JPH05257092A - ポリチオールポリウレタンを主成分とする眼鏡用レンズ - Google Patents

ポリチオールポリウレタンを主成分とする眼鏡用レンズ

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JPH05257092A
JPH05257092A JP4345334A JP34533492A JPH05257092A JP H05257092 A JPH05257092 A JP H05257092A JP 4345334 A JP4345334 A JP 4345334A JP 34533492 A JP34533492 A JP 34533492A JP H05257092 A JPH05257092 A JP H05257092A
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spectacle lens
lens according
monomer
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JP4345334A
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Bochu Christophe
クリストフ、ボシュー
Yean Leanirith
レアニリット、イエアン
Lagadec Claire
クレール、ラガデック
Lavault Sylvie
シルビエ、ラボールト
Velleret Gerard
ジェラール、ベルレ
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Original Assignee
Essilor International Compagnie Generale dOptique SA
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 含イオウポリウレタン製の眼鏡用レンズを提
供する。 【構成】 第1の成分として少なくとも2官能のポリイ
ソシアネートと、第2成分であるメルカプト基を含む少
なくとも3官能の非エステル系非環式モノマーと、第3
成分であるメルカプトカルボン酸エステル型ポリチオー
ルモノマーもしくはチオカルカノールエステルメルカプ
タール型ポリチオールモノマーとを含む組成物を型内で
硬化させて製造する。 【効果】 眼鏡用レンズとして一般に要求される性能を
満たすことに加え、充分に高いガラス転移温度を有する
ポリマーが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、硫黄含有(含硫)型ポリウレタ
ンを主成分とする眼鏡用レンズの製造に関するものであ
る。その主たる目的は、高い屈折率、少ない分散、高い
機械的抵抗性、とりわけ、高い熱機械的抵抗性、および
使用しやすさなどの必要性といった、眼鏡用レンズの製
造に特有の要求事項全体にできるだけよく応えることで
ある。得られたポリマー材料は、とりわけ、注型および
硬化ののちにそれらに施さねばならない熱処理にそれら
を耐えさせうるに十分なだけ高ガラス転移温度を持って
いなければならず、滑らかな表面にもたらすとともに眼
鏡用レンズを構成するべき材料の特性、すなわち光学
的、機械的、物理化学的特性などを、たとえば毎日の眼
鏡の使用条件にかかわらず、全て保持するのに適合した
特に入念な表面仕上げを必要とする小寸法の対象物を手
作業で製造する条件のもとにあっても、同じことが言え
る。
【0002】この種の製造工業で使用可能な硫黄含有ポ
リウレタン樹脂は既知であり、その組成は、少なくとも
2官能性のポリイソシアネートを、イソシアネートに対
して反応性の官能基をもつ多官能性モノマーと組合せ
て、カルバメート結合を形成させるが、それら官能基の
少なくともいくつかはメルカプタン基−SHである。
【0003】本発明は、かかる組成において、2種のチ
オールモノマーを同時に使用することを提案するもので
あり、それらモノマーの一方は、その鎖中にエステル官
能を有するもののうちから選択し、他方は、単独で用い
たならばとくに高いガラス転移点を有する材料に導きう
る非環式飽和チオール化合物のうちから選択するものと
する。
【0004】この観点から、 −本発明の眼鏡用レンズ組成物の第一の成分は、それ自
体は慣用の、少なくとも2官能性の、好ましくはアリー
ルアルキルイソシアネート型の、ポリイソシアネートに
よって形成され、 −第二の成分は、有利には、単独で使用した場合には1
00℃を越えるガラス転移温度、好ましくは130℃程
度のガラス転移温度をもたらしうる非環式型の多官能性
飽和チオールモノマーにより構成され、 −第三の成分は、その式中に少なくとも1回はHS−Z
−COO−型の基(式中、Zは環式または非環式炭化水
素基を表わす)を有し、好ましくは第二成分の分子量と
比較して相対的に大きい分子量を有し、それはとりわけ
脂肪族または芳香族タイプの、場合によりヘテロ原子を
有する環状基の存在によるものであってよく、さらに/
またはその式中にエーテルまたはチオエーテル型の結合
を有し、さらに好ましくは、メルカプタン基以外の対イ
ソシアシート反応性の官能基を有さない化合物からなる
チオールエステルモノマーである。
【0005】かかる組成において、各成分の割合は、一
方では、第二および第三成分のそれぞれの官能基により
充足されるべき第一成分のイソシアネート官能基の数の
関数として、それ自体は通常の方法で選択する。該第二
および第三成分の官能基は、含硫ポリウレタンを得るの
に不可欠なメルカプタン基だけでなく、やはりイソシア
ネート基と反応してカルバメート結合を形成するところ
の場合より存在する基、特にヒドロキシル基−OHであ
ってもよい。従って、そこでは、それらの割合は化学量
論によって決定される。NCO/(OH+SH)比を
0.4〜1.2の間で選ぶことが好ましい。
【0006】他方、第二および第三成分の相対的割合
は、それらそれぞれの本性に応じて、それら合計に対し
てのモル比として通常各々10%〜90%の間とする。
【0007】本発明の好ましい実施態様にたっては、単
独で使用したならば100℃以上の、好ましくは少なく
とも130℃程度のガラス転移温度をもたらしうる第二
の成分は、本出願人の先行特許第8909492号、公
告番号第2649711号によって既知のものなどの非
環式飽和多官能チオールモノマー類のうちから選択す
る。そのとき、それを、そりわけ、イソシアネートと反
応してカルバメート結合を形成する官能基を1分子当り
少なくとも3個有するものとする。それら反応性官能基
のうち、数で少なくとも40%はメルカプタン基−SH
とし、該反応性官能基の該モノマーの分子量に対する割
合を少なくとも45%とする。
【0008】本発明は、それにより、組成物の重合後
に、とりわけ光学的特性および手作業表面仕上げの容易
さの点で眼鏡用レンズとしての応用に適合したレンズ材
料を得ることを可能にする。
【0009】先に引用した特許出願にかかわるもののご
とき、エーテル型またはチオエーテル型内部結合を有さ
ない非環式飽和型低分子量含硫モノマーの短所、とりわ
けそれらがとくに強烈な臭気を発して、眼鏡用レンズな
どの物品の製作過程での取扱いを困難にするという短所
は、もはや見られないこと、その一方で、高い、すなわ
ち好ましくは100℃を越え、少なくとも90℃に等し
いガラス転移温度という長所は維持されることを、確認
できている。さらに、本発明は、最終製品について、眼
鏡用レンズに求められるその他の特性、すなわち、実際
上は、1.6以上の屈折率および高い、たとえば30〜
35程度の収束係数を得ることを可能にする。
【0010】また、その特徴の一つに従えば、本発明
は、 −少なくとも2官能性のポリイソシアネートにより形成
された第一の成分、 −イソシアネートと反応してカルバメート結合を形成す
る官能基を少なくとも3個有し、それら反応性官能基の
うち数的に少なくとも40%はメルカプタン基−SHで
あり、前記官能基の割合が分子量に対して少なくとも4
5重量%である非エステル系、非環式飽和モノマーによ
り形成された第二の成分、および−(HS−Z−COO
−)タイプの基〔式中Zは炭化水素基を表わす〕を少な
くとも1個有する含硫モノマー、とりわけメルカプトカ
ルボン酸ポリエステル型ポリチオールモノマーおよびチ
オアルカノールエステルメルカプタール型ポリチオール
モノマーの中から選ばれた含硫モノマーにより形成され
た第三の成分を包含し、第二および第三の成分が各々、
イソシアネート官能基の割合に依存して、第二および第
三成分の合計モル量に対して、10〜90モル%程度の
割合で存在する、または、換言すれば、製造過程での第
二成分の悪臭を回避しながら、少なくとも90℃のガラ
ス転移温度、1.6より大きい、または少なくとも1.
6に等しい屈折率および30〜35程度の収束係数を呈
するレンズ材料をもたらすのに適合したそれぞれの割合
で存在するところのポリウレタン組成物の硬化によって
得られることを特徴とする眼鏡用レンズを対象とする。
【0011】この範囲内で、とくに有利な反応性イソシ
アネート官能基を有する第一の成分は、キシリレンジイ
ソシアネートである。しかし、他の同族成分を、一般式 OCH−R−(C6 4 )−R’−NCO 〔式中、RおよびR’は同一または異なって、各々炭素
原子数1〜3のアルキル基であり、互いに芳香族のオル
ト、メタまたはパラ位に位置する〕に対応するアリール
アルキルジイソシアネートのうちから選ぶこともでき
る。また、一般に、本発明のレンズ用組成物がいかなる
含硫ポリイソシアネートをも含まず、従って、最終ポリ
マー中の硫黄原子は全て2種の多官能性チオールモノマ
ーのメルカプタン基に由来していることが、望ましい。
【0012】第二の成分に相当するモノマーは、本出願
人の特許出願FR−A−2649741に記載されてい
るものであってよい。一般に、1分子当り少なくとも3
個の、ただし多くとも10個の、炭素原子を含み、その
少なくとも3/4が、好ましくは全部が反応性官能基−
SHまたは−OHを有する脂肪族化合物により構成され
た少なくとも3官能性のモノマーを用いるのが有利であ
る。それら反応性官能基は、少なくとも3個のメルカプ
タン基−SHおよび多くとも1個の−OH基を含んでい
ることが好ましい。
【0013】このモノマーは、たいていの場合、次の化
合物のうちから選択される:ジメルカプトプロパノー
ル、ジチオエリトリトール、トリチオグリセリン、テト
ラメルカプトブタン、ペンタエリトリチオール。さら
に、ポリイソシアネートがキシリレンジイソシアネート
である場合には、該含硫モノマーはペンタエリトリチオ
ールではないことが望ましい。
【0014】(HS−Z−COO−)タイプの基を少な
くとも1個有する第三の成分に関して言えば、本発明の
好ましい実施態様は、好ましくは本発明によって、下記
のごとく、式中に−OH官能のない、メルカプトカルボ
ン酸ポリオールエステル、とくにチオグリコール酸エス
テルのうちから、またはチオアルカノールエステルのメ
ルカプタールまたはチオアセタールのうちから特に選ば
れた、エステルタイプの新規含硫化合物を第三成分とし
て使用することを包含する。
【0015】本発明が推奨するメルカプトカルボン酸ポ
リオールエステルは有利には一般式
【化7】 で表わされる。式中、 −Zは、直鎖状または分岐鎖状低級アルキレン基を、 −Aは、好ましくは式
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】 の基のうちから選ばれた、n価の炭化水素残基を、 −nは2、3または5を、それぞれ表わす。
【0016】これらの化合物は、それ自体は既知の方法
によって、式A−(OH)n のポリオールと式HS−Z
−COOHのメルカプトプロピオン酸とを、この種の反
応に慣用される触媒の存在下にエステル化反応に付すこ
とによって調製する。なお、これら式中のAおよびZは
上記と同意義である。
【0017】それらは、ポリオールA−(OH)n とメ
ルカプトカルボン酸HS−Z−COOHの低沸点アルコ
ールエステル(たいていの場合メタノールエステル)と
の、慣用のエステル交換触媒の存在下でのエステル交換
によって得ることもできる。
【0018】とくに有利な例は、ベンゼンまたはシクロ
ヘキサンポリアルキレンおよび/または(チオ)フェニ
レンアルキルまたはオキシアルキルポリチオグリコレー
ト型のチオグリコール酸エステル、たとえば次の化合物
によって代表される:ベンゼンジメチレンビスチオグリ
コレート、チオジフェニレンオキシエチルビスチオグリ
コレート、エタントリス(フェニレンオキシエチル)ト
リスチオグリコレート、テトラメチレンシクロヘキシル
ペンタキスオグリコレート。
【0019】本発明により推奨されるチオアルカノール
エステルメルカプタールは、有利には一般式
【化12】 で表わされる。式中 −Zは−CH2 −CH(R4 )−R5 に相当し、 −nは1または2を表わし、 −R1 は、その炭化水素鎖中にヘテロ原子を有していて
もよいn価の環式または非環式炭化水素基、あるいは単
原子価結合を表わし、 −R2 は、水素原子あるいは環式または非環式低級アル
キル基、とりわけ炭素原子数1〜6の低級アルキル基、
またはアリール基を表わし、n=1のときは、R1 とR
2 とが結合して、炭素原子数4〜11のアルキレン基を
形成してもよく、 −R3 は、低級アルキレン基を表わし、 −R4 は、水素原子またはSH基を表わし、 −R5 は単原子価結合またはメチレン基を表わす。
【0020】n=1のときは、R1 はフェニル基または
2−チエニル基であるのが好ましく、そのとき、R2
水素原子を、R3 はメチレン基を、R4 は水素原子を、
5は単原子価結合を表わすのが好ましい。
【0021】これらの含硫化合物は、式
【化13】 〔式中、R1 、R2 およびR3 は上に定義した通り〕に
相当するカルボン酸を式 HO−CH2 −CH(R4 )−R5 −SH 〔R4 およびR5 は上に定義した通り〕のチオアルカノ
ールでエステル化することにより調製できる。
【0022】このエステル化反応は、プロトン酸など
の、この種の反応のための周知の触媒の存在下で実施す
る。この反応は、一般に、水と共沸混合物を形成して、
反応で生じた水を除去しうる有機溶媒中で実施する。温
度は、多くの場合、50〜150℃であり、実際上は、
用いた溶媒の還流温度とするのが有利でありうる。
【0023】この場合に有用カルボン酸は、一般式
【化14】 〔R1 およびR2 は上に定義した通り〕のアルデヒドま
たはケトンと式 HS−R3 −COOH 〔R3 は前記定義と同じ〕のメルカプトカルボン酸との
反応によって得ることができる。それらの調製の条件
は、一般に、それらのその後のエステル化の条件と実際
上同じである。
【0024】かかるチオアルカノールエステルメルカプ
タールのとくに有利な例は、アリール系、アルキル系ま
たは複素環式モノまたはポリ酸から誘導されるビス−メ
ルカプトアルコキシカルボニル化メルカプタールにより
代表され、とりわけ次のメルカプタールが挙げられる:
1,4−ビス〔ビス(2−メルカプトエトキシカルボニ
ルメチルチオ)メチレン〕ベンゼン、1,1,2,2−
テトラキス(2−メルカルプトエトキシカルボニルメチ
ルチオ)エタン、4−(2−チエニル)−3,5−ジチ
アピメリン酸ビス(2−メルカプトエチル)、4−フェ
ニル−3,5−ジチアピメリン酸ビス(2−メルカプト
エチル)。
【0025】少なくとも1種のポリイソシアネートとの
反応によって、これらの、エステル型で、分子量が比較
的高い両タイプの含硫化合物は、本発明の目的を満たす
ポリチオウレタンを調製するのに完全に適合する。それ
らを、フランス特許FR−2649711のものなど
の、一般に分子量がより小さい既知の他のポリチオール
と混合して用いてもそうである。それらは多くの長所を
示す。たとえば容易に合成できる、揮発性が低い、臭気
と関係した欠点を呈さないなどである。
【0026】ポリチオウレタンを主成分とする眼鏡用レ
ンズの製造において3成分からなる本発明組成物を使用
するために行った試験によって、先に引用したフランス
特許出願から既知の飽和非環式型ポリチオールの臭気と
関連しての取扱いの困難さが回避されること、得られる
透明ポリマーは、少なくとも1.6の屈折率、90℃を
越え、好ましくは少なくとも95℃のガラス転移温度、
30程度の収束(分散の逆)係数をもつことを確認でき
た。
【0027】チオールモノマー類の本性に関して、ま
た、メルカプトカルボン酸ポリオールエステル型または
チオアルカノールエステルメルカプタール型の分子量を
高められたポリチオールエステル90〜10モル%に対
して第二成分をなす非エステル飽和アルカンポリチオー
ル10〜90モル%という範囲内でのそれらの相対的割
合に関して、好ましく選択される要素、要件を示すこと
もできる。なお、上記モル割合の数字は、両含硫モノマ
ーの合計モル数に対して表わしたものであることはもち
ろんである。すなわち、両モノマーの混合物100モル
当りの非エステルアルカンポリチオールモノマーのモル
数で表わして、次の場合が好ましい。 −合計を100モルとするポリチオールエステル(第三
成分)が上記定義通りのチオアセタールであるとき、ジ
メルカプトプロパノール10〜50%、好ましくは20
〜30%、 −ポリチオールエステルがチオグリコール酸エステルの
とき、ジメルカプトプロパノール10〜60%、とりわ
け20〜50%、 −ポリチオールエステルが先に定義した通りのチオグリ
コール酸エステルであって、非エステルモノマーがトリ
チオグリセリンまたはトリメルカプトプロパンのとき、
10〜70%、とりわけ20〜60%程度、 −ポリチオールエステルがチオアセタール型のものであ
るとき、トリチオグリセリン70〜90%、とりわけ8
0〜90%。 また、これらの好ましい範囲内で、エステルモノマーの
割合を、ジメルカプロパノールとの組合せでは上り高
め、すなわちむしろ40〜90%の間としてもよく、ト
リチオグリセリンとの組合せではむしろより低く、10
〜50%程度としてもよいことが指摘される。
【0028】得られた眼鏡用レンズは、光に対しても、
天候に対しても、経時的に劣化しない(とくに黄変また
は機械的性質の低下のいずれによるものであれ)。それ
らは良好な耐衝撃性、耐摩耗性、耐すりきず性を示し、
無色で、型離れ容易である。それらの熱機械的性質は、
ガラス転移温度を越えても、良好である。
【0029】以下、眼鏡を構成するレンズの製造の特定
の実施例を挙げて、本発明をより詳細に説明するが、そ
れらによって本発明が限定されるものではない。
【0030】これらの実施例では、ポリイソシアネート
として、それ自体は周知のキシリレンジイソシアネート
(XDI)を用いる。
【0031】非エステル含硫モノマーとしては、式 HS−CH2 −CHSH−CH2 OH の1,2−ジメルカプトプロパノール(DMP)あるい
は式 HS−CH2 −CHSH−CH2 SH のトリメルカプトプロパノールまたはトリチオグリセリ
ン(TTG)を用いる。これら両化合物例は、先に引用
した本出願人の特許出願からそれら自体としては既知で
ある。
【0032】エステル型含硫モノマーとしては、アリー
ル基、シクロアルキル基または複素環式基および/また
はエーテル結合またはチオエーテル結合をも含むチオグ
リコール酸ポリエステル型またはチオアセタール型の種
々の化合物を試験に供した。
【0033】メルカプトカルボン酸ポリオールエステル
の例として用いたそれ自体は新規なチオグリコール酸エ
ステル類は、式 HS-CH2-CO-O-CH2-C6H4-CH2-O-CO-CH2-SH のベンゼン−1,4−ジメチレンビスチオグリコレート
について下記したのと同様にして調製する。
【0034】中央の攪拌機、温度計ならびに冷却器に載
せたディーン・スターク装置の名称で知られている市販
の蒸留装置を備えた2リットル三頸フラスコに、窒素気
流下に、 −ベンゼン−1,4−ジメタノール138.2g(1.
0モル)、 −蒸留したチオグリコール酸239.5g(2.6モ
ル) −パラトルエンスルホン酸3.5g −トルエン1000cm3 を仕込む。
【0035】攪拌下に1時間45分加熱還流させる(1
10〜112℃)。蒸留装置内部に水37cm3 を集め
る。反応混合物が室温まで冷却したのち、水500cm
3 おて5回、1000cm3 で2回洗う。
【0036】チオアルカノールエステルメルカプタール
の例として用いたチオアセタール型エステルモノマー類
は、式 (HS-(CH2)2-O-CO-CH2-S-)2HC-C6H4-CH(-S-CH2-CO-O-(CH2)2-SH)2 の1,4−ビス〔ビス(2−メルカプトエトキシカルボ
ニルメチルチオ)メチレン〕ベンゼンについて下記した
のと同様にして調製する。
【0037】中央の攪拌機、温度計ならびに冷却器に載
せられたディーン・スターク装置の名称で知られている
蒸留装置を備えた4リットル三頸フラスコに、窒素気流
下に、 −テレフタルアルデヒド136.9g(1.0モル)、 −トルエン1000cm3 を仕込む。
【0038】攪拌下に70〜80℃で加熱して、均一な
反応触質を得る。つぎに、2時間にわたって、チオグリ
コール酸372.2g(4モル)を注入する。滴下終了
後、反応触質は白く、不透明で、極めて粘稠となってい
る。つぎに、トルエン1000cm3 を加え、5時間3
0分還流させる。ディーン・スターク蒸留装置内部に水
35cm3 を集める。反応混合物を室温まで冷却させ
る。生じた沈澱を吸引濾取し、シクロヘキサン2000
cm3 で洗ったのち、水6000cm3 から再結晶する
(不溶物は溶液の熱時濾過によって除く)。
【0039】生成物を冷時の吸引濾過によって回収し、
減圧乾燥器中90℃で乾燥する。白色粉末392.3g
(出発テレフタルアルデヒドに対する収率84%)が得
られ、その融点は199〜220℃である。これが1,
4−ビス〔ビス(ヒドロキシカルボニルメチルチオ)メ
チレン〕ベンゼンである。
【0040】つぎに、中央の攪拌機、温度計ならびに冷
却器に載せた蒸留装置を備えた2リットル三頸フラスコ
に、窒素気流下に、 −1,4−ビス〔ビス(ヒドロキシカルボニルメチルチ
オ)メチレン〕ベンゼン112g(2.4モル)、 −チオエタノール187.5g(2.4モル)、 −パラトルエンスルホン酸1.1g、 −トルエン700cm3 を仕込む。
【0041】攪拌下に7時間30分加熱還流させる(1
09〜113℃)。反応触質は、1時間30分の加熱の
のち均一になる。反応混合物を室温まで冷却させる。水
400cm3 で反応混合物をとり出す。
【0042】トルエン層を炭酸塩含有水250cm3
2回洗い、つぎに水300cm3 で8回洗う。硫酸ナト
リウム上で乾燥する。濾過し、極めて低い圧力下でトル
エンを蒸発させる。屈折率1.595の黄色透明粘稠液
121.5g(出発酸からの収率71%)が得られる。
【0043】この生成物をジクロロメタン350cm3
と活性炭5gで処理し(30分間煮沸)、濾過し、減圧
下で溶媒を蒸発させる。こうして、屈折率1.595の
無色粘稠な液体118.6g(出発酸からの収率70
%)を得る。
【0044】種々のチオールモノマーとポリイソシアネ
ートとから、下記と同様にして眼鏡用レンズの製造を行
う。
【0045】びん中で、キシリレンジイソシアネート
(XDI)9.4g(0.05モル)、上記のように調
製したベンゼン−1,4−ジメチレンビスチオグリコレ
ート6.86g(0.024モル)およびTTG2.3
8g(0.0172モル)を混合する。重合触媒として
ジブチルスズジラウレート0.02重量%を加える。脱
気後、この混合物を、ガラスへのポリマーの接着を避け
るための前処理を施したガラス製の2個の型の間にはさ
む。6時間で室温から60℃へ、つぎに80℃に6時間
保持、続いて3時間130℃に保持という温度サイクル
に従って、重合を実施する。
【0046】このようにして重合した混合物を型から離
して、透明で無色な眼鏡用レンズを得る。
【0047】実施例1 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:2.38g(0.0172モル) ベンゼン−1,4−ジメチレンビスチオグリコレート:
6.86g(0.024モル) (HS-CH2-CO-O-CH2-paraC6H4-CH2-O-CO-CH2-SH) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は42%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.65 −収束性(アツベ数):30 −ガラス転移温度:95℃
【0048】実施例2 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:2.52g(0.0176モル) 4,4’−チオジフェニレン−1,1’−オキシエチレ
ンパラビスチオグリコレート:10.03g(0.02
4モル) (HS-CH2-CO-O-CH2-CH2-O-C6H4-S-C6H4-O-CH2-CH2-O-CO-CH2-SH) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は42%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.66 −収束性(アツベ数):29 −ガラス転移温度:100℃
【0049】実施例3 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:0.84g(0.006モル) 1,1,1−トリス(4−フェニレン−1−オキシエチ
ル)エタントリスチオグリコレート:14.5g(0.
022モル) (CH3-C(-paraC6H4-O-CH2-CH2-O-CO-CH2-SH)3) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は21%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.66 −収束性(アツベ数):30 −ガラス転移温度:105℃
【0050】実施例4 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:2.4g(0.0172モル) 2,2,6,6−テトラメチレンシクロヘキシルペンタ
キスチオグリコレート:5.9g(0.01モル) (HS-CH2-CO-O-C6H7-(-CH2-O-CO-CH2-SH)4) ポリチオールモノマーの合計モル数中のトリチオグリセ
リンのモル割合は63%である。得られた製品は次の性
質を示す: −屈折率:1.65 −収束性(アツベ数):32 −ガラス転移温度:120℃
【0051】実施例5 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:3.78g(0.0266モル) 1,4−ビス〔ビス(2−メルカプトエトキシカルボニ
ルメチルチオ)メチレン〕ベンゼン:3.29g(0.
005モル) ((HS-(CH2)2-O-CO-CH2-S-)2HC-pC6H4-CH(-S-CH2-COO-(CH2)2-SH)2) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は84%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.65 −収束性(アツベ数):31 −ガラス転移温度:101℃
【0052】実施例6 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:3.7g(0.0266モル) 1,1,2,2−テトラキス(2−メルカプトエトキシ
カルボニルメチルチオ)エタン:2.9g(0.005
モル) ((HS-CH2-CH2-O-CO-CH2S-)2HC-CH(-SCH2-CO-O-CH2-CH2-SH)2) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は84%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.66 −収束性(アツベ数):32 −ガラス転移温度:105℃
【0053】実施例7 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:3.7g(0.0266モル) 4−(2−チエニル)−3,5−ジチアピメリン酸ビス
(2−メルカプトエチル):1.87g(0.005モ
ル) (thienyl-CH(-S-CH2-CO-O-CH2-CH2-SH)2) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は84%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.65 −収束性(アツベ数):30 −ガラス転移温度:95℃
【0054】実施例8 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) トリチオグリセリン:1.86g(0.0133モル) 4−フェニル−3,5−ジチアピメリン酸ビス(2−メ
ルカプトエチル):0.9g(0.0025モル) (C6H5-CH(-S-CH2-CO-O-CH2-CH2-SH)2) モノマーの合計モル数中のトリチオグリセリンのモル割
合は84%である。得られた製品は次の性質を示す: −屈折率:1.65 −収束性(アツベ数):30 −ガラス転移温度:98℃
【0055】実施例9 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) 1,2−ジメルカプトプロパノール:2.23g(0.
017モル) ベンゼン−1,4−ジメチレンビスチオグリコレート:
6.86g(0.024モル) (HS-CH2-CO-O-CH2-paraC6H4-CH2-O-CO-CH2SH) モノマーの合計モル数中のジメルカプトプロパノールの
モル割合は41%である。得られた製品は次の性質を示
す: −屈折率:1.63 −収束性(アツベ数):33 −ガラス転移温度:100℃
【0056】実施例10 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) ジメルカプトプロパノール(DMP):2.23g
(0.018モル) 4,4−チオジフェニレン−1,1’−オキシエチレン
パラビスチオグリコレート:10.03g(0.024
モル) (HS-CH2-CO-O-CH2-CH2-C6H4-S-C6H4-CH2-CH2-O-CO-CH2-SH) モノマーの合計モル数中のジメルカプトプロパノールの
モル割合は43%である。得られた製品は次の性質を示
す: −屈折率:1.63 −収束性(アツベ数):32 −ガラス転移温度:100℃
【0057】実施例11 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) ジメルカプトプロパノール(DMP):1.12g
(0.009モル) 1,1,1−トリス(4−フェニレン−1−オキシエチ
レン)エタントリスチオグリコレート:15.84g
(0.024モル) (CH3-C(paraC6H4-O-CH2-CH2-O-CO-CH2-SH)3) モノマーの合計モル数中のジメルカプトプロパノールの
モル割合は27%である。得られた製品は次の性質を示
す: −屈折率:1.64 −収束性(アツベ数):30 −ガラス転移温度:115℃
【0058】実施例12 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) ジメルカプトプロパノール(DMP):0.99g
(0.008モル) 2,2,6,6−テトラメチレンシクロヘキシペンタキ
スチオグリコレート:8.85g(0.015モル) (HS-CH2-CO-O-C6H7(-CH2-O-CO-CH2-SH)4) ポリチオールモノマーの合計モル数中のジメルカプトプ
ロパノールのモル割合は35%である。得られた製品は
次の性質を示す: −屈折率:1.63 −収束性(アツベ数):34 −ガラス転移温度:135℃
【0059】実施例13 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) ジメルカプトプロパノール(DMP):0.98g
(0.007モル) 1,4−ビス〔ビス(2−メルカプトエトキシカルボニ
ルメチルチオ)メチレン〕ベンゼン:13.16g
(0.020モル) ((HS-CH2-CH2-OCO-CH2-S-)2HC-pC6H4-CH(-S-CH2-COO-CH2-CH2-SH)2) モノマーの合計モル数中のジメルカプトプロパノールの
モル割合は26%である。得られた製品は次の性質を示
す: −屈折率:1.62 −収束性(アツベ数):35 −ガラス転移温度:100℃
【0060】実施例14 用いた組成物は下記を含むものである: キシリレンジイソシアネート(XDI):9.4g
(0.05モル) ジメルカプトプロパノール(DMP):0.98g
(0.007モル) 1,1,2,2−テトラキス(2−メルカプトエトキシ
カルボニルメチルチオ)エタン:11.64g(0.0
20モル) ((HS-CH2-CH2-O-CO-CH2S-)2HC-CH(-S-CH2-CO-O-CH2-CH2-SH)2) モノマーの合計モル数中のジメルカプトプロパノールの
モル割合は26%である。得られた製品は次の性質を示
す: −屈折率:1.63 −収束性(アツベ数):34 −ガラス転移温度:105℃
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レアニリット、イエアン フランス国91160ロンジュモー、リュー、 デ、ラバンデ2 (72)発明者 クレール、ラガデック フランス国94000クレーテル、プラスサル バドール、アランド7 (72)発明者 シルビエ、ラボールト フランス国69003リオン、リュー、ジャス ロン17 (72)発明者 ジェラール、ベルレ フランス国75011パリ、アブニュ、フィリ ップアウギュスト65

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも2官能性のポリイソシアネート
    により形成された第一の成分、 −イソシアネートと反応してカルバメート結合を形成す
    る官能基を少なくとも3個有し、それら反応性官能基の
    うち数的に少なくとも40%はメルカプタン基−SHで
    あり、前記官能基の割合が分子量に対して少なくとも4
    5重量%である非エステル系、非環式飽和モノマーによ
    り形成された第二の成分、および−(HS−Z−COO
    −)タイプの基〔式中Zは炭化水素基を表わす〕を少な
    くとも1個有し、メルカプトカルボン酸ポリエステル型
    ポリチオールモノマーおよびチオアルカノールエステル
    メルカプタール型ポリチオールモノマーの中から選ばれ
    た含硫モノマーにより形成された第三の成分を包含し、
    第三の成分は第二および第三成分の合計モル量に対し
    て、10〜90モル%程度の割合で存在するところの、
    ポリウレタン組成物の硬化によって得られることを特徴
    とする眼鏡用レンズ。
  2. 【請求項2】該ポリイソシアネートがその分子内に硫黄
    原子を含まないことを特徴とする請求項1記載の眼鏡用
    レンズ。
  3. 【請求項3】該第一の成分が2官能アリールアルキルイ
    ソシアネート型のものであることを特徴とする請求項1
    または記載の眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】該第二の成分が、少なくとも3個の、ただ
    し多くとも10個の、炭素原子を含み、その少なくとも
    3/4が、好ましくは全部が反応性官能基−SHまたは
    −OHを有する非環式脂肪族化合物により構成された少
    なくとも3官能性のモノマーであることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の眼鏡用レンズ。
  5. 【請求項5】第二の成分の該反応性官能基が少なくとも
    2個のメルカプタン基−SHおよび多くとも1個の−O
    H基であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに
    記載の眼鏡用レンズ。
  6. 【請求項6】該第二の成分が、化合物ジ1,2−メルカ
    プトプロパノール、ジチオエリトリトール、トリチオグ
    リセリン、テトラメルカプトブタン、ペンタエリトリチ
    オールのうちから選ばれたポリチオールモノマーである
    ことを特徴とする請求項5記載の眼鏡用レンズ。
  7. 【請求項7】該第三の成分が、一般式 【化1】 〔式中、Zは低級アルキレン基を、Aはn価の炭化水素
    残基を、nは2、3または5を表わす〕のチオアルカノ
    ールエステルメルカプタール型モノマーであることを特
    徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼鏡用レン
    ズ。
  8. 【請求項8】Aが、式 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 の基のうちから選ばれることを特徴とする請求項7記載
    の眼鏡用レンズ。
  9. 【請求項9】該第三の成分が、一般式 【化6】 〔式中、 −Zは−CH2 −CH(R4 )−R5 に相当し、 −nは1または2を表わし、 −R1 は、その炭化水素鎖中にヘテロ原子を有していて
    もよいn価の非環式または環式炭化水素基、あるいは単
    原子価結合を表わし、 −R2 は、水素原子あるいは低級アルキル基、またはア
    リール基を表わし、 −R3 は、低級アルキレン基を表わし、 −R4 は、水素原子またはSH基を表わし、 −R5 は単原子価結合またはメチレン基を表わす〕のメ
    ルカプトカルボン酸ポリオールエステル型モノマーであ
    ることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の眼
    鏡用レンズ。
  10. 【請求項10】n=1であって、R1 がフェニル基また
    は2−チエニル基を表わし、かつ、 −R2 が水素原子を表わし、 −R3 がメチレン基を表わし、 −R4 が水素原子を表わし、 −R5 が単原子価結合を表わすことを特徴とする請求項
    9記載の眼鏡用レンズ。
  11. 【請求項11】n=2であって、R1 がパラフェニレン
    または単原子価結合を表わし、かつ、 −R2 が水素原子を表わし、 −R3 がメチレン基を表わし、 −R4 が水素原子を表わし、 −R5 が単原子価結合を表わすことを特徴とする請求項
    9記載の眼鏡用レンズ。
  12. 【請求項12】該第三の成分が、ベンゼン−1,4−メ
    チレンビスチオグリコレート、4,4’−チオジフェニ
    レンオキシエチルビスチオグリコレート、エタン−1,
    1,1−トリス(フェニレンオキシエチル)トリスチオ
    グリコレート、テトラメチレンシクロヘキシペンタキス
    チオグリコレートなどのベンゼンまたはシクロヘキサン
    ポリアルキレンおよび/または(チオ)フェニレンアル
    キルまたはオキシアルキルポリチオグリコレート型のチ
    オグリコール酸エステルのうちから選ばれることを特徴
    とする請求項9〜11のいずれかに記載の眼鏡レンズ。
  13. 【請求項13】1,4−ビス〔ビス(2−メルカプトエ
    トキシカルボニルメチルチオ)メチレン〕ベンゼン、
    1,1,2,2−テトラキス(2−メルカルプトエトキ
    シカルボニルメチルチオ)エタン、4−(2−チエニ
    ル)−3,5−ジチアピメリン酸ビス(2−メルカプト
    エチル)、4−フェニル−3,5−ジチアピメリン酸ビ
    ス(2−メルカプトエチル)などの、アリール系、アル
    キル系または複素環式モノまたはポリ酸から誘導された
    ビスメルカプトアルコキシカルボニル化メルカプタール
    のうちから選ばれることを特徴とする請求項9〜11の
    いずれかに記載の眼鏡レンズ。
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