
レン−ブタジエンゴム(SBR)ラテックス以外の改質
剤として、スチレン−ブタジエン−スチレンのブロック
共重合物(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン
のブロック共重合物(SIS)あるいはエチレン−酢酸
ビニルの共重合物(EVA)を、60℃における粘度が
7,480ポアズ(9.3時間後)のブローンアスファ
ルトに添加混合し、60℃における粘度が約10,00
0ポアズのアスファルト組成物を得た。なお、このとき
の混合温度は180℃で行った。表3に、得られたアス
ファルト組成物の性状を示す。なお、針入度、伸度及び
動粘度は JIS K 2207に準拠して、粘度はJ
AA−001に準拠して測定した。
【0021】
【表3】
【0022】比較例1〜6の場合、針入度、低温伸度の
値が小さすぎるか、又は高温時の動粘度が高すぎる。一
方、実施例1、2の場合、比較例3で示すセミブローン
アスファルトと比べて、針入度、低温伸度の値が改善さ
れ、高温時の動粘度も若干高くなる程度であり、いずれ
も優れた性状を示している。そして、これらの本発明ア
スファルト組成物は耐わだち堀れ性及び耐ひび割れ性に
優れたものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明により得られるアスファルト組成
物は、道路に施工後の舗装体のわだち堀れが起きにく
く、しかもひび割れが生じにくいなど、実用上において
優れた性能を示す。
フロントページの続き (72)発明者 高橋 稔 埼玉県幸手市権現堂1134−2 株式会社コ スモ総合研究所研究開発センター内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブローンアスファルト及び当該ブローン
    アスファルトに対し0.5〜3.0重量%のスチレン−
    ブタジエンゴムを含有し、60℃における粘度が8,0
    00〜12,000ポアズであることを特徴とするアス
    ファルト組成物。
  2. 【請求項2】 60℃における粘度が5,000〜9,
    000ポアズであるブローンアスファルトに、スチレン
    −ブタジエンゴムを当該ブローンアスファルトに対し
    0.5〜3.0重量%添加することを特徴とする請求項
    1記載のアスファルト組成物の製造方法。
JP6207492A 1992-03-18 1992-03-18 アスファルト組成物 Pending JPH05262990A (ja)

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JP6207492A JPH05262990A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 アスファルト組成物

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JP6207492A JPH05262990A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 アスファルト組成物

Publications (1)

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JPH05262990A true JPH05262990A (ja) 1993-10-12

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ID=13189572

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JP6207492A Pending JPH05262990A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 アスファルト組成物

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JP (1) JPH05262990A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07196922A (ja) * 1993-12-29 1995-08-01 Cosmo Oil Co Ltd 防水工事用ブローンアスファルトおよびその製造方法
EP0900254B1 (en) * 1996-05-20 2003-10-08 Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. Process for preparing bitumen compositions
US6676645B1 (en) 1999-03-25 2004-01-13 Paul-Hartmann-Strasse Ag Breast-milk absorbent pad
JP2013256755A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 West Nippon Expressway Co Ltd アスファルト舗装路のジョイント部への固化材注入方法

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EP0900254B1 (en) * 1996-05-20 2003-10-08 Shell Internationale Researchmaatschappij B.V. Process for preparing bitumen compositions
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